販売職から営業職に転職できる?仕事内容の違いや活かせるスキルを解説

販売職から営業職に転職できる?仕事内容の違いや活かせるスキルを解説

目次
  1. はじめに
  2. 【販売職から営業職へ転職できる?】販売職から営業職へ転職できる?
  3. 【販売職から営業職へ転職できる?】販売職と営業職の違い
  4. 【販売職から営業職へ転職できる?】営業職に活かせるスキル
  5. 【販売職から営業職へ転職できる?】営業職へ転職するメリット
  6. 【販売職から営業職へ転職できる?】営業職へ転職するデメリット
  7. 【販売職から営業職へ転職できる?】転職を成功させるために必要なこと
  8. 【販売職から営業職へ転職できる?】販売職から営業職へ転職したくなる理由
  9. 【販売職から営業職へ転職できる?】営業職の種類
  10. 【販売職から営業職へ転職できる?】営業職がある業界と特徴
  11. まとめ

はじめに

販売職は直接エンドユーザーと触れ合うことから、非常にやりがいを感じられる職種です。

しかし、人によってはキャリアアップの難しさを感じたり、向いておらず転職を考えることもあるでしょう。

転職する際には同じ販売職だけではなく、全く別の職種を考えるかもしれません。

さまざまな職種がありますが、営業職は多くの方が注目するのではないでしょうか。

営業職は給与水準の高さだけではなく、ビジネスマンらしさにも憧れを感じるかもしれません。

しかし、営業職は販売職と近しい部分が多いものの、全く異なる部分もあります。

そこで、この記事では「販売職から営業職へ転職できるのか」を中心に、仕事内容の違いや販売職時代のスキルを活かせるのかを解説します。

販売職から営業職への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【販売職から営業職へ転職できる?】販売職から営業職へ転職できる?

