大学中退者の就職は厳しい?実情や就活を成功させるポイント、おすすめの業界を紹介
大学を中退してしまうと、「就職するのは厳しい?」と将来に不安を感じる人もいるでしょう。
では、実際の大学中退者の就職事情はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、大学中退者の就職事情から大卒者との違い、就職が難しいと言われる理由や成功させるコツ、おすすめの職種までまとめて紹介します。
大学を中退した人や、中退しようか悩んでいる人は、この記事を参考に就職を成功させましょう。
【大学中退者の就職】大学中退でも就職は可能
大学を中退すると「就職が難しくなる」というイメージを持つ人もいますが、結論、大学中退者でも就職は可能です。
企業によっては、たしかに大卒者よりもハードルが上がったり制限されたりする場合があります。
しかし、ポイントを押さえて対策を行えば就職も可能なため、大学を中退したからといって就職を諦める必要はありません。
特に、10代や20代など年齢が若い場合は、就職のハードルもそこまで高くないでしょう。
大卒者同様、柔軟性やポテンシャルに期待して採用される時期なため、大学中退者で就職を希望する人はなるべく早めに動くことが大切です。
大学中退は新卒扱いになる?
大学中退者が新卒扱いになるか、中途扱いになるかは、企業によって異なります。
厚生労働省では、事業主に向けて「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!」と呼びかけており、大学中退者でも徐々に新卒枠として就職できる可能性が高まるでしょう。
ただし、厚生労働省の指針もまだ一般的に浸透しているわけではありません。
新卒向けの求人で応募したいものがある場合、応募が可能か企業に直接問い合わせる必要があります。
中途採用では新卒採用と比べてライバルの層が異なり、より就職が厳しくなるケースもあるため、「未経験者募集」の求人に注目して応募するのもおすすめです。
【大学中退者の就職】大学中退者の就職事情
大学中退者でも就職が可能なことがわかりましたが、そもそも大学中退者の就職事情はどのようになっているのでしょうか。
大学中退者全体のデータを把握することで、就職のビジョンが明確になったり、面接対策に役立ったりします。
ここでは以下の2つについて紹介するので、参考にしてみてください。
- 大学中退者の割合
- 大学を中退する理由
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大学中退者の割合
文部科学省の「学生の就学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、令和3年度の中途退学者(大学及び高等専門学校)は57,875人でした。
5万人超えと聞くと多いように感じますが、学生数に占める割合としては僅か1.95%しかありません。
目安としては、100人に2人程度の割合で大学を中退していると考えられます。
また、新型コロナウイルスを理由とした中退者数の割合は、全学生の中の0.09%のみです。
このように、コロナウイルスなどの流行は関係なく、大学中退者は少数派であることがわかるでしょう。
大学を中退する理由
同じく文部科学省の「学生の就学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、大学を中退する理由として以下のものが挙げられました。
- 転学等
- 学生生活不適応・修学意欲低下
- 就職・起業等
- 経済的困窮
- 学力不振
- 心神耗弱・疾患
- 病気・けが・死亡
- 海外留学
転学や経済的困窮、心神耗弱など、自分ではどうしようもなく中退をせざるを得ない場合もあれば、就職・起業や海外留学など、やりたいことが見つかって中退を選んだ場合もあります。
どちらのケースにしても、理由の伝え方を工夫すれば、必ずしもマイナスなイメージを与えるとは限りません。
後程紹介しますが、大学の中退理由は就職面接の際に対策が必要になるため、自分がどのような理由で中退をした(する予定)のかを言語化しておきましょう。
【大学中退者の就職】大学中退者と大卒者の違い
次に、大学中退者は大卒者とどのような違いがあるのかを解説していきます。
両者の違いは、就職に限らず、その後の生活にも影響が出る可能性があるため、あらかじめ具体的なデータを理解しておくことが大切です。
ここでは以下の3つについて紹介するので、現状や解決策を把握しておきましょう。
- 最終学歴
- 就職率
