【転職成功】自己分析とは!超簡単にできるやり方から本格的な方法まで徹底解説
転職活動を始めるにあたって、何から手をつければよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
これから転職を始める方には、まず自己分析を行うことをおすすめします。
自己分析と聞いて、学生時代の就活を思い出した方もいるでしょう。
アルバイトやゼミ活動、サークル活動を通じて自分自身の価値観や仕事選びの基準をこれ以上ないほど分析したことと思います。
そのような方は、「学生時代に分析した内容をそのまま使えばよいのでは?」と思うかもしれません。
結論から言えば、自己分析は、転職時に再度行うべきです。
というのも、転職活動における自己分析は就職活動時のそれとは性質が異なるからです。
では、転職時と就活時の自己分析はどう違うのでしょうか。
この記事で具体的に解説しているので、ぜひご覧ください。
両者の違いだけでなく、転職活動時に行う自己分析で、手軽にできるものから本格的なレベルのものまで用意しているので、本記事一つで転職活動の自己分析が完結するメリットもあります。
それではどうぞ。
【自己分析で転職】自己分析とは
自己分析とは、文字通り自分自身を分析することです。
自分はどういう性格でどういう強みがあるのか、得意不得意は何なのかなどを分析することです。
また、転職活動における自己分析は自分自身の社会的価値を言語化することを目的としており、企業にアピールする重要な材料になります。
履歴書や職務経歴書などの応募書類を提出する際に必要な作業と思われがちですが、実際はより重要な意味を持つのです。
転職活動時に自己分析がしっかりとできていれば、過去の経歴を整理するだけでなく、企業や仕事の選び方や自分の強みを採用担当者にアピールすることができます。
それだけでなく、希望する働き方や職場環境を整理することもできるので、転職先選びの段階から相性の良い会社を探すこともできるでしょう。
新卒での就職活動時で自己分析の経験がある人は、過去の自分と比較して新たな自分を発見することにもつながるため、ぜひもう一度自己分析を行いましょう。
自己分析をする目的
転職時に自己分析をする目的を押さえておきましょう。
ここでは、就活時における自己分析の目的と比較することで、転職時に行う自己分析の目的をより明確にします。
自己分析は闇雲に行えばよいものではありません。
転職活動で自分が理想とする仕事を獲得するというゴールを達成するために行うべきです。
就活時と転職時の自己分析の違いを理解し、正しい自己分析を行いましょう。
それぞれの違いを表にすると以下のようになります。
転職活動 |
就職活動 |
|
目的 |
・転職先を選ぶ判断基準を明確にすること |
・仕事を選ぶ判断基準を明確にすること
・自分自身の内面の掘り下げ |
行うタイミング |
・応募する前(書類作成の前を含む) |
・明確な時期はなく、就活中に随時行う |
やり方 |
・現職や前職での職務経験をリストアップし、転職希望先や希望する職種で生かせる「強み」に言い換える |
・学生時代のエピソードを深く掘り下げる(アルバイトやゼミ活動、サークル活動など) |
志望動機やアピールポイントの作り方 |
・転職希望先の企業や職種で求められている実績や人物像に合う強みをアピールする
・自分自身の強みが転職希望先でどのように役立つかをアピールする中で、その会社を志望した理由につなげる |
・仕事選びの判断基準や自身の人間性と就職希望先の企業や職種で求められている人物像とのつながりを探して将来的に活躍できる自分をアピールする
・企業に興味を抱いた理由やどのように活躍していきたいかを具体的に述べる |
転職時における自己分析の目的
中途採用での転職活動では、新卒で就活していた時とは異なり、より具体的に即戦力となることを明示できるようにしなければなりません。
