【経験別例文2選】技術営業職(セールスエンジニア)の志望動機の書き方を解説!

【経験別例文2選】技術営業職(セールスエンジニア)の志望動機の書き方を解説!

目次
  1. はじめに
  2. 【技術営業職の志望動機】技術営業職の仕事内容とは
  3. 【技術営業職の志望動機】技術営業職に向いている人の特徴とは?
  4. 【技術営業職の志望動機】志望動機を伝える際のポイント
  5. 【技術営業職の志望動機】志望動機を伝える際の注意点
  6. 【技術営業職の志望動機】必要な技術・スキルとは
  7. 【技術営業職の志望動機】志望動機の例文を紹介!
  8. おわりに

はじめに

専門分野で学んだ知識や業務での経験を活用できる就職先として、技術営業職はおすすめの職種と言えます。

技術営業は、開発や設計に関わる技術職と、顧客に自社の製品やサービスを提案する営業職との間を橋渡しする仕事です。

専門的な知識なしには理解が難しい部分をわかりやすく伝えたり、開発担当に市場や顧客のニーズを説明したりするなど、それぞれが得意とするものをつなげる役割があります。

当記事では、技術開発職の特徴や就職活動で志望する場合のアピールポイントについて、くわしく解説します。

【技術営業職の志望動機】技術営業職の仕事内容とは

技術営業職は「セールスエンジニア」とも呼ばれており、主にIT企業などのハードウェア・ソフトウェアを商材とする企業に所属しています。

顧客の要望や求めている効果に合わせて、専門性の高い製品やサービスを売り込むのが仕事であるため、技術職よりも営業職寄りの業務が多い仕事です。

案件によっては製品の設計に関わり、市場やお客様のニーズを開発に取り入れていく役割も担います。

製品について技術的な側面を持ちながら知識を理解することはもちろん、顧客の求めている条件を的確に捉えることも大切です。

また、専門的で意味が伝わりにくいことや、感覚的に言いあらわされる要望を、相手が理解できる言葉に翻訳することも大切な役割の1つです。

好奇心に満ちていて、他者とのコミュニケーションが好きな人には向いている職種と言えるでしょう。

顧客の課題や問題を聞いて解決策を提案する

技術営業は営業職の一環ですので、自分から顧客を訪ね歩いて自社製品を売り込むといったイメージがある方もいるかもしれません。

しかしながら、技術営業の最も大切な役割は製品を売ることではなく、顧客の抱える課題や直面している問題を聞き、その解決策を提案することです。

相手がどのような製品やサービスを欲しがっているかを把握することは必要ですが、現在の状況やこれから起こりうることをふまえ、より良くするために何が必要かを考えることも求められます。

したがって技術営業の仕事は、お客様とのコミュニケーションを軸に、自分の専門分野を活かして解決に導いていくことが重要となるのです。

開発要員の手配・発注

一般的な営業職ともっとも異なるのは、自ら開発要員の手配や発注を行い、製品作りに直接関わるという点です。

技術営業では、コミュニケーションを通して明らかになった顧客の課題や求めていることを、専門家としての知識を活かして分析していきます。

そのうえで、どのようなシステムを導入すれば解決できるのかを探り、その実現に必要なものを準備していくこととなります。

また、既存の製品やサービスでカバーできない範囲がある場合は、要件に合わせて新しいシステムを開発し、提供しなければいけません。

その際、どういう分野に実績のある人員をそろえ、どのようなスケジュールで開発を進めていくのかといった内容を検討し、手配や発注を行うのも技術営業職の仕事です。

新規顧客開拓

ここまで技術営業を”開発の橋渡し”としての役割が重要であることをお伝えしましたが、新規顧客となりうる見込み客へアプローチをすることも少なくありません。

電話や訪問といった営業活動を通して、新たな顧客を開拓していくのも技術営業職の仕事です。

一般的な営業職と異なるのは、取り扱っている製品やサービスについて専門分野の背景をふまえながら提案を行っていく点です。

たとえば書類手続きを電子化して管理するシステムを取り扱っている場合、ソフトウェアの機能や長所を語るだけでは、顧客に対して「業務を電子化すること」の意味が伝わりません。

新しくシステムを導入することで現在の課題をどのように解決できるのか、技術者の視点をふまえてわかりやすい言葉で伝え、ビジネスチャンスにつなげる点が技術営業の特徴と言えるでしょう。

【技術営業職の志望動機】技術営業職に向いている人の特徴とは?

