施工管理の転職に最適なタイミングとは?転職計画の立て方&好条件の求人を見つけるコツを解説
はじめに
施工管理は、建設現場における建物の安全性と品質を高める上で重要な役割を担う職業。
いつの時代も「なくてはならない」とされる職業ともいえます。
しかし、そんな施工管理の方も転職を検討することは大いにあるでしょう。
今よりも好条件な職場にグレードアップしたいと考えている場合、不安になるのは自分のスキルや経験がアピールポイントになるかどうか。
世の中で重宝されている職業とはいえ、今よりも大きな会社や高収入が期待できる会社を選びたいとした場合、不安になるのは当然でしょう。
そこで今回は、キャリアアップ転職をしたい施工管理の方に向けて、転職におすすめのタイミングや効率的な転職活動方法をご紹介します。
現場ごとに納期がある施工管理の仕事ですから、計画的に転職活動を進めましょう。
【施工管理の転職タイミング】おすすめの時期は年4回ある
施工管理は一つ一つの現場に納期が設けられていることが原則の仕事。
そのため、いざ転職をしようとしてもタイミングに困ってしまいますよね。
しかし、実はキリよく転職活動ができるタイミングは年に4回もあるんです。
ここからは、施工管理の転職でおすすめのタイミングとその理由を4つご紹介します。
求人が増える2〜3月
一年を通して求人案件が増える時期は、2月から3月と言われています。
なぜなら、新しい年度に中途人材を採用したいと考える企業が多いからです。
国内企業の多くが3月で年度を区切り、4月から新しい期がスタートします。
前年度に不足した人材はできるだけ4月には充足させておきたいというのが、ほとんどの企業の意向。
そのように4月に人材確保したい企業の求人案件数は1月から徐々に増えてきて、2〜3月はピークを迎えます。
求人案件数が多いということは、求職者側の選択肢が増えるということです。
自分にぴったりの会社に出会えることも期待できるので、転職を検討しているならこの時期は絶対に求人をチェックしておくべきといえます。
求人が増える9〜10月
2〜3月に続いて求人案件が多い時期が9月から10月の決算期の切り替わりのタイミングです。
国内企業の多くの決算期は9月であり、そのタイミングで人材確保のための予算を使うことがあります。
求人広告費や人材紹介手数料、研修費など、人事に関わる予算は毎年決まった金額が設けられており、決算期には予算を余らせないように使ってしまおうというわけです。
また、9月や10月のタイミングは既卒や第二新卒にとってもチャンスと言える時期です。
なぜなら、4月の新卒採用で人材が充足しなかった企業が「秋採用」という形で既卒・第二新卒人材を確保する動きが見られるからです。
大手企業など新卒就活の倍率が高い企業以外は人材不足に悩んでおり、貴重な若手人材を確保しようと必死に採用活動をしているのです。
この時期は求人情報を見ていて「既卒歓迎」「第二新卒歓迎」などのキーワードを目にすることも多いでしょう。
若手人材はまさにこうした企業の求人案件にチャンスが眠っているため、ぜひチェックしておきましょう。
年度末終了後の4〜5月
施工管理の仕事がひと段落するのが3月末ですので、落ち着いたタイミングの4〜5月に転職活動をするのもおすすめです。
今施工管理の仕事をしている人は、一つの案件が終了する時期として3月末が多いことを実感しているのではないでしょうか。
国内企業のほとんどは3月を年度の区切りとし、4月から新しい期をスタートさせることは先述した通りです。
オフィスビルや商業施設を建設するとした場合、多くの企業は3月末までに施工を終わらせて4月からオープンさせたい意向があります。
そのため、このタイミングは働く側も絶好の転職チャンスと言えるでしょう。
3月末をもって退職し4月以降で転職をすればキリの良いタイミングで新しい職場に移行することができます。
ボーナス受け取り後の12月
ほとんどの会社員がボーナスを受け取る時期は12月です。
せっかく退職するならボーナスを受け取った12月以降で検討してみてはいかがでしょうか。
転職活動期間中は何かとお金がかかるもの。
退職後の空白期間の生活費や、スーツ・バッグの新調などで意外と出費が多いので、まとまった金額があると安心です。
また、12月を区切りに現場が一段落することも多いでしょう。
任せられた現場をやり遂げてから退職する方が会社にとってもありがたいですし、自分にとってはボーナスを受け取れるというメリットがあることも安心です。
【施工管理の転職タイミング】現場の繁忙期はできるだけ避けよう
施工管理が転職をするタイミングとして絶対に避けたいのが、現場の繁忙期です。
