第二新卒として営業職に転職する際の職務経歴書の書き方が知りたい! おさえるべきポイントを徹底解説!
はじめに
一つの企業に定年まで勤めるのが当たり前だった時代は終わり、転職が身近になっています。
「さらなるキャリアアップをしたいから」「本当にやりたいと思える仕事に出会ったから」など、前向きな転職理由が増えていることも近年の特徴で、20代の早い時期に転職を志す人も多いようです。
この記事では「第二新卒として営業職に転職したい」と考えている人に向けて、企業が求める人材やスキル、職務経歴書を書くときのポイントについて解説していきます。
【第二新卒として営業職に就職したい!】企業が職務経歴書で見ているポイント
第二新卒とは、企業によって微妙に基準が違う場合もありますが、新卒入社後およそ3年以内に転職を目指している人のことです。
第二新卒の募集に応募する際には、職務経歴書を提出しなければなりません。
まだ社会人経験が長くない前提の募集とはいえ、複数の応募者の中から選んでもらうためには、数年間の社会人生活で得てきたものをしっかりとアピールする必要があります。
まずは、第二新卒の職務経歴書の中で、企業が注目しているポイントをご紹介します。
どのような経験を積んでいるか
第二新卒に限らず、職務経歴書に書く内容で一番重要なことは「どのような経験を積んできたか」ということです。
これは、単に前職(在職中であれば現職)の企業名や職種、業務内容を羅列すれば良いということではありません。
経験から何を得て、入社した際にどのように活かしていきたいかなどを明確に伝える必要があります。
第二新卒では、過去に勤めた企業が一社である場合がほとんどで、勤務していた期間も短いため「あまりアピールできることがない」と心配になる人も多いと思われます。
しかし、これまでの社会人生活の中で達成してきたことや、身についたスキルはあるはずです。
どのような心構えで仕事に臨んできたかなども、内容によっては立派なアピールポイントになるでしょう。
実績や具体的な数字
企業は社会人としてのあなたを判断するにあたって、客観的視点も必要としています。
そのためには、実績や具体的な数字を示すのが効果的です。
これまでの仕事の成果を裏づける実績や数字がある人は、ぜひ職務経歴書に書いてください。
前職(在職中であれば現職)も営業職であれば、営業成績を示すと良いでしょう。
また、何らかの社内表彰を受けたことがある場合は、大きなアピールポイントになりますので、職務経歴書に記載することをおすすめします。
客観的な実績や数字がない場合は、自分が携わってきた仕事の中で、数値化できるものがないか探してみてください。
例えば「納期より○日早い提出を常に心がけて遂行してきた」なども、企業にとっては一つの明確な判断基準になるでしょう。
転職理由は何か
企業は第二新卒者に対し「早期の転職を希望している理由は何なのか」を知りたがっています。
前職(在職中の場合は現職)をなぜ辞めたのか・辞めたいと思っているのか、その理由によって企業が採用するか否かの結果は大きく変わってくるのです。
企業は職務経歴書の中から、その転職理由を読み取ろうとしています。
たとえ前職・現職にどんな不満があっても「不満があるから」という視点に留まっているのであれば、おそらく企業が好印象を持つことはないでしょう。
なぜなら「不満が生じたらまた数年で辞めてしまうだろう」と思われるからです。
そもそも前職・現職に満足していれば「転職したい」と思わないのですが、職務経歴書に書く転職理由はポジティブであるほど印象は良くなります。
【第二新卒として営業職に就職したい!】企業が第二新卒に求めていること
第二新卒と新卒の大きな違いは、社会人経験の有無です。
数年間だとしても社会人として働いた経験がある第二新卒には、新卒に比べるとビジネスマナーが備わっており、企業側からすると研修にかかる時間やコストを削減できるというメリットがあるのです。
そのため、第二新卒として応募するからには、しっかりとしたビジネスマナーが身についていることが前提となります。
前職や現職がラフな会社だった、社外の人と接する機会が少なかったなど、自身のビジネスマナーに不安がある場合は念のため学び直したほうが無難です。
また、まだ社会人経験の浅い第二新卒は、新卒と同じように「入社したあとに成長するポテンシャル」が重視されるので、意欲・向上心は常に意識しておくと良いでしょう。
【第二新卒として営業職に就職したい!】企業が営業職として求める人材
それでは、第二新卒で営業職を募集している企業が求めているスキルや人材像について、具体的に考えていきたいと思います。
