冬のボーナスをもらって転職したい！1月入社を目指す場合の転職活動のスケジュールとは？

はじめに

「新年の始まりに合わせて、新しい職場で働きたい」

「冬のボーナスをもらって、1月から次の職場で働き始めたい」

新年に合わせて1月入社を目指し、転職活動をする人は少なくありません。

しかし、どのくらいの時期から転職活動を始めれば良いのかわからないという方も多いです。

今回は1月入社を目指して転職活動を始めたいと思っている方々に向けて、最適なスケジュールややるべき準備について紹介していきます。

転職は1月入社がおすすめ！

そもそも転職の時期はいつがいいのか迷ったことはありませんか？

一般的には新年度として扱われる4月、そして新年度の後半がはじまる10月入社がいいとされています。

しかし、このタイミングは同じ時期での転職を狙う多くのライバルと限られた採用枠を競うことになります。

そこで、他におすすめのタイミングなのが、1月入社です。

1月は新年を迎える時期であり、年度後半の始まり。

新年の始まりとともに新しい職場でスタートを切ることで、気持ちのリセットがしやすく、環境への適応もスムーズです。

また、求職者の転職活動そのものが年末年始に向けて落ち着く時期であるため、ライバルが少なく、採用される可能性が高まるという側面もあります。

従って、効率よく転職活動をしたいならば、1月入社を目指すのがおすすめです。

1月入社で転職活動するメリット

ここからは1月入社で転職活動するメリットについて紹介していきます。

年末年始を準備期間に充てられる

1月の入社を目指す場合、年末年始をしっかりと準備期間に充てられます。

とくに新しい職場で良いスタートを切るなら、準備はしっかりしておきたいところ。

年末年始の休みの間に前職での疲れをしっかり取るところから始めましょう。

また可能ならば、新しく働く職場で必要な知識を事前に頭に入れておくこともおすすめです。

前職の退職日がギリギリであっても、暦通りの会社への転職が決まっているならば、月を跨いでも働き始めるまで少し余裕ができます。

この期間を活かして準備を進められることが1月入社のメリットといえるでしょう。

仕事の区切りをつけやすい

「仕事を区切りやすい」という点が、1月入社のメリットです。

多くの企業では、年度末や四半期の終了に向けてプロジェクトが一区切りする時期です。

このタイミングで転職することで、現職の業務をスムーズに引き継ぎやすくなります。

また、転職スケジュール的にも、人事担当者も新年度の採用計画に沿って、新しい人材を受け入れる準備を整え始める時期です。

そのため、企業側も中途採用に前向きな姿勢で臨んでいる傾向があります。

冬季ボーナスをもらって退職できる

転職を考えている人のなかには、ボーナスをもらって今の職場を辞めたいという人も多いでしょう。

多くの企業は、冬のボーナスが12月に支給されることが一般的で、1月入社を狙う場合、前職の在籍は12月末までとなり、賞与をもらえる可能性が高いです。

そのため、ボーナスを受け取った後に退職し、1月から新しい職場に入社するのは賢明な選択といえるでしょう。

ただし、企業によっては冬のボーナスが減額されるリスクもあります。

ボーナスの支給条件は就業規則で確認できるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

もしもボーナスが、従業員の将来の活躍に期待して支給されるものであれば、支給されないこともあります。

その場合、ボーナスが支給された直後に退職の意向を伝えていくのが、ベストでしょう。

メンタル面での切り替えも大切ですが、仕事を続けるうえでは経済的な側面も無視できません。

就業規則も確認しつつ、計画的に転職活動をすすめる必要があります。

企業が採用活動を強化している

企業によっては、10月から11月にかけて採用活動を強化するケースも見られます。

これは、上半期に計画していた採用目標に達しなかった場合、補充のために採用数を増加させたり、突然の欠員補充、新規プロジェクトの立ち上げに伴う人員確保が必要になったりするためです。

こうした状況では、即戦力として活躍できる人材を中途採用で積極的に確保しようとする企業が多くなります。

1月入社を目指す転職活動をするタイミングで、多くの企業が採用活動を活発化させているため、最適な求人を見つけやすくなるといえるでしょう。

会社に馴染みやすい

会社に馴染みやすいという面も、1月入社のメリットといえるでしょう。

1月は多くの企業で新しいプロジェクトや研修が始まる時期であり、チームビルディングやオリエンテーションなどのイベントが豊富に行われます。

こうした環境では、転職による中途入社であっても、同期が多く集まりやすく、周囲との連帯感を築く絶好の機会となります。

さらに、仮に同期が少なくても、新年会やチームの顔合わせといったイベントを通じて、先輩や他のチームメンバーとも積極的に交流することができ、会社に馴染みやすい環境が整っているといえるでしょう。