そもそも、販売職から営業職への転職が可能なのかは気になる部分ではないでしょうか。

まずは、転職できるのかどうかを解説します。

共通するスキルが多く転職しやすい

販売職は、どの業界でも直接エンドユーザーへ商品を販売する仕事です。

そのため、顧客とのコミュニケーションは必須であり、商品知識も重要になるでしょう。

営業職は個人や法人など、さまざまな顧客を相手にしますが、自社の商品を販売することに違いはありません。

コミュニケーション能力や商品知識、提案能力は販売職と同様に必要です。

そのため、販売職と営業職では必要なスキルが共通していることが多く、比較的転職しやすいといえます。

もちろん、すべてのスキルが共通しているわけではありません。

営業職になると資料作成や社内での情報交換、共有など、付随する業務が多く発生します。

それでも共通スキルが多いことから、新たに一からやり直すという感覚はありません。

販売職で培ったスキルを活かして営業職を始められ、キャリアアップにも向いている転職といえるでしょう。

どの職種からでも転職はできる

そもそも営業職は、そこまで専門性の高い職種ではありません。

例えば、建築家や医師といった職種は資格が必要であり、学生時代からの勉強が必須です。

一方で営業職に必須の資格はなく、商品やサービスさえ販売できれば問題ありません。

そのため、営業職はどの職種からでも転職できるといえます。

もちろん、営業職の向き不向きは出てくるでしょう。

営業は人と話すことが基本であり、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルは必要です。

どの職種からでも転職はできるものの、現職が販売職なのであれば、転職しやすく結果も出しやすいかもしれません。

【販売職から営業職へ転職できる?】販売職と営業職の違い

販売職から営業職へ転職しやすいといえますが、全く同じ仕事内容というわけではありません。

それぞれ特徴が異なるため、向き不向きが出てくる可能性はあります。

まずは2つの違いを確認し、向いているかどうかだけではなく、やりたいことなのかを確認してみてください。

顧客の違い

まず顧客の違いです。

商品やサービスを売るという点では同じですが、販売職は「買いたい」と思って来店した顧客に販売します。

そのため、自分から出向く必要もなく、来店した場合には高い確率で販売可能です。

一方の営業職は、顧客が商品やサービスに関心のある人ばかりではありません。

自分から出向いて商品の良さを売り込む必要があります。

また、複数社の中から検討している顧客も多く、商品だけではなく提案の方法も考えなければ売れないこともあります。

販売職が簡単というわけではありませんが、売るという点だけに関しては営業職のほうが難しくなるでしょう。

特に企業など大規模な顧客へ販売する場合は商品の金額も高額になるため、簡単に売れることばかりではありません。

数十件、数百件と営業をかけてようやく販売できるということも珍しくなく、負担を感じることも多くあります。

業務範囲の違い

続いて業務範囲の違いです。

基本的には販売職より営業職のほうが業務範囲は広くなります。

販売職は、基本的に来店した顧客を接客し、商品を販売して全体の流れは終了です。

もちろん、開店や閉店準備、役職によっては事務作業も発生します。

営業職の場合は、顧客とのアポイントメントを取り打ち合わせ日時の調整をするなど、販売職の来店と同じ状況までにも準備が必要です。

さらに、商品やサービスが販売できた後にも契約書や発注書などの作成、納品の手続きなど、さまざまな作業が発生します。

また、営業は一度商品を販売したら終わりではなく、その後のフォローが必要になることがほとんどです。

そのため、定期的に顧客と連絡を取り合い訪問するなど、販売職にはない業務が発生するでしょう。

基本的には販売職よりも営業職のほうが業務は多くなると考えておいてください。

ただし、販売している時間が準備期間に置き換わることになるため、いままで販売していた時間にプラスして準備時間が必要というわけではありません。

あくまで仕事内容が異なると考えておきましょう。

【販売職から営業職へ転職できる?】営業職に活かせるスキル

販売職で得られるスキルは多く、営業職に活かせるものも多くあります。

ここに当てはまるスキルが多ければ、営業職への転職もしやすくなるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、販売職でも営業職でも必須のスキルです。

