新卒で入社した会社の研修がきついと感じるのはなぜ？原因や対策を解説

新入社員研修は、新卒で会社に入社してから初めての難関かもしれません。

研修は、ビジネスマナーだけではなく、配属されてからスムーズに働けるようにカリキュラムが組まれています。

必要なことではありますが、きついといわれることが多いのも特徴でしょう。

きつく感じてしまうと、早期退職につながることも珍しくなく、逃げ出したくなることもあるはずです。

しかし、会社も必要があって実施しているため、研修を受けないということはできません。

そこで、この記事では、新入社員研修がきついと感じる原因だけではなく、対策や乗り越えて得られるものを解説します。

すでにきついと感じている方だけではなく、これから挑む方も参考にしてください。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】新入社員研修がきついと感じる原因

初めに、新入社員研修がきついと感じる原因を解説します。

多くの方がきついと感じる原因だけではなく、自分がなぜきついと感じているのかを考えてみてください。

学生時代との環境の変化

多くの方は、高校か大学を卒業して新入社員になります。

学生時代でも、授業や部活、勉強など、ハードな生活だったかもしれません。

しかし、社会人になると、同世代だけではなく上司は数十歳年上であったり、多くの方とコミュニケーションを取る必要があります。

また、受動的というよりも、自発的に行動することを求められるでしょう。

さらに、学生時代よりも責任が大きくなります。

自分の行動次第では会社に不利益を与えてしまい、上司に怒られることがあるかもしれません。

こういった内容は学生時代にはなかなか経験しないことであり、環境の変化が大きなストレスにつながります。

研修中はそこまで責任のある仕事ではないものの、社会人として通用するための指導ということから、厳しく感じることもあるでしょう。

行動が制限される

研修期間中は、細かくスケジュールが決まっています。

そのため、勝手に休憩を取る、息抜きをするといったことはできません。

また、企業によっては宿泊施設を使った泊まり込みの研修を実施することもあります。

こういった場合には、研修期間中に自宅へ帰ったり、好きに出かけたりということはできず、行動が制限されていると感じるでしょう。

数ヶ月ほどの長期になる研修は珍しいですが、1週間や数週間程度でも、行動が制限されるストレスを感じるかもしれません。

ただし、あくまで研修期間中のみです。

それでも、きつい研修期間中であれば、終わってからも同じようなきつさが続くように考えてしまいます。

実際は、研修さえ乗り越えれば全く別の仕事内容になることが多いため、我慢して乗り越えれば、想像しているほどきつい内容ではなくなることが多いです。

覚えることが多い

学生時代でも覚えることはたくさんありましたが、極端に短い期間は少ないはずです。

社会人になると、勉強とは違い、すぐに現場で働き出す必要があります。

そのため、新入社員研修ではビジネスマナーやコミュニケーションスキル、さらに業務内容まで覚えることになります。

また、覚えられるまで時間をかけるというよりも、決められた時間で覚えなければいけません。

ほとんどの研修はどうしても内容を多く詰め込んでいるため、人によっては「覚えきれない」ということも少なくないでしょう。

あくまで企業の研修内容にはよりますが、覚えることの多いカリキュラムであれば、負担に感じることは多くなります。

先輩社員が厳しい

新入社員研修は、先輩社員や上司がカリキュラムを組んで進行していきます。

学生のころは年が離れていても3歳ほどまでが多いですが、先輩や上司になると数十歳離れていることも珍しくありません。

初めて大きく年の離れた先輩や上司から指導を受けると、どうしても怖いと感じる方がいるでしょう。

特に、新入社員研修では社会人として責任をもって行動できるよう、厳しい指導になることもあります。

これは、指導者が感情をぶつけているというよりも、新入社員のためにあえて厳しくしているということです。

しかし、そうとわかっていても年の離れた先輩や上司が厳しいと怖いものです。

こういった部分で新入社員研修をきついと感じ、場合によっては退職を考えてしまうことがあるかもしれません。

自由に動けない

新入社員研修は、当然ですがカリキュラムが組まれています。

そのため、カリキュラム以外の動きは基本的にできません。

休憩時間だけではなく、研修内容もすべて順番が決まっており、好きに仕事はできないと考えましょう。

学生時代も同じようなものではありますが、やはり環境の変化もあってきつく感じる部分です。

ただし、本格的に仕事が始まれば、休憩は自分で管理できたり仕事の順番を考えられるなど、研修とは大きく変わることがあります。

つまり、研修さえ乗り越えてしまえば、そこまできついと感じることは少なくなるかもしれません。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】きつい新入社員研修を乗り越えて得られるもの

