【回答例あり】面接で好印象を与える自己紹介の方法とは?ポイントや注意点を徹底解説!
はじめに
転職の面接では、効果的な自己紹介が肝心です。
単に名前を述べるだけでなく、面接の成否に影響を及ぼす要素として自己紹介があります。
自己紹介でのポイントを落とさないためには、しっかりとした準備が重要です。
志望動機や能力の展開に先出ち、自己紹介の段階で印象を損ねないよう注意しましょう。
本記事では、面接での自己紹介の効果的な方法や準備のポイントを詳しく説明します。
【面接の自己紹介】自己紹介の役割
面接の冒頭で必ずといっていいほど、聞かれる「自己紹介」。
履歴書や職務経歴書を見れば、応募者の情報を把握できる中で、なぜあらためて自己紹介を求められるのでしょうか。
面接における自己紹介は、下記の3つの役割が挙げられます。
・アイスブレイク
・応募者のコミュニケーション能力の把握
・後の質問に生かすため
・履歴書の内容確認
まずは、それぞれの項目を見ていきましょう。
アイスブレイク
「アイスブレイク」とは、初対面の人との会議など、緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション方法のことをさします。
転職の面接も人生を左右する一世一代の場。
面接官は応募者の緊張をひしひしと感じています。
応募者の緊張をほぐすためにも、まずは自己紹介をお願いし、会話のきっかけを作ることが多いです。
緊張をほぐし、より普段の状態に近い姿を見せるために、アイスブレイクの役割として自己紹介を求められます。
応募者のコミュニケーション能力の把握
面接は、企業が応募者を評価する場でもありますが、相互理解の場でもあります。
コミュニケーションをとる中で、「この人はこんな人だ」と予測を立てていくのです。
例えば、自己紹介の段階では、基礎的なコミュニケーションの能力の把握を目的としています。
たとえば、自己紹介を求められているにもかかわらず、自己PRや志望動機になっていれば、会話のキャッチボールが噛み合わないとみなされかねません。
緊張しているからといって、ぼそぼそと暗く話してしまえば、業務時も同じような状態になるのかと受け取られる可能性もあるでしょう。
聞かれた質問に対して、しっかり応答ができるかの応答力、目を見て話しているかなどの基本的なコミュニケーション能力を自己紹介では見られています。
後の質問に生かすため
面接官は自己紹介で話した内容を基に、その後の質問を広げていきます。
自己紹介のなかで印象に残ったこと、さらに深掘りしていきたいことを質問し、応募者のパーソナル部分を汲み取ろうとしていくのです。
そのため、自分の経歴やスキル、人柄の中でも、深掘りして欲しい内容を自己紹介の中に盛り込んでおくと、面接官も深掘りしてくれる可能性があります。
履歴書の内容確認
面接時に行う自己紹介は、履歴書に記された事項を自分の言葉で伝える貴重な機会です。
さらに、履歴書に書かれた内容は基本情報となり、内容をどのように話すかによって面接官に与える印象が大きく左右されます。
口頭での自己紹介は、履歴書の記載内容の正確性を確認するため、また面接官が応募者の経歴を再確認する手段としても重要です。
したがって、履歴書の内容を正確に理解し、どう表現するかを事前に熟考することが求められます。
自己紹介は単なる経歴の再確認以上の意味を持ち、応募者の個性や能力、さらにはコミュニケーション能力を面接官に示すチャンスです。
この機会を最大限に活用し、自己紹介を通じて面接官に強い印象を残すことが重要になります。
また、履歴書の内容と口頭での表現に食い違わないようにするのも、信頼性を高める上で不可欠です。
【面接の自己紹介】自己紹介で話す項目
面接での自己紹介は、あなた自身を表現する絶好の舞台です。
ここでは、効果的な自己紹介の方法を紹介します。
はじめにあいさつをして、相手に敬意を表しましょう。
次に、あなたの現職や前職について話すことで、経歴の概要を伝えます。
そして、面接官に印象を残すためには、意欲や情熱を伝えることが大事です。
自己紹介で話す項目を通じて、あなたの魅力を最大限に伝える方法を解説していきます。
あいさつ
面接での第一印象は重要です。
「本日はお忙しい中、時間を割いていただき感謝しております」や「このような機会をいただき、誠にありがとうございます」などの表現を用いることが望ましいでしょう。
次に、自己紹介の際は現職の社名や肩書きを述べる前に、自分のフルネームを明瞭に伝えることが重要です。
面接室に入る時はドアをノックし、「失礼します」といってから入室してください。
面接官に向き直り、「○○と申します、本日はよろしくお願いいたします」とあいさつし、一礼するのがマナーです。