販売職はエンドユーザーとなる顧客と直接対話して販売するため、コミュニケーションを取らなければいけません。

そのため、販売職を続けているとコミュニケーションスキルは自然と身に付きます。

営業職はエンドユーザーばかりが相手ではありませんが、商品やサービスを売り込むことに違いはありません。

また、営業は一人で行うことは少なく、営業事務やチームと協力して進めることがほとんどです。

そのため、顧客だけではなく、社内のコミュニケーションも必要になってきます。

販売職は毎日接客でコミュニケーションスキルを磨いていることから、営業職でも十分に通用するといえるでしょう。

提案スキル

続いて提案スキルです。

提案スキルは、商品やサービスについて適切に説明し、顧客に魅力を伝えることです。

販売職であれば、商品を見に来た顧客に良さを伝えて購入に至るでしょう。

営業職も同様で、顧客に商品やサービスの良さが伝わらなければ、なかなか購入はしてもらえません。

つまり、販売職で提案スキルを磨いていれば、営業職へ転職しても活かせる可能性が高くなります。

営業職の場合はわかりやすいプレゼン資料の作成など、事前準備が必要にはなりますが、提案するスキルが高ければ十分に応用可能です。

販売職の中でも商品の説明が必要な業種であれば、提案スキルは高いといえます。

ビジネスマナー

ビジネスマナーは、社会人には必須のスキルです。

ビジネスマナーには日々の挨拶や身だしなみなど、さまざまな内容があります。

いずれも働く上では最低限のことばかりですが、できていない人も少なくありません。

販売職をしていれば、顧客と接する機会が多いだけではなく、上司や同僚とのコミュニケーションも多く発生します。

そのため、数年働いていると、自然にビジネスマナーが身に付いているものです。

営業職になると名刺交換といった別のビジネスマナーも必要にはなりますが、基本ができていれば難しいことではありません。

基本的なビジネスマナーを販売職の間に身につけておけば、営業職へ転職しても極端に困ることはないでしょう。

商品に関わるスキル

転職先が販売職で関わっていた業種なのであれば、商品やサービスに関わる知識が役に立ちます。

あくまで同業種に限られるものの、販売職と同じ業種の営業職へ転職するのであれば、現職の知識が活かせるかもしれません。

例えば、服飾系であれば仕入れの営業、家電量販店はメーカーとの営業などで経験や知識が役立つでしょう。

もし、営業職への転職で不安なのであれば、すでに経験のある業界内での転職をおすすめします。

場合によっては同じ会社内で販売職から営業職へのキャリアチェンジが可能かもしれません。

営業職は商品やサービスに詳しいことは必須であり、知識がなければ顧客からの質問に返答できないことが増えてしまいます。

取引先も知識の薄い営業から商品を買おうとは思わないため、商品に関わる経験や知識は必要です。

【販売職から営業職へ転職できる?】営業職へ転職するメリット

そもそも営業職に転職するメリットを考えたことはあるでしょうか。

転職するには何かしらの理由があると思います。

まずは、営業職に転職するメリットを見た上で、自分が転職すべきかどうかを考えてみてください。

年収が上がりやすい

営業職は、年収が上がりやすいという特徴があります。

そもそもの年収が販売職よりも高いことが多く、転職してすぐに現在よりも年収が上がることも珍しくありません。

また、営業は成績によってインセンティブが支給されることもあります。

契約数が多ければインセンティブを加算する企業も珍しくはないため、頑張り次第では基本給以上の給与になる可能性もあります。

販売職でも成績によってはインセンティブがつく場合もありますが、採用している企業は多くはないでしょう。

さらに、販売職は給与水準が低いことでも有名です。

会社にもよりますが、販売職よりも営業職のほうが稼ぎやすく、今後の年収アップにつながるかもしれません。

新たなスキルが身に付く

営業職は販売職よりも業務の幅が広がるため、自然に新たなビジネススキルが身に付きます。

販売職では、来店した顧客に商品を売ることが基本です。

一方の営業職は来店した顧客というよりも、自分から営業をかけて販売しなくてはいけません。

そのため、わかりやすく商品の説明をする、事前に資料を作成するといった作業が必要です。

プレゼン資料の作成から提案力、プロジェクトの計画など、さまざまなスキルが身に付きます。

こういったスキルが身に付けば、営業職以外への職種に興味をもった際にも活かせるでしょう。

また、新たな顧客にアプローチするためにはマーケティングが必要であり、問題が起きれば解決力も必要です。

営業職に求められるスキルは非常に多く、働く期間が長くなるほど新たなスキルが身に付いて他の職種でも通用するようになります。

結果が見えやすい