施工管理という現場の中枢を担う人材が繁忙期に辞めてしまうと、一緒に働いている現場監督や作業員に大きな迷惑をかけてしまいます。
かなり大型の案件を任されている場合、途中で辞められてしまうことで施工スケジュールに大幅な遅れを出してしまうことも想定されるでしょう。
とくに年末や年度末などの繁忙期に複数の案件を同時進行で抱えている施工管理は、自分一人の退職によって会社にも顧客にも多大な損失を出してしまうかもしれません。
任せられた仕事を最後まで責任を持ってやり切ることは、社会人として当然あるべき姿です。
著しい体の不調や心身の病ではない限り、できるだけ自分の力を発揮して現場を終えましょう。
【施工管理の転職タイミング】転職活動の進め方
転職活動にはおおよそ3ヶ月の期間を要すると言われています。
求人探しをしてから履歴書を送り、面接を経て内定を勝ち取るスケジュールですが、同時進行で退職準備もする必要があります。
ここからご紹介するのは、施工管理が転職をする際に押さえておきたい転職活動スケジュールの調整および進め方です。
今抱えている現場の仕事で忙しい最中でも円滑に転職できるよう、順を追ってチェックしていきましょう。
求人探し&情報収集
まずやるべきことが求人探しと転職にまつわる情報収集です。
とくに施工管理としてより良い環境に転職をしたい人は、とにかくたくさんの情報を集められるように準備しましょう。
転職サイトを網羅して求人している会社をチェックしておいたり、キャリアアップや年収アップのためにどのような会社選びをすれば良いか、転職情報を集めましょう。
また、施工管理の仕事に従事している建設業界の人は横のつながりも多いものです。
周りにキャリアアップ転職した施工管理士がいれば、転職の方法や成功したポイントなどを聞いてみるのも良いでしょう。
百聞は一見にしかずといわれるように、ネットの情報を網羅するよりも実際に成功した人に直接話を聞くのが転職成功への近道です。
転職エージェントへの相談
転職活動において内定率を大幅に高める手法が、転職エージェントを活用することです。
転職エージェント各社にはキャリアアドバイザーといわれる転職のプロが在籍しており、求人企業とのマッチングから面接アドバイス、給与交渉などあらゆるサポートをしてくれます。
今の会社よりも好条件の職場にキャリアアップしたい人は、まずどのような基準で求人探しをすべきか判断に迷うことでしょう。
実際に面接にこぎつけても、給与アップの交渉の仕方などについて戸惑うはずです。
そんな時にキャリアアドバイザーの力が非常に役に立ちます。
転職エージェントに登録をすると、まずは担当のアドバイザーとの面談から始まり、あなたの適性やスキルなど総合的な面を判断して相性の良い会社を紹介してくれます。
実際に応募をする際は書類選考で勝つためのレジュメ作成のアドバイスや添削をしてくれますし、面接前には各社の採用傾向に応じた面接アドバイスもしてくれます。
あなたが「給与を上げたい」という意向を持っていれば、面接前後に給与交渉を代行してくれることもあるでしょう。
何かと不安が大きい転職活動において安心できるサポーターとして伴走してくれるので、登録をしておいて損はありません。
求人案件への応募
行きたい会社が決まったら積極的に応募をしましょう。
その際に注意したいのが、応募先企業の社数です。
少なすぎると第一志望から内定がもらえなかった時にふり出しに戻ることになりますが、多すぎてもスケジュールが調整できなくなり一社ごとの選考対策に注力できません。
書類選考で落とされることも加味して、応募先社数は少なくとも5社以上、余裕があれば20社ほどあると安心でしょう。
ただし、在職中に業務と並行して転職活動をする場合は、自分の抱えている案件量や時間帯を加味しながら調整しましょう。
施工管理の仕事は繁忙期だと複数のタスクがある状態がほとんどでしょう。
残業や休日出勤などのリスクがある方は、面接に行く時間が割けられないことも想定して余裕を持ったスケジュールを立ててください。
書類選考対策
求人案件に応募をすると、次は企業側から履歴書や職務経歴書などの提出を求められることが一般的です。
これらの書類はあなたのスキルやこれまでの経験を大いにアピールする重要な役割を担います。
書面上でしか判断できない情報からふるいにかけられるため、自己PRや志望動機でのアピールの仕方を工夫しましょう。
なお、書類選考において最も重要なのが志望動機です。
自己PRは自分の持っているスキルや長所を存分に伝える項目ですが、志望動機は応募先企業に対する本気度を文章でうまく伝える工夫が必要です。
あなたがなぜその企業に魅力を感じたのか、自分の長所を活かしてどう成長したいかを言葉で伝えるのは容易ではありません。
一度下書きをして見返してみて、直せるところがあれば随時修正していくつもりで完成させましょう。