面接官からの合図を待ってから着席します。
面接終了時は、「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と礼儀正しくあいさつしてください。
これらのマナーを守ることで、あなたの礼儀正しさとプロフェッショナルな印象を面接官に与えられるでしょう。
現職や前職について
面接の場面で自己紹介する際には、今までの職歴から具体的なスキルや資格を明確に伝えることが求められます。
特に、現職や前職で磨いた技能が、今後希望する職種にどう貢献できるかを示すことが重要です。
例えば、特定の資格や特殊な技能があれば、それを前面に出し、どのように職場で生かせるかを説明しましょう。
また、今までの業務で成し遂げた成果や特筆すべき実績があれば、具体的な事例を交えて話すと、面接官に対してあなたの能力と実績をより鮮明に伝えられます。
このように自己紹介を構成することで、面接官に強い印象を残し、高い評価を得る可能性を高められるでしょう。
意気込みや熱意
面接の自己紹介では、あなたの情熱や取り組む姿勢を伝えることが必要です。
複雑に考える必要はなく、あなたがどのように仕事に取り組み、どのような意図を持っているかをシンプルに述べるだけで十分でしょう。
内容は事前に準備する必要はなく、現場の雰囲気に合わせて話す即席での発言も効果的な方法です。
例えば、「少し緊張していますが、全力を尽くします」のような軽快なコメントも良い印象を与えます。
さらに、「今日、このような経験や特性をお話できれば」と自己紹介の中で強調したいポイントに触れるのもよいでしょう。
最後は、「今日はどうぞよろしくお願いいたします」と締めくくるのが適切です。
【面接の自己紹介】自己紹介と自己PRの違い
面接では「自己紹介」をもとめられるパターンと、「自己PR」を求められるパターンがあります。
自己紹介と自己PRの違いが分からない人や話していくうちにごちゃまぜになってしまう人もいるでしょう。
「自己紹介」と「自己PR」はとても似ている言葉ですが、企業にとっての聞きたい内容が異なります。
自己紹介は、経歴、人柄などを簡潔にまとめたものを指します。
名前や現職、趣味、特技などの内容であなたの人柄を1分程度でまとめ、あなた自身を知ってもらうようにしましょう。
一方で、自己PRはあなたの魅力を伝えるものです。
長所や強みなど、企業に採用したいと思ってもらえるような事柄を伝えていかなければいけません。
経歴やスキル、特性などをまとめ、企業にあなた自身を売り込んでいきましょう。
【面接の自己紹介】自己紹介の内容を選ぶ際のポイント
自己紹介で何を話すか、内容を選ぶときのポイントも見ていきましょう。
自己紹介でも自分が希望する職種に適した人物であるという印象を、面接官に与えることが第一です。
「この人ならこの職種でもうまくやってくれそう」と思ってもらうために、ある程度話す内容を決めておくと安心でしょう。
例えば、営業職を希望しているとしましょう。
営業を希望する場合、コミュニケーション能力があると受け取ってもらえると、今後の展開も有利に動きそうだと予測できます。
その上で自分の性格は「人と話すのが好き」「相談されることが多い」など、対人関係に基づく内容だと、のちのちの自己PRにもつながっていきます。
その他だと、企画職などを希望している場合は、「人の喜ぶ顔が好き」といった内容なども盛り込みやすいです。
それに合わせて、旅行や誕生日サプライズなどのエピソードを簡潔に添えれば、誰かのために何かを企画し喜ばせられる、ホスピタリティとひらめきを持ち合わせた人という印象を受けやすくなります。
このように、自己紹介で話す内容は職種に絡む内容だと、後々の自己PRにもつながりやすいです。
ただし、あくまで自分のことを話すのであり、希望した職種のために正反対の自分を偽る必要はありません。
【面接の自己紹介】自己紹介を話す際のポイント
続いて、自己紹介を話す際の構成や態度のポイントをまとめました。
自己紹介は第一印象と結びつきが強く、今後の印象にも左右します。
基本的なポイントを押さえておき、相手に良い印象を与えられるようにしておきましょう。
自己紹介時は、「身だしなみ」「面接官が気にしている点」「姿勢」に気をつけて臨むようにしてください。
身だしなみに気をつける
面接時の外見は話し方と同様、もしくはそれ以上に第一印象に影響します。
採用担当者は、会話開始前に服装、髪型、スタイリングを見て性格や仕事への適応度を判断することが多いです。
注意すべき身だしなみの要点は3つあります。
- 顔の表情が隠れてしまう髪型
- 衣服のシワや汚れ
- 香水や整髪料の過剰な香り
