仕事に行きたくないのは甘え?原因や対処法などを詳しく解説
はじめに
「仕事に行きたくない」
「仕事に行かず、家にいたい
「仕事が辛くて、毎朝泣いている」
社会人になり、仕事にいきたくないという感情に悩まされたこと、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。
「仕事は辛くて当たり前」という概念もあることから、仕事にいくことを拒否する感情に後ろめたさを感じたり、考えが甘いのだと自分を攻める人も多いでしょう。
人によっては「仕事にいきたくないのはみんな一緒だから」と、自分に言い聞かせ続けている人もいるかもしれません。
しかし、仕事に行きたくないという理由は人によって異なります。
仕事のミスなど一時的な理由だったり、職場環境など自分自身ではどうしようもできない慢性的な理由で、仕事に行きたくなくなっている可能性もあります。
今回は「仕事に行きたくない」「仕事が辛い」と感じている人に向けて、仕事に行きたくないと考える理由やその場合の対処法、転職までのステップなどを解説しています。
「仕事に行きたくない」は甘え?
結論から言えば「仕事に行きたくない」という気持ちは、必ずしも甘えではありません。
なぜなら社会に出て働く人なら誰もが抱くことのある気持ちであり、毎日仕事に行くのが楽しいと思っている人の方が少数派だからです。
実際に株式会社ビズヒッツの男女500人を対象とした「仕事に行きたくない理由に関する意識調査」では、「仕事に行きたくないと思うことがある」という人は、実に9割以上いることがわかりました。
「仕事に行きたくない」という気持ちがあるからといってネガティブになって、自分を責める必要はありません。
仕事をするときは気持ちを上手に昇華させて、前向きに取り組めるように努力することが大切だと言えるでしょう。
「仕事に行きたくない」という気持ちが生むデメリット
先ほど誰もが抱く気持ちと言いましたが、「仕事に行きたくない」と感じながら仕事を続けていると次のようなデメリットが生じてしまいます。
モチベーションが下がっていく
仕事に行きたくない気持ちを持ちながら仕事をしていると、モチベーションがどんどん下がっていくのがデメリットです。
集中力も散漫になり、いつもならこなせる軽い業務でも些細なミスを起こしてしまうこともあります。
初めは周囲から心配されていても、ミスが重なれば信用を損ねてしまうこともあるでしょう。
モチベーションが低下した状態で仕事を続けていると、パフォーマンスにも悪影響を及ぼし、仕事の効率が一気に落ちてしまいます。
周囲に悪影響を与える可能性がある
「仕事に行きたくない」という負の気持ちは、やがて周囲にも徐々に伝わっていきます。
嫌々仕事をしていると、ちょっとした言動や対応にトゲが出たり、暗い表情になったりしてしまうものです。
やがて周囲からは「やる気のない人」というレッテルを貼られてしまい、関係が悪化してしまうこともあるでしょう。
気が付けば周りから人が遠ざかっていたという場合、自分が考えている以上に仕事へ行きたくないという気持ちが表に出ているのかもしれません。
一人で抱え込まず、何に悩んでいるのか、上司に相談してコミュニケーションをとるようにしましょう。
「仕事に行きたくない」は解決した方がいい
仕事に行きたなくないという感情から現れるデメリットについて説明しましたが、率直に仕事に行きたくないという感情を抱いたら放置することはおすすめしません。
少なくとも「仕事に行きたくない」の理由をしっかりと考え、解決した方がいいといえます。
というのも、先ほどあげたデメリットのように、仕事のモチベーションにも影響が出てきますし、最悪の場合仕事が原因で鬱になる可能性もあります。
一時的な感情であるならば問題ないのですが、慢性的に「仕事に行きたくない」という状態が続く場合は、どうすれば現在抱えている感情を拭えるのかをしっかりと考えてみましょう。
働けない状態まで悪化することもある
「仕事に行きたくない」という感情の恐ろしいところは、放置してしまえば、最悪働けない状態まで精神を病んでしまうこともあるところです。
サザエさんシンドロームやブルーマンデーという言葉もあるように、一時的に行きたくないのであれば大丈夫でしょう。
しかし、毎日のように「仕事に行きたくない」と感じることは、精神衛生上いい状態ではありません。
