営業職が抱えるストレスとは?対策方法を徹底解説

営業職が抱えるストレスとは?対策方法を徹底解説

目次
  1. 【営業職のストレスとは】営業マンがストレスを感じやすい理由
  2. 【営業職のストレスとは】営業のストレスを解消するためには
  3. 【営業職のストレスとは】ストレス予防のための生活習慣
  4. 【営業職のストレスとは】営業へのストレス耐性をつけるためには
  5. 【営業職のストレスとは】営業職に向いている人
  6. 【営業職のストレスとは】営業に向いていない人
  7. 【営業職のストレスとは】転職を考える
  8. おわりに

営業職にはストレスがつきものと言っても過言ではありません。

毎期の厳しい目標売上を追い続け、多数の顧客に対する営業行為をするため、精神的にも肉体的にも疲れやすい仕事です。

しかし、ストレスに耐性を持って営業の仕事に集中することができれば自信を持つことができますし、収入面も安定します。

今回のコラムでは、今ストレスを感じている営業職の方に知っていただきたい、ストレスの対策方法やマインドセットをご紹介します。

このコラムを読めば今抱えているストレスが軽くなるかもしれません。

明日からポジティブな気持ちで仕事に行けるよう、ぜひ最後までお読みください。

【営業職のストレスとは】営業マンがストレスを感じやすい理由

多くの営業マンがストレスを感じている理由は大きく分けて二つです。

一つが営業の仕事のタスク量に対するもので、二つ目が働く環境面に対するものです。

高い目標数値を追い続けるためには行動量が必要ですし、プライベートが確保できないほど時間に追われることもあります。

そのため、焦りや不安がストレスとなり、自分と戦いながら働いているのです。

具体的にどのような場面でストレスを感じやすいのか、主な理由を5つご紹介します。

数字に追われている

営業マンは、毎週・毎月のようにノルマを与えられ、新規顧客獲得のため、常にノルマと戦っています。

もし、ノルマを達成できない場合は、上司に怒られたり、給料が下がったりするなどの降格もあるのが現実です。

また、チームでノルマを課せられている場合は、同じチームの社員から白い目で見られてしまいます。

ノルマに追われ、数字ばかりを気にしてしまうと、その焦りから「なぜノルマを達成できないのか」を判断できなくなり、負の連鎖に陥ってしまいます。

ノルマは、目に見えている数字なので、良くも悪くもほかの人と比べてしまうのです。

成績の良い人は周りからも評価され、給料のアップをねらえることも、なかなか成績が伸びない人からすると焦りの原因になり、ストレスを感じてしまうというわけです。

クレーム対応がきつい

営業が対峙する相手は、当然ながら「お客様」です。

そのため、相手が法人でも個人でも相性によって対応に差をつけなければなりません。

なかにはクレーマー気質な顧客を担当することもあり、些細な発言でお叱りを受けることも少なくありません。

また、新規開拓営業ではとくにクレームを受けることが多くあります。

例えば飛び込み営業で訪問した先から「迷惑だ」と怒鳴られてしまったり、何回もテレアポで営業をかけた際に会社にクレームが入ることもよくある話です。

既存顧客ともなればクレームは減るものの、担当変更などで初めて対応する顧客と相性が悪く、冷たい対応をされてしまうこともあるでしょう。

とはいえ、人対人の仕事であるためクレームを0にすることは難しいものです。

ある程度割り切らないとストレスだけが蓄積されて、仕事に楽しさを見出せなくなったりもします。

残業が多い

近年では働き方改革により会社員の残業を減らす取り組みがあるものの、営業はまだまだ残業がつきものです。

もちろん、ノー残業で達成し続ける敏腕営業マンがいることも事実ですが、それもほんの一握り。

ほとんどの営業は、夕方からプレゼン資料や契約書作成などの事務作業に追われたり、営業会議が長引いたりして残業をせざるをえません。

また、顧客の都合でアポイントが夜の時間帯になる場合もあります。

とくに個人を対象としたBtoC営業の場合、顧客の仕事終わりの夕方や夜に商談が入ることも少なくありません。

法人対象のBtoB営業でも一つのプロジェクトを練る時間が必要なため、業務時間外に多くの時間を要することがあります。

正社員で営業の仕事を選んだ以上、残業は切っても切れないと思ったほうが良いでしょう。

プライベートが十分に確保できない

営業職は、顧客第一主義です。

そのため、顧客の都合によってプライベートが潰されてしまうこともあります。

相手によっては早朝や深夜、休日に対応しなければならないこともあるため、休みが不定期になり、リラックスできる時間が少なくなってしまいます。

たとえば、せっかくの休日にランチを楽しんでいる最中に、急に顧客から電話がかかってくることもあるでしょう。

一緒にいる人に「せっかくの休みでも急にお客様から電話があり、対応しなければいけなくなった」などと言って先に切り上げるのは心苦しいものです。

このように、少ないプライベートの時間の中でも仕事を優先してしまうと、心も体も休まる時間が充分でなく、ストレスを溜め込んでしまいます。

仕事に熱心なのはとても良いことですが、プライベートと仕事はしっかりと分けることで、ストレスは改善できるでしょう。

自社の製品に納得していない