なお、転職エージェントに登録をした方はキャリアアドバイザーから書類添削が受けられるので、積極的に利用するのが効率的です。
面接日程の調整
無事に書類選考を通過したら、いよいよ面接に進む段階です。
企業から内定の連絡をもらうと同時に面接日程について相談されるので、自分のスケジュールを確認しながら調整しましょう。
とくに在職中の方は現場の進捗具合に応じて日程調整してください。
現場に遅れが生じた場合に休日出勤を余儀なくされる可能性も考慮して、確実に休める日を候補日程とするのがおすすめです。
なお、日程調整については基本的に企業とメールでやり取りをしますが、その際に注意していただきたいのがメール本文の内容です。
まずは面接に進ませてもらえることのお礼を述べ、次に面接候補日程を3つほど伝えるのがビジネスマナーです。
美しく正しいビジネスメールが作れる人は、社会人としてスキルが高い人材だと感じてもらえます。
これを機に改めて自分のビジネス文書の書き方を見直してみてください。
面接対策
面接は、書類選考で良いと思ってもらえたあなたに対する印象を事実確認する場でもあります。
そのため、書類選考時点での評価を下げてミスマッチを起こさないように対策をとりましょう。
面接対策でまずやるべきことは、想定される質問に対する回答を用意しておくことです。
基本的には以下のような質問をされるので、必ず用意しておきましょう。
面接の流れ
1.自己紹介
2.応募したきっかけ(志望動機)
3.自己PR
4.他に受けている会社があるか
5.なぜ施工管理という仕事を選んだか
6.業界や専門的な技術に関する質問(時事ネタなど)
7.逆質問
なお、これらの質問に対する回答は会社ごとに用意しておくと安心です。
とくに志望動機などはその会社ならではの魅力を伝えなければなりませんし、時事ネタの質問は会社規模によって着目しているポイントが違うからです。
転職エージェントに登録をした人は、面接対策もプロのサポートを受けると良いでしょう。
転職エージェントを介して紹介を受けた会社の面接対策方法は、キャリアアドバイザーが熟知しています。
一社一社に対する適切なアドバイスが聞けるでしょう。
面接〜内定
面接を終えてから選考結果がわかるまで、おおよそ一週間の期間を要します。
それまでは焦らずに自分を信じて待ちましょう。
内定の場合は電話で連絡が来ることがほとんどですが、大企業の場合は複数の候補者にメールで内定通知を出していることもあります。
連絡が来た時にいつでもわかるよう、スマホやPCの通知はオンにしておきましょう。
退職の手続き
退職手続きに関しては内定が出てから落ち着いたタイミングがおすすめですが、もし余裕があれば在職中に少しずつ進めておくのも良いでしょう。
基本的な退職手続きの流れは下記の通りです。
退職手続きの流れ
1.上長への退職報告
2.退職届の提出
3.人事部側で退職届を受理
4.社内で退職の旨を公表
5.引継業務
6.退職
退職手続きにおいて最も着目しておきたいのが、退職届の提出日についてです。
一般的な企業では退職予定日の1ヶ月前までに提出を求められるので、遅れてしまっては転職先企業での業務にも影響が出てしまいます。
退職届が正式に受理されるまでは、業務で忙しくても同時進行で退職手続きを進めておくようにしましょう。
【施工管理の転職タイミング】持っていて得する7つの資格
施工管理士としてキャリアアップしたいなら、保有資格を武器に転職活動をするのがおすすめです。
建築物や土木に関する専門知識が多ければ多いほど、大手企業で即戦力として採用されるチャンスが得られます。
ここからご紹介するのは、施工管理の仕事をする上で役立つ7つの施工管理技士資格です。
簡単に取得できるものではありませんが、持っていれば一生もののスキルとしてキャリアに役立てることができます。
転職までに余裕のある方はぜひ資格の幅を広げてみてください。
建築施工管理技能士
建築施工管理技能士は、マンション・商業施設・ビルなどの大型建築物の施工に関連する資格です。
一般財団法人建設業振興基金が行っており、年に1回実施されます。
試験は第一次試験・第二次試験の2部構成となっており、合格率は約40%程度と低くない水準です。
また階級は一級と二級に分かれており、それぞれ保有していることで担当できる業務が異なります。
一級建築施工管理技能士の場合は担当できる工事現場に制限がありませんが、二級建築施工管理技能士は一般建築業営業所の専任技術者および主任技術者までとなります。
もちろん一級を保有していた方が転職先でマルチに活躍できることがアピールできるため有利です。
土木施工管理技能士