とくに責任感がある人ほど「仕事に行きたくないからと休むのは甘え」「もう少し頑張れる」「辛いのはみんな一緒」と、自分自身の感情に蓋をしてしまいがちです。
結果、自分でも気づかないうちに、働くことが難しくなるギリギリの状態まで頑張ってしまいます。
そこまでくると、うつ病、統合失調症などの可能性も出てきます。
そういった事態を防ぐためにも、慢性的な「仕事に行きたくない」にはしっかりと向き合っていく必要があるのです。
「仕事に行きたくない」と感じてしまう理由
「仕事に行きたくない」という感情に蓋をしつづけてしまうと、精神的にもリスクが高いことを伝えました。
ただ、「この理由で思っているのは自分だけかも…」と考える人もいるでしょう。
「仕事に行きたくない」と感じてしまう理由は、働く人によって次のようにさまざまですが、下記のような理由が挙げられます。
- 人間関係がつらい
- 仕事に慣れていない
- 業務過多で残業が多い
- 仕事が単調で面白くない
- 通勤にストレスを覚えている
- 正当に評価してもらえない
- 待遇が悪い
- 会社の将来性が不安
それぞれの内容や特徴について、順に見ていきましょう。
人間関係がつらい
仕事に行きたくない理由で特に多いのが、人間関係がつらいという理由です。
上司からいつも叱責される、同僚から陰口や噂話をされているといった職場環境で過ごしていると精神をすり減らしてしまい、やがて仕事が手につかなくなります。
相手の考え方や価値観を変えることは難しいので、自分が変わっていくしかありません。
それも難しいようであれば、異動や転職を考えてみても良いでしょう。
組織で働く以上、人間関係の悩みは切っても切れないものだと言えます。
仕事に慣れていない
仕事に慣れていないという理由は、就職・転職したばかりの人にありがちな理由でしょう。
仕事を始めた頃は聞きなれない専門用語が飛び交い、多くの情報が入ってきて戸惑うことがあります。
仕事に慣れていないという理由は、多くの場合疑問があれば都度質問する、メモをしっかりとるといったことで解決が可能です。
長く働いていくうちに効率良く仕事を回せるようになるでしょう。
しかしながら何度も同じミスを繰り返す、苦手意識が拭えないということであれば、そもそも仕事が合っていない可能性もあります。
業務過多で残業が多い
残業が多い職場では仕事に行きたくないという気持ちが芽生えやすい環境にあります。
たとえ仕事にやりがいを感じていたとしても、あまりにも業務量が多いと、心身ともに疲弊してしまうでしょう。
特に営業職などではノルマが課されていることも多く、成果が出ないことがプレッシャーとなってしまうこともあります。
会社全体が組織として業務改善に向けた取り組みを進めない限り、残業のある風土を解決するのは難しいでしょう。
ただしタスク管理をする、業務効率化ツールを活用するなどして自分で残業を減らす工夫はできます。
仕事が単調で面白くない
忙しさから仕事に行きたくないという人がいる一方で、ルーチンワークばかりで面白くないという人もいるでしょう。
初めは慣れない職場であっても、長く働いていると業務をスムーズにこなせるようになっていきます。
やがて新鮮味は薄れて、やりがいを感じられなくなっていくでしょう。
仕事をつまらないと感じながら進めていくとパフォーマンスが下がり、やがてはストレスとなって仕事に行きたくないという気持ちが膨れ上がっていくのです。
このような場合は、スキルアップを意識しながら業務に当たったり、自分の目標を立てておいたりすることで解決できることもあります。
通勤にストレスを覚えている
毎日の通勤でストレスを感じていると「仕事に行きたくない」と考えてしまうことがあります。
通勤時間は長い目で見れば非常に重要です。
片道1時間かかっている人の場合、年間にして20日〜1ヶ月程度を通勤に費やしていることとなります。
仕事は好きだけど通勤が億劫でやる気が起こらないという人も多くいることでしょう。
通勤時間がネックになっている人は、職場に近い場所へ引っ越す、テレワークのできる会社へ転職を検討するなどが効果的です。
電車通勤であれば、満員電車が避けられる早朝に乗るといった工夫もできます。
正当に評価してもらえない
会社から正当に評価されなければ、仕事に行きたいという気持ちも削がれていくでしょう。
なぜなら仕事をする上で、会社からの評価はやりがいやモチベーションアップに直結する部分だからです。
