営業職に向いている人はどんな人?成果を上げるために必要なスキルも紹介!
自分の努力次第では高収入も夢ではない営業職。
転職を検討している人の中には、営業職への転職もひとつの候補として上がっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、営業職はノルマがあったり、飲み会があったりなどきついと言われている側面も。
そんななか、「自分は営業職に向いているのだろうか」と悩んでいる人も多いでしょう。
営業職においては、人当たりの良さや努力できるかどうか、気配り力や相手の気持ちを考える思いやりが必要です。
その一方で、時間や身だしなみがルーズである人やメンタルが弱い人にとっては、大変な仕事かもしれません。
今回は営業職に向いている人はどんな人なのかを掘り下げて紹介していきます。
営業職について
営業職に向いている人の特徴
営業職に向いていない人の特徴
営業職への転職を検討している人は、この記事を参考にして自分の営業職への適性を考えてみてくださいね。
【営業職に向いている人とは】営業職の業務内容
この見出しでは、営業職がどんな職種なのか解説します。
営業職は向いている人と向いていない人がハッキリと分かれる職種の1つです。
営業職に向いている人はどのような人なのか知りたい人もいるでしょう。
ですが、営業職について理解を深めておくのは大切ですので、まず、向いている人の特徴を解説する前に営業職について確認していきましょう。
以下の順番で解説していきます。
仕事内容
営業の種類
仕事内容
営業職の仕事内容は、簡単に言うと、会社の売上と利益を上げることです。
具体的には、会社の利益を上げるために、自社の商品やサービスを販売したり、クライアントの課題を解決する提案を考えたりすることで、契約を結ぶのが営業職の主な仕事内容です。
顧客へ商品やサービスを売り込むだけでなく、売るためのアプローチ方法や戦略を自ら考え、顧客に提案することも営業職が行います。
会社には、営業の存在が欠かせないと言えます。
営業の種類
営業は、営業する相手の特性や営業手段によって、営業スタイルをルート営業、飛び込み営業、企画営業、コンサルティング営業、ソリューション営業の5つに分類できます。
企業によっては、営業スタイルを会社全体で限定的に行っているところもあれば、営業スタイルごとに部署があり、専門性を高めているケースもあります。
それぞれの営業スタイルの概要を伝えると下記の通りです。
・ルート営業
自社の商品やサービスをすでに使ってくれている企業や人を対象にする営業手法
・飛び込み営業
事前のアポイントメントなしで、営業先企業や個人宅を訪問する営業手法
・企画営業
自社の商品やサービスの企画から携わることができ、自社商品の認知拡大を目指す営業手法
・コンサルティング営業
顧客が抱える経営問題を解決するために行われる営業手法
・ソリューション営業
顧客の課題やニーズを対話を通して理解し、商品やサービスの販売へ繋げる営業手法
営業職として活躍していくためには、自分がどの営業スタイルに向いているかを見極めることも大切なポイントとなってきます。
【営業職に向いている人とは】営業職に向いてる人の特徴10選
まずは、営業職に向いている人の特徴を紹介していきます。
ここでは具合的な特徴を10項目挙げていきますので、自分が当てはまるかを確認しながら読み進めてみてください。
ここで挙げた特徴が多く当てはまる方ほど、営業職に向いていると言えます。
もちろん該当するものが少ないという方も、求められている人材を把握することで、就活でのアプローチを考えることができます。
自分の強みだけでなく、欠点に思うところももしかすると一致しているかもしれませんので、自己分析をしながら照らし合わせてみてください。
以下の順番で向いている人の特徴について解説していきます。
人当たりがい
体力や気持ちがタフ
コツコツと努力できる
相手の気持ちを理解できる
細かな気配りができる
コミュニケーション力がある
行動力がある
情報収集力がある
論理思考力がある
課題解決能力がある
人当たりがいい
営業は、初対面の人とだんだんと信頼関係を築いていき契約へと至ることが多いです。