なぜなら転職活動では、採用側があなたを即戦力として活躍できる人材かどうかを評価するからです。
そのため、応募先の企業や職種で役立つスキルや業務経験を整理して言語化することは大切なプロセスなのです。
自分自身が即戦力として活躍できると証明する材料になるというわけです。
まずは現職や前職での就業経験をベースに、どのような仕事を経験してスキルを身に付け、希望する会社や職種でどう役立つのかを整理しておくとよいでしょう。
なお、自己分析は応募前に済ませておくことで書類作成がスムーズにできるため、応募前や書類作成前に自己分析を行うことをおすすめします。
就活時における自己分析の目的
就活時に自己分析を行う目的は、以下の二つです。
・仕事を選ぶ判断基準を明確にすること
・自分自身の内面の掘り下げ
就職活動時は転職時とは異なり、実務経験がないため、就活を通じて自己分析を少しずつ明確にしていく方法がおすすめです。
今まで経験したアルバイトやゼミ活動、サークル活動などを深掘りすることで、無意識に選んでいる働き方や仕事内容など、仕事選びの判断基準を明確にできます。
また、仕事を選ぶ判断基準を明確にすると同時に、自分の内面も深く分析できるようになります。
なぜなら、どのような瞬間に喜びを感じるのか、もしくは嫌悪感を感じるのかなどの価値観が明確になるからです。
以上のように、自己分析を十分に行った上で企業に応募すると、会社ごとに魅力が分かり、志望動機を分かりやすく伝えられるようになります。
自己分析をする意味
自己分析は、転職前だけではなく、転職後も役立ちます。
自分の活躍できる分野があり、そこから将来のキャリアプランを描いていれば、入社後も任された仕事に対して意味(やりがい)を感じながら働けます。
また、希望する職種も明確であるため、転職後に感じるギャップを減らすことができ、楽しく働けるでしょう。
【自己分析で転職】自己分析を行うメリット
転職で自己分析を行うメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
自己分析を行うメリットとして言えるのは、仕事選びにおける自分の軸を明確にできることです。
自己分析で自分の軸を明確にすることで、判断に迷いがなくなり、転職の成功率が上がります。
とはいえ、今の説明のみだと自己分析のメリットがイメージしづらいと思いますので、以下で詳しく解説します。
自分の強みや価値が分かる
普段何気なく生活をしていると、自分がどういう人間かを伝えられるほど自分を知る機会は少ないことでしょう。
性格はなんとなく言語化できるものの、周りに評価されているポイントや潜在的に苦手とすることは表立って出てくるものではありません。
しかし、自己分析をすることでそれらの抽象的な自分像を具現化することができます。
強みとするポイントや、社会的にどういう価値があるのかがわかるため、応募先企業へのレジュメや面接での自己PRで自信を持って伝えることができるのです。
また、自分の意外な一面を知ることもできるため、今まで以上に自分に自信を持つことができます。
これはビジネスの場だけではなく、人生にとっても良い影響を与えてくれるのではないでしょうか。
言葉に信ぴょう性を持たせることができる
先述したとおり、自己分析をしていないと自分自身を言語化することは難しいものです。
しかし、改めて自分を見つめ直してみると、なんとなく思い描いていた自分の姿がはっきりと見えてくるようになり「やっぱり自分はこういう強みがあったんだ」と自信を持つことができます。
また、周りに「あなたってこういうところが良いところだよね」と言われたとき、本当に自分はそういう人間なのか不安になることもあるでしょう。
改めて自己分析をすることで、その言葉に自信を持つことができます。
転職活動では、とくに面接の場で自信を持った姿を見せることが大切です。
