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既卒の就活は秋採用が狙い目!内定を獲得するまでの効率的な計画方法

既卒の就活は秋採用が狙い目!内定を獲得するまでの効率的な計画方法

目次
  1. そもそも既卒とは
  2. 企業の採用枠の違い
  3. 既卒に秋採用がおすすめな理由
  4. 秋採用枠の難易度
  5. 秋採用をしている企業の特徴
  6. 秋採用に向けた企業の動き
  7. 秋採用に向けた既卒就活成功のステップ
  8. 秋採用を狙った就活の注意点
  9. まとめ|秋採用は計画性が大事

2025年の夏も終わりに近づき、就職活動は秋の採用シーズンに突入しつつあります。

特に9月からは「秋採用」が本格化し、既卒者にとっては大きなチャンスが広がる時期です。

春の就活で思うような結果が出なかった人や、再スタートを切りたいと考えている人にとって、秋採用は希望をつかむための“第二の本番”ともいえるでしょう。

近年では、通年採用を取り入れる企業が増加し、既卒でも柔軟に応募できる求人が目立つようになっています。

その中でも9月以降の秋採用は、欠員補充や辞退者対応による募集が活発になるため、戦略的に動けば内定獲得の可能性が高まります

本記事では、既卒者が秋採用を成功させるための計画的なステップや注意点を、最新の動向を交えてわかりやすく解説していきます。

効率的な就活ができるよう、ぜひ最後までお読みください。

そもそも既卒とは

「既卒」とは、学校を卒業後に正社員としての就職をせず、一定期間が経過している人を指す言葉です。

大学や専門学校などを卒業した後、一度も正社員として就業していない場合、その人は「既卒」として扱われます。

アルバイトや派遣社員として働いていた経験があっても、正社員としての就業歴がなければ既卒と分類されることが一般的です。

一方で「第二新卒」は、卒業後に一度正社員として就職したものの、入社後おおよそ3年以内に離職し、再就職を目指す若手求職者のことを指します。

つまり、既卒と第二新卒は、どちらも「新卒」枠からは外れるものの、社会人経験の有無によって区別されるのが大きな違いです。

企業側にとって既卒者は、社会人経験がない分教育コストがかかるという懸念もある一方で、柔軟性が高く、フレッシュな人材としてのポテンシャルを評価されることも少なくありません

特に秋採用のような柔軟な採用活動を行う企業では、既卒者を積極的に受け入れるケースも増えています。

既卒であっても、計画的な就職活動と自己分析・企業研究を徹底することで、十分に希望する内定を獲得することは可能です

自分の現状を正しく理解し、戦略的に行動することが成功の鍵になります。

企業の採用枠の違い

企業の採用活動は春に限らず、年間を通して実施されています。

中には通年採用を行う企業もあり、一方で春の新卒採用のみという企業も存在します。

また、春に続く第二の採用枠として「9月以降」に実施される秋採用を取り入れている企業も少なくありません

採用時期や方法は、企業の規模や社風、採用方針によって大きく異なります。

特に既卒者は、志望企業の採用スケジュールを事前に確認しておくことが、内定獲得の鍵と言えるでしょう。

通年採用

通年採用とは、文字通り”年間通して”採用活動をすることを指します。

既卒・第二新卒・中途採用問わず年間通して採用活動を行っているため、既卒者のほとんどは通年採用を行なっている企業に応募することになるでしょう

ここで既卒者が注意しておきたいポイントが、キャリアのある人材と戦わなければならないという点です。

通年採用を行なっている企業に応募してくる人材のほとんどがキャリアのある中途採用者です。

仮に未経験の職種に応募している人だとしても、何かしらの形で社会経験を豊富に持っているため、キャリアのない既卒者にとっては痛い存在と言えます。

既卒者はキャリア人材に劣って見えないよう、性格的な強みやポテンシャルの高さで勝負しなければなりません。

新卒採用

新卒採用は、基本的に4月1日に入社する新規学卒者をターゲットに行う採用活動です。

高校生なら3年生、大学生なら3〜4年生が就活をして晴れて4月1日に就職した場合「新卒入社」と言われます。

現代では過半数の企業が新卒採用を行なっており、それに伴ってほとんどの人材は新卒採用を目指して就活をします。

現在既卒の方の中には、学生時代に周りと同様に新卒入社を目指して就活に取り組んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。