そのため、相手に警戒心を抱かさない雰囲気を持っていることが大切です。
穏やかな口調や笑顔、親切な立ち振る舞いなど、人当たりの良さが欠かせません。
そして人が好きで人に興味ある性格であることも重要です。
相手が何に困っていてどうしたいのかを一緒に考えていくので、人に関心が薄いようではなかなか難しいでしょう。
体力や気持ちがタフ
最近はオンラインでの打ち合わせも増えてきましたが、営業職では基本的に顧客のもとへ訪れて話し合うのが一般的です。
そのため、外回りに耐えられる体力が求められます。
場合によっては、一日に何軒も顧客先を回り、大事な商談をしなければなりません。
どんなに歩き回って疲れていても、顧客には印象良く振る舞うことが求められます。
無理にテンションを高くする必要はありませんが、肉体的な疲労に強いことは、営業では大きなアドバンテージになると言えるでしょう。
また、商談においては顧客から断られたり怒られたりすることもあります。
どんなに仕事がうまくいかなくても、自分を律して行動できる精神力も必要です。
また、体のメンテナンスなどに気を配れるということも営業職に向いている特徴と言えるでしょう。
コツコツと努力できる
営業はノルマがあるという話を聞く人も多いのではないでしょうか。
厳しいノルマはなくとも、目標売上金額を持ちそれに向かって頑張るといった姿勢が求められます。
そして顧客が、即決ですぐに購入を決めることは珍しいです。
どうしようか悩む時間をかけて決める人が多くなっています。
つまり、契約まで時間がかかるというわけです。
営業マンは、地道にコツコツと努力する人が向いています。
目標に向かって歩む努力、契約に向けて焦らずきちんとできることを進めていく努力が必要です。
マイペースでも良いので、継続して努力し続ける力が求められます。
相手の気持ちを理解できる
目の前の人が、一体どのようなことに悩んでいるのかに気付くことができなければ、なかなか相手との距離は縮まりません。
商品について説明する機会を持つことすらできずに、話が終わってしまうこともあります。
営業で大切なのは、相手のニーズに敏感であることです。
そして相手の課題をなんとかして解決してあげたいという気持ちが相手に伝われば、無事に契約へと結びつく可能性も高くなります。
相手の気持ちを理解する思いやりや想像力のある人は、営業に向いています。
細かな気配りができる
顧客に信頼してもらい「この人の言うことなら信じられる、この人から買いたい」と思ってもらえるかどうかは、その人の人間性が物を言います。
自分勝手で横柄な態度の人から、商品を購入しようとはなかなか思わないでしょう。
時間を決めること一つにしても、自分の都合ではなく相手の都合をまず聞けるかどうかが重要です。
細かい気配りができるかどうかも、営業の適性に大きく関係してきます。
コミュニケーション力がある
営業職として活躍するためには、コミュニケーション力が必要です。
コミュニケーション力とは、話す力と聞く力(ヒアリング力)を指します。
話す力とは、お客様に興味をもってもらえるように自社製品の魅力を紹介する、品質に納得してもらったうえで実際に契約してもらうための話術です。
一方、聞く力(ヒアリング力)とは、お客様が抱えている不満や要望を会話からくみ取る力のことです。
お客様の気持ちに寄り添うには、お客様の気持ちを聞かなければなりません。
営業職には、どちらの力も求められるため、コミュニケーション力が備わった人は、営業職に向いていると言えます。
また、そもそも人と話すのが苦手だという人は、会話が仕事とも言える営業職にはあまり向いていません。
行動力がある
営業職は、顧客に対して直接アクションを起こすことが求められる職種です。
情報を集めるだけでなく、集めた情報をもとにして行動に移せる人は営業職に向いていると言えるでしょう。
たとえば、営業先などで顧客から「この部分をこちらの指示通り変更してくれれば契約する」と言われた場合、すぐに判断できずに保留してしまうと契約の可能性が下がります。
しかし、優秀な営業マンはその場で「この条件を飲んでも利益が出る」と判断し、顧客の提案を承諾することで契約をその場で獲得します。
