
大学・大学院卒でMBTI「NF型」必見!適職をタイプ別・文系理系別で解説!
はじめに
MBTI診断は人の性格を16のタイプに分類するため、自分の性格や傾向について高い解像度での理解が可能です。
将来の仕事探しにおいて、このMBTI診断の結果を参考にしようと考えている人もいるのではないでしょうか。
そのためにも、診断の結果によって分類されるタイプの特徴と、それに応じた具体的な適職を把握しておくことがおすすめです。
この記事では、NF型に着目し、それぞれのタイプの長所と短所、具体的な適職を、大学・大学院卒の方に向けて紹介します。
理系と文系別に興味を持ちやすい領域についても解説するので、自分がどのタイプに当てはまっているかを確かめながら、仕事選びの参考に活用してください。
【MBTI「NF型」向け】大学・大学院卒の適職探しのヒント!
MBTI診断の結果を基に、NF型の人が適職探しを実践するには、まず診断結果から得られるものに付いて知っておく必要があります。
まずはNF型に当てはまる人とはどういった人なのか、その傾向や特徴について理解を深めていきましょう。
NF型とはどんな人?
MBTI診断におけるNF型とは、直観型と感情型のタイプを有する人のことをいいます。
Nは直観型で、物事を認識するときに抽象的な要素に着目する傾向にある人が分類されます。
Fとは感情型のことで、物事を判断するときに、自分自身の価値観やそのときの感情に基づいて判断する傾向のある人が分類されるタイプです。
感情の動きを察知する能力に長けていて、他人との共感力に優れています。
客観的事実や理論的な面での動機よりも、理想や信念に基づいた判断を重ねるため、未来志向の傾向が強く、ゆえに長期的なビジョンを持って物事を判断することを得意としています。
時には人を驚かせるような、独創的なアイデアを披露することがあるのも、特徴の一つです。
大学・大学院卒の適職探しに!「NF型」のタイプ別の特徴
適職を探すためには、自分が当てはまったタイプ別の特徴を、しっかりと把握しておくことが必要です。
特徴を理解すると一口にいっても、単にどのような性格タイプであるかを把握するのだけではなく、長所と短所の両方を適切に理解して、自分に向いている仕事を探し出せるようになるまで取り組む必要があります。
INFJ【提唱者】の特徴
INFJとは、感情型と直観型に加え、内向型と判断型が加わったタイプのことです。
NFの特徴を持っていて、人と接するときにエネルギーを失いやすく、物事を決めるときに計画的に判断する傾向が強いです。
特徴としては、自分が理想とする未来のために、自分自身で考え抜いた上で行動に移すというものがあります。
理想とする未来の中身ですが、自分の私利私欲というよりは、公共の利益のこともきちんと考えての方向性となることがあり、これは他人に共感しやすいNF型の特徴が色濃く出ていることを表しています。
人間関係をうまく築くことも得意としているため、人との対話を重ねた上で相手のことを思いやる仕事が向いているでしょう。
長所
INFJの長所は以下のとおりです。
- 相手の考えや思いに深く共感し、理解できる
- 物事に対する洞察力が強く、適切な判断を直観で下せる
- 自分がやると決めたことに対する熱の入れ方が強い
目の前にいる相手に対して深く共感できるということは、他人に対して思いやりを持った接し方ができたり、他人が持っている可能性や得意としていることを見抜いて成長させるための、客観的な助言ができたりすることを意味しています。
物事に対する洞察力が強いということは、その物事がどのような未来をたどっていくのかを予見する能力の高さを示しています。
そのため、より良い未来のためには、どのような判断を下さなければならないのかを理解する能力も強く発揮することが可能です。
短所
INFJの短所は以下のとおりです。
- 自分で決めたことに対して厳し過ぎる
- ストレスを抱えやすい
理想の未来を掲げ、それに向かって強い信念を持って行動できることが特徴ですが、それがかえって裏目に出てしまうケースも少なくありません。
自分で決めたことは達成しなければならないという価値観に基づいて行動し続けても、全て理想どおりに物語が進むとは限りません。
その理想と現実のギャップに苦しめられることが多いのが、短所の一つといえます。
また、こうした事実に加え、他人に対して自分の感情を露わにすることはそれほど得意ではないため、自分が抱えたストレスをうまく他人に開示することができず、溜め込んでしまう傾向も強いです。
ENFJ【主人公】の特徴
ENFJとは、感情型と直観型に、外向型と判断型が加わったタイプのことです。
INFJとは異なり、周囲の人を自分の理想に巻き込みながら行動を起こすことを得意としています。