言葉に重みのある人は魅力的ですので、採用担当者からも高評価を得られるでしょう。
転職理由・志望動機・自己PRに活かせる
転職理由・志望動機・自己PRの内容が明確になるのが自己分析の一つ目のメリットです。
過去の仕事の経験を掘り起こし、どのような結果を残し、周囲からどのような評価を得られたのかを明らかにすることで、自分自身にどのようなビジネススキルがあるのかを伝えられるようになります。
また、転職における自己分析は、仕事の実績を掘り下げるだけでなく、そこから感じたことから将来のキャリアアップの道筋も考えなくてはなりません。
過去の経験から理想とする将来像を考えるので、自分の理想のキャリアとマッチする会社に出会えば、転職理由や志望動機が自然と明確になります。
転職活動の成功率がアップする
自己分析で自分の仕事選びの軸や活躍できる分野が明らかになれば、それに合う求人を探せばよいので、仕事選びを効率よく行えます。
また、仕事選びの効率が上がるだけでなく、採用側に与える印象も上がります。
なぜなら、自分の得意なことややりがいを感じることをすでにビジネスにしている人と関わることになるので、相性が良いことが増えるからです。
仕事選びの判断基準をさらに具体的にし、労働時間などの働き方まで明確にできていれば、転職エージェントも希望する条件が伝わりやすくなるので、自分に合う求人を紹介してもらいやすくなるメリットもあります。
転職エージェントや採用担当者、いずれの方ともスムーズにコミュニケーションが取れるようになるので、転職活動の成功率がアップするといえるのです。
企業のミスマッチを防げる
転職活動で最も残念な結果は、転職した企業の仕事が自分の理想と違うことです。
実際に、入社前は憧れていた企業でも「入ってみたら全然違った」といって早期退職してしまう人も少なくありません。
せっかく転職したにもかかわらず、また一からやり直しをしてしまえば時間も労力も水の泡です。
確かに、新しい仕事は実際にやってみないと分からないことも多いことは間違いありません。
しかし、そのミスマッチが事前に避けられるものだとしたら、当然避けるべきでしょう。
自己分析は、このような転職後のミスマッチを防ぐことに役立ちます。
なぜなら、自己分析をすることで自分自身の志向性が明らかになるからです。
志向性とは、簡単にお伝えすると「自分の好きなこと」と「自分が得意なこと」の中間にあるものです。
安定志向なのか挑戦志向なのかによって、どのような会社を選べば良いかが分かります。
自分の好きなことだけでは、スキル不足で活躍できない可能性があり、得意なことだけでは、やりがいを感じられない可能性があります。
両方の条件を満たす志向性を明らかにすることで、転職後も楽しく結果を出せるようになるのです。
転職の方向性が見えてくる
初めて転職活動をする方は、そもそも転職のやり方がわからないので、自分の向き不向きを明確にできないかたもいるでしょう。
そのような方にも自己分析がおすすめです。
転職で不安を感じるときは、そもそも不安の正体を突き止められていないケースが考えられます。
自己分析を行えば、今までの自分の職務経験やそこで得た学びや気づき、生み出した成果を整理できるので、転職の方向性を冷静かつ正確に考えられるようになります。
今までの人生経験を整理した結果、今の職場でもう一度頑張る気持ちが湧いてきたり、希望する職種を明らかにできるため、初めて転職活動をする方にも、自己分析はおすすめです。
転職先を探すというよりも、自分にとって最善の答えを探すという気持ちで自己分析を行うとよいでしょう。
【自己分析で転職】超簡単にできる自己分析のやり方
自己分析の目的や重要性、メリットを理解していただけたと思います。
ここからは、簡単にできる自己分析のやり方を紹介します。
具体的には、以下の4つのステップで自己分析を進めていくとよいでしょう。