営業職にはさまざまなスキルが求められる一方で、資格などが必須ではないため、比較的転職しやすい職種だと言われています。
ここでご紹介するのは特殊なスキルではありませんが、営業職では必須かつ大きな武器になるものです。
営業職ではない職種に就いていた人にも身についている・これから身につけていけるものなので、ぜひ参考にしてください。
コミュニケーション能力がある
営業職において、コミュニケーション能力は必須のスキルと言えます。
ただし、営業職に求められるコミュニケーション能力は、話題が豊富、人当たりが良い、誰とでもすぐに打ち解けられるなど、単に「人づきあいが上手」というだけでは足りません。
営業職には、相手の潜在ニーズを見つけるためのヒアリング能力や、そのニーズをさらに深堀りして最善の提案をしていくための対話力など、非常に高いレベルのコミュニケーション能力が求められるのです。
第二新卒の人は、前職がどんな職種であったとしても、社会人として同僚や上司と仕事をしてきた中で、営業職にも活かせるコミュニケーション能力を少なからず身につけてきているはずです。
職務経歴書では、ぜひそれをアピールしましょう。
提案力がある
顧客との契約に至るためには、自社の製品やサービスの良さを的確に伝えるプレゼンテーション能力が必要です。
分かりやすい資料を準備し、筋道の通った話し方で伝えるなど、提案力を高める必要があるでしょう。
営業職が未経験の場合は、この提案力に一番不安を感じるケースが多いかもしれません。
提案力は営業活動以外に、社内の会議やミーティングでも培うことができますが、第二新卒の場合はあまり場数を踏んでいないことがほとんどです。
逆の言い方をすると、提案力は数をこなすほど身についていく能力なので、現時点で力不足を感じている人はぜひ意識的に取り組んでみてください。
書籍やインターネットで学ぶことができるほか、セミナーなどに参加してみるのも一つの方法です。
忍耐力がある
営業活動は毎回成功するわけではなく、断られることも当然あります。
とくに新規顧客開拓では、断られるどころか話すら聞いてもらえないことも日常茶飯事なので、それに耐えるだけの忍耐力が必要になります。
くよくよ落ち込まないポジティブさ、断られても再度チャレンジする粘り強さ、ときにはキッパリと次に心を切り替える力も重要になってくるでしょう。
営業職は「堅実・安定」というよりは、アップダウンの多い職種です。
どんなに有能な営業マンでも良いとき・悪いときがあるのが普通で、それを受け入れ乗り越える忍耐力や、裏でコツコツとスキルアップのために努力する粘り強さが求められます。
それだけに忍耐や努力が実を結んだときの喜びは大きく、非常にやりがいのある仕事です。
【第二新卒として営業職に就職したい!】職務経歴書に書くべき項目
ここからは、職務経歴書に書く具体的な内容について、詳しく解説していきます。
職務経歴書は様式が指定されていないこともあるため、まずは書くべき項目を押さえておきましょう。
(1)職務経歴…前職の企業名と勤続年数を書きます。
時系列ですべて記載します。
(2)現職…在職中の場合は、現職の企業名と勤続年数を書きます。
(3)職務内容…(1)(2)について具体的な仕事内容を書きます。
(4)取得している資格
(5)自己PR
(6)転職理由※指定があった場合のみ
上記が、職務経歴書に書くべき内容です。
このほか、企業から指定される項目がある場合には、忘れずに追加してください。
なお、企業にアピールできるような経験を積んでいる場合は、アルバイトの経歴を記載しても構いません。
【第二新卒として営業職に就職したい!】職務経歴書を書く際のポイント
職務経歴書には、これまでの職務経歴・それぞれの詳しい仕事内容・保有資格などが分かりやすく書かれていることが基本です。
その一方で「転職理由」や「自己PR」は自由記述であり、少し他の項目と毛色が違います。
新卒のエントリーシートのように、内容はもちろん文章の構成なども十分に練り上げる必要があるでしょう。
そこで、第二新卒・営業職志望の職務経歴書で「転職理由」と「自己PR」を書く際に、ぜひ意識しておきたいポイントを2つご紹介します。
転職理由はポジティブな表現で伝える
転職理由は、第二新卒の職務経歴書で一番頭を悩ませる項目と言っても過言ではないでしょう。
数年でもとの会社を辞めるからには相応の理由が必要で、その転職理由によっては採用後の将来性が見えず、かなりマイナスな印象を与えてしまうことがあるからです。
継続力や忍耐力がないのではないか、何かあればすぐに辞めてしまうのではないかという懸念を持たせないように、転職理由はポジティブな表現で伝えてください。
