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【場面別】転職の面接で押さえておくべきマナー|不採用を回避するポイント

【場面別】転職の面接で押さえておくべきマナー|不採用を回避するポイント

目次
  1. はじめに
  2. 【転職面接時のマナー】面接におけるマナーの重要性
  3. 【転職面接時のマナー】採用担当者はどこを見るか
  4. 【転職面接時のマナー】面接前
  5. 【転職面接時のマナー】受付
  6. 【転職面接時のマナー】入室
  7. 【転職面接時のマナー】退室
  8. 【転職面接時のマナー】面接後
  9. 【転職面接時のマナー】オンライン面接の場合
  10. 【転職面接時のマナー】身だしなみ:男性編
  11. 【転職面接時のマナー】身だしなみ:女性編
  12. 【転職面接時のマナー】「私服でOK」と言われた場合
  13. 【転職面接時のマナー】不採用になりやすい人の特徴
  14. 【転職面接時のマナー】転職エージェントの活用で対策を
  15. まとめ

はじめに

転職の面接ではスキルや経験だけでなく、基本的なマナーも採用の可否に大きく影響します。挨拶の仕方や話し方、服装や態度など、細かいポイントが採用担当者の評価につながります。

特に、社会人としての基本的な振る舞いができていないと、不採用のリスクが高まるでしょう。

本記事では、面接の場面ごとに押さえるべきマナーを詳しく解説し、不採用を回避するためのポイントを紹介します。対面・オンライン両方の面接で意識すべき点を整理し、内定獲得に近づくための具体的な対策も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。


【転職面接時のマナー】面接におけるマナーの重要性

面接時のマナーは、採用担当者に対して誠実さや信頼性を伝えるうえで欠かせません。特に新卒採用では、実務経験の有無よりも面接時の立ち居振る舞いや言葉遣いが評価に大きく影響します。

<評価への影響>

面接でのマナーは、応募者の礼儀や社会人としての基本姿勢を測る重要な要素です。入室時の挨拶、着席時の動作、質問への受け答えなど、一つひとつの行動が評価につながります。

<社会人としての適性>

時間を守ること、相手への敬意を示すことは、社会人に求められる基本的な資質です。企業は、社員が円滑なコミュニケーションを取れるかどうかを重要視します。

<人柄が伝わる要素>

丁寧な言葉遣いや、相手の話を真剣に聞く姿勢は、周囲との関係を大切にする人物であることを印象づけます。

<準備の重要性>

普段から意識してマナーを身につけることが重要です。リハーサルや模擬面接を活用し、振る舞いを確認しながら改善を図ると良いでしょう。

面接マナーは単なる形式ではなく、企業文化への適応力や、チームの一員としてふさわしいかを判断する要素の一つです。適切なマナーを身につけることで、誠実で信頼できる印象を与え、他の応募者との差別化につながります。

【転職面接時のマナー】採用担当者はどこを見るか

転職面接では新卒採用とは異なり、より高度なビジネスマナーが求められるでしょう。面接官は応募者のスキルや経験だけでなく、社会人としての成熟度や企業への適応力も見極めようとしています。

ここでは、転職面接で特に重要視される6つのポイントについて解説します。

挨拶

面接における挨拶は、第一印象を左右する大切な要素です。面接官は挨拶を通じて、応募者の礼儀やコミュニケーション能力、入社意欲を確認します。

入室時は、はっきりとした声で「本日はお時間をいただきありがとうございます」と述べ、丁寧にお辞儀をしましょう。さらに、面接終了時には「本日は大変勉強になりました」と具体的な感想を添えると、意欲的な姿勢をアピールできます。