- 給料
それぞれについて詳しく解説します。
最終学歴
最終学歴は、大卒者の場合「大卒」になり、大学中退者の場合「高卒」になります。
仮に大学4年生で中退したり、難関大学へ入学していたりしても、「高卒」扱いとなるため、就活では大卒以上を応募条件としている企業へ応募できません。
学歴不問で採用を行っている企業もありますが、まだまだ学歴を重視する企業が多いのも事実です。
履歴書には大学に入学した旨を記載するため、入試を突破したというアピールはできますが、応募できる求人の幅は狭まってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
就職率
文部科学省と厚生労働省の共同データによると、令和5年3月の高等学校・大学卒業予定者の就職内定率は、どちらも90.9%でした。
年度や調査月、雇用形態によって数値は変動しますが、就職率は高卒者と大卒者でそこまで開きがないことが読み取れるでしょう。
大学を中退すると、大卒者に比べて求人の幅は狭まってしまう可能性がありますが、自分の強みを活かせるような企業への就職を目指せば、内定を獲得するのも十分可能であると言えます。
就職率の違いは少ないため、必ずしも最終学歴が「高卒」になることで就職が難しくなるとは言えないでしょう。
参照:文部科学省「令和5年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和4年12月末現在)に関する調査について」
参考:文部科学省「令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在)」
給料
実際に入社してからの給料は、高卒者と大卒者で約9〜10万円の差が発生します。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考に作成した学歴及び男女別の平均賃金は、以下の通りです。
学歴 |
男性の平均賃金 |
女性の平均賃金 |
男女計の平均賃金 |
高卒(大学中退含む) |
29万7,500円 |
22万2,900円 |
27万3,800円 |
大卒 |
39万2,100円 |
29万4,000円 |
36万2,800円 |
引用:厚生労働省「第3表 学歴、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率」
上記の表を見ても、平均賃金は男女ともに大卒者の方が高い傾向にあるのがわかります。
賃金の差が発生する理由として、学歴ごとに基本給が異なる企業が存在することが挙げられるでしょう。
しかし、平均賃金の差があったとしても、入社後のスキルアップや昇進、キャリアアップ転職を目指すことで、その差を埋めることは可能です。
また、学歴を重視していない企業や歩合制の企業などでは、実力次第で大卒者の給料を上回る可能性もあるでしょう。
【大学中退者の就職】大学中退の就職は難しいと言われる理由
これまで、大学中退者でも就職が可能だということを、データとともに紹介しました。
しかし、世間では大学中退者の就職は難しいと言われることも少なくありません。
大学を中退するかどうか判断したり、大学中退者が就職を成功させたりするためには、デメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。
ここでは、大学中退の就職は難しいと言われる理由として、以下の5つを紹介します。
- 就職先が限られる
- マイナスなイメージを持たれる
- 大学中退の理由を説明しづらい
- 就活の進め方がわからない
- ブランクが長くなる可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
就職先が限られる
前項の通り、大学中退者の最終学歴は「高卒」です。
日本では、応募条件に最終学歴を「大卒以上」や「大学新卒者」と設けている企業も多く、このような企業へは応募自体できません。
そのため、大卒者に比べてどうしても就職先が限られてしまうのが現状です。
どれだけ高い能力を持っていたとしても、諦めなければいけない事実は変わりません。
また、応募はできても、人気の企業の場合は学歴が不利に働いてしまう可能性があります。
ライバルと比較したときに、基礎的な学習過程を修了した大卒者を選ぶ企業があることも理解しておきましょう。
マイナスなイメージを持たれる
人によっては、大学を中退したことで「継続力がない」とマイナスなイメージを持たれる可能性があります。
