
インサイドセールスの仕事はきつい!辞めたい時の対処法とは
インサイドセールスの仕事は、営業職の中でも新しい形として注目を集めています。
営業職の一つでありながらも外回りはなく、在宅ワークなどもしやすいインサイドセールスです。
しかし、実際に働いてみると「想像以上にきつい」と感じる人も少なくありません。
毎日多くの架電やメール対応をこなしながら成果を求められ、時には相手から冷たくあしらわれたり、フィールドセールスと比較されて劣等感を抱いてしまうこともあります。
その結果、「自分には向いていないのでは」「辞めたい」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インサイドセールスがきついと感じやすい理由や、その状況を乗り越えるための対処法を解説していきます。
また、仕事を続けることで得られるやりがいや、自分に合っているかどうかの見極め方、さらに転職を考えた際におすすめのキャリアパスについてもご紹介します。
今まさに壁にぶつかっている方が、少しでも前向きに次のステップを考えられるようなヒントをお届けします。
インサイドセールスの仕事がきつい理由
インサイドセールスは、フィールドセールスのように直接的な売上を担当するわけではないため、やりがいを見つけにくいと感じる人が少なくありません。
成果が数値化されにくい、顧客から直接感謝されにくいといった点からモチベーションを維持するのが難しいのです。
さらに、フィールドセールスとの役割の違いから劣等感を抱くこともあれば、テレアポ中心の業務に精神的な負担を感じる場面も多いでしょう。
ここでは、インサイドセールスを「きつい」と感じやすい具体的な理由を解説していきます。
成果が見えにくい
インサイドセールスは、リードの創出や商談機会の提供といった役割を担っており、最終的な契約や売上はフィールドセールスに委ねられるケースが大半です。
そのため、数値的な成果が自身の手元に残りにくく、「自分の努力は本当に会社に貢献できているのだろうか」と疑問を抱いてしまうことがあります。
さらに、営業目標は設定されているものの、フィールドセールスの「契約件数」と比べると曖昧であることが多く、達成感を得にくいのも特徴です。
例えば、数十件の架電や複数の商談調整をこなしても、結果的に契約につながらなければ「やった意味がない」と感じてしまうこともあります。
こうした背景から、成果がダイレクトに評価されにくいインサイドセールスは、モチベーションを維持するのが難しく、精神的な疲労を感じやすいのです。
フィールドセールスに劣等感を感じる
営業組織の中では、契約を直接獲得するフィールドセールスが「花形」とされることが多く、数字として明確に評価されやすい傾向があります。
一方で、インサイドセールスはあくまで商談機会を創出する裏方的な役割であるため、成果が正当に評価されにくいことがあります。
例えば、同じ顧客にアプローチをした場合でも、契約を締結するのはフィールドセールスであり、成果として称賛されるのも彼らです。
そのため、「自分はただの前座に過ぎないのでは」と感じてしまう人も少なくありません。
さらに、社内表彰やインセンティブもフィールドセールス中心になりやすいため、貢献度に対して正しい評価が得られていないと感じることがあります。
こうした状況が続くと、インサイドセールスとしての自信を失い、劣等感から「この仕事に向いていないのでは」と悩む原因になるのです。
テレアポで迷惑がられる
インサイドセールスの代表的な業務として挙げられるのがテレアポです。
しかし、営業電話は多くの人に「迷惑なもの」と捉えられがちであり、拒否的な反応を受ける場面が少なくありません。
電話口で冷たく断られたり、時には強い言葉で拒絶されたりすると、精神的に大きなダメージを受けてしまいます。
特に、1日に数十件以上の架電を行う中で成果が出ない日が続くと、「自分の存在自体が迷惑なのでは」と思い込んでしまい、自己肯定感が下がることもあります。
また、最近ではメールやチャットなどのデジタルコミュニケーションが主流になってきているため、電話での営業は時代に合わないと感じる人もいるでしょう。
このように、テレアポは精神的負担が大きい上に成果につながりにくいこともあり、インサイドセールスが「きつい」と感じる大きな要因になっているのです。
