営業がつらい!その理由と対処法について詳しく解説
営業として働いてる方の中には、ノルマがあり契約を取る難しさから「営業がつらい」と感じることも多いのではないでしょうか。
人によって営業がつらい理由は人それぞれです。
つらいときは、それぞれに応じた対処法を試してみることで、解決に向かうことがあります。
しかし毎日つらいと感じて仕事をしている場合、もしかしたら営業職という仕事そのものが向いていない可能性もあります。
そのため営業がつらいという人は、仕事への適性を知った上で、向いていないことがわかれば転職を検討してみても良いかもしれません。
今回は、営業職がつらいと言われる理由と対処法ついて解説します。
営業職から転職した方が良い人や向いている人の特徴などにも触れますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
営業は本当につらい?
結論から言えば、営業は数ある職種のなかでもつらい部類に入るでしょう。
2021年に実施した日本労働調査組合の「営業職の勤務意識に関するアンケート調査」では69.6%の営業が、「最近退職を検討した」と回答しました。
達成感が得られるという部分で大きなやりがいを感じる一方、業務にストレスを感じることもあって「営業はつらい」と感じる人が多いようです。
「営業がつらい」と言われることの多い業界
「営業がつらい」と言われることの多い業界は、主に次のようなものがあります。
業界名 |
つらい理由 |
不動産業界 |
高額な商材を取り扱っているため契約までに長期間を費やす。契約交渉だけでなく査定や物件の案内等で残業が多い。 |
保険業界 |
新規での飛び込み営業が多く、ノルマが課せられていることによるプレッシャーが大きい。 |
金融業界 |
無形商材のため顧客の課題解決を視野に入れた高度な提案が必要。年功序列の風土が根強く、人間関係で悩まされることが多い。 |
人材業界 |
競合が激化していて、人材紹介会社同士で仕事の取り合いになっている。クライアント企業と求職者と双方との信頼関係構築が必要。 |
自動車ディーラー業界 |
同じブランドを取り扱っている競合との顧客の取り合いが常に激しい。窓口で応対するカウンターセールスもあるため、クレームや苦情の対応が多い。 |
これらの業界に共通していることは「高額な商材を取り扱っているため、契約を結ぶまでに時間がかかる」「新規顧客との取引が多く交渉が難しい」という部分です。
また保険や金融など無形商材を取り扱う営業は、顧客が利用時のサービスをイメージしにくいという部分で難しさがあります。
営業スタイルによってつらさは異なる
一言に営業と言っても、個人向けや飛び込みなど次のようにさまざまな営業スタイルがあります。
- 個人向け(BtoC)の営業
- 飛び込み営業
- 代理店営業
- テレアポ営業
- ルート営業
次に、それぞれの営業について特徴やつらい部分について見ていきましょう。
個人向け(BtoC)の営業
個人向け営業とは、企業ではなく対個人に電話や訪問をして売り込みをする営業方法です。
マニュアルどおりでは上手くいかず、顧客の要望やニーズを上手に聞き取り、解決ができることを促す提案ができなければ契約に結びつきません。
また法人営業に比べると売上単価が低い傾向があり、いくら多くの契約件数を獲得しても思うような報酬が得られないというつらさがあります。
飛び込み営業
新規開拓を目的に、事前のアポイントメントを取らずに訪問して営業する方法を、一般的に飛び込み営業と言います。
飛び込みは、営業の中では特に難しいと言われているスタイルです。
朝から訪問しているにも関わらず、1件も話を取り付けることができずに終わってしまうことも珍しくありません。
訪問先によっては嫌な顔をされたり、注意を受けたりすることもあります。
精神的にタフな人でなければ務まらない仕事だとも言えます。
代理店営業
代理店営業とは、自社のモノやサービスを代理で販売してくれる店を開拓する営業方法です。
代理店で自社商品が売れると営業成績が上がっていきます。
代理店に足しげく通って、売れるためのアプローチについて提案する難しさがあります。
また商品の知識や消費者ニーズについて深く理解する必要があり、常に自身の情報をアップデートしなければなりません。
代理店では同じような他社商品を取り扱っていることもあります。
そのため自社商品の強みや特徴を、上手く代理店側にアピールする必要があります。
テレアポ営業
テレアポ営業は、電話を使ってアポイントを獲得したり自社のモノやサービスを売り込んだりする方法です。
飛び込み営業と同じように事前連絡を入れることは少なく、電話をかけてみると相手に嫌な顔をされることもあります。
最悪の場合、忙しい相手だと電話を途中で切られてしまうこともあるでしょう。