それぞれのステップで実行する内容を詳しく解説します。
STEP1.過去の経験を書き出す
まずは、過去の経験を洗い出す作業です。
過去の経験は幼少時代から学生時代までの経験も良いですが、転職活動においての自己分析ではとくに前職までの経験を書き出すことがおすすめです。
思い浮かばない場合、以下の項目を書き出すと良いでしょう。
・どのような業界で働いていたか
・会社の中で、どのような業務を担当してきたか
・会社やチームの中で、どのような役割(リーダーや実務担当など)を任されたか
・担当してきた業務の中での成功体験
・担当してきた業務の中での失敗体験
・上司や同僚に言われた嬉しい一言
・仕事を進めている中で嬉しかった出来事
・叶うならやり直したいと思っている後悔していること
なお、このステップは事実を書き出すことがポイントです。
なぜなら、自分を多面的にみて分析することで自分の軸が見えてくるからです。
事実をありのまま洗い出し、その後に事実に対して意味づけの作業をすることで、「こういう経験をして〇〇の学びを得た」という分かりやすい伝え方ができるようになります。
STEP2.強みとなるスキルを書き出して整理する
STEP1で洗い出した過去の経験をもとに、身に付けたスキルを書き出しましょう。
ビジネススキルとしては、以下のような例がありますのでスキルを書き出す際に活用してください。
他者との関わり方に関するスキル(ヒューマンスキル)
素直さ/誠実さ/プレゼンテーション能力/コミュニケーションスキル/交渉力/コーチングスキル/リーダーシップ/巻き込み力/調整力/協調性
継続力/行動力/旺盛なチャレンジ精神/探究心/柔軟性/ストレス耐性/レジリエンス(ピンチや危機を乗り越える力)/責任感
論理的思考力(ロジカルシンキング)/クリティカルシンキング/課題解決能力/論点思考/仮説思考/抽象化思考/データ分析
STEP1で洗い出した経験の横に、紹介したスキルを書き出すことで、経験と身に付けたスキルが紐付いているかを客観的に確認できます。
経験とスキルが紐付いていないと感じる場合は、もう一度見直しましょう。
STEP3.自分を客観的に見つめ直す
ビジネススキルの分析が終わったら、次は自分の価値観や特性を見つめ直す作業です。
以下の質問に回答するとよいでしょう。
・上司やチームメンバーからどのような人物だと言われたか
・他者とのコミュニケーションは、どのようにコミュニケーションをとっていたか
・仕事のどのような場面で喜びややりがいを感じたか
・仕事のどのような場面で苦痛やつらさを感じたか
・仕事全体を通して、大事にしてきた価値観はなにか
・どのような人物に憧れるか
STEP4.将来の夢や目標を明確にする
STEP1〜3の内容をベースに、将来の夢や目標を書き出しましょう。
以下の問いに回答できれば、将来目指す姿を明確にできます。
・今持っているスキルで今後も生かしたいものは何か
・どのようなスキルを伸ばしていきたいか
・今後の仕事でもとめるやりがいは何か
・生涯で大切にしたい価値観は何か
・将来はどのような自分になりたいか
以上の質問に回答してみましょう。
なお、理由も合わせて回答するようにしましょう。
理由や証拠となるエピソードを付け加えておくと、説得力が増すからです。
応募書類作成や面接でのやりとりがスムーズになるので、ぜひ書きましょう。
【自己分析で転職】本格的な自己分析のやり方
続いて、本格的な自己分析のやり方について紹介します。
これから紹介する自己分析は、より詳細なものです。
整理や分析に時間はかかりますが、より正確な自己分析が可能ですので、ぜひ実施しましょう。
最初に紹介するのは、チェックリストを使った自己分析方法です。
以下で紹介する項目に「〇/×」を付け、優先順位の高い価値観に並べることで、より正確に価値観を洗い出せます。
以下のチェックリストに「〇/×」を付けていきましょう。
○/×
No.