販売職でも高級店や小規模なアパレル店であれば、自分が販売した商品や個数が可視化されます。

しかし、多くの販売職では自分が販売したかどうかが結果として現れることはなく、あくまでも店舗ごとの数字です。

人によっては、どれだけ接客しても結果に現れないことで、やりがいがなくなるかもしれません。

営業職は誰が契約をとったか、販売をしたかというものは可視化されるため、結果が見えやすい職種です。

そのため、「自分が契約を取ったのに評価されない」といったことが少なく、結果が評価に直結するといえるでしょう。

特に、インセンティブ制度を採用している企業であれば、契約を取ったり販売するほど給与水準が高くなります。

【販売職から営業職へ転職できる?】営業職へ転職するデメリット

営業職へ転職するメリットを解説しましたが、デメリットがないわけではありません。

人によっては仕事を続けられなくなる可能性もあるため、メリットばかりを見るのではなく、デメリットもしっかりと理解してから転職しましょう。

責任が大きくなる

一つ目のデメリットは責任が大きくなることです。

販売職でも役職につけば当然のように責任は大きくなりますが、現場であればそこまで大きな責任が伴うことはありません。

営業の場合、役職者でなくとも担当する業務が増加し顧客の規模が大きくなることから、負担は大きくなってしまいます。

事務や顧客管理などを行うこともそうですが、顧客が個人ばかりではなく法人になってくるため、扱う金額も大きくなります。

つまり、自分の管理次第では会社や顧客に大きな損失を与えてしまうことも珍しくはありません。

販売職であればどうにかなる金額だったとしても、営業職では個人ではどうにもできないという可能性もあります。

業務的な内容だけではなく、扱う商材が高額になりやすいことから責任は重くなりやすいため、営業職のデメリットといえるでしょう。

勤務時間が曖昧になりやすい

営業は、顧客が来店するのを待つのではなく、自ら出向くことの多い職種です。

そのため、全てが営業時間中に完結するとは限りません。

販売職であれば、営業時間中にしか顧客が来店することはなく、時間がきたら業務は終了します。

営業職の場合は、業務時間外でも顧客から連絡がくる可能性があります。

基本的には顧客に合わせて営業をかけることが多く、業種によっては土日祝に動くことがあるかもしれません。

また、就業時間以外に顧客から連絡がくることもあり、仕事以外の時間も気が抜けないかもしれません。

最近は、「業務時間外には対応しなくてよい」という企業が増えてはきているものの、完全にはなくならないでしょう。

精神的な負担になることも

そもそも営業職は、商品やサービスを必要としている顧客にばかり提案するわけではありません。

現在は求めていない、必要としていない顧客に対しても営業活動を行うため、断られることの多い職種です。

取り扱う商材にはよるものの、数百件の営業で1件が興味を示してくれたら良いほうといったことも珍しくありません。

断られることの多い営業職は、精神的に辛い思いをすることもあります。

商品やサービスを販売できたとしても、良い関係性が築けなければクレーム対応が必要になることもあるでしょう。

常に顧客との関係性を築かなければいけないのは、営業職の大変な部分といえるかもしれません。

また、社内でもノルマが設定されることが多く、達成できるかできないかは大きなプレッシャーです。

常にノルマを意識しながら営業活動を続けることから、メンタルが弱い人には向かない職種ともいえます。

【販売職から営業職へ転職できる?】転職を成功させるために必要なこと

販売職から営業職への転職を成功させるためには、いくつか必要なことがあります。

ポイントを解説するため、転職前に確認してみてください。

販売職で得たスキルを書き出す

まずは、販売職で得たスキルを書き出すことです。

働いていると当然のように仕事をこなしていますが、実際にはさまざまなスキルを身に付けています。

しかし、自分では気づいていない内容もあるでしょう。

そこで、現在の販売職で得たスキルを書き出していきます。

書き出すことによりスキルが可視化され、自分でもわかりやすくなってきます。

基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルがあれば、営業職へ転職しやすくなるでしょう。

また、得たスキルをどう活かせるのかも考えてみてください。

例えば、「コミュニケーションスキルがあるから営業先との関係性を構築しやすい」、「ビジネスマナーがあるから即戦力になれる」などです。

スキルを可視化すると自然に営業職でどのように役立てられるかが見えてくるため、志望動機も作りやすくなります。

営業職の仕事内容を理解する

営業職の仕事内容を理解していなければ、書類選考でも面接でも担当者に好印象を与えられません。