社内業務だから気楽にできると思われがちですが、電話をかける件数にノルマなどが課せられており、精神的負担の大きい営業です。
ルート営業
ルート営業は、決められたエリアを巡回し、既存顧客に対して自社のモノやサービスを売り込む営業方法です。
すでに取引のある顧客が対象であるため、新しい商品の提案や現在利用してもらっている商品のメンテナンスやアフターフォロー等を手がけます。
ルート営業は、一見すると飛び込み営業より楽なイメージを持たれるかもしれません。
しかし顧客が決まっているため、苦手な相手でも定期的に顔を合わせなければいけないこと、良好な関係を維持し続ける必要があるという部分で難しさがあります。
「営業がつらい」と言われる理由
なぜ営業職で働く人の多くが、仕事がつらいと言っているのでしょうか。
それには次のような理由が考えられます。
- 日々ノルマに追われているから
- 自社の商材を好きになれない・自信を持てないから
- 人とのコミュニケーションがつらいから
- 残業が多い・繁忙期が偏っているから
それぞれの理由について、順に見ていきましょう。
日々ノルマに追われているから
営業と言えばノルマがつきものです。
営業として働いていれば、日々のノルマにプレッシャーを感じることも多いでしょう。
企業によっては、ノルマが達成できていないことによって上司から追及されたり叱責されたりすることもあります。
営業の多くは成果によって給与が上乗せされるインセンティブ制度を採用しています。
そのためノルマを達成できない状態では、満足のいく給与も得られないのです。
自社の商材を好きになれない・自信を持てないから
自社の商材を好きになれない、もしくは自信を持てないという人にとっては、営業はつらい仕事かもしれません。
なぜなら好きでなければ、営業をしていてもお客様を騙しているような気持ちになり、積極的に売り込みができなくなるからです。
商材に愛着がなければ、顧客へ提案をする際も、自分が思っていないようなことを伝え、話を盛ってしまうようなこともあるでしょう。
本当にやりがいを持っている営業は、自社のモノやサービスのファンであることが大前提です。
好きだからこそ顧客に対して魅力を上手に伝えることができます。
人とのコミュニケーションがつらいから
コミュニケーションをとる機会が多いというのも、営業職のつらい部分とも言えるでしょう。
営業の場合「ただ話をするのが好き」というわけでは不十分です。
相手の困りごとや課題を聞き出すための聞く力、すなわち傾聴力も求められています。
相手の気持ちに寄り添って解決に導く提案ができてこそ、できる営業マンだと言えるでしょう。
また社外に向けてだけでなく、社内においても請求書等に関して経理と話をしたり製造部門とのスケジュール調整などで話をしたりといったコミュニケーションが必須です。
残業が多い・繁忙期が偏っているから
営業は残業が多いことでつらさを感じることの多い仕事です。
定時が定められていても、繁忙期は時間どおりに帰れないことも珍しくはありません。
ノルマが達成できなさそうな月は仕事量を増やして、残業しなければいけない場面も出てきます。
さらに会計年度の終了時期は、予算を使い切る目的で各企業が契約を締結しようとします。
そのため年末や年始は営業にとって特に忙しい時期だと言えるでしょう。
また顧客との接待が必要な場合は、相手のスケジュールに合わせて休日出勤をしなければいけないことがあります。
営業がつらいと感じる職場の環境
営業をしていてつらいと感じるときは、職場の環境が関係していることもあります。
以下のような職場は、営業にとって働きづらい環境にあると言えるでしょう。
- 営業スキルが身につかない環境
- 職場の雰囲気や風通しが悪い環境
それぞれの内容や特徴について、順に見ていきましょう。
営業スキルが身につかない環境
営業スキルが身につかない環境は、あまり良い職場とは言えないでしょう。
最初は上司や先輩に同行して営業ノウハウを学ぶのが一般的ですが、営業の場合「現場に行って自分の足で覚えろ」というスタンスを持つ会社が一部あります。
我流で仕事の進め方を覚えないといけない職場であると、なかなかフィードバックをしてもらえずスキルアップが望めません。
チームプレーがなく個人の裁量に任されているような会社では、業務量の多さから研修制度が整っていないことも多く、研修やセミナーに参加できないこともあるでしょう。
スキルアップができていないと感じてしまう職場では、働いていてもつらさを感じてしまうかもしれません。
職場の雰囲気や風通しが悪い環境
営業に限った話ではありませんが、職場の雰囲気や風通しが悪い環境は精神的な負担により仕事の中でつらさを感じてしまいます。
次のような特徴がある企業は、風通しが悪く働きにくい環境だと言えるでしょう。
- コミュニケーションが希薄
- 上司の指示が絶対のトップダウンな体質
