【例文あり】未経験で転職するには？書類や面接で使える志望動機例文5選

転職は経験値が重視されるため、未経験者は戦略を立てて転職活動を行う必要があります。

履歴書や面接で聞かれる志望動機は、コツを押さえることで経験値をカバーできる要素です。

伝え方を間違えてしまうと内定がもらえなくなってしまうので注意しましょう。

この記事では未経験者が転職で内定をもらうための志望動機について徹底解説します。

面接や履歴書で説明する際に参考にしてください。

【未経験で転職する志望動機】そもそも未経験でも転職は可能？

転職は経験値が重要で未経験では採用されないというイメージがありませんか？

実は全くそうではなく、未経験者でも会社に必要な人材と判断されれば採用に至ります。

しかし未経験者が不利であるという事実は否定できません。

未経験者を採用するにあたって、どんなことを重視しているのか確認してみましょう。

企業が未経験者に求めるもの

企業が転職で未経験者に求めるものはいくつかあります。

まず「やる気や熱意」は重要です。

経験値がなくても入社後に明確な目標をもって仕事に取り組んでくれる社員は、企業としては育成のし甲斐があります。

周りにも熱意が伝われば相乗効果で企業全体が活性化することも考えられますよね。

仕事の覚えが速く、いち早く戦力になるポテンシャルもアピールできます。

「ビジネスマナーや常識」も求められます。

基本的なマナーや常識がない人は、経験値に限らず採用されません。

仕事仲間や取引先の人とよい人間関係を築くためには、常識的な行動や振る舞いが必要ですよね。

最低限の水準はクリアする必要がありますが、アピール材料として使えるでしょう。

業務に活かせる特定の能力があれば、プラス評価になります。

例えばPC作業に慣れていれば、PCを使う業務は任せやすくなりますよね。

内容は異なっても使うソフトが同じ場合もあります。

基本的な操作が分かれば教育の負担が減り戦力になると判断してくれます。

未経験業界でも、多くのことがアピールできることをしっかり覚えておきましょう。

経験者のみ採用の場合もある

注意が必要なこととして「経験者のみ」採用の企業があります。

募集要項に応募要件が記載されていますが、よくあることとして「実務経験〜年以上」「特定の資格を有しその能力を証明し得る人」のような表現が一般的です。

未経験者は残念ながらそのような企業には応募できません。

特に国家資格が必要で技術が重視されるような業界や職種に見られます。

転職を決断しても経験がないために応募できない事態は避けたいですよね。

業界や業種をたくさん調べ、応募要件は早めに確認しておくとよいでしょう。

【未経験で転職する志望動機】未経験者が転職を成功させるための5つのコツ

未経験者の転職活動で重要なことは、ポイントを押さえて経験値をカバーすることです。

戦略を立てて自分にぴったりな企業を探せば、経験者に負けず内定がもらえます。

場合によっては未経験でも有利になることもゼロではありません。

ここでは未経験者が転職で意識すべき5つのポイントを解説していきます。

この5つのポイントを必ず意識して転職活動を行ってください。

業界や業種の知識を入れる

転職活動を行うにあたって、「業界や業種の知識」を入れておきましょう。

業務内容・年収・必要資格・離職率など基本的な情報は調べてください。

転職サイトや転職専門誌などに詳しく掲載されています。

社員が会社についての評価を投稿しているwebサイトも有効です。

自分にぴったりな仕事ややりがいのある仕事探しに役立ちます。

離職率や業界の悪い点も確認することで、入社前後のイメージのミスマッチが予防可能です。

面接では予備知識が活かせることがあるため、志望業界や業種の知識は可能な限り入れておくとよいでしょう。

目標やキャリアを明確にする

志望業界や業種を決めたら「目標やキャリアを明確化」しておきましょう。

履歴書や面接では目標やビジョンについて必ず問われます。

具体的で前向きなことがアピールできれば、未経験でも十分採用に至ります。

キャリアを決めるメリットとして、自分の仕事に対する姿勢やモチベーションに直結することが挙げられます。

内定はキャリアのスタートであり、将来どのようになるかによって働き方も変わりますよね。