価値観
3軸の分類
1
自分の成長を重視する
仕事
2
周りの人から尊敬される
環境
3
仕事に対するやりがいを重視する
仕事
4
周りから必要とされることが大事
仕事
5
職場の人と仲良くすることが大事
環境
6
仕事とプライベートのバランスが大事
条件
7
楽しく仕事をすることが重要
環境
8
付加価値を生むことが重要
仕事
9
仕事と給与の安定が大事
条件
10
コミュニケーションが大事
環境
11
人の育成にやりがいを感じる
仕事
12
自分の能力を最大限に生かしたい
仕事
13
存在感があり、人から認知されることが重要
仕事
14
周りから評価されることが大事
環境
15
仕事は家庭を守るためにある
条件
16
仕事と家庭を両立させたい
条件
17
余裕のある働き方がしたい
環境
18
人から指示されず、自由に仕事がしたい
環境
19
人のサポートをしたい
環境
20
研究などで専門性を磨きたい
仕事
21
将来は出世したい
条件
22
社会に貢献する仕事がしたい
仕事
23
世の中から必要とされる市場価値の高い人間になりたい
仕事
24
仕事を通じて人間性を高めたい
環境
25
自分らしく働きたい
環境
26
仕事ではなく、趣味に時間を費やしたい
条件
27
環境の変化に対応する人間になりたい
仕事
28
自分のキャリアではなく、他人の役に立つ仕事がしたい
仕事
29
収入を増やしたい
条件
30
リーダーとして組織を運営・経営したい
仕事
31
仕事で自分の理想を実現したい
仕事
32
世の中に新しい価値を提供したい
仕事
33
与えられた役割や責任を全うしたい
仕事
34
会社やチームの発展・成長に貢献したい
仕事
35
自分のキャリアを生かしてステップアップしたい
仕事
36
難しい仕事にチャレンジしたい
仕事
37
仕事のスキルと人間性の両方を育てたい
仕事
38
仕事で結果を出したい
仕事
39
人の模範となりたい
環境
40
部下や後輩から尊敬される先輩や上司になりたい
仕事
40項目のチェックが終わったら、その中から、特に重視する価値観を3〜5つ選びましょう。
選んだ価値観をつなげ、文章にすると、自分が理想とする人生を言語化できるはずです。
例:選んだ価値観の上位が次の5つの場合
1:世の中に新しい価値を提供したい
2:付加価値を生むことが重要
3:社会に貢献する仕事がしたい
4:自分の成長を重視する
5:仕事に対するやりがいを重視する
5つの価値観をつなげて文章化すると…
私は世の中に新しい価値を提供したいと考えています。
そもそも私にとってビジネスとは、隠れたニーズを見つけ、既存の商品の組み合わせや新しいアイデアをベースに社会に貢献し、付加価値を生むことです。
まだ誰も開拓できていない新しい市場に参入し、社会にとって有益な仕事をすることで自分自身の成長を実感できるし、最もやりがいを感じます。
チェックリストを使った自己分析の方法は以上です。
モチベーショングラフを使った自己分析法
続いて紹介するのは、モチベーショングラフを使った自己分析法です。
モチベーショングラフとは、自分の過去の経験を時系列で並べ、各イベントごとのモチベーションの動きをグラフで可視化したものです。
グラフを作成することで、自分がどのようなことにはモチベーションが上がり、どのようなことにはモチベーションが下がるのかが一目で分かり、仕事を選ぶ基準や理想とする働き方などを明確にできます。
以下の図のように、「心の動き」、つまりモチベーションを縦軸にとり、時間を横軸にとります。
そして、大学生から現在までのキャリアを時系列で並べ、最後に心の動きを折れ線グラフ形式で記入すれば、モチベーショングラフの完成です。
グラフを見返して、自分がどのような時に喜びを感じ、どのような時に苦痛を感じたのかを整理します。
グラフの例を見てみましょう。
社会人として働き始めた頃、営業職として楽しく仕事はできていたものの、29歳でマーケティングチームへ異動。
そこで苦手な数値管理を経験し、モチベーションが一気に下がってしまいます。
しかし、仕事に慣れたことで、営業(販売)だけでなく、営業の前工程である集客なども含めたマーケティング全般に関する知識とスキルが身に付き、高い視座を獲得しました。
ここから読み取れるのは、数値管理や分析は苦手なものの、営業やマーケティングなど業績を伸ばす仕事に挑戦しているときは、高いモチベーションを維持しているということです。
何らかの形で売上アップや業績アップに貢献することが好きであり、営業職やマーケターはもちろんのこと、スキルを生かしてマーケティングコンサルタントに進むキャリアも想定できるでしょう。
