【例文付き】メーカー営業職の志望動機を知りたい!書き方のポイントや書く前の準備を解説!
はじめに
エントリーシートの志望動機を記入する際は、ただ入社への熱意を書き綴るだけではなく、志望する業界や職種に合わせて書き方を工夫する必要があります。
そのためには、まず志望する業界や職種がどんな人物を求めているのかを知らなければなりません。
今回はメーカー営業職を志望する方に向けて、食品メーカーや自動車メーカーなど4種のメーカーが求める人物像を解説します。
志望動機の例文も掲載していますので、エントリーシートを記入する際の参考にしてください。
【メーカー営業の志望動機】メーカー営業職の主な業務内容
メーカー営業職の主な業務は、顧客に対して自社で製造している製品の購入をうながすことです。
メーカー営業の営業先には一般の個人も含まれますが、大部分は企業などの法人です。
営業職は自社製品を売り込むだけでなく、市場や顧客のニーズを的確にとらえ、製品の魅力やメリットを伝えたうえで受注を獲得することが求められます。
営業職は人当たりが良く、積極的な人が向いているというイメージは定着していますが、ほかにも情報分析力や表現力など、さまざまな資質を活かせる職種です。
【メーカー営業の志望動機】各メーカーの求める人物像
メーカー営業職では、製造している製品や顧客層の違いによって、求められる資質や人物像が異なります。
企業によって社風や仕事内容が異なる場合はありますが、業界ごとに共通する傾向はあるため、各メーカーの求める人物像もある程度共通していると考えて良いでしょう。
ここでは食品・自動車・化粧品・医薬品の各メーカーが求める人物像について解説します。
自分の特徴に一致する人物像があれば、その部分を積極的にアピールすることで、企業に対して好印象を与えられます。
食品メーカー
食品メーカーが求めているのは、コツコツ努力し続け、着実に実績を積み重ねられる人です。
食品メーカーの営業は、得意先の卸売業者や小売店に足しげく通い、コツコツと信頼関係を築く必要があります。
また、年功序列の風土が残っている企業も多いため、若手のうちは高収入を望めません。
それでも諦めずに努力し続けられる人であれば、食品メーカーの営業として活躍できるでしょう。
さらに、消費者のニーズをくみ取り、そのニーズに応える商品を提供するために、マーケティング力も求められます。
自動車メーカー
自動車メーカーが求めるのは、自動車が好きな人、1つのことに熱中できる人です。
営業職には、自動車の技術に関する知識や、乗り心地などの実用面での知識が必要です。
そのため、自動車が好きで知識の習得が苦にならない人でないと、自動車メーカーの営業職を務めることは難しいでしょう。
また、1つの案件に数年間かかるケースもあるため、1つの物事に熱中でき、途中で力尽きない粘り強さも必要です。
自動車メーカーは大企業が多く、労働環境や待遇も良い可能性も高いですが、その分入社希望者も多いため、入社までの競争は激しくなります。
化粧品メーカー
化粧品メーカーが求めるのは、美への情熱がある人、協調性の高い人です。
華やかなイメージのある化粧品営業ですが、化粧品に関する知識を身につけたり、顧客のニーズを把握するためのマーケティング調査を行ったりと、地道な作業も欠かせません。
さらに、自社製品の効果に説得力を持たせるため、自分自身の美容にも気を配らなければなりません。
そのため、美のためなら努力を惜しまないという情熱が必要です。
また、ドラッグストアや百貨店で美容部員と連携して活動することが多いため、協調性も求められます。
医薬品メーカー
医薬品メーカーが求めるのは、真面目で誠実な人、転勤をいとわない人です。
医薬品の営業先は医師や薬剤師など、自分より医学や薬学の知識がある人たちであるため、そうした人たちと渡り合えるだけの知識を身につけなければなりません。
そのため、知識を習得しようとする真面目さが必要です。
また、ミスによって人の命を危うくする可能性もあるため、自分のミスをごまかさず、即座に謝罪や訂正ができる誠実さも求められます。
さらに、全国転勤がつきものの業界なので、転勤をいとわないというのも大事なポイントです。
【メーカー営業の志望動機】志望動機の書き方のポイント3選
