院卒が転職に不利といわれる理由とは?院卒のキャリア事情と市場価値を高める転職成功のコツ
はじめに
大学院で専門的な研究を経験し、学術的な知識を持っている院卒。
周囲からは「高学歴」などと憧れの対象になることも多いでしょう。
しかし、転職や就活において院卒は不利と言われていることも事実。
せっかく大学院で学んでから社会に出たのに、なぜそのようなネガティブイメージを持たれることがあるのでしょう。
今回の記事では院卒にフォーカスし、転職に不利と言われる理由や院卒の市場価値などを網羅的にご紹介します。
転職成功のためのステップもご紹介しているので、これから転職を検討している院卒の方は転職計画の参考にしてください。
院卒が転職で不利と言われる理由
専門分野でハイクラス人材とも呼ばれる院卒でも、転職市場ではマイナスイメージを抱かれることも少なくありません。
なぜ院卒が転職で不利と言われるのか。
ここからは、その主な理由について4つご紹介します。
- 年齢の割に経験が浅いと思われるから
- 即戦力の若手ハイクラス人材と比較されてしまうから
- プライドが高いと思われやすいから
- 活に失敗して大学院に行った人もいるから
年齢の割に経験が浅いと思われるから
大学院を卒業するのは20代中盤〜後半の年齢です。
高校卒業後ストレートで大学に進学し、休学や留年がない状態で大学院に進んだ場合、卒業するのは修士課程修了だと24歳、博士課程修了で27歳です。
4年制大学を卒業した場合の年齢は22歳なので、新卒で社会人を経験した年数は、当然ながら大卒の方が長いことになります。
例えば大卒と大学院卒の30歳の社会人が2人いたとした場合、大卒者は社会人経験が8年ほどある一方、院卒は6年程度しかありません。
博士課程を修了した人の場合は2年程度しか社会人を経験していないことになるため、中途採用をしている企業からは「キャリアが浅い」「社会性が未熟」とマイナスイメージを持たれてしまうのです。
即戦力の若手ハイクラス人材と比較されてしまうから
とくに20代後半〜30代前半にさしかかった社会人は、「ハイクラス人材」と呼ばれる高スペックの人材が重宝されるようになります。
20代前半から新卒でキャリアを積み、20代後半からはマネジメント経験を積んだり昇進して部下を持つ人が多くいます。
そのようなハイクラス人材は転職市場でも引く手数多。
キャリアが浅くまだ成長段階の大学院卒者は、それらのハイクラス人材に負けてしまい、転職市場では非常に不利な状態に立たされるのです。
プライドが高いと思われやすいから
これは非常に理不尽な理由だと感じると思いますが、大学院卒者はプライドが高く、会社で扱いにくいイメージを持たれてしまうことも多々あります。
大学院で熱心に研究に打ち込んできた輝かしい経験も、転職市場では「頭でっかち」「理屈っぽい」というイメージに暗転してしまうこともあるのです。
このようなイメージを払拭するために、転職活動ではなるべくその悪いイメージを覆せるような自己PRをするのが良いでしょう。
就活に失敗して大学院に行った人もいるから
少数派ですが、大学在学中の就活に失敗し、やむをえず大学院に進学した人もいます。
こうした人が一定数いることから、望んで大学院に進んだ人も「就活に失敗した=何か問題があるのではないか」というマイナスイメージを持たれてしまうこともあるのです。
理不尽かつ偏見ですが、転職の面接などでそうしたイメージを払拭するためには、大学から今までの自分の経歴や大学院に進んだ背景をポジティブに語って誤解を解く必要があるでしょう。
企業が院卒の転職者に求めるスキルとは
転職市場では不利になることも多い院卒ですが、実際には院卒の高度な知識と技術に期待を持つ企業も少なくありません。
大学院で専門的な学びを得てきた経験は、決して無駄ではないということを覚えておきましょう。
では企業は院卒にどのようなスキルを求めているのでしょうか。
文系と理系、それぞれに分けて紹介します。
文系
文系の大学院では、研究対象について自分でゼロからリサーチして論文を作成したり、グループディスカッションの機会が多くあります。
そのため、企業は文系大学院卒者に対して論理的思考能力やコミュニケーション能力の高さ、処理能力の早さを期待しています。
これらのスキルは、どの企業でも重宝されるでしょう。
論理的思考能力が高ければ業務を効率的に進めたり機転を利かせて対応できますし、コミュニケーション能力は社内外で常に役立つスキルです。
処理能力が高ければ、仕事を効率良くスピーディに進められるでしょう。
