営業職の仕事内容とは?基本業務や必要な能力について徹底解説!
営業職と聞くと、「話すのが大変そう」「飛び回っていて体力的に不安」などのイメージが湧くでしょう。
実際に営業は大変という声も上がっていますが、同じくらいやりがいを感じられる職種でもあります。
営業職は営業先に赴く以外にも多くの業務をこなす職業です。
まだよく知らないという人もいるでしょう。
今回は営業職の業務内容を紹介しながら、どんな職業であるのか詳しく解説していきます。
転職先としてもおすすめなので、転職で迷っている人は参考にしてください。
【営業へ転職】営業職ってどんな仕事?
営業職の最も大きな役割は、「特定の商品やサービスを個人や法人相手に提案し利用していただくこと」です。
書類やパワーポイントなどを駆使しながら、詳細に商品の説明をして売り込んでいる映像が想像できますよね。
企業で商品やサービスを開発しても、認知してもらい使ってもらえない事には利益につながりません。
営業はその先頭に立ち、魅力や特徴を説明しながらお客様に購入・契約していただくことを目指します。
人と多く接する職業のため、頭の回転・話の組み立て・笑顔やトーンなどを意識しないと務まらないといえます。
しかし実際は営業活動だけが業務ではありません。
他にはどのような業務に携わるのでしょうか?
【営業へ転職】営業職の主な6つの業務
ここからは営業職の主な6つの業務内容について見ていきましょう。
話すイメージが強い営業職ですが、他にも様々な業務をこなしています。
中には地味な作業もあり、意外だという印象を持つ人も少なくないでしょう。
ではそれぞれの業務について確認していきましょう。
営業先の選定
まずは「営業先の選定」をします。
当然まだ購入されていない・導入していない個人や法人を相手にしなければいけません。
他社との競合もあるため、可能な限り成約してくれそうな相手を選定する必要があります。
お客様が抱えている課題をリサーチし、自社の商品やサービスがどのような解決をもたらすかを分析することが重要です。
適当に数打てば当たるというスタンスでは徒労に終わってしまうでしょう。
お客様がサービスを選ぶように、営業側もお客様を選ばなければいけません。
資料作成や商品分析
営業先が決まったら「資料作成や商品分析」などの営業準備にとりかかります。
お客様によって抱えている課題は異なりますよね。
毎度同じようなアプローチをしているようでは、成約率は上がりません。
商品やサービスがそもそもどんな役割を担うのかを再確認し、魅力を最大限引き出すような資料作りをします。
画像やグラフ、数字などで訴えかけると効果的です。
営業活動(提案・売り込み)
準備が整ったら、いよいよ「営業活動」です。
営業方法は様々ですが、電話もしくは現地へ訪問するパターンがほとんどでしょう。
作成した資料を基に、相手の反応を見ながら説明していきます。
ここでいかに課題解決につながるかをアピールできるかが勝負です。
単に魅力を説明するのではなく、具体的に問題に対してどう影響するのかを細かく説明していきます。
はじめは不審に思っていても、やり方次第で挽回できます。
営業マンの真価が問われる業務といえるでしょう。
契約書や受注発注書の作成
成約に至ったときには「契約書・受注発注書の作成」も営業が担当します。
購入してもらう商品やサービス・個数・価格・契約期間など契約に関わる事項を記入します。
特に納期はお客様にとって重要な項目なので、注意が必要です。
食い違いがないようにしっかりお互いが確認して作成する必要があるでしょう。
サインをもらえれば、無事に成約です。
顧客サポート・問い合わせ対応
営業は成約しておしまい、ではありません。
商品やサービスを利用していくと、故障やトラブルが起きてしまいます。
「顧客サポートや問い合わせ対応」も営業マンの重要な仕事です。
一度成約に至ったお客様は、長期的な関係が理想ですよね。
サポートを手厚くする事で、何度も購入してくれるようになるでしょう。
トラブルが起きたときのために窓口を作っておき、常に対応できるように準備を整えることが重要です。
市場分析・改善案の提案
成約に至らないケースが多い場合は、商品やサービスそのものを見直す必要がありますよね。
現場の声を聴くのは営業の仕事であるため、「市場分析・改善案の提案」も大切な業務といえるでしょう。
ご意見をまとめて市場の傾向と照らし合わせながら、開発部やSEなどに提案します。
企業に反映されれば、より良い商品の開発につながりますよね。
営業職はお客様だけでなく、自社に対しても気を配る必要があります。
【営業へ転職】どのように営業する?主な5つの営業方法
主な業務内容について説明しました。
営業と一言で言っても、その種類はたくさんあります。
営業方法によって特徴があり、成約率にも大きく影響します。
ここでは主な5つの営業方法について解説します。
個人営業
