【転職】面接時の質問でやりがいを聞かれたら?好印象な答え方も合わせて解説
【転職】面接時の質問でやりがいを聞かれたら?
転職の面接の際には、いろいろな質問を受けると思いますが、仕事のやりがいも多く聞かれる質問の一つです。
この質問は個人の考え方が大きく反映されるため、答えが難しい質問です。
また、普段から考えている内容でもないため、答えを準備しておかなければ、すぐに答えることも難しいでしょう。
今回は面接でやりがいを聞かれた際の答えのポイントを解説していきます。
好印象な答え方も合わせて解説しますので、最後まで読んでください。
やりがいを聞く本当の理由
企業が応募者にやりがいを聞く本当の理由は何でしょう?
ここを明確に理解していないと、回答もピントがずれた内容になり、良い評価は受けられません。
やりがいを聞く理由はさまざまにありますが、大きな理由としては、仕事への姿勢を知るためです。
仕事のどのような点にやりがいを感じているかをしっかりと話せる人は、仕事にきちんと向き合えている人と考えられます。
これらの人材は仕事に対して前向きであり、モチベーションを高く維持しながら活躍してくれることが想像できます。
企業はこのような人材を、会社の成長を助ける戦力と考えますので、やりがいを聞くことでどの程度仕事に対して前向きさがあるかを判断します。
また、仕事や業務内容へのマッチ度を測るために聞かれる場合などもあります。
やりがいを聞かれた時の回答例【接客】
接客の仕事においてやりがいを感じる瞬間は、お客様から感謝の言葉をいただいたときです。
以前の仕事では、高級レストランでホールスタッフとして働いていました。
ある日、大切な記念日を祝うためにカップルのお客様が来店されたことがありました。
その際に、お店の手違いもあり、当初予約されていたのとは異なる席にご案内してしまいました。
お客様は理解を示していただけましたが、私はすぐに他の素敵な席をご用意し、特別なサービスを提供しておもてなしをしました。
最終的にお客様には非常に喜んでいただくことができ、感謝の言葉と笑顔で帰っていただくことができました。
この経験から、お客様が特別な瞬間に感動し、喜んでいただけることが私にとってのやりがいです。
お客様との信頼関係を築き、思い出の残るサービスを提供することが、私の仕事へのモチベーションと喜びにつながっています。
今後も御社での接客の仕事において、お客様にとって特別な瞬間を創り出すお手伝いができるよう、全力で取り組んでいきたいと考えています。
やりがいを聞かれた時の回答例【内勤】
以前の職では、内勤で営業事務を担当していました。
日々の仕事では定型的で決まった内容の仕事でしたが、正確な処理が求められる仕事でした。
その中で、自分なりのアプローチでミスを減らしたり、業務を効率化する方法などを模索していました。
ある時、日常業務の中で効率化できる提案を上司に行い、提案内容を受け入れてもらうことができました。
定型的な業務の中でも、効率化を目指し生産性を向上させたり、ミスを軽減する仕組みを導入することで、会社全体の業務効率向上に貢献できたことがあります。
この改善案は社内でも高く評価され、最終的には社内表彰までいただくことができました。
経験を通して、私にとって大きな自己成長とやりがいをもたらしてくれました。
御社での内勤の仕事でも、自らのアイディアや提案を通じて仕事の効率化や改善に貢献できるよう、精力的に取り組んでいきたいと考えています。
やりがいを聞かれた時の回答例【営業】
前職は不動産営業に従事しておりましたが、月によりばらつきがあり、売上目標が達成できない月などもありました。
その中で、原因を探り売れない要因を追求しました。
同時に、できることを愚直にやり続ける精神で、新規開拓を継続し訪問件数の増加を目指して活動を継続しました。
売れない要因も購買意欲が下がる月があることに気づき、それらの月は他の月以上に訪問件数にこだわって営業を継続しました。
このことにより、売上は回復しコンスタントに目標を達成できるようになりました。
数字は、自分の活動の成果を正直に反映することを知り、自身の努力の結果が目に見えて判断されることがとてもやりがいにつながっています。
これからも、この自身の営業スタイルは継続していこうと思っています。
御社にご採用いただけた際には、売上目標を達成し、会社に貢献できる人材になっていきたいと考えております。
やりがいを聞かれた時の回答例【IT】
前職では、システム開発のプロジェクトマネージャーとして仕事をしていました。
プロジェクトの仕事では、タイトなスケジュールの内容が多く、迅速で柔軟に対応することで進捗の確保に努めました。
特に難攻したプロジェクトでは、解決のために新しい技術を導入するなどの提案を積極的に行い、全体の開発スピードを向上させ、生産性を高めることで納期遅れを発生させないよう考えて行動をしてきました。
自身も努力を重ねることで、納期に遅れることなく、完成品を納品してきたことが私にとって大きなやりがいを感じる瞬間になっています。
御社の仕事においても、新しい技術やアプローチを積極的に取り入れ、プロジェクトをより良い方向に導いていきたいと考えています。
自ら達成感とやりがいを実感しながら、会社に貢献していけるよう努力を継続していきたいと考えております。
やりがいを聞かれた時の回答例【製造】
以前の経験では、自動車部品の生産ラインで働いていました。