そして、自分が「できる」と判断したことを実現するために、自分がやるべきことを徹底的に行っていくのです。
このように、営業職は契約に必要なことを自分で判断し、最終的なゴールに向かって作業を進めていく行動力が求められます。
情報収集力がある
情報収集力も、営業職としては大切なスキルです。
顧客などアプローチをかけたいターゲットの情報を収集することで、仕事の効率を上げられるからです。
ターゲットの情報なしでは、適切なアプローチができません。
必要な情報を、アプローチをかける前に調べておく必要があるのです。
そのためには、情報収集力が必要です。
また、さまざまな情報を集めることで知識を蓄え、自分を成長させることもできます。
情報収集力は、営業職として成長するために必要な力とも言えるのです。
論理的思考力がある
ビジネスの場では、話すにも書くにも論理的構成が必要です。
単なる熱意や勢いだけではなく、「どうしてそのように思ったのか」「根拠は何か」など、具体性のある例やデータを説明したうえで相手に納得してもらう必要があります。
特に営業職は、顧客に自社の商品をアピールしなければならず、さらに顧客の抱えている課題を解決するためのアイディアも考える必要があります。
手元にある商品や資料などを使いつつ、相手が「契約したい」と思うような説得力のある説明が必要なのです。
そのため、何事にも筋道を立て、論理的な解決策を導ける人は営業職に向いていると言えるでしょう。
物事を体系的に理解し、それを人に説明できるだけの思考力があればどのような場面でも活躍することができます。
課題解決能力がある
営業職は、顧客が抱える課題を解決する力が問われる職種です。
もちろん、やみくもに解決法を提案するだけでは相手を混乱させてしまうだけでなく、ビジネスパーソンとして信頼を失う可能性もあります。
顧客の課題や悩みに対して、的確な解決法を導き出せるのが優秀な営業です。
そのため相手の話をきちんと聞き、あらゆる情報やデータと比較して、課題の本質的な部分に働きかけるような解決策を講じられる方は営業に向いていると言えます。
コミュニケーション力、情報収集力、論理的思考力など、本記事で紹介しているスキルを複合的に用いることが課題解決能力につながるとされています。
営業マンとして成功したい方は、上記3つの力を高められるよう、自己研鑽を続けることが重要です。
【営業職に向いている人とは】営業に向いていない人の特徴10選
やる気はあっても、残念ながら営業に向いていない人もいることは否めません。
あまりにもストレス耐性がなかったり遅刻癖があったりするようでは、営業マンとしてやっていくのは難しいです。
営業に不向きな性格についても知っておきましょう。
以下の順番で営業職に向いていない人の特徴を解説していきます。
人と話すのが苦手
行動に移すまでに時間がかかる
不注意が多い
メンタルが弱い
プライドが高い
清潔感がない
時間にルーズ
数字に追われるのが嫌だ
アピールすることが苦手
理不尽なことに耐えられない
人と話すのが苦手
営業職は、新規顧客を見つけるために電話をかけたり、お得意様のもとへ定期的に足を運んだりと、常に誰かと会話をする仕事です。
社外に限らず、顧客の要望や条件を社内の人間に伝える場面も多くあります。
人と話すことが苦手な人は、仕事そのものがつらくなってしまうかもしれません。
ただし営業で結果を出すには、話し上手なことよりも聞き上手であることのほうが大切です。
顧客が何に困っているのか、悩んでいることは何かを的確に聞き出せなければ契約を獲得することは叶いません。
適切な質問や、相手が話しやすい雰囲気づくりなど、たとえ会話下手であってもできることはたくさんあるので、自分にできることから始めてみることをおすすめします。
行動に移すまでに時間がかかる
営業職は行動力が求められる仕事であるため、フットワークが重い人は営業に向いているとは言えません。
アイディアがあっても実行できず、計画倒れになってしまうことが多い方は、たとえ大きなチャンスがあってもそれを掴めずに終わってしまう可能性が高いと言えます。
一方、フットワークが軽い人は、もしミスをしてしまったとしてもリカバリーできる時間を確保しやすく、落ち着いて対処する余裕が生まれます。
