銀行の営業職とは?仕事内容・年収・きつい理由と20代が転職で成功するコツを徹底解説
就職のご経験はありますか?
銀行の営業職、実際のところどうなの?
「銀行の営業職はやめた方がいいのか?」への私の答えは「きつさの原因が何かによります。ノルマ・転勤・残業というきつさの多くは『会社・環境の問題』であり、会社選びと事前の理解で大きく変わります」。
銀行営業は総合職の約9割がキャリアスタートとして経験する仕事です。メガバンクの平均年収は790万円超、地方銀行でも平均650万円水準と高年収が特徴ですが、「ノルマがきつい」「転勤が多い」という声も多くあります。ポイントは「きつさの原因が自分に合わない職種なのか、それとも会社の環境問題なのか」を正確に見極めることです。この記事ではその診断軸をお伝えします。
私はこれまで人材業界で10年、新卒・第二新卒からミドル層まで数多くの転職支援に関わってまいりました。銀行業界への転職相談・銀行からの転職相談の両方を受けており、その現場で断言できることがあります。「銀行営業はきついからやめとけ」という声も「安定しているから銀行がいい」という声も、どちらも一面的です。銀行営業の実態を正確に理解した上で判断することが、転職を成功させる唯一の方法です。
・メガバンクの平均年収:790万円以上
・地方銀行の平均年収:メガバンクより約138万円低い水準
・都市・大手銀行の年収1位:あおぞら銀行869万円
・地方銀行の年収1位:伊予銀行865万円
・30代の年収目安:500〜700万円
・銀行営業のきつい理由TOP3:厳しいノルマ・常に勉強が必要・転勤が多い
・総合職の約9割が営業からキャリアスタート
→ 高年収の一方でノルマ・転勤・勉強という負担も。「環境の問題か職種の特性か」の見極めが転職成功の鍵です。
アゲルキャリアに相談に来た銀行営業経験者・志望者のうち、約6割が「銀行営業はきついと聞いたが実際はどうか知りたい」「年収は高いが働き方が心配」という状態で来られます。
現場で10年見てきた実感として、「銀行営業がきつい」という人の多くは、職種そのものではなく「ノルマの水準が高すぎる会社」「転勤頻度が多すぎる職場」という環境の問題を抱えています。銀行の種類・規模・部署によって働き方は大きく異なるため、「銀行営業=きつい」とひとくくりにするのは早計です。
また、銀行営業で培った「金融知識・法人折衝力・数字管理能力」は転職市場で高く評価されます。銀行を辞めたいと感じている方も、まず自分のスキルの市場価値を確認することをおすすめします。
「銀行の種類、何が違うの?」——転職前に知っておくべき4つの業態
銀行営業への転職・就職を考える前に、まず業態の違いを理解しておきましょう。どの業態を選ぶかによって、担当する顧客・仕事のスケール・転勤の頻度・年収水準が大きく変わります。
| 業態 | 特徴 | 主な取引先 | 転勤 | 年収目安 |
|---|---|---|---|---|
| メガバンク(都市銀行) | 三菱UFJ・三井住友・みずほ・りそなの4行。全国・海外展開 | 大企業・上場企業が中心 | 多い(全国・海外) | 790万円以上 |
| 地方銀行 | 各都道府県で展開。地域密着型で中小企業・個人向けサービスが中心 | 地元中小企業・個人 | 県内が中心 | 650万円前後 |
| 信託銀行 | 通常の銀行業務に加え「信託業務」(財産の運用代行)を行う | 個人資産家・法人 | 中程度 | 700〜800万円 |
| ネット銀行 | 店舗を持たずネット完結。ソニー銀行・楽天銀行など。経費が少なく手数料が安い | 個人が中心 | 少ない | 600〜700万円 |
転勤を避けたいなら地方銀行・ネット銀行、スケールの大きい法人案件に携わりたいならメガバンク・信託銀行が選択肢になります。メガバンクは年収が高い反面、全国・海外転勤のリスクがある点を理解しておくことが重要です。
「銀行営業って、実際どんな仕事をするの?」——主要5業務を解説
銀行営業の業務は「受信営業(お金を預かる)」と「与信営業(お金を貸す)」の2軸に加え、低金利時代の収益源としてビジネスマッチング・M&Aサポート・事業承継支援という業務の比重が年々高まっています。