- 定時帰社を良しとしない
- 上司によって指示が異なる
- 社内ルールが曖昧であるなど
特に仕事の正解が決まっていない営業は、困ったときに相談できる上司や同僚がいない環境というのは非常につらいものです。
職場の雰囲気が悪い環境の中では、思うように営業としてのパフォーマンスを発揮できなくなってしまうでしょう。
営業がつらいときの対処法
営業をしていてつらさを感じる人は、次のような対処法を試してみましょう。
- 仕事を振り返って改善を進める
- スキルアップを目指してみる
- 職場の上司や同僚に相談する
- 他責思考になっていないか考える
- 営業中は笑顔を意識してみる
- 適度にストレス発散をする
- 転職を検討する
これらを実践してみることで、解決に向かうことがあります。
仕事を振り返って改善を進める
一度自分の仕事を振り返り、至らない部分を探して改善に努めてみましょう。
改善点を一つずつ解決していくことで、営業としてのスキルが上がり、徐々に成果を出せば仕事にやりがいを覚えるようになるからです。
振り返りは手帳などを使い、一日の出来事を箇条書きしていくことがおすすめです。
次に得られた成果や失敗した内容を、それぞれの出来事に合わせてピックアップしていきましょう。
「なぜ今月はノルマが達成できなかったのか」「なぜ契約につながる提案ができなかったのか」など、仕事を通じて「なぜ」と感じた部分がクリアになり、次の仕事に生かせられるようになります。
スキルアップを目指してみる
営業をするなら、スキルアップを頑張ってみるのも良いでしょう。
スキルが備われば仕事の中で成功体験が増えて、つらさよりも楽しさを強く感じられるようになるからです。
営業は次のようなことを意識すれば、スキルアップのスピードも上がります。
- 社内の研究やセミナーに参加する
- オンラインセミナーを活用する
- 営業に同行して商談の進め方を見て学ぶ
- 上司からのフィードバックをメモしておく
- ロールプレイングを受けるなど
自分が足りないと感じているスキルに関しては、上司にお願いして同行やフィードバックをお願いしてみましょう。
働く意欲のある社員に対しては、上司も真摯に向き合い、スキルアップに協力してくれるはずです。
また会社の研修だけに頼らず、自分でもビジネス書を読んだり外部のセミナーなどに参加したりして積極的にスキルアップを目指してみましょう。
職場の上司や同僚に相談する
何か困ったことがあれば、職場の上司や同僚に相談してみましょう。
長く営業をしている人からのアドバイスは、改善点の発見や気づきが生まれ、自分の成長につながります。
相談してすぐ解決にならない場合も、自分の不安や悩みを打ち明けるだけでも心が軽くなり、仕事がつらいという気持ちも払拭されます。
もし営業がつらく仕事が続けられないという状況であれば、部署異動したい旨を伝えてみても良いでしょう。
「転職されるくらいなら」と考える上司なら、別の部署に配属させてくれる可能性もあります。
他責思考になっていないか考える
仕事がつらいと感じている人は、気づかないうちに他責思考で仕事をしているかもしれません。
誰かのせいにする姿勢は自身の成長を止めてしまい、スキルアップが目指せなくなってしまいます。
仕事での失敗は成功へのチャンスです。
そのときに「こんな商品が売れるわけがない」「相手の態度が悪かった」と他を責めていては、成長のチャンスを逃してしまいます。
与えられた条件のなかで、どのように成果を出していくかを考えることが、営業という仕事にやりがいを見出す秘訣です。
営業中は笑顔を意識してみる
営業中は常に笑顔を意識しながら仕事をしましょう。
良い笑顔は人を幸せにする力を持っており、顧客にも「この営業さんは信頼できる」と安心感を与えられるようになります。
たとえ電話による営業であったとしても、笑顔で話すように心がけておけば、自然と声のトーンが明るくなって、相手に良い印象を与えることができるでしょう。
また社内においても笑顔で話せるようにしておけば円滑なコミュニケーションが生まれ、職場の雰囲気も良くなります。
適度にストレス発散をする
適度にストレスを発散しましょう。
営業は業務の大変さから精神的な負担を抱えることも多く、ストレスを上手く発散させることが何より重要だからです。
休みの日に誰かと出かけても良いですし、一人の時間に没頭しても良いでしょう。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切っていきいきと過ごすことが、営業職を長く続けるコツでもあります。
転職を検討する
さまざまな対処法を試してみても営業がつらいなら、転職を検討してみても良いでしょう。
社内の雰囲気や風土、評価制度といった部分は、個人の力ではどうすることもできない部分なので、転職によって風向きが良くなる可能性があります。
