【例文あり】コンサル転職で役立つ志望動機とは?コンサル業を理解して熱意を伝えよう
コンサル業は転職先として人気があります。
ライバルが多いため、提出書類や面接でいかにアピールするかが重要です。
志望動機はやる気や人間性が反映されるため、しっかりと伝えなければいけません。
しかしどのように伝えるべきか分からない人は多いのではないでしょうか?
この記事では、コンサル転職志望者に向けて志望動機の伝え方を解説します。
使える参考例文もあるので、履歴書や面接時に活用してみてください。
【コンサル転職の志望動機】コンサル業について知っておこう
はじめに、コンサル業とはどんな仕事なのか知っておきましょう。
「忙しい」「稼げる」というイメージが一般的ですが、実際はどうなのでしょうか?
コンサル業は選ぶジャンルによって大きく違いがあるため、しっかり違いを学んで転職先選びに活かすとよいでしょう。
業務内容や年収、キャリアについて紹介します。
業務内容
コンサルタントの主な業務内容は、クライアントに対しその分野のアドバイスや指摘を行うことです。
英単語である「Consult」が名前の由来であり、相談や助言を意味します。
専門分野の知識や経験をフル活用して、企業もしくは個人のお客様のサポートをします。
強みを活かせるだけでなく、クライアントの発展や問題解決に貢献できるためやりがいは多いといえるでしょう。
セミナーなどを開いたりオンラインでアドバイスするなど形式も様々。
優秀なコンサルタントは日本全国や海外を飛び回るような人もいるため、転職が実現すれば活躍が期待できるでしょう。
平均年収
コンサルの平均年収は高く、500~700万円を推移しています。
大手のコンサル企業ともなれば、最低年収で1000万円近く保証されている場合もあります。
最低年収では300万円程度の人もいますが、上限が高いため平均値が高く出ているといえるでしょう。
日本の平均年収が400万円であると考えると、コンサル転職のメリットは収入面であると考えられます。
高収入のために転職を検討する人も多く、1000万円を越えることは難しくないでしょう。
独立
コンサルは個人もしくは法人として独立しやすいという特徴があります。
専門分野の知識や資格などで能力が高いと証明できれば、クライアントからの依頼は受けやすくなるでしょう。
独立すると給与ではなく報酬という形になるため、コンサル社員よりも稼げる可能性が高いです。
正社員として経験を積む場合もあれば、自分の趣味や勉強が発展してフリーコンサルタントとして独立する人も少なくありません。
つまり、コンサル企業への転職だけでなく異業種からフリーコンサルタントへの転職も可能です。
コンサルの分類
コンサルタントには細かい分類があります。
専門分野を活かすために、各分野でコンサルタントとしてアドバイスや相談ができます。
企業向けのコンサルであれば、業績向上のための支援や現在の課題分析などを行います。
戦略などを見直して業務改革を行います。
それぞれの分野で行われる業務や特徴を見ていきましょう。
ITコンサル
ITコンサルは、企業での業務効率化やシステム導入のためにアドバイスや支援を行います。
システムの導入やツールの活用は近年増加傾向にあり、今後もコンサルタントの需要や活躍の場は多いといえるでしょう。
PCスキルやIT関係の専門用語などを持ち合わせ、的確に助言する能力が求められます。
基本情報処理技術資格やアーキテクトエンジニアなどの資格があれば、仕事の幅が広がるでしょう。
中小企業向けコンサル
中小企業向けコンサルは、名前の通り国内の中小企業に対し、基本的な経営や社員教育などを行います。
国内企業の多くは中小企業に分類されるため、企業の経営に関わったり知識を活かしながら企業を育てたりします。
経営者向けのセミナーを開催したり、規模の小さい会社の経営に加わるなど様々な舞台で活躍できるでしょう。
中小企業診断士の資格を持っていれば、直接仕事に活かせます。
コンサル業を通して、自分自身も経営を学ぶことが可能です。
戦略コンサル
戦略コンサルとは、経営方針や売上向上に悩む企業を対象に、経営のアドバイスを行いながら問題解決を行う業務です。
しっかりと課題を分析し、社内のシステムや実際に作っている商品の改善など様々な角度からのアプローチを提案します。
中小企業向けコンサルと同じく企業の経営に携われるため、やりがいが大きいといえるでしょう。
金融コンサル
金融コンサルとは、企業の資金調達や資金運用のサポートと助言を行う業務です。
また証券会社や銀行などの金融機関に対し経営戦略のアドバイスを行う場合もあります。
お金の使い方についてアドバイスを行うため、金融の知識が求められ責任が重い仕事といえるでしょう。