営業職の仕事内容を理解することで、「なぜ営業職に就きたいのか」、「販売職のままではだめなのか」という部分が明確になります。

また、営業職の仕事内容を知ることで、転職後のミスマッチも防げるでしょう。

「想像と違った」、「販売職のほうが良かった」と感じてしまえば早期退職につながるかもしれません。

転職は就職先が決まることがゴールではなく、転職先で長く働き続けられるかがポイントといえます。

もちろん、実際に働いてみて営業職が向いていないということもあり得ますが、不安要素は消しておくべきです。

明確な志望動機を作る

最後に、明確な志望動機を作ることです。

「なんとなく」、「待遇面が良いから」といった志望動機では面接官に好印象を与えません。

採否を決める面接官も同じ人です。

一緒に働きたいと思わなければ採用することはないでしょう。

ポテンシャルの高い人材であれば、能力だけで採用を決めることがあるかもしれません。

しかし、多くは人物像を重要視します。

そのため、「なぜ営業職なのか」、「なぜこの会社を志望したのか」は明確にしておいてください。

「販売職で得たスキルを活かせるのが営業職だと考えた」、「貴社の活動に賛同した」など、相手が魅力的と感じる志望動機が必要です。

【販売職から営業職へ転職できる?】販売職から営業職へ転職したくなる理由

営業職に転職したいと考えるには、理由があるはずです。

理由はひとそれぞれですが、販売職ならではの内容をご紹介します。

個人への対応が大変

販売職は、1日に多くの顧客に商品を販売します。

そのため、クレームを受けることも少なくありません。

業種によっては毎日のようにクレームが発生することもあり、多くの人はストレスを感じてしまいます。

日々ストレスを感じることが多ければ、辞めたいと考えるのも当然です。

また、顧客からの質問や問い合わせにも随時対応しなければいけません。

自分の作業があったとしても顧客が最優勢になることから、「なかなか作業が進まない」ということもあるでしょう。

個人客を相手にしているからこそ、販売職にはさまざまなストレスやプレッシャーが発生します。

給与水準が低い

全ての企業というわけではありませんが、販売職は給与水準が低いことでも有名です。

勤続年数が長くなれば昇給や昇進で給与水準は高くなっていきますが、営業職のほうがステップアップは早いかもしれません。

ただでさえ販売職はストレスを感じやすい職種であるため、さらに給与が低いとなれば続けるのは辛く感じるでしょう。

ただし、販売職でも業界や役職によっては大きく給与水準が異なります。

そのため、あくまで現場の販売職の給与水準が低い場合には、辞めたくなる理由になると考えてください。

キャリアアップしにくい

続いての理由は、キャリアアップしにくいということです。

販売職は、顧客へ商品を販売することが基本の仕事内容であり、そこまで特殊な業務はありません。

そのため、販売職で多くのスキルを得ることは難しく、結果としてキャリアアップにつながらず年収も上がりにくいといえます。

ただし、店長などの役職者になれば少し変わってきます。

役職に就けば現場での販売だけではなく、従業員や商品の管理、本社とのやり取りなど、さまざまな業務が発生するでしょう。

そうなると、販売職とはいえ身に付くスキルは多くなります。

それでも現場から店長や本社勤務などに昇進するには時間がかかるだけではなく、全員が働いていればなれるわけでもありません。

シフト勤務

販売職は年中無休の会社が多く、休みは固定ではありません。

基本的にシフト勤務であり、繁忙期になる土日祝は休みを取りづらいでしょう。

人によっては平日休みのほうが良いということもありますが、知人や家族とは休みが合わせにくいというデメリットがあります。

多くの会社は土日休みを基本としているため、平日休みでは「友達と遊べない」、「家族との時間が取りにくい」ということも珍しくありません。

また、祝日に休めなければゴールデンウィークやお盆などの長期連休がなく、「旅行に行きにくい」、「帰省できない」ということも出てきます。

営業職は土日休みであることが多く、予定を合わせやすい職種といえます。

【販売職から営業職へ転職できる?】営業職の種類

営業職といっても種類は一つではありません。

商品やサービスの提案をしたり販売するという点に関しては同じですが、種類によって向き不向きも大きく変化します。

全てではありませんが、大まかな種類を解説するため、どういった営業をしたいのかを考えてみてください。

新規営業

新規営業は、新たな顧客を獲得するための営業です。

営業といえば、この新規営業を想像する方が多く、代表的な種類といえます。

新規営業は、いままで関わりのない顧客へアプローチするため、商品やサービスの販売は容易ではありません。

