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転職の面接でやりがいを質問される理由は?職種・パターン別の回答例や注意点

転職の面接でやりがいを質問される理由は?職種・パターン別の回答例や注意点

目次
  1. はじめに
  2. 【転職の面接におけるやりがいの質問】なぜ聞かれるか
  3. 【転職の面接におけるやりがいの質問】やりがいの見つけ方
  4. 【転職の面接におけるやりがいの質問】職種別回答例
  5. 【転職の面接におけるやりがいの質問】パターン別回答例
  6. 【転職の面接におけるやりがいの質問】3つのポイント
  7. 【転職の面接におけるやりがいの質問】NG対応の例
  8. 【転職の面接におけるやりがいの質問】好印象な答え方
  9. 【転職の面接におけるやりがいの質問】失敗しないための準備
  10. まとめ

はじめに

転職活動を進める中で、面接の際に「やりがい」について質問される場面も多いでしょう。やりがいに関する質問は、どのような価値観や目標を持って仕事に取り組んできたのか、応募先企業の求める人物像に合致しているか見極めるうえで重視されます。

本記事では、やりがいに関する質問の意図を深掘りし、職種別やシチュエーション別の回答例、さらには好印象を与えるためのポイントやNG例について詳しく解説します。自身のやりがいを的確にアピールし、自信を持って面接に臨むためのヒントとしてお役立てください。


【転職の面接におけるやりがいの質問】なぜ聞かれるか

企業は、応募者が仕事に対してどのような価値観を持っているかを知りたいと考えています。仕事への価値観がわかれば、自社で働く際にやりがいを感じられるか、仕事の質を高く保てるかを確認できます。

また、企業の業務内容と応募者の価値観が合っているかを確認する意図もあるでしょう。たとえば、目標達成にやりがいを感じる人は成果が数字で明確に表れる業務に向いており、人に感謝されることにやりがいを感じる人は、ユーザーの顔が見える仕事に向いているでしょう。

企業はやりがいに関する質問を通して、自社とのミスマッチを防ぎ、長く活躍してくれる人材を求めているのです。

仕事におけるやりがいの必要性

仕事におけるやりがいとは、仕事に対して手ごたえや達成感、充実感を得られることを指します。やりがいを持って働くことで、仕事へのモチベーションを高く維持し、大きな成果を上げることが期待できます。

ただし、仕事に必ずしもやりがいを持たなければならないというわけではありません。どのようなときにやりがいを感じるかは人それぞれです。高い報酬にやりがいを感じる人もいれば、社会や人の役に立つことにやりがいを感じる人もいます。

とはいえ、自分にとってのやりがいを明確にすることは働くうえでの指標となるため、自己分析などを通じて明確にしておくべきでしょう。

【転職の面接におけるやりがいの質問】やりがいの見つけ方

ここでは、面接で自信を持ってやりがいについて語れるよう、自分自身のやりがいを見つけるためのヒントを紹介します。

なぜ働いているのか深掘りする

まず、なぜ自分が働いているのかを考えてみましょう。

  • 成長したい
  • お金を稼ぎたい
  • 人の役に立ちたい
  • 目標を達成したい

人によって、働く理由は異なります。働く理由を明確にすることは、やりがいの根底を理解することにつながります。自己分析を通じて、自分にとって仕事とは何か、何を求めているのかを深く掘り下げて考えてみましょう。

これまでの経験を振り返ってみる

過去の経験を振り返り、どんな時に達成感や充実感を感じたかを思い出してみましょう。仕事に限らず、学生時代の部活動やアルバイト、趣味でも構いません。

  • 目標を達成したとき
  • 人に感謝されたとき
  • 難しい課題を乗り越えたとき

どんな瞬間に「やってよかった」と思えたでしょうか。当時の感情を具体的に思い出すことで、自分がどのようなことに喜びを感じるのか、つまりやりがいのヒントが見つかるかもしれません。

周囲の意見に耳を傾けてみる

自分だけで考えていてもやりがいが見つからない場合は、周りの人に意見を聞いてみるのも良い方法です。上司や先輩、同僚や友人など、さまざまな人に自分の仕事ぶりや強みについて聞いてみましょう。

