【転職向け】面接での正しい自己紹介の例文と面接対策
面接では最初にほとんどの場合、自己紹介を求められます。
しかしながら、ただ単純にあいさつ程度の自己紹介をしたり、職務経歴を時系列でダラダラと述べたりするだけでは面接官に良い印象は与えられません。
自身の経歴を的確かつ簡潔にまとめ、面接官にポイントを絞ってアピールすることが重要です。
本記事では、面接官により良い印象を与えられる正しい自己紹介のやり方を例文付きで紹介します。
その他に必要な面接対策もまとめているので、ぜひご覧ください。
【転職面接の自己紹介】面接官が自己紹介を求める理由
そもそも、面接官が自己紹介を求めるにはどのような理由があるのでしょうか。
応募書類を見れば基本的なプロフィールは書いてありますし、職務経歴書をみればこれまでにどのようなキャリアを歩んできたのかも分かります。
面接官があらためて自己紹介を求める理由は何なのでしょうか。
結論から言うと、面接官が自己紹介を求める理由は書類では分からない応募者の性格や特徴を知るためです。
面接の最初に緊張をほぐすためにアイスブレイクをして応募者と自然体で会話できるようにし、そこから自己紹介を求めることでコミュニケーション能力の高さも測ります。
具体的な人となりが分かったところで、面接官は志望理由や経歴、スキルなどの質問につなげることができるため、自己紹介では面接官にアピールしたい、経歴やスキルを端的に伝えることで、その後の会話がスムーズに進むでしょう。
【転職向け】面接で自己紹介する際のポイント
面接の所要時間は限られています。
企業によりますが面接時間は短くて20分、長い場合は60分ほどです。
短い時間で合否を判断されるので、第一印象を決める自己紹介は重要です。
ここでは、面接の自己紹介で注意すべきポイントを解説します。
具体的には以下の三つです。
・短くまとめる
・面接官が気にすることを回答する
・身だしなみに気を付け、第一印象を良くする
それぞれの内容に具体性を持たせ、面接官の印象に残る自己紹介をしましょう。
短くまとめる
言いたいことを詰め込み自己紹介があまりにも長くなってしまうと、何を伝えたいのかが分かりにくくなるリスクがあります。
また、面接官にも「話が長く冗長」というマイナスな印象を与えてしまうので注意しましょう。
自己紹介は、1〜2分程度にまとめられるよう事前に準備しておくと伝えたいポイントが明確になるのでおすすめです。
面接官が気にすることを回答する
面接官が自己紹介を求める理由は先ほど説明しましたが、中でも特に面接官が気になるのはやはりスキルや経歴です。
そのため、面接官に伝わるようスキルや経歴を端的にまとめておく必要があります。
また、面接官の質問内容からある程度聞きたいことを推測することが可能です。
例えば「これまでの職務経歴を踏まえて自己紹介してください」と聞かれた場合、面接官が明らかに職務経歴を知りたがっていることが分かります。
準備してきた自己紹介をそのまま伝えるのではなく、臨機応変に面接官の要望を踏まえて回答しましょう。
なお、面接官が自己紹介を求める場合には、他にも「弊社に応募した理由と合わせて自己紹介してください」などの質問があります。
このような質問の場合は志望動機を知りたいという意図があるので、自己紹介の中に志望動機も織り交ぜて回答しましょう。
身だしなみに気を付け、第一印象を良くする
人の第一印象に最も影響するのは身だしなみです。
特に視線や表情などの視覚が与える影響の割合は55%にもなるため、身だしなみには気を付けましょう。
なお、残りの要素についてですが、声の大きさやスピードの割合は38%、話の内容が7%です。
対策として、普段から鏡で身だしなみをチェックする習慣を付けましょう。
そして、話すときは可能な限りゆっくりとはっきり大きな声で話すようにしてください。
身だしなみが整っていて清潔感があり、さらに話し方もハキハキしていて回答が明瞭であれば面接官に良い印象を与えられるでしょう。
丁寧な自己紹介は、面接官に好印象を持たせ、その後の質疑応答をスムーズにすることができます。
面接官も人ですから、自信がない様子や清潔感のない服装の人物が現れれば気を遣ってしまい、質問しにくくなってしまいます。
面接で好印象を与えられれば、会話のキャッチボールがしやすくなるのでぜひ身だしなみにも注意してください。
【転職面接の自己紹介】面接で伝えると良い5つのポイント
先ほどもお伝えしましたが、面接は時間が限られているので1〜2分の時間で自己紹介できるように対策しておくと良いです。
1〜2分で自己紹介するには、以下の5点を盛り込むと面接官に良い印象を与えられます。
・名前
・経歴