どれだけ一生懸命仕事をして成果を出していたとしても、社内で大きな評価が得られていなければ、やる気もなくなっていきます。
会社の人事評価にならって成果を出しているにも関わらず、思うような評価が得られない場合は、異動や転職を視野に入れておいても良いかもしれません。
待遇が悪い
給与や福利厚生といった待遇が悪いと感じれば、当然仕事に行きたいという気持ちはなくなっていくでしょう。
仕事における待遇は様々で、例えば次のようなものがあります。
- 給与
- 勤務時間(休憩時間)
- 有給
- 交通費支給
- 雇用保険・社会保険など
たとえやりがいがある仕事でも、思うような給与が得られていなければモチベーションを保つことが難しくなります。
待遇の悪さは自分自身ですぐに解決できるものではないので、場合によっては転職を検討することも選択肢に入れておくと良いでしょう。
会社の将来性が不安
仕事に対して不満がなくても、会社の将来性が不安な場合は職場に行くのが億劫になることがあるかもしれません。
漠然とした不安を抱えていると、焦りや不安から仕事に対して情熱が注げなくなっていきます。
将来性のない会社の特徴としては、意思決定が遅く実行スピードがない、旧態依然の体質で世間の変化に順応できないといったものがあります。
このような会社で働いていた場合、やがて経営不振に陥り、倒産するリスクも潜んでいるのです。
将来性に不安を感じている場合は、他の業界への転職も検討すると良いでしょう。
メンタル面で支障をきたしている
「仕事に行きたくない」と強く感じるようであれば、身体的に疲れているのではなく、メンタル面で支障をきたしている可能性があります。
度重なる叱責や仕事のミス、毎日残業に追われているとなれば、徐々に心を病んでしまうかもしれません。
一般的に、次のような症状があれば心の病気が疑われます。
- 食欲がない
- 眠れない
- 頭痛や肩こりがある
- 胃に不快感がある
- めまいがする
- 口が渇くなど
自分では頑張ろうと思っていても、自然と涙が出たり、夜眠れなかったりするときは精神的に何か異常サインが出ている可能性があります。
無理に前向きになろうとせず、メンタルヘルスの管理に努めましょう。
「仕事に行きたくない」と感じたときの対処法
仕事に感じたくないと感じたとき、どうすればその感情に対処できるのでしょうか。
仕事に行きたくないときのモチベーションの上げ方を知っておけば、仕事との関わり方も変わってくるはずです。
まずは第一歩として、いますぐ実行できることをピックアップしましたので、下記を参考にしてみてください。
- 思い切って会社を休んでみる
- 仕事が終わったあとの楽しみを見つける
- 第三者に話を聞いてもらう
- じっくりと自分を見つめ直してみる
- 生活習慣を改善する・十分な睡眠を取る
- 生活のためと割り切る
- スキルや資格を身につける
思い切って会社を休んでみる
仕事に行きたくない日が続くなら、一度思い切って有給を使って会社を休んでみても良いでしょう。
「休むのは気が引ける」と考える方がいるかもしれませんが、有給は認められた権利です。
次に出勤した時の仕事のパフォーマンスが向上し、結果として良い方向に進むことがあります。
体調が優れないことをきちんと伝えて早めに連絡しておけば、上司も理解を示してくれるはずです。
仕事が回らずに休むのが難しい場合は、午前休などを利用してみましょう。
しっかりと休みをとることで心身ともにリフレッシュできます。
仕事が終わったあとの楽しみを見つける
仕事が終わったあとの楽しみを見つけておくことも、長く働き続けるポイントです。
「週末は美味しいものを食べに行こう」「来月の連休に休みに行こう」などを考えて仕事をすれば楽しい気持ちになり、行きたくないという気持ちが薄れていきます。
もちろん外出の予定を入れるだけでなく、音楽を聞いたり映画を見たり一人の空間で自分の趣味に没頭するのも効果的です。
仕事に行きたくない気持ちがあるときは、先にあるご褒美を思い浮かべて楽しみを増やして仕事に取り組みましょう。
第三者に話を聞いてもらう
仕事に行きたくないときは、友人や知人、家族など第三者に自分の話を聞いてもらうと良いでしょう。
一人で悩んでいる間は、なかなか解決策が出てこないものです。
他者からのアドバイスによって気づきを得て、ストレスが軽減されることがあります。