新卒採用は企業が年間通して行なう採用活動のうち最もと言ってよいほど力を入れており、多くの人材を一気に確保しています。

また、大手企業などの人気企業は年間通して倍率が高いため、新卒枠を逃してしまうとそれ以降その会社に入るチャンスがほとんどないことも特徴

どうしても行きたい会社があるなら新卒枠で採用されることは外せないので、多くの学生がここに力を入れています。

秋採用

夏の終わりから9月にかけてスタートする「秋採用」は、既卒者にとって貴重なチャンスとなる採用枠です。

新卒採用を逃してしまった人でも、秋採用を通じて新卒と同じタイミングでの入社を目指すことができます。

ただし、すべての企業が秋採用を実施しているわけではありません。

多くの場合、新卒採用で定員に満たなかった企業や、内定辞退などによって空きが出た企業が、9月頃から追加でエントリーを受け付ける形式で秋採用を行います

そのため、人気企業ではそもそも募集枠がないケースも多く、競争が激しくなる傾向があります。

一方で、海外の大学では9月卒業が一般的なため、海外留学から帰国した既卒者にとっても、秋採用はタイミングの合った就職活動の機会となります。

特に外資系企業では、語学力や国際経験を評価されやすいため、留学経験を活かした就職活動が可能です。

秋採用はチャンスが限られている分、早めの準備と情報収集、そして迅速なエントリーが成功のカギとなります。

しっかりと戦略を立てて挑みましょう。

既卒に秋採用がおすすめな理由

既卒の方が就職活動を行うにあたって、秋採用は非常に狙い目の時期といえます。

秋は企業にとって新卒採用の一区切りがつくタイミングであり、さまざまな理由から採用活動を再開する企業が増加するのです。

例えば、内定辞退者や人員不足により急きょ追加募集をかけるケースだったり、中小企業や成長企業との出会いが広がる点も、秋採用ならではの魅力です

ここからは、既卒に秋採用がおすすめな具体的な理由を3つご紹介します。

内定辞退や欠員による再募集が増える

秋採用が既卒者におすすめされる理由の一つに、春採用の内定辞退や欠員による再募集が増えることが挙げられます。

春の新卒採用で内定を出した企業の中には、学生側の都合や他社への内定承諾によって辞退されてしまうケースが少なくありません。

結果として、企業は急きょ人員の補充が必要となり、秋のタイミングで再度募集を行うことになるのです。

また、採用後に配属された新入社員が早期に離職してしまう場合や、部署内で予期せぬ人手不足が生じた場合などにも、秋採用での人材確保が重要となります。

こうした背景から、秋採用では企業が「すぐに働ける意欲的な人材」を求める傾向が強まるのです。

既卒者はすでに学校を卒業しているため入社時期の調整がしやすく、長期キャリア形成の観点からポテンシャルで評価されやすいメリットがあります

春には競争が激しかった人気企業や職種も、秋には再チャレンジのチャンスが広がる可能性があります。

秋採用の動きを見逃さず、柔軟に行動することが成功への第一歩です。

企業側の選考ハードルがやや緩くなる

既卒の方に秋採用をおすすめする理由の一つに、企業側の選考基準がやや緩和される傾向があることが挙げられます。

秋は多くの企業にとって新卒採用活動の終盤にあたりますが、この時期には内定辞退者や急な欠員が発生し、補充を目的とした再募集が活発になります。

そのため、企業側も「即戦力」や「経験重視」よりも、「意欲」や「素直さ」を評価するケースが増えるのです。

また、秋採用では採用目標数に達していない企業が多いため、早期内定者と比べて競争率が下がる可能性があります。

これにより、春の時期に比べて選考フローが柔軟になったり、面接で重視されるポイントが変わったりすることもあります。

特に既卒の方にとっては、学歴や卒業時期だけではなく、「なぜ今この企業に応募したのか」「どんな姿勢で働きたいのか」といった本人の考えや熱意が伝わりやすくなるタイミングです