深く悩んでしまったり、アイディアについて検討する時間が長くなってしまったりする方は、日ごろから思いついたらすぐに行動するよう意識してみると良いでしょう。
また、顧客へのレスポンスを早くすることも営業にとって大事な心がけです。
メールなどのメッセージのやり取りも、できるだけ早く返すよう心がけましょう。
不注意が多い
顧客からの信頼を得るためには、期日や約束を守ることが必須です。
忘れ物やうっかりミスが多いと顧客からも信頼されず、大事な契約を逃してしまうおそれがあります。
特に、スケジュール管理は非常に重要です。
アポイントの日付に間違いはないか、別の予定は入っていないかなど、自分のスケジュールを細かくチェックするようにしましょう。
カレンダーや手帳などに書き込む癖をつけ、常に予定を確認できる環境を整えておくことも重要です。
また、準備を万全に整えるために、余裕を持って計画を立てるようにしましょう。
準備期間を長めに確保することで、仮にトラブルが発生したとしても落ち着いて対処することができます。
トップ営業マンは事前準備に手間と労力をかけているので、そのような人を真似してみるのもひとつの手です。
メンタルが弱い
やる気があって一生懸命説明しても、冷たく断られてしまうケースはたくさんあります。
その度にへこんでいては、次へと進めません。
営業マンは、うまくいかないときも気持ちを切り替えて前向きに次へとトライするメンタルの強さが必要です。
なかなか契約が取れないときは、どこに問題があるのか冷静に自分と向き合う姿勢も大切です。
メンタルが弱い人は、営業はきついと感じてしまうかもしれません。
うまくいかないときのほうが燃えるくらいに精神面がタフであれば良いでしょう。
プライドが高い
プライドが高い人は、どうしても相手の気持ちに寄り添うよりも自己中心的になってしまいがちです。
また上から目線の口調になるので、相手も心を開いてくれません。
なかなか人間関係が築きにくいと言えるでしょう。
顧客のニーズに応えることが仕事なので、謙虚さを持って振る舞うことが大切です。
余計なプライドを捨てることは、相手の警戒心をやわらげる効果にもつながります。
清潔感がない
当然のことながら、営業がうまくいくかどうかはその人の第一印象も非常に重要になってきます。
初対面で「良さそうな人」だと感じてもらえたなら、その後相手とは会話もしやすく契約に向けて話がスムーズに進むでしょう。
良い第一印象は相手に安心感を与えます。
好印象を与えることができるかは、身だしなみが重要です。
髪がボサボサだったり靴が汚れていたりと清潔感がない人は、営業マンには適していないと言えそうです。
そもそも清潔感のある身だしなみは、社会人としての基本でもあります。
時間にルーズ
個人営業でも法人営業でも、アポイントの時間を守ることは最低限のマナーです。
待ち合わせ時刻に遅刻してくる営業マンは、それだけで相手の印象は悪くなります。
せっかく相手が商品サービスを気に入って契約する気になっていても、時間にルーズな営業マンでは「ほかの人に変えて」と会社にクレームが入る可能性もあるでしょう。
時間を守れない人は、営業マンに向いていない以前に社会人としても困ります。
数字に追われるのが嫌だ
営業職では、年、月、週単位でノルマが設定されます。
また、いい成績を出せばノルマが上がっていく仕組みになっています。
ノルマは企業経営を支える上で必要最低限の数値であり、営業としての評価に繋がる基準です。
ノルマを達成するためには、売上目標を逆算して数値化し、自分がやるべきことを日々の行動に落とし込むことが大切です。
つまり、数字を意識して行動することが重要になってくるということです。
数字を管理しながら、仕事をするのが苦手な人は、営業には向かないでしょう。
アピールすることが苦手
営業職は商品やサービスを売り込んで、購入してもらう職種です。
「商品のここがポイント」「この商品ならこんな課題が解決できる」など自信をもってアピールすることが重要になってきます。
企業に自社の商品を提案する営業職が、自信をもってアピールしないと、顧客は「その商品を購入したい」という気持ちにはならないでしょう。
ですので、「アピールすることは、自慢みたいで嫌だ」などと考えてしまう人は向いていないでしょう。
