広告業界の転職で質問される代表例を紹介!面接前にすべきことや求められていることも解説!
広告代理店の営業職を目指し、面接までたどり着いたものの、その面接に対して不安を抱いている転職者の方も多いでしょう。
できる限り、面接本番までにしっかり対策して臨みたいものですよね。
今回は、広告代理店営業職の面接において、面接前にやっておくべきこと、広告代理店営業職に求められる資質、面接における質問例などについて解説しています。
これを読むことで、転職時の面接では、どのように対策しておくべきか明確になるでしょう。
ぜひ面接対策の参考にしてください。
【広告営業の面接】面接の前にすべきこと
面接の前にすべきこと、それは自分自身や志望先の企業・業界について理解を深めることになります。
面接は、採用担当者と顔を合わせて自分の言葉でやりとりするものです。
書類選考と比べて、自他に対する理解度の深さややる気、熱意といったものが如実に表れます。
広告代理店の営業職にとって、リサーチ力はとても大事なものです。
業界についてしっかり調べて理解しているということを示すためにも、事前の情報収集と、それを伝える練習が必要になります。
自己分析
面接の準備でまずやるべきことは、自分について正しく理解すること、自己分析をやりましょう。
自己分析によって、自分のことを理解することで、志望する転職先に自分の良いところ、企業や業界とマッチしているところを効率的にアピールできます。
また、転職活動における内定獲得は一見するとひとつのゴールに見えますが、実際はそうではありません。
転職後にどのようなキャリアを築きたいのか、どのような人生を歩みたいのか、転職後の人生を失敗させないことが重要です。
自己分析することで、なぜこの企業に転職したいのか、将来的にどのようなキャリアプランを描いているのか、未来のビジョンが明確になるのです。
つまり、自己分析で得られた結果によって、自分のどんなところを応募先の企業にアピールするれば、高い効果を得られるのか知れるということになります。
自己文分析のやり方/把握する内容
では実際に自己分析の方法について説明します。
さまざまな方法があるのですが、自分がやってきたことと何を望んでいるのかの2つを明確にしましょう。
自分の経歴を時系列に沿って細かく書き出してみましょう。
大きな出来事だけでなく小さな出来事も書き出して、これまでの自分の年表を作ります。
とくに、就職後は●年に入社し、●年何月にこんな案件を担当した、など担当した案件や発生した事象なども書いておくと良いです。
自分の年表が完成すれば、自分が何をやってきたのか一目でわかります。
そして、強みの明確化の手助けにもなるはずです。
仕事に対する3つの軸を掘り下げていきましょう。
「どんな仕事をしたいか」という仕事軸、「どんな条件をかなえたいか」という条件軸、「どんな職場環境が望ましいか」という環境軸の3つの軸を掘り下げます。
それぞれの軸でどうなりたいかを書き出し、書き出した内容に優先順位を5位までつけましょう。
選んだ5つの項目はあなたの価値観であり、それらを文章にしてつなげていけば、自分の思考性に近くなるはずです。
業界研究・企業研究
自己分析して、自分について知ることができました。
次にやることは、企業や業界を知ることです。
業界や企業を分析すれば、自分自身の特性と、業界や企業のどんなところがマッチしているか、社風や企業理念に合わせて自分の強みを効果的にアピールするためには、どこに重点を置くべきかなどを把握できます。
そして、業界の状況を知ることは、自分のキャリアプランにも直結してきます。
今後どのような環境に身を置いていきたいのか、選択する上での判断基準にもなってくるのです。
たとえば、広告業界の場合、従来のマスコミ4媒体における広告は落ち目ですが、インターネット広告は成長傾向にある分野です。
したがって、マスコミ4媒体よりもインターネット広告に力を入れている企業の方が、将来性があると考えられます。
業界研究と企業研究をすることで、こういったことが分析できるのです。
業界・企業研究のやり方/把握する内容
どんな企業や業界なのかを知りたいときは、公式データなど客観的な資料を駆使して研究をしましょう。
また、雰囲気を知りたい場合はインタビューやSNS、口コミサイトから実際の雰囲気を読み取るとイメージがしやすいです。
・求人票、求人広告
・企業ホームページ
・新卒採用ページ
・四季報
・業界地図
・求人票、求人広告
・新卒採用ページ
・企業SNS
・口コミ、知人
面接対策
どんなに事前に入念な情報収集を行っても、面接本番でしっかり話ができなければ無駄になってしまいます。
本番を迎える前に、面接の対策を実施しましょう。
一人でやるのもいいのですが、客観的な目線でのアドバイスがあると、対策として十分です。