土木施工管理技能士は、道路や河川、橋、トンネルなど土木工事に関連する資格です。
こちらは一般財団法人全国建設研修センターが行なっている試験で、基本的には年1回の実施ですが、二級土木施工管理技能士試験の第一次検定なら前期と後期の2回あります。
難易度は低めで、一次試験の合格率は50%以上ですが、二次試験になると30%程度まで下がります。
また、こちらも一級と二級があり、担当できる土木工事の規模が異なります。
一級なら大規模な工事が担当できるため、橋やトンネル建設などの大型案件も可能。
二級は小規模工事が中心のため、道路工事等が中心です。
大手ゼネコンなどに転職をして大規模建設を担当してみたい方は、一級を持っていることが必須と言えるでしょう。
電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は、送電設備や照明設備などの施工に関連する資格です。
建造物に欠かせない電気を通す際に電気工事を行いますが、この時に施工計画や監督業務を行うために必要です。
試験は一般財団法人建設業振興基金が実施しており、一次試験と二次試験の2部構成です。
一級と二級の2段階に分かれていますが、他の施工管理技士資格に比べると合格率は高めで、一級でも50〜60%が相場と言われています。
また、一級と二級の違いは担当できる建造物の規模です。
一級なら商業施設やビルなどの大規模建造物を担当でき、二級は総額4,000万円未満の中規模〜小規模建造物を担当します。
施工管理士として花形と言われる大規模な建設工事に関わりたい方は、断然一級を取っておいた方が良いでしょう。
管工事施工管理技士
管工事施工管理技士は、建物の空調設備や上下水道設備、吸排気ダクト、ガス管、浄化槽などの配管工事に関連する資格です。
一般財団法人全国建設研修センターが試験を実施しており、一次試験と二次試験に分かれています。
階級は一級と二級がありますが、一級でも合格率が50%以上と高めの水準であるため、さほど難易度は高くないでしょう。
なお、一級と二級の違いは職責の重さと担当できる案件が異なる点です。
一級は特定建設業の専任技術者や一般建設業の主任技術者、監理技術者などになることが可能。
二級は一般建設業の専任技術者、主任技術者として職務につけます。
造園施工管理技士
造園施工管理技士は、公園や学校、庭園、寺院など造園に関わる資格です。
そのほかにも、遊園地の建設などに携わる際にも役立ちます。
試験は一般財団法人全国建設研修センターで実施しており、年に1回一次試験と二次試験が存在します。
また、一級と二級では扱える業務の幅が異なります。
二級は一般建設業の主任技術者として職務につくことができます。
一方の一級は監理技術者と主任技術者になることができ、これらは造園工事の現場で配置が義務付けられています。
なお、造園施工管理技士の合格率は一級でも40%以上と言われているので、受験資格である「専任の主任技術者の実務経験が1年(365日)以上ある」ことをクリアしていれば、二級を飛ばしてチャレンジしてみるのが良いでしょう。
建設機械施工技士
建設機械施工技士は、建設機械を使用した工事に関わる資格です。
工事そのものの品質管理や安全管理に必要とされます。
試験は一般社団法人日本建設機械施工協会で実施しており、一次試験と二次試験に分かれます。
こちらも一級と二級が存在し、扱う機会に応じてできる業務の種類が異なります。
二級は機械に応じた6種類の専門に分かれており、それぞれの建設機械の指導や監督業務を担当します。
一方の一級は建築機械による施工の指導および監督者として活躍が可能で、大規模な工事現場での主任技術者と監督技術者としても活躍できます。
なお、建設機械施工技士の試験は他の施工技士の試験より難しいと言われており、一級の合格率は約25%と低めです。
とくに難しいのが一次の学科試験で、ほとんどの人が一次で落ちると言われています。
試験勉強の時間を多めにとらないと取得は難しいでしょう。
電気通信工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士は令和元年から始まった新しい施工管理技士の資格で、有線LANやWi-Fiなどの工事に関わる資格です。
一般財団法人全国建設研修センターが試験を実施しており、一次試験と二次試験が存在します。
階級は一級と二級で、それぞれ職責が異なります。
二級は一般建設業の営業所で専任技術者や現場ごとの主任技術者になることが可能です。
一級は二級の範囲に加え特定建設業の営業所の専任技術者と現場ごとの監理技術者として活躍できます。
合格率はかなり低いと言われており、一級も二級も20%前後です。
【施工管理の転職タイミング】退職準備も計画的に進めよう