あるプロジェクトの中で、私は新しい製品の試作と生産を担当しました。
苦労もありましたが、日々努力を重ね、チームとも協力しながら製品を無事に完成させることができ、量産された製品が市場に送り出されるところを見ることができました。
その瞬間は、手がけた製品が実際に商品として世に出る瞬間であり、消費者に使ってもらえることが非常に感慨深かったです。
店頭に並んだ製品を見ると、自分の手で創り上げたものが多くの人びとに利用されている実感が湧き、これまでの努力が報われる思いでした。
御社での製造の仕事においても、新たな製品の開発や生産に携わり、それらが市場で評価される瞬間を迎えることができれば、自身の大きなやりがいになると思います。
これからは、御社の製品開発に貢献できるよう努力したいと考えています。
やりがいを聞かれた時の回答例【医療・福祉】
以前は、リハビリテーションセンターで理学療法士として働いていました。
そこでの経験で、ある患者さんが交通事故で大きな骨折を負い、歩行が困難な状態でした。
患者さんのリハビリに取り組む中で、少しずつですが回復の兆しが見られていました。
ある日、ついにその患者さんが自力での歩行ができるようになり、お手伝いさせていただいた私にも感激の言葉をいただきました。
その瞬間の患者さんの笑顔と感謝の言葉が、私にとって何よりも大きなやりがいとなりました。
医療、福祉の仕事は、患者さんとの信頼関係を築き、彼らの生活の質を向上させることが使命です。
患者さんが前向きになり、自分の手助けがその一助となることで、やりがいを感じることができます。
御社での医療、福祉の仕事においても、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、彼らの健康と生活の向上に寄与していけるように努力していきたいと思います。
やりがいを聞かれた時の回答例【全体】
以前の仕事では、プロジェクトリーダーを任され新製品の立ち上げに携わった経験があります。
その際のプロジェクトは期限が厳しく、また予想していなかった課題などが次々と発生して厳しい状況でした。
しかし、チームで協力しながら夜間まで働き問題解決に努めていました。
特に難しかった場面では、製品の試作段階で致命的なミスが発覚し、ほぼ最初からの再設計が必要になることがありました。
この時も、チームで一丸となり努力を行い、短期間で新たな設計を構築しました。
結果として、新製品を期間内に発表することができ、市場での評価も高く成功することができました。
この難局を克服した瞬間が、私にとってのやりがいの最たるものでした。
仕事で難題に挑戦し、それを乗り越える過程での充実感が私にとってのやりがいの源です。
御社の仕事でも、新たな挑戦に取り組み、自身が成長しながらやりがいを感じることができるよう努力していきたいと考えています。
面接でやりがいを聞かれた時のポイント3つ
面接でやりがいを聞かれた際の、具体的な回答例を職業別で紹介しました。
次は個別にどのようなポイントに気をつけたら良いのかを見ていきましょう。
気をつけなければならないポイントはいくつかありますが、ここでは3つに絞って紹介をします。
以下にあげるポイントを良く理解して、面接時の回答を組み立ててください。
分かりやすく、好印象を与える回答を作成できます。
しっかりと理解をして、自身の回答に活かしてください。
1.具体的に話す
面接の質問では、具体的に答えることが重要なポイントの一つです。
今までの仕事での経験や、実際に起こった出来事を分かりやすく、具体的に話せることが大切になります。
聞かれた質問への回答が適切だとしても、話に具体性がないと相手には刺さらずに印象に残ることもないでしょう。
より具体的で、詳細まで想像できるような説明ができるように工夫が必要です。
ただし、具体的であっても話自体が長くなりすぎるのは良くありません。
よほど惹きつける内容でなければ、長い話は間延びがしますし、マイナスになってしまいます。
できるだけ、短い言葉のセンテンスを選び具体的に伝わるように意識して話を組み立てることが大切になります。
また、話に具体性を持たせるコツとしては、実際に体験したエピソードが一番ですが、数字で表すこともイメージがつきやすく伝わりやすい方法です。
2.口語体を使う
口語体を使って話をすることも気をつけなければならないポイントです。
面接に向けた準備をしっかりと行う人ほど、起こりがちな失敗でもありますので、気をつけてください。
面接準備を行う多くの人は、想定される質問を考え、それに対しての答えをノートに書き、反復して覚えるなどの準備をする人が多いでしょう。
この準備は決して間違えてはいませんが、丸まる覚えてそのままの文語体で答えてしまうと、話したときにかなりの違和感があります。
面接官もこれには気づきますので、あまり良い印象にはなりません。
一連の準備は間違えてはいませんので、最後の練習の段階で口語体にして話す練習をするのが良いでしょう。
つまり、自分の言葉に置き換えて話すことです。
コツとしては、毎回語尾まできちんと覚えて話さないことです。
回答の大筋を掴んでおき、語尾は毎回その場で変えるように練習すると、本番でも違和感なく答えることができます。
3.笑顔でハキハキと話す
面接の質問で答えの内容はもちろん重要です。
しかし、それよりももっと重要なことは、笑顔です。
もし、自分が面接官だとして、面接の相手が終始笑顔がなかったり、仏頂面であれば印象はどうでしょうか?