たとえば、転職エージェントや友人などを通して面接対策をするのが良いでしょう。
エージェントや友人を上手に利用すれば、練習に対するフィードバックも返ってくるため、今の自分に何が足りないのかもわかります。
面接の受け答えで大切なのは、はっきりと大きな声で、明るくハキハキと話すことです。
緊張のあまり早口になってしまうと、聞き取る方も大変です。
また、受け答えの内容で大切なのは、根拠を明確にして整合性を意識し、相手が納得できるような構成にすることです。
ケースバイケースではありますが、とくに「質問に対しての回答」をすることを意識するようにしましょう。
面接練習は、数をこなすことが大切です。
本番で緊張しないためにも、実践をイメージして、何度もやってみましょう。
【広告営業の面接】広告営業で求められていること
面接は、自分の魅力を応募先企業に的確に伝える絶好の機会です。
ただ絶好の機会と言っても、的外れなことを言ってしまったり、回答に悩んだりなど、「なんであんなことを言ったのだろう」と後々後悔する人も少なくありません。
面接で良い印象を与えるためには、その職に就くうえで求められている資質について理解する必要があります。
どういった性質が求められているかわかれば、自分のどこをピックアップしてアピールすれば良いのかが明確になってくるのです。
逆に、業界内や営業という職種に求められているものが何かわかっていないと、的外れな自己PRになってしまう可能性があります。
そのような事態に陥ってしまわないためにも、広告営業で求められる資質をしっかりと把握しましょう。
コミュニケーション能力
営業職にとって大切なのは、何といってもコミュニケーション能力です。
特に、広告代理店の営業がやりとりするのはクライアントだけでなく、自社内のプロジェクトメンバーとのコミュニケーションも必要になります。
営業は、広告制作を依頼するクライアントと実際に制作を行う会社のメンバーとの架橋として、双方と連絡を取りスケジュールの調整をしながらプロジェクトを進めていく存在です。
クライアントの要望と現場の意見とのすり合わせを円滑に行うためのコミュニケーション能力は何よりも重視されます。
また、単純に話す能力だけが重要なのではなく、「聞く能力」も大切です。
クライアントが抱えるマーケティング上の課題や問題を解決するために、根気よく聞き取りをするヒアリング力が求められています。
臨機応変さ
広告代理店の営業職には、臨機応変に対応できる柔軟さも求められます。
広告という商材の性質上、売り込みをかけて契約が成立したらそこで仕事は終わりとはなりません。
クライアントに合わせて広告を作成している途中で、そのクライアントの都合により計画の変更がある場合も少なくないのです。
現場でトラブルが起きて調整に手間取ることも少なくはないでしょう。
また、他業界と比べてマーケティングに関するコンサルティング的な面も強い仕事になります。
クライアントの状況や市場のトレンドに合わせて営業の方法や提案の内容を変えなければならないため、常に最新の情報を取り入れることや考え方を変える柔軟性が重要なのです。
その時々に合った手法を試し、一つのやり方に固執することなく切り替えられる潔さが大切になります。
情報収集能力
広告代理店の営業として重要な能力は、コミュニケーション能力だけではありません。
市場に対しその時々において効果的な広告の提案をするためには、リサーチ能力、情報収集能力も必要です。
インターネットや雑誌などを通して常にアンテナを張り、新しい情報に敏感な人は広告業界に向いています。
変化の激しい市場に深く関連した仕事をしなければならない以上、古い情報に囚われずにさまざまな情報を受け入れられる方が有利と言えるでしょう。
また、俗に言う「ミーハーな人」であっても、実はトレンドを追いかけ世間についていくという観点から見れば広告業界に高い適性があると言えます。
特に、SNSのような多くの消費者が集まるコミュニティでの情報収集が得意な人はトレンドを追うのも得意であると考えられるでしょう。
【広告営業の面接】広告営業でされる質問
面接には、どんな業界でも普遍的に聞かれる質問もありますが、業界ならではの質問と答え方も存在します。
それは広告業界においても同じで、クリエイティブや企業が出稿している媒体に関する質問もあるでしょう。
ここでは、そんな広告代理店営業職の面接でよくされる質問と、その質問をどのように捉えて回答を考えたら良いのかを紹介します。
自己分析や業界研究、企業研究をどれだけしっかり行えたかが、回答の精度に影響してくるため、事前準備はしっかりと行いましょう。
広告営業の転職面接で質問される内容を事前に把握し、自分なりの適切な答えを見つけることで、希望する企業への転職も実現しやすくなります。
なぜ広告業界を志望しているのですか?