常につらいという気持ちがある場合は、そもそも営業という仕事が向いていないのかもしれません。
営業で培ったコミュニケーションスキルや傾聴力があれば、他の業界・職種でも活躍ができます。
営業から転職した方が良い人の特徴
次に営業から転職した方が良い人の特徴について、順にご紹介します。
- コミュニケーションをとるのが苦手な人
- 自己管理ができない人
- 完璧を求めてしまう人
コミュニケーションをとるのが苦手な人
人と関わることの営業において、コミュニケーションが苦手な人は営業に向いていないと言えます。
人並みにコミュニケーションはとれるという人でも、毎日さまざまな人と出会って仕事するのは意外と気疲れするものです。
そのため心から「人と関わって仕事がしたい」という気持ちを持っている人の方が向いています。
相手の目を見て話すのが苦手、相手の気持ちを読み取るのが苦手という人は、対面コミュニケーションの少ない仕事を探してみても良いでしょう。
自己管理ができない人
自己管理が苦手な人は営業として長く働くのは難しいかもしれません。
なぜなら営業は顧客との約束や納品プロセスの確認など、常にスケジュール調整が求められる仕事だからです。
少しでも漏れがあれば、信用を失う原因ともなってしまいます。
複数のタスクを上手にさばき、セルフマネジメントできる人こそ営業に向いていると言えるでしょう。
完璧を求めてしまう人
何事も完璧でなければならないと考えている人は、営業が向いていない可能性があります。
営業職は顧客によって悩みやニーズが異なり、決まった正解のない仕事だからです。
また商品に不具合があれば顧客企業へ訪問しなければいけませんし、売上が芳しくない状況が続けば営業戦略の見直しをしなければいけません。
顧客との商談や契約の締結といった業務に加えて、さまざまなイレギュラー対応が発生します。
完璧を求めるタイプの人は、細かなチェックが求められる品質管理や正確な数字が求められる経理などが向いている可能性もあります。
営業が向いている人の特徴
一方、営業が向いている人の特徴についても下記の順に見ていきましょう。
- 目に見える形で成果を残したい人
- 相手から感謝されることにやりがいを覚える人
- 体力に自信のある人
目に見える形で成果を残したい人
目に見える形で成果を残したい人は、営業という仕事は非常にやりがいが大きな仕事だと言えるでしょう。
契約を結ぶことができれば、その後自社のモノやサービスが、企業の課題解決の役に立っている姿を目の当たりにできます。
またノルマが課せられていることから、新規顧客の獲得数や売上高なども数字で成果として現れます。
成果がやりがいに直結する人は、営業という仕事がピッタリだと言えるでしょう。
相手から感謝されることにやりがいを覚える人
相手から感謝されることにやりがいを覚える人は、営業として活躍ができます。
営業は顧客の困りごとに寄り添う仕事であり、直接感謝の言葉をもらえる仕事だからです。
一時的につらいと思っていても、お客様からの「ありがとう」という言葉で、明日も頑張ろうと思える人であれば、営業は長く続けていける仕事と言えるでしょう。
体力に自信のある人
営業スタイルによって異なりますが、体力に自信のある人は営業に向いています。
なぜなら営業は1日の間に複数の企業へ訪問することがあるだけでなく、出張や異動も多い仕事だからです。
フィジカルが整っていなければ、ちょっとしたトラブルの対応や移動により訪問先で疲れた顔を見せてしまうこともあるかもしれません。
常に元気な姿を見せられるかどうかで、相手に与える印象も大きく変わっていきます。
営業職におすすめの転職先
営業職を経験した人におすすめの転職は、主に次のとおりです。
- 事務職
- ITエンジニア
- マーケティング職
- コンサルタント
- 販売職
それぞれの特徴や営業からの転職におすすめな理由を紹介していきます。
事務職
まず営業職からの転職でおすすめなのが、事務職です。
事務職というのは大きなくくりで、総務や人事、労務などさまざまな分野に細かく分けられています。
営業で培ったコミュニケーション能力や調整力は、社内のメンバーと関わる事務職でも生かすことができるでしょう。
また営業の業務について一通りの理解があるため、営業が必要とする書類や情報を的確に素早く作成することも可能です。
「コツコツと仕事を進めるのが得意」「根気のいる作業が好き」という人は、営業よりも事務職が向いています。
ITエンジニア
次にITエンジニアは、営業からの転職先としておすすめです。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)やAI技術の加速によってIT人材は不足しており、プログラミングは未経験でも募集がされています。