たとえば、大手企業では入社時期に合わせオリエンテーションを実施し、新入社員と中途入社員が一緒に参加することで、社内文化への理解が深まり、互いを知る機会を設けています。

会社に慣れるということは、転職後の大きな壁です。

1月入社の場合、比較的イベントが多く、馴染みやすい環境があるというのがメリットといえるでしょう。

1月入社を目指すときに気を付けること

1月入社する時のメリットを上げてきましたが、一方で1月入社ではどのような点を気をつけた方が良いのしょうか。

具体的に1月入社を目指す時には、下記のポイントを気をつけていきましょう。

面接時期次第で入社が後ろ倒しになる

面接時期を注意して設定していかなければ、入社が後ろ倒しになる可能性もあります。

というのも、1月入社を目指す場合、選考は年末時期になります。

応募先の企業が年末の繁忙期に向けて忙しくなっていることが多く、面接等の日程調整がスムーズでできないという可能性が往々にしてあります。

さらに、最終選考を行う役職者であれば、なおのことです。

また、有休消化中や退職した後であれば、少し後ろ倒ししてもすぐに働けるでしょう。

しかし、内定獲得後に退職を伝えるとしたら、スケジュールがギリギリになればなるほど、現職と転職先の切り替えのタイミングを合わせるのが難しくなります。

ですので、できる限り面接を年末の時期に詰め込まないよう気をつけておきましょう。

引き継ぎの計画をきちんと立てておく必要がある

在職中の場合、引き継ぎの計画もきちんと立てておきましょう。

年末は多くの企業で業務が集中しがちで、プロジェクトの進行や年末調整など、さまざまな業務が重なりがちです。

12月という忙しい時期に退職するならば、後任者やチームに迷惑をかけないよう、早めの引き継ぎ計画を立てましょう。

自分が担当している業務の詳細を整理して引き継ぎ資料を作成したり、後任者との面談や研修を行って業務の流れや注意点をしっかりと伝えましょう。

円滑な退職を実現させて1月に新しい職場で気持ちよくスタートをきるためにも、計画的な行動を心がけるようにしてください。

転職後に夏のボーナスを満額もらえない可能性がある

1月に入社の場合、夏のボーナスを満額もらえない可能性が高いです。

というのも、多くの企業では、ボーナス支給の基準として、在籍期間や勤務実績が考慮されます。

夏のボーナスは10月から3月までを算定期間として設けられていることもあり、1月入社だと在籍期間を加味した金額になりやすいのです。

また企業によってはボーナスの支給基準を「半年以上の勤務」といった規定になっている場合も往々にしてあります。

算定基準や支給条件を把握せずに入社してしまうと、1年間ほどボーナスがもらえず、年収が下がるといった可能性も十分にありえるのです。

できるだけ年収を下げたくないという場合は、内定獲得後の内定承諾を出す前に夏のボーナスの支給時期や条件についてしっかりと確認しておくことが賢明です。

1月入社を目指す際のスケジュールの立て方

転職活動を行う場合、4つの段階を踏んで入社を目指します。

各段階とそこに必要な期間は、おおよそ下記の通りです。

それぞれの段階について説明していきます。

第1段階：自己分析・情報収集・求人選定

まず転職活動を考えはじめた第一段階では、自己分析、情報収集、求人選定を行いましょう。

自己分析については1週間ほどの期間をイメージし、求人選定と情報収集は、内定をもらえるまで都度行っていくようにしてください。

自己分析

転職活動をするなら、まずは自己分析が重要です。

自分が活躍しやすい職業、転職する上での軸を定めなければ、どこの企業に応募するのか選ぶこともできません。

なんとなくで選んだ企業に入社してしまえば、早期離職の原因ともなりえます。

もちろん自己分析した内容は、その後の選考でも十分に活かすことができます。

次の環境に求めるものや自分の強みを理解するためにも、自己分析を行った上で転職活動を行いましょう。

情報収集・求人選定

自己分析が終わったら、情報収集しながら応募する求人を選定しましょう。

自分のキャリア目標や価値観に合った求人を見つけるために、企業のビジョンや社風、業務内容をしっかりとチェックしてください。

とくに求人情報や企業の採用サイトには、企業の特色や求められるスキル、業務内容が詳細に記載されていることも多いです。

これらの情報をしっかりと把握し、応募する求人が自分のキャリア目標やライフスタイルにどのようにフィットするかを考えながら選定を行うことで、企業のニーズにぶれない状態での応募が可能です。

