【回答例あり】転職の面接で必ず聞かれる質問と回答例10選!ありがちな失敗も解説
転職における採用活動で、特に重要なのが面接への対策です。
何も対策せずに面接に臨んでも、内定を獲得することはできません。
面接の場面において、想定される質問への回答をあらかじめ用意しておくことが必要です。
また、面接におけるマナーも把握しておきましょう。
面接をうまく実施して、内定を得るために必要な準備です。
この記事では面接で聞かれる質問とその回答例、守るべきマナーに加え、面接での失敗例と対策についても紹介します。
【転職面接対策】転職面接の基本的な流れ
一般的に、面接で質問されることとその流れは決まっていることが多いです。
面接が始まると、まずは自己紹介をするようにいわれます。
その次は転職理由、志望動機の順番で質問されます。
転職理由と志望動機は似たような返答になりがちですが、それぞれの質問の意図をしっかりと理解して、適切な回答を準備しておきましょう。
志望動機の後は自己PRの質問です。
これまでの経験やスキル、描いているキャリアプランは何かという形で質問されることもあります。
そして最後に面接官への逆質問があって、面接は終了です。
【転職面接対策】転職面接の必ず聞かれる質問と回答例
面接の場で実際に行われている質問について、それぞれの例で質問の意図と回答例について紹介します。
質問の意図を理解しておくと、自分に当てはめて適切な内容の返答を用意することが可能です。
回答例を参考にして、自分ならどのように答えるだろうかと意識しながらチェックしてください。
自己紹介をしてください
転職における面接で、非常に高い確率で行われる質問が自己紹介です。
自己紹介では面接官が、応募者の人柄や話すときの姿勢、端的に話せるかどうかを見られます。
回答を用意する際のポイントは、冗長な内容にならないことです。
似たような話を、表現を変えて繰り返し、できるだけ長い回答にしようと考えるのは良くありません。
1分程度で話せる内容にまとめましょう。
最後に入社したいという思いを一言だけ付け加えるのも有効です。
例文は以下のようになります。
「〇〇(フルネーム)と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
私は大手タイヤメーカーの製品を取り扱う販売会社において、5年間の営業経験を持っています。
自社が取り扱っている製品をお客様へ販売する、販売様へのルート営業が主な業務です。
この他には、商品の配達、販促活動やイベントの企画などを行っておりました。
販売店様と密接な協力関係を築き上げられたことによって、担当するエリア内での売り上げが支店でナンバーワンを獲得したこともあります。
そのような仕事を進めていく中で、もっとより多くの商材を扱う仕事に就いてみたいという意欲が大きくなりました。
御社では、私が取り扱っている自動車関連のパーツのみならず、あらゆる工業製品に必要不可欠な製品を取り扱っているとのことで、私のキャリアアップとともに御社に大きく貢献できると考えまして、志望致しました。
本日はどうぞ、よろしくお願いいたします」
転職しようと思った理由を教えてください
あなたが転職をする理由も、非常に高い確率で行われる質問となります。
応募者の転職理由を知ることで、入社してすぐに同じような理由で辞めてしまう可能性を確かめることが、面接官がこの質問を実施する意図です。
仕事に対する不平不満が転職理由の多くを占めているようですと、仕事に対する意識が甘い人材という判断をされてしまいます。
回答を用意する際のポイントは、転職で叶えたいことを前面に出して、ポジティブな言い回しでまとめることです。
嘘を盛り込むことなく、誠実に回答しましょう。
例文は以下のとおりです。
「私が転職を考える理由は、私が成長できる機会を求めることと、風通しの良い職場で働きたいと考えたからです。
現在の職場は下からの意見が上にとおりにくい体制の職場で、業務における改善策が承認されるまでに多くの時間を要することが珍しくありません。
そのような状況ですと、業務全体の流れが非効率的となってしまい、無駄な時間だけが過ぎてしまいます。
業務の効率化を図り、捻出した時間を用いて自らのスキルアップをするためには環境を変えなくてはならないと考えたため、転職を決意した次第です。