板挟みの立ち位置
インサイドセールスを担当すると、社内で板挟みの立ち位置になることも多いでしょう。
マーケティングからは「見込み客を無駄にするな」と言われることもしばしばあるものです。
そして、フィールドセールスからは「成功率の低い見込み客を流すな」と言われ、結果として板挟みで悩むことも多いでしょう。
そこで、顧客が本当に商品を欲しているか、興味をもってくれているかを判断し、取り次ぐことが必要になります。
顧客になるべく興味をもってもらえるよう話し、的確に判断し取り次げば、フィールドセールスの成功率にも貢献できます。
インサイドセールスだからといって営業の要素すべてを、フィールドセールスに任せないという心掛けは必要でしょう。
周りの理解が浅い
インサイドセールスに対する理解が浅い社員から「仕事が遅い、もっと攻めろ」などと言われることもあります。
ときには、テレアポと混同されることもあるかもしれません。
インサイドセールスについてよく知らない社員から、積極性や見込み客の獲得率について意見されることも少なくないでしょう。
ただし、他部署の人の意見を参考に工夫して、自分の武器にしていくことも可能です。
また、参考にならなければその場はやり過ごすか、あまりに風通しが悪く、人間関係も悪い職場なら転職も考えると良いでしょう。
インサイドセールスは、理解されにくい仕事ですが、営業の中で重要な立ち位置であるため、前向きに行いたいところです。
正解がない
確立されたノウハウがなく、模索する日々が続くため、きついと感じる人もいるでしょう。
インサイドセールスは、基本的なアプローチの仕方や顧客を獲得するためのヒントは存在しますが、状況や人によりさまざまです。
最初のうちは、先輩の指導が丁寧にあったり、トークスクリプトももらえたりしますが、すべての顧客に通用するわけではないのです。
顧客に合わせて臨機応変に対応を変えられるようになれれば理想的ですが、プロでも難しいことでしょう。
日々、営業についての本を読んだり顧客の特徴を観察したりしてレベルアップしていくと良いかもしれません。
こなすべき案件が多い
インサイドセールスは、こなすべき案件が多いのも特徴です。
また、インサイドセールス部門の人数は少ない傾向にあり、少人数で多くの案件をこなす必要があるため、きついと感じやすいでしょう。
よりたくさんセールスをかけて、見込み客を増やさなければならないため、1人の負担も大きいと言えます。
セールスをかける母数は多いほうが良いので「どんどんかけろ」という方針の会社も少なくないでしょう。
そのため、こなすべき案件が多く、つらいと感じるかもしれません。
仕事が辛い時の対処法
インサイドセールスの仕事は、成果が見えにくかったり、日々の電話やメール対応に追われて精神的に疲れてしまうことも多い業務です。
さらに、社内外から板挟みになることもあり、「もう辞めたい」と感じてしまう瞬間も少なくありません。
とはいえ、辛さを感じるのはあなただけではなく、同じ環境で働く多くの人が抱える共通の悩みです。
そんな時は、気持ちを切り替える工夫をしたり、仲間と支え合ったりすることで乗り越えやすくなります。
ここでは、インサイドセールスとして仕事が辛いと感じたときに実践できる対処法を紹介します。
「これが当たり前」と割り切る
インサイドセールスで成果を出すまでには時間がかかることが多く、日々の業務が単調で「成果が見えない」「評価されにくい」と悩む人は少なくありません。
しかし、実は同じように感じている人は多く、あなた一人だけが抱えている悩みではないのです。
営業職の特性上、断られることや数字を追い続けることは避けられませんし、ある意味「当たり前の環境」とも言えます。
そこで大切なのは、「これは誰にでも起こること」と割り切って考えることです。
「みんなも同じ状況で頑張っている」と思えれば、必要以上に自分を責めることもなくなり、精神的な負担も軽減されます。
視点を少し変えて、「この経験は営業力やコミュニケーション力を磨くための時間」と捉えると、今の環境がスキルアップの土台になっていると気づけるでしょう。
割り切りの姿勢を持つことは、メンタルを安定させる上で非常に有効な方法です。