自分では気づかなかった意外な一面や、自分にとってのやりがいにつながるヒントが見つかるかもしれません。

新しいスキルや資格取得に挑戦してみる

新たなスキルや資格に挑戦することも、やりがいを見つけるきっかけになります。これまで経験したことのない分野に触れることで、新たな興味や関心が見つかるかもしれません。

また、新しいスキルを習得することで仕事に対するモチベーションが向上し、より積極的に仕事に取り組めるかもしれません。

得意・苦手を明確にする

自分の得意なことや苦手なことを明確にするのも、やりがいを見つけるうえで大切です。得意なことは自然と能力を発揮しやすく、成果を出しやすいためやりがいにつながる可能性が高いでしょう。

反対に、苦手なことを把握しておくことで、自分に合わない仕事や業務を避けられます。

企業が求める人物像とやりがいを照らし合わせる

企業は、自社の業務内容や社風に合った人材を求めています。企業のホームページや求人情報をよく読み、どんな人材を求めているのかを理解しましょう。

そのうえで、自分のやりがいが企業の求める人物像と合致していれば、面接でより説得力のあるアピールができます。自分のやりがいと企業の求める人物像をつなげて説明することで、企業に「この人は自社で活躍してくれる」というイメージを与えられるでしょう。

【転職の面接におけるやりがいの質問】職種別回答例

ここでは、実際に面接でやりがいを聞かれた際の回答例を、職種別で紹介します。

仕事全体

私が仕事でやりがいを感じるのは、困難な課題を乗り越えた瞬間です。

以前、新製品の立ち上げプロジェクトでリーダーを務めた際、厳しい期限と予想外の課題が重なり、非常に厳しい状況に直面しました。

特に試作段階で致命的なミスが見つかったときには、ほぼゼロから設計をやり直す必要がありました。

そのような状況下でも、チーム全員で協力し合い、夜遅くまで知恵を出し合いながら、短期間で新たな設計を完成させることができました。

最終的に、新製品は期限内に発表され、市場でも高い評価を得ることができました。

このプロジェクトで得た達成感は、困難を乗り越えたからこそ感じられる、非常に大きなやりがいとなりました。

私は、仕事の中で難題に挑み、それを解決する過程で得られる充実感をやりがいの原動力としています。

御社で働く際には、新たな挑戦に積極的に取り組み、自ら成長しながら成果を上げることで、やりがいを感じられる仕事を続けていきたいと考えています。

接客

接客業で最もやりがいを感じるのは、お客様から感謝の言葉をいただいた瞬間です。

以前、高級レストランでホールスタッフとして働いていたときのことです。

ある日、大切な記念日を祝うためにカップルのお客様が来店されました。

しかし、店舗側の手違いで、予約時に指定された席とは違う場所にご案内してしまいました。

幸いにも、お客様は状況を快く受け入れてくださいましたが、私はすぐに別の魅力的な席を用意し、特別なサービスでおもてなしをしました。

結果的にお客様には非常に満足していただき、感謝の言葉とともに笑顔でお帰りいただけました。

この経験を通じて、特別なひとときを演出し、喜びや感動を提供できることが、自分にとってのやりがいだと強く実感しました。

お客様との信頼関係を築き、心に残るサービスを提供することは、私の仕事に対する情熱と原動力そのものです。

これからも御社で、お客様にとって特別な時間を作り出すお手伝いができるよう、全力で取り組みたいと考えています。

内勤

私は、仕事を通じて成果が認められる瞬間に、大きなやりがいを感じます。

以前は営業事務として内勤業務を担当しており、日々、定型的ながらも正確さが求められるタスクをこなしていました。

そのような中で、単なる作業に留まらず、ミスの発生を減らしたり、業務効率を高めるための方法を常に模索していました。

ある時、業務の効率化に関する提案を上司に持ちかけたところ、その内容が採用され、実際の運用に活かされることになりました。

定型業務の枠を超え、生産性を向上させる仕組みを取り入れることで、全社的な業務の効率化に貢献できたときには、大きな達成感を得ることができました。