これらをうまく自己PRできれば、企業はあなたを「採用したい」と思ってくれるはずです。
理系
理系の大学院では、専攻する分野における学術的な研究を行う機会が多くあるでしょう。
そのため、就活では、対象となる業界における専門的な技術力や知識の深さを求められます。
また、理系大学院では学術会などで論文発表を行なった経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
この時に経験したプレゼンテーション能力は、社会に出てからも非常に役に立ちます。
一つのゴールに対して論理立てて説明できる高度なスキルは、とくにクラアントワークでのシーンで重宝されるでしょう。
また、社会に出ると忍耐力の強さも大切なスキルの一つです。
一つの分野を熱心に研究し続けてきた経験は、まさに忍耐力が鍛えられた経験と言えるのではないでしょうか。
このように、理系大学院卒は専門性の高さだけでなく人間性の高さについても自己PRの材料となるでしょう。
大学院卒が就職転職しやすいタイミング
大学院卒が就職や転職を成功させるまでのプロセスとして押さえておきたいのが、活動をするタイミングを見極めた計画を立てることです。
「思い立ったが吉」でやみくもに行動をするのも悪くはないですが、やるべきタイミングに力を注いだ方が効率よく転職できるでしょう。
ここからご紹介するのは、大学院卒が就職や転職活動をするのに最適と言えるタイミングです。
これからの活動計画においてスタートラインとなるタイミングでもあるので、是非押さえておきましょう。
第二新卒の権利が使えるタイミング
大学院を卒業して3年以内の社会人であれば、「第二新卒」の権利を使って転職活動をすることができます。
第二新卒とは、学卒(高校・大学・大学院などすべて)から3年以内の社会人を指します。
社会経験が浅いことでネックに思うかもしれませんが、実はそれこそがチャンスなのです。
なぜなら、企業は第二新卒に対してフレッシュさとポテンシャルの高さを求めており、スキルや経験の豊富さは二の次だからです。
企業が第二新卒を採用する理由は、これから長い将来自社の戦力として育てていく上で、真っ白な状態から育成することができるからです。
もちろん即戦力の中途採用を求めている企業もありますが、少子化が進む昨今では第二新卒の若い世代を求めている企業がどんどん増えていることも事実。
社会経験が浅いことに対してネックに感じることはなく、むしろ「経験は浅いもものの、これから全力で知識を身につけていきたい」というポテンシャルの高さを評価してくれます。
20代の早いうちがおすすめ
転職に適齢期はありませんが、できるだけ若い世代の方が重宝される傾向にあります。
なぜなら、年齢が若ければ若いほどあなたの未来に期待を込めて採用してくれるからです。
30代以降の場合は今までの経験やスキルからこれから戦力となりうるかが判断されますが、まだ社会経験が浅い人が大半な20代のうちは過去の実績に重きを置かれることは多くありません。
その人の人間性や性格的な特徴なども加味して採用・不採用を決める傾向にあるので、大学院を卒業したばかりで社会経験に乏しい人も、内面的な部分で勝負することができます。
転職市場においては、まさに若さは武器なのです。
持っている資格やスキルが活かせていないとき
大学院で学んだ知識を活かして新卒で就職をしても、残念ながらせっかく持っているスキルが活かせないこともあります。
せっかく学んできたことが全く活かせず、仕事が楽しいと思えなければ、その時早めに転職して切り替えるのもおすすめです。
大学院に進んだということは、その分野が好きでもっと勉強したかった気持ちがあったのではないでしょうか。
一つの分野を極め続けることにやりがいを見出すタイプの方は、それができなければ仕事がつまらないと感じることもあるでしょう。
自分には自分に合った環境があるはずなので、転職活動をして視野を広げてみてはいかがでしょうか。
大学院卒者が内定率を高めるコツ
転職で不利と言われている大学院卒だって、希望する企業に転職を成功させて、晴々しいキャリアをスタートさせたいですよね。
自分で納得のいく転職をするには、とにかく内定社数を多くして選択肢を広げておくことが大切です。
ここからご紹介するのは、内定に近づくための転職活動のコツです。
効率よく進めるためのポイントでもありますので、是非押さえておきましょう。
- 第二新卒枠を優先して応募する
- 専門性の高い業界を優先する
- 院卒に特化した転職サービスを利用する