インサイドセールス同士の交流を大切にする
悩みを抱え込みやすい人に共通しているのは、「仲間がいない」と感じてしまうことです。
特にインサイドセールスは一人で電話やメールに対応する時間が多いため、孤独を感じやすい仕事でもあります。
そのため、同じ業務をしている仲間との交流はとても重要です。
仕事の合間に情報交換をしたり、悩みを共有したりすることで「自分だけじゃない」と実感でき、心が軽くなることもあります。
時には不満をこぼし合うだけでもスッキリしますし、互いに励まし合えば「また頑張ろう」と思えるものです。
また、交流を通じて成功事例や失敗事例を知ることができれば、自分の業務にも役立ちます。
さらに、チームとしての一体感が強まることで「みんなで成果を出そう」という前向きなモチベーションも高まります。
孤立して悩むよりも、仲間と積極的に関わることが、インサイドセールスを続ける上で大きな支えになるのです。
ノウハウを共有する
「なかなか成果が出ない」「アポイントが取れない」と悩んでいると、自分のやり方が間違っているのではないかと不安になることもあるでしょう。
そんなときは、一人で抱え込まず、うまくいっている同僚や先輩に相談してノウハウを教えてもらうのが効果的です。
インサイドセールスでは、トークの工夫やメールの文章のちょっとした違いが成果に直結するため、他の人のノウハウを学ぶことは大きなヒントになります。
成功している人の話法を参考にして自分のやり方に取り入れるだけで、成果が出やすくなることも少なくありません。
また、自分自身が得た知見を周囲に共有することも大切です。
お互いに情報を交換し合うことで、チーム全体のスキルが底上げされ、結果的に全員が成果を出しやすくなります。
ノウハウを共有する姿勢は、信頼関係の構築にもつながり、あなた自身の評価にもプラスに働きます。
成果に悩むときこそ、積極的に周囲と学び合う姿勢が重要です。
目標設定を見直す
目標設定は高すぎても、低すぎても逆効果でしょう。
特に、見込み客の数の目標設定に注意し、見込み客の数はマーケティングとの連携が不可欠です。
インサイドセールス部門だけではどうにもできないこともあります。
「見込み客が伸びない」という悩みがあるなら、マーケティングの担当者が相談に乗ってくれるかもしれません。
なぜならマーケティング部は、見込み客を増やさなければならない立場にあるからです。
最初のうちの目標設定は、同じ部署の上司と相談して決めるのが良いでしょう。
今よりも高い成果でありつつも、達成できる程度の目標設定を心掛けてみてください。
インサイドセールスのやりがい
インサイドセールスの仕事は「きつい」「辛い」と言われることも多いですが、決してネガティブな面ばかりではありません。
日々の業務を通じて得られるやりがいや成長機会は多く、キャリア形成において大きな強みとなります。
ここでは、インサイドセールスを続ける中で実感できる代表的なやりがいを具体的に紹介します。
毎日の業務をこなしていると気付けないやりがいを、改めて感じてみてはいかがでしょうか。
フィールドセールスから感謝される
インサイドセールスの大きなやりがいのひとつは、フィールドセールスから直接感謝される機会が多いことです。
インサイドセールスは、見込み顧客の掘り起こしやアポイントの調整を担当し、営業活動の入り口を支えます。
これにより、フィールドセールスは受注に直結する商談に集中でき、成果を上げやすくなります。
特に質の高いリードを渡せたときには「良い商談になった」「助かった」といったフィードバックを受けることがあり、自分の仕事がチームの成果に直結している実感を得やすいのです。
さらに、営業現場で成果が出ると「あなたのおかげで受注できた」と感謝の言葉をもらえることもあり、モチベーションの大きな支えになります。
自分一人で直接契約を取るわけではなくても、裏方としてチーム全体を支えているという存在意義を強く感じられるでしょう。
特に、フィールドセールスとの連携がスムーズに進んだ時には「信頼されている」という実感も得られ、日々の業務にやりがいを見出せます。
幅広いスキルが身につく
インサイドセールスはクライアントワークであるため、幅広いビジネススキルが自然と身につく点も大きな魅力です。