両者にとってのニーズにあっているか、を大事にすると、転職活動もスムーズに行いやすくなります。

第2段階：応募書類の作成

自己分析が完了し、応募したい求人が定まったら、いざ第2段階。

応募種類を作成し、応募の準備を進めていきましょう。

書類の準備は大まかな型ができれば、あとは応募する企業ごとにブラッシュアップしていくだけです。

ただ、企業ごとのカスタマイズが転職活動を成功させるカギにもなりますので、入念に行いましょう。

履歴書

履歴書は基本的にPCでの作成をおすすめします。

というのも、最近ではどの職業でもPCスキルが求められ、履歴書もデータでの提出を求められるからです。

また、データで保存しておけば、都度すべて手書きで書く必要もありません。

ただし、志望理由の欄は使い回しをせず、企業ごとに内容を推敲するように心がけましょう。

職務経歴書

職務経歴書はあなたの経歴やスキルをより細かくアピールできるものですので、提出を求められたらしっかりと書き込んで提出しましょう。

こちらも、基本的な雛形さえ作成しておけば、それを元にブラッシュアップするだけで大丈夫です。

職務的に詳しくアピールしたい部分がある時は、補足的に情報をプラスさせましょう。

また、自己PRの部分は履歴書同様に使い回しはせず、応募する企業に合わせてフィットする内容へとブラッシュアップさせましょう。

第3段階：面接

応募書類を提出し、選考が進めば、面接が行われます。

どの企業でも面接は必ず行われるので、面接対策は必須で行いましょう。

一次面接や最終面接では見られるポイントや面接官の性質が変わってくるため、そこを押さえて対策を行うようにしてください。

一次面接

最初の面接は基本的に人事担当者や応募する職種のリーダーなどが行います。

一次面接では履歴書や職務経歴書に基づいて質問を行い、応募者の基本的なスキルや適性、企業との相性を確認します。

さらに、一次面接の内容は、次のステップである二次面接や最終面接に進むかどうかの判断材料となり、採用プロセスの重要なフィルターの役割をになっていることが多いです。

具体的なスキル感はもちろんですが、より現場に近いメンバーが面接官を担うので、あなたと一緒に働きたいかを重視して、チェックされると思っておきましょう。

最終面接

中途採用の選考の多くは、一次が終わった後は二次面接ですぐに最終面接となるケースが多いです。

最終面接は、一般的に企業の役員や経営層、または部門責任者が実施します。

この面接では、企業文化や価値観への適合性、長期的なキャリアビジョン、業務への理解と貢献度がチェックされます。

また、応募者の人柄やチームとの相性も重視され、企業全体のビジョンに対する適合性を最終的に確認する重要なステップです。

最終面接は、採用決定の最終判断を行うため、最初の面接よりも厳格な雰囲気、シビアな目で見られると思っておきましょう。

そのため、基本的なマナーをはじめ、入念な選考対策を行ってください。

第4段階：内定獲得・退職手続き・引き継ぎ

無事に内定を獲得したら、入社までの準備を進めていきましょう。

退職手続き、引き継ぎを行い、円滑に退職できるよう進めましょう。

内定獲得

内定の通知をもらったら、条件をしっかりとチェックしておきましょう。

とくに入社時期に希望がある場合は、希望通りの入社で問題がないかは必ずチェックしてください。

下記のポイントはチェックしておき、求人票や面接で聞いていた話と差異がないか隈なく確認しましょう。

内定通知書に承諾を出し、条件に双方の合意が得られたとされます。

退職の申し出

基本的には内定をもらってから、現職に退職の申し出を行った方がベターです。

退職日については、労働基準法で考えるなら2週間前に告知すれば問題ありません。

しかし、社員として業務をになっている場合、2週間での退職は現職にも大きな影響を及ぼします。

そのため、最低でも1ヶ月前には伝えておく方が無難です。

さらに有休消化をしたい場合は、引き継ぎ期間と有休消化の期間を踏まえたスケジュールで退職を申し出る必要があります。

引き継ぎ

無事に退職の意思を伝えることができたら、後任へ引き継ぎを行いましょう。

引き継ぎがきちんとできているかどうかで、後任の方が抱える不安も和らぐはずです。

引き継ぎができている方が遺恨も残りにくいですので、可能な限り引き継ぎは行った上で新天地へと向かうようにしましょう。

1月入社したい場合は遅くても9月から動こう

転職活動の全体的な期間は通常4〜5ヶ月です。

このため、1月入社を目指す場合、転職活動は8月、遅くても9月からスタートさせるのが理想的です。

企業は、新年度の体制強化を図る2〜3月や、下半期に向けての採用を行う8〜9月に中途採用の求人を増やす傾向があります。