また、現在の職場では取り扱う商材の種類には限りがありまして、もっと多くの商材を扱って経験を積むためには職場を変える必要があると考えたのも、転職の理由です」
当社を志望した理由を教えてください
応募先企業に対する志望理由も、面接では必ずといって良いほど行われる質問です。
面接官はこの質問で、応募者の自社に対する入社意欲や企業理解を確認します。
他社での面接で答えても通用するような回答では、内定を獲得できる志望理由にはなりません。
回答を用意する際のポイントは、応募先企業でなければならなかったポイントを押さえた内容にすることです。
募集が行われた部署の仕事や企業理念などを事前に研究して、回答を考えておきましょう。
例文は以下のようになります。
「私が御社を志望する理由は、御社で働くことそのものが社会的に意義のある活動で、私が描いているキャリアプランを実現できると考えたからです。
さまざまな食料品を製造している御社は、食で生活を元気にすることを掲げており、遺伝子組み換え作物未使用やオーガニック食品ブランドの展開などを実施しています。
これらの活動は消費者だけでなく、原材料の生産に取り組んでいる生産者さんのことも助ける取り組みだと考えます。
私は日本の第一次産業を支える仕事に取り組みたいと考えており、現在もバイヤーとして生産者さんと密接に関わる仕事に就いています。
人と人をつなげ、よりよい製品を多くの消費者に届ける取り組みに加え、その質を上げて行ける仕事に関われると思い、御社を志望いたしました」
現職の仕事内容を教えてください
前職、あるいは現職の仕事内容を聞かれるのは、入社後に生かせるスキルや経験がどの程度備わっているのかを確かめることが理由です。
また、それらを簡潔にまとめて伝える能力を見る面接官もいます。
回答を用意する際のポイントは、具体的に伝えることです。
単に「パソコンを用いた仕事をしていた」といった回答では、自分の仕事内容が伝わりません。
仕事に関わるキーワードや数字なども交えて、第三者がイメージしやすいような回答を用意しましょう。
例文は以下のようになります。
「前職では、自動車の営業職としてメーカーのディーラーに勤め、新車の販売や点検・保険の案内を実施していました。
新車販売で強く意識していたのは、お客様のニーズを細かくヒヤリングし、最適な車種やオプションパーツなどの提案です。
まれにお客様が希望されていた車種とは違う車種を提案することもありましたが、想定される使い方や運転のしやすさなど、実際に使ってみて良かったと思える車を、自信を持って提案させて頂きました。
その甲斐あってか、購入されたお客様からはご満足の声を頂いております。
また、点検や車検で入庫して頂くために、はがきを用いて点検のお知らせを送り、来店時には必ず話しをするように心がけておりました。
お客様との信頼関係を構築することができまして、私が別の店舗に異動したときも、わざわざ新しい店舗まで来て買い換えて頂いた例もあります」
仕事での失敗談を教えてください
面接官が仕事における失敗談を聞き出すのは、応募者についてより深く知ることが目的です。
面接での質問に、応募者は自分の良い面を中心に用意します。
しかしそれでは、面接官が応募者を深く理解するには材料が足りません。
あえて失敗談を聞き出すことで、応募者への理解を深めようとします。
面接官が特に注目するのは、失敗をどのようにしてフォローしたかの経験です。
その経験が仕事に役立つと判断されれば、印象を良くさせることもできます。
例文は以下のとおりです。
「私が経験した仕事上でのミスで、特に大きなミスになってしまったのがスケジュール管理のミスです。
顧客との打ち合わせの日時を1週間間違えてしまったために、相手方の担当者を怒らせてしまったことがあります。
他のスケジュールが入っていたために当日中に直接謝罪することもできず、顧客からは取引の解消も視野に入れると告げられました。
その際に上司から、ミスはすぐに取り返すものだと厳しく叱責され、翌日にスケジュールを全て組み替えて朝一で謝罪しました。
何とか許して頂こうと意識したのは、スケジュール管理のミスが起きた原因や、今後はどのようにスケジュール管理を徹底するか、今回のミスはどのように取り返す姿勢であるかを全て説明することです。
