就職のご経験はありますか?
結論から言う。「転職か残留か」という問いの立て方が間違っている
まず、最も重要なことをお伝えします。
「転職すべきか、今の会社に残るべきか」——この問いを抱えてこの記事にたどり着いた方に、最初にはっきりお伝えしなければならないことがあります。その問いの立て方自体が、後悔を生む構造になっています。
私はこれまで人材業界で10年、新卒・第二新卒からミドル層まで数多くの転職支援に関わってまいりました。営業現場での経験と、マーケティングの視点でビジネスを立て直してきた経験の両方を持つ立場から断言できます。「転職か残留か」という二択で悩んでいる間は、どちらを選んでも後悔する可能性が高いのです。
正しい問いは「転職か残留か」ではなく、「3年後の自分をどこに置くか」です。この問いに答えを出してから動くことで、転職でも残留でも後悔しない選択ができます。
この記事では、2026年の転職市場データと現場のリアルを交えながら、20代が後悔しない選択をするための具体的な判断軸をお伝えします。
転職率過去最高なのに、なぜ「迷っている20代」が増えているのか
マイナビ「転職動向調査2026年版」によると、2025年の正社員の転職率は7.6%で調査開始以降の過去最高水準を記録しました。転職はかつてないほど一般的な選択肢になっています。
しかし同時に、「転職すべきか迷っている」という20代の相談が増えているのも事実です。なぜでしょうか。
答えは「転職が当たり前になったからこそ、選択肢が増えて迷いが生まれている」ことにあります。かつては「転職=リスク」という時代でしたが、今は「残留=安定」という前提も崩れています。転職も残留も、どちらも「選択」であり、どちらにもリスクとチャンスがある時代になったのです。
さらに重要なデータがあります。マイナビの同調査では、転職者の半数以上が「前職でキャリアの停滞感を感じていた」と回答しています。転職した人の半数以上が、「このままでは成長できない」という明確な危機感を持って動いていたのです。逆に言えば、「迷っている」という状態は、まだそのキャリア停滞への危機感が言語化できていない状態かもしれません。
「迷っている」という状態は、転職しないことを意味しません。「転職か残留か」という二択で悩み続けることが、最もキャリアの時間を無駄にするパターンです。この記事を読んで、まず「正しい問いを立てること」から始めましょう。
「なんとなく残留」は転職より危険という逆説
「転職はリスクがあるから、とりあえず今の会社に残っておこう」——この考え方は、一見安全に見えて、実は最も危険なキャリア選択のひとつです。
なぜなら、「なんとなく残留」は何も決断していないのではなく、「このまま何も変えない」という選択を積極的にしているからです。残留には残留なりのコストがかかります。市場価値が上がらない時間、キャリア停滞感が続く精神的消耗、転職市場での評価が変わっていく機会損失——これらは目に見えないため気づきにくいですが、確実に積み重なっています。
私が支援してきた転職者の中で、最も後悔が深かった方のパターンは「もっと早く動けばよかった」というものです。「3年間迷い続けて何もしなかった。その間に市場での選択肢がどんどん狭まっていた」という声を何度も聞いてきました。
「転職 vs 残留」の問いを立てる前に、まず「今の会社にいることで、3年後の自分はどこにいるか」を正直に問いかけることが、後悔しない選択の出発点になります。
転職と残留、リアルな違いをデータで見る
感覚ではなくデータで判断する——これはキャリア選択においても変わらない基本原則です。転職と残留のリアルな違いを、データで確認しましょう。
転職者の半数以上が前職でキャリア停滞感を感じていた
マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」によると、2025年に転職した人の半数以上が「前職でキャリアの停滞感を感じていた」と回答しています。停滞感の理由は「仕事内容」「階層(ポジション)」「報酬・評価」に関する内容が目立ちました。
このデータが示すのは、転職を決断した人の多くが「転職したかった」のではなく、「このままでいたくなかった」という状態から動き出したということです。「転職したい」という積極的な動機よりも、「現職でキャリアが詰まっている」という危機感が、転職の主な原動力になっています。
① 転職率:7.6%(過去最高水準)(マイナビ・2026年版)
転職はもはや「特別な選択」ではなく普通の選択肢になっています。
② 転職者の半数以上が前職でキャリア停滞感を感じていた(マイナビ・2026年版)
「このままでは成長できない」という危機感が転職の最大の動機になっています。
③ 20代の転職率12.0%で全年代最高(マイナビ・2026年版)