・過去の仕事の実績
・転職希望先の適性
・自分の強み
名前と経歴だけでなく、仕事の実績や新しい仕事への適性、自分の強みなどを述べることでその後の質疑応答にもつなげられるメリットがあるので意識的に盛り込みましょう。
それぞれの項目の内容について詳しく解説します。
名前
まず最初は自分の名前を名乗りましょう。
面接官も履歴書と照らし合わせながら面接をしているので、応募している人物と一致しているかを確認することができます。
相手の目を見て氏名をはっきりと伝えるようにしましょう。
経歴
氏名の次は、自身の経歴を伝えましょう。
応募者の数が多い企業の場合、面接官は一人一人の履歴書や職務経歴書などの書類をしっかり確認する時間がありません。
そのため、面接でも自分の過去の経歴をしっかりと伝える必要があることを覚えておきましょう。
なお、面接官には、会社名・職種・勤務年数などの情報を端的に伝えて自分自身の経歴を端的に分かりやすく伝えるとよいです。
過去の仕事の実績
過去の仕事の実績についても分かりやすく伝えましょう。
転職を希望する企業に合いそうな仕事の実績をピックアップし、面接官にアピールしましょう。
また、実績をアピールする際には数字を使って誰が見ても理解ができるように分かりやすく表現することが重要です。
例えば「食品製造業の営業マンとして5年間働き、売上で前年比120%を達成しました」や「経理として伝票処理の仕事をメインに担当し、Excelを使って自動化を実現して毎月発生していた残業15時間を0時間に削減することに成功しました」などが上げられます。
逆に、「〇〇で大きな貢献をしました」などの表現は可能な限り避けましょう。
というのも、大きな貢献は人によって解釈が分かれるので面接官が正しく評価できないからです。
数字で事実を表現すれば、誰が見ても同じ情報を今日できるので面接官から事実を正しく評価してもらえるようになります。
また、実績の数字が大きければ、それだけで具体的なイメージが湧きやすく大きなアピールポイントになるので数字は積極的に使いましょう。
実績を上げるために工夫した点を実績と一緒に伝えることも効果的です。
実績を上げるまでにどのようなプロセスを辿ったのかも伝えましょう。
転職希望先の適性
転職希望先との適性もアピールしましょう。
どれだけ優秀な人間でも、応募先の企業が求める人材やスキルと合わなければ採用してもらえません。
そのため、面接では自分自身が応募先の企業に対してどのような適性があるのか、どのように貢献できるのかを明確に述べる必要があります。
また、面接官も履歴書や職務経歴書などを読んでいるものの、応募者の全てを理解しているわけではありません。
特に応募者が数多くいる企業はなおさらです。
自分がどのような貢献をする事ができるかを面接で伝えることにより、履歴書や職務経歴書に記載されている内容をより具体的に想像させることができるので仕事の適性はしっかりとアピールしましょう。
もちろん、自分が述べた適性が本当にあるかどうかは面接官が判断することになるため、多少の認識違いやアンマッチは起こりえるでしょう。
しかし、適性を述べなければそもそも判断する材料がないのでさらに印象が薄くなってしまいます。
自分なりに転職希望先の適性を分析し、面接でアピールするようにしましょう。
自分の強み
転職面接の自己紹介で最後に盛り込むべき要素は、自分の強みです。
応募先の企業で仕事をするにあたって役立つものを選びましょう。
これまでの経験や仕事の実績を基に掘り下げて分析することで自分の強みを客観的に洗い出せます。
強みは、人によって解釈が変わるのでアピールする際は十分注意する必要があります。
例えば、「頑固な性格」という特徴は「主張に一貫性がある」という強みにも言い換えられますし、「他人の考えを受け入れない」という弱みにも言い換えられます。
頑固な性格を強みとしてアピールするには、それを強みとして生かすことができたエピソードを思い返すとよいでしょう。
強みの分析の具体例を一つ挙げます。
保守的な雰囲気の職場で誰もが間違っていると感じているが伝統的に同じ仕事の進め方をしている場合に、改善の提案をして最後までやり抜いたなどのエピソードがあれば、頑固な性格を強みとして面接官に認識してもらえるでしょう。
具体的なエピソードを盛り込むことで、面接官に強みとしてアピールできるようになります。
単純に「〇〇という強みがあります」と一言述べるだけでは、面接官によって解釈が分かれてしまうので正しく評価してもらいにくいでしょう。
強みをアピールする際は、エピソードを添えて話すことをおすすめします。
【転職面接の自己紹介】面接での自己紹介の例文(OK例・NG例)