採用した人材がすぐに辞めてしまうと研修費用や労力が無駄になってしまうため、企業は長く働いて活躍してくれそうな人を採用したいと考えているのです。
そこで、大学を中退したという事実がマイナスに働いてしまうこともあるでしょう。
マイナスなイメージを払拭するためにも、中退理由を明確に説明できるように準備する必要があります。
また、学歴は関係なく、ポテンシャルや意欲に期待して採用を進めている企業もあるため、自分に合った企業を探すことも重要です。
大学中退の理由を説明しづらい
特に明確な理由がなく「なんとなく大学を辞めた」という人や、「勉強が嫌になった」とネガティブな理由で中退をした人もいるでしょう。
その場合、就職面接で嘘をつくわけにもいかず、うまく説明できずに内定を得られないケースもあります。
一方で、転学や病気など自分ではどうしようもない理由や、起業や留学といった前向きな理由で中退した場合は、理解を得られやすくポジティブに捉えられることもあるでしょう。
就職面接では、大学中退の理由を聞かれることがほとんどです。
後程中退理由をポジティブに伝える方法を紹介するので、参考にしながら自分なりに伝え方を工夫してみてください。
就活の進め方がわからない
大学を中退してしまうと、就活について相談できる仲間や先輩がいなくなってしまったり、学校の就活サポートを利用できなくなったりします。
中退者と新卒者では境遇が異なるため、在学中の友達には相談しにくく、1人で解決しようとする人もいるでしょう。
どう進めていいかわからない状況のまま就活を進めても、なかなか内定を得られずに不安が大きくなってしまうという悪循環に陥りかねません。
民間の就職サポートや大学中退者向けの就活エージェントを活用したり、身近で相談できる人を見つけたりして、適切な就活の進め方を知ることが大切です。
ブランクが長くなる可能性がある
大学を中退してからすぐに就活を始めたとしても、うまくいくとは限りません。
就活がうまくいかなければ、ブランクが長くなってしまい、履歴書にも空白期間ができてしまいます。
また、就職をするまでの空白期間にアルバイトをしていたとしても、職歴にはなりません。
就活では「空白期間に何をしていたか」と聞かれることが多いため、前向きな回答ができない場合はマイナスな評価につながる可能性があるでしょう。
ブランクのせいで就活がうまくいかず、さらに空白期間が空いてしまうなど、悪循環にならないような対策を考えることが大切です。
【大学中退者の就職】大学中退者が就職を成功させるコツ
前項では、大学中退者は少なからず就活に不利になるデメリットがあることを紹介しました。
大学中退者がデメリットを払拭し、就活を成功させるためには、ポイントを押さえて適切な行動をとることが大切です。
ここでは、大学中退者が就職を成功させるコツとして、以下の7つを紹介します。
- 中退理由をポジティブに伝える
- できるだけ早く就活を始める
- 空白期間の伝え方を考える
- 就活の進め方を知る
- 自分に合った仕事を探す
- 資格を取得する
- 就職支援サービスを利用する
それぞれについて詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
中退理由をポジティブに伝える
就職面接では中退理由を聞かれることが多いため、ポジティブに伝える工夫をすることが大切です。
たとえば「勉強が嫌になった」という理由は、「自分が熱中できることに時間を使いたくて中退した」と言い換えることができます。
もし自分ではどうしようもなかった理由で辞めた場合は、その出来事や失敗から何を学んで今後活かしたいかを伝えることで、前向きな印象を与えられるでしょう。
また、よく見せたいからと面接で嘘をついてはいけません。
面接の途中や、仮に採用されたとしても在籍時にバレてしまう可能性があるため、結果的に信用を失ってしまうでしょう。
できるだけ早く就活を始める
大学を中退した後は、できるだけ早く就活を始めるのがおすすめです。
空白期間が長くなればなるほど就活が難しくなったり、若い方が柔軟性を評価してもらえたりと、就活が遅くなることで多くのデメリットが生じてしまいます。
自分自身も就活までの出来事をうまく伝えられず、さらに空白期間を伸ばしてしまう可能性もあるでしょう。
フリーターになり生活が安定すると、つい就活を先延ばしにしてしまいがちですが、アルバイト期間は職歴に含まれないため注意が必要です。
正社員で就職したいと考えている場合は、フリーター期間をできるだけ伸ばさないように就活を進めていきましょう。
空白期間の伝え方を考える