技術営業職は技術と営業両方の側面を兼ね備えた職業ですので、誰もが簡単になれるわけではありません。

知識欲があり常に学ぶことが好きで、ビジネスパーソンとして申し分ない程度のコミュニケーション能力も必要です。

ここからご紹介するのは、技術営業職に向いている人の3つの特徴です。

性格的な強みも含めてご紹介するので、IT知識などに自信がない方も自分の性格に適しているかどうかで判断すると良いでしょう。

理系や工学の知識を持っている

前提として技術営業になるために必要な経歴やスキルはありません。

しかし、営業活動や開発要員の手配を行ううえで、理系の知識は必須です。

そのため、理系や工学系の知識を持っていると有利でしょう。

とくに、大学時代に工学やIT系の情報学部などで学んでいた人は、入社後すぐに知識を理解しやすいと言えます。

前職でIT企業やOA機器に関連する企業に所属していた人も、ある程度の知識を有していることでしょう。

担当する分野や取り扱う製品にもよりますが、機械設計やエンジニアとしての経験や、製造に関する就業経験があると良いでしょう。

製品についての知識や具体的な使用例がわかっていることで、顧客の業務環境に対してどのようなアプローチを行うのか明確にでき、課題解決に際してのメリットや魅力を具体的にアピールすることが可能です。

また、開発担当者との検討や作業のスケジューリングにおいては、実際の作業工程の理解をもとに食い違いを減らし、効率的な計画を立てられます。

技術営業職では、単に勉強をした経験だけでなく、その分野の技術や市場動向について理解し、ほかの人にわかりやすく伝わる説明をできるかどうかが重要となります。

相手のレベルに合わせた説明の仕方を身につけておくと、より良いでしょう。

知識欲がある

技術営業職は、通常の営業職と比べると扱う商品の専門性が高いため、詳細な知識を把握する必要があります。

また、ITや新しいテクノロジーの分野においては、トレンドの移り変わりが激しく、新たな商品が次々とあらわれる状況も珍しくありません。

そうした中で、常に新しい情報を取り入れて、顧客にとってベストな商品を提供できるようにしなければならないのです。

好奇心が旺盛で知識を得ることに抵抗のない人は、常日頃から扱う商品や市場の動向について情報を集めることに向いており、トレンドの変化に対しても思考の柔軟さがあります。

そうした特徴のある人は、率先して知識を身につけられるため、技術営業に向いている人材と言えるでしょう。

コミュニケーション能力がある

技術営業職は営業職ですから、ある程度のコミュニケーション能力があることが求められます。

技術営業職は基本的に取引先の現場が仕事のフィールドです。

訪問した一社一社に対して顧客が持っている課題や問題を適切に解決するために、相手から情報を聞き取るヒアリング力や、相手の都合や環境に合わせた的確な提案能力がとても重要です。

顧客は必ずしも、導入したいシステムやソフトウェアについて理解しているわけではないため、検討に必要となる情報をいかに引き出せるかが大切と言えます。

そのためには単純にトーク力を持って提案するだけではなく、ヒアリングスキルを駆使しながら適切なタイミングで提案することが必要です。

また、コミュニケーションは社外だけではなく、社内でも役に立ちます。顧客から得た情報を社内で共有し、適切に伝えることでチーム全体が円滑に遂行するからです。

普段から人と話すことに慣れていたり、相手の言葉を聞いて内容を整理したりするのが得意な人は、この仕事に向いていると言えるでしょう。

【技術営業職の志望動機】志望動機を伝える際のポイント

技術営業職の採用選考で、企業の担当者に志望動機を伝える際は、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