信頼関係を取りもどしたいという思いが伝わるように必死で話をした結果、そのミスについては許してくださいました。
そして打ち合わせをした仕事は成功を収め、現在も良好な関係を保ち続けています」
転職回数が多いのはなぜですか
転職回数についての質問は、履歴書や職務経歴書に記載されている転職回数が、極端に多い応募者に対して行われます。
面接官が採用したいと考えるのは、長く勤めてくれる人材です。
転職回数が多い人はそのような条件に当てはまらないケースが多く、ちょっとした人間関係のこじれや、退職の理由が毎回違っているような人は内定を得られません。
回答を用意する際は転職回数が多い事実を認めつつ、自分の考えをきちんと盛り込みましょう。
その際は、企業や当時の上司・同僚に責任があったとする文言は入れないようにしてください。
例文は以下のようになります。
「私の転職回数が多いのは、転職活動における私の不手際であると考えています。
はじめの頃は給料や休日の日数など、待遇の面ばかりを重視しており、その結果通勤に片道2時間を要する会社に入社しました。
長い通勤時間がだんだんと苦痛に感じるようになり、早々に退職しました。
次の会社は営業職をやりたいと思って会社を選びましたが、実際に入社した会社は人数の規模が大きくなく、あらゆる業務を兼務しなければなりませんでした。
営業のみに専念したいと会社側と話し合いましたが、要望が受け入れられないと判断し、退職しました。
他の転職についても同様で、入社前のイメージと入社後の実情とが合わなかったことが退職を決めた理由でした。
しかしこれらは全て、私が自分のキャリアプランをイメージしていなかったことと、会社を選ぶ際の企業研究を怠ったことが原因です。
今回の転職では、これまでの失敗を反省し、最後の転職にするために念入りに準備をして、御社を志望することを決めました」
マネジメントの経験はありますか
マネジメント経験の有無についての質問は、採用後に応募者をどのような役職に就かせるかの参考として行われます。
この場合におけるマネジメント経験とは、部署の責任者として部下を動かして仕事をした経験や、プロジェクトを率いるリーダーとして1つの仕事に取り組んだ経験です。
面接での回答では、教育係として後輩に指導しながら仕事をしていた経験も伝えられます。
回答を用意する際のポイントは、マネジメントしていた仕事の中身を具体的に伝えることです。
率いていたメンバーの人数も交えて答えましょう。
例文は以下のようになります。
「現職では営業部の係長として、4名の部下のマネジメントを実施しています。
チームに課せられた目標の数値を達成するための、日々のタスク管理や個人の目標の管理、進捗状況の確認とそれを踏まえた翌日以降の戦略立案が仕事です。
また、時間が割けるときは外回りに同行して、実践を交えながら営業活動の指導も実施しています。
目標達成を強く意識させることもそうですが、4人の部下がそれぞれ抱えている課題を解決できるよう、じっくりと対話しながら解決策を模索すること。
それを自分のひらめきによって思い付くよう答えを出させることを意識しています。
ゆくゆくは、私が不在でもおのおのが自分の課題を自分で見つけて解決し、目標やタスクの管理もできる人材にしたいです。
このような人材育成をして、目標を常時達成させるチーム作りの近道であると意識することが、私のマネジメントに対する考え方です」
入社後はどのような活躍をしたいですか
入社後の働き方に対する質問は、会社に貢献することやキャリアアップへの意欲、そして中長期的なキャリアプランをしっかりと描いているかを確認することが目的です。
直接的に、描いているキャリアプランはあるかという質問で行われるケースもあります。
回答を用意する際のポイントは、自分本位の回答にするのではなく、自分が成長することで会社に貢献できるというポイントも含めておくことです。
関わりたい仕事に対する意欲も交えるとより好印象になります。
例文は以下のとおりです。
「入社後は、これまでの経験やノウハウを存分に生かして活躍し、チームや部署を率いる存在になりたいと考えています。
管理職においてはリーダーシップを発揮して、チームワークの形成と人材育成に努めながら、自分自身もより高いレベルでのスキルアップを目指します。