理不尽なことに耐えられない
営業職は、理不尽に感じることが多い仕事です。
例えば、無茶なスケジュールで顧客の対応をしたり、事前に話していたことが前触れもなく変更されていたり、突然休日出勤を強いられるなどです。
成果を出すためには、そういった理不尽とうまく付き合っていく必要があります。
そのため、「納得できないことには耐えられない」という人は向いていないでしょう。
【営業職に向いている人とは】営業で成果を上げるために高めたい能力
ここまで営業職に向いている人、向いていない人の特徴を見てきました。
性格というのは今までの自分の経験に基づいて形成されているため、自分を営業向けの性格に変化させるというのはかなりの労力が必要になるかもしれません。
しかし、営業職ではある力を身につけることによって成果を上げやすくなります。
この力というのは練習をすれば誰でも習得が可能なので、是非身につけてみてください。
ヒアリング力
課題発見力
分析力
ヒアリング力
営業職ではお客様の抱えている課題を解決することが目的とされます。
初対面のお客様がどのような課題を抱えているのかを知る必要があります。
そのためにはヒアリングを通して問題点を一つずつ洗い出していかなければなりません。
お客様の話から課題の本質となる情報を聞き出せるかがヒアリングの重要なポイントになります。
課題発見力
ヒアリングで得られた情報をもとにお客様が抱えている課題を見つけ出します。
せっかくヒアリングによって多くの情報を得られたとしても、課題となっている部分を発見できなければ効果的な提案に結びつけることができません。
また発見するだけでなく、それに対する適切な提案ができなければお客様に響くアプローチになりません。
営業力を高めるには、課題を発見できるスキルは欠かせないのです。
分析力
営業の仕事は基本的に断られることがほとんどです。
だからこそ、その失敗をそのままにしてしまうのはもったいないことです。
営業職として成果を上げたいのであれば、なぜ失敗したのかを分析し次の営業に活かすことが重要です。
失敗のパターンを見つけることで改善点が見えてくるため、継続すれば徐々に営業スキルは身につき、成果も上がってくるはずです。
自分から成長する姿勢が重要
営業職として活躍するには、自分から成長する姿勢が重要です。
用意されているマニュアルも決して万全ではありません。
自分から課題を発見して工夫したり、それを改善できるように取り組んだりすることが求められます。
ときには、ほかの人を頼ってみても良いでしょう。
上司や仕事ができる同僚など、周りの人を参考にしてみたり、アドバイスをもらったりするのも、自分を成長させるための有効な手段です。
営業職として自分から成長していく姿勢が、成功につながるのではないでしょうか。
【営業に向いている人とは】営業手法別の特徴
冒頭でも少し触れましたが、営業は5つの営業手法に分類できます。
営業手法別に、やり方や求められるスキルなどが変わってくるため、営業として活躍したいと考えている人は、どの営業手法が自分にあっているのか照らし合わせることも重要です。
ここからは、営業手法ごとにどのような業務を行うのかを深掘りし、合わせてその営業スタイルに向いている人の特徴を解説していきます。
ルート営業
飛び込み営業
企画営業
コンサルティング営業
ソリューション営業
ルート営業
ルート営業とは、自社の商品やサービスをすでに使ってくれている企業や人を対象にする営業活動をし、定期的に訪問して新製品を提案したり、既存のサービスの不具合を調整したりします。
一般的な営業は、新規顧客の開拓がメインであることに対し、ルート営業はすでに取引がある顧客に営業活動するというのが大きな特徴です。
取引を続けてもらえるように顧客との良い関係性を構築し、継続的な利益を創出することで企業に貢献します。
そのため、きめ細やかなサポートや気配りができるような丁寧かつまめな人が向いている営業といえます。
・仕事が細かくて丁寧な人
・顧客とじっくり関係性を築きたい人
・聞き上手な人
・自ら情報収集ができる人
・外回りが好きな人
・顧客データなどの情報管理が得意な人
ルート営業に向いていない人