① リテール営業(個人向け)
預金・投資信託・保険・住宅ローン・教育ローンなどを個人顧客に提案。窓口対応が中心で、外回りは少なめ。資産運用の幅広い知識が必要で、FP(ファイナンシャルプランナー)資格が実務に直結します。
② 法人営業
企業に対して融資・預金・ビジネスマッチングを提案する銀行営業の花形。担当企業の経営者と深い信頼関係を築き、経営課題の解決策を提案する仕事。スケールが大きく、融資先企業の成長を直接支援できるやりがいがある一方、ノルマが最も厳しい部門でもあります。
③ 融資審査・融資提案
新規事業や設備投資に必要な資金を貸し出す業務。事業計画書の審査・融資額の判断・事業計画書作成サポートまで行う。財務・会計の知識が深まり、転職後のキャリアでも活かせるスキルが身につきます。
④ ビジネスマッチング
一般企業と提携し、融資先に対して不動産投資・コスト削減・業務効率化ツールなどを提案する業務。低金利で融資の利益が薄くなった現代では、手数料収入を得るビジネスマッチングの比重が増しており、ニッチな業界の知識も求められます。
⑤ M&Aサポート・事業承継支援(2026年の注目業務)
後継者不足に悩む中小企業の事業承継・M&Aをサポートする業務。特に地方銀行では高齢経営者の取引先が多く、事業承継支援は「地元経済を守る」という社会的な意義が大きく、地方銀行営業の最重要テーマのひとつになっています。M&A成立時の報酬も高額で、銀行内評価に直結します。
「銀行営業のやりがいって、実際のところは?」——執筆者の現場から
「銀行営業の転職支援で10年間印象に残っているのは、法人営業で融資提案をした企業が数年後に大きく成長した時の達成感を語る行員の言葉です。『あの時の融資がなければ今の会社はなかったと経営者に言われた』という話は、ほかの職種ではなかなか聞けないやりがいです。また、M&Aサポートで後継者が見つかり、地元の老舗企業が廃業せずに済んだという事例も印象的でした。銀行営業のやりがいは『お金を通じて企業と人の人生に直接関わること』です。ただし、これは本当に人の役に立てた時の話であり、ノルマに追われて必要でない商品を無理に押しつけるような状態では、やりがいより疲弊が勝ってしまいます。『やりがいを感じながら銀行営業を続けられるかどうか』は、会社とチームの文化に大きく左右されます。」
これから銀行営業の仕事をスタートする人は、銀行を新しいフィールドに選んだ理由として「安定性」「高収入」などがあげられるでしょう。
しかし、銀行営業の本質的なやりがいは、社会へ貢献できる力が強いことです。
個人に対しては安定した生活を保てるようにローンや信託などが提供できますし、法人に対しては健康的な経営ができるように融資という形で経営のサポートができます。
働く環境が良いだけではなく、銀行営業の仕事には、胸が熱くなるようなやりがいがたくさんあるのです。
経済を支えることができる
銀行員が人々に与えるポジティブな影響を考えてみると、それは経済を支えることができるというものではないでしょうか。
お金を通じて経済を回すことによって、人々に安定した暮らしがやってきます。
また、お金がなければ夢を叶えることができない場合も多いので、そういった意味では人々の夢を後押しする素敵な仕事という考え方もできます。
銀行員にやりがいを聞いてみると、経済を支えることができると答える人が多いことから、これに対して幸せを感じることができるような人であれば、銀行員にはかなり向いていると言えるでしょう。
「銀行営業はきつい」という声は本当です。ただし、「きつさ」には2種類あります。「会社・環境の問題」と「職種の本質的な特性」です。この2つを混同すると、転職すれば解決する問題を「銀行営業が向いていない」と誤解してしまいます。
高年収:メガバンク平均790万円以上・地方銀行650万円水準。30代で500〜700万円は十分に目指せます。
金融知識が身につく:融資・投資信託・M&A・事業承継という幅広い金融知識が実務で身につき、転職市場での評価も高いです。