見落としやすい後姿などは全身鏡で確認したり、面接前に家族や友人の意見を聞いて注意するとよいでしょう。
また、細かな注意点に気を配ることで、採用担当者に対して自己管理能力が高いという印象を与えられます。
面接では言葉だけでなく、外見によっても自己表現の場であると認識しましょう。
面接官が気にしている点を押さえる
面接官が気にしている点を把握し、それに沿って自己紹介を構築しましょう。
特に注目されるのは、応募者の経験やスキルです。
自己紹介では、過去の職場でどのような貢献をしてきたかを明確に伝えることが求められます。
具体的な実績やスキルを分かりやすく述べることで、面接官の興味を引くことが可能です。
また、面接官からの質問の内容で、面接官が何を重視しているかを推測できます。
例えば、「弊社に応募した理由を自己紹介で話してください」と質問があれば、志望動機を簡潔に伝えることが期待されていると推測が可能です。
あらかじめ用意してきた自己紹介に固執せず、状況に応じた柔軟な対応が成功のカギとなるでしょう。
謙虚な姿勢で臨む
面接では、謙虚な姿勢で臨むことを忘れないようにしましょう。
自分を売り込む面接でも、自分の能力・実績・スキルに関してアピールする姿勢は求められます。
しかし面接の場合、自信だけでなく謙虚な姿勢を示し「一緒に働きたい」と思ってもらわなければなりません。
自分の能力をアピールした後は、
「入社後も努力を続けたい・一から頑張りたい」
などの言葉を続けると謙虚さをアピールできます。
疲れている場合・緊張して硬くなっている場合は特に、応募者の表情や態度がぶしつけに見えてしまうおそれもあります。
深めにお辞儀する・言葉遣いに気を配るといった基本的な部分を大切にし、
謙虚に「面接を受けさせていただいている」という気持ちや感謝を示すようにしましょう。
【面接の自己紹介】自己紹介の注意点
続いて、採用面接で心がけたい自己紹介の注意点も紹介しておきましょう。
以下のポイントでミスがないようにしておけば、自己紹介のステップで大きな減点をされる可能性は低いです。
最初の自己紹介で悪い印象を与えてしまうと、
その後の「志望動機」「転職理由」「自己PR」のようなアピールチャンスが無駄になってしまうおそれもあります。
自己紹介をスムーズに乗り切り、その後のアピールタイムをより効果的なものにしましょう。
長さは2分以内で
まずは自己紹介の長さです。
自己紹介はあくまで面接の導入部分ですから、ここで時間を多く使うのは志望者・面接官双方にとって良いことではありません。
基本的には1分程度、職歴の説明が長くなる場合でも、2分以内で収めるようにしてください。
ただし、自己紹介で簡単な自己PRも一緒に話すよう求められた場合、もう少し長く話すことができます。
職歴に絡めて自分のスキル・能力を盛り込んだ、3分程度の自己紹介もできるように練習しておきましょう。
逆に「名前と前職(現職)の肩書きを教えてください」
のような具体的な指定があった場合、余計な話はNGです。
「(名前)です。〇〇株式会社の××部で働いております。本日はよろしくお願いいたします」
のような短い自己紹介に留めましょう。
職歴や現在の仕事にまつわるエピソードは、その後に続く質問で答えることになります。
プライベートの話が多い
採用面接の自己紹介でプライベートの話が多いと、話せる実績が少ない・プレゼン能力がない・面接の意味について理解していないといったマイナス評価をされやすいです。
確かに、友人を紹介してもらう・SNSなどで自己紹介文を作る場合の「自己紹介」では、犬を飼っている・サッカーが好きのようなプライベートの話をするのはとても自然なことでしょう。
しかし、採用面接の自己紹介は、あくまでビジネスパーソンとしての自分を知ってもらう意味があります。
いわゆる「アイスブレイク」のようなイメージでプライベートの話をする方もいますが、その役割は面接官が主に担うものです。
面接の自己紹介はプライベートの話をする場ではないので、名前・職歴・あいさつだけで自分をしっかりアピールできるよう準備しておきましょう。
表情や声のトーンは明るく
自己紹介では、表情・声のトーンを明るくすることも大切です。
謙虚な姿勢を示すこと・明るいイメージを感じてもらうことは両立できます。
まずは、自然な笑顔の練習から始めてはいかがでしょうか。
鏡を見るとき、多くの方は自分の身だしなみをチェックしているでしょう。
「表情」がどうかを確認することは少ないはずです。
自分が面接に臨むときの顔を鏡で見てみると、ぎこちない笑顔になっていてびっくりする方もたくさんいらっしゃいます。
声に関しても同様です。
自分の声を録音して聞くと、自分で思っていたイメージと大きくずれていることは珍しくありません。