自分の魅力をしっかり言語化し、誠実に伝えることでチャンスを広げることができるでしょう。

中小企業や成長企業との出会いが増える

秋採用は、既卒者にとって中小企業や成長企業と出会うチャンスが広がる時期でもあります。

春の新卒採用では大手企業を志望する学生が集中しやすい一方、秋採用では中小企業やベンチャー企業が主な募集主体となる傾向があり、知名度は低くても魅力的な企業と出会える可能性が高まります

特に成長中の企業では、人材の確保を柔軟に進める必要があるため、秋採用のタイミングで積極的に既卒者を受け入れるケースが増えています。

事業拡大に伴いポジションが増えている企業も多く、自分の強みやスキルを活かしやすい環境が見つかるかもしれません。

また、中小企業では社長や幹部との距離が近く、早い段階から責任ある仕事を任されることもあり、自らの成長を実感しやすい点も魅力の一つです。

秋採用を通じて、視野を広げることで、自分に本当に合った企業に出会える可能性が広がるでしょう。

秋採用枠の難易度

既卒者の中には、新卒で入社した同世代と自分を比較し、劣等感や不安を感じてしまう方も多いかもしれません。

その結果、9月以降の秋採用では「今さらエントリーしても遅いのでは」と、就職活動に対するハードルを高く感じてしまいがちです。

確かに秋採用を実施している企業の数は、新卒一括採用時期である春と比べると少なく、全体の約25%程度にとどまっています。

そのため選択肢が限られてしまうという意味で、表面的には難易度が高く見えるのは事実です。

しかし、実際には秋採用を狙う既卒者の数はさほど多くなく、応募者数が少ない分だけ競争倍率は低めです。

特に9月頃は企業側も春の採用活動の結果をふまえ、内定辞退者や人員不足を補うために新たなエントリーを受け付ける傾向があります。

この時期に柔軟な採用枠を設けている企業も多く、むしろチャンスとも言えるのです。

さらに、近年では少子高齢化の影響で若手人材の確保が難しくなり、秋採用を積極的に行う大手企業も増えています。

また、厚生労働省も「青少年雇用機会確保指針」を改正し、既卒3年以内であれば新卒扱いとするよう企業に働きかけています。

そのため、既卒で職歴がなくても、新卒同様のサポート体制で受け入れてくれる企業が増えてきました。

このように、9月以降の秋採用は表面的な難しさにとらわれず、しっかりと戦略を立ててエントリーすれば、十分に内定を狙えるフィールドです

焦らず自分に合った企業選びと準備を心がけましょう。

秋採用をしている企業の特徴

秋採用を実施している企業には、一定の傾向があります。

新卒や春の採用活動で予定人数を確保できなかった企業や、急な欠員が発生した企業が中心です。

また、採用時期に柔軟な体制を持つベンチャー企業や地方の中小企業も、秋採用を積極的に行う傾向があります

このように、企業の特徴を理解刷れば既卒者にとって有利な就活戦略を立てやすくなるので、傾向を把握しておきましょう。

従業員数が多い企業

従業員数が多いのが特徴的な大手企業やそのグループ会社では、一度に多くの人材を採用する傾向があります。

こうした企業は組織の規模が大きく、人材の入れ替わりも一定数発生するため、定期的に追加募集を行うケースが珍しくありません。

とくに営業職や事務職など、未経験からでも始めやすいかつ人手が求められる職業は、若くてポテンシャルのある人材が好まれることが多いです。

また、新卒採用でも採用予定数を多めに設定している企業が多く、秋採用では内定辞退者や定員割れを補うために再募集を行うことがあります。

そのため、既卒であっても十分にチャンスがあるのです。

過去に志望していた企業に落ちてしまった経験がある方も、秋採用のタイミングで再度チャンスが巡ってくる可能性があります

目をつけていた企業があれば、諦めずに採用ページや就職サイトをこまめにチェックしてみましょう。

タイミング次第では、既卒でも大手企業に採用されることは充分可能です。

ベンチャー企業

ベンチャー企業は設立からの年数が浅く、急成長を目指している企業が多いため、柔軟かつ実践的な採用活動を行う傾向があります。