やる気が伝われば企業に必要な戦力であると認めてもらえます。

転職活動だけでなく入社後にも良い影響を与えるため、キャリアの明確化は必ずしておきましょう。

事前に資格やスキルを取得する

応募要件で資格が指定されていることがあります。

「事前に資格やスキルを取得」し、面接でアピールしましょう。

経験値の他にスキルや資格は強力なアピール材料になります。

内定時に通常よりも給料を上げてもらえる可能性もあり、転職では非常に有効です。

資格によってはお金や時間がかかり負担が大きいものがあるため、志望する業界を決めたら早めに調べておきましょう。

働きながら資格を取ることは簡単ではありません。

空き時間や休日を活用して計画的に勉強する姿勢も大切です。

経験者との差を埋めるためには、資格やスキルは極めて有効といえます。

面接の対策を徹底する

転職は面接が最も大きなイベントといえるでしょう。

資格・スキル・経験の他に、マナーや人間性もアピールできるため「面接の対策」は徹底して行ってください。

全体の流れを把握し言葉遣いや振る舞いなどの基本マナーを身につけましょう。

提出する履歴書をもとに面接官が深掘りするような質問をしてくれます。

記載内容との不一致が無いように回答を事前に考えておき、どんなことにも臨機応変に対応できるようにしておきましょう。

転職面接では志望動機の他に「転職理由」「自己PR」「目標」などについて掘り下げられます。

一次面接を突破して二次面接や役員面接に進めば、より詳しいことを聞かれるでしょう。

企業に直接アピールできる重要な機会なので、事前対策を徹底し練習を重ねてから本番を迎えてください。

転職エージェントを利用する

未経験への転職で不安を抱えている人は「転職エージェント」を利用してみることがおすすめです。

業界知識や必要スキルが分からないこともあるでしょう。

転職エージェントは、転職の専門家が内定まで転職者をサポートしてくれる転職サービスです。

能力や経験を分析し適切な業界やおすすめの企業を紹介してくれます。

履歴書の書き方や面接の対策など転職初心者が知りたいこともアドバイスしてくれるでしょう。

志望動機での効果的なアピールも一緒に考えてくれます。

国内では転職サービスが数多く展開されており、「マイナビエージェント」や「ギークリー」は評判もよくおすすめです。

手数料がエージェントごとに異なるので、口コミなどを参考にしながらサービス比較をしましょう。

転職エージェントなどの転職サービスの活用は、未経験者におすすめです。

【未経験で転職する志望動機】未経験でも問題ない！志望動機の伝え方のポイント

では未経験者でも内定に近づける志望動機の伝え方を学びましょう。

紹介する6つのポイントを押さえることで、履歴書や面接で企業に的確にアピールできます。

特に未経験者は構成や細かい内容にもしっかり気を配る必要があります。

志望動機を伝える際は以下のポイントを必ず意識しましょう。

転職理由やキャリアを見直しておく

1つ目のポイントは「転職理由やキャリアを見直しておくこと」です。

志望動機を伝える上で、転職理由やキャリアでの目標との関連性や一貫性を持たせる必要があります。

企業を志望する理由には転職のきっかけや将来像が関わりますよね。

履歴書に書く構成や面接で質問された際の回答など、志望動機をアピールするためにはその他のことも明確にしておきましょう。

繰り返し伝えることで熱意のアピールや面接官への印象付けができます。

見直しをすることで転職活動の方針や気持ちの整理もできるでしょう。

具体性を意識する

2つ目のポイントは「具体性を意識すること」です。

企業が転職者に求めることは、個性やオリジナリティです。

面接や履歴書で当たり障りのないことや内容が薄いことを伝えても、内定には近づきません。

その人がどんな人でどんな能力を持ち、どんな経験を持っているのか知るために面接を行います。

事実に基づく具体的なエピソードや5W1Hが分かるような内容は、説得力が増して印象に残りますよね。

経験値が無くても、具体的な内容で伝えれば転職の熱意が伝わります。

曖昧な表現はマイナス評価につながります。

内容を吟味してはっきりと具体的に伝えましょう。

企業や業界の魅力に言及する