・多くの人と関わる営業がしたいという人
・新しい顧客を自分で獲得したい人
・大雑把な人
飛び込み営業
飛び込み営業は訪問営業の一種です。
事前のアポイントメントなしで、営業先企業や個人宅を訪問し、営業活動を行います。
対面であるため相手の表情や反応を見ながら営業活動ができ、うまくいけば相手との関係を築きやすいのがポイントです。
しかし、飛び込み営業では、門前払いを受けることも少なくありません。
気持ちをすぐ切り替えることが出来る方や人見知りをしない人が向いています。
・切り替えが早い人
・営業活動をゲーム感覚で楽しめる人
・打たれ強い人
・頭の回転が早い人
・臨機応変な対応ができる人
・体力に自信がある人
・人見知りする人
・失敗を引きずる人
・プライドが高い人
・感情的な人
・まじめすぎる人
企画営業
企画営業とは、自社の商品やサービスの企画から携わる営業スタイルのことを指します。
企画営業の仕事は、クライアントや市場のニーズ調査からスタートします。
ときには自社商品の認知拡大を目指して、ときには市場調査したり、イベント施策を立案したりすることも。
そして、見つけ出したニーズやデータをもとに、クライアントが抱える課題を導く提案を行っていきます。
また、企画営業は取引先に対してだけ営業活動するのではなく、社内メンバーと一緒に仕事する機会に恵まれているというのも大きな特徴です。
・柔軟な発想力がある人
・情報を分析して答えを導き出すことが得意な人
・自分の意見を持って提案できる人
・責任ある仕事を任せられたい人
・リーダーシップがある人
・短気な人
・飽きやすい人
・マルチタスクが苦手な人
コンサルティング営業
コンサルティング営業とは、顧客が抱える経営問題を解決するために行われる営業手法のことです。
一般的な営業は商品やサービスを売ることに重きをおいていますが、コンサルティング営業は「顧客の課題解決」に焦点を当てている点が大きな特徴です。
そのため、自社商品だけでなく、他社商品も含めた提案を行うこともあります。
自社商品の魅力を的確に理解しつつも、顧客の利益を優先して他社商品の提案を行うことがコンサルティング営業では求められます。
・学習意欲がある人
・行動力がある人
・経営戦略に興味や関心がある人
・精神的や肉体的に安定している人
・聞き上手な人
・数字や分析が苦手な人
・専門的な知識を持たない人
・数字に貪欲になれない人
ソリューション営業
ソリューション営業とは、「solution(解決)」のその名の通り、顧客が抱える課題に対して解決策を提案する営業手法です。
顧客との対話を通して、相手の課題やニーズを理解し、自社の所品やサービスの販売へ繋げていきます。
一般的な営業とは違い、ソリューション営業では顧客との関係を重要視するため、ヒアリングが業務の大半になります。
ソリューション営業は、営業力だけでなく、傾聴力や課題を見つけ出す能力など多くのスキルが必要となります。
・課題解決が好き人
・さまざまなスキルを高めたい人
・事前準備を怠らない人
・精神的や肉体的に安定している人
・顧客と長期的に向き合っていきたい人
・単純な仕事をしたい人
・難しく深く考えることが苦手な人
・すぐに結果を出したい人
【営業に向いている人とは】業種別の営業の特徴
営業手法別にどのような人が営業に向いているのかについて説明してきましたが、業界によっても営業に求められるスキルや姿勢は異なってきます。
ここでは営業経験がない人でも転職しやすい業界を4つピックアップし、さらにその業界ではどのような人が向いているのかをご紹介します。
不動産業界
保険業界
自動車業界
医療機器業界
不動産業界
不動産営業は、主に不動産売買や賃貸の仲介といった仕事をします。
とくに不動産売買の営業は、1つの契約で数千万から億といった高額な金額が動き、高いインセンティブが給与に反映されることが期待できます。
そして、顧客の一生もののお買い物をサポートできるという点で、やりがいも十分にあります。
しかし、不動産業界は不動産売買や賃貸契約における法的な知識などを身につける必要があります。
勉強しながら働くことが苦じゃない人や、高収入を目指したい人などが向いているといえるでしょう。
保険業界