大学中退後から時間を空けて就活を始めた場合、空白期間に何をしていたかを聞かれることも多いため、事前に伝え方を考えておくことが大切です。
中退理由同様、ネガティブなこともポジティブに言い換えることで、前向きな印象を与えられます。
たとえば、金銭的な事情で働いていた場合や介護など、明確な説明ができる場合はしっかりと伝えましょう。
もし「なんとなく過ごしていた」や「ダラダラしていた」というネガティブな理由だとしても、「将来について考えていた」「就活の準備をしていた」とポジティブな表現に言い換えてアピールしてみてください。
就活の進め方を知る
大学を中退すると学校の就活サポートを利用できなくなるため、自分で就活の進め方を知ることが大切です。
就活の基本的な流れは、以下の通りに進みます。
- 事前準備
- 書類提出
- 面接対策
- 面接
- 内定
このなかでも重要なのは「事前準備」と「面接対策」です。
入念な準備や対策を行うことで、志望企業のミスマッチがなくなったり、効率的に就活を進めたりできるでしょう。
また、中途採用で応募する場合は、求人が多く出る時期を把握することも大切です。
一般的に多いと言われている4月入社や10月入社を目指して、1〜3月、7〜9月頃の求人を狙えば、選択肢が広がる可能性もあります。
自分に合った仕事を探す
入社して後悔しないためにも、準備段階で自分に合った仕事や企業を探し、選ぶことが重要です。
せっかく内定をもらえたとしても、自分に合わなくてすぐに辞めてしまっては、さらに就職が難しくなってしまいます。
自分に合った仕事を探すには、自己分析や企業・業界研究を徹底しましょう。
自己分析では、今までの経験から自分の強みや弱み、興味のあることを抽出します。
就職で大事にしたい「就職軸」を見つけ出す大切な工程なので、自己分析シートなどを活用して丁寧に進めていきましょう。
企業・業界研究では、SNSや企業のホームページ、新聞、業界・企業説明会などを活用し、理解を深めていきます。
まずは幅広くさまざまな業界や企業について調べ、そのなかから自分の就職軸とマッチした仕事を選ぶことで、ミスマッチを防ぐことが可能です。
資格を取得する
やりたいことや目指す業界・職種が決まったら、その仕事に活かせるような資格を取得するのがおすすめです。
資格を取得することで、客観的なスキルの証明になり、ライバルとの差別化にもつながります。
また、空白期間も「資格取得のために勉強をしていた」とポジティブに伝えることができ、同時にやる気をアピールできるでしょう。
資格取得までの学習を進めることで、メリハリのある生活を送ることもできます。
大学中退後は多くの時間があり、ついダラダラと過ごしてしまうこともあるでしょう。
社会人になってから規則的な生活が苦にならないよう、計画を立てて勉強を進めてみてください。
就職支援サービスを利用する
相談する相手がいなくて1人で悩んでいる人には、民間の就職支援サービスを利用するのがおすすめです。
たとえば、職業訓練やトライアル雇用制度を利用できるハローワークや、中退者を対象とした就活エージェントの活用が挙げられます。
就活エージェントでは、就活のプロが就職の事前準備から内定獲得まで手厚くサポートをしてくれるため、初めての就活でも安心して進められるでしょう。
なかには大学中退者に特化した就職支援を行っているエージェントもあるので、まずは登録・相談をして、自分に合う就活エージェントを探してみてください。
【大学中退者の就職】大学中退者におすすめの職種・業界
大学中退者は、大卒者と比べると就活が不利になる点もありますが、職種・業界選びを工夫することで内定を得られる可能性を高められます。
ここでは、大学中退者におすすめの職種・業界として以下の6つを紹介するので、自分にマッチするかどうか、興味を持てるかどうかを考えながら参考にしてみてください。
- 公務員
- 営業職
- 販売・接客業
- 事務職
- IT業界
- 介護業界
それぞれの職種・業界について、詳しく見ていきましょう。
公務員
公務員は、公務員試験に合格できれば学歴に左右されずに働くことができ、中退者にはおすすめの仕事です。
公務員のなかには、役所に勤めるだけでなく警察官や消防士なども含まれるため、自分が興味を持てる仕事があるか探してみるのも良いでしょう。
しかし、試験に合格するためには、多くの勉強時間が必要です。
試験日程までに勉強が間に合わなかったと後悔しないためにも、計画性を持って学習を進めていきましょう。
また、国家公務員は30歳まで、地方公務員は29~30歳までと年齢制限が設定されていたり、高卒枠には年齢や高校卒業後の年数に制限があったりする場合も多いので、事前に希望する職種の募集要項を確認しておくことが大切です。