面接での自己紹介には、様々なパターンが存在します。
面接官の質問に応じて柔軟に回答できるよう、自己紹介の内容は複数用意しておきましょう。
ここでは、面接で自己紹介をする際の例文を4つのパターンに分けて紹介します。
具体的には、以下の4パターンです。
・簡単な自己紹介の場合
・過去の職歴や自己PRを交えて自己紹介する場合
・「あなたについて教えてください」と質問された場合
・志望理由と一緒に自己紹介する場合
また、自己紹介としてやってはいけない例文も併せて紹介します。
面接で回答に困った際に陥りがちなミスや、無意識にマイナスな印象を与えてしまうものもあるのでぜひ参考にしてください。
もしも、NG例文と似た内容の自己紹介をしている方は、OK例文を参考にして修正することをおすすめします。
簡単な自己紹介の場合
OK例文
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は大学を卒業後、株式会社〇〇に営業事務として採用され、営業チームの売上実績の集計や、営業マネージャーが会議で使う発表資料の作成、お客様に出す提案資料の作成を担当させていただきました。
Excelを使った数字の集計や分析、その他営業マンのサポートに関する仕事でお役に立てると思い、応募させていただきました。
本日は、よろしくお願いいたします。
まず最初に名前とあいさつ、お礼の一言を述べているのが良い点です。
面接官も良い印象を与えられるでしょう。
また、経歴とスキルの両方をアピールすることができており、何で貢献できるのかが分かりやすく伝えられているのでぜひ参考にしてください。
NG例文
私は学生時代、飲食店のアルバイトに専念して店長代理を務めさせていただいた経験があります。
店長の代理として発注業務やシフト作成に取り組み、店長のサポートをすることで貢献してきました。
学生時代のエピソードがNGというわけではありませんが、転職の面接ではふさわしくないので避けましょう。
というのも、転職の面接では即戦力として働いてもらうことも期待されているからです。
また、氏名やお礼の言葉がなく、マナーがなっていないと判断される可能性もあるのでその点もNGポイントです。
社会人として最低限のマナーを身に付け、さらにどのような仕事で貢献できるのかを語れれば、良い自己紹介ができるでしょう。
過去の職歴や自己PRを交えて自己紹介する場合
OK例文
〇〇(氏名)と申します。
私は前職でウェブマーケターとして活動してきました。
集客のためにセミナーの企画立案や会社のホームページの作成・更新作業、メルマガ配信の三つが主な業務内容です。
実績としては、セミナーの集客で平均参加者数を2倍に増やしたことが挙げられます。
ホームページで閲覧数が多いコラム記事を分析し、どのようなコンテンツがお客様に好評なのかを調べました。
その内容をセミナーにも生かしてメルマガやホームページで集客した結果、お客様のセミナーお申し込みが殺到し、平均参加者数50名を100名に増やすことができました。
お客様の声を分析し、新しい新商品開発や集客に対して貢献ができると考えております。
本日は、何とぞよろしくお願いいたします。
前職でどのような仕事に専念し、どのようなプロセスを経て実績を出したのかが分かりやすく述べられています。
このような自己紹介ができれば、面接官も自社で求める人材かどうかを判断しやすくなるため、自己紹介や自己PRとして良い効果を発揮できます。
NG例文
〇〇(氏名)と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は冷静な性格をしており、論理的な思考が得意です。
さまざまなデータの分析でお役に立てると思い、応募させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
性格の特徴は、面接官が自社にあった人材なのかを判断する材料になりにくいのでNGです。
また論理的思考などのスキルについてアピールしていますが、具体性がないので自己PRとしては弱いです。
「あなたについて教えてください」と質問された場合
OK例文
〇〇(氏名)と申します。
私は現在、経営コンサルタントとしてお客様の利益改善サポートを行っております。
現在は20社のクライアントを抱えており、機械部品製造業の工場へDXや生産性向上の施策を提案することがメインの仕事です。
主な実績は、お客様の工場の稼働率を10%上げたことです。
元々KPI管理を得意としており、お客様の工場の工程をKPIの単位に落とし込んでどの部部分にボトルネックがあるのかを特定しました。