したがって1月入社を狙う場合、求人が増えるこの時期に活動を始めるのが効果的です。

ただし、採用がスムーズに進むと、12月中に入社を求められることも少なくありません。

もしも12月に入社できない、または1月に入社したい場合は、その希望を企業にしっかり伝えましょう。

最終面接で入社日について聞かれることが多いため、理由と共に明確に答えられるようにしておくと良いです。

1月入社を成功させるコツ

ここからは1月入社を成功させるためのコツを紹介していきます。

希望通りの入社日で転職活動を進めたいなら、下記のポイントを押さえましょう。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1月入社の求人を狙う

応募先の選考スピードが重要な要素となります。

そのため、まず注目したいのが「1月入社の募集」と明記された求人や「急募」と記載されている求人情報です。

こうした求人は、企業自身も1月入社に向けたスケジュールで選考を進める可能性が高いです。

そもそも、1月入社を明確に掲げている求人情報は、企業が新年に向けて必要な人材を早めに確保したいという思いがあります。

応募時期によっては、選考のスピード感も早く、入社希望日にも間に合う可能性が高まります。

また、「急募」と書かれた求人は、即戦力となる人材を早急に求めているため、選考プロセスがスピーディーに進む傾向があります。

こうした求人に応募することで、スムーズに採用プロセスを進めることができ、1月入社に向けてスムーズに動けるでしょう。

エージェントを活用する

転職エージェントを活用することで、転職活動をスムーズに行いやすくなります。

転職エージェントは、求職活動の全体をサポートしてくれる、心強い味方です。

1月入社の求人や急募のポジションを迅速に紹介し、希望する入社日までに間に合うように選考を進めてくれます。

また、エージェントは企業と直接やり取りするため、入社日の調整や選考スピードの調整も実施してくれます。

転職活動における求職者の負担を軽減し、書類作成や面接対策についてもアドバイスもしてくれます。

1月入社を目指すなら、ぜひ転職エージェントを利用してみましょう。

転職活動でよくある質問

ここからは転職活動でよくある質問を紹介します。

1月入社の場合は何日が初出社になるのか

1月入社の場合、初出社日は企業の業務開始日となります。

そのため、企業の営業スケジュールによる、というのが回答になります。

たとえば販売職などの1月1日でも営業する場合は、年末年始関係なく1日から勤務の可能性もありますし、企業スケジュール的に三ヶ日明けの1月4日も企業の休みと定められていたら、1月5日が初出社日となります。

そのため、初出社日についてはきちんと企業に確認しておくようにしましょう。

また、1月以外の月の場合は、月初1日が初出社日となります。

もしも日曜日や祝日で企業が休みの場合は、それ以降の営業日が初出社日となることが一般的です。

1月入社の場合、源泉徴収はどうなるのか

1月入社であったとしても、前職の給与が翌月払いで1月に12月分の給料が支払われる場合は、新しい職場へ源泉徴収票を提出しなければなりません。

もしも、12月時点で退職済みであるなど、1月に給与支払いがない場合は源泉徴収票の提出は不要です。

中途入社しやすい時期はいつか

最も適していると言えるのは4月入社を目指す2月から3月、次に年度後半の入社を目指した9月から10月でしょう。

というのも、4月は新年度の始まりという面から、組織としても新メンバーを受け入れやすい体制が整っています。

さらには、新規事業や新プロジェクトもはじまりやすいので、新メンバーの補填を踏まえた人員計画をなされている場合も多いです。

年度後半の入社は、4月入社よりもより即戦力人材の採用を目的としている場合が多いです。

年末で退職予定があるため、そこの補填を目的とした採用を行うケースも少なくありません。

4月と年度後半の入社は、企業としても採用活動に注力していることから、求人数も多く、中途採用されやすいという傾向があります。

まとめ

今回は1月入社を目指して転職活動を始めたいと思っている方々に向けて、最適なスケジュールややるべき準備について紹介してきました。

1月入社を目指す場合は、8月もしくは9月から転職活動をスタートさせるのが理想的です。

自分の理想とする流れで転職を実現させるためにも、スケジュールの管理や転職のコツを押さえて、戦略的に転職活動を行っていきましょう。

その中で、第三者のアドバイスやサポートが欲しい場合は、転職エージェントを活用するのもひとつの手です。

1月入社を成功させたい場合は、ぜひこの記事を参考にしてください。