形式的なものと捉えず、自分の熱意を伝える機会として活用しましょう。

態度・仕草

言葉だけでなく、態度や仕草も面接官に大きな印象を与えます。落ち着きや自信、誠実さが感じられる振る舞いを意識することが重要です。

面接では背筋を伸ばし、適度にアイコンタクトを取りながら話しましょう。貧乏ゆすりやそわそわした動作は、落ち着きのなさを印象づけるため注意が必要です。

冷静かつ堂々とした態度を心がけることで、好印象につながります。

話し方

話し方は、論理的思考力やコミュニケーション能力を測る重要な要素です。面接官は、質問に対して的確に答えられるか、分かりやすい説明ができるかをチェックしています。

結論を先に述べ、その後に理由や具体例を加えるPREP法を活用すると、より明確に伝わります。また、早口にならないよう注意し、専門用語を使いすぎず誰にでも理解しやすい言葉を選びましょう。

言葉遣いが適切で、落ち着いた話し方をすることで、面接官に安心感を与えられます。

座り方

面接中の座り方は、応募者の姿勢や内面を表すものと考えられています。背筋を伸ばし、浅く腰掛けるのが基本です。

男性は足を軽く開き、女性は膝を揃えると上品な印象を与えます。手は膝の上で軽く重ね、リラックスしつつも礼儀正しさを意識しましょう。

椅子に深くもたれたり、足を組んだりするのは避けるのが無難です。適切な姿勢を保つことで、自信と落ち着きを感じさせられるでしょう。

清潔感

清潔感は、面接官に好印象を与えるための基本的な要素です。応募者の身だしなみを通して、面接官が自己管理能力や社会性を判断しているためです。

スーツはシワがないように整え、髪型や爪の長さにも気を配りましょう。男性は髭を整え、女性は派手なメイクを避けると好印象を与えます。

また、香水のつけすぎや体臭にも注意が必要です。細部まで清潔感を意識することが、面接成功の第一歩となります。

会話のキャッチボール

面接は単なる質疑応答ではなく、面接官との円滑なコミュニケーションの場でもあります。相手の質問をしっかりと聞き、的確に回答することが大切です。

一方的に話すのではなく、相手の反応を見ながら質問を返したり、意見を求めたりすることで会話の流れをスムーズにできます。早とちりや的外れな回答を避け、相手の意図を理解したうえで話すことを意識しましょう。

適切なやりとりができることで、協調性や柔軟な対応力をアピールできます。

【転職面接時のマナー】面接前

転職面接の結果は、事前の準備によって大きく変わります。応募書類の作成や企業との連絡など、細かな部分まで気を配ることで面接官に良い印象を与え、内定への道を切り開くことが可能です。

ここでは、以下3つの観点から、面接前に押さえておきたいマナーを解説します。

  • 応募書類
  • 電話対応
  • メール

応募書類

応募書類は、自身の第一印象を決める重要な要素です。丁寧に作成された書類は熱意やスキルを効果的に伝え、好印象につながります。

一方で、誤字脱字や不備があると、注意力不足や企業への関心が低いと判断されかねません。

履歴書や職務経歴書は誤りがないか慎重にチェックし、読みやすい字で記入しましょう。職務経歴では、具体的な成果や貢献度を数値で示すと説得力が増します。

また、応募する企業が求める人物像に合うスキルや経験を強調することも重要です。応募書類は単なる書類ではなく自分をアピールするツールであることを意識し、丁寧かつ的確に仕上げましょう。