20代は最も転職が活発な年代。一方で転職率は2022年(13.7%)をピークに減少傾向。「慎重に考える20代」が増えています。
④ 転職後の平均年収は転職前より+19.2万円(マイナビ・2026年版)
戦略的に動けば転職は年収アップの有効な手段になっています。ただし50代のみ減少。年齢が若いほど転職メリットが大きい傾向があります。
このデータから見えてくることは、「転職を迷っている間に、転職した人たちはキャリアと年収を前進させている」という現実です。迷い続けることのコストを、数字で実感していただけたでしょうか。
転職後に後悔した人・しなかった人の分岐点
現場で10年間見てきた中で、転職後に後悔した人としなかった人には明確な分岐点があります。それは転職の「動機の質」です。
【後悔しなかった人の特徴】
・「3年後になりたい自分」から逆算して転職先を選んでいた
・「逃げるための転職」ではなく「向かうための転職」だった
・転職先で何を学びたいか・どんな市場価値を積みたいかが明確だった
・現職の不満を正確に言語化した上で、その解決策として転職を選んでいた
→ 転職を「手段」として使えていた
【後悔した人の特徴】
・「今の会社が嫌だから転職したい」という感情で動いていた
・転職先で何をしたいかより「今より良ければいい」という基準だった
・不満の原因が転職で解決するものかどうかを分析していなかった
・「とりあえず転職してみる」という試し感覚で動いていた
→ 転職を「逃げ場」として使っていた
重要なのは、後悔しなかった人の転職理由が「積極的だった」ことではなく、「動機が明確だった」ことです。現職への不満が出発点でも構いません。ただし、「その不満が何から来ているのか」「転職でその不満は解消されるのか」を正確に分析した上で動いていた人が、後悔しない選択をしていました。
転職すべき人・残留すべき人の正しい判断軸
「転職 vs 残留」という問いへの答えは、あなたの「今の状況」と「3年後のキャリアゴール」の掛け合わせで決まります。ここからは、具体的な判断軸をお伝えします。
今すぐ転職すべき人の3つの特徴
次の3つに当てはまる方は、今すぐ転職活動を始めることをおすすめします。
1
今の会社にいることで「市場価値が上がっていない」と感じている
「この仕事を3年続けても、他の会社で評価されるスキルが積まれない」と感じているなら、今すぐ動くべきです。スキルが積まれない環境での時間は、キャリアの価値を下げ続けています。「もう少し経験を積んでから転職しよう」という考えが続くほど、選択肢は狭まります。
2
心身の健康に影響が出始めている
「毎朝起きるのがつらい」「休日も仕事のことが頭から離れない」「体調不良が続いている」——これらは即座に転職活動を始めるべきサインです。どんなキャリアの話をする前に、心身の健康が最優先です。状況が悪化する前に動きましょう。
3
「3年後もここにいる自分」を想像して前向きな感覚が全くわかない
「3年後もこの会社にいたら、どうなっているだろう?」と考えたとき、前向きなイメージが一切浮かばないなら転職を検討すべきです。「惰性で残り続ける」ことは選択ではなく、思考停止です。今動き始めることで、3年後のキャリアが大きく変わります。
この3つのうち1つでも当てはまる方は、「転職するかどうかを決めること」よりも先に「転職活動を始めること」をおすすめします。転職活動を始めることは、転職を決断することではありません。市場を知り、自分の価値を客観的に確認することが、次の一手を明確にします。
今は残留すべき人の3つの特徴
次の3つに当てはまる方は、今すぐの転職より現職での行動が優先かもしれません。
① 不満の原因が「転職」では解決しないものである
「人間関係が悪い」「上司と合わない」「仕事量が多すぎる」——これらの不満は、転職先でも同じ状況になる可能性があります。「この不満は転職で解決するものか、それとも自分の仕事の仕方や関係性の作り方で解決するものか」を先に分析しましょう。同じパターンを転職先でも繰り返すリスクがあります。
② 転職先で「何をしたいか」が全くイメージできていない
「今の会社を辞めたい」という動機はあるが「次にどこで何をしたいか」が見えていない場合は、転職先での後悔リスクが高くなります。「転職先で何を手に入れたいか」を言語化してから動く方が、より良い選択ができます。ただしこれは「迷い続ける言い訳」にしないことが重要です。
③ 今の会社でまだ試していないことがある
「異動希望を出したことがない」「上司に改善を要望したことがない」「社内の別部門に相談したことがない」——試せることを全て試してから転職を決断しても遅くはありません。「転職か残留か」を決める前に、現職でできることを全てやり切ることで、転職後の後悔が減ります。