社会的な意義が大きい:企業・個人の人生に資金という形で直接関われる。「経済を支える」という確かなやりがいがあります。
福利厚生・社会的信用が高い:社員寮・休暇制度が整い、ローン審査などで社会的信用が高く評価されます。
【環境の問題】過度なノルマ・プレッシャー
→ ノルマの水準は会社・部署によって大きく異なります。「ノルマの達成水準・未達時のペナルティ」を転職前に確認することで回避可能です。
【環境の問題】転勤が多い
→ メガバンクでは全国・海外転勤が多い一方、地方銀行は県内が中心、ネット銀行は転勤が少ない傾向があります。業態選びで大きく変わります。
【職種の特性】常に勉強し続ける必要がある
→ 金融商品の多様化・法改正・業界トレンドの更新は銀行営業に必須です。これは「環境を変えても変わらない職種の本質」です。勉強が苦でない人は強みになります。
【職種の特性】業界としての先行きの不透明さ
→ 低金利による収益圧迫・フィンテックの台頭・人員削減の動きは業界全体の構造問題です。長期的なキャリアを考える上では重要な視点です。
ノルマ・転勤は「会社選び」で変えられる問題です。勉強し続ける必要性・業界の先行き不透明さは「職種・業界の特性」として受け入れる必要があります。どちらが自分にとっての「きつさ」の本質かを見極めることが、転職判断の出発点です。
「銀行営業を続けるか辞めるか」——キャリアの選択肢を整理する
銀行営業のキャリアには大きく3つの方向性があります。どれが正解かは個人の価値観・強み・ライフスタイルによって異なります。「辞めたい」と感じている方も、まず選択肢を把握した上で判断しましょう。
① 銀行内でキャリアアップ(支店長・専門職)
主任→課長→副支店長→支店長というルートと、M&Aアドバイザー・資産運用専門職という専門職ルートがあります。支店長到達で年収1,000万円超も視野に。ただし評価と成績だけでなく上司からの評価も重要になります。
② 金融業界内での転職(証券・保険・フィンテック)
銀行で培った金融知識・法人折衝力・融資審査スキルは証券会社・保険会社・フィンテック企業で高く評価されます。特に「融資審査×財務分析スキル」を持つ銀行出身者はフィンテック・VC(ベンチャーキャピタル)での需要が高まっています。
③ 事業会社への転職(経営企画・財務・CFO候補)
銀行での財務分析・融資提案の経験は、一般事業会社の経営企画・財務部門で即戦力として評価されます。銀行出身の20代が「将来CFOを目指したい」という動機で事業会社へ転職するケースがアゲルキャリアでも増えています。
「実際に銀行営業に転職・銀行営業から転職した人ってどんな人?」——アゲルキャリア利用者の声
A
Aさん(26歳・メガバンク法人営業3年 → フィンテック企業の事業開発)★★★★★
「メガバンクでのノルマと転勤に疲弊して相談しました。自分がきついと感じていた原因が『会社の環境の問題』なのか『銀行営業という職種の問題』なのかをエージェントと整理した結果、金融知識自体は好きだということがわかりました。融資審査・財務分析のスキルがフィンテック企業に評価され、年収が銀行時代から80万円アップ。転勤なし・ノルマなしの環境で、金融の仕事を続けられています。」
B
Bさん(24歳・第二新卒・異業種 → 地方銀行の法人営業)★★★★☆
「銀行営業はきついと聞いていましたが、メガバンクと地方銀行の違いを知り、地方銀行を選びました。転勤が県内のみ・地元企業と長期的な関係を築ける点が決め手でした。法人担当として中小企業の経営者と話す仕事は、想像以上にやりがいがあります。年収は前職から90万円アップ。「銀行営業=きつい」ではなく、「合う会社・業態を選ぶことが大事」というエージェントのアドバイス通りでした。」
今すぐ何をすればいい?銀行営業の転職を動かす3ステップ
結論から言います。「銀行営業はきつい=自分に向いていない」ではありません。きつさの原因が環境の問題なら転職で解決できます。まず自分のきつさの正体を診断することが最初の一歩です。
1
「きつさの原因」が環境の問題か職種の特性かを診断する