また、この取り組みが社内で高く評価され、最終的に表彰をいただくという貴重な経験にも繋がりました。

この経験を通じて、成果を生み出すための工夫と努力が、自身の成長とやりがいにつながることを実感しました。

御社での内勤業務においても、柔軟な発想と提案を通じて業務の改善に貢献し、さらなる効率化を目指して精力的に取り組みたいと考えています。

営業

仕事における最大のやりがいは、売上目標を達成できた瞬間です。

前職では不動産営業に携わり、売上目標の達成に向けて日々努力していましたが、月ごとの売上には波があり、目標に届かないこともありました。

その際、売れない要因を徹底的に分析し、問題点を洗い出すことから始めました。

また、地道な努力を重ねる姿勢を大切にし、新規開拓を積極的に行いながら訪問件数を増やすことに注力しました。

特に、顧客の購買意欲が低下しやすい時期には、他の月以上に訪問件数を重視して営業活動を続けた結果、売上を回復させることができました。

その結果、コンスタントに売上目標を達成できるようになり、自分の行動が数字として反映されることの喜びを実感しました。

努力が目に見える形で評価される営業の仕事は、私にとって大きなやりがいとなっています。

今後もこの営業スタイルを貫き、さらなる成果を追求していきたいと考えています。

御社で働く機会をいただけた際には、売上目標の達成を通じて会社の発展に貢献できる人材を目指します。

IT

私は、目標を達成したときの達成感を味わう瞬間に、大きなやりがいを感じます。

前職ではシステム開発プロジェクトのマネージャーとして、多くのプロジェクトに携わりました。

プロジェクトの進行では、厳しいスケジュールに直面することが少なくありませんでしたが、迅速かつ柔軟に対応することで進捗を確保してきました。

特に、困難を極めたプロジェクトでは、新しい技術を積極的に提案し、開発スピードを向上させる取り組みを行いました。

これにより、生産性を高めながらも納期を守ることを最優先に行動し、遅延を防ぐことに成功しました。

こうした努力の結果、無事に完成品を納品できたときは、非常に大きな達成感を得ることができました。

自ら試行錯誤を重ねたプロジェクトが成果を上げる瞬間は、私にとって最もやりがいを感じる瞬間です。

御社のプロジェクトにおいても、新しい技術やアプローチを取り入れながら、チームとともに高い成果を目指していきたいと考えています。

達成感を追求しながら、自分自身も成長し、会社の発展に貢献できるよう努めてまいります。

製造

製造の仕事で最もやりがいを感じるのは、自分が手掛けた商品が店頭に並ぶ瞬間です。

以前、自動車部品の生産ラインに携わり、新しい製品の試作から生産までを担当した経験があります。

プロジェクト中は多くの課題に直面しましたが、チームと協力しながら試行錯誤を重ね、無事に製品を完成させることができました。

そして、量産された製品が市場に送り出され、店頭に並んでいるのを目にしたとき、自分の努力が形となり、多くの消費者に届けられる感慨深さを味わいました。

自分が携わった製品が人々に利用されることで、これまでの努力が報われる思いがし、製造業の醍醐味を実感しました。

御社での製造業務においても、新しい製品の開発や生産に力を注ぎ、それが市場で高く評価される日を目指して努力したいと考えています。

手掛けた製品が多くの人々の役に立つことを目標に、全力で取り組んでまいります。

医療・福祉

医療や福祉の仕事で最もやりがいを感じるのは、患者さんから感謝の言葉をいただいた瞬間です。

以前、リハビリテーションセンターで理学療法士として働いていた際、特に印象的だった経験があります。

交通事故で大きな骨折を負い、歩行が困難だった患者さんのリハビリを担当しました。

毎日のリハビリを通じて、少しずつ回復の兆しが見え始め、患者さん自身も希望を持ちながら取り組んでいました。

そしてある日、ついにその方が自力で歩けるようになり、「ありがとう」という感激の言葉をいただきました。

そのとき見た患者さんの笑顔は、今でも私の心に深く刻まれています。