また誰かに話を打ち明けるだけでも心がスッキリして、仕事へのやる気を取り戻せることもあるでしょう。
相談は、あなたの気持ちに同調し、親身に寄り添ってくれる相手にするのが効果的です。
ただし業務そのものに対して悩みがある場合は、信頼できる直属の上司などに相談してみても良いでしょう。
じっくりと自分を見つめ直してみる
じっくりと自分を見つめ直してみることも時には大切です。
振り返りをして自分を知れば、不安に感じていることや心配に思うことを可視化できます。
ポイントとしては、仕事の経験を経て身に就いたスキルや強みなどをピックアップしていくことです。
成長していることを直に感じ取れて「今の仕事は無駄になっていない」という気持ちが生まれて、モチベーションを取り戻すことができます。
また今後の目標や、取り組むべきアクションについても明確になるので、今の仕事を続けるべきか、転職して新しいキャリアプランを始めるかといった判断も可能です。
生活習慣を改善する・十分な睡眠を取る
仕事に行きたくないという人は、生活習慣が悪化している場合もあります。
規則正しい生活を送れているか、十分に睡眠を取れているかなどを考えてみましょう。
特に寝不足は集中力が欠落し、仕事のパフォーマンスを大きく損ねる原因となります。
十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めていくことが大切です。
なかなか寝つけない人は、軽い有酸素運動やストレッチなどがおすすめです。
自律神経が整うことにより、気持ち良く眠りにつけるようになります。
生活のためと割り切る
生活のためと割り切るマインドも、仕事のモチベーションを保つ上で重要です。
仕事を辞めてしまうと生活が苦しくなると考えてみれば、どれだけつらくても頑張ろうという気持ちに落ち着くでしょう。
割り切るのが難しい場合は、転職して職場環境を変えるというのも一つの選択肢に入れてみても良いでしょう。
収入以外にもやりがいが見つかり、以前より働きやすくなる可能性があります。
スキルや資格を身につける
スキルや資格を身につけてみても良いでしょう。
能力があると実感できれば「自分には人にはない強みがある」と感じられるようになり、正当に評価が得られないときにも自信を持って仕事に取り組めるようになります。
またスキルと資格は独立する際にも役立つものです。
例えば営業やマーケティングのノウハウを持っている人であれば、独立してコンサルタントとして活躍することもできます。
いざ会社の経営が傾いたときにも、必要以上に不安を感じるようなことが少なくなるでしょう。
「仕事に行きたくない」ときの心のサイン
仕事にいきたくないと感じたときの対処法について説明してきましたが、人によっては「仕事にいきたくない」と明確に自覚した段階で精神的にもギリギリな状態になることもあり得ます。
下記のような状態が自覚症状としてある場合は、単純な仕事に行きたくないという感情ではない可能性があります。
心理的にかなり負担がかかっている状態かもしれないので、注意しましょう。
- 涙が出てくる
- 夜眠れずに朝が起きれられない
- 頭痛や動悸など体に症状が出ている
涙が出てくる
朝、「仕事に行きたくない」と涙が流れるという状態は、精神的に深刻な状態です。
自分でも感情がコントロールできないくらいに、精神的に参っているといえるでしょう。
涙はあなたの心のSOSの可能性が高いです。
「仕事が辛いから休むのはよくない」という一般的な意見はひとまず考えず、まずはご自身の感情や状態を正しく理解しましょう。
夜眠れずに朝が起きれられない
「朝、仕事に行きたくなくて起きられない」
「寝たら、明日がくると思うと眠れない」
このような寝付きの悪さ、起床時の不快感は、あなたが心身ともに疲弊し切っているサインかもしれません。
睡眠不足は判断能力や集中力の低下などにつながることも。
不眠や起きられない理由に「仕事が辛い」や「仕事がいやだ」も付随する場合は、仕事との関わり方を考えていく必要があるといえるでしょう。
頭痛や動悸など体に症状が出ている
仕事に行こうとすると体調に現れている場合、一時的なものと見過ごさない方がよいでしょう。
うつ病などの精神的なものに起因する病は、疲労感や倦怠感、腹痛、頭痛、めまいと体調に症状が現れることも。