社会のお金の流れを把握している必要もあり、求められる能力は高いです。
総合コンサル
総合コンサルは、様々な分野を組み合わせて行うコンサルタント業のことです。
例えばIT系と戦略系を組み合わせて、1つの企業に対し支援を行うとします。
経営の方針やターゲットなどを組み立てながら、売上向上に向けたwebシステムの導入をサポートします。
大手企業に関われるチャンスもあり、複数の能力や知識が活かせるというメリットがあります。
ただし業務が複雑化したり忙しくなったりする可能性があるため、注意が必要です。
【コンサル転職の志望動機】コンサルに転職するメリットを見てみよう
コンサル業は就職先・転職先として人気がありますが、人気の裏には転職のメリットの存在があります。
コンサルに転職することで得られるメリットはいくつかありますが、主な3つについて見ていきましょう。
現在の仕事や他の仕事と比較し、転職先にコンサルを選ぶ参考にしてください。
平均年収が高い
1つ目のメリットは「平均年収が高いこと」です。
コンサルタントはクライアントから受注する案件や業務の単価が高く設定されているため、企業や個人に限らず安定して利益が上がるという特徴があります。
能力や資格が直接給与に反映されるため、昇給やインセンティブなどの金銭的な還元が受けやすいとも言えます。
大手のコンサル企業に転職できれば、1000〜2000万円程度の給与を早いうちに稼げるため、給与面での満足度は高いでしょう。
しかし業務が激しく多忙であることは避けられません。
時給換算するとそれほど高くないという場合もあるため、給与だけで転職を検討するのは危険です。
分類や業務内容を事前に確認して、慎重に選びましょう。
人脈が増えやすい
2つ目のメリットは「人脈が増えやすいこと」です。
コンサルタントは個人だけでなく企業相手に仕事をすることが多いです。
したがって、様々な業種の人と関わる機会が他と比べて多くなるでしょう。
悩みや問題をヒアリングし知識を活かしてアドバイスをするためには、人とのつながりを大切にして寄り添う必要があります。
仕事を通して出会いが広がれば、新しい知識が得られたりビジネスチャンスが広がったりするでしょう。
必ずしも人脈が広いほうがよいということは言えません。
関わる中で深い付き合いになる分には問題ありませんが、必要以上に距離を詰めたりビジネスという場をわきまえないような態度は禁物です。
スキルや資格をフル活用できる
3つ目のメリットは「スキルや資格をフル活用できること」です。
コンサルは自分の専門分野や強みを仕事にできるという魅力があります。
個人の能力が重視され、スキルや資格があれば仕事の幅が広がり高収入にもつながるでしょう。
働きながら勉強を行えば、徐々に仕事の質を高めることもできます。
能力が評価されることはモチベーションにつながりますよね。
しかし、スキルや資格はコンサルには不可欠であり他のコンサルとの差別化が簡単ではありません。
競争が激しく仕事を取り合うという一面もあります。
常に高みを目指しプレッシャーの中で働くことは、メリットもありますがストレスを感じやすいというデメリットもあります。
自己分析を徹底し、戦うフィールドを見極めることがコンサルで成功を収めるポイントといえるでしょう。
【コンサル転職の志望動機】コンサルで求められる能力を身につけよう
コンサルで求められる能力は分野によって異なりますが、コンサルとして活躍するために必須な能力は共通しています。
仕事の質を高めるだけでなく、昇給や独立にも役立つことはいうまでもないでしょう。
コンサルに転職する前に求められる能力を知って、有利に転職を進めましょう。
主な3つの能力を紹介します。
コミュニケーション力
「コミュニケーション能力」は、コンサル業で最も基本的な能力です。
コミュニケーションが取れない人は、コンサル転職は実現しないでしょう。
企業や個人のクライアントの悩みや問題を聞きながら、知識を活かしてアドバイスや提案をするため、傾聴力や頭の回転は必須です。
様々な人と関わるため、年齢や性別関係なく平等に接する能力や言葉遣いや表情などの技術的な能力もあるとよいでしょう。
クライアントに悪い印象を持たれてしまうと、個人の仕事だけでなく企業のイメージも悪くなります。
仕事の質も大切ですが、基本的なコミュニケーションは取れるように鍛えておきましょう。
語学力
「語学力」はコンサル業で活かせる能力の1つです。
グローバルな時代になっているため、日本人だけでなく外国人も多く日本で働いています。
海外企業が日本に進出しているパターンもあれば、日本企業が海外支店を持つようなことも今や当たり前ですよね。
世界共通言語の英語ができるだけで、仕事の幅はほぼ無限といえるのではないでしょうか?