NF型の特徴である、他人への共感力も持ち合わせているため、他人との関係もうまく築くことができます。
自分の理想を見せる能力も持っているため、人を引き付ける魅力を発揮しやすいです。
そうした特徴を持っているために、主人公タイプと呼ばれます。
人を率いて理想に向かうことができるため、リーダーとしての素質を発揮できる可能性が高いです。
他人に寄り添いつつも、どちらかといえばより良い方向へと引っ張っていくことで、他人の課題を解決させる仕事に向いています。
長所
ENFJの長所は以下のとおりです。
- 一つのチームを率いて目標に向かう努力ができる
- 人の可能性を見いだして成長へと導ける
自分の目標に向かうエネルギーが強いENFJはリーダーシップを発揮しながら物事を進めていくのが得意ですが、独りよがりなチームにするのではなく、自分についてきてくれている人一人ひとりと対話をして、共感をしながら強固なチームを作って行くことが得意です。
そうした活動の中で、目の前の相手が持っている可能性を見出して、より高いレベルへと成長できる道筋を示すことができます。
このような長所の原動力となっているのは、自分自身が持っている目標や理想に向かって突き進む、熱量の高さです。
その熱量に引かれて、多くの人がENFJの人の元に集まります。
短所
ENFJの人の短所は以下のとおりです。
- 時として他人を優先しがち
- 感情が定まらなくなることがある
リーダーとして人々を率いていくのが得意ではありますが、その一方で他人への共感性がとても高いため、自分の理想や判断を示すにあたって、他人を優先しがちな一面もあります。
一見悪いことがないような特徴に思えますが、他人のことを考え過ぎるあまり、自分自身の理想や行動を犠牲にしがちです。
そのような状況の積み重ねは、理想としている姿とのギャップを生み出します。
どうすればもっとより良くなるだろうかと考え込むあまり、自分の感情のあり方が分からなくなってしまうことにもなりかねません。
自分の感情をぐっと抑え込んでしまうケースもあるため、その点には注意が必要です。
INFP【仲介者】の特徴
INFPとは、感情型と直観型に内向型と知覚型が加わったタイプのことです。
物事を決めるとき、計画的に判断するのではなく、その場の状況に応じて判断を変える柔軟性を持ち合わせたタイプとなります。
自分自身が持つ価値観を掘り下げる傾向が強く、それを守り通すための考え方になりやすいのが特徴的です。
内向性を持ち合わせているため、一人の時間を大切に扱い、その中で柔軟な考えを頼りに内容を深めますが、その世界観を表現することにも長けています。
自分らしさを表現することを得意とするため、自己表現を貫けるような仕事が適職です。
また、他人に対する感情の共感性も高く持っているので、相手の感情を掘り下げて表現するような仕事にも向いています。
長所
INFPの長所は以下のとおりです。
- 人の感情に共感できる
- 高い想像力や独創性を持っている
- 自分の内面で思ったことを表現する能力がある
相手の感情により深く寄り添って共感することができるため、その人に合った思いやりのある言葉を掛けたり、行動を取ったりすることが可能です。
豊かな想像力を持っていることは、人にはないような考えや自分の価値観を、形や言葉にして表す能力があることを示しています。
そのような活動の中で、独創性を見せることができるでしょう。
自分の内面を表現することは、自分らしさを示し続けることにもつながります。
そのような価値観を他人に分け与え、心の支えになれることもINFPの長所です。
短所
INFPの短所は以下のとおりです。
- 他人が決めたルールに従いにくい
- 行動力や継続力が弱い
- 集中力が途切れやすい
自分自身の価値観を守り、重んじる傾向が強いことが特徴ですが、それゆえに他人が決めたルールを窮屈に思う傾向が強いです。
ルールに縛られていては自分の本領を発揮できず、適応もしにくいため、組織の一員として働くことを苦手とします。
また、物事を深く考え込むことができるために、それを実際の行動に移すことも苦手としています。
仮に実際の行動に移せたとしても、深く考えることができる特性が足かせとなり、継続させることが難しいです。
一つのことに対して、長期間集中して取り組むような作業も苦手としています。
ENFP【運動家】の特徴
ENFPとは、感情型と直観型に外向型と知覚型が加わったタイプのことです。
社交的な側面があることが大きな特徴で、他人との交流を介することで、自分の活動に必要なエネルギーや、アイデアの源を得ることができます。
意識が自分の外に向けられることが多いため、興味関心を持ったことに対してひたすら突き進むことができることも傾向としてみられる行動パターンの一つです。