多少、緊張しているのかなと割り引きがあったとしても、決していい印象を受けたり、プラスの評価になることはないでしょう。
また、この人と一緒に働きたいなと興味を持つことも少ないと思いますし、接客業などではマイナスの評価になることもあります。
このように、質問に対して的確な回答を行うことも大切なのですが、笑顔をたやさずに面接に臨むことは、非常に重要です。
上手な笑顔を作るには多少の練習が必要です。
恥ずかしがらずに、鏡の前で練習をしてみてください。
数回行うだけでも、必ず効果があります。
面接において、終始笑顔で対応できれば、好印象を与えられる大きな武器になるでしょう。
これはNGやりがいを聞かれた時の対応
面接時にやりがいの質問を受けた際に、間違えた回答をする場合もあるでしょう。
あまりにかけ離れた回答や、方向性の違う回答を行うと、印象も評価も悪くなる可能性があります。
やりがいの質問に対する回答を考える際に、NG回答を理解しておくことも正しい回答を考える上では大切です。
以下にNG回答の内容を2つ紹介しますので、しっかりと確認してみてください。
これらの方向での回答を避け、評価の受けられる回答を考えていきましょう。
1.仕事に活かせる内容ではない
どんなに自分にとってやりがいを感じる内容であっても、仕事に活かせる内容でなければ、評価を得ることができません。
例えば、会計の仕事に就こうとしている人材が、難しいゲームを攻略できたときにやりがいを感じるとか、アートに没頭しているときがやりがいを感じると答えたらどうでしょう。
息抜きや気分転換と考えた場合は良いかもしれませんが、仕事に活かすことを考えるとイメージができません。
このように仕事からかけ離れたやりがいや、活かすことのできないやりがいを答えても、あまり評価につながることはありません。
面接官が自社の仕事にどのように役立つかがイメージできなければ、評価として加点されることはありません。
そのため、必ず仕事に活かせるやりがいとエピソードを準備しましょう。
仕事につながり、役立つことが伝えられれば、良いアピールができます。
2.具体性がない
話に具体性がないのも、NGポイントの一つです。
具体性のない話は聞いていても、想像がつきにくくイメージができないため、面接官の印象にも残りにくくなります。
この場合、面接官は応募者が自らの強みやモチベーションを理解していない人と評価したり、話をうまくまとめることのできない人と評価される可能性があり、マイナスの印象を与える恐れがあります。
このため、自身がやりがいを感じる理由やエピソードをできるだけ具体的に伝える必要があります。
話を具体的で印象に残るように伝えるためには、話そうとする内容を一度整理して振り返って見ましょう。
実際に経験した出来事を伝えるとともに、数字で表現できるものは数字を用いるように意識した方が良いです。
具体的に相手に伝えることと、理解してもらうことを意識することで内容は変わってきますので、ぜひ意識して取り組んでください。
質問に対しての好印象な答え方
面接の際には、さまざまな質問を受けそれらに答える必要があります。
この答えの内容や答えを考えている間などは、必ず面接官に見られており、評価の対象になっています。
質問に対して固まってしまったり、沈黙が長いのは良くありません。
だからといって、即答して適当に答えるとこれらも見透かされてしまう可能性があります。
どのように答えるのが好印象でアピールにつながるのでしょうか。
以下に2点に分けて説明しますので、意識してみてください。
結論を最初に述べる
これはいろいろな場面で言われていることですので、すでに聞いたことがあるかもしれません。
しかし、それほど重要なことですので、良く覚えておいてください。
面接に限らず、今後社会に出て話をするときや、質問を受けたときの鉄則として「結論ファースト」があります。
意味としては、聞かれた質問に対してまず、結論から答えるといったことです。
最初の段階で説明を入れたり、言い訳を語らずに、まずは聞かれた内容に対して結論から答えることが重要です。
面接の際にも、結論を最初に伝え、次に結論に沿った具体的なエピソードを伝えます。
そして最後に、入社後のイメージや展望を伝える順番で話を行うことで、面接官も内容が聞きやすく、イメージがしやすくなります。
結論を最初に伝えることは、話を構成する上で大変重要なことですので、ぜひ覚えて活用してください。
話を誇張してはいけない
面接の場では、合格を焦るあまりついつい話を誇張してしまったり、うその内容を伝えてしまうケースがありますので、注意が必要です。