「個人営業」は、個人や一般家庭に対してかける営業のことです。
よく家に保険や食品の宣伝が来るという家庭もあるでしょう。
電話やアポなし訪問を用いて商品を売り込むのが一般的です。
性別・年齢・ライフスタイルなど柔軟に対応する必要があります。
法人営業
「法人営業」は、企業向けに商品やサービスを売り込むことです。
法人は資金力があるため、お得意様になれば大きな利益につながります。
大きな組織を相手にする場合は、社会的な影響力を持つこともあるでしょう。
商談はきっちりとした席を設けることが多く、プレゼン方法だけでなくビジネスマナーも心がけなければいけません。
新規開拓営業
「新規開拓営業」とは、まだ営業をかけたことがない相手に対してアプローチする営業方法です。
自社の知名度アップにつながりますが、アポを取る段階で苦戦しやすいというデメリットもあります。
新規の相手は需要や課題が分かりにくいため、リサーチ無しでとにかく営業をかけるというスタイルを取ることも珍しくありません。
エリアを決めて電話をかけ続けたり、飛び込みで営業することもあります。
ルート営業
「ルート営業」とは、新規開拓と反対に既に営業済みの相手に異なる商品やサービスを紹介するときに用いられる方法です。
購入してもらっている商品が新しくなったり、季節によって変わるものや定期的に交換が必要なものを売り込みます。
既に関係が出来上がっているため、アポ取りで苦労することは少ないでしょう。
しかし信用を維持する必要があり、悪い商品やサービスを売り込むことはNGです。
お得意様をより大切にするというイメージがルート営業の目的といえます。
反響営業
「反響営業」は他の営業方法とは一風変わります。
営業側からアプローチするのではなく、お客様側からの商品に対する問い合わせや要望があった際に提案するという方法です。
受動的なため頻度は少なくなりますが、お客様の要求からスタートするため成約のハードルは低い傾向があります。
インターネットやテレビなどに広告を出し、反応を待つというスタイルです。
広告費はかかりますが、不特定多数が対象のため潜在的な見込みは大きいといえるでしょう。
【営業へ転職】営業で必要な能力とは?
営業職は個人の能力を活かしやすい職種です。
向き不向きはありますが、仕事をする中で成長することもできるでしょう。
営業職で成果をあげるためには、いくつかの能力が求められます。
特に必要な能力を4つ紹介します。
コミュニケーション能力
営業に最も必要な能力は「コミュニケーション能力」といって差し支えないでしょう。
業務の中心は、営業先に商品やサービスをプレゼンしたりお得意様のサポートをしたりすることです。
相手の話をよく聞き、人柄や需要などを見極めながら上手にアプローチする必要があります。
一方的に商品を押し付けるようなやり方では成約につながりません。
可能な限りお客様に寄り添う必要がありますよね。
会話によって空気を作り情報交換をするので、会話力は極めて重要です。
相手によって適宜話し方や構成を変えることで、営業マンとしての能力が高まっていくでしょう。
コミュニケーション能力は営業職では必須といえます。
体力・精神力
「体力・精神力」も営業職で成果をあげるためには必要です。
営業は、いろんな場所を回りながら同じような説明を繰り返し行わなければいけません。
毎日複数の相手を訪問するだけでも体力を消耗します。
また営業掛けても成約しない事の方が多く、場合によっては相手から冷たくあしらわれたり文句を言われたりすることも少なくありません。
ノルマへのプレッシャーから、精神的につぶれてしまう営業マンもよくいます。
常に動き回れるような体力やめげずに淡々と続けられる精神力を持ち合わせていれば、営業の成績が向上していくでしょう。
市場分析力
営業は商品やサービスを売り込む仕事ですが、相手によって需要は全く違います。
時代や経済などにも影響されるため、常にどのような商品がよいのかチェックしておく必要があります。
そこで必要なのが「市場分析力」です。
話を聞く中でどのようなものが人気があるのか、ある程度データがとれます。
現場で聞く話は商品やサービス作りに活かせるため、改善案や新しい視点として開発部に提供できるでしょう。
また、分析したデータをもとに話し方や営業方法を変えるだけでも効果があります。
常に変化する需要や市場に敏感に反応できる能力は、営業で非常に役に立つでしょう。
PCスキル
意外に必要な能力が「PCスキル」です。
営業はただひたすら話し続けるだけの仕事ではありません。
営業用の資料作りや分析したデータの整理などは、全てPCで行います。
Excelやパワーポイントだけでなく、営業の業務を効率化できるようなアプリケーションも知っておくと非常に役に立つでしょう。
逆にPCに弱い人は資料作りに手間取ってしまい、営業件数が減ったり質が下がる恐れもありますよね。
事務作業も比較的多いため、PCスキルに自信がある人は営業でも活躍しやすいといえるでしょう。