ただし、決して独りよがりの欲望を原動力としているわけではなく、自分に関わる人を楽しませることのできる一面もあります。
人と関わることも楽しみの1つとして確立していて、その席に置いて自分の感情をオープンにさせ、インプットとアウトプットを最大限に実施するタイプといえるでしょう。
長所
ENFPの長所は以下のとおりです。
- 人を楽しませることが得意
- 新しいことに対して積極的に挑戦できる
- 考え方の柔軟性が高く共感しやすい
社交的で共感力の高いという特性は、相手の感情を理解して、その上で相手を楽しませるためにはどうすればよいのかを考えることができることを示しています。
そのため、誰とでもすぐに打ち解け会うことができて、良い関係性を築くまでの時間も長くかかりません。
物事に対する興味関心も強く持つことができる他、新しいことに挑戦するための思考的なハードルも高くないので、次々に新しいことに挑戦していくことができます。
これは知覚型の特徴でもある、考えの柔軟性が働いて、素直な味方で物事に対面できるからです。
短所
ENFPの短所は以下のとおりです。
- 1つのことに対する集中力が続かない
- 計画やルールに従って物事を進められない
興味関心の感度が高く、好奇心を持って新しいことに取り組みやすいという特徴は、既存のものに対する継続力の低さをうかがわせます。
一つの長期的な物事に対して、じっくりと取り組むことは苦手としている傾向が強いです。
これに関連して、長期的に組まれた計画どおりに物事を進めることも得意ではありません。
自分らしく生きて行きたいと考えるタイプであるため、制約に縛られながら生きて行くことに対しても、窮屈さを抱きやすいです。
変化に富んだ環境の中で、自分の力をきちんと発揮できるタイプであると考える方が良さそうです。
「NF型」の学問領域
MBTI診断によって導き出された性格タイプは、どういった学問に興味を抱きやすいかも左右させます。
従って、その傾向に従って授業を選択することによって、自分が得意としている領域に置いて力を発揮して、自分の能力をより高いレベルで見せることができるようになります。
文系と理系に分けて、NF型が興味を持ちやすい学問領域を確かめてみましょう。
NF型:文系が興味を持ちやすい領域
NF型の人が興味を持ちやすい文系の学問でまず挙げられるのが、国語です。
NF型は直観におけるものの見方が強い特性があるため、明確な答えがなく抽象的な分野である国語で強さを発揮します。
独創性があり、新たなアイデアを表現する能力に長けている性格タイプが多かったことからも、文学の分野で特に気質との親和性を感じやすくなることでしょう。
そうした意味で、英語関連の教科も興味を持ちやすいです。
社会科の分野では、歴史系の科目で強さを発揮しやすいです。
歴史上の出来事を勉強する際、直観的な視点で物事を捉えると深く興味を持つことができるため、勉強も進めやすく、成績も上がりやすいです。
NF型:理系が興味を持ちやすい領域
NF型の人が興味を持ちやすい理系の学問でまず挙げられるのが、数学です。
中学までの初等数学では抽象的な物の見方は逆に不利に働きやすく、逆に感覚の方が冴えている方が有利な段階ではあるのですが、高等数学になると、直観型が得意とする、抽象的な思考力が有利になります。
具体的な像が結べていない段階から問題を解くための思考力を働かせ、問題を解くプロセスを導き出す能力は、N型が得意とするものです。
理科の分野になると、得意とする科目は物理系です。
この点についても、やはり直観で物事を見ることが得意かどうかで左右されやすいです。
大学・大学院卒生は必見!「NF型」タイプ別の適職
NF型という括りの中でも、タイプが異なれば適職となる仕事も細かく変わります。
志望動機づくりやキャリアプランを作っていく上でも必要となる要素がありますから、自分があてはまるタイプの適職が何なのかと、その理由について深く理解しておくことが重要です。
NF型に分類される4つのタイプにおける、それぞれのタイプの適職を確認しましょう。
INFJの適職
INFJの人におすすめできる職業は、以下のとおりになります。
- カウンセラー
- 社会福祉士
- 作家
- アーティスト
- 政治家
INFJの人は、自分の理想としているビジョンを抱いていて、それを実現させるための力を発揮できるだけでなく、他人にもその影響を与えられる気質を持っています。
そのため、カウンセラーや社会福祉士の仕事のように、多くの人に気力を与えることのできるものが、適している仕事です。
また、未来を予見してそれに対する行動の実現や理想を掲げる姿勢を魅せることは、政治家としての素質を思わせます。