新入社員研修は、ただきついだけではありません。

乗り越えることで得られるものは意外と多いため、辞める前に、まずはこの項目を確認してみてください。

ビジネスマナーが身に付く

新入社員研修は、自社の業務内容だけではなく、基本的なビジネスマナーが含まれることがほとんどです。

ビジネスマナーというと、ざっくりしすぎててわかりにくいかもしれません。

・電話の応対方法
・来客時の対応
・挨拶の仕方
・名刺交換の方法
・ビジネス文の作り方

おもには、上記のようなビジネスマナーがあります。

業種にもよりますが、多くの仕事ではビジネスマナーが必要です。

ビジネスマナーをしっかりと学んでおけば、研修が終わってからスムーズに業務を始められます。

また、転職しても基本的なビジネスマナーは求められるため、無駄になることはまずありません。

今後の仕事がしやすくなる

新入社員研修は、本業務に入りやすくするために必要です。

ビジネスマナーはもちろんですが、業務内容の基本も研修時にインプットすることで、現場に出てから困ることが少なくなります。

もし、研修を受けずに業務を始める場合、現場に出てから業務を覚えていくことになります。

業務内容が複雑であるほど、研修がなければ、うまくいかないことが増えてしまうかもしれません。

特に、中途入社であれば研修をせず現場に出ることも多く、人によっては研修がないほうが困ることもあるでしょう。

新入社員研修を乗り越えることで、今後の仕事がしやすくなるため、しっかりと望むことをおすすめします。

同僚との仲が深まる

新入社員研修を一人で受けることはなく、同期入社の同僚と受けることになります。

そのため、研修が進むほど同僚との仲が深まっていきます。

特に、泊まり込みでの研修であれば、より会話する機会なども増えるでしょう。

同僚との仲が深まることに対して、意味がないと考える方がいるかもしれません。

しかし、きつい研修だからこそ、仲の良い同僚ができることで乗り越えられる場合もあります。

また、研修が終わってからも、悩みや壁にぶつかることも少なくないでしょう。

新入社員研修を同僚と乗り越えることで、今後の社会人生活も過ごしやすくなります。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】新入社員研修がきついと感じたときの対策