ただし、風邪などの症状もあるので、すべて気をつけるという訳には行きません。
たとえば、仕事の前日だけ症状が出る、出勤時に現れて退勤時には落ち着くなど、仕事にいく状況が絡んだ時に、このような症状が出る場合は注意しておくように心がけましょう。
そのほかにも下記のような、身体的な症状を感じる場合は、要注意です。
- 食欲がない
- 眠れない
- 頭痛や肩こりがある
- 胃に不快感がある
- めまいがする
- 口が渇くなど
「仕事に行きたくない」と感じてもやってはいけない行動
仕事に行きたくないという人は、自分なりの対処法を見つけて実行してみましょう。
ただし、以下のような行動はリスクが高いためNGです。
- 衝動的に仕事を辞める
- 無断欠勤をする
- 一人で悩みを抱え込む
- 衝動的に仕事を辞める
仕事に行きたくないからといって、衝動的に仕事を辞めてしまわないように注意しましょう。
思い立って辞めてしまうと、後々後悔する可能性が高いからです。
次の仕事がなかなか見つけられないとなれば職歴に空白が出てしまい、不安な気持ちが募っていきます。
「仕事に行きたくない理由はどこにあるのか」「今解決が難しいことなのか」について、冷静に考えを巡らせてみましょう。
例えば人間関係で悩んでいるのであれば、人事に相談することで部署異動ができて、悩みが解決できるかもしれません。
それでも辞める決意が固いのであれば、転職活動について計画を立てておくことが大切です。
可能なら在職中に転職活動をするようにしましょう。
無断欠勤をする
どのような状況においても、会社を無断欠勤するのはNGです。
会社に心配をかけてしまうだけでなく、信用を失ってその後職場における自分の立場が悪くなってしまいます。
社会人の最低限のマナーとして報連相は欠かすことなく、仕事を休みたいときはしっかり上司に連絡を入れましょう。
一人で悩みを抱え込む
責任感の強い人にありがちですが、一人で悩みを抱え込まないようにしましょう。
悩みつづけた結果マイナス思考から抜け出せなくなり、メンタルを患ってしまう可能性があるからです。
周囲に相談できるような知人・友人が少ないときは、SNSを活用して自分の悩みを打ち明けて見ても良いでしょう。
目に止まった人から、何か有益なアドバイスをもらえるかもしれません。
また医療機関やカウンセリングルームに足を運び、専門のカウンセラーに話を聞いてもらうのも一つの手段です。
たとえすぐ解決に結びつかなくても、仕事の悩みを外に話すことで心は非常に軽くなります。
今の仕事を続けるか迷ったときの対処法
「仕事に行きたくない」という気持ちを振り返ってみて、今の仕事を続けるべきか悩んでいる人もいるでしょう。
どうしようもない場合は転職するのもひとつの手段です。
しかし、「憧れた職業にやっと就けた」「この会社でキャリアを築きたい」など、さまざまな事情で今の仕事を続けたいと迷っている人もいるでしょう。
この場合、下記の項目を実施してみましょう。
- 退職したい理由を整理する
- 上司や友人など第三者に相談する
退職したい理由を整理する
退職して別の職場へと転職することを想定して、退職したい理由を改めて見つめてみましょう。
仕事に行きたくないと思う理由は、「内的要因」か「外的要因」かで区別してみてください。
内的要因とは本人の考え方や思考の癖によって、「仕事に行きたくない」と感じることです。
たとえば、離婚や家族との死別で体に不調をきたし、仕事に行きたくないというケース、性格的にプレッシャーに弱いというケース、完璧主義な性格で仕事のミスを自分自身が許せないケースなどが挙げられるでしょう。
一方で外的要因は、本人ではなく周囲の環境などが起因となる理由です。
たとえば、上司からパワハラを受けているケースやノルマが高く常にプレッシャーをかけられる部署に所属しているケース、頑張っても評価されない職場環境にいるケースなどが挙げられます。
内的要因や外的要因に仕分ける理由として、自分の適性や次の職場に求める条件などが見えてくるからです。
原因について深掘りできていなければ、次の職場でも同じ事態を繰り返す可能性がありますし、キャリアが白紙になることも。
そのような事態を防ぐためにも、退職しようと思っている理由はできるだけはっきりと言語化し、整理しておくと良いでしょう。
上司や友人など第三者に相談する
今の仕事を続けるか迷った時も、第三者への相談は効果的です。