理想を実現させるための情熱は、自己表現の方法にも使えるようになっているため、作家やアーティストの活動を継続させ続けることも可能です。
ENFJの適職
ENFJの人におすすめできる職業は、以下のとおりになります。
- 教師
- カウンセラー
- 広報
- 広告
- 起業家
ENFJの特徴として、人を導いていける能力に長けているという点があります。
これは単にリーダーとしての素質があるばかりではなく、他人を良い方向へと導いていく仕事や、1つのプロジェクトを発足させ、理想としていた姿を実現させる仕事にも向いていることを意味します。
そうした気質に当てはまる仕事として挙がるのが、教師や起業家です。
教師は生徒を導く能力が求められ、起業家は理想のビジョンを掲げ、それを実現させるエネルギーを魅せる素質が必要です。
人を引き付ける表現能力の高さを発揮するなら、広報・広告系の仕事も適職となります。
INFPの適職
INFPの人におすすめできる職業は、以下のとおりになります。
- 心理学者
- カウンセラー
- 作家
- アーティスト
- 研究者
INFPの人は人間の内面に対する理解を深めることが得意であり、他人の感情の動きを察知する力に長けています。
そのため、相談相手の感情に合わせて適切な言葉を伝えるカウンセラーや、人間の心理分野に対する研究を行う心理学者が、性格タイプのポテンシャルを発揮できる仕事となります。
また、人間の心理を描写できるなら、作家としても成功する可能性があるでしょう。
深い洞察力を生かした仕事を選びたいなら、心理学に限らず、研究者としてのキャリアを目指していくことも有効な選択肢です。
1つの物事を追求するような仕事を目指してみましょう。
ENFPの適職
ENFPの人におすすめできる職業は、以下のとおりになります。
- アーティスト
- 作家
- ジャーナリスト
- マーケター
元来持ち合わせている独創性や、それを表現できるエネルギー量を発揮するのに適している仕事としては、アーティストや作家が適職の1つです。
常に新しいことに興味を持ち、挑戦し続ける姿勢を持っているという点では、ジャーナリストやマーケターといった仕事にも向いています。
世の中の動向に目を光らせ続け、その中心地に食い込んで取材をしたり、世の中の動向に合わせてビジネスを展開したりする仕事です。
思い付くだけでなく、それを実行する能力が問われる仕事であれば、持ち合わせているポテンシャルを存分に発揮できるでしょう。
大学・大学院卒でNF型・文系の適職
NF型で文系の人におすすめできる職業ですが、どのタイプでも共通して挙げられるのが作家やアーティストです。
自分が持っている世界観や、人間の心理の内面を描き出すことに長けているNF型であれば、自分の得意なことを生かした仕事を進めることができるでしょう。
人を教え導くことを目指すなら、教員を目指すのも有効です。
結果を求めてノルマを達成していくような仕事よりも、自分以外の他人が成長することに喜びを感じやすい傾向が強いNF型であれば、教員、あるいはカウンセラー系の仕事も適職になります。
文系の人であれば、文章表現の能力が思わぬところで発揮できる、広告系の仕事も当てはまります。
大学・大学院卒でNF型・理系の適職
NF型で理系の人におすすめできる職業ですが、文系の人と共通していえるのが、教員のように何かを教えて導く仕事です。
向いている理由も文系のケースと同様で、自分以外の他人の成長に喜びややりがいを感じられる気質を持っているからです。
同じ理由で、カウンセラーや社会福祉士も適職です。
数字を扱うことになれているのであれば、マーケター系の仕事もあてはまります。
一見すると、広告に関わったり新商品の販売戦略の立案など、理系とはあまり縁がないように思えるかも知れませんが、マーケターの仕事は数字と戦い続ける側面が強いです。
そこに顧客の心理を理解できる洞察力が加われば、成果を出していける適職に出会えるでしょう。
まとめ
NF型に共通している要素として、他人の感情に共感しやすいことや、思いやりを持った仕事などを得意としている傾向が強いことにあります。
そのため、自分よりも他人のことを思いやるような仕事が、適職として挙げられることが多いです。
しかしながら、適職として挙げられる仕事の中にも、自分の理想とするビジョンを叶えるための仕事や、自分が得意としていることの能力を存分に発揮できる仕事も、適職として挙げることができます。
幅広い可能性に満ち溢れているといえますので、自分の可能性がいったいどれに当てはまるのかを、きちんと把握してみてください。
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