採用面接を受けた経験が浅い方は、本命の面接に臨む前は、面接を多く経験しておく・声や表情をチェックしておくことがおすすめです。
転職理由まで話さないようにする
面接時の自己紹介では、自身の経歴やスキルを中心に伝えることが重要です。
多くの方は、無意識のうちに転職理由や志望動機の詳細に触れてしまいがちですが、現段階でそれらを深く語る必要はありません。
初めの自己紹介では、あなたの経歴の概要や応募先で働きたいと思ったポイントを簡潔に話しましょう。
詳細な転職理由や志望動機は、面接官からの具体的な質問があったときに、しっかりと伝えてください。
さらに、前職に関する情報を共有する際には、守秘義務を念頭に置き、必要以上に詳細を語らないよう注意しましょう。守秘義務違反は損害賠償や職場での重い処分につながる可能性があるため、共有する情報には十分注意が必要です。
【面接の自己紹介】パターン別例文
ここでは、営業をしている方が他の会社で営業職の採用面接を受けるシチュエーションを前提に、自己紹介の例文を紹介します。
「経歴について簡単な自己PRを聞かれた場合」と「自己紹介に絞って聞かれた場合」、「「〇〇さんについて教えてください」」と聞かれた場合」、「志望動機と併せて自己紹介を求められた場合の例文」の4パターンを想定して、例文を記載しました。
この文章構成は営業から営業の志望者だけでなく、他の職種から営業にキャリアチェンジしたい方にも使えます。
ぜひ自分なりの自己紹介を考える上で、参考にしてみてください。
これまでの経歴と簡単な自己PRを聞かれた場合の例文
私は現在勤務している〇〇株式会社で、個人向けの不動産営業を行っております。
先月は掲げられた目標の110%にあたる、〇件の成約を達成できました。
実績を残せた理由は、入社以来相手のニーズを分析し、適切な提案ができる力を磨いてきたためと考えております。
顧客のデータを詳細にデータベース化し、アピールしたい物件の特長を分かりやすいオリジナル資料にまとめることで、
お客様にこれまで以上の興味をもってもらうことに成功しました。
前職で培った分析力・提案力を御社でも発揮し、新規顧客の獲得で貢献できるよう努めたいと思っております。
本日はこうして面接のチャンスをいただくことができ、非常にうれしく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介を聞かれた場合の例文
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
私は〇〇大学文学部を卒業後、〇〇株式会社で〇〇販売を担当しておりました。
2019年4月からは現在の××部に異動し、法人営業を任されております。
ルート営業が中心で、顧客の要望をつぶさにヒアリングし、
つぎの営業に生かせるよう、社内で適切な情報共有が求められる業務です。
これまでの経験を御社でも生かせればと思っております。
よろしくお願いいたします。
前職の経歴について説明しても、自己紹介はこの例文のように1~2分程度の長さに収まります。
営業職未経験の方が転職に臨む場合、営業の仕事と絡められる業務内容・所属部署があればそれをピックアップして盛り込むのも効果的です。
「〇〇さんについて教えてください」と聞かれた場合の例文
このたびはお忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます。私は(名前)と申します。
現在の仕事ではパソコンの法人営業を担っており、大手アパレル企業や食品メーカーを含め、18社とのビジネス関係を築いています。営業成績としては、上半期の目標を115%達成し、営業チーム38名中で最高の成果を収められました。
要因は顧客のニーズを深く理解し、それに応じた最適なソリューションを提供したからであると考えております。
IT化が遅れていた食品業界に焦点を置き、大手食品メーカーに積極的にアプローチしました。クライアントのニーズを詳しく聞き出し、当社のパソコンを使うことで得られる具体的な利益を提案しました。
この努力により、新規顧客の獲得に成功し、売上目標達成に貢献しました。これらの経験を基に、御社の新規顧客獲得にも貢献したいと考えています。
私は顧客との信頼関係を築くこと、そして彼らのニーズに応えることを最優先に大切にしています。御社における新たな挑戦にも、今までのスキルと経験を生かしていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
志望動機と併せて自己紹介を求められた場合の例文