先ほども述べたように、技術営業では専門的な知識を活かし、課題解決のための商品提案を行うことが大切です。

したがって、採用においては就活者の専門性やスキルを評価すると共に、その能力を適切に使いこなす能力があるかどうかを判断されることとなります。

動機を伝える際は、特にこういった要素をアピールできる内容にすると良いでしょう。

持っているスキルを正しく伝える

志望動機を伝えるにあたって、まず意識するべき点は、自身のスキルについての情報です。

技術営業職では、ITや機械などの技術知識や、エンジニアなど技術職の経験を通して培ったスキルなどが業務に直結するのです。

採用の際は、その人がどんな分野の知識を身につけているか、どのような業務を経験したかといった点をチェックし評価しているため、自分からアピールしていくことが大変重要であると言えるでしょう。

ただし、これまで経験してきたことがいくつもあるからといって、箇条書きや肩書きだけを並べた書き方は好ましくありません。

過去の職歴や研究の経験をもとに、自身の持っているスキルを実績やエピソードと共にきちんと伝えましょう。

この企業・技術営業職を選んだ理由を明確に伝える

次にポイントとして押さえておきたい点は、あなたがその企業や技術営業職という職種を選んだ理由について、明確に答えることです。

数ある企業の中からなぜその企業を選んだのか、応募先企業ならではの魅力を伝えましょう。

理念に共感したならなぜその理念に共感したのか、社風に魅力を感じたならその会社のどういう社風に惹かれたのかを具体的にまとめることで独自性のある志望動機に仕上がります。

また、ITなどの技術に関わる職業の中で、なぜ技術営業を選択したのかを伝えることも大切です。

あなたの志望動機が専門的な知識や経験を活かしたいのであれば、研究・開発部門や製造に関わる部門を就職先に志望することも、選択肢に入っているはずです。

なぜ他の職種ではなく営業的な側面を持つ技術営業の仕事に魅力を感じたのか、キャリアプランとともにエピソード仕立てで伝えましょう。

企業の担当者としては、その人の本気の度合いを確認するためにも、ほかの職種・ほかの企業よりも自社を応募先に選んだ理由を知りたいと考えています。

その理由が志望動機の記述だけで伝わるよう、できるだけ具体的かつ明確な内容にしましょう。

自分の将来性をしっかりと伝える

志望動機を語るうえでは、あなた自身の将来性をどのように捉えているのかをアピールすることも重要です。

転職となると、どうしても過去の経歴や持っているスキルを重要視されがちです。

また、採用選考においてはあなたがこれまでやって来たことについて話す機会が多々あり、そちらの回答に意識を多く割かれることでしょう。

しかしながら、企業の一員となって働いていくうえでは、その人がこれからどういった形で企業に貢献できるかが重要です。

あなたがどのようなキャリアプランを持っているかを伝えることで、採用担当者はあなたの将来性の高さをより一層感じてくれるでしょう。

また、入社後のあなたがどう能力を伸ばし、キャリアの面でも成長していくかという点は、企業が業務を回していくうえでとても大切な要素となります。

志望動機を語る際は、あなた自身がこれから会社の中でどう活躍していくつもりなのか、明確なアピールをするよう心がけましょう。

【技術営業職の志望動機】志望動機を伝える際の注意点

志望動機を企業の担当者に伝える際、特に注意すべき点が2つあります。

1つは、あなた自身のことだけを語るアピールにしないことです。

その企業ならではの特徴や強みについて触れず、自分が持っているスキルなどを話すだけでは、あなたのアピールでしかなく、企業に対する本気度が伝わりません。

志望先の企業については事前に調査を行い、その強みがあなた自身とどうマッチしているのかをもとに、話を組み立てると良いでしょう。

もう1つは、マイナスな印象を与えないことです。

面接などで前職の退職理由を聞かれることは多々ありますが、退職理由としてマイナスの内容を伝えることは基本NGです。

誇張する必要はありませんが、必ず前向きなニュアンスで伝えましょう。

【技術営業職の志望動機】必要な技術・スキルとは

技術営業職の仕事に応募するために必要な資格は、基本的にはありません。

しかし、持っていれば有能な人材としてみてもらえる技術やスキルは存在します。

あなたが大学や専門学校で学んだ技術や、前職で得た知識が応募先企業の業務と合致すれば十分なアピール材料になるでしょう。

以下の技術やスキルを持っていれば、ぜひ志望動機にも盛り込みながらアピールしてみましょう。

  • 第二種電気工事士
  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験研修
  • 応用情報技術者試験

電気工事士の資格は電機メーカーの技術営業に役立ちますし、ITパスポートや基本情報技術者試験研修、応用情報技術者試験などはソフトウェアを扱う企業への応募で役立ちます。

技術営業職には英語力が必要?