電話時

電話でのやり取りは、企業と直接関わる最初の機会であり、印象を大きく左右します。話し方や言葉遣いは、ビジネスマナーや社会人としての成熟度を示すものです。

電話をかける際は、適切な時間帯を選ぶことが大切です。

始業直後や終業間際は避け、落ち着いて対応できる時間を選びましょう。

また、明るくはっきりした声で話し、言葉遣いにも十分注意してください。

なお、用件は簡潔に伝え、相手の名前を確認しながら丁寧なやり取りを心がけましょう。また、メモを用意して重要な内容を書き留めることで、聞き漏らしを防止できます。

電話対応は単なる連絡手段ではなく、あなたの人柄や社会性をアピールする場であることを忘れないようにしましょう。

メール

ビジネスにおいて、メールは欠かせないコミュニケーションツールです。適切な文面で送信することで信頼感を高め、相手に良い印象を与えられます。

メールは記録に残るため、誤字脱字を避け、正確な情報を伝えることが求められます。

件名には簡潔に要件を記載し、本文では丁寧な言葉遣いを意識しましょう。

また、宛先・CC・BCCを適切に使い分けることも大切です。署名には氏名と連絡先を明記し、相手がスムーズに返信できるよう配慮しましょう。

メールの返信は迅速に行い、遅れる場合は理由を伝えることが信頼につながります。メールはビジネスマナーを示す大切な要素のひとつであることを意識し、正確かつ丁寧なやり取りを心がけましょう。

【転職面接時のマナー】受付

受付は、転職面接の最初の関門であり、応募者の印象を大きく左右する場面です。面接官に会う前の対応から評価が始まっていることを意識し、丁寧で適切な行動を心がけましょう。

ここでは以下の視点から、受付で求められるマナーを解説します。

  • 最寄駅からの心構え
  • 到着時間
  • 待ち時間

最寄駅からの心構え

企業訪問は、最寄駅に着いた時点から始まっています。最寄駅からの道のりにおいても、社会人としてのマナーを意識し、周囲に配慮した行動を心がけることが大切です。

企業の社員や関係者が近くにいる可能性があり、自身の振る舞いが目に留まることも考えられます。以下の行為は自身の評価を下げるだけでなく、企業の印象にも影響を与えかねません。

  • 歩きながらスマートフォンを操作する
  • 大声で話す
  • ポイ捨てをする

面接は企業に到着してからではなく、最寄駅に降り立った瞬間から始まっていると考えることが大切です。

到着時間

面接において、時間厳守は基本中の基本です。会場には早すぎず・遅すぎず、適切なタイミングで到着することが求められます。

あまりに早く着きすぎると企業の準備の妨げになる可能性があり、反対に遅刻は大きなマイナス要素となります。

理想的な受付時間は、面接開始の5〜10分前です。電車の遅延や交通渋滞など予期せぬトラブルも考慮し、余裕をもって出発するようにしましょう。

万が一、やむを得ず遅れる場合はすぐに企業へ連絡し、到着予定時刻を伝えることが重要です。時間管理能力や責任感を評価されるポイントでもあるため、適切な時間に到着できるよう準備を徹底しましょう。

待ち時間

受付を済ませた後の待ち時間も、面接官や企業の社員に見られている可能性があります。待合室での過ごし方ひとつで、礼儀正しさや社会性が伝わるため、適切な態度を心がけましょう。

スマートフォンを操作し続けたり、私語を交わしたりするのは避け、静かに過ごすことが大切です。背筋を伸ばして座り、企業の資料に目を通したり、面接で話す内容を整理したりすることで時間を有効活用できます。

また、受付の案内係や企業のスタッフに対しても、礼儀正しい態度を忘れないようにしましょう。小さな場面でも感謝の言葉を添えることで、好印象を残すことが可能です。

待ち時間も面接の一部であることを意識し、落ち着いた態度で臨みましょう。

【転職面接時のマナー】入室

面接の場に入室する瞬間は、第一印象を決定づける大切なタイミングです。自信を持ち、適切なマナーを意識することで面接官に好印象を与え、スムーズな面接の流れを作れるでしょう。

ここでは入室時のマナーとして、以下4つのポイントについて解説します。

  • ノックの回数
  • ドアの開閉
  • 入室後の振る舞い
  • 荷物の置き方

ノックの回数

面接室のドアをノックすることは、在室確認と入室許可を求める意味を持ちます。基本的には3回ノックするのが適切です。2回のノックは空室確認の意味合いが強く、面接の場面にはそぐわないため注意しましょう。

Memo

ドアが閉まっている場合は3回ノックし、面接官の「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼いたします」と一言添えて入室します。