そしてチーム全体で会社の利益に貢献し続けられるような結果を出すことが、私が目指しているキャリアプランです」
あなたの長所を教えてください
自分の長所に対する質問は、自己PRの場でもあります。
自分が持っている経験やスキル、それらを生かして得た実績を用意しておきましょう。
特に、自分の長所がどう生かされることで成果を出していけるかを、応募先企業での仕事と交えることがポイントです。
面接官も募集している仕事へとどのように好影響を与えるのかを中心に確認します。
具体的な数字を交えて話せることは積極的に盛り込むことと、長所を生かしてどのような行動を取れるかを含めて回答を用意しましょう。
例文は以下のようになります。
「私の長所は高いコミュニケーション能力にあると考えています。
相手との会話を通じて、相手が考えていることや、自分が考えていることをどう伝えたらよいかと自然に考えられるようになっています。
現職ではこのスキルを生かして、営業職では長い期間にわたって高い成績を収め続けていました。
また、後輩への指導においても、どのようなアプローチをすれば後輩がうまく育つかを常に考えることができましたが、これもコミュニケーションを交わして相手の気持ちを理解したからこそ、答えが得られたからだとかんがえています。
入社後は私が志望している営業部署において、このコミュニケーション能力を活かして売上に貢献し、社内におけるコミュニケーションでも円滑に仕事を進めるよう、努力して行きます」
最後に何か聞きたいことはありますか(逆質問)
面接において最後に行われることが多いのが、応募者側から面接官に対する質問です。
逆質問には応募者側から確認したいことをすり合わせる機会の他に、企業側も応募者の入社意欲や入社後のイメージができているかを図る意図があります。
あらかじめいくつか質問を用意しておきましょう。
用意する質問のポイントですが、待遇に関する質問はできるだけ避けましょう。
どうしても聞いておきたいことだけにしておくことがおすすめです。
入社への意欲をアピールする質問の例です。
- 入社して貢献するためには、どのような知識やスキルを身に付けておくとよいですか
- 御社で活躍するためには、入社までにどのようなことを勉強しておけば良いでしょうか
- 新しく入社する社員にはこうなっていてほしいという、イメージや求める資質があれば教えていただけますか
キャリアやビジョンについてはこのような質問をすることも考えておきましょう。
- 御社で活躍されている方の共通点は何かありますか
- 将来的にはキャリアアップを達成するために働きたいと考えております。
- 御社に転職してキャリアアップを実現させた人の例があれば教えて頂けますでしょうか
- 他社のチームと共同でプロジェクトを実施することはよくありますか
- 仕事が円滑に進むためには、他の部署の社員とコミュニケーションを交わす機会があると良いと考えていますが、御社においては、別の部署の社員と交流できるイベントなどはありますか
- 経営者の視点から見た御社の魅力は何だと考えておられますか
- 〇〇様が仕事において大事にしていることがあれば教えていただけますか
- 私は企業研究を進め、御社の◯◯という理念に共感いたしました。
〇〇様はこの理念についてどのような考えを持っておられますか
【転職面接対策】転職面接での失敗例
面接対策の1つとしては、失敗例について頭に入れておくことも有効です。
どれほど準備をしていたとしても、緊張のあまりついやってしまったという例もありますから、そうした場面でどのような失敗をしてしまうかを知っておくと、多少は意識ができるようになります。
面接の場面でしてはならない行動や態度とはどのようなものなのかは、過去の他人の失敗例から学びましょう。
尊大な態度をとる
面接での受け答えでやりがちなのが、尊大な態度が出てしまうことです。
例えば面接官に対しては、質問に対する受け答えで自分本位だったり自分目線の言葉が強かったりすると、尊大な態度を取っていると受け取られます。
転職面接においては、面接官の方が年下であるケースも想定できることです。
そのような場合でも、尊大な態度にならないよう注意しましょう。
また、他の応募者や面接官以外の社員に対する態度も尊大になってしまう人もいますが、これもいけません。