誰しも面接の場では、良い評価を得たいですし、自分をよく見せたくなるものです。
しかし、だからといって必要以上に話しを盛ってしまったり、エピソードを誇張するのは良くありません。
もし、話の内容が合わなくなり、整合性が取れずに見破られると評価は一気にマイナスになってしまいます。
また、無理なうそで内定をもらっても、入社後に話と違うことが出てきて苦しくなることも考えられます。
極端な例では、経歴を詐称することで解雇されることまで考えられます。
面接は、ありのままのあなたを評価してもらう場です。
多少の背伸びであれば、許される範囲かもしれませんが、必要以上に誇張するのは避けなければなりません。
失敗しないやりがいについての準備
面接時にやりがいを聞かれても、即答で答えることは難しいでしょう。
そのため、ある程度質問を想定しながら、事前に準備をしておくことが必要です。
やりがいの質問をされた場合には、どのような準備をするのがいいでしょうか。
準備をする際に、気をつけた方が良い点や、意識しておいた方が良い点を紹介します。
3つに分けて紹介しますので、準備を進める際には、最低限この3つは意識をして進めてください。
体験談をもとに内容を決めておく
面接で大切なことは、自身が話した内容が相手である面接官にしっかりと伝わり、理解してもらうことです。
やりがいを伝えようと思ったときに、うまく伝えるためには自身の体験談を伝えることが一番伝わりやすい方法です。
また、やりがいの内容を準備しようと思った際には、転職先の仕事内容を想像して加味すると思います。
自身の体験と、仕事内容が一番リンクする経験を選ぶのが良いでしょう。
体験談が決まったあとは、内容を振り返り構成しながら、話の道筋を検討します。
この際には、面接で自身が一番伝えたい軸を決め、その軸を中心として構成を考えると良いです。
自身が体験してきたことが、一番整合性が取れ説得力がある答えを作ることができます。
自信を持って伝えることが、面接官への好印象を与える結果につながっていきますので、しっかりと内容を検討し、自信を持って答えていきましょう。
前職から一貫性を持たせる
面接でやりがいを聞かれた際には、前職からの一貫性を持たせた内容で答えることも重要です。
これは、応募者の経歴やスキルに継続性があり、新しい職場でも順調に適応できることを示唆するためです。
一貫性があることを強調することで、新たな職場でもキャリアを活かし活躍できることが見込まれ、採用側に安心感を与えることにもつながり、良い評価が得られることが期待できます。
このため、やりがいについては前職からの一貫性をもたせた内容でアピールするのが良いでしょう。
ただし、あまりに前職でのやりがいを強調しすぎると「辞める必要がなかったのでは」との疑念が生じ、整合性が取れなくなる恐れもありますので、注意が必要です。
自分自身の新たな挑戦に向けた熱意を伝え、前職からの一貫性があることで、適応能力も評価してもらえるようにバランスを意識してアピールするのが良いでしょう。
志望動機に繋げる
仕事におけるやりがいを問われ答える際には、志望動機にうまく繋げることを意識するのも大切です。
応募企業の事業戦略や必要としている人物像を掴んだ上で、自分がやりたいことと照らし合わせてやりがいを話すことが重要なポイントです。
ここでは、具体的なプロジェクトや成果の例を上げることで、応募企業での自身の役割や貢献度に焦点を当てて話せると良いでしょう。
志望動機とやりがいを結びつけることで、なぜその企業でのやりがいが、自身にとって意味のあることかを、簡潔で具体的に説明することができれば、十分なアピールになります。
面接官に自身の熱意と、新たな企業での適応力や貢献できる部分を明確に伝え、アピールすることが大切です。
志望動機とやりがいをしっかりと結びつけた上で、的確な答えを行うことで、良い評価が得られるでしょう。
まとめ
面接時の質問でやりがいを聞かれた際の回答方法を中心に解説しました。
理解できたでしょうか?
仕事へのやりがいや、どんなときに達成感を感じるかのような質問は、面接で良く聞かれる質問です。
日ごろの仕事で毎日やりがいを感じている人は少ないと思いますが、必ず自身の経験の中にやりがいがあるはずです。
解説したポイントを中心に、自分の経験を交えて話すことで、面接官にも必ず伝わり評価に繋がるでしょう。
回答例などを参考に、事前の準備をしっかりと行い、転職を成功させましょう。
SHARE この記事を友達におしえる!