最後の工程の梱包と発送に問題があったので、前工程のチームから余っている人員を応援に回すことを提案し、お客様の製造工程全般の生産性を引き上げることに成功しました。
その結果、10%の生産性を向上させることができたと考えております。
御社に入社させていただいた後は、得意のKPI管理を生かし、経営企画として全社の生産性向上や新規施策の提案と運用サポートで貢献したいと考えております。
よろしくお願いいたします。
職務内容と具体的なエピソードが織り交ぜられており、前職でどのような貢献をしていたのかが分かりやすく述べられています。
また、入社後のキャリアや具体的な活動内容にも触れていることも意欲的な姿勢が見られて高評価を得られるでしょう。
NG例文
〇〇(氏名)と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は前職でITシステムの営業として活動して参りました。
今まで培ってきたコミュニケーション能力を生かし、御社に貢献したいと考えております。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
職務内容が簡潔過ぎて、これまでにどのような行動をしてきたのかが見えにくいことがマイナス評価につながります。
より改善するのであれば、他の営業職とはどのような点で差別化できているのかを具体的に述べられるとよいでしょう。
志望理由と一緒に自己紹介する場合
OK例文
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私はこれまで、SNSマーケターとして〇〇株式会社に3年間務めてきました。
SNSマーケティングは不特定多数のお客様に対する集客活動ができ、成果が数字で分かるので魅力を感じています。
しかしながら、実際のお客様の声がSNSマーケティングのチームに届くことは少なかったため、本当のニーズが分からないままマーケティング活動をすることに疑問を感じ始めました。
そこで、お客様の声を直接聞いて具体的な提案を行う営業職に魅力を感じ、御社の化粧品の店頭販売員を志望させていただきました。
店頭の販売員としての接客力を磨きつつ、前職で培ったSNSマーケティングのノウハウを生かして業績に貢献できると考えております。
本日は、よろしくお願いいたします。
応募先の企業で何をしたいかが明確に表現できていることが評価のポイントです。
また、前職の経験を生かしてさらに貢献する積極的な姿勢が見受けられることも、プラスの評価を得られるでしょう。
NG例文
〇〇(氏名)と申します。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
前職では飲食店の店長をしておりました。
エリアマネージャーとの上下関係が厳しく、同時に保守的な雰囲気もあり風通しが悪い職場環境に不満を感じております。
御社では、職場の雰囲気が良く、風通しの良い職場と伺いましたので応募いたしました。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
人間関係に嫌気がさしたなどのネガティブな理由で転職することがあったとしても、前職の悪口をそのまま伝えることは絶対に避けましょう。
なぜなら、ネガティブな理由を転職理由として述べると、「応募先の会社に何かをしてほしい」という主張が見えてしまうからです。
企業はそのような受け身の態度を持つ人物は採用してくれません。
転職をする場合は、応募先の企業で何らかの貢献を果たす意志を示すようにしましょう。
【転職面接の自己紹介】面接でやりがちな失敗例
ここでは、面接でやりがちな失敗例を六つ紹介します。
転職の面接では、準備不足や過度な緊張により失敗してしまう可能性もありえます。
なぜなら、準備不足や緊張により伝える内容が頭に入っておらず、アピールのみに専念してしまう傾向にあるからです。
ただアピールをするだけでは、マイナスな印象を面接官に与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
内容を盛り込み過ぎている
一つ目は、内容を盛り込み過ぎていることです。
なぜなら、話の内容を盛り込み過ぎると何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまうからです。
面接で自分自身のことを知ってほしいと思うあまり、内容を盛り込み過ぎてしまう方も多くいます。
内容を盛り込み過ぎている方が気を付けるべきは、伝えたい内容に優先順位をつけることです。
なぜなら、話す内容に優先順位を付けておくことで、限られた時間の中でも効率よく自分のアピールポイントを伝えられるようになるからです。