医療や福祉の仕事は、患者さんの生活の質を向上させることを目的とし、信頼関係の構築が何よりも大切だと考えています。

患者さんが前向きにリハビリに取り組み、そのサポートができたと実感できる瞬間こそ、私にとってのやりがいです。

御社で働く際も、患者さんとの丁寧なコミュニケーションを心掛け、彼らの健康と生活向上に貢献できるよう努めたいと思います。

【転職の面接におけるやりがいの質問】パターン別回答例

ここでは、さまざまなやりがいのパターンに合わせた回答例を紹介します。

成果を上げた

私は、自分の仕事の成果が認められたときに、最もやりがいを感じます。

以前、営業事務として働いていた際、業務効率を改善するためにデータ入力の方法を見直しました。

具体的には、過去のデータを分析し、入力ミスが多い箇所を特定しました。その箇所に特化したチェックリストを作成し、入力担当者への研修を実施しました。

結果、入力ミスを30%削減することに成功し、業務効率の大幅な改善に貢献できました。この成果は上司にも高く評価され、社内表彰までいただきました。

自分の努力が具体的な成果に繋がったと実感できた時、大きな達成感とやりがいを感じました。

入社後もこの経験を活かし、業務改善や効率化に貢献することで、やりがいを感じながら仕事に取り組みたいと考えています。

感謝してもらった

お客様や周囲の人から感謝の言葉をいただいたときに、大きな喜びとやりがいを感じます。

以前、レストランでホールスタッフとして働いていた際、記念日のお祝いに来店されたお客様がいらっしゃいました。手違いで予約されていた席とは違う席にご案内してしまったのですが、すぐに別の素敵な席を用意し、特別なサービスを提供したところ、お客様に大変喜んでいただけました。

「最高の記念日になった」というお言葉と笑顔をいただいたとき、この仕事をしていて本当に良かったと心から思いました。お客様に喜んでいただくことが、私の仕事へのモチベーションと喜びにつながっています。

入社後も、お客様に感謝されるようなサービスを提供し、貢献したいと考えています。

目標をクリアした

私が達成感とやりがいを感じるのは、目標を達成したときです。

前職では、不動産営業として働いておりましたが、毎月売上目標を達成することが課題でした。そこで、売れない原因を分析し、新規開拓を継続しながら訪問件数を増やすことを目標にしました。また、購買意欲が下がる月には、他の月以上に訪問件数にこだわり、営業を継続しました。

その結果、売上目標をコンスタントに達成できるようになり、自分の努力が成果につながったと実感できました。目標を立て、それを達成するために努力し、結果を出すことは、私にとって大きなやりがいです。

御社に入社後も、目標達成に向けて積極的に取り組み、会社の成長に貢献したいと考えております。

困難を乗り越えた

私は、困難な状況を乗り越えた際に、大きなやりがいを感じます。

以前、システム開発のプロジェクトマネージャーとして働いていた際、納期が非常に厳しく、プロジェクトが遅延する危機がありました。そこで、チームメンバーと協力し、新しい技術を導入するなどの提案を積極的に行い、開発スピードを向上させることを目指しました。

その結果、納期に遅れることなくプロジェクトを完了でき、大きな達成感と自信を得られました。困難な状況でも諦めずに解決策を見つけ、乗り越えることは、私の成長につながるだけでなく、大きなやりがいにもつながると考えています。

入社後も、困難な課題に積極的に取り組み、チームと協力して解決することで、会社に貢献したいと考えています。

誰かの役に立てた

人の役に立てたと実感できたときに、喜びとやりがいを感じます。

以前、中学生の家庭教師をしていた際、担当していた生徒の成績が伸び悩んでいました。そこで、生徒の課題を分析し、効率的な勉強方法をアドバイスするとともに、精神的なサポートも行いました。

最終的に、担当していた生徒は目標としていた志望校に見事合格できました。生徒から「先生のおかげで合格できた」という言葉をもらった時、人の成長をサポートすることに、大きな喜びとやりがいを感じました。