3つ目のポイントは「企業や業界の魅力に言及すること」です。

志望動機を根拠づける背景やエピソードは様々ですよね。

魅力に感じたことを伝えることで、動機を具体的に根拠づけて企業の価値があることが伝わります。

企業の理念や社風だけでなく、具体的な取り組みや労働環境などもあるでしょう。

ただ魅力があるというだけではNGです。

企業はどのように魅力的なのかを求めています。

媚びを売るニュアンスや思ってもいないことなどは、面接官に見抜かれてしまうため控えましょう。

ポイントを絞り、具体的に言及してください。

前職での経験と比較する

4つ目のポイントは「前職での経験と比較すること」です。

志望動機や転職理由は、前職と比較しよりよい環境を求めている傾向があります。

未経験者は前職の経験を振り返り志望理由に反映することが大切です。

活かせることは志望動機や自己PRなどで売り込んでいきましょう。

また前職にネガティブな印象があり環境を変えたい場合は、可能な限りポジティブな考えに変換することが重要です。

過去のことを悪く言うことは人間性を疑われるためおすすめできません。

前職の経験を見直し、良い点と悪い点をはっきりさせてポジティブな表現で伝えてください。

論理的かつ簡潔にまとめる

5つ目のポイントは「論理的かつ簡潔にまとめること」です。

履歴書に書く内容や面接で話す内容は、論理的な構成を意識して考えましょう。

志望動機には動機とその根拠が含まれます。

因果関係がない表現は相手に正しく伝わらないため、特に履歴書に書く際は構成を意識しましょう。

論理的に破綻している内容は、常識が無く頭の回転が悪いような印象を与えます。

前後の関連性は確認しましょう。

簡潔に伝えることも重要です。

アピールするために長々と伝えようとする人がいますが、逆効果なので避けましょう。

結論が分かりにくい言葉や余計な表現が多い内容は、面接官にマイナスな印象を持たれてしまいます。

要点を確認し、なるべく簡潔に伝えることを意識しましょう。

印象的なエピソードや体験も参考にする

6つ目のポイントは「印象的なエピソードや体験も参考にすること」です。

志望動機を根拠づけるエピソードや体験を見つけ出し、内容を吟味して伝えることで印象に残ります。

個性をアピールするためには、人とは違う視点や考え方が有効です。

印象的な体験は企業も興味を持ってくれるでしょう。

他の人と同じようなきっかけを伝えても、経験はカバーできません。

ですが嘘の体験を作って伝えることはやめましょう。

自分が持っているエピソードや体験を、工夫して伝えることを意識してください。

【未経験で転職する志望動機】志望動機を伝える際の注意点とは

志望動機を伝える際には注意点もあります。

注意点を理解することで、志望動機でのマイナス評価を回避し未経験でも適切にアピールできます。

未経験者はマイナス評価が命取りになるため、注意点を押さえて上手にアピールしてください。

曖昧な言い方は避ける

「曖昧な言い方」は避けましょう。

具体性や一貫性が求められるため、曖昧な言い方はマイナス評価につながります。

何がどのようにという表現を意識して、はっきりと伝えることが重要です。

特に面接では深掘りされるため、曖昧な答えは不信感ややる気がないという評価につながります。

具体性が上がれば説得力が増して好印象です。

前のめりになりすぎて必要以上にアピールすることは避けて、売り込みたいことを絞って深掘りしていきましょう。

長すぎたり短すぎたりはNG

「長すぎる・短すぎる伝え方は」NGです。

履歴書や面接において、話す量や文章量は印象に直結します。

長すぎる文章は結論がぼやけてしまう可能性があるため、要点が伝わるように余計な内容を省いて伝えましょう。

簡潔にまとめることは重要ですが、短すぎてもいけません。

内容が薄く熱意がないような印象を与えてしまうからです。

伝えるべき内容を整理して、構成を意識することで伝わりやすくなります。

面接で質問されたときは、質問の意図をくみ取り会話のテンポが悪くならないように話しましょう。

履歴書に記入する際は、要点を整理し記入欄の7割程度におさまるようにすると好印象です。

未経験であることを強調しない

「未経験であることを強調しないこと」も重要です。