相手によって態度を変えるような人間性であるとか、緊張感に欠けていると判断されてしまいます。
やり過ぎる必要もありませんが、面接に臨むときは基本的に下手に出るように心がけておき、緊張感を持って臨むことが有効です。
しどろもどろになる
面接での受け答えで、言葉が詰まり過ぎてしどろもどろになってしまうのは良くありません。
特にありがちなのが、つなぎ言葉と呼ばれるものです。
「えー」「あのー」といった言葉が返答の節々で出てしまうと、話を聞いている人に不快感を与える可能性が高まります。
すぐに答えられないような質問を受けたときに、つなぎ言葉で時間を費やしてしまうと、これからの仕事に対しても不安な姿勢でしか臨めない人材であると判断され、不採用という結果になりかねません。
しどろもどろになる原因としては、心理的圧迫を強く感じるためです。
対応策としては、質問への返答は手短にする意識を強くすることや、返答内容を暗記しないことが挙げられます。
自分を良く見せようという願望を控えめにするのも有効です。
社内用語や専門用語を多用する
キャリアが長い転職志望者にありがちな例としては、現在所属している社内用語や専門用語を多用して返答するものです。
一見すると自分の有用性をアピールする手段として使えそうですが、実際はその逆で、相手に話が伝わらないだけで有効ではありません。
面接官目線で見ると、相手がこれまでにどのような経験をして、どのような実績を積み重ねてきたのかが分からないまま面接が終わってしまいます。
話の内容が評価できません。
そのような場合は、落とされる確率が高いと心得ましょう。
これを防ぐためには、誰にでも伝わるような、分かりやすい言葉選びを強く心がけることが必要です。
業界未経験者にも自分の実績が分かるかどうか、第三者に聞いてもらうなどしてみてください。
面接官の質問とずれた回答をする
面接官からの質問に対しては、その要点をくみ取って、的確に答えるようにしましょう。
志望動機を質問されているのに、過去の実績を話すようではいけないですし、その内容がダラダラと続くのも良くないです。
話の要点がまとめられないばかりか、質問とずれた回答を繰り返しても、面接官に与える印象は良くなりません。
プレゼンはできず、コミュニケーション能力も低いと判断され、不採用という結果を招きます。
これを防ぐためには、事前準備をしっかりやる他ありません。
あらかじめ想定される質問に対する返答を用意し、それを声に出して読むなどしましょう。
それを録音し、自分で聞くか第三者に聞いてもらうかして、客観的な評価で修正点を洗い出しましょう。
【転職面接対策】転職面接で気をつけるべきマナー
採用活動中の面接については、今の会社に入社する際に一度経験がある場合が多いです。
そのため、面接におけるマナーは最低限身についているものとして見られます。
仮に、マナーができていないと、社会人としての立ち振る舞いに不安がある人とみられる可能性が高く、採用にまで至らずに終わる可能性が極めて高いです。
そのようなことにならないためにも、転職活動での面接を実施する前にもう一度、基本的なマナーについておさらいしておきましょう。
服装について
面接の際は、スーツスタイルで応募先を訪問することが基本です。
女性の場合はスカートスーツとパンツスーツの2種類がありますが、どちらでも構いません。
持っている方で面接に臨んでください。
事前にクリーニングに出すなどして、折り目やしわがない状態で用意しておきましょう。
一口にスーツスタイルといっても、スーツやワイシャツの色、デザインなどさまざまな種類があります。
面接の場面で選ぶべきは、黒や紺などのシンプルで明るさが控えめの色です。
ストライプやチェックなどの柄が入っているスーツも避けた方が無難になります。
ワイシャツを選ぶ際も同じような考えに基づいて、できるだけ白に近い無地を選んでください。
また、ボタンダウンのシャツはカジュアル感が出ているものであり、面接の場には適切ではありません。
鞄などの持ち物について
面接の際に持参するようにと指示を受けた書類を持ち運ぶため、面接の会場には鞄が必要となります。
応募先企業から書類を受け取る可能性もありますから、鞄は必ず用意しておきましょう。
鞄のタイプはフォーマルな印象を与えられるものが望ましいので、リュックタイプのバッグではなく、ビジネスバッグを使ってください。