御社でもお客様や同僚など、誰かの役に立てるよう積極的に行動していきたいと考えております。

【転職の面接におけるやりがいの質問】3つのポイント

面接官に好印象を与えるためには、単に内容を伝えるだけでなく、伝え方にも工夫が必要です。ここでは、面接でやりがいについて質問された際、特に重要な3つのポイントを解説します。

具体的に話す

面接でやりがいについて質問された際は抽象的な表現を避け、具体的なエピソードを交えて話しましょう。

「達成感を感じます」と答えるだけでは、面接官はどのような状況で、どのように達成感を感じたのかを具体的にイメージできません。

目標を達成したときにやりがいを感じます。

以前、〇〇の業務で〇〇という目標を立て、〇〇という具体的な行動を起こしました。その結果、〇〇という成果を上げられ、目標を達成できました。

上記のように、具体的な状況や行動、成果をセットで伝えることで、話に説得力が増します。さらに、数字を使って説明することも有効です。

「売上を〇%向上させた」や「ミスを〇件削減した」のように、具体的な数字を示すことで、企業への貢献度をより明確に理解できます。ただし、具体的に話すことは大切ですが、話が長くなりすぎないように注意しましょう。要点を絞って、簡潔に伝えることを心がけてください。

口語体を使う

面接では、事前に準備した回答をそのまま棒読みするのではなく、自分の言葉で話すことが大切です。面接対策として、想定される質問に対する回答を文章で準備することは必要です。とはいえ、丸暗記して文語体で話すと、面接官に違和感を与えてしまう可能性があります。

普段使っている言葉で、自然に話すことを意識しましょう。文章で「〜であると感じました」と書いたものを「〜だと感じました」のように、口語体に変換するだけでも印象は大きく変わります。

また、語尾を毎回変えて話す練習をすることも効果的です。回答の軸を掴んでおき、語尾は毎回その場で変えるように練習すると、本番でも自然な会話ができるでしょう。

笑顔でハキハキと話す

回答の内容だけでなく、表情や話し方も評価の対象となります。どんなに素晴らしい内容を話しても、終始無表情だったりぼそぼそと話したりすると、面接官に良い印象を与えることは難しいでしょう。

笑顔は相手に安心感を与え、親しみやすい印象を与える効果があります。また、ハキハキと話すことで自信があるように見え、熱意や誠意が伝わりやすくなります。

普段から鏡の前で笑顔の練習をしたり、家族や友人に面接練習を手伝ってもらったりすると良いでしょう。


【転職の面接におけるやりがいの質問】NG対応の例

やりがいの質問に対して的外れかつ具体性のない回答をすると、かえって評価が下がってしまうでしょう。ここでは、面接でやりがいについて質問された際に、避けるべきNG回答例を2つ紹介します。

仕事に活かせる内容ではない

面接でやりがいについて聞かれた際、どんなに自分にとって大きな喜びを感じる事柄でも、仕事に活かせない内容であればアピールにはつながりません。たとえば「ゲームで難しいステージをクリアした時にやりがいを感じます」と答えても、仕事にどう活かせるのかを想像できないでしょう。

面接官が知りたいのは、仕事に対してどのようにモチベーションを維持し、どのように貢献してくれるのかです。そのため、仕事に関連付けられる具体的なエピソードを語る必要があります。

過去の経験から仕事に活かせるやりがいを見つけ出し、具体的なエピソードと共に説明することが大切です。仕事で目標を達成した経験や困難を乗り越えた経験など、具体的な例を挙げて、どのように仕事につながるのか説明しましょう。

具体性がない

面接でやりがいについて語る際、抽象的な表現だけでは熱意や経験が伝わりません。「人の役に立つことにやりがいを感じます」と答えたとしても、具体的にどのような場面で、どのように人の役に立ったのかが伝わらなければ印象に残らないでしょう。