新入社員研修がきついと感じたとき、多くの方は「いまだけ」と我慢するかもしれません。

しかし、少し行動することで気持ちが楽になることもあります。

研修がきついと感じたのであれば、ここで紹介する内容を実践してみてください。

積極的にコミュニケーションを取る

まずは、積極的に周りとコミュニケーションを取ることです。

自分一人だけで抱え込んでいては、どうしてもきついという気持ちはなくなりません。

新入社員研修の良いところとして、年齢の近い同僚が多くいることです。

研修中に話しかけることはなかなか難しいものの、休憩中や研修後など、できる限り話しかけてみてください。

仲の良い同僚ができれば、きつい研修についてや相談ごともしやすくなります。

話すことで気持ちが楽になることも少なくないため、まずは積極的に話しかけてみましょう。

先輩や上司に相談する

研修を実施している先輩や上司は怖く感じることも多く、話しかけにくいかもしれません。

しかし、先輩や上司は社会人として通用するように新入社員研修を進めているため、不満や不安があれば聞きたいと思っていることもあります。

会社側は、新入社員を辞めさせたくて研修をしているわけではなく、あくまで社会人として通用するように実施しています。

そのため、研修を取り仕切っている社員は、研修を離脱してほしくはないわけです。

先輩や上司は研修するだけではなく、新入社員のケアも仕事の一つです。

もし、どうしても研修内容に不満や不安がある場合には、先輩や上司への相談も視野に入れてみてください。

人事部に相談する

新入社員研修は、基本的にはきつい、厳しいと感じるものです。

しかし、度を超えている場合には、放置せずに報告することも大切です。

代表的なのはハラスメントでしょう。

必要以上に怒られたり怒鳴られる、高圧的な態度で接せられるというのであれば、会社の人事部に相談してみてください。

会社によってはハラスメントなどの専用受付も準備しているため、ある場合はそちらに連絡しましょう。

もし相談窓口がわかりにくい場合は、人事部への連絡で問題ありません。

昔は曖昧な部分であったハラスメント対策ですが、最近では大手企業だけではなく、中小企業でもパワハラ対策が義務化されています。

そのため、言いにくいと考える必要はなく、明らかなハラスメントがあれば、相談してみてください。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】新入社員研修のきつさを放置してはいけない理由

新入社員研修は、きついと感じる内容が多いものの、我慢していれば過ぎていきます。

しかし、きつさを放置すると、さまざまな悪影響があります。

きつさを放置してはいけない理由を、いくつかご紹介します。

働くモチベーションが低下する

新入社員研修は、社会人としてのスタートです。

スタートからきつい思いをして働いていれば、自然に働くモチベーションが下がってしまいます。

研修を無事に乗り越えたとしても、会社や仕事に嫌なイメージがついてしまい、実際の業務にも支障をきたしてしまうかもしれません。

基本的に研修のカリキュラムは、その通りに進めることでスムーズに業務が始められるように考えられています。

しかし、誰にでも合う研修というのは難しく、どうしても人によってはついていけないこともあります。

こういった場合には、先述した先輩や上司、人事部への相談を怠らないようにしましょう。

我慢していれば過ぎていくものではありますが、長く働くためにも意味のある研修にすべきです。

早期退職につながる

新入社員研修をきついまま過ごした場合、最悪の場合は早期退職につながるかもしれません。

判断が早い人であれば、研修期間中に退職を選ぶこともあるでしょう。

もし、研修を終えたとしても、会社に対する不満や不安が残ったままになることもあります。

そのまま働き続けても、意欲が低くなり、常に辞めることを考えながら過ごすことも珍しくありません。

こういった場合も、できる限り研修期間中に先輩や上司に相談してください。

解決できないように感じるかもしれませんが、不安な内容を人に相談するだけで気持ちが楽になることもあります。

内容を理解しないまま仕事を開始してしまう

研修はビジネスマナーなどの社会人としてのスキルだけではなく、自社の業務内容についても勉強します。

研修内容がきついと感じている場合、どうしても内容が頭に入ってきません。

そのまま研修を終えてしまえば、内容を理解しないまま仕事を開始してしまうでしょう。

例えば、同じ研修を受けた同期は問題なく働いているのに、自分はついていけないといった状況になりかねません。

こうなってしまうと、仕事に対する苦手意識も強くなり、先述したような早期退職にもつながる可能性があります。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】新入社員研修中に辞めるデメリット

新入社員研修がきついと感じた場合、辞めることを考えるかもしれません。

しかし、研修期間中に辞めることにはデメリットがあります。

辞めてはいけないということはないものの、どういった影響があるのかは知っておいたほうがよいでしょう。

転職が難しくなる

まず、転職が難しくなることです。

基本的に、勤続年数が短い時期に退職すると、転職先でも「すぐに辞める可能性がある」と考えられてしまいます。

多くの企業は長く働いてくれる人材を採用したいため、すぐに辞めそうな人をわざわざ採用しません。

特に、新入社員研修中に退職した場合、「短期間も我慢できない人」と思われてしまいます。

ただし、仕方ない退職理由があった場合は別です。

おもにはハラスメントでしょう。

もし、研修中に過度なハラスメントがあったのであれば、退職理由として認められます。

それでも、早すぎる退職が評価されることはまずなく、転職が難しくなることは間違いありません。

生活が厳しくなる

新入社員として働き始めたばかりであれば、まだまだ経済的な余裕は少ないはずです。

社会人歴が長くなればある程度の貯金があるかもしれませんが、研修中に退職した場合は、1度も給与が入らないことになります。

転職先がすぐに決まれば問題ないものの、時間がかかってしまうとその間は貯金で生活しなければいけません。

もちろん、余裕がある場合にはなんの問題もなく、転職活動が長引いても過ごしていけるでしょう。

ただ、もし就職のために実家を出て一人暮らしを始めていると、家賃や光熱費など、必要な費用が多く発生します。

環境にもよりますが、研修期間中に退職した場合は生活が厳しくなることがほとんどです。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】こんな新入社員研修であれば辞めることも視野に入れる