大きさA4サイズの書類を折らずに収納できる余裕がある物がおすすめです。
色は男女ともに黒や茶色などの落ち着いた色を選びましょう。
表面の素材については革の方がよりフォーマルなイメージが付きやすいですが、面接では特に気にする必要はありません。
ナイロン製でも大丈夫です。
全体の印象に統一感を見せることを意識すれば、違和感なく整えやすくなります。
受付でのマナー
受付の前に、面接会場へと遅れることなく到着することが大前提です。
遅刻を絶対にしないよう、あらかじめ会場への行き方や場所を確認しておきましょう。
到着しておく時間の目安としては、面接開始、あるいは集合時間の15分前がおすすめです。
早過ぎる到着はかえって相手に迷惑をかけてしまいます。
会社の受付には、遅くても5分前には到着したことを告げましょう。
その際は「本日〇〇時より、〇〇部の〇〇様と面接の約束をして頂いております〇〇と申します」と、時間と用件、約束している相手と自分の名前をはっきりと伝えてください。
会社の中では、社員だと分かる人には軽く会釈をしておくことをおすすめします。
軽いあいさつもできないという印象を与えるのは良くありません。
入室時のマナー
面接室へと入る際は、まずドアを開ける前にノックをします。
ドアが開いている場合は、入る前に一礼してから入室しましょう。
ノックの回数は3回です。
2回は空室確認の回数とされており、面接前の回数としては適切ではありません。
ノックした後は、室内からの応答を待ってからドアを開けて入ります。
応答がない場合はもう一度ノックをして、返事がないのであればそのまま入りましょう。
中に入って面接官が座っていたら、身体を面接官に向けてお辞儀をしてあいさつをします。
名前を名乗り、面接の機会を作って頂いたお礼を忘れずに告げてください。
その後で面接官に背中を見せないように注意しながら、開けたときとは逆の手でドアを静かに閉めましょう。
面接中の立ち振る舞い
座る座席は、特に指示を受けない限りは出入り口に近い下座の席です。
その席の横に立ち、面接官からの指示があるまで真っすぐ立って待ちましょう。
面接官から着席の指示があってから座ってください。
後から面接官が入ってくるような場合は座って待っていても構いませんが、面接官が入室したら、立ち上がってあいさつをし、その後は指示を待つようにします。
鞄は自分の椅子の脇に置きましょう。
座る姿勢ですが、やや浅めに腰掛けて、背もたれに身体を預けないよう注意しましょう。
背筋を伸ばし、男性は膝と膝の間を拳1つ分開いて両手は軽く握ってください。
女性は膝をそろえ、両手を重ねて足の上に置きます。
話すときは面接官の目を見てはっきりと話しましょう。
自分から話すのではなく、基本的には面接官からの呼びかけに答える形で進みます。
自分から勝手に話をするのは印象を悪くさせます。
退室時のマナー
面接は話が終わっても、退室まで気を抜くことはできません。
質問などの応対が終わったら、面接官にお礼の言葉を述べてから立ち上がりましょう。
そして椅子の横に立って再度あいさつをします。
そして鞄を手に取り、ドアの前に進みます。
退出する前に面接官の方に振り向いて「失礼します」と告げて一礼してから退出です。
このときもドアを閉めるのは静かにしましょう。
面接室を出た後も気を抜いてはいけません。
応募先企業の社内や入居しているオフィスビルの中にいる間は、緊張感を持って行動しましょう。
エレベーター前や出口まで送ってくれる場合は一歩後ろを歩くようにして付いていき、別れるタイミングでお礼のあいさつをしてください。
スマートフォンを手に取るのは、建物の外に出てからにしましょう。
まとめ
転職活動における面接では、事前にどれだけ準備できるかがとても重要です。
面接において想定される質問とそれに対する回答は、あらゆる質問を想定して考えるようにしてください。
また、考えた回答例を元にして、実際に面接の練習をしておくことがおすすめです。
あらかじめ面接で失敗しやすいポイントやマナーを頭に入れておき、本番さながらに最初から最後までの流れを通してやってみましょう。
繰り返し練習することで、本番で緊張や失敗をせずに済みます。
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