ただし、「今は残留すべき」という判断が「永遠に残留」を意味するわけではありません。今の会社で何かを試しながら、並行して転職活動の準備を進めることは矛盾しません。「転職活動を始めること」と「転職すること」は別物です。
どちらとも言えない人へ――「まず市場価値を確認する」という第三の選択肢
「転職すべきか残留すべきか、どちらにも当てはまらない」という方に、明確な答えをお伝えします。
まず転職エージェントに相談して、「今の自分が転職市場でどう評価されるか」を客観的に確認することが、最初の一手として最も合理的です。
なぜなら、多くの人が「転職か残留か」という問いを自分の頭の中だけで考えているからです。「自分には転職できるスキルがないかもしれない」「今の会社を辞めたら後悔するかもしれない」——こういった不安は、市場の実態を知ることで大幅に解消されます。
✅ 「今の自分が転職市場でどう評価されるか」を知ることで、転職後のイメージが具体化する
✅ 転職できる選択肢があることがわかれば、現職での交渉力も上がる
✅ 転職活動を始めること自体が、現職への向き合い方を変えるきっかけになる
✅ 「やっぱり今の会社でもう少し頑張ろう」という判断も、市場を知った上での決断なら後悔が少ない
→ 「転職するかどうか」を決める前に、「転職できるかどうか」を知ることが先決です。
転職エージェントへの相談は無料で、転職を決めなければ何も起きません。「相談=転職決定」ではありません。市場を知るための情報収集として、まず動いてみることが最も後悔しない第一歩です。
転職・残留を決める前に必ずやるべき5つのこと
「転職か残留か」を決める前に、必ず実施すべき5つのことがあります。この5つを実施した後に出た答えなら、どちらを選んでも後悔が少なくなります。
1
「不満の正体」を言語化する
「会社が嫌だ」「仕事がつらい」という感覚を、具体的な言葉に落とし込みましょう。「給与が低い」「成長機会がない」「評価制度が不透明」「やりたい仕事をさせてもらえない」など、不満を具体的に言語化することで、転職で解決できる問題かどうかが判断できます。
2
「3年後になりたい自分」を1文で書く
「3年後、自分はどんな仕事をして、どんなスキルを持ち、どのくらいの年収を得ていたいか」を1文で書いてみましょう。この1文が書けた時、今の会社でそれが実現できるかどうかが判断基準になります。書けない場合は、まずこの言語化から始めましょう。
3
「今の会社でできることを全て試したか」を確認する
異動希望・上司への要望・社内公募・スキルアップの機会など、現職で試せることを全て試してから転職を決断しても遅くはありません。試していないことがあるなら、まずそれをやり切ることで、転職後の「前の会社でもやれたかもしれない」という後悔が消えます。
4
転職エージェントに相談して「今の市場価値」を確認する
転職するかどうかを決める前に、「今の自分が転職市場でどう評価されるか」を客観的に知ることが重要です。これは無料でできます。市場価値を知ることで、転職後のイメージが具体化し、「転職か残留か」の判断がより明確になります。
5
「もし転職しなかったら1年後の自分はどうなっているか」を想像する
「転職したら後悔するかもしれない」という不安は誰もが持っています。しかし同時に「転職しなかったら1年後の自分はどうなっているか」も想像してください。転職のリスクだけでなく、残留のリスクも公平に評価することで、より冷静な判断ができます。
この5つを実施した後に出た答えが「転職する」でも「残留する」でも、それは根拠のある選択です。根拠のある選択には後悔が少ない。逆に、この5つを実施せずに出した答えは、後悔を生む可能性が高くなります。
後悔した人のリアルな声
1
Aさん(28歳・なんとなく残留して後悔)
「3年間、転職しようかなと思いながら迷い続けました。その間に同期は転職して年収を上げていきました。30歳になってから転職活動を始めたら、25歳・27歳の時と比べて求人の質が変わっていることに気づきました。迷っていた3年間が最もコストが高かったと今は思います。」
2
Bさん(26歳・感情的な転職で後悔)
「上司との関係が最悪で、衝動的に転職してしまいました。でも転職先でも似たような状況になりました。後で気づいたのですが、問題は会社ではなく、私自身の関係性の作り方にありました。不満の正体を分析せずに転職したのが失敗でした。」
3
Cさん(27歳・市場価値を確認してから判断し成功)
「転職すべきか迷って、まずエージェントに相談しました。市場での評価を聞いたら思ったより高く、選択肢が広がりました。それを知った上で現職の上司に条件改善を交渉したら通りました。今は同じ会社にいますが、市場を知ったことで現職の見え方が変わりました。転職しなかったけど、相談して本当によかったです。」