電話やメールで約束を取り付けてから訪問するだけではなく、飛び込み営業もします。

いずれも断られることのほうが多く、精神的に辛い思いをすることもあるでしょう。

それでも顧客を獲得できたときの達成感やインセンティブなど、新規営業にしかないやりがいがあります。

既存営業

既存営業はルート営業ともいい、すでに取引していたり販売したことのある顧客を定期的に訪問する種類です。

顧客とは顔馴染みであるため、営業のなかではハードルが低いといえます。

それでも、ルートを回りながら新規顧客へアピールしたり、既存顧客へ新商品の提案といった動きも必要です。

新規営業ほどの攻めは必要ありませんが、ただ毎日同じことを繰り返す職種でもありません。

それでも営業職としては入りやすい種類になるため、営業への不安があれば、既存営業からが始めやすいでしょう。

【販売職から営業職へ転職できる?】営業職がある業界と特徴

営業職は一つの業界ではなく、さまざまな業界で必要とされています。

有形から無形までさまざまな商材があり、選ぶ業界によっては難しさも変わってくるでしょう。

営業職になると決めたのであれば、どの業界に就くべきかも考えてみてください。

IT

IT業界は常に成長しており、給与水準の高い業界です。

IT業界では営業の必要性を感じないかもしれませんが、企業のシステムやアプリなど、使ってもらうためには営業が必須です。

IT業界での営業は、取引先の課題や希望を聞き、自社のエンジニアに正確に伝えなければいけません。

納期なども間に入って調整することになるため、大変ではありますが、円滑に進めるためにも必要な存在です。

そのため、営業としてのスキルだけではなく、管理能力も必要になってきます。

不動産

不動産業界は、賃貸も売買も営業が必要です。

どちらも個人客を相手にすることの多い業界ですが、自ら訪問するのではなく店舗で待つことになります。

賃貸であれば来店した顧客に合う物件を紹介し、内見から契約まで長い付き合いになることも珍しくありません。

契約のための書類の準備や説明など、さまざまな手続きが必要です。

そのため、初めは覚えることの多い業界と感じることもあるでしょう。

また、売買になるとモデルルームでの接客や呼び込みなど、営業の方法は多岐にわたります。

不動産業界といっても賃貸と売買で大きく異なる部分があるため、自分に合っているほうを選んでみてください。

人材

人材業界というと聞き慣れないかもしれませんが、基本的には求職者と企業をつなぐ役割を担っています。

わかりやすいのは人材派遣会社ではないでしょうか。

仕事を探している求職者と人材が必要な企業をマッチングさせることが主な仕事であり、双方への営業が必要です。

ただし、求職者にはヒアリングと紹介が基本になるため、営業とは遠い気がするかもしれません。

人材業界であれば、人材が必要な企業への新規営業や既存営業が中心といえるでしょう。

他に転職エージェントも人材業界であり、基本的には給与水準が高いことでも知られています。

保険

保険は大きく生命保険と損害保険、自動車保険に分けられます。

中でも営業が必要とされているのは生命保険と損害保険です。

どちらも個人の顧客を相手にすることに違いはなく、保険商品について熟知していなくてはいけません。

保険代理店のように店舗で待ちの営業をすることもあれば、顧客の自宅などへ出向いて営業をかけることもあります。

どういった場合でもコミュニケーションスキルは必須であり、営業職の中でも人との関わりが深い業界です。

広告

広告業界は、テレビや雑誌だけではなく、最近ではWebも盛んになってきています。

基本的には、広告を出稿したい企業へ営業をかけることになるため、個人ではなく法人営業が基本です。

法人が相手になることだけではなく、商品が無形ということから提案力が必要になるでしょう。

広告業界の中ではWeb広告の需要が拡大しており、今後の伸びも期待できます。

給与水準としても高く、インセンティブ制度を導入している企業も少なくありません。

まとめ

販売職と営業職は大きく異なりますが、似ている部分も多くあります。

そのため、販売職から営業職への転職はしやすいといえるでしょう。

販売職は給与水準が低いことが多く、不満に思っている方も少なくありません。

一方の営業職は給与水準が高めに設定されており、得られるスキルも多くあります。

似ている部分のある2つの職種ですが、誰でも簡単に転職できるわけではありません。

しっかりとした志望動機を作り、なぜ転職したいのかを考えることが大切です。

また、営業といっても業界は多くあるため、どのような業界が自分に合っているかも考えてみてください。

まずは転職理由を考え、次に業界を絞ることで長く働ける転職が可能です。

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