選考を通過できるエントリーシートにするためには、企業はなぜ志望動機をたずねるのか、何を知りたいと考えているのかを理解し、企業が知りたいポイントが押さえられている志望動機を書き上げる必要があります。
企業が志望動機を通して知りたいポイントは、「なぜその業界を志望するのか」「なぜその企業を志望するのか」「自分が営業職として実現したいこと」の3点です。
なぜ企業がこれらのポイントを重視するのか、そしてどのように記述すれば良いのかを解説します。
なぜその業界を志望するのか
企業は「なぜその業界を志望するのか」を通して、その人の業界への理解度と価値観を知りたいと考えています。
これは、業界への理解度が高い人を採用すれば、入社前に想定していた仕事と実際に働き始めてからの仕事にギャップが生じにくく、早期離職を防げると考えられるからです。
さらに重要なのが、その人自身の価値観です。
企業側は、その人の価値観と企業の方向性が一致すれば、離職の可能性が低いだけでなく、企業に愛着を持って働いてくれる可能性が高いと考えます。
企業に対して自分の価値観が伝わるように、なぜその業界を志望しているのか、具体的なエピソードを交えて記述しましょう。
なぜその企業を志望するのか
なぜ同業他社ではなくその企業を志望するのか、理由を明確にしましょう。
企業の特徴を具体的にあげ、それに自分がマッチしているとアピールすることによって、自分が企業に利益をもたらせる存在であると印象付けられます。
そのためには、業界研究と企業研究を念入りに行い、同業他社にはない、その企業ならではの強みを把握する必要があります。
企業独自の技術や社会的価値や経営方針など、企業の特徴のうち、自分がマッチする部分を取り上げて、その企業を志望する理由に盛り込みましょう。
自分が営業職として実現したいこと
入社後に営業職として実現したいこと、ほかの職種ではなく営業職を志望している理由について、明確に記述しましょう。
入社後の働き方を具体的に述べることで、企業側もその人が活躍する姿や、企業にもたらしてくれる価値を具体的に想像できるようになります。
ここで重要なのは、「自分がキャリアビジョンを達成することで、企業にも利益をもたらす」とアピールすることです。
「現在は進出していない地域に営業エリアを広げ、販路を開拓したい」「製品のファンを増やすためには営業職が適役だと考えた」など、個人的なゴールに留まらず、企業にも利益がもたらされる内容にしましょう。
【メーカー営業の志望動機】志望動機を書きやすくするために
メーカー営業職に就くためには中身のある志望動機を書く必要がありますが、ポイントを押さえても書くことが難しいという人向けに、志望動機をできるだけ書きやすくするコツを説明します。
良い志望動機にするためにぜひ参考にしてみてください。
自己分析をする
自己分析をすると、自分について深く知ることができるため、志望動機を書きやすくなります。
自己分析をすることで、自分の潜在的な部分が見えてきます。
それらは自分の本当の強みや弱みであり、これらを活かして自己PRをすることができます。
自分についてよくわかっているつもりでも自分が思っていることと本質的な自分は異なっていることがあるかもしれません。
自分自身の本質までふかぼって見てください。
企業・業界研究をする
企業・業界研究をすることで、企業や業界について詳しく知ることができます。
企業やその業界についての知識を多くもっていると、志望動機を書きやすくなります。
企業の採用担当者に志望度が高いとアピールできるため、採用されやすくなります。
また、企業・業界研究をするメリットは志望動機だけでなく、ミスマッチを防げるというメリットもあります。
自分の志望する企業や業界について深く調べてみて、中身のある志望動機を完成させてください。
必要な資格やスキルを知る
メーカー営業という職業について仕事をしていくにあたって、必要な資格は基本的にはありません。
しかし、取得していると仕事をやりやすくなったり、TOEICの点数などを採用基準にしている企業もあります。
事前に必要な資格や採用基準を確認しておくのが良いでしょう。
また、求められるスキルも把握しておき、メーカー営業として働く準備を整えておきましょう。