ノルマ・転勤が嫌→環境の問題(会社・業態を変えれば解決)。勉強し続けることが苦痛・お金・数字の仕事自体が合わない→職種の特性(業界転換を検討)。この診断が転職先の方向性を決める最初の軸になります。
2
「銀行内キャリアアップ・金融業界転職・事業会社転職」の3方向を比較する
銀行で積んだスキルは転職市場で高く評価されます。「フィンテック・証券・保険・事業会社財務」という選択肢を視野に入れることで、銀行だけに縛られないキャリアの可能性が見えてきます。
3
転職エージェントに相談して「今の自分の市場価値」を確認する
アゲルキャリアはLINEで24時間相談できます。「銀行営業を続けるべきか転職すべきか迷っている」「銀行のスキルで転職できる先を知りたい」という段階でも気軽にご相談ください。面談はもちろん無料です。
銀行営業の「きつさ」の正体を知り、自分に合った選択をすることが、長期的なキャリアを守ることになります。「今の状況が環境の問題か職種の問題か」を一緒に整理するところから始めましょう。また、銀行営業の「きつさ」についてより詳しく知りたい方は「銀行の営業がきついって本当?仕事内容や働く環境を徹底解説」もあわせてご覧ください。
よくある質問
銀行営業はきついと聞きますが、本当ですか?
「きつい」部分は確かにあります。ただし「きつさ」には2種類あります。「会社・環境の問題(ノルマの水準・転勤の頻度)」と「職種の特性(常に勉強が必要・業界の先行き不透明さ)」です。前者は会社選びや業態選びで改善できますが、後者は銀行営業という職種に共通する特性です。「どちらが自分にとってのきつさの本質か」を見極めることが転職判断の出発点です。
銀行営業の年収はいくらですか?
業態によって異なります。メガバンクの平均年収は790万円以上、地方銀行はメガバンクより約138万円低い水準が一般的です(就職エージェントneo・2026年)。30代の目安は500〜700万円ですが、役職・評価次第で大きく異なります(ムービン・2026年)。支店長クラスになると1,000万円超も視野に入ります。賞与は年2回で、大手では月給×4〜6ヶ月分が相場です。
メガバンクと地方銀行、転職するならどちらがいいですか?
転勤を避けたい・地元に腰を据えたい場合は地方銀行が向いています。スケールの大きな法人案件・海外業務・高年収を狙いたい場合はメガバンクが有利です。ただしメガバンクは全国・海外転勤が多い点を覚悟する必要があります。どちらが正解かは個人のライフスタイルと価値観によります。エージェントに相談して「自分の希望に合った業態・会社」を一緒に絞り込むことをおすすめします。
銀行営業から転職する場合、どんな職種が向いていますか?
銀行で培った「金融知識・法人折衝力・融資審査(財務分析)スキル」は転職市場で高く評価されます。特に有力な転職先として、フィンテック企業(事業開発・営業)・証券会社・保険会社・事業会社の経営企画・財務部門が挙げられます。「融資審査×財務分析スキル」を持つ銀行出身者はVC(ベンチャーキャピタル)での需要も高まっています。まず自分のスキルの市場価値をエージェントに確認することをおすすめします。
銀行営業に向いている人の特徴を教えてください。
以下の4つが代表的な特徴です。①数字・お金を扱うことに抵抗がない、②継続的な学習が苦でない(金融商品・法規・業界トレンドの常時更新が必要)、③長期的な信頼関係を構築するのが得意、④責任の重い仕事にやりがいを感じる。逆に「転勤したくない・ノルマのプレッシャーが苦手・勉強し続けることが苦痛」という方は、地方銀行・ネット銀行を選ぶか、銀行以外の金融業界を検討することをおすすめします。
第二新卒・未経験でも銀行営業に転職できますか?
可能です。特に地方銀行では第二新卒・未経験歓迎の求人が存在します。ただし多くの銀行は中途採用より新卒採用を重視するため、転職エージェントを通じて非公開求人・中途採用実績のある銀行の情報を確認することが重要です。面接では「なぜ銀行営業を選んだか」「金融に関心を持ったきっかけ」という志望動機を具体的に準備しておくことが内定に直結します。
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