【営業へ転職】営業職で感じる4つのやりがい
営業職で成果を上げるためには、長期的に少しづつレベルアップをする必要があります。
すぐにバリバリの営業マンにはなれないため、辛いと感じ辞めてしまう人も多い職業です。
しかし営業職はやりがいを感じやすい職業でもあります。
仕事をするうえでやりがいを感じることはモチベーションに直結しますよね。
そんな営業職で働くなかで感じるやりがいを4つ紹介します。
営業職も魅力的な仕事であることを確認していきましょう。
個人や組織に対し貢献できていると実感できる
営業職は、個人や法人に対し必要な商品やサービスを提案する仕事です。
お客様のニーズに合わせた商品をプレゼンしなければいけません。
もし成約してお客様の生活やビジネスの向上に役立てたら、達成感ややりがいを感じますよね。
必ずしも上手くいくとは限りませんが、相手にとって少しでもプラスになれば営業職として貢献できているといえます。
ただ契約をもらうだけでは意味がなく、ニーズを満たすことが重要です。
お客様からの声をダイレクトに聞くことも可能なため、ニーズの実現に向けて商品やサービスを作り上げる過程は営業職の醍醐味ともいえるでしょう。
人脈が広げやすい
営業職では多くの人と関わったり話を聞いたりします。
仕事で出会った相手とビジネスやプライベートで付き合いを始めるということも、場合によっては可能性があります。
そのため、「人脈が広げやすい」というやりがいを感じられるでしょう。
人脈が広がると、思わぬチャンスや貴重な時間を味わうことが可能です。
視野が広がり自己成長できたり、転職やビジネスチャンスにもつながります。
刺激を受けて仕事のモチベーションにもなるでしょう。
しかし人脈を広げることではなく、あくまで商品やサービスを売り込むことが目的です。
副産物として考えておきましょう。
収入が一定額見込める
営業職は「収入が一定額以上もらえる」というメリットもあります。
きつい仕事である反面、その分給与は低くありません。
成果をあげればインセンティブをもらえることもあるため、頑張りが評価されやすいといえるでしょう。
企業によってもちろん差がありますが、400〜800万円程度が平均年収です。
フリーの営業マンであれば、実績に応じてさらに高い年収をもらうことも可能です。
収入はやりがいに直結するため、ある程度の給与が保障されている営業ではやりがいを感じられるといえるでしょう。
自己成長につながりキャリアアップに役立つ
営業は個人の能力を活かし、成長が見込める職種です。
続けていくうちにスキルが向上し、営業マンとしてどこでも活躍できるようになるでしょう。
営業だけでなく他の職種に転職するときも、スキルや資格が活かせるため有利になります。
コミュニケーションは頭を使うため、論理的思考や相手の気持ちに寄り添う能力などが身に付くでしょう。
実際に営業職で得たスキルを利用してキャリアアップを考える人は少なくありません。
自分が描くキャリアに近づければ、大変な仕事も頑張れますよね。
成長やキャリアアップを考えている人に営業職はおすすめです。
【営業へ転職】営業職に就くデメリット4選
営業職のやりがいを解説しました。
魅力的な職種であることがお分かりいただけたでしょう。
一方で大変な仕事であることは否定できず、営業職に就くことでデメリットを受けてしまうことがあります。
デメリットを先に知っておけば、困難を乗り越えたりリスクを回避することにつながるでしょう。
特によく聞く営業職で受けるデメリットについて4つ解説します。
仕事量が多く体力的にきつい
まず大きなデメリットが「体力的にきつい」という点です。
営業職は現場を訪問したり電話を使ったりして、一日に何件も営業をかけます。
商品やサービスの説明をするための資料を作り、どうしたら成約につながるのか作戦を考えなければいけません。
また既に成約したお客様の問い合わせやサポートに対しても手を回す必要があり、業務量が多くなりがちです。
能力が高い人でも、体力的につらく長期的に第一線で働くことは難しいと言われています。
年齢を重ねれば体力も落ちるため、時間とともに負担は増えていくでしょう。
ある程度業務を固定化したり、仕事外の時間で体のケアを徹底することで体力的なきつさは軽減できるでしょう。
しかしなかなか成約につながらない営業活動を毎日大量にこなすことは、決して簡単ではないといえます。
ノルマに対するプレッシャーがある
営業に必ずついて回るものがノルマです。
「ノルマに対するプレッシャー」は少なからず営業職のデメリットになるでしょう。
基本的にはお客様のニーズに応えることが営業の目的です。
しかし成約件数をある程度確保しなければ利益につながらず、企業としても苦しくなってしまいます。
ノルマは企業の経営状況や規模によって違いますが、特に営業職に就きたての頃はノルマを達成することに追われてしまうはずです。