返事がない場合は、再度ノックし、それでも応答がなければ「失礼いたします」と言いながら静かにドアを開けます。

ドアが開いている場合はノックせずに「失礼いたします」と挨拶し、軽く一礼してから入室するのが望ましいでしょう。

状況に応じた適切なノックを意識し、円滑な入室を心がけてください。

ドアの開閉時

ドアの開閉は、意外と目に留まりやすいポイントです。雑な動作は印象を損なう可能性があるため、丁寧に行いましょう。

Memo

ドアを開ける際はノブを静かに回し、ゆっくりと開けるのが基本です。勢いよく開けたり、大きな音を立てたりすると、面接官に不快感を与えかねません。

入室後はドアの方に向き直り、静かに閉めます。後ろ手で閉めるのはマナー違反とされるため、必ず体の向きを変えて閉めましょう。

万が一、ドアを閉める際に音を立ててしまった場合は「失礼いたしました」と一言添えると、配慮のある印象を与えられます。入室の瞬間から、丁寧な態度を示すことを意識しましょう。

入室後

入室後の挨拶と自己紹介は、面接官と最初に交わす重要なコミュニケーションです。はっきりとした声で明るく挨拶することで、好印象につながります。

Memo

ドアを閉めたら面接官の方を向いて姿勢を正し「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶します。

その際、表情は笑顔を意識し、目線をしっかりと面接官に向けましょう。声の大きさは適度にし、はっきりとした口調で伝えることが大切です。

最初の数秒で印象が決まるとも言われるため、自信を持って挨拶し、良いスタートを切りましょう。

荷物の置き方

持参した荷物の置き方も、細かい気配りを示すポイントの一つです。整理整頓の意識や周囲への配慮を示せるため、適切な置き方を心がけましょう。

Memo

指定の置き場所がある場合は、指示に従いましょう。特に指示がない場合は、椅子の横に静かに置くのが基本です。

カバンは床にしっかりと自立するものを選ぶと、倒れる心配がなくスマートな印象を与えられます。

コートや手荷物がある場合は、膝の上に乗せるか、指示された場所に掛けましょう。

面接中に荷物が倒れたり、音を立てたりすると気が散る原因になるため、安定した場所に静かに置くことが大切です。身の回りの整理整頓にも気を配ることで、細やかな配慮ができる人物であるとアピールできます。

【転職面接時のマナー】退室

面接の最後を締めくくる退室時の態度は、面接官に与える印象を決定づける重要な要素です。最後まで丁寧なマナーを意識することで、良い印象を維持し、入社への意欲を伝えられます。ここでは、退室時に意識すべき3つのポイントとして以下3つについて解説します。

  • お礼の伝え方
  • 出口まで送ってもらう場合の対応
  • 受付・入室時との温度差

お礼の伝え方

面接の機会をもらえたことに対する感謝は、言葉と態度でしっかりと伝えることが大切です。

Memo

面接官が終了を告げたら椅子に座ったまま「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と述べ、深くお辞儀をしましょう。

その後立ち上がり、再度「ありがとうございました」と伝えて丁寧にお辞儀をすることで、誠実さや謙虚さを印象づけられます。

心からの感謝を示すことは、社会人としての基本であり、好印象を残す重要なポイントです。

出口まで送ってもらう場合の対応

面接終了後、面接官に出口まで送ってもらう場合も、油断せずに丁寧な対応を心がけましょう。面接官は最後の瞬間まで候補者の振る舞いを観察し、評価に反映させることがあります。

Memo

移動中には、企業や業界に関する質問をしたり、面接を通じて感じたことを伝えたりすると、積極性や向上心をアピールできます。

エレベーターに乗る際は面接官を先に乗せ、降りる際も先に降りてもらうのがマナーです。また、建物の出口で見送られる際には再度お礼を述べ、深くお辞儀をしてから退室しましょう。