今回、この貴重な面接の機会をいただき、深く感謝しております。現在、〇〇百貨店の婦人服売り場で責任者を務めており、新卒入社から6年間、多様な業務経験を積んできました。
私の仕事では、お客様個々のニーズに合わせた、きめ細やかなサービスの提供に注力しています。さらにお客様との関係を深めるため、新たな挑戦にも取り組みたいと考えております。
御社の〇〇販売職への魅力は、顧客との密なコミュニケーションを通じてパーソナライズされたサービスを提供する点にあります。前職で培った経験を生かし、御社の更なる発展に貢献できると信じております。
また、御社のお客様中心の理念に強く共感し、その理念を体現する環境での働きが、私の自己成長にもつながると感じています。御社での勤務を通じ、お客様の満足度の向上、そしてブランドの信頼と価値の向上に貢献することを楽しみにしております。
このような機会をいただけたことに心から感謝し、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
【面接の自己紹介】自己紹介のNG例
面接での自己紹介は、採用の判断に大きく影響する重要な要素です。
単なる自己紹介時間ではなく、好印象を植え付ける絶好の機会となります。
しかし、間違った方法で自己紹介をすると、悪い印象を与えかねません。
だからこそ、事前にしっかりと準備し、自己PRの際には不適切な回答を避けることが重要です。
ここでは
- 長々とした自己紹介
- 求められた回答になっていない
- 自己紹介の内容がネガティブ
などのNG例を紹介します。
以上3つの点に注意して、自己紹介を効果的に行いましょう。
長々とした自己紹介
本日は私にお時間を割いていただき、本当にありがとうございます。
私の経歴を少しお話させていただきます。
私は◯◯大学の◯◯学部を卒業し、そこで◯◯に関する研究に取り組んできました。
学生時代は、サークル活動にも力を入れ、後輩の育成やチームの統率を担うことで、人間関係の構築とリーダーシップの重要性を学びました。
その後、私は◯◯商事株式会社で営業職としてのキャリアをスタートし、4年間働きました。
最初の1年間は主に先輩から多くを学ぶ時期で、実績を上げることは容易ではありませんでした。
しかし、2年目からは営業成績を大幅に向上させることができ、お客様との良好な関係構築に努めました。
私は人と話すことが得意で、このコミュニケーション能力を貴社での業務に生かしたいと考えています。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
このようなNG例では、長々とした自己紹介になってしまっています。
自己紹介の際は、細かな経歴や過度の自己宣伝は不要です。
短く、シンプルに、と指示がある場合には、要点を絞って簡潔に伝えることが大切です。
求められた回答になっていない
初対面の方ともすぐに仲良くなれる性格を生かし、多くのお客様と信頼関係を築くことができました。
結果、お客様からの高い評価を得ていました。
また、社内では同期の間でコミュニケーションを取り持つ役割を果たし、チーム内の雰囲気作りに貢献しました。
目標達成のための粘り強さも持ち合わせており、困難に直面しても諦めず、解決に導ける自信があります。
これらの経験は御社の業務にも生かせると確信しており、特に顧客関係の構築やチームワークの強化に貢献できると考えています。
今まで培ったスキルや経験を存分に生かしていきたいと思います。
このようなNG例は、自身の性格や一般的な能力を強調していますが、具体的なスキルや経験の詳細が不足しています。
コミュニケーション能力やリーダーシップがどのような状況でどの程度影響を及ぼしたか、また持っている経験が新しい職場でどのように役立つのかが明確でないため、面接官に具体的なイメージを持ってもらうことが困難です。
面接では、自分の強みや経験を具体的な事例や成果とともに伝え、新しい職場でどのように生かせるかを具体的に示すことが大切です。
自己紹介の内容がネガティブ
私の現在の職場は厳しい環境であり、私のアイデアや意見が評価されることがほとんどありません。
毎日のように残業があり、私生活とのバランスを取ることが困難です。
御社はワークライフバランスを重視していると聞き、応募しました。
この自己紹介では、現職での不満を直接的に述べており、面接官に悪印象を与える恐れがあります。
転職の動機を説明する際は、現職のネガティブな面を強調するのではなく、新しい職場での期待や自己成長への意欲を前向きに表現するのが肝心です。
具体的なスキルや経験を生かして応募先企業に貢献できる点を強調し、ポジティブなアプローチを心がけましょう。
【面接の自己紹介】番外編!面接で聞かれるその他の質問と回答のポイント