第二新卒枠を優先して応募する
先述した通り、20代のうちなら第二新卒枠を狙って応募をするのがおすすめです。
第二新卒枠であれば未経験でもポテンシャル採用してくれることがありますし、社会経験に自信がなくても人間力で勝負しやすいからです。
また、第二新卒枠の求人は、ライバルとなる他の候補者が複数いることが想定されます。
ここで大学院卒が有利となるのは、その分野の専門性の高さと深い知識です。
大学院で学んできたことと共通する業界の転職であれば、専門分野における知識をふんだんに使って自己PRすることができるでしょう。
第二新卒としての転職は、人間性が見られることはもちろんです。
しかし、プラスアルファの専門知識があればライバルに勝てる十分な算段は立てられるでしょう。
専門性の高い業界を優先する
大学院で専門分野の深い知識を身につけてきた経験は、ぜひ活かしましょう。
大学院で学んできた知識量は、同じ分野でも大卒より豊富に持っているはずです。
共通する業界での転職活動ではその知識が大きな武器になることでしょう。
例えば理化学系の分野を専攻してきた人なら、理化学メーカーや製薬会社などが向いています。
文系の語学分野を専攻してきた人なら、外資系企業の事務や商社などへの転職で役立つでしょう。
どんな仕事がしたいかは大前提として、自分の持っているスキルを活かせる業界を優先すると、効率的に内定社数をアップさせることができます。
院卒に特化した転職サービスを利用する
国内には数多くの転職エージェントや転職サイトが存在します。
それぞれを詳しく見てみると、第二新卒向けやハイクラス人材向けなど、何に特化しているのかが分かるでしょう。
院卒なら院卒に特化した転職サービスも存在します。
さらに細分化すると、文系・理系どちらかに特化した転職サービスもあります。
自分のスキルや経験に見合ったサービスを選択すれば、相性の良い会社に出会える確率も高くなるため効率的です。
なお、院卒におすすめの転職サービスについては後述するので、是非最後までご覧ください。
大学院卒におすすめの転職エージェント
院卒が効率的に転職活動を進めるには、院卒におすすめの求人案件を豊富に持っている転職エージェントを活用するのがおすすめです。
ここからご紹介するのは、大学院卒におすすめの転職エージェント4社です。
それぞれのエージェントには転職のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが在籍しており、一人一人の悩みを細かくヒアリングした上で最適解を提示してくれます。
求人の紹介だけでなく、転職に関する悩み相談や面接対策のアドバイスまでサポートしてくれるので、活用しない手はないと言えるでしょう。
- アカリクキャリア
- ランスタッド
- 第二新卒エージェント neo
- アゲルキャリア
アカリクキャリア
アカリクキャリアは大学院卒や大学院生の転職・就活に特化したエージェントです。
院卒向けの求人案件が100%なので、効率的に相性の良い企業に出会うことができます。
さらに、修士課程・博士課程の卒業者ごとにおすすめの求人が分かれており、個人の経歴やスキルを細かく見た上で求人紹介してくれるので、応募先企業とのミスマッチも防げます。
扱っている案件は、研究職や開発職などをはじめ、大手メーカーやメガバンクなども豊富。
転職することで大幅な年収アップを狙いたい人にもおすすめです。
ランスタッド
ランスタッドは学歴を問わず豊富な案件を扱っているエージェントですが、とくに院卒におすすめなのがハイクラス層向けの求人です。
製薬会社や医療機器関連などサイエンス分野での求人案件を占める割合が多く、とくに理系大学院出身者にはマッチしているでしょう。
また、正社員だけでなく派遣社員のプロフェッショナル案件を多く扱っていることも特徴。
週に3日程度から始められる仕事も多いので、正社員として転職する前段階に社会に慣れておきたい人にとってもありがたいでしょう。
語学力や研究分野での専門知識を活かせる求人案件を豊富に取り扱っているので、文系・理系問わず院卒なら幅広い層におすすめです。
第二新卒エージェント neo
第二新卒エージェント neoは、文字通り第二新卒に特化した転職エージェントです。
高卒やフリーター向けの求人案件も豊富ですが、総合的に20代向け案件を占める割合が多いので、もちろん院卒にもおすすめ。
未経験から仕事を始めたい人向けの求人案件が多いので、専門分野以外でキャリアをスタートさせたい人が自分にぴったりの求人を探すのに適しています。