顧客の課題を正確にヒアリングし、必要な情報を整理してフィールドセールスへ橋渡しする過程では「コミュニケーション力」や「課題解決力」が鍛えられます。
また、日々の会話を通じて業界知識や製品知識も深まり、提案の質を高めるためのビジネスリテラシーも向上していきます。
加えて、インサイドセールスの業務はデスクワークが中心です。
顧客データの整理、メール対応、CRMツールへの入力など、細かい事務作業も多いため「正確さ」や「マルチタスク処理能力」も磨かれます。
特に複数の案件を同時進行するケースが多いため、優先順位の付け方やスケジュール管理のスキルは確実に身につきます。
こうしたスキルはインサイドセールスに限らず、マーケティングやカスタマーサクセスなど他職種でも活用できる汎用性の高い能力です。
長期的に見てもキャリアの選択肢を広げられる点が、インサイドセールスを続ける大きなやりがいといえるでしょう。
体力的な負担が少ない
営業職と聞くと外回りや長時間の移動をイメージする人も多いですが、インサイドセールスは基本的にオフィスやリモートワークで完結するため、体力的な負担が少ない点が魅力です。
フィールドセールスのように日々の移動で体力を消耗することがなく、快適な環境で仕事に集中できます。
特に、電話やオンライン商談が中心となるため、体を酷使する場面はほとんどありません。
また、スケジュールがある程度固定化されていることが多く、生活リズムを安定させやすいのもメリットです。
営業成績のプレッシャーはありますが、体力面での負担が軽いため、仕事とプライベートを両立しやすい環境といえます。
さらに、健康面を維持しながら長期的に働ける点も大きな利点です。
特に家庭や子育てと両立したい人にとって、体力的に続けやすい仕事であることはやりがいに直結します。
精神的なストレスはあっても、肉体的な疲労で消耗することが少ないため、キャリアを継続するうえで安心感を得られるでしょう。
柔軟な働き方ができる
インサイドセールスはITツールやオンライン会議システムを活用して業務を行うため、柔軟な働き方が実現しやすいのもやりがいのひとつです。
近年ではリモートワークやフレックスタイムを導入している企業も多く、働く時間や場所を柔軟に調整できるケースが増えています。
その結果、通勤の負担を減らしたり、自分のライフスタイルに合わせて仕事を進めたりすることが可能です。
例えば、午前中は自宅でリードリストの整理やメール対応を行い、午後はオフィスでチームとミーティングをする、といったハイブリッドな働き方も可能です。
また、ツールを駆使すれば全国どこにいても顧客対応ができるため、地方在住やライフイベントを控えた人にとっても働きやすい環境といえます。
柔軟な働き方ができることで、プライベートとのバランスが取りやすくなり、長くキャリアを続けやすい点も魅力です。
仕事の成果を出しながらも、自分らしい働き方を実現できることは、インサイドセールスならではのやりがいといえるでしょう。
インサイドセールスの向き&不向き
インサイドセールスは「成果が見えにくい」「精神的にきつい」と感じやすい仕事ですが、その一方で適性を持つ人にとっては大きなやりがいが得られる職種でもあります。
自分の強みや性格が業務とマッチすれば、日々の業務でストレスを感じにくく、成果も出やすいでしょう。
逆に、不向きな特性を持つ人にとっては、長く続けることが難しく感じられることもあります。
ここでは、インサイドセールスに向いている人・向いていない人の特徴を整理して解説していきます。
向いている人の特徴
インサイドセールスに向いている人は「聞く力に優れている」「業務処理が早い」「粘り強く取り組める」「関係性を築き続けられる」といった特徴を持っています。
これらの資質を備えている人は、営業活動を効率的かつ成果につなげやすく、周囲からの信頼も得やすい傾向にあります。
ヒアリング力に長けている人
インサイドセールスでは、相手の課題やニーズを正しく把握することが何より大切です。
そのため、話す力以上に「聞く力」が求められます。
相手の言葉を引き出す質問ができたり、相手の本音を丁寧に聞き取れる人は、見込み顧客の課題解決につながる提案ができるため成果につながりやすいです。
傾聴姿勢を持ち、相手に安心感を与えられる人は大いに活躍できるでしょう。