自分自身の状態や適性をみてアドバイスをもらえますし、場合によっては誰かに話すという工程のなかで、自分自身の意向が明確になってくることも。
また、上司や職場の人へ相談するのもおすすめです。
もしもやめることを考えると、退職時にすべて言った方がいいのかと思うかもしれませんが、人事部や上司に相談することで、悩みの原因に対して解決策を提示してくれることも。
今の業務内容が辛い場合は、別部署への異動を打診できるでしょう。
やりたい仕事で続けたいけど、上司のパワハラが辛い場合は、人事に相談することで会社として対処してくれることも。
転職はあなたの人生を左右する大きな決断です。
「仕事に行きたくない」という理由は何に起因するかによって、今まで築いたキャリアをどうやったら大事にできるかも考えてみると良いでしょう。
転職を検討するときに確認しておきたいポイント
仕事に行きたくないという理由が転職でしか解決できない場合は、実際にアクションをとってみても良いでしょう。
ここでは転職を検討するときに確認しておきたいポイント2つについて順に紹介します。
- 退職後のメリット・デメリットを書き出す
- 条件に優先順位をつける
退職後のメリット・デメリットを書き出す
退職後のメリット・デメリットを思いつくままに書き出していきましょう。
退職すると仕事に行きたくないという気持ちが解消される、仕事に対するモチベーションが回復するといった点でメリットは大きいかもしれませんが、収入が入らなくなってしまうといったデメリットもあります。
また退職後の空白期間が長くなると、転職活動が難しくなっていくでしょう。
もしデメリットの方が多いようであれば、今は転職すべきではないという判断ができます。
今仕事を辞めることで状況が改善されるのかどうかを考え、一度シミュレーションしてみると良いでしょう。
転職時の条件に優先順位をつける
転職先に求める条件は、優先順位をつけておきましょう。
自分の希望条件を全て満たすような企業と出会うのは難しく、事前に条件を絞り込むことで転職活動が進めやすくなるからです。
転職活動で見ておきたい条件には、次のようなものがあります。
- 給与(インセンティブ含む)
- 勤務地
- 雇用形態
- 休日数
- 残業の有無
- 各種手当など
絶対に譲れない条件と、譲っても良い条件に分けることで、同じ業種・職種であっても、それぞれの企業を比較・検討しやすくなります。
転職の際にはエージェントを活用するのもおすすめ
実際に転職を検討している場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。
何人もの転職者をサポートしてきた経験から、あなたの仕事に行きたくないという原因を深掘りし、希望条件の転職先を提案してくれることも。
そのほか、ヒアリングを通して退職理由の言語化ができたり、選考対策の一環として転職理由などの添削をしてくれたりもします。
実際に選考がはじまった場合も、あなたと企業をつなぐ仲介者として、それぞれの条件のすり合わせを行ってくれます。
「同じ思いをしたくない」という場合は、転職エージェントの活用もぜひ検討してみてください。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「仕事に行きたくない」という気持ちは、社会に出て働いている人なら誰もが一度は抱くであろう感情です。
そのため甘えた考えだとネガティブな気持ちになって、自分を責める必要はありません。
やりがいを感じていたり仕事で成果を出したりできた日は「明日も仕事を頑張ろう」と思えるようなこともあるのではないでしょうか。
ただし、毎日同じように気分が沈み「仕事に行きたくない」と思うようであれば、何が原因であるかを考えてみた方が良いかもしれません。
原因を見つけて上手に対処すれば、モチベーションが回復して働く意欲を取り戻せていきます。
部署異動のできない職場環境での人間関係や労働条件などは、自分で解決が難しい場合があります。
時には転職も視野に入れながら、自分が働きやすい環境を探してみると良いでしょう。
今仕事に行きたくないと考えている方は、今回の記事を参考にして仕事に行きたい気持ちを取り戻してみてください。
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