また、入社日や給与などの条件交渉までサポートしてくれるので、納得のいく形で転職を成功させることが期待できます。
アゲルキャリア
アゲルキャリアは、20代に特化した転職エージェントで、とくに第二新卒や既卒に向けた求人案件を多く保有しています。
利用者の大半は20代で、中でも目立つのが異業種から未経験で転職を成功させた実績です。
応募先企業から内定をもらうために必要なプロセスや、書類選考通過率を上げるための添削サポート、面接対策アドバイスなどを伴走する形で行っています。
また、内定まで最短一週間を目安に転職活動サポートをしてくれることも特徴。
早めに転職をして生活を安定させたい人にもおすすめです。
効率的な転職計画は3ヶ月を目安に立てよう
転職を成功させるためには、計画性を持って活動することが大切です。
一般的に転職にかかる期間は3ヶ月と言われています。
そのため、3ヶ月後の入社日を想定し逆算して1ヶ月単位で転職活動を進めましょう。
ここからご紹介するのは、1ヶ月目・2ヶ月目・3ヶ月目にやるべき行動をまとめた内容です。
今からスケジュールに落として効率的な転職活動を始めましょう。
1ヶ月目|転職の事前準備
1ヶ月目にやることは、転職活動の事前準備です。
自分がどんな仕事につきたいのか、どのようなキャリアプランを歩めば良いのかがわからない人は、自己分析から始めましょう。
また、転職エージェントに登録するのもお忘れなく。
キャリアアドバイザーとの個別面談で情報を整理したりスケジュールの立て方を相談したり、2ヶ月目以降でスムーズに転職活動を本格化できるように整えておきましょう。
自己分析
自己分析とは、文字通り自分自身で自分を分析することです。
性格的な特徴や長所、短所などの内面的な部分を可視化することで、職業の適性や相性の良い環境がわかるようになります。
分析した結果をもって転職先選びの基準を決めやすくなるので、この後応募先企業を整理するのに役立ちます。
なお、自己分析の仕方は主に2パターンあります。
一つが大手転職サイトなどで無料公開しているオンラインツールを使う簡単な方法。
もう一つが自分史をまとめてマインドマップを使ったりして詳細まで分析できる方法です。
じっくり時間が取れない方はオンライン上での簡単な自己分析で構いませんが、より詳細な自己分析を希望するなら自分で作成する方法がおすすめです。
なお、自分で分析する方法は「【転職成功】自己分析とは!超簡単にできるやり方から本格的な方法まで徹底解説」の記事に掲載しているので、ぜひやってみてください。
転職エージェントへの登録
2ヶ月目以降に入ると求人探しや選考対策などでやることが盛りだくさんなので、1ヶ月目の余裕があるタイミングで転職エージェントに登録を済ませておきましょう。
登録をしてからは担当のキャリアアドバイザーと個別面談をし、自分のスキルやキャリア志向を判断した上で求人紹介をしてくれます。
また、個別面談では転職のことや将来的なキャリアのこと、今不安に思っていることについてあらゆる悩みを相談しましょう。
キャリアアドバイザーは転職のプロなので、あなたが今悩んでいることの解決策やこれから進むキャリアの道すじを決める効果的なヒントを提示してくれます。
悩みを抱えたまま転職活動をすると最終的に面接を受ける際にネガティブな印象を与えてしまうことになりかねないので、できるだけポジティブな自分を保てる状態を整えておきましょう。
転職情報収集
転職にまつわる情報収集も早い段階で行っておきましょう。
とくに院卒の場合、転職で不利と言われている状況に戸惑いや不安を抱えていることでしょう。
それを払拭するためにも、院卒ならではの転職情報を集めておくことが大切です。
院卒のキャリア事情などは周りの院卒者から直接聞いたり、転職情報サイトで院卒の転職事情を網羅的に調べたりするのがおすすめです。
情報はあればあるほど、この先の選考対策で有効的な具体策が自分でわかるようになるので、内定率を上げることにもつながります。
2ヶ月目|希望する企業への応募と対策
2ヶ月目は最もと言って良いほど、転職活動に忙しさを感じる時期です。
応募先企業を決めて応募活動をしたり、各企業に向けた効果的な書類選考対策をしたりします。
また、早い段階で面接が確定した人は、面接対策も必要です。
この期間はとにかくやることが多いので、スケジュールには日毎にタスクを入れて管理するのがおすすめです。
応募先企業の精査
応募先企業は社数が多ければ多いほど有利ですが、ただやみくもに応募すれば良いというわけではありません。