また、「エレベーターピッチ」を使って自己紹介の練習をすることも良いでしょう。
エレベーターピッチとは、エレベーターに乗っている15秒〜30秒の間に自分自身や商品についてアピールする手法です。
エレベーターピッチが効果的な理由は、極端に短い時間で簡潔に自己紹介する練習ができることにあります。
エレベーターピッチを成功させるには、事前に伝える内容を一言一句整理しておかなければなりません。
相手の印象に残る言葉や伝えたい内容を慎重に選ぶことで、短い時間でも強い印象を相手に与えられるようになります。
早口で説明するのではなく、端的な言葉で分かりやすく表現することを意識するのがコツです。
経歴を時系列で長々と話してしまう
自己紹介で経歴を長々と話してしまうことも、面接でよくある失敗例です。
なぜなら、内容を盛り込み過ぎる失敗例と同様、話の焦点がぼやけてしまうからです。
経歴を話す際も、端的かつ分かりやすく伝えることを意識しましょう。
一方、組織変更や度重なる転職で経歴がどうしても長くなってしまう方もいます。
そうなってしまいそうな場合は、応募先の企業の求める人物像にマッチしアピールできそうな経歴を選びましょう。
選んでおきましょう。
自己紹介で伝える経歴を事前に選んでおけば、面接官に効率よくアピールできるようになります。
経歴は、職務経歴書に記載されているので全てを紹介する必要はありません。
限られた時間の中で有意義な内容を伝えられるよう、優先順位を付けて分かりやすく伝えましょう。
転職理由まで詳細に話してしまう
自己紹介で転職理由や志望動機を詳細に話してしまうこともよくある失敗例です。
なぜなら、志望理由は自己紹介の後で詳細に聞かれることが多く、自己紹介の時点では長く話す必要がないからです。
「何か話していないと落ち着かない」という焦りから転職理由を自己紹介で話してしまう方もいるかもしれませんが、まだ転職理由を聞かれていないうちから話し始めるのは逆効果なのでやめましょう。
なぜなら、面接官側もさまざまな質問事項を用意しているので、後で聞きたい回答が先に来ると混乱してしまう可能性があるからです。
あくまで求められているのは自己紹介です。
転職理由は簡単に紹介するにとどめておき、会話のフックとして活用することを覚えておくと良いでしょう。
自分目線で話してしまう
「私は〇〇について十分な経験があり、御社を志望しました」や「私の強みは〇〇です」など、自分目線で話してしまうことも要注意です。
なぜなら、相手に尊大な印象を与えてしまうからです。
「私が経験した〇〇は、〇〇という理由で御社に貢献できると考えております」や「私の強みは〇〇だと考えております。
なぜなら〇〇(エピソードや実績)という経験があり、それを御社に役立てられるのではと考えたためです」などの表現に言い換えた方が良いでしょう。
言葉遣いが丁寧になり、面接官にプラスな印象を与えられるからです。
面接官に圧迫感を感じさせては、どれだけ自己紹介の内容が良くともマイナスな評価を受けてしまいます。
丁寧な言葉遣いや客観的な実績・エピソードを入れて伝えることで、より好印象を与えられる自己紹介ができるようになります。
社内用語を多用してしまう
自分のキャリアに自信がある方に多い失敗が、「社内用語を多用してしまう」です。
なぜなら、あなたが伝えたい内容を面接官が理解できない可能性があるからです。
社内用語には、ブレスト(アイデアだし)やコンセンサス(社内メンバーやクライアントからの同意)など、さまざまなものがあります。
しかし、これらの社内用語は相手も意味を理解していてこそ使えるものです。
相手が知っているかどうか不確実な言葉の使用は避けた方が良いでしょう。
社内用語の使用が習慣になってしまっている場合は、面接前に分かりやすい日本語に置き換えておくようにすると安全です。
意味を理解できない単語が会話の中に混ざってしまうと、相手の理解が単語が出てきた時点で止まってしまうため注意しましょう。
プライベートのことを話してしまう
自己紹介で「休日は〇〇をしています。性格は〇〇でよく友人からも言われます」など、プライベートな内容を話すこともNGです。
なぜなら、面接官から実績がない人間だと思われてしまうからです。
プライベートな話は「休日はどのように過ごしていますか」などの質問を受けたときのみ話すようにしましょう。
転職面接は、応募先の企業に対して自分がどのような仕事で貢献できるかをアピールする場面です。
プライベートに関する会話もありますが、緊張をほぐすアイスブレークとして使われたり、仕事以外の人となりを説明することに使われます。
そのため、面接で伝える内容としては優先順位の低い項目です。