出口までの対応も面接の一環であることを意識し、感謝の気持ちと敬意を持って行動することが大切です。

受付・入室時との温度差

面接では、受付から退室まで一貫した態度を保つことが重要です。

Memo

最初は元気よく挨拶をしたのに、退室時には無言で立ち去るといった行動は、面接官に不誠実な印象を与える可能性があります。

また、面接中は丁寧な言葉遣いだったのに、最後に気が緩んで雑な話し方になってしまうのも避けるべきです。

退室時も入室時と同様に丁寧な言葉遣いを心がけ、感謝の意を示し、深くお辞儀をすることで最後まで好印象を維持できます。面接では、一貫した丁寧な態度を意識することが、成功につながるポイントとなるでしょう。

【転職面接時のマナー】面接後

転職活動では、面接が終わった後の対応も大切です。適切な対応を心がけることで、応募企業に対する感謝の気持ちや入社への意欲を伝え、ビジネスマナーの面でも良い印象を与えられます。ここでは、面接後に意識すべき3つのポイントを、以下3つの視点から解説します。

  • お礼メール
  • 内定承諾
  • 内定辞退

お礼メール

面接後のお礼メールは必須ではないものの、感謝の気持ちを表し、応募企業に好印象を持ってもらうための有効な手段です。

送信のタイミングとしては、面接当日中または遅くとも翌日の午前中が望ましいでしょう。早めに送ることで、面接で話した内容が鮮明なうちに企業への関心や熱意を伝えられます。

件名には「【氏名】〇月〇日面接のお礼」と記載し、本文には以下の内容を盛り込みましょう。

  • 面接の機会をいただいたことへの感謝
  • 面接を通じて得られた気づきや企業理解が深まった点
  • 応募企業への関心や入社意欲

誤字脱字に注意し、敬意を持った表現を心がけながら丁寧な言葉遣いでまとめることが大切です。お礼メールは感謝と熱意を伝える絶好の機会なので、心を込めて作成しましょう。

内定承諾

内定をいただいた際は、企業に対して明確な意思を伝えることが重要です。承諾の意向を伝える際にはまず電話で感謝の気持ちを伝え、その後メールで正式に承諾の意思を記録に残すのが基本の流れとなります。

内定の連絡を受けたらまずは電話で「内定をいただきありがとうございます」と感謝を伝えたうえで「ぜひ入社したい」と前向きな意志を表明しましょう。その後、メールで改めてお礼を述べ、入社への意欲や抱負を添えることで、より好印象を与えられます。

誠意を持った対応を心がけ、企業との信頼関係を築くことが大切です。

内定辞退

複数の企業から内定を得た場合など、やむを得ず内定を辞退するケースもあります。この際、できるだけ早めに企業へ連絡することが重要です。

採用プロセスが進んでいる企業側にとって、辞退の連絡が遅れるとスケジュール調整に支障をきたす可能性があるため、迅速に対応しましょう。

内定辞退を決めたら、まずは電話で担当者に直接お詫びと感謝の気持ちを伝え、辞退する理由を簡潔に説明します。その後、メールでも改めて「内定辞退のお詫び」と「感謝の気持ち」を伝え、企業の発展を願う一言を添えると、誠実な印象につながるでしょう。

内定辞退は相手にとって負担をかける行為であることを認識し、社会人として誠意を持った対応を心がけることが重要です。

【転職面接時のマナー】オンライン面接の場合

オンライン面接は対面と異なり、画面越しでのやりとりが求められるため、スムーズなコミュニケーションを実現するためのマナーを押さえておくことが重要です。

オンライン環境に慣れていない場合は、事前にしっかり準備を整えておきましょう。

以下のポイントを意識すると、好印象を与えやすくなります。

<通信環境の確認>

マイクが正常に機能しているか、カメラの映りが適切かを事前にチェックしましょう。音声が途切れる、映像が暗すぎるといった問題が発生しないよう、安定した通信環境を整えることが大切です。

<入室のタイミング>

面接開始の5分前を目安に入室するのが理想的です。早すぎる入室は、企業側の準備を妨げる可能性があるため避けましょう。

<話し方の工夫>

オンラインでは音声が届くまでの微妙なタイムラグがあるため、普段以上に明瞭で簡潔に話すことを意識しましょう。相手の表情や画面上の反応を見ながら、適切な間を取るのもポイントです。