保険営業は、個人や法人の顧客に対して、生命保険や医療保険、損害保険といった保険商品を販売する職種です。
営業スタイルとしては、飛び込み営業などでアポイントをとるスタイルと、窓口にきた顧客に保険を紹介するスタイルがあります。
保険営業は、取り扱う保険商材に対する商品知識はもちろん、さまざまな商品プランがあるなかで顧客のライフスタイルに適した提案力が求められます。
論理的に説明できる人や新しい知識を取り入れることが好きな人、メンタルがタフな人などが保険営業に向いているといえるでしょう。
自動車業界
自動車業界の営業はディーラー営業とメーカー営業に分類することができます。
ディーラー営業は主に個人顧客に対して営業活動を行い、メーカー営業はディーラーに対しての営業支援や法人向け営業を行います。
とくにディーラー営業は、個人向けの営業でありながらも、ご購入いただいた顧客とは長期的な関係になりやすいのが特徴です。
メーカー営業やディーラー営業どちらも、一般的な営業スキルも必要ですが、取り扱う車種の特徴や良さをいかに魅力的に伝えるかが重要です。
そのような面で自動車が好きな人は、熱量持って説明できるので自動車営業に向いているといえるでしょう。
医療機器業界
医療機器の営業は、自社が取り扱う医療機器を医療機関などに販売することがメイン業務となります。
成約して商品導入後は、使用方法の説明や導入後のアフターフォローなども行います。
医療という専門的な領域で働くため、最低限の医療知識は必要となり、人によっては未経験でも働くことができるのかと不安になる方もいるでしょう。
実際、医療業界未経験の人を採用している企業もあるので、チャレンジしてみる価値は十分にあります。
医療機器の営業には、商品知識などの勉強が苦じゃない人、世の中の役に立ちたい人、活動的な人が向いています。
【営業職に向いている人とは】自己分析が重要
ここまでどのような人が営業職に向いているのかについて説明してきました。
基本的な適正要素から、営業手法別、業界別で、営業職に向いている人の特徴をあげてきましたが、いかがでしたでしょうか。
自分自身が営業に向いているかどうか見えてきましたか。
もしもまだ不安やわからないといった状態であれば、次は自己分析をやってみましょう。
職業に向いている人を知ることも大事ですが、まずは自分がどのような人物であるのかを自分自身で認知することも重要です。
自分のこれまでの職歴や経歴、そして持っているスキル。
給与やライフスタイルなど働く上で譲れない価値観など、とにかく書き出してみましょう。
書き出した情報をまとめていくことで、自分がどのような働き方を求めているのかや、自分自身には営業に向いている資質がどれくらいあるのかがきっと見えてきます。
自己分析は転職先を選ぶ上で、重要な判断基準にもなってくるので、まだ自己分析ができていないという方はぜひ実施してください。
【営業職に向いている人とは】エージェントを利用しよう!
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1人だけでの情報収集には限界があるので、ぜひプロのエージェントに頼ってみましょう。
転職のプロが、ささいな悩みにも真摯に対応してくれます。
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まとめ
このように、営業職の向き不向きについて関係する特徴がわかりました。
気配り力やメンタルの強さなど、人それぞれ当てはまることがいくつかあるのではないでしょうか。
営業をしてみたいと思うのであれば、まずは自分の強みを把握して適性を調べてみましょう。
そのためには自己分析をすることが欠かせません。
就活生の中には、意外と自分自身についてあまりよくわからないという人も多いものです。
自己分析をして営業に適した長所が自分にあるとわかったなら、それを活かして営業を頑張る志望動機にもつながるのではないでしょうか。
自己分析の仕方についてもっと知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
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