コンサルでも同じです。
外国人が勤めている企業や海外企業、海外出張では外国語スキルが必須ですよね。
もちろん英語だけでなく、何か外国語ができるだけで価値が高まるでしょう。
外国語は検定や資格が充実しており、能力が証明しやすいというメリットがあります。
海外の人向けにコンサルを行いたい人は、資格の取得も検討してみましょう。
情報分析力
「情報分析力」はコンサル業務をこなすうえで、非常に重要な能力です。
課題や問題をヒヤリングして目標到達や業務改革のために適切な提案やアドバイスができなければいけません。
そのためには現状の課題の分析や、目標への戦略構築を徹底する必要があります。
知識を活かすために多くの情報を整理することはとても有効です。
複数のクライアントを担当するような優秀な人は、各クライアントの特徴や現状を把握しそれぞれに適切なアドバイスをすることが求められます。
情報が混ざってしまったり正しく把握できな場合は、業務に支障をきたすでしょう。
頭の中で整理するだけでなく、表やアプリを活用して情報を整理しましょう。
【コンサル転職の志望動機】志望動機は構成を意識しよう
ではコンサル転職者向けに、転職で使える基本的な志望動機の作り方について見ていきましょう。
志望動機は企業に提出する書類や面接で主に求められます。
基本的な構成を理解することで、内定がもらえる志望動機が作れるでしょう。
他業種への転職でも活かせるので、コンサル以外にも志望している業種があれば活用してみてください。
コンサルを選ぶ理由
志望動機にははっきりとコンサルを選ぶ理由を入れましょう。
様々な業種の中からコンサル業を選択するためには、コンサル業の特徴を理解していなければいけません。
給与・業務内容・労働環境など、自分がコンサル業を選んだ決め手があるはずです。
志望動機で明確にすることで、転職理由やキャリアの目標などと関連させてアピールしやすくなります。
非常識な理由や見当違いな理由でなければ、端的にまとめて伝えてみましょう。
企業を志望している理由
コンサルを選ぶ理由と同様に、その企業を選ぶ理由も必ず言及しましょう。
志望動機でアピールするためには、企業に対する売り込みがカギを握ります。
コンサル企業ならどこでもよいと言われても、企業は不快にしか感じないでしょう。
数ある企業から選んだ理由を、会社の特徴や魅力に触れながら伝えましょう。
あまり媚びを売るような表現や浅い理解にしか思えないような表現はNGです。
特に理念への共感は、ベタではありますが深掘りしにくいため注意しましょう。
根拠やエピソード
志望理由を伝えたら、その根拠となるエピソードや経験を具体的に述べましょう。
志望理由だけでなく、なぜそう考えたのかという部分に人間性やオリジナリティが出ます。
強く印象付けるためには個性を売り込まなければならず、普通の体験や印象が薄いエピソードでは内定につながりません。
また思い浮かばないからといって、事実と異なることも伝えるべきではないでしょう。
質問されたときに答えられずマイナス評価になるからです。
印象的なことを一つ取り上げ、詳しく説明すれば問題ありません。
学生時代や幼少期の話でも十分効果的なので、根拠づけるエピソードを見つけ出してみてください。
経験や資格
コンサルの転職では、経験や資格は大きな武器になります。
持っている経験や資格は可能な限りアピールしましょう。
志望動機の中でも経験をアピールできます。
自分が持っているものの中から特に活かせるようなものをピックアップし、活かしたいという言い方で伝えるとよいでしょう。
コンサルではより専門的な知識が求められます。
転職する業界によって必要な知識や資格は異なります。
自己PRや資格・スキル記入欄でもアピール可能ですが、志望動機の中でも売り込めるものは伝えてください。
企業に貢献できること
締めくくりでは、入社後の目標を明確にしましょう。
特にスキルや経験を活かして企業に貢献したいという表現が効果的です。
自己PRをしても、企業に採用するメリットがあるかどうかは別の話です。
しっかりと戦力として貢献することを期待してもらわなければ、内定にはつながらないでしょう。
具体的に何がどう活かせるかという表現を用いて、入社後に成し遂げたいことを伝えてください。
締めくくりで目標を宣言することで、全体的に前向きな印象が与えられます。
【コンサル転職の志望動機】志望動機例文でポイントや注意点を確認しよう
コンサル転職で伝えるべき志望動機には、いくつか注意点があります。
ここからは例文を挙げながら、コンサル転職で伝えるべき志望動機について見ていきましょう。
シチュエーション別で分けて提示するので、自身の転職に合わせて工夫してみてください。
未経験の志望動機
未経験者はコンサル転職において不利といえるでしょう。
経験や資格が重視され専門性も求められるため、それ以外の分野でカバーしなければいけません。
ですが未経験だからといって採用されないわけではなく、志望動機で熱意や人間性がアピールできれば十分採用の可能性があります。