タスク処理の速度が速い人
インサイドセールスは一日に多くの案件をこなす必要があります。
電話やメール対応、CRMツールの入力など、処理すべき業務が細かく積み重なるため、スピード感を持ってタスクを処理できる人は大きな強みになります。
作業を滞らせずに進められることで、余裕を持って商談準備やフォローに時間を割けるため、結果として成果が出やすくなります。
忍耐力がある人
インサイドセールスは成果がすぐに出にくい仕事です。
アポイントにつながらなかったり、断られたりすることも日常茶飯事。
そのため、忍耐強く取り組める人でないとモチベーションを維持するのが難しいでしょう。
逆に、コツコツと続けていける忍耐力のある人は、積み上げた努力が後々大きな成果につながります。
継続的な関係性構築が得意な人
一度のやり取りで成果が出ることは稀で、多くの場合は中長期的な関係構築が必要です。
そのため、顧客と継続的に接点を持ち、信頼関係を少しずつ深めていくことが得意な人は、インサイドセールスで活躍できます。
単発的な成果にこだわるのではなく「長く信頼される関係」を意識できる人に適した職種です。
向いていない人の特徴
一方で、インサイドセールスに不向きな人は「完璧主義で柔軟性に欠ける」「受け身で自ら行動できない」「人との関わりが苦手」といった特徴を持っています。
こうした傾向が強いと、成果が出にくくストレスがたまりやすいため、長期的なキャリアとしては向かない可能性があります。
完璧主義な人
完璧主義な人は、インサイドセールスには向かないかもしれません。
完璧を目指すというのは、向上心があって良いはずですが、良くない方向の完璧主義は業務の邪魔になってしまいます。
失敗を恐れてなかなか行動に移せない、自分の提案を完璧だと思い込み、顧客の意見を軽視してしまう人には向きません。
反対に、失敗しても良いので、どんどん顧客にアタックできる人はインサイドセールスの世界で成長しやすいでしょう。
また、自分の提案やセールスのスキルを完璧だと思い込み、顧客の話や上司の意見を無視してしまう人も向いていないといえるでしょう。
受動的な人
インサイドセールスは、確立されたノウハウがないため、受動的な人は成長していけません。
上司の指示とアドバイス、基本のセールスの知識だけでは、多くの顧客獲得にはつながらないでしょう。
日々の業務の中で自発的に「どうすれば、より業績が伸ばせるか」考えられる人が求められます。
受動的な態度では、学べることも少なく、顧客への十分なアピールは難しいです。
インサイドセールスも、あくまで営業の仕事であるため、積極性は必要です。
普段から受動的な人は、積極的な態度を心掛けてインサイドセールスの業務に臨みましょう。
人と関わるのが苦手
コミュニケーションが苦手であるにもかかわらず、営業に配属された人もいるかもしれませんが、基本的にコミュニケーションが苦手な人は営業職自体、向いていません。
インサイドセールスは特に、ストレスが溜まりやすいので転職を考えるのがおすすめです。
セールスの業務は、どうしても積極的に話しかければならないため、コミュニケーションに苦手意識のある人にはきつい仕事でしょう。
不可能というわけではありませんが、コミュニケーション能力が高い人と比べ、苦手な人は大変に感じるかもしれません。
インサイドセールスにおすすめの転職先
インサイドセールスの仕事が「きつい」と感じた時、無理に我慢し続ける必要はありません。
スキルや経験を活かせる転職先は複数あり、キャリアを大きく広げるチャンスにもつながります。
特に営業スキルや顧客理解力を土台に、フィールドセールスやマーケティング、カスタマーサクセスといった職種へキャリアチェンジするケースは多く見られます。
いずれもインサイドセールスで培った経験が大いに役立ちやすく、転職後に即戦力として活躍できる可能性が高いのが魅力です。
ここでは、代表的なキャリアの選択肢を具体的に紹介します。
フィールドセールスへの転属
インサイドセールスである程度の成果を出した人におすすめなのが、フィールドセールス(外勤営業)へのキャリアステップです。
インサイドセールスは見込み顧客を発掘したり、アポイントを調整したりする役割が中心ですが、その先の商談を担当するのがフィールドセールスです。