そのため、新卒一括採用に多くの予算を割くことは少なく、秋採用や通年採用で人材を確保するケースが一般的です。

とくに、即戦力よりもポテンシャルや人柄を重視した採用を行っていることが多く、既卒者にも大きなチャンスがあります。

秋採用では、春の新卒採用で充足しなかった枠を埋めるための追加募集が行われることもあり、実力よりも将来性を見込んで採用されることも少なくありません

採用担当者や現場社員が少人数であることも多く、選考は比較的スピーディーかつフランクな形式で進む傾向にあります。

また、ベンチャー企業は平均年齢が若く、未経験者を育成する風土が根づいている企業も多いため、既卒や第二新卒といった立場でも受け入れてもらいやすい環境です。

秋採用を通じて、熱意や意欲をしっかり伝えることができれば、大手企業にはない成長のチャンスをつかむことができるでしょう。

地方の中小企業

地方に拠点を構える中小企業は、若年層の都市部への流出により、慢性的な人材不足に悩まされることが少なくありません。

とくに若手人材を確保したくても、新卒採用の場では知名度の低さから大手企業に候補者を取られてしまうことが多く、採用活動は難航しがちです。

しかし、そうした地方の中小企業の中にも、実は「働きやすい優良企業」が多く存在します。

たとえば、地域の自治体と連携してインフラ整備を担う建設業や、地場産業を支える製造業などは、安定した受注を背景に健全な経営を続けている企業が多く、社員への待遇や福利厚生が手厚いケースも見られます

また、地域密着型の企業では、アットホームな社風や転勤の少なさなど、生活とのバランスを重視したい人にとって魅力的な条件がそろっています。

大学進学を機に地元を離れた人にとっても、地元での就職を考える良い機会となるでしょう。

秋採用では、こうした地方企業が既卒者にも門戸を開いていることが多く、視野を広げることで思わぬ良縁に出会える可能性があります。

秋採用に向けた企業の動き

秋採用を行なっている企業は実際どんな活動をしているのかが気になりますよね。

企業の活動を知っておけば、あなたも計画性を持って就活に取り組むことができます。

今からご説明する3つの活動は、秋採用を行う企業のほとんどが実施している取り組みです。

いつどんなことをしているのかを押さえておいて、その重要なタイミングに合わせて就活スケジュールを立てましょう

合同説明会

合同説明会は、秋採用に向けて多くの企業が参加する重要な情報収集の場です。

春の新卒採用時期と同様に、秋採用でも就活エージェントや大学のキャリアセンターなどが主催して行われます。

とくに9月を中心に、10月の本格的な採用に備えて各地で開催されるため、早めの情報収集がカギとなります

最近では、会場に足を運ぶ形式に加えて、Zoomや専用プラットフォームを使った「オンライン合同説明会」も増加しています。

自宅からでも気軽に参加できるため、時間や場所の制約を受けずに多くの企業の説明を一度に聞けるのが大きなメリットです。

オンライン形式では録画配信が行われることもあり、後から見返せる点も魅力です。

また、合同説明会では企業ブースを訪問することで、説明会では聞けないリアルな話を採用担当者から直接聞けるチャンスもあります。

気になる企業を複数比較しながら選考の優先度を決めるなど、効率的な就職活動にもつながります。

なお、参加には事前登録が必要な場合がほとんどです。

就活エージェントに早めに相談し、紹介を受けておくとスムーズでしょう。

ミートアップイベントの実施

ミートアップイベントとは、少人数制で開催される企業主催の座談会や交流会のことを指します。

合同説明会とは異なり、参加者の人数が限られているため、企業担当者や現役社員と近い距離で会話ができるのが大きな魅力です。

既卒者は就活市場では少数派となるため、大規模な説明会では埋もれてしまいがちですが、ミートアップイベントでは自分の人柄や熱意をしっかり伝えることができ、アピールの場として非常に有効です