転職面接は、仕事に関する内容を話すことが前提だということを覚えておきましょう。
【転職面接の自己紹介】より良い自己紹介にするのコツ
転職の面接でより良い自己紹介をするコツもあるので紹介します。
これまでは、自己紹介で話す内容に焦点をあてて解説してきました。
しかし、いくら内容が良くとも、面接官にうまく伝えられなければ意味がありません。
以下で紹介する自己紹介のコツを読み、自己紹介の内容をより良く見せられるように練習しましょう。
表情や視線に気を付ける
面接では、にこやかな表情と面接官の目を見て話すことを意識しましょう。
面接官に与える印象が良くなります。
緊張のあまりうつむいてしまったり、表情がこわばっていたりすると自信がないように見えてしまうので注意が必要です。
また、声が小さくなってしまい、面接官に伝えたいことがうまく伝えられなくなってしまいます。
どれだけ自己紹介の内容が良くとも、面接官に伝えられなければ意味がありません。
話す内容が整理できたら、表情や視線も意識して練習するようにしましょう。
言葉遣いを普段から見直す
仲間内や同じ職種の人と話す際、略語や隠語を使う方も多いでしょう。
しかし、略語や隠語は面接官には通じないので使わないようにしましょう。
普段から略語や隠語を職場で多用してきた場合は、言葉遣いの癖になっているケースがあります。
しかし、隠語や略語が癖になっている状態では面接官と会話がなりたたなくなってしまうので、正式な用語や正しい言葉遣いに言い換えましょう。
言葉は、相手に自分の考えを伝える道具です。
その言葉が相手に通じなければ、会話が成立しないばかりかマイナスな印象を相手に与えてしまいます。
転職の面接では面接官に自分がどのような人間でどのような貢献ができるかを分かりやすく伝えなければなりません。
身内でしか通用しない言葉を使うのは絶対に避けましょう。
【転職面接の自己紹介】面接前の練習方法
自己紹介の練習は頭の中でシミュレーションするだけでなく、実際に声に出して読み上げてみましょう。
声に出してみることで、身振り手振りや表情を付けた練習が可能になるからです。
また、声に出して読み上げることで話の流れがおかしい部分に気付くこともできます。
鏡に向かって練習したり、親しい友人や家族に面接官役をやってもらうとより効果的です。
実際に話す相手がいることで本番さながらの練習ができます。
話す内容を準備できていたとしても、相手の目を見て離せなかったり言葉に詰まってしまったりするなど思わぬ落とし穴も見つけられるでしょう。
本番に向けて本格的な練習を行い、面接でスムーズに会話できるようにしておきましょう。
なお、気負い過ぎるとかえって自己紹介できなくなってしまうので、「面接官と自分がお互い気持ちよく会話するためのあいさつ」など気軽に考えて取り組みましょう。
【転職面接の自己紹介】本番で緊張してしまったときの対策
面接当日は、どれだけ練習していても緊張してしまうものです。
そのため、本番で頭が真っ白になり、話す内容が頭から飛んでしまうこともあるでしょう。
たとえ話せたとしても、しどろもどろになってうまく説明できないケースもあります。
そのような場合は、「株式会社〇〇の〇〇(氏名)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」とお礼の一言を添えるようにしましょう。
自己紹介の最初にお礼の一言を述べておくことで、面接官に言葉遣いが丁寧で気遣いができる人物だと思ってもらえます。
お互いに気持ちよく会話をすることを心がけておけば、緊張してしまった場合でも良い印象を面接官に与えられるのでおすすめです。
まとめ
面接の通過率を上げるために、自己紹介の内容は複数用意しておきましょう。
場面や質問内容に応じて柔軟に対応できるようになります。
また、内容を考えられたら本番でスムーズに伝えられるよう繰り返し練習するとさらに良いです。
しかし、自己紹介の内容や練習に不安を覚える方も多いでしょう。
そのような方は、アゲルキャリアの転職エージェントに相談することをおすすめします。
アゲルキャリアは最短1週間で内定が獲得できるほど、優れた転職エージェントが在籍しています。
事業が成長中かつ若手の育成に意欲的な企業の求人募集案件を多数抱えているので、アゲルキャリアに相談すれば入社後も安心して働ける企業を紹介してもらえるでしょう。
自己紹介や面接などの対策もサポートしてもらえるので、自己紹介の内容や面接の受け答えに不安がある方はぜひ相談しましょう。
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