モチベーショングラフの解説は以上です。
マインドマップを使った自己分析法
マインドマップとは、思い浮かんだキーワードやアイデアを書き出し、カテゴリー分けして地図のようにまとめる作業を意味します。
頭の中に思い浮かんだ言葉を書き出し、同じカテゴリーや上位概念と下位概念に整理することで、思考の偏りや自分の発想や考え方を明確にできるため、ビジネスのアイデアだしや内面の深掘りなどの思考作業に適しています。
自分の頭の中だけで考え事をすると、まとまらなかったり、本来の目的とはまったく異なる方向で考えてしまったりしますが、マインドマップを使えば、常に自分の思考の全体像を俯瞰できるため、1人でも客観的な洞察をすることが可能です。
マインドマップを使って、有効な洞察が得られる自己分析を行いましょう。
それでは、マインドマップを使った自己分析の方法を解説します。
・STEP1
自己分析の要素となる項目の「職務経歴」「自己PR」「志望動機」「キャリアプラン」を並べます。
紙に書き出す方法もありますし、無料のマインドマップのツールを使うこともできるので、どちらでも大丈夫です。
やりやすい方法を選んでください。
・STEP2
4つの項目ごとに思い浮かんだ言葉を書き出していきます。
職務経験では、過去に担当した業務や与えられた役割を事実ベースで書き出しましょう。
自己PRでは、過去の職務経験をベースに、自分のPRポイントと思われるキーワードを書き出していきます。
志望動機は、応募する企業で魅力に感じたことや転職後に生かせるスキルや目指すキャリアなどをまとめ、キャリアプラン(転職で実現したいこと)は年収や仕事で得たいやりがいなどを書き出し、思考の全体像をとらえましょう。
・STEP3
それぞれの項目のアイデアだしが終わったら、各項目で重要と考えるものに印や赤線を引いて強調しましょう。
以上の3ステップでマインドマップでの自己分析が完了します。
全体像を見ながら重要な項目を選択するので、闇雲に頭に浮かんだアイデアに飛びつくよりも、はるかに正確な選択が可能です。
【自己分析で転職】自己分析の3つのフレームワーク
自己分析は3つのフレームワークを主軸に進めることで、より具体的な自分を見つけることができます。
向いてる仕事や、自分にとって満足できる仕事を探す上でおすすめなのが、「Will」「Can」「Must」の3つの視点で自己分析することです。
この3つを意識することで、自分が将来やりたいと思っていることや、今できることなどを言語化できるようになります。
具体的な内容を以下で紹介するので、ご覧ください。
Will
「Will」は「〜だろう」などの意味を持つ助動詞です。
学生時代に英語の授業で習ったことを覚えている人も多いのではないでしょうか。
転職活動前の自己分析における「Will」は、将来の理想像ややりたいことに該当します。
「Will」の部分に自分が将来やりたいことや目指す姿を書き出すことで将来のイメージが湧き、理想の自分を実現できる企業を探せるようになります。
また、将来を考えることは仕事だけではなく、どういう人生を歩みたいかにも直結します。
仕事はあくまで幸せな人生を送るための手段に過ぎませんので、このフェーズでは人生の夢についても書き出すと良いでしょう。
Can
「Can」はできること、つまり自分の得意なことを洗い出すフェーズです。
主に、過去の職務経験で培った専門的なビジネススキルや、元々得意なことを書き出します。
そしてその「できること」が世の中にどう役に立つのか、提供できる価値を書き出します。
なお、自分ができることを洗い出していると過大評価してしまったり、逆に自信がなくて過小評価してしまうこともあります。
しかし、大切なのはありのままを書き出すことです。
今までの経験を洗い出したとき、「できた」「できなかった」を分けるつもりで書き出してみましょう。
Must
「Must」は、「やらなければならない」という意味を持ちます。
転職活動におけるMustは、自分の使命です。
「使命」というと少々難しく考えてしまうかもしれません。
しかし考え方はシンプルで、先ほどあげた「Will=やりたいこと」を成し遂げるためにやらなければならないことが「Must」に該当します。
また、「Can」のフェーズで仕分けした、「できること」と「できないこと」も関係します。
「できないこと」のなかに、Willを成し遂げるためにやらなければならないことを書き出してみましょう。
こうして整理をすると、自然とやらなければならない使命が見えてくるのではないでしょうか。
【自己分析で転職】自己分析の注意点
転職での自己分析は、成功を左右する重要な項目です。