「スキルアップのため」・「キャリアアップのため」などは、前向きな転職理由の最たるものですが、第二新卒の場合はとくに注意が必要です。
スキルアップやキャリアアップのために、なぜ前職や現職を数年で辞める必要があるのか、その根拠が分かるように説明しなければなりません。
自己PRは結論から書く
自己PRでは「最初に結論を書く」ということを徹底してください。
結論を示さないまま長い文章を書き連ねると、読み手は最後まで主訴が分かりません。
要点がはっきりせず、きちんと伝わらないまま読み終わってしまうことや、最悪の場合は最後まで読んでもらえないことさえあると考えられます。
「私の強みはコミュニケーション能力です」「私は提案力に自信があります」などの結論を最初に示し、その次に根拠となる経験や実績、最後にその強みをどのように活かしていきたいかを書きましょう。
根拠の部分について、新卒では学生時代のサークルやアルバイト、インターンなどの経験を書くことが多いですが、第二新卒では前職での経験やエピソードを書くのが一般的です。
【第二新卒として営業職に就職したい!】自己PRの例文を紹介
最後に、第二新卒で営業職への就職を目指している人に向けて、自己PRの例文を2つご紹介します。
営業職に必要なスキルである「コミュニケーション能力」と「忍耐力」をテーマにした例文になっていますので、ぜひ参考にしてください。
これ以外の強みをテーマにする場合も、文章の構成や書き方は共通です。
職務経歴書の自己PRは、履歴書よりもスペースが広いことが多く、多くの採用担当者が注目する項目です。
何度も推敲して、完成度の高い自己PRを作りましょう。
コミュニケーション能力をテーマにした例文
私の強みは、コミュニケーション能力です。
前職では、小売店で服飾販売の仕事に携わっていました。
お客様の様子をよく見ながら話しかけるタイミングを見極め、それぞれのお客様に合った言葉の選び方をするなど、柔軟な接客を心がけていました。
その結果、徐々にリピーターが増え、店舗の売上アップにも貢献することができたのです。
3年間勤めましたが、個人成績では2年目に前年の○倍、3年目には○倍という実績を残しました。
この接客・販売の経験を、貴社の営業で活かしていきたいです。
お客様のニーズはそれぞれで、適切なアプローチの仕方も異なります。
私は前職での経験を活かし、お客様一人ひとりに合わせた方法で、貴社のサービスをご提案したいと考えています。
忍耐力をテーマにした例文
私は、忍耐力に自信があります。
前職でも営業職に携わっていましたが、入社した当初から会社の業績が伸び悩んでいました。
経営陣からのプレッシャーもある中で、なんとか現状を打開するべく、自ら積極的に売上を底上げするための取り組みを提案していきました。
ミーティングの回数を増やして問題点を明確にし、営業部一丸となって問題解決を図っていった結果、入社3年目の昨年度、ついに会社の売上目標を達成することができたのです。
3年間粘り強く取り組んできたことが実を結び、大きな達成感を味わいました。
私はこの経験から培った能力や教訓を、さらに幅広い商材を扱う貴社で発揮したいと考えています。
どんなに高い目標でも諦めず粘り強く取り組むことで、貴社の業績に貢献していきたいです。
【第二新卒として営業職に転職したい!】転職を成功させるためには
第二新卒として営業職への転職を成功させたいのであれば、第二新卒の就活や営業職への転職サポートが得意な転職エージェント、「アゲルキャリア」を利用するのがおすすめです。
転職希望者と繰り返し面談を行ったうえで、希望に合致した転職先を紹介してくれるので、ミスマッチを事前に防ぐことができます。
一人ひとりに専任のエージェントがつき、職務経歴書や履歴書などの書類選考対策から面接対策まで、転職活動をトータルでサポートしてくれるので、未経験で営業職に転職する人も安心です。
「アゲルキャリア」は、求人情報の量やサポート体制の充実度はもちろん、転職サポートのスピード感にも定評があるので、できるだけ早く転職を決めたい人にもおすすめです。
おわりに
転職が珍しいことではなくなった今、第二新卒のタイミングで転職を目指す人も増えてきています。
未経験だけど営業職にチャレンジしたい、営業としてステップアップしたいなど、さまざまな転職理由があるでしょう。
基本的なビジネスマナーが身についている第二新卒の採用は、企業にとってもメリットがあるため、「新卒入社後、数年で転職する」ということをネガティブに感じる必要はありません。
ぜひこの記事を参考に、営業職で活躍するという夢を掴み取ってください。
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