メーカー営業に求められるスキルは、後で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
エージェントを利用する
ここまで志望動機作成のポイントや志望動機を書きやすくするためのコツを解説してきました。
しかし、そのようなポイントを押さえて書けているかどうか自分ではわかりづらいです。
また、他人からどのような評価が得られるのかはわかりません。
そのような問題を解決するために、エージェントを利用してみましょう。
エージェントは、志望動機の添削や面接指導などあらゆる面でサポートしてくれます。
エージェントを利用するなら、ジョブコミットがおすすめです。
ぜひ利用してみてください。
【メーカー営業の志望動機】メーカー営業職に必要なスキル
メーカー営業職に必要なスキルとは何でしょうか。
企業はメーカー営業職に必要な人材を集めています。
そのため、必要なスキルをもっていることを企業にアピールする必要があります。
メーカー営業職に必要なスキルを知って、志望動機作成に活かしましょう。
コミュニケーション能力
営業職には、やはりコミュニケーション能力は必要不可欠です。
日々、仕事をしていく中でたくさんの顧客とコミュニケーションをとりながら仕事をしていかなくてはなりません。
そこまでコミュニケーション能力に自信がないと、契約に結びつけることができず、企業の業績に響いてきてしまいます。
しかし、コミュニケーション能力は仕事をしていく中で身についていくので、心配する必要は全くありません。
責任感
メーカー営業職は、毎月ノルマが定められ具体的な実績が常に求められます。
ノルマを達成しなくてはならないプレッシャーに負けて逃げてしまいたくなることもあるかもしれません。
しかし、それでは企業だけでなくさまざまな人に迷惑をかけることになります。
多少厳しい状況でも責任感をもって仕事をしていくことがメーカー営業職にとって大切なのです。
任された仕事を絶対に最後までやり切るという気持ちをもった責任感をもった人を企業は求めています。
対応力
メーカー営業職は、日々たくさんの顧客を相手にして多くの営業をこなしています。
そんな中で予期せぬトラブルが発生してしまったり、顧客からのクレームなどがくることが多くあります。
普段と異なる状況の時でも落ち着いて冷静に対応することができることがメーカー営業職に必要なスキルです。
企業はどんな状況や場面でも、安定した活躍をしてくれる人材を求めているのです。
対応力は、普段から冷静さを保つことで養うことができます。
管理能力
メーカー営業は、1日に何件もの案件を引き受けて仕事をしています。
顧客の数も多く、混乱しやすいです。
そのような状況で、混乱しないようにスケジュール管理をしっかりすることができるということがメーカー営業職に求められます。
スケジュールを管理して顧客に不満を抱かせないように注意する必要があります。
また、メーカー営業職は安定して成果を出し続けることが大切です、
そうするための体調管理も怠ってはいけません。
体力
メーカー営業職の仕事はとても大変です。
休憩や休みはあるものの、仕事量が凄まじく残業や自宅に帰ってからも仕事をしなくてはいけないことが多くあります。
そんな労働環境で安定した成果を上げるためには強靭な体力が必要になります。
体力があることで、いつも最高のパフォーマンスを維持することができ、成果をあげやすくなります。
入社前にランニングや筋力トレーニングなどをして、体力をつけておきましょう。
【メーカー営業の志望動機】メーカー営業職の志望動機の例文
ここで食品・自動車・化粧品・医薬品の各メーカーに対する志望動機の例文をご紹介します。
いずれも、実際に選考を通過したエントリーシートに記載されていたものです。
文章の構成やエピソードの盛り込み方など、志望動機を記入する際の参考にしてください。
これらに限らず、インターネット上には志望動機の例文は数多く掲載されていますが、例文を丸写しするのはやめましょう。
丸写しにした志望動機で書類選考を通過しても、そのあとの面接や入社後に食い違いが生じ、企業にも自分にも良い結果とはなりません。
食品メーカーの場合