未経験であることは基本的には転職では不利になります。

必要以上に強調してしまうと、能力がないことや守りに入っている印象が先行しアピールできません。

ビジネスマナーや熱意などがアピールできても、未経験であるというネガティブな評価につながります。

未経験であることは履歴書や経歴書で企業に伝わります。

質問された際は、他に活かせることを示し企業にどんな貢献ができるか具体的に述べましょう。

【未経験で転職する志望動機】履歴書や面接でも使える未経験業界への志望動機5選

志望動機は転職先や自分の状況によって伝える内容が変わります。

未経験の場合は伝える内容に困ってしまいますよね。

ケース別に未経験でも使える志望動機をまとめました。

ポイントも解説するので、履歴書作成や面接対策に活かしてみましょう。

経験やスキルをアピールする

前職で培った経験やスキルをアピールすることで、未経験業界でも活躍をイメージしてもらったり熱意を伝えたりできます。

業務内容が異なる場合でも、スキルが活かせる可能性が高いです。

コミュニケーション能力やPCスキルなどはどの職場でも役に立ちますよね。

実務経験がないことを悲観せず、使える能力をアピールしていきましょう。

自己分析をして自分の価値や能力を把握しておく必要があります。

持っているものを強くアピールしましょう。

人間性をアピールする

性格や内面的な部分もアピール材料になります。

未経験といえども、仕事に真摯に向き合う姿勢や仲間たちと連携を取って成果を上げていく姿勢は評価されるでしょう。

前職で評価されていたことやアピールできる取り組みを添えて志望動機を伝えると、より具体的で好印象です。

必ずしも業務的なことだけで貢献すれば良いのではなく、組織の一員として他の社員や関係者とともに働き続けることが求められます。

企業という組織に営業職というチームの一員として貢献をアピールする志望動機です。

仕事への向き合い方を表明し、自分ではなくチームを第一に考えることを伝えています。

姿勢が評価され活躍を期待してもらえるでしょう。

営業への転職

営業への転職は、営業職の基本的な知識を入れどんなことを成し遂げたいのか決めておきましょう。

ノルマが設定されていたり営業の準備が大変だったりすることをふまえ、未経験でも働けることを前向きに伝えてください。

コミュニケーション能力や扱う商品の知識がある場合は、志望動機と合わせてアピールできます。

営業職は数字として結果が出るため、前職で数字の向上に貢献している人はアピール材料にできますよ。

業界知識があると未経験でもプラス材料になります。

自分の興味のある業界や分野に転職する場合は、ぜひ活用してみましょう。

メーカーへの転職

メーカーへの転職は、業種によって志望動機で伝える内容が変化します。

製造業はお客様に使ってもらえるものを作る仕事なので、実際に使用経験や愛用しているエピソードがあれば伝えてみましょう。

商品への理解があればやる気や熱意として受け取ってくれます。

志望する業種によって工夫して伝えてください。

おもちゃメーカーへの転職を想定しています。

自身の体験を説明することで、気持ちも感じられますね。

技術的なことはスキルや能力があると判断されるため、必ず言及しましょう。

資格があれば自己PRの項目と合わせてアピールしてください。

事務への転職

未経験で事務職に転職を考える人は多くいます。

未経験でも特殊なスキルが必要とされないため転職しやすいといわれています。

しかし倍率が高く、しっかりとアピールをしないと競争には勝てません。

未経験であれば自分の価値が高いことを各項目で売り込みましょう。

事務経験はないものの同業界への転職のため、活かせる能力があることがポイントです。

経験者を上回るためには、付加価値を考えて様々な角度でアピールしてみるとよいでしょう。

未経験での転職は志望動機をしっかり伝えよう

未経験業界への転職で伝えるべき志望動機について解説しました。

未経験でも転職はできます。

しかし経験者が優遇される事実を把握し、戦略的に転職活動を行わなければいけません。

志望動機は経験をカバーするためにしっかりと伝える必要があります。

未経験者の転職のポイントもお伝えしました。

この記事を参考に未経験業界へ転職できる志望動機を作ってみましょう。