実際の現場で働く先輩社員が参加することも多く、仕事内容のやりがいや職場の雰囲気、入社後のリアルなエピソードを直接聞くことができます。

企業がどんな価値観を持ち、どのような人材を求めているかを肌で感じられる貴重な機会です。

また、選考前に顔を覚えてもらえることで、その後の面接や選考がスムーズに進む可能性もあります。

すべての企業が実施しているわけではありませんが、気になる企業がミートアップを開催している場合は、積極的に参加してみましょう。

就活エージェント・就活サイトでの公募

企業が採用活動を行う際、多くは就活エージェントや就活サイトを通じて求人を公募しています。

求職者であるあなたも、これらのサービスに登録することで、非公開求人を含むさまざまな採用情報にアクセスできるようになります。

特に既卒者や第二新卒など、20代の若年層におすすめなのが「アゲルキャリア」です。

アゲルキャリアは既卒やフリーター、短期離職経験者などを対象に、就職支援に特化したエージェントサービスを提供しています。

キャリアにブランクがある方でも利用しやすく、求人のマッチング精度が高いのが大きな魅力です。

さらに、アゲルキャリアでは履歴書や職務経歴書の添削、面接練習、企業別の選考対策など、内定獲得まで一貫した手厚いサポートを受けられます。

専属のアドバイザーがあなたの強みや希望条件をヒアリングし、ぴったりの企業を紹介してくれるので、自己流の就活に不安を感じている方にも最適です。

秋採用を狙う既卒者にとって、効率的に内定を目指すための強い味方になるでしょう。

秋採用に向けた既卒就活成功のステップ

秋採用で早期に内定を獲得するには、行き当たりばったりの行動ではなく、段階的な就活スケジュールに沿って取り組むことが重要です

特に既卒者は時間の使い方と準備の質がカギになります。

焦らず、着実に進めていくことで成功率が高まります。

以下は、秋採用を見据えた就活の理想的なスケジュールです。

【6月中旬〜7月】自己分析・業界研究を徹底する

【7月中旬〜8月上旬】求人検索と企業研究を進める

【8月中旬】履歴書・職務経歴書などの書類を整える

【8月下旬〜9月上旬】エントリー開始・書類提出

【9月中旬〜10月】面接対策と選考本番

【10月中旬〜】内定・条件交渉・就業準備

ステップを飛ばさず、各段階で必要な準備をしっかり行うことで、自分に合った企業と出会える可能性が高まります。

特に企業研究や面接対策は、内定獲得に直結する重要なポイントです。

それでは、それぞれのスケジュールを詳しく見ていきましょう。

01.自己分析

秋採用を目指す既卒の方にとって、就活の第一歩は自己分析です。

特に8月から夏の終わりにかけて準備を始める場合、時間に限りがあるからこそ、効率的かつ的確な自己理解が求められます。

自己分析では、自分の強み・弱み、価値観、これまでの経験から得た学びなどを言語化し、企業選びや志望動機作成の土台とします。

秋採用では、すでに春や夏に選考を終えた企業が多いため、残された採用枠に対してより的確にアプローチする必要があります。

そのためには「自分がどんな環境で力を発揮できるのか」「どんな仕事にやりがいを感じるのか」といった軸を明確にしておくことが重要です。

また、自己分析をする際には、思うままにただ書き出すだけでなく、過去の経験を「具体的なエピソード」として振り返るのがポイントです。

アルバイトやインターン、学生時代の取り組みなどをもとに、課題にどう向き合い、どのように成長したかをストーリーとして整理しておくと、面接でも説得力を持って話せるようになります
秋採用は、短期間で選考が進むことが多いため、8月のうちに自己分析をしっかりと終わらせておくと安心です。