以前、アルバイト先でお客様のクレームに対応した際に、丁寧な対応を心がけました。結果、最終的に感謝の言葉を頂けたので、人の役に立てたと実感できました。

上記のように、具体的なエピソードを交えながら、どのようにやりがいを感じたのか明確に説明すべきです。

【転職の面接におけるやりがいの質問】好印象な答え方

ここでは、面接でやりがいについて質問された際に好印象を与えられる答え方を2パターン紹介します。

結論を最初に述べる

面接での質問に対して答える際は、最初に結論を述べることを心がけましょう。結論から答えることは面接に限らず、ビジネスにおけるコミュニケーションの基本です。

「私の仕事のやりがいは〇〇です」のように、最初に結論を伝えることで面接官が回答のポイントを理解しやすくなります。また、結論を最初に伝えることで具体的なエピソードや説明がより明確になり、よりスムーズな理解につながるでしょう。

反対に、結論を述べずにだらだらと説明を始めると話の意図を掴むのが難しくなり、結果として評価が下がる可能性もあります。

話を誇張してはいけない

自分を良く見せたいという気持ちから、話を誇張することは避けましょう。面接官は言葉だけでなく、態度や表情からも真実を見抜こうとしています。話を誇張したり、嘘をついたりすると不信感を与え、評価を大きく下げてしまう可能性があります。

誇張した話で内定をもらえたとしても、入社後に実力が伴わず、苦労することになるかもしれません。また、経歴詐称は解雇の理由にもなりかねません。

面接では、経験やスキルを正直に語り、入社後どのように貢献できるのか具体的に説明しましょう。多少の背伸びは許容範囲かもしれませんが、必要以上に話を盛ることは、結果的に自分自身を苦しめることになります。

【転職の面接におけるやりがいの質問】失敗しないための準備

ここでは、面接でやりがいについて質問された際に、特に重要な準備のポイントを3つ紹介します。

体験談をもとに内容を決めておく

面接でやりがいを語る際、もっとも効果的なのは体験に基づいたエピソードを伝えることです。

抽象的な言葉で「やりがいを感じます」と述べるよりも、具体的な体験談を交えることで、面接官が共感しやすくなります。過去の経験を振り返り、どのようなときに達成感や充実感を感じたのかを具体的に思い出してみましょう。

アルバイトや部活動、学業での経験など、どんな些細なことでも構いません。過去の経験から、仕事に対する価値観やモチベーションの源泉を明確にすることが重要です。そして、応募先の仕事内容とどのように関連するのかを説明することで、熱意と適性を効果的にアピールできます。

前職から一貫性を持たせる

面接でやりがいについて語る際は、前職での経験と一貫性を持たせることも重要です。過去の経験から学び、成長し続けていることを示すだけでなく、新しい職場でも同様に活躍できることをアピールするうえで有効です。

過去の仕事でどのようなことにやりがいを感じていたのかを振り返り、新しい仕事でどのように活かせるのか説明しましょう。ただし、前職でのやりがいを強調しすぎると「なぜ転職するのか?」という疑問を抱かれる可能性もあります。

前職での経験を活かしつつ、新しい仕事への挑戦意欲を示すバランスが大切です。

前職では顧客とのコミュニケーションにやりがいを感じていたから、新しい職場でも顧客との関係を築くことに貢献したい

上記のように一貫性を持たせながら、新たな意欲を伝えることが重要です。

志望動機につなげる

単に自分のやりがいを説明するだけでなく、志望動機につなげることも意識しましょう。企業の理念や事業内容を理解したうえで、自身のやりがいがどのように貢献できるのか具体的に説明してください。

自身の強みや経験が、企業が求めている人物像と合致していることを示すことも重要です。以下のように、やりがいと企業のニーズを結びつけることで、より効果的なアピールになるでしょう。

私はチームで目標を達成することにやりがいを感じます。

貴社ではチームワークを重視していると伺いましたので、これまでの経験を活かし、チームの一員として目標達成に貢献したいと考えています。

まとめ

転職の面接で「やりがい」について質問される理由は、候補者の価値観や適性を判断し、自社での活躍可能性を見極めたいためです。やりがいを具体的かつ魅力的に伝えるためには、これまでの経験や成果を振り返り、自分の考えを整理することが重要です。

さらに、応募先企業が求める人物像や業務内容に合わせた答え方が好印象を与えるポイントとなります。面接では誠実で明確なコミュニケーションを心がけ、自分らしい回答を準備して臨むことで、採用担当者に自身のやりがいを伝えられるでしょう。

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