これまで転職面接における自己紹介を説明してきました。
なかには、自己紹介だけでなく、その他どのような質問をされるのか気になっている人もいるでしょう。
ここからは、番外編として面接で聞かれやすい質問について掘り下げていきます。
面接で聞かれやすい質問を具体的に挙げると、下記のとおりです。
・前職の退職理由
・これまでの職歴
・志望理由
・今後のキャリアプラン
以上4つの質問は自己紹介の内容を踏まえて、深掘りされる可能性が高い内容です。
どのように回答していくべきかポイントとともに、チェックしていきましょう。
前職の退職理由
中途採用の面接では、よく聞かれる前職の退職の理由。
企業がこの質問を投げ掛ける理由としては、自社との相性を確かめることなどが挙げられます。
前職の退職理由を回答するときに、特に気をつけたいのが、前職の批判をしないことです。
面接官としても退職の理由が前向きな理由ばかりではないことを、重々承知しています。
しかし、話を聴く側の立場に立って考えると、ネガティブなワードで前職を批判する人を採用したいと思うでしょうか。
嘘をついたり、話を盛ったりする必要はありませんが、できるだけ前向きな言葉に置き換えて回答するよう心がけましょう。
また、その退職理由が志望動機に結び付くとより良いです。
退職理由が志望している企業には当てはまらず、かつ志望動機を満たせるものであるほど、応募した企業と親和性が高そうだと受け取られやすくなるでしょう。
これまでの職歴
自己紹介の派生で、これまでの職歴や経験を聞かれるケースは少なくありません。
職歴を回答する上で気をつけたいポイントとしては、数字を用いることです。
例えば営業職であれば、目標件数に対して達成率や前年比などを用いて、どれだけ成果を出してきたのか伝えていくと、あなたの職歴が一気に強みへと変わります。
なかには、人事部などバックオフィス業務でそもそもの評価項目に数値が存在せず、成果をはかりにくいケースもあるでしょう。
バックオフィスであっても、「残業時間の削減」「システム導入における業務改善」などで数値がしやすい部分はあります。
可能な限り、客観的数字で自分の経歴を表現できるようにしておくと、「どのような苦労があった」「どういう風に工夫をした」などの次の質問にもつながって生きやすいです。
さらに、その経験をどのように生かしていくのかまで伝えることを心がけておくとよいでしょう。
そうすることで、企業もあなたが入社した後にどのように、活躍してくれるのかをイメージしやすくなります。
志望理由
面接では必ずといっていいレベルで聞かれるのが、志望理由です。
企業としても採用した人材には長く働いて欲しいと思っているでしょう。
そこで、志望理由を聴くことで、志望度や熱意の高さを見極めているのです。
志望理由を回答するときのポイントとしては、できるだけ応募先の企業の方針と自分の実現したいことをリンクさせましょう。
例えば、業界だけに憧れて応募したとします。
業界に対する憧れや展望だけど述べていては、面接官からすると「同じ業界の別の企業でもよいのでは?」という風に受け取られかねません。
そのような事態を回避するためにも、「この企業だから」という内容で志望理由を述べるようにしましょう。
さらに、自身のオリジナルのエピソードも絡めながら、話を展開できると、志望理由に深みが出てきます。
今後のキャリアプラン
面接では、「5年後、10年後のキャリアプランについて教えてください」「当社でどのようなキャリアを歩みたいとお考えですか」など聞き方はさまざまですが、今後の展望(ビジョン)について聞かれるケースも往々にあります。
聞かれた際には、転職先で経験を積んだ先にある、実現可能なキャリアプランを伝えるように心がけましょう。
例えば営業の場合、プレイヤーとして経験を積んだ後は、チームマネージャーとして活躍したいなどが考えられるでしょう。
キャリアプランを明確に伝えることで、転職後の未来を見据え長く働いてくれそうだと企業にアピールできます。
加えて、現在の取り組みなどもともに伝えていくと、目標に向かって邁進している印象を受け取られやすいです。
まとめ
本記事では、転職の面接での自己紹介に焦点を当てて説明してきました。
多くの応募者は、志望理由や話す内容に重点を置きがちです。
志望理由や自己PRは重要ですが、自己紹介がうまくいかなければ面接は満足のいくものになりません。
印象的な面接をするためには、最初にする自己紹介がとても重要です。
あなたの個性や魅力をしっかりと伝えるため、記事の内容を活用し、重要なポイントを押さえて事前にしっかり準備しましょう。
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