<リアクションを大きめに>

 対面よりも伝わりづらいため、意識的に相槌を打ち、ジェスチャーを交えると、より円滑なコミュニケーションが可能になります。

<退室時の振る舞い>

面接官の指示があったら、しっかりとお礼を伝えたうえで退室しましょう。特に指示がない場合は、企業側が接続を切るまで待機するのがマナーです。

<身だしなみを整える>

カメラに映る上半身だけでなく、全身の服装にも気を配りましょう。万が一、立ち上がる場面があっても問題のないよう準備しておくと安心です。

相手に対する気遣いを持ちながら落ち着いて臨むことで、オンライン面接でも自分の魅力を十分に伝えられるでしょう。

【転職面接時のマナー】身だしなみ:男性編

面接における第一印象は、服装や身だしなみに大きく左右されます。ここでは、男性が注意すべき身だしなみのマナーについて解説します。

スーツ

面接時の基本スタイルとなるスーツは、身体にフィットしたサイズのものを選びましょう。黒や紺などのシンプルな無地が適切で、シワや汚れがないか事前にチェックすることが重要です。

ボタンの留め方にもルールがあり、2つボタンのスーツは上だけ留め、3つボタンのスーツは一番上を留めるのが基本です。サイズが合わないものや、ヨレ・ほつれのあるスーツは避け、清潔感を意識しましょう。

ネクタイ

ネクタイは派手すぎず、落ち着いた色合いのものが好まれます。青やエンジなどのカラーが適切で、長さはベルトのバックル中央付近までを目安に調整しましょう。

曲がっていたり緩んでいたりするとだらしない印象を与えるため、整えた状態で着用することが大切です。また、結び方にもこだわり、ディンプルを作ると洗練された印象を与えられます。

ワイシャツ

ワイシャツは白無地が基本です。襟や袖の汚れや黄ばみがないかを確認し、しっかりアイロンをかけたものを選びましょう。

ジャストサイズのシャツを選ぶことも重要で、袖丈はジャケットの袖口から少し覗く程度が理想的です。柄物やカジュアルすぎるデザインは避け、ビジネスシーンに適したシャツを着用しましょう。

また、ボタンダウンのシャツはフォーマルな場には不向きな場合があるため、注意が必要です。

革靴を選び、ブラウンや黒などの落ち着いた色を選択しましょう。汚れや傷がないか事前に確認し、丁寧に磨いておくことが大切です。

靴紐がある場合は、左右対称に結ぶことを意識しましょう。古くて劣化が目立つ場合は、新しい靴の購入も検討してください。

なお、スニーカーやサンダルはカジュアルすぎるため、面接には不適切です。

バッグ

バッグは、A4サイズの書類が収まり、床に置いた際に自立するタイプが適しています。リュックや斜めがけバッグ、柔らかすぎて形が崩れるものは避けましょう。

黒や茶色などの落ち着いた色を選び、シンプルなデザインのものを選ぶと好印象です。ブランドのロゴが大きく入っているものや派手な柄のバッグは避けるのが無難です。

髪型

髪型は清潔感があり、表情がはっきり見えるように整えましょう。前髪が目にかからないようにし、耳周りや襟足もスッキリとカットすることが望ましいでしょう。

無精ひげや伸びたもみあげは手入れをし、整髪料を使う場合は自然な仕上がりを意識してください。清潔感を重視したヘアスタイルで、好印象を与える準備を整えることが大切です。

【転職面接時のマナー】身だしなみ:女性編

ここでは、女性が面接時に意識すべき服装やヘアメイクのポイントを詳しく解説します。

ジャケット

ジャケットは、フォーマルな印象を与える必須アイテムです。サイズ感が自分の体型に合っているか、肩幅や袖丈に違和感がないかしっかり確認しましょう。

色は黒・紺・グレーといった落ち着いたトーンが基本で、派手な柄やビビッドカラーは避けるのが無難です。素材はシワになりにくいものを選び、着用前にアイロンをかけるとより好印象を与えます。