エンジニアは、プロジェクトをチームで進めたりプレゼンテーションをしたりすることの多い仕事です。
営業の経験があれば、仕事で培ったコミュニケーション能力をフルに生かすことができるでしょう。
またITエンジニアはテレワーク・在宅勤務が推奨されていることも多い職種です。
ワークライフバランスを大切にしたいと考えている人にも向いている転職先と言えるでしょう。
マーケティング職
営業職を経験した人は、マーケティング職でも活躍できるチャンスがあります。
マーケティング職は、展開するモノやサービスの売上を拡大させるための戦略を打ち出す仕事です。
データを分析して「どのようなターゲットに絞り、どのような営業戦略を立てるか」と思考を巡らせる部分は、営業職と共通点があります。
顧客の声を直に聞いて提案に努めてきた営業であれば、マーケティング職のあらゆる場面で応用が効くでしょう。
コンサルタント
コンサルタントはアドバイスや提案によって、顧客企業の課題解決を進める仕事です。
一言にコンサルタントといっても、IT系コンサルティングや戦略系コンサルティング、組織人事コンサルティングなど取り扱う分野は多岐にわたります。
営業職を経験した人であれば、商談で培った傾聴力や提案力、課題解決力などをコンサルタントでも生かすことができるでしょう。
営業のように顧客から直接感謝の言葉をもらえることも多く、非常にやりがいのある職種の一つです。
販売職
販売職は、ショップで店舗運営をする職種です。
専門的な知識を求められることが少なく、実際に働きながら仕事を覚えていくことができます。
そのため未経験可の求人も多く出されているのが特徴です。
営業職に比べると受け身的だと言えますが「自社のモノやサービスを自信を持って紹介する」という部分では共通点があります。
営業は顧客のニーズを引き出す能力に長けているので、消費者のトレンドを考え、必要な商品を店舗に並べていく販売職でも問題なく活躍できるでしょう。
営業職から転職するときのポイント
営業職から転職するポイントは、主に次のとおりです。
- しっかりと自己分析をする
- 譲れる条件・譲れない条件を明確にする
- できる限り在職中に転職活動をする
順に詳しく見ていきましょう。
しっかりと自己分析をする
転職を成功させるためには、まずしっかりと自己分析をしましょう。
自己分析をすることで自分の強みや価値観がわかり、自分に合った企業を探せるようになるからです。
相性の良い企業に出会うことができれば、転職後の「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを事前に防げます。
じっくりと自己分析に時間を費やすことで、面接で話せる内容やアピールポイントについても深みが出て、面接官を納得させることができるようになります。
譲れる条件・譲れない条件を明確にする
転職先に求める条件は、優先順位をつけておきましょう。
自分の希望する条件に全て当てはまる企業に出会うのはとても難しいです。
そのため事前に条件を絞り込んでおくと転職活動が進めやすくなります。
「給与が高いところで働きたい」「自宅から近いところで働きたい」など人によって希望条件は異なります。
絶対に譲れない条件と、譲っても良い条件に分けることで、同じ業種・職種であっても、それぞれの企業を比較・検討しやすくなります。
できる限り在職中に転職活動をする
できる限り在職中に転職活動をするようにしましょう。
営業がつらいからといって、衝動的にすぐ辞めてしまうのはおすすめしません。
転職先が決まらないまま退職をしてしまうと、その後の経歴に空白期間ができてしまい、面接で追及されてしまうことがあるからです。
また転職活動は毎日の生活費はもちろん、交通費やスーツ代など別途費用がかかります。
働きながら転職活動をしておけば経済的な負担はなく、気持ちに余裕を持たせながら転職活動が可能です。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
営業職は誰でも挑戦できる職種でありながら、成果につなげようとなれば非常に努力と根気が必要となる職種です。
時にはクレームやトラブル対応、残業等に追われてつらいと感じることも多いでしょう。
営業がつらいと感じている方は、今回ご紹介した対処法を試してみて、解決できないかどうかを判断してみるのがおすすめです。
それでもつらい日々が続くようであれば、そもそも営業が向いていない可能性があります。
自己分析や振り返りを行い、本当に自分が活躍できる職種がないかを検討し、必要であれば転職を考えてみても良いかもしれません。
現在営業職として働いている方は、今回の記事を参考にして自身のキャリアと向き合ってみてはいかがでしょうか。
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