研修期間中に退職した場合、基本的には転職が難しくなってしまいます。

しかし、研修によっては、早期に辞めることも視野に入れるべきです。

もし、ここに当てはまるのであれば、退職しても問題ないかもしれません。

研修期間の給与が出ない

研修という名目で給与が出ないのであれば、辞めるべき企業かもしれません。

そもそも、研修とはいえ働いているため、給与が発生しないのは問題です。

ただし、研修の形態によっては無給でも問題はなく、まずは確認が必要です。

給与が発生する研修は下記の通りです。

・入社前でも研修の参加が必須
・入社後の研修

おもにこの2つですが、ほとんどの方は当てはまるのではないでしょうか。

つまり、新入社員研修で給与が発生しない場合、基本的には違反している可能性が高いです。

反対に、研修が任意である場合には、給与の支払い義務はありません。

研修への参加が義務なのであれば給与の支払いも必須のため、違反している場合には退職だけではなく、労働基準監督署への問い合わせも必要でしょう。

研修期間中の外出ができない

宿泊施設などで研修を行う場合、外に出づらいような状況であれば、軟禁状態ということになります。

さらに、スマートフォンなどの通信手段の持ち込みが禁止されている場合も注意が必要です。

こういった研修は、退職や誰かに相談することを防ぐためにしていることが多く、よくない研修といえるでしょう。

ひと昔前には外出ができない、しづらい研修を行う企業もありましたが、最近はとても珍しいことです。

わざわざ外部と遮断することは、知られたくないような研修内容や業務内容があるとも考えられ、あまりおすすめできない企業といえるかもしれません。

労働基準法を遵守していない

研修期間中とはいえ、企業は労働基準法を遵守しなければいけません。

例えば、長時間労働やサービス残業など、労働基準を守っていない研修であれば、辞めても問題はありません。

また、研修中すでに遵守していないのであれば、研修を終えてからも同様の働き方になると考えられます。

そのため、我慢して研修を乗り越えたとしても、辛い環境で働き続けることになる可能性があります。

そう考えると、早めに転職するのも一つの方法でしょう。

ただし、こういった場合でも転職の面接では早期退職に対して質問されることが考えられるため、理由をしっかりと説明する必要があります。

精神論が多い

研修ではビジネスマナーだけではなく、仕事内容も学んでいくことになるため、新社会人に対してわかりやすい内容が求められます。

本来であれば、丁寧に指導が必要な新社会人に対して、精神論ばかりであればどうでしょうか。

「見て覚えろ」「気合いが足りない」など、具体的な説明なく「やれ」というのは難しいものです。

しっかりとした研修カリキュラムがなく、「気合いでついてこい」というスタイルなのであれば、続けられなくてもしかたありません。

転職時には研修内容が明確でなかったことなどの説明は必要ですが、早期退職を責められることはないでしょう。

【新卒入社の新入社員研修がきつい】企業が新入社員研修を実施する理由

新入社員研修は、一般的にきついといわれることが多いですが、企業にも実施する理由があります。

新社会人からすると研修に意味を感じないことがあるものの、理由を知ることで乗り切りやすくなるかもしれません。

社会人としての基本スキルを身につけてもらうため

まずは、社会人としての基本スキルを身につけてもらうためです。

どのような業種であったとしても、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルは必要でしょう。

例えば、名刺の交換方法や挨拶など、本当に基本的なマナーであったとしても、教えてもらわなければわかりません。

こういった内容は、実際に働き出してからではなかなか時間を取ることが難しいため、新入社員研修に盛り込んでいます。

もし、研修を行わなければ、自社だけではなく社外や顧客に迷惑をかけてしまうかもしれません。

仕事を始めてから周りに迷惑をかけないためにも、新入社員研修で社会人の基礎を身に付けさせることが、研修の目的の一つです。