すでに顧客との初期接点を作る経験を積んでいるため、商談時の会話の進め方や顧客の課題感を把握するスキルは強みとなります。
さらに、同じ会社内での転属であれば、自社のプロダクトやサービスを理解した状態で臨めるため、スムーズに成果を出しやすいでしょう。
特に「もっと直接お客様と関わりたい」「契約獲得の瞬間に立ち会いたい」と感じる人にとって、フィールドセールスはやりがいの大きな選択肢となります。
マーケティング
顧客の声を生で聞き、顧客ごとにどのような商品が支持されているかというデータはマーケティングに活かせます。
インサイドセールスの業務で知った顧客の特徴や声は、マーケティングの仕事で非常に役立つものです。
マーケティングの仕事は、顧客が何を求め、何を考えているか知ることが必要になります。
インサイドセールスの経験があれば、顧客の生の声を聞いた経験から、どうすれば良いか考えやすいでしょう。
営業は苦手だが、人の話を聞き理解することは得意だったという人は、実はマーケティングで活躍できるかもしれません。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスとは、顧客に商品・サービスの提供を行うだけでなく、提案やサポートを行います。
リピーターの獲得や企業へのロイヤリティ(信頼や愛着)の獲得が目的です。
提案やサポートを積極的に行うことで、顧客の商品やサービスへの満足度が高まります。
インサイドセールス同様、コミュニケーション能力は必要ですが、既存客への対応になるため、負担が軽めでしょう。
顧客のニーズに応えたり不安を解消したりすることで、直接感謝の声が聞けるのも魅力です。
インサイドセールスよりも、ある面では考えることも多く、頭を使う業務かもしれません。
しかしながら、その分やりがいを感じられるという人も多いでしょう。
「顧客の役に立っていると実感しやすい業務が良い」という人には、おすすめです。
転職活動はエージェント活用がおすすめ
インサイドセールスの仕事は営業力やマルチタスク管理能力など、幅広いスキルが身につきます。
そのため、この経験は転職活動において様々な会社から重宝されるでしょう。
とはいえ、自力での転職活動では企業研究や書類準備、面接対策などやることが多く、負担を感じやすいのも事実です。
そんな時に心強い存在となるのが転職エージェントです。
エージェントに登録すれば、あなたのスキルや経験を客観的に分析してもらえるため、自分では気づかなかった強みが明確になります。
その結果、どんな業界や職種で力を発揮できるのかがわかり、適切な方向性を見極められるのです。
また、非公開求人の紹介や、応募企業ごとの面接対策といったサポートも受けられるので、一人で活動するより効率的かつ有利に転職を進められます。
特に「キャリアの棚卸しが苦手」「自分の市場価値が知りたい」と感じる方にとっては、エージェントの活用は大きな支えになるでしょう。
中でもアゲルキャリアのような実績豊富なエージェントであれば、インサイドセールス経験者に合ったキャリアパスを一緒に考えてくれるため、安心して転職活動を進められます。
まとめ
インサイドセールスは、成果が見えにくかったり板挟みの立場に悩まされたりと、「きつい」と感じやすい仕事です。
しかし一方で、フィールドセールスから感謝されたり、幅広いスキルを身につけられるなどのやりがいも存在します。
大切なのは、自分がどのような働き方やキャリアを望んでいるのかを冷静に見極めることです。
もし今の環境での成長に限界を感じたり、「自分には向いていないのでは」と思ったら、無理を続けるのではなく転職も一つの選択肢として考えるべきでしょう。
その際には、自分だけで判断するのではなく、転職エージェントに相談して市場価値や適性を客観的に把握することが大切です。
プロのアドバイスを受けながら次のキャリアを選ぶことで、後悔のない転職につながります。
インサイドセールスで培った経験は決して無駄にはならず、フィールドセールスやマーケティング、カスタマーサクセスなど幅広い分野で活かすことができます。
自分に合った働き方を見つけ、前向きにキャリアを築いていきましょう。
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