焦らず、丁寧に自分を見つめ直し、自信を持って次のステップに進みましょう。

02.業界研究

行きたい業界について情報収集をする「業界研究」は内定獲得の成否を左右する重要なステップです。

とくに8月に入ってからは求人探しと同時進行で行う必要があるため、志望業界を絞り込むスピードと情報の正確さが求められます。

早めに済ませておきましょう。

まずは、自分の興味や適性に合う業界を複数ピックアップし、それぞれの業界の特徴、ビジネスモデル、業界全体の動向などを把握しましょう

秋は採用枠が限られる分、企業側もミスマッチを防ごうと、より具体的な志望動機や業界理解を求めてきます。

注意点として、夏以降の時期は新卒の春採用時とは違い、大規模な説明会が少ないため、情報収集の方法も変わります。

業界団体の公式サイト、企業のIR情報、OB・OG訪問、ニュース記事、業界地図など、複数の媒体を活用するのが効果的です。

SNSや就職サイトにある口コミも参考になりますが、必ず一次情報と照らし合わせて信憑性を確認しましょう。

特に8月・9月は企業側が秋採用の計画を本格的に進める時期です。

このタイミングで業界研究をしっかり行っておけば、企業ごとの特徴を的確に把握でき、選考の際に説得力のあるアピールができます。

焦らず、丁寧に、そして情報に敏感になることが秋採用成功の鍵です。

03.求人案件探し

行きたい業界が決まったら、いよいよ求人案件を探すフェーズです。

既卒者の求人探しは学生時代のように学生センターでサポートしてもらうわけにはいかないので、基本的には以下3つです。

既卒者が求人を探す方法
  • 就職エージェント
  • 求人サイト
  • ハローワーク

いずれも違った方法なので、自分に合うと思った方法で求人案件探しをしてみましょう。

就職エージェント

就職エージェントは、登録をしたら専任のキャリアアドバイザーが求人探しから面接対策まであらゆるサポートをしてくれるサービスです。

エージェントによっては合同説明会なども取り仕切っているため、就活における総合的なサポートを受けたい人におすすめです

既卒にとくにおすすめなのが、既卒特化型のサポートが受けられる「アゲルキャリア」です。

アゲルキャリアは、既卒やフリーター、正社員経験のない20代を中心に支援している就職エージェントで、他の一般的なエージェントとは異なり、既卒の課題にしっかり向き合ったサポート体制が整っています

最大の特徴は、担当キャリアアドバイザーによるマンツーマンの丁寧なサポートです。

自己分析の方法や企業選びのコツ、応募書類の添削、そして面接対策に至るまで、既卒の悩みに寄り添いながら完全無料で支援を行っています。

既卒という立場に不安を感じている人でも、安心して就職活動を進められる環境が整っているのが魅力です。

さらに、アゲルキャリアでは内定獲得までのスピードも注目されており、最短1週間で内定を得た実績もあります。

時間が限られた秋採用の時期にも心強い味方となるでしょう。

24時間いつでも登録・相談が可能なので、「今すぐ動きたい」と考えている方は、まずは気軽にカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