社会人としての意識を持ってもらうため

学生でもアルバイトなどをしていることがあると思います。

しかし、正社員とはそもそもの意識が違うため、本格的に働き始める前に社会人としての意識を持ってもらうことが大切です。

社会人は、アルバイトよりも責任が大きくなり、自分の動き次第では会社に不利益を与えてしまうことも珍しくありません。

学生気分のまま業務を開始した場合、業務がうまく進まないだけではなく、ほかの社員に迷惑をかけてしまう可能性があります。

新入社員研修を実施することにより、社会人としての基本スキルやマナーを身につけるだけではなく、学生から社会人に意識を変えてもらうのも目的の一つです。

自社の社風を知ってもらうため

自社の社風を知ってもらうことも、会社にとっては新入社員研修の大事なポイントです。

会社としてどのような働き方をしているのかだけではなく、就業規則や守るべきルールなども研修を通して説明します。

これは、会社の風紀を守るためだけではなく、社員の離職につながらないようにするためです。

また、自社で使用しているツールやシステムの説明が入ることもあります。

特に、最近はタイムカードもアナログな方式ではなく、カードタイプやスマートフォンから打刻するシステムを取り入れている企業が多くなってきています。

こういったシステムは、実際に業務に就いてからではなく、新入社員研修のときに説明されることが多いでしょう。

ほかにも、自社がどのような業界におり、どのような商品を取り扱っているかの研修もあります。

営業職でも現業職でも、自分がどのような業界に携わっているのかを知ることは必要です。

配属されてからすぐに働いてもらうため

業務内容にもよりますが、入社してすぐ働き始めるのは難しいものです。

中途採用であれば可能かもしれませんが、新卒入社であれば不可能でしょう。

現場に配属されてから、できる限りスムーズに働けるよう、新入社員研修で基礎を教えることも少なくありません。

例えば、営業であれば挨拶や名刺交換、電話応対などは必須です。

このような作業を現場に出てから実践で急に教えては、新入社員は戸惑ってしまいます。

ロールプレイングなどを使用し、実践に近い研修を行うことで、配属されてからすぐに働ける環境を会社が準備しています。

また、配属先で使用しているツールなどがあれば、研修で基礎的な使い方を学ぶことになるでしょう。

コンプライアンスを遵守してもらうため

最後にコンプライアンスの遵守です。

最近は耳にする機会が多くなったコンプライアンスですが、法令や規則を守ることと考えてください。

就業規則もコンプライアンスの中に含まれており、ひとつの言葉でも幅広い意味をもっています。

幅広いことから完璧な遵守が難しく、どのような行動でコンプライアンスに違反するのかを研修で理解する必要があります。

わかりやすいものではハラスメントですが、これだけでもパワハラやセクハラなど、いくつもの種類があり、個人で理解するのは難しいかもしれません。

また、長時間労働や待遇差など、コンプライアンス違反と思わずに行動している場合もあります。

役職に就いている上司や先輩社員にしか関係ないようにも感じますが、情報漏洩や法令違反など、新入社員でも行動を間違えばコンプライアンス違反に関わってしまう可能性があります。

会社としてはコンプライアンスを遵守する必要があり、そのためには社員全員の教育が必要不可欠です。

そのため、新入社員研修で説明することが必須といえるでしょう。

まとめ

新入社員研修はきついといわれることが多く、研修期間中に退職するケースも少なくありません。

しかし、研修期間中の退職は、最悪の場合、転職に悪い影響を与える可能性があります。

ハラスメントや無給など、場合によっては研修期間中でも退職すべき場合はありますが、基本的に研修は意味あるものです。

企業も必要なことを研修に盛り込んでいるため、乗り越えることで即戦力として現場で活躍できるカリキュラムで構成しています。

もし、「研修がきつい」と感じているのであれば、まずは内容に違法性がないのかをこの記事で確認し、続けるべきか辞めるべきかの判断材料にしてみてください。