業界を選んだ理由というのは、どんな企業であっても必ず質問されるでしょう。
面接官がこの質問をする意図としては、業界への理解度と求められている人物像との照合が目的です。
業界への理解度という部分に関しては、志望度の高さや熱意を量ることができます。
転職ということで、採用担当者としても経験者や知識ある人を採用したいというのが本音です。
まったく無知な人よりも、未経験であってもリサーチできている人の方が印象も良いでしょう。
それに伴い、事前に自己分析や業界研究をしておくことで、自分なりに「なぜ」という答えや「何を実現したいか」という希望が見えてきます。
ただし、その「なぜ選んだのか」という理由を相手に納得してもらうには、説得力が必要です。
「どうして広告業界に興味を持ったのか」「広告業界でどんな仕事をしたいのか」ということを、関連するエピソードや、今後業界でどうなりたいのかという展望を一緒に展開していくと、説得力が増します。
その中でもなぜ当社を志望しているのですか?
なぜ広告業界を選んだという業界を志望した理由と一緒に聞かれるのが、「なぜこの企業を選んだのか」という質問。
この質問を採用担当者がする意図として、応募者が自社の社風や経営理念にふさわしいか見極めようとしているのです。
この質問はとても重要で、企業への志望度にも直結します。
回答次第では広告業界に憧れて志望しただけと受け取られ、よその会社でもいいのではないかと思われる可能性も十分にあります。
きちんと事前対策しておけば、その企業の特徴やほかにはない強みを認識した上で、自分が転職で成し遂げたいことをしっかりと伝えられるはずです。
ほかの企業ではなく、その企業でなくてはならない理由を、自分のやりたいことや将来的な希望と併せて答えられるように自分の中で整理しておきましょう。
その際に活かせる強みがあれば、一緒に伝えられるとより効果的です。
好きなCMは何ですか?
広告業界の面接においては、「好きなCMは何か」「印象に残っている広告はあるか」といった質問をされることがあります。
この時、単純に自分の好きなCMに答えるだけではいけません。
営業としてクライアントに提案をする際には、広告の効果や意図についてしっかり理解しておく必要があります。
すでに配信されているCMから、そういった制作者の意図や狙いを読み取る力があるかが重要視されているのです。
好きなCMを選んだうえで、その広告の意図は何かを考え、演出や構成など広告上のどういった点からそれが窺えるのか考察しましょう。
また、そのCMを受けて自分自身にどんな変化があったのかも具体的に答えられるようにしておくことが大切です。
日頃広告を目にする際に、制作者の意図や得られる効果を意識して観察すると良いでしょう。
広告業界に関するイメージは何ですか?
ときに業界に対するイメージを尋ねられるケースもあります。
この質問は、業界研究でどれだけ深く調べられているかによって、回答の精度が変ってくるでしょう。
業界のリサーチができているという印象をもたれるためにも、トレンド的なニュースに触れつつ自分の意見を言えると、採用担当者の予想をいい意味で裏切れるはずです。
もちろん、相手はその業界に身を置く人だからこそ、付け焼き刃の回答は見抜いてしまいます。
そのイメージを持つに到った理由も、具体的に説明できるようにしておきましょう。
しっかり業界研究ができている人ほど、イメージを具体的に固めることができます。
逆にこの質問に対する回答がふわふわしていると、大して業界について調べていない、広告業界の仕事に対して興味がないと取られてしまいかねないため注意が必要です。
まとめ
ここまで広告業界の営業に転職する際の、面接対策について説明してきました。
面接本番までに自己分析や業界研究、企業研究をしっかり行うことで、情報収集して自他への理解を深める必要があります。
自分の強みや思考性を正しく把握し、広告業界で求められている人材の資質とすり合わせ、面接の際に余すことなく自分の魅力を伝えられる状態を目指しましょう。
また、業界や企業について詳しく知ることは、その仕事に対する熱意や関心を証明することにもつながります。
今回説明してきた広告代理店営業職の面接において、面接前にやっておくべきこと、広告代理店営業職に求められる資質、面接における質問例といったポイントを押さえ、広告業界への転職をぜひ成功させてください。
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