施工管理がタイミングよく転職を成功させるためには、前々から退職準備を行うことが大切です。
退職の申し出から実際に退職日を迎えるまでには約3ヶ月要しますので、余裕を持って業務と並行しながら進めましょう。
ここからはご紹介するのは、計画的に退職をするために押さえておきたいポイントです。
円満かつ円滑な退職ができるように心得ておきましょう。
円満退職が大前提
退職を円滑に進めるためには、円満退職が大前提です。
社員の退職は会社にとってマイナスな出来事です。
周りから負の印象を持たれてしまうと、退職までの日々を気まずい状態で過ごすことになります。
上司から引き止めにあったり、周りとのコミュニケーションがうまく取れず引き継ぎが滞ったりと、良いことはありません。
そのために、できるだけ円満な関係性を保ったまま退職できるように心がけましょう。
円満退職のポイントは以下の通りです。
- 退職意思は早めに報告する
- 退職理由は前向きな内容にする
- 余裕を持って早めに引き継ぎ業務をする
- 就業規則通りに退職手続きをする
- 最終出勤日まで怠慢にならず精一杯働く
最後までその会社の社員であることの責任を持ち、丁寧な仕事を心がけつつ周りにも気を配りながら行動しましょう。
退職の報告手順を間違えないように
円満退職が崩れる原因の一つとして、退職を報告する順番を間違えることです。
一般的には最初に直属の上司に伝え、その後人事、同じチーム、所属部署と順を追って伝えるのが正しいとされています。
もし直属の上司を飛ばして人事部に直接退職届を出してしまうと、上司も良い気持ちにはなりません。
また、同僚などに先に話してしまったことが後から広まり、悪い方向に伝わってしまうこともあるでしょう。
報告一つでも段階的に行えるよう、スケジュールの一環として押さえておきましょう。
引き継ぎはとにかく丁寧に行う
あなたが会社を去った後は、後任の施工管理が業務を引き継ぎます。
担当している現場が全て終わってから退職するなら引き継ぎ量はさほど多くありませんが、それでも事務仕事などで継続的にやっていたタスクもあるでしょう。
あなたがやっていた全ての仕事を他の誰かが引き継いでも円滑に進められるよう、引き継ぎはとにかく丁寧に行いましょう。
後任者が決まっていれば、後任者にわかりやすいように紙にまとめたり、案件量によっては1on1で時間をとって引き継ぎするのも良いでしょう。
提出書類や返却物は期日を守ろう
退職手続きには基本的に提出物が多くあります。
退職届や会社から借りていた備品など、「〇日までに返却してください」と求められることが一般的です。
期日に遅れてしまうと、手続きをする他の部署の人が困ってしまいます。
期日は必ず守りましょう。
なお、会社から借りている備品には携帯電話やパソコンなどもあると思いますが、これらは次の人が使えるように綺麗に掃除した状態で返却しましょう。
データの削除は初期化なども忘れずに行っておいてください。
施工管理士のキャリアアップ転職はエージェントを活用するのがおすすめ
施工管理士はその仕事の責任の重さから、転職一つにしても足踏みしてしまうものです。
「計画的に転職したいけれど、業務が忙しくて難しい」
「自分のスキルで今より好条件の会社に転職するのはハードルが高い」
そんなお悩みを抱える方におすすめなのが、転職エージェントを活用することです。
転職エージェントは求人紹介から面接対策サポートなど、転職に関わるあらゆるサポートをしてくれます。
まず転職エージェントに登録をしたら、担当のキャリアアドバイザーとの面談をします。
そこであなたの適性をしっかり判断した上で、あなたと相性の良い会社の求人の紹介を受けます。
応募をする際は書類選考対策のためのレジュメ添削、面接対策のアドバイスもしてくれるため、非常に心強い存在。です。
また、面接日程についてはアドバイザーが間に入って調整してくれるため、現場の繁忙で忙しい施工管理の方も安心してスケジューリングすることができます。
キャリアアップ転職なら給与交渉をしてくれるエージェントもあるので、どのエージェントを選ぶかは複数社見て判断してみると良いでしょう。
まとめ
今回はスケジュールとタイミングが難しい施工管理の転職についてご紹介しました。
先述した通り、施工管理は抱えている案件数と責任の重さから転職のタイミングを図るのが難しい職種です。
しかし、年間通して転職に適した時期は多いですし、コツさえ押さえておけばスケジュール通りにキャリアアップ転職を成功させることができます。
今回ご紹介したポイントを押さえて、ぜひ早めに計画を立てて円滑な転職活動を行ってください。
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