最終的に自分に合った転職先を決めるために、この段階から条件精査などをしてふるいにかけておきましょう。
具体的な精査方法としては、以下の手順を踏むことがおすすめです。
転職先の精査方法
1.気になった求人があればとにかく多く保存しておく
2.外せない条件(給与や待遇など)をピックアップ
3.条件にマッチした求人をピックアップ
4.自己分析の結果から見えた適性と照らし合わせて、相性の良い求人を絞り込む
なお、応募先企業数の目安は10社程度がおすすめですが、自分の予定をチェックしながら余裕を持った面接ができる程度に調整しましょう。
書類選考対策
応募先企業が決まったらすぐに応募しましょう。
応募をすると、次は書類選考の段階です。
履歴書や職務経歴書の提出を求められるので、応募した企業からアクションがあってから3日以内くらいには提出できるように対策も忘れずに行っておきましょう。
最も力を入れて対策したい項目は、志望動機と自己PRです。
経歴やスキル欄などはどの企業でも同じ内容で構いませんが、志望動機と自己PRは企業ごとに異なる内容をまとめるのがおすすめです。
これら2つの項目は企業に対する熱意を伝えるもので、いわばラブレターのようなもの。
そのため、具体的かつその企業ならではの魅力などを伝えてアピールする必要があります。
なお、転職エージェントに登録をしていれば書類作成のサポートや添削なども行ってくれるので、心配な方はエージェント登録がおすすめです。
面接対策
書類選考から結果がわかるまでの期間は一週間程度が目安です。
選考に通過したらすぐ面接日程の調整に入るので、いつ面接があっても良いように企業ごとの面接対策もしておきましょう。
面接対策でやるべきことは、想定される質問に対する回答を準備しておくことと、応募先業界に関する知識を高めておくことです。
一般的に面接で話す内容は、自己紹介・自己PR・志望動機・逆質問が中心なので、これらはマストで回答を準備しておきましょう。
さらに、専門分野になるとその業界ならではの質問がくることも少なくありません。
IT分野なら昨今のIT市場の成長について問われたり、理化学分野なら学術的な質問をされることもあるでしょう。
院卒だからこそ、大卒以下の学卒よりもレベルの高い知識を持っているとみなされることも多くあります。
既に知っている分野でも、改めて情報収集をして知識を固めておきましょう。
3ヶ月目|面接
3ヶ月目は面接ラッシュの毎日。
企業によっては一次面接・二次面接・最終面接と段階的に面接を予定していくので、毎日大忙しです。
一次面接と二次面接以降では質問される内容や対応してくれる面接官の役職に違いがあるため、それぞれの面接に適した対策を随時行いましょう。
一次面接
一次面接は基本的に応募先企業の人事部が面接を担当します。
質問される内容はその企業の人事部が用意しているマニュアル通りなことが一般的。
面接対策で準備した回答パターンを駆使して質問に答えましょう。
なお、人事部による面接ではその先の二次面接や役員面接に進むかどうかの判断をするために、チェックシートで評価されることがあります。
もちろん面接者側にはわからない内容ですが、一般的には身だしなみや態度、回答に対する具体性などが評価されます。
二次面接〜最終面接
一次面接に通過したら、次は二次面接です。
企業によっては二次面接を最終面接としていることもあります。
二次面接を担当する面接官は、応募先の部署の上長や役員が中心ですが、場合によっては代表自ら行うことも。
マニュアル通りの質問をされるより、その企業や業界ならではの具体的な質問も多く飛んでくるため、一次面接よりも詳しい業界研究が必要です。
また、最終面接から内定がもらえるまでの期間は約1週間ですが、大手企業など応募人数が多い規模の採用面接の場合は2週間ほど要することもあります。
企業側の選考期間も考慮してスケジュールするのが良いでしょう。
まとめ
転職や就活で不利と言われてしまうシーンは、ほんの一部に過ぎません。
院卒という高学歴を活かして納得のいくキャリアを歩んでいる人は、ごまんといます。
そうしたキャリアを成功させた人のほとんどは、計画的に就職・転職活動を行ったり、応募先企業ごとの綿密な選考対策に力を注いできました。
院卒でも大卒でも、転職を成功させられるかどうかは活動内容の濃さにより左右されます。
本記事でご紹介したことを参考に、ぜひ3ヶ月前から計画性をもって効果的な活動をしましょう。
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