ストレスが多くやりがいを感じにくくなってしまい、営業をやめてしまうきっかけになってしまいます。
自分のやり方やその他の部分で楽しさを見いだせれば、ノルマ達成に対してやる気やモチベーションを感じるようになるでしょう。
ノルマは目標ややりがいにもなりますが、プレッシャーやストレスにもなるというデメリットがあります。
営業先から文句や批判を言われやすい
「営業先から文句や批判を言われやすい」というデメリットもあります。
相手からすると、突然知らない人からよくわからない商品をおすすめされるわけです。
単純に不信感や不快感を感じやすいですよね。
そのような状態で話を聞いても怪しさを払拭することはできず、文句を言いたくなっても不思議ではありません。
特に対面しない電話でのやり取りでは、心無い返事をされやすい傾向があります。
訪問するまでどんな人が出てくるか分からないため、飛び込み営業では雑に扱われるという経験もするでしょう。
あまり精神的に強くない人や敏感な人は、自分が悪いと感じたり自分に自信がなくなってしまい仕事がやりにくくなったりする可能性もあります。
人間同士のやり取りなので、必ずしも良いことを言われるわけではありません。
営業では悪く言われてしまうということも覚えておきましょう。
向き不向きがはっきりしている
営業職は「向き不向きがハッキリしている」という特徴があります。
外交的でおしゃべりが好きな人には、まさに天職といえるでしょう。
一方で営業職の中には、自信がない人やあまり会話が得意ではない人もいますよね。
向いている人にとってはメリットになりますが、性格や能力的に不向きな人にとってはデメリットになってしまいます。
不向きなことや不得意なことを長く続けることは、極めてストレスフルです。
仕事である程度性格や能力を変えることは可能ですが、無理をして不向きな仕事をし続ける必要はありません。
不向きに感じる人は他業種への転職を検討したり、自分なりに工夫して仕事に臨むことが必要です。
【営業へ転職】営業職志望の人におすすめする3つの業界
営業に転職したい人で、どの業界に進めばよいかわからない人も多くいるでしょう。
業界によって仕事の内容や収入に差があるため、自分に合った業界選びが大切です。
営業志望の人に特におすすめしたい3つの業界があります。
おすすめの理由と合わせて、業界ごとの営業職について見ていきましょう。
メーカー業界
「メーカー業界」は、営業志望者におすすめする業界です。
メーカーというと非常に広い表現になりますが、メーカーにはお得意様が多い企業や看板商品がある企業が多く存在します。
信用や信頼が高い状態で営業できるため、イメージもよく成約率は比較的高い業界といえるでしょう。
お客様の意見が商品に反映されやすくもあるため、お客様のニーズに合わせてプレゼンしやすいです。
メーカー業界はどの職種も給与が一定額以上もらえるため、収入面も期待できるでしょう。
営業志望者はメーカー業界を検討してみてください。
IT業界
「IT業界」も営業職にはおすすめです。
今やIT技術は生活に欠かせないものになりました。
今もすさまじいスピードで進歩しており、今後もさらに日常に入り込んでくるでしょう。
IT関係の需要が高まっているため、営業をかけると成約につながりやすい時代になっています。
IT企業は今後さらなる発展が見込まれるため、くいっぱぐれる心配も少ないでしょう。
仕事量は増加する可能性があり、やりがいがある一方できついと感じてしまうかもしれません。
時代に沿った働き方ができるため、IT業界はおすすめの業界です。
インフラ業界
「インフラ業界」も営業職に就きたい人にはおすすめです。
ガスや水道、電気などのインフラ商品は過程や企業では必ず必要になりますよね。
価格競争や他社とのサービスの差別化などの問題はあるものの、常に安定して需要があります。
収入も安定しており、大きな特徴としてインフラ業界は離職率が低い傾向があります。
労働環境が良く長期的に働く体制が整っている証拠といえますよね。
人の生活に欠かせないものを売り込むことは、比較的難易度は下がります。
業界選びで迷っている人は、インフラ業界も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
営業職の業務内容について、やりがいやデメリットに触れながら解説してきました。
きついイメージの営業職ですが、達成感や貢献を直に感じられる素敵な職業です。
はじめのうちは大変な時期が続くかもしれませんが、どんな仕事でも同じことが言えますよね。
転職先に迷っている人や営業職に対して良くないイメージを持っている人は、この記事をご覧になって自分の仕事の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
自己成長もできるため充実したキャリアを歩むことができるでしょう。
SHARE この記事を友達におしえる!