技術営業はメーカーなどグローバルな事業展開をしている企業に属していることもあるため、高い英語力を問われるかどうかは、転職希望者が気になる点の1つと言えるでしょう。

結論からお伝えすると、大手企業の場合は英語の資料を読み取ることができる程度の英語力はあったほうが有利です。

とくにIT技術は英単語が万国共通の専門用語であることも多いため、ある程度の英語力が役立ちます。

また、グローバル化が進んだことで、外資系企業の日本法人など顧客によっては外国人の社員と交渉を行う場合があります。

ある程度日本語を使うことのできる担当者が応対してはくれますが、英語もできるほうがスムーズにヒアリングや提案を進められるでしょう。

もしTOEICなどのスコアをアピールするとしたら、600以上を目安にすると良いでしょう。

【技術営業職の志望動機】志望動機の例文を紹介!

ここまで、技術営業職の志望動機を伝える際のポイントや注意点について解説しました。

ここからは、実際に志望動機の項目に記載する際に参考にしていただける例文をご紹介します。

技術営業未経験者と経験者ではアピールするポイントが大きく異なるため、それぞれ2つのパターンの例文を参考にまとめてみましょう。

例文①技術営業経験者

私が貴社を志望した理由は、今よりも技術分野の範囲を広げ、より多くのお客様の課題を解決したいと考えたためです。

貴社は法人向けクラウドストレージのサービスを展開しており、私のキャリアプランにおける次のステージとして非常に魅力的だと感じました。

私は法人向け業務管理システムの営業職に3年間従事しております。

顧客には機械部品の製造業や運送業があり、生産ラインの稼働の効率化や勤怠管理の電子化といった提案営業を行ってまいりました。

ITリテラシーが低く電子的な業務管理の経験がないお客様に対して、ヒアリングやプレゼンをする機会を数多く経験してきました。

そのため、専門用語に頼りすぎずお客様のわかる言葉で説明するプレゼンスキルと、強い信頼関係の構築に自信をもっております。

貴社に入社したあかつきには、これまでの業務管理システムの分野で得た知識や提案の経験を活かしながら、業務履歴や顧客データを安全かつ便利に活用できるシステムを提案していきたいと考えております。

例文②技術営業未経験者

私が貴社を志望した理由は、現在の知見を活かしながらも新たなフィールドでステップアップしたいと考えたからです。

私は現在、ソフト開発会社で社内システムのSEとして勤務しております。

ヘルプデスク業務の担当として社員と関わるうちに、私自身の専門知識と社内課題の解決に当たってきた実績を活かし、さまざまな業種の企業に関わる仕事がしたいと希望するようになりました。

この度、法人向けネットワークセキュリティサービスを取り扱っている貴社が技術営業職を募集していると知り、応募させていただきました。

私は業務を通して社内システムのセキュリティ対策に携わり、複数のベンダーとやり取りをした経験もあるため、クライアントのセキュリティ対策チームとのコミュニケーションにも対応できると考えております。

将来的には、技術説明に留まらず、時代の変化に合わせた安心のセキュリティ体制の提案ができる技術営業職を目指しています。

おわりに

当記事では技術営業職への転職を考えるにあたって、押さえておくべきポイントや志望動機の考え方について解説しました。

普通の営業職とは違い、専門分野の知識や経験を活用することが求められる仕事のため、採用選考では自分のスキルをどう活かしていけるのか、具体的にアピールすることが重要です。

また、顧客や開発担当とのコミュニケーションが大切な仕事であるため、ヒアリング力やコミュニケーション能力の高さをアピールすることも必要と言えるでしょう。

営業経験の有無にかかわらず、前職での経験やスキルは積極的にアピールしてください。

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