営業職
営業職は、コミュニケーション力ややる気、人柄の方が重要視されやすい傾向にあるため、学歴を気にし過ぎずに挑戦することができます。
営業職と一口に言っても、ルート営業や新規顧客開拓などポジションによって行う業務が異なり、企業によってはノルマを課せられるケースもあるでしょう。
自分がどのような形態・企業に向いているかを入念に調べてから応募することが大切です。
また、営業職はインセンティブ制を取り入れている企業も多く、実力や努力次第で稼ぐこともできます。
人によっては、大卒者よりも給料を上回る可能性もあるでしょう。
人と関わることが好きな人や忍耐力がある人にはおすすめの職種です。
販売・接客業
販売・接客業は、営業職と同様、学歴よりも人柄やマナー、コミュニケーション力が重要視されるため、中退者でも挑戦しやすい仕事です。
経験や資格もいらないことが多く、研修制度が整っている職場であれば未経験でも働きやすいでしょう。
また、学生時代や中退後にアルバイトをしていた場合、そのアルバイト経験を活かして働くことも可能です。
販売・接客業のなかには幅広い選択肢があるため、自分が興味のある分野で探してみるのも良いでしょう。
ただし、販売・接客業は多くが土日・祝日に働かなければいけません。
世間の休日と合わないメリットもありますが、その分大変で忙しい仕事であることも理解しておくことが大切です。
事務職
事務職はどの業界・企業でも採用していることが多く、就活の幅を広げられるのがメリットです。
高収入は期待できませんが、残業や休日出勤などは営業職と比べて少ないため、プライベートと両立させながら働けるでしょう。
事務職にも、一般事務や医療事務、経理事務、営業事務などさまざまな種類があり、学歴不問の求人も多いのが特徴です。
ただし、基本的なPCスキルや社会人としてのマナーは求められるため、事務職に役立つ資格などがあると有利に働くでしょう。
たとえば、「MOS」や「秘書検定」、「簿記」などは実践的なスキル証明となり、高評価を得られる可能性があります。
自分の目指す事務職に適した資格の取得過程で、仕事に必要なスキルを身につけることも可能です。
IT業界
IT業界は人手不足の影響から、未経験でも積極的に採用している企業が多いです。
学歴・経験を問われないため、中退者でもやる気とポテンシャル次第で挑戦しやすいでしょう。
IT業界へ参入するには、必要なスキルを身に着けてから求人応募する場合と、研修制度ありの企業へ応募して入社してからスキルを身につける場合があります。
どちらもメリット・デメリットがありますが、確実に内定を獲得したいという人は、あらかじめ学習を進めてスキルを身につけておくのがおすすめです。
大学中退後の空き時間を活かして、役立つ資格の取得やプログラミングスクールに通うなど、積極的に行動していきましょう。
介護業界
介護業界は、少子高齢化の影響により人手不足が加速しているため、学歴を気にせずに挑戦しやすい環境です。
なかには資格が必要な業務もありますが、基本的には無資格・経験不問で働くことができます。
また、未経験から挑戦し、実務経験を積むなかで資格の取得を目指すことも可能です。
企業によっては資格取得の支援を行っている場合もあるため、募集要項をよく確認しておきましょう。
介護職はアルバイトやパートの募集も多く、まず経験を積んでから正社員を目指すという手段もあります。
今後も介護業界は人手不足が予測されているため、コミュニケーション力や体力に自信がある人にはおすすめの仕事です。
まとめ
この記事では、大学中退者の就職事情から、大卒者との違い、就活が難しいと言われる理由、就活を成功させるコツ、おすすめの職種・業界まで、まとめて紹介しました。
大学中退者の割合は、学生全体のなかでごく僅かであり、中退の理由としては経済的や精神的な理由、やりたいことが見つかったなど、さまざまです。
また、大卒者と比べて就職内定率はほぼ変わらないものの、大学中退が就活に不利に働く点もあります。
大学中退者が就活を成功させるためにも、なるべく早く行動し、適切な進め方で就活を進めることが大切です。
1人でどうしたらいいかわからないと悩んでいる人は、就活エージェントなどのサポートを活用するのも良いでしょう。
就活のプロにアドバイスをもらいながら、この記事を参考に、自分に合った仕事を見つけて内定獲得を目指してみてください。
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