前職で得た経験やスキルなどもあれば、適宜アピールしていきましょう。
「私はコンサル業は未経験ですが、前職で営業を担当しておりコミュニケーション力や問題解決能力を活かせるコンサル業に転職を考えています。
コンサルタントは個人や企業のお客様の課題を分析し、業績の向上や業務の効率化を支援する仕事です。
営業職もお客様の悩みや課題を伺い、最適なサービスや商品を提案していくという流れは同じです。
コミュニケーション力には自信があり、過去に営業成績トップを取った実績もございます。
専門知識は日々の勉強で蓄えていく所存です。
お客様の業務改革と貴社の利益向上にお力添えしたいと考えています。」
ITコンサルへの転職
ITコンサルでは、web系やPC関連のスキル・資格を持っていると有利になります。
日々IT技術は進歩しており、IT系の企業は就職や転職先として人気があります。
ライバルが多く、経験やスキルでアピールをする必要があるでしょう。
具体的な数字なども挙げるとイメージしやすいです。
「前職ではベンチャー企業へのコンサルタントとして2年間勤めてきましたが、変化する時代にはIT導入が欠かせないことに気づき、コンサルタントの経験をIT業界でも活かしたいと思い御社を志望しております。
私が担当していたのは小規模な会社が多く、資金繰りがなかなか困難な中で知恵を働かせて参りました。
当初は運営もままならない状況でしたが、数社ほど自走できるまでには成長させることができました。
アナログでこなすことも多々あり、ITの導入に改めて魅力を感じました。
2年間で個人的にIT関係の勉強もしており、これからは中小企業向けにIT導入のサポートを行いたいと考えています。
クライアントの方針や理念などは尊重しながら、より効果的なIT導入が実現できるように経験を活かしてまいります。」
金融コンサルへの転職
金融コンサルの場合は、金融関係の知識や経験があれば志望動機でもアピールするべきでしょう。
また責任を伴うため、人間性も売り込むと効果的です。
金融コンサルを選ぶ理由やその企業を選ぶ理由を明確にしながら、根拠の部分で自己PRをすると有効な志望動機が作れます。
「私は証券会社の事務として働いていた経験があり、持っている金融知識を活かしながらより大きな舞台で活躍したいと思い金融コンサルタントへの転職を志望しています。
当時は事務職としてPCを使いながら、企業運営に使われている経費の整理や予算の整理を担当しておりました。
経理のような仕事もこなしており、お金に対する責任感や正確なデータ管理には自信があります。
整理したデータをもとに予算削減の提案も行い、資金の使い方が変わったおかげで売り上げが7%向上したという実績もあります。
課題を明確にして適切なアプローチを考える経験は、金融業界でコンサルタントという形で活かせると考えます。
御社に内定をいただければ、金融業界での経験をフル活用しながらクライアントの資金運用面を改革して企業運営の最適化を実現します。」
総合コンサルへの転職
総合コンサルタントでは様々な分野に精通している必要があります。
活かせることが多ければ有利になるため、経験値や資格などを積極的にアピールしていきましょう。
前職でいくつかの業界を経験していれば、各業界のことに触れながらまとめてみるのもおすすめです。
ライバルは多彩であることが想定されるため、能書きのようにならないように経験値を伝えましょう。
「私は語学を活かした仕事に転職を考えており、国内企業がグローバル社会に通用するように世界との架け橋として御社に入社を志望します。
御社にはヨーロッパに拠点を置く支社がありますが、フランス語とドイツ語を操る私にはぴったりな環境であると考えます。
それぞれの言語において外国人向けに開催されている国際試験の資格を持ち、C1レベルに達しているため海外出張や移住も問題ありません。
ヨーロッパに進出している国内企業はいくつかございますが、世界で残っていくためには経営面や技術面でのブラッシュアップが必要です。
現地では日本人だけでなく現地の方も働いているため、密にコミュニケーションを取りながらクライアントのサポートが行えます。
海外移住経験はありませんが、チャレンジングな環境は貴重な経験になることは間違いありません。
御社の一員として日本と世界をつなぐ役割を全うしたいと考えております。」
コンサル転職は志望動機が重要
コンサルに転職するためのポイントを、志望動機を中心に解説しました。
コンサルは高収入を得られたり、知識や経験を活かして社会貢献できるやりがいのある仕事です。
転職するためには、書類や面接でしっかりとアピールしなければいけません。
特に志望動機は重要です。
基本的な書き方やマナーをマスターすれば、面接官に好印象が与えられます。
この記事をご覧になり、コンサルに転職するための志望動機を作ってみましょう。
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