この3人のケースから見えるのは、「転職しなかったことへの後悔」「転職したことへの後悔」どちらも、根本的には『正しい問いを立てずに決断した』ことから来ているということです。市場を知り、不満を言語化し、3年後から逆算した選択をした人が後悔しない結果を手にしています。
転職・残留で後悔しないために、今すぐやるべきこと
ここまでお読みいただいた方には、「転職か残留か」という二択ではなく、「3年後の自分をどこに置くか」という問いから逆算して動くことが、後悔しない選択の唯一の正解だということがご理解いただけたと思います。
今すぐやるべきことは1つだけです。転職エージェントに登録して、初回面談の予約を入れることです。
面談は無料です。転職を決める必要も、転職活動を本格的に始める必要もありません。ただ、プロのキャリアアドバイザーとお話しすることで、「今の自分が転職市場でどう評価されるか」「今の不満は転職で解決できるものか」「3年後のキャリアゴールから逆算した最適な選択は何か」が客観的に見えてきます。
アゲルキャリアは20代・第二新卒に特化したエージェントとして、「転職するかどうか迷っている」という段階でも気軽に相談できます。「転職を強制的に勧める」ことはありません。あなたのキャリアゴールから逆算して、転職が最善かどうかを一緒に考えます。LINEで24時間相談できる体制も整っており、在職中でも無理なく進められます。
キャリアは待っていても変わりません。まず「市場を知ること」から始めましょう。それが転職でも残留でも、後悔しない選択への第一歩です。
よくある質問
転職すべきか残るべきか、どうやって判断すればいいですか?
「転職か残留か」という二択で考えるのではなく、「3年後の自分をどこに置くか」という問いから逆算して判断することをおすすめします。具体的には①不満の正体を言語化する②3年後のキャリアゴールを1文で書く③今の会社でできることを全て試したか確認する④転職市場での自分の評価を知る⑤残留した場合の1年後を想像する、という5つのステップを踏んでから判断することで、後悔が少なくなります。
なんとなく会社を辞めたい気持ちがあります。転職すべきですか?
「なんとなく辞めたい」という感覚は重要なシグナルですが、その感覚のままで転職すると後悔するリスクが高くなります。まず「なんとなく」の正体を具体的に言語化することが先決です。「給与が低い」「成長実感がない」「仕事内容が合わない」など、具体的な言葉にできた時に、転職で解決できる問題かどうかが判断できます。言語化できたら転職エージェントに相談することをおすすめします。
今の会社に不満はないけど、なんとなく転職を考えています。どうすればいいですか?
「不満はないが転職を考えている」という状態は、「キャリアの停滞感」や「このままでいいのかという漠然とした不安」から来ていることが多いです。この場合、まず転職エージェントに相談して「今の自分が転職市場でどう評価されるか」を確認することをおすすめします。市場価値を知ることで、現職にいることの意味が明確になるか、転職した方が良いことがわかるか、どちらかの答えが見えてきます。
転職活動を始めることは、転職を決めることと同じですか?
違います。転職活動を始めることは「市場を知るための情報収集」であり、転職を決断することではありません。エージェントに相談しても、面接を受けても、内定を断ることは自由です。むしろ転職活動を始めることで「市場での自分の評価」「転職後のリアルなイメージ」が具体化し、「やっぱり今の会社で頑張ろう」という判断も根拠のある判断になります。転職活動=転職決定ではありません。
「もう少し経験を積んでから転職しよう」と思っていますが、正しい判断ですか?
「いつまでに・何のスキルを積んでから」という具体的な期限と目標がある場合は正しい判断です。しかし「なんとなくもう少し」という場合は危険です。この考えが続くほど転職の選択肢が狭まる可能性があります。特に20代の場合、ポテンシャル採用ができる期間は限られています。「何をどれくらい積んだら転職するか」を明確に決めた上で現職に残ることをおすすめします。
在職中に転職活動をすることはできますか?
もちろん可能です。むしろ在職中に転職活動を進めることを強くおすすめします。退職してから活動を始めると、焦りから「転職か残留か」という二択が「早く決めなければ」という感情に流されやすくなります。アゲルキャリアはLINEで24時間相談できるため、仕事終わりや休日でも転職活動を進められます。「まだ転職するか決めていない」という段階でも気軽に相談できます。
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