私は約1年間の留学を通して、食を通じて、人に幸せを与えられることを、身をもって経験したのです。
ホームシックになった友人に日本食を作り、笑顔にできた経験から、食品業界で働くことで、人々の生活に笑顔を増やせると思いました。
なかでも貴社を志望する理由は、「お客様の気持ちに特に寄り添って仕事ができる」と考えたからです。
貴社がグループ内に医薬品メーカーを抱えるのは、お客様と、お客様の健康のことを考えるからだと思います。
これは高品質な商品を製造するだけでなく、健康という食品企業の中では新しい価値に対して、責任を持っているのではないかと考えました。
私は「責任感」を持って行動することに自信があります。
お客様や健康に対する責任感をもって、貴社の幅広い商品を通じて、世界中の人々の生活に寄り添うような仕事をしたいと考えております。
自動車メーカーの場合
1つは貴社が車という商品を通じて、人々の生活と日本の経済を支えていると考えたからです。
そうした非常に大きな使命感を背負いながら、仕事に取り組みたいと考えています。
もう1つは挑戦する姿勢です。
貴社のワークショップに参加した際、未来を見据えて、これからの当たり前を考える姿勢に非常にワクワクしました。
こうした高度ながらも、ロマンのある仕事に取り組みたいと思い、貴社を志望しています。
私は自動運転に関わる仕事がしたいです。
自動運転は、現在競争が激しく、ライバルは世界のIT企業だと知りました。
まさにロマンのある挑戦であり、○○社は自社ならず、日本の産業を背負って挑戦していると感じております。
そうした仕事に営業職として携わり、日本全体から応援してもらえるように貢献していきたいです。
入社後はこのような会社の挑戦と、日本の未来を背負って取り組める仕事がしたいと考えております。
化粧品メーカーの場合
販売店や美容部員の方などさまざまな関係者と協力し、お客様のもとへ的確な商品を提供していきたいと考えております。
将来は、美容を通して人種や性別に関係なく、世界中の多くの人に「希望や勇気」を与えることが目標です。
私自身、幼いことは外見をからかわれることも多かったのですが、貴社の製品を使用してメイクをすることで、明るく前向きな気持ちになれた経験があります。
私にとって「美」とは、常に「個性の中に存在するもの」だと考えてきました。
美のコンセプトは人により異なります。
しかし、「美しくなりたい」という思いは同じベクトルに向かっていると考えられます。
このように一人ひとりの個性を尊重し、関係者の力を最大限に発揮できる環境を作ることで、○○社と販売店との信頼関係はもちろん、消費者の美に貢献していきたいです。
医薬品メーカーの場合
なかでも、生活を営むための基盤である、心身の健康を守る医療業界に携わりたいという想いがあります。
私の弟は心臓病を患って生まれ、父もまた先天性の難病を持っているため、以前から身近に医療の恩恵を感じており、私も人々の健康を実現する支援がしたいと考えるようになりました。
貴社を志望する理由は、「人の持つ付加価値が大きい」「社会への貢献度が高い」という私の就職活動の軸に合致しているからです。
貴社が世界レベルで発展し続けているのは、顧客視点の徹底と誠実な責任感によって、社会との信頼関係を培っているからこそだと考えています。
私も人々の健やかな暮らしを支えるため、最先端の医療技術・製品を社会に提供する一助となりたいです。
世界最大級のヘルスケアカンパニーとして、豊富な知識と経験を持ち、研究開発にも注力する貴社でなら、この目的を達成できると確信しているため志望しております。
まとめ
メーカーの営業職を志望する方に向けて、食品メーカーや自動車メーカーなど4種のメーカーが求める人物像を解説しました。
一口にメーカー営業職と言っても、業界や企業によって求められる資質や仕事内容は異なるため、まずは業界研究・企業研究をしっかり行いましょう。
さらに、企業が知りたいポイントを押さえた志望動機にする必要があります。
ここで解説した人物像や、掲載した志望動機の例文を参考に、自分らしい志望動機を書き上げてください。
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