求人サイト

求人サイトは、インターネットさえあればいつでも求人案件を閲覧できるサイトです。

有名どころでいうと、リクルート社の『リクナビ』やマイナビ社の『マイナビ』などがあげられます。

ただし、既卒者の場合は求人サイトで既卒者を歓迎している企業を探すのは難しいため、あまりおすすめできません

なぜなら、ほとんどの求人サイトが「新卒向け」「転職者向け」の2択だからです。

求人案件を探す場合は「既卒者歓迎」などのワードに着目して探さなければならないため、効率的とは言えないでしょう。

既卒者の場合は仲介者のいる就職エージェントやハローワークを利用した方が得策といえます。

スカウト

既卒で秋採用を目指す方には、スカウトサービスの活用もおすすめです。

スカウトサービスは、プロフィールや経歴を登録しておくだけで、企業や採用担当者から直接アプローチを受けられる仕組みです。

通常の求人検索では見つけにくい非公開求人や、あなたの強みとマッチした企業から声がかかるチャンスがあります

とくに既卒の場合、自分から求人を探すだけでは視野が狭くなりがちです。

スカウトを併用すると、思いもよらない業界や企業との出会いが広がります。

また、企業側も「会ってみたい」と感じた人材に声をかけるため、選考に進みやすいというメリットもあります。

登録から利用までは基本的に無料で、スカウトメールを受け取るだけでも自分の市場価値を知る参考になります。

秋採用の限られた期間の中で効率よく内定に近づくためにも、エージェントや求人サイトと並行してスカウトサービスを活用してみるとよいでしょう

ハローワーク

ハローワークは各自治体に存在する機関で、求職支援を行なってくれます。

まずはお住まいの自治体のハローワークに足を運び、求職登録を行なうことから始まります。

登録をしたら担当の職員とカウンター越しにやりとりをして、あなたに合った地元企業の求人案件を紹介してくれます。

公募型をしていない地元密着型の中小企業などが多いので、地元で就職したい人にはおすすめです。

ただし、ハローワークの職員は就職エージェントとは異なりキャリアアドバイザーではありません。

紹介してくれる案件が必ずしもあなたにピッタリかというとそうではないため、慎重に企業選びをしましょう。

04.企業研究

応募先の企業が決まったら、次のステップは企業研究です。

とくに8月から秋にかけての就活では、企業理解の深さが選考突破の鍵になります。

企業研究を行う理由は、志望動機や自己PRを具体的に伝えられるようにするためです。

企業の特徴や魅力を把握していないと、面接での回答が曖昧になり、評価を下げる原因になります。

企業研究のやり方としては、まず公式ホームページを隅々まで確認し、事業内容・企業理念・直近のニュースなどを把握しましょう

さらに、就活サイトや口コミサイト、業界ニュースを活用して、同業他社との違いやその企業ならではの強みを整理しておくことも重要です。

夏から秋にかけては企業イベントや説明会が開催されることも多いため、実際に参加して情報を得るのも効果的です。

集めた情報は就活ノートに書き出して、自分の言葉でまとめましょう。

こうした事前準備を丁寧に行うことで、秋採用の選考でも説得力のある志望動機を語ることができ、内定獲得の可能性が高まります。

05. 書類選考対策

履歴書や職務経歴書によって採用可否の判断をされる書類選考は、就活における第一関門とも言えるフェーズです。

最も大切なのは面接ですが、面接に行き着くまでに書類選考で判断されるので、ここでも綿密な対策をとっておきましょう。

なお、書類選考対策として最も重要視しておくべきなのが「志望動機」「自己PR」の2つです。

これらは履歴書や職務経歴書などのレジュメで必ず出てくる項目であり、書類上で企業に熱意をアピールできる最大の見せ場です。

応募先企業には他の候補者がいることも想定し、企業研究や業界研究で得た知見をもとにその企業ならではの魅力を存分にアピールしましょう

また、自己分析で引き出せた自分の強みは、その企業でどう活かせるのかを具体的にまとめると効果的です。

06.面接準備

秋採用では選考スピードが早い傾向にあるため、面接日程が決まった時点で早めに準備を進めることが大切です

まずは応募企業の事業内容や理念、直近のニュースを確認し、志望動機や自己PRに具体性を持たせられるようにしておきましょう。

既卒の場合は、新卒のように学校のサポートがないことも多いため、自分で情報を集める意識が必要です。

面接準備のコツは、想定質問に対する回答を一度書き出して整理し、声に出して練習することです。

とくに「なぜ既卒で就職活動をしているのか」「空白期間に何をしていたのか」といった質問はほぼ確実に聞かれるため、前向きな表現で説明できるようにしておきましょう。

また、服装や身だしなみも第一印象を左右します。

スーツやシャツのしわ、靴の汚れなど、細かい点まで事前に確認しておくことが大切です。

オンライン面接の場合は、カメラやマイクの動作確認、背景や照明も忘れずに整えましょう。

準備不足のまま臨むと緊張して実力を発揮しづらくなります。

面接当日に焦らないためにも、事前準備を徹底して自信を持って臨むことが、秋採用で内定を掴む近道です。

07.面接対策

面接は限られた時間内で自分の強みを的確に伝える必要がありますから、想定される質問に対する対策も徹底しましょう

まずは自己PR・志望動機・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の基本質問に加え、「なぜ既卒になったのか」「卒業後の期間をどう過ごしていたのか」は高確率で聞かれます。