ボタンはしっかり留め、ほつれがないかも事前にチェックしてください。インナーとのバランスにも気を配り、全体的に統一感のあるコーディネートを心がけましょう。

シャツ・ブラウス

シャツやブラウスは、清潔感と明るい印象を演出するアイテムです。ベースは白やパステルカラーなど、淡い色の無地がおすすめです。

襟元の汚れやシワがないよう、事前にしっかりケアしましょう。デザインはシンプルなものを選び、フリルやレースなどの装飾が多いデザインは避けるのが無難です。

ジャケットから襟が少し見える程度のバランスが理想的で、首元が開きすぎないよう注意しましょう。

スカート・パンツ

スカート・パンツどちらでも問題ありませんが、応募する企業や職種の雰囲気に合わせることが大切です。スカートなら膝丈が基本で、短すぎるものやロングスカートは控えましょう。

デザインはタイトやフレアなどシンプルなものを選ぶのがベターです。パンツはストレートやテーパードのような、すっきりしたシルエットを意識すると洗練された印象になります。

カラーは黒・紺・グレーなどベーシックな色が基本で、柄物は避ける方が無難です。どちらを選んだ場合も、シワやヨレがないようアイロンをかけ、清潔感を意識しましょう。

髪型

清潔感があり、顔がしっかり見える髪型を意識しましょう。ロングヘアの場合はひとつにまとめるかハーフアップにして、顔にかからないようにするのが理想です。

前髪が長い場合は目にかからないよう整えたり、ピンで留めたりするとすっきりした印象になります。

髪色はナチュラルなものが適しており、派手なカラーは避けてください。また、寝癖やパサつきは面接時にだらしない印象を与えるため、しっかり整えておきましょう。

メイク

メイクは、ナチュラルかつ健康的な印象を重視しましょう。派手な色や濃すぎるメイクは避け、ベースメイクで肌のトーンを均一に整えることが大切です。

アイメイクはブラウン系など落ち着いた色を選び、アイラインは細めに引くと上品な雰囲気になります。リップは派手すぎない色を選び、血色をよく見せることを意識しましょう。

【転職面接時のマナー】「私服でOK」と言われた場合

「私服でOK」と指定された場合でも、気を抜きすぎるのは避けましょう。企業が私服を許可する意図として、応募者の個性やセンスを見極めたいと考えている可能性があります。

しかし、あくまでビジネスの場であることを意識し、適切な服装を選ぶことが大切です。基本的にはオフィスカジュアルを意識し、清潔感ときちんとした印象を持たせるコーディネートを心がけましょう。

<男性の服装例>

ジャケットを羽織り、襟付きのシャツを合わせるとスマートな印象になります。パンツはチノパンやスラックスなど、カジュアルすぎないものを選ぶと好印象を与えられるでしょう。

<女性の服装例>

ジャケットにブラウスを合わせ、スカートやきれいめなパンツを選ぶのが適切です。ワンピースを着る場合は、ジャケットを羽織るとフォーマルさが増します。

服の色は落ち着いたものを選び、派手すぎるカラーは控えるのが無難です。黒・紺・グレー・ベージュなど、ビジネスシーンに馴染む色味が適しています。また、アクセサリーは控えめにし、清潔感のある印象を重視しましょう。

服装選びに迷った際は企業の雰囲気や社風を考慮し、浮かないスタイルを選ぶことがポイントです。

【転職面接時のマナー】不採用になりやすい人の特徴

転職面接ではスキルや経験に加え、社会人としてのマナーも重要視されます。ここでは、面接官が不採用を決める要因となりやすい行動と対策を解説します。

面接は第一印象が大きく影響する場面です。基本的なマナーやコミュニケーションを意識し、相手に好印象を与えられるよう準備を整えましょう。

声が小さい・目を合わせない

面接で小さな声しか出せないと、自信がない印象を与え、面接官に内容が伝わりにくくなります。さらに、目を合わせないと、誠実さに欠ける印象や、会話を避けているような印象を与えることがあります。