そのため、やり方を間違えると転職活動がうまくいかないでしょう。
ここでは、自己分析で失敗しないよう、いくつか注意点を紹介します。
具体性のない言葉は控えよう
自己分析では、具体性のない言葉でまとめるのはやめましょう。
というのも、他の転職希望者と差別化ができず、印象が薄くなってしまうからです。
「キャリアアップを目指す」という書き方よりも、「〇〇がしたいから応募した」と書く方がより具体的なことは一目瞭然かと思います。
面接官も数多くの応募者を相手にしているので、具体的なイメージの湧く言葉を使いましょう。
そのためにも、自己分析で過去の職務経験での気づきや学んだことが重要な要素になります。
過去の経験を掘り下げ、そこから描いた将来像は具体的になりやすいので、自己分析は丁寧に行いましょう。
マイナスな言葉はプラスに変えて記載しよう
自己分析をした際、強みだけでなく、弱みも浮き彫りになるかもしれません。
しかし、そこで自信をなくして諦めるのではなく、マイナスな言葉をプラスな言葉に書き換えましょう。
例えば、「疑い深い」のは、言い換えれば「慎重」であると言い換えられます。
高い集中力が求められたり、丁寧に仕事を進めることが求められたりする仕事では強みといえます。
表現をプラスに変えることで、自分の新たな側面を発見することにもつながる効果もあるので、マイナスな言葉はそのままにせず、プラスに言い換えましょう。
具体的なエピソードも書き出す
自分の強みや理想の将来像などは、一見抽象的に見えますが、過去の具体的な経験に由来するものです。
ただ、強みだけを書いても説得力に欠けるのは、なぜそう言えるのか、具体的なエピソードが述べられていないからです。
「難しいことに挑戦することが好き」というだけでは真偽を疑われるので、具体的なエピソードとして、「毎年、目標設定を昨年比の120%に設定し、達成し続けました」など数字を交えて話すと説得力が増します。
過去の具体的なエピソードを述べることで、人間性も理解しやすくなるため、ぜひ行いましょう。
他己分析もやってみよう
自己分析をして絶対に避けたいことが、自分自身を過大評価したり過小評価したりすることです。
自分の気持ちに従って自己分析を進めていくわけなので、主観的になってしまうことは仕方がないでしょう。
しかし、あまりにも自分を客観視できていなければ、信憑性に欠ける自己分析結果となってしまいます。
それを防ぐためにおすすめしたいのが、他己分析も同時におこなうことです。
他己分析は、他社に自分を分析してもらうことです。
自分と関係性のある他者が自分をどう感じているのかを評価してもらいます。
進め方は自己分析と同様ですが、全く同じ内容だと回答ができない場合があるため、以下に絞ると良いでしょう。
・相手から見た自分の強みと弱み
・どういうシーンでその強みと弱みを感じたのか
・印象的だった出来事は何か
・将来どういう人になりそうか
・同じコミュニティ内でどういう人でいてほしいか
なお、他己分析の具体的な概要ややり方は「他己分析で転職の成功率が上がるってホント?やり方やコツを解説!」のコラムでもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
定期的な自己分析も大切
時間に余裕があれば、複数回自己分析をしてみましょう。
なぜなら、転職活動中はメンタルの浮き沈みが激しく、その時の状況によって答えが異なる場合があるためです。
また、転職活動で様々な企業や人に出会うことで価値観が変わる場合もあります。
何か印象的な出来事が起こった場合、改めて自己分析してみると新たな一面を発見できるかもしれません。
なお、これは転職後の話ですが、自己分析を定期的におこなうこともおすすめです。
なぜなら、キャリアプランを具体的にすることができるためです。
やりたいことは環境によって変わっていくものですし、強みも増えていくはずです。
転職後いきいきとした自分であり続けるために、一年に一度程度やってみてはいかがでしょうか。
【自己分析で転職】まとめ
転職を成功させる上で、自己分析は丁寧に行うべきものです。
学生時代の自己分析とは異なり、転職時の自己分析は、社会人の職務経験を分析の材料にできるため、自分の得意なことや将来の理想像をさらにブラッシュアップできます。
本記事で紹介した自己分析のフレームワークを使って、内面を深掘りし、転職活動を成功させてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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