これらはネガティブに受け取られやすい質問なので、事前にポジティブな説明ができるよう準備しておくことが大切です。

面接対策では、想定質問を洗い出し、紙に書き出して答えを整理しましょう。

とくに既卒の場合、空白期間をどう過ごし、そこから何を学んだのかを具体的に語れるようにしておくと好印象です。

話す内容は結論から伝え、簡潔で一貫性のあるストーリーにまとめるのがコツです。

注意点として、受け答えの暗記は不自然さが出るため避けましょう。

友人やキャリアアドバイザーと模擬面接を行い、表情や声のトーンを確認しながら練習することが有効です。

また、企業研究をしておくことで、企業ごとの質問にも柔軟に対応できます。

面接は場数を踏むことで確実に慣れていきます。

できるだけ早めに練習を始め、落ち着いて自分の強みを伝えられる状態で本番に臨むことを意識しましょう。

秋採用を狙った就活の注意点

秋採用は春の新卒採用とは違った市場のため、既卒の就活生はところどころで悩むことも多いでしょう。

ここからご説明するのは、秋採用を狙って就活する上で覚悟しておきたい3つの注意点です。

これらを踏まえた上でスピーディかつ慎重に就活を進めましょう。

春の新卒採用よりも倍率が高い

冒頭でもお伝えした通り、秋採用を行なう企業は新卒採用を行なう企業よりも圧倒的に少ないことが事実。

そのため、倍率が高くなることは念頭に置いておきましょう。

とくに、秋採用は海外留学者や公務員試験をしている人たちが参入してくる市場で、同じ既卒でもハイレベルな人がライバルになります。

そうしたライバルたちと同じ土俵に立つということを忘れずに、自分なりの良さをアピールできるよう選考対策をしましょう。

中小零細企業・ベンチャー企業が多い

春の新卒採用では大手企業や有名企業が目立ちますが、そのような企業は人気がゆえに新卒採用で人材が充足してしまいます。

そのため、秋採用で目立つのは中小零細企業やベンチャー企業など知名度が低い企業です。

もし大手企業を狙いたいなら、かなりの狭き門に挑戦しなければならないことを覚悟しておきましょう。

スケジュールがタイト

新卒採用の場合、大学3年生から1年かけて就活を行なうことが一般的です。

しかし、既卒が秋採用を狙う場合は1年もかけていられません。

10月1日入社を目指して春から就活を始めるとすると、6ヶ月しか時間がないのです。

また、既卒者を通年採用している企業の場合は早い段階で書類の提出を求められたり面接までのスケジュールがタイトであることも少なくありません。

事前準備もままならない状態でのぞまないよう、入社時期を自分なりに決めてから計画性を持って進めるのが得策です。

まとめ|秋採用は計画性が大事

既卒で就活を進めるうえで、秋採用は大きなチャンスとなります。

春や夏に比べると募集枠は限られますが、その分、内定辞退や欠員による再募集などが出やすく、企業側の採用意欲が高まる時期でもあります。

中小企業や成長企業と出会える機会も多く、自分に合った働き方を見つけやすい時期ともいえるでしょう。

そんなメリットがある一方、秋採用はスケジュールが短く、競争率も高めです。

だからこそ、自己分析や業界・企業研究、書類・面接対策を計画的に進めることが欠かせません。

行き当たりばったりの就活では、チャンスを逃してしまう可能性があります。

また、秋採用の情報は動きが早く、公開からすぐに募集が締め切られるケースもあります。

就職エージェントや求人サイトを併用しながら、こまめに情報を集め、スピーディーに行動できる体制を整えておきましょう。

限られた採用枠の中で内定を獲得するためには、焦らず、早めの準備がカギです。

計画的に行動し、秋採用のチャンスを最大限に活かしていきましょう。

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