普段から声が小さいと指摘される場合は、意識して声量を上げ、相手の目を見て話すよう心がけましょう。面接官の視線をしっかり捉え、はっきりと話すことで、自信と誠実さを伝えることができます。

遅刻する・到着が早すぎる

面接の時間に遅れることは、社会人としての基本的なマナーに欠けると判断されます。交通機関の遅延など、避けられない事情で遅れる場合は必ず事前に連絡しましょう。

一方で、予定よりも早く到着しすぎるのも相手に負担をかける可能性があります。面接会場には開始の5〜10分前を目安に到着し、落ち着いて面接に臨めるよう準備を整えましょう。

香水の匂いがきつい

香水は、量や種類によっては相手に不快感を与えることがあります。面接では基本的に無香料が望ましく、使用する場合も控えめにすることが大切です。

特に、飲食業など香りに敏感な業界では、香水の使用を避けるべきでしょう。

清潔感がない

面接において、清潔感のある身だしなみは不可欠です。髪に寝癖がついていたり、服にシワや汚れが目立ったりすると、だらしない印象を与えます。

面接前には全身を鏡で確認し、髪型・服装・靴の状態を整えましょう。また、爪の長さや髭の剃り残しなど、細かい部分にも気を配ることが重要です。

言葉遣いに違和感がある

面接では、丁寧で適切な言葉遣いが求められます。友人と話すようなフランクな表現や、誤った敬語の使用は避けましょう。

クッション言葉を取り入れ、相手に対する配慮を示すことも大切です。事前に正しい敬語やビジネスシーンでの適切な話し方を確認しておくと安心です。

自分の話ばかりする

面接は自己アピールの場ですが、自分の話ばかりするのは逆効果です。面接官の質問に的確に答え、相手の話をしっかり聞く姿勢を示しましょう。

質問の意図を正しく理解せず型にはまった返答をしたり、相手の話を遮ったりするとコミュニケーション能力が不足している印象を与えかねません。会話のキャッチボールを意識し、面接官とのやり取りを大切にしましょう。

挙動不審な動きをしている

貧乏ゆすりや髪を触る癖など、落ち着きのない動作は面接官に不安や不信感を与える可能性があります。

緊張するのは当然ですが、姿勢を正し、落ち着いた態度で面接に臨むことが大切です。笑顔を心がけ、相手の目を見て話すことでより好印象を与えられます。

【転職面接時のマナー】転職エージェントの活用で対策を

中途採用の面接は新卒採用とは異なり、落ち着きや社会人としての振る舞いが重視されます。

基本的なマナーは身についているつもりでも、意外なところで見落としがあるかもしれません。改めてビジネスマナーを振り返ることで、面接時の印象をさらに良いものにできます。

ここまでで紹介したポイントをチェックリストとして活用し、面接前の準備を万全に整えておきましょう。

また、面接マナーをより深く学びたい場合は、転職エージェントへの登録を検討するのも一つの手です。

転職エージェントでは面接対策や書類添削はもちろん、希望に合った求人の紹介や面接の調整まで幅広くサポートを受けられます。加えて、面接時のマナーに関する相談もできるため、自信を持って本番に臨むための心強い味方となるでしょう。

登録や利用に費用はかからないため、気軽に相談してみるのもおすすめです。

まとめ

面接でのマナーは、採用担当者に良い印象を与えるために欠かせません。挨拶や態度、身だしなみや話し方など、細かな部分まで意識することで評価が向上し内定の可能性が高まります。

また、応募書類の提出やお礼メールの送信など、面接前後の対応も重要です。オンライン面接では、通信環境やカメラ映りにも注意が必要です。基本的なマナーを押さえたうえで、転職エージェントの活用も検討しながら、万全の準備を整えましょう。

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