自分が納得できていない製品やサービスを売り込むことへの罪悪感が積み重なってしまうことで、ストレスにもなります。

納得できないまま営業をしても、気が弱く、自信がないのは相手に伝わってしまいます。

人は、売り手が自信のある製品をおすすめされた場合に「利用してみようかな」という気持ちが沸いてくるものです。

それは、はじめは興味のなかったものでも同じです。

したがって、入社する前に自社の製品がどのような物・サービスなのか把握し、自ら商品を利用してみるのも良いでしょう。

そうすることで、自社の製品を客観的に知ることができ「納得できない」ということがなく、営業マンとして、自信をもって仕事ができるようになるでしょう。

30代以降のキャリアパスへの不安

営業職は良くも悪くも、自分の成果や能力が数字として目に見えるので、20代で実績が残せていないと、将来への不安がストレスの大きな一因となってしまいます。

また、30代は人によっては、管理職などの役職に昇格している場合もあるでしょう。

同じ年代の同僚が昇格していると、祝福する反面「比べられているのでは」と焦りを感じ、ストレスになってしまうこともあります。

いずれ、転職を考えている場合、キャリアアップを目指している人は30代が最後のチャンスかもしれません。

このことから、このまま続けていいものか悩みになってしまいます。

将来的に自分がどこを目指しているのか、どのようなキャリアパスを目指せるのかをよく考えましょう。

職場の居心地が良くない

もちろん職場によって異なりますが、営業職は業務の成果が交友関係に影響してしまうこともあります。

もし、個人のノルマを達成できなければ、同チーム社員からの埋め合わせに対する圧力を感じ、交友関係がギスギスすることも考えられます。

仕事のミスは誰にでもあることです。

しかし、職場が失敗を許されないような雰囲気であると、ミスをすることに恐怖心を覚えてしまい、職場の居心地も悪くなってしまうでしょう。

社員同士のコミュニケーションがうまく取れていないことも、居心地の良くない職場になってしまう原因の1つです。

反対に、成果があったときに称賛してくれる職場は、コミュニケーションがしっかり取れていて、居心地の良い職場と言えます。

【営業職のストレスとは】営業のストレスを解消するためには

営業の仕事を選んだ以上、ストレスはつきものです。

しかし、解消する方法はたくさんあります。

一気に解消することは難しいですが、行動を少しずつ変えることで、蓄積されるストレスを徐々に無くしていくことは可能です。

我慢し続けて思わぬ病気になってしまう前に、今できることから変えていきましょう。

ここからは、ストレスを軽減させるための5つの方法についてご紹介します。

全て明日からでも変えられる行動なので、ぜひすぐにでもとり入れてみてください。

ストレスの原因を突き詰める

ストレスの原因を知らずに改善することは困難です。

「ノルマが達成できないことにストレスを感じている」というのは表面的な理由なので、本当の原因を見つけるためにも「自分が本当はどんなことに不安を感じているのか」を明確に知っておくことが重要です。

ノルマが達成できないことにストレスを感じているならば、なぜノルマが達成できないのかを突き詰めましょう。

もしかしたら、顧客が商品やサービスを利用したいと思える説明ができていないのかもしれません。

もしくは、顧客の前でおどおどしてしまい、不安を与えてしまっているのかもしれません。

自分で本当の原因を明確にできない場合は、上司に自分の営業方法を見てもらうことで、ストレスの原因を突き詰められる可能性が高くなります。

信頼できる人に話す

信頼できる人に話すことで思いがけないアドバイスをもらえ、成果につながる可能性もあります。

日頃から職場でのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いておくことで、ストレスに感じていることがあっても、遠慮なく相談しやすくなるのです。

もし、職場に信頼できる人がいない場合は、家族や友達でも良いでしょう。

また、公共の窓口でも相談できます。

仕事のことにくわしくない人のほうが打ち明けやすい悩みやストレスもあり、さらには、第三者の意見を聞くこともできます。

どんなに小さなストレスでも、自分の中にためこまないようにすることが何よりも重要です。

また、人と話すことで気が楽になり、物事をポジティブに考えられるでしょう。

休みを取る

ストレスやイライラの一因として、休息が充分に取れていないこともあります。

営業マンは、自社の商品・サービスを販売するために、契約を結ぶまで何度か顧客と直接会って話をします。

しかし、朝早く・夜遅く・土日祝日にしか会えないなど、顧客によって状況はバラバラです。

そのため、営業時間外に残業や休日出勤する営業マンが多くいます。

よって、休める時間をなかなか確保できず、ストレスになってしまうのです。

休めるときにしっかり休みを取って、自分が好きなことに集中するのはとても重要です。

仕事をするうえで顧客を第一に考えることは大切ですが、ストレスを抱えたままで営業をしても良い結果は出せません。

まずは自分の体調を第一に考えましょう。

業務の効率化を図る

営業職として仕事をしていく中で、長時間労働はストレスの大きな原因のひとつです。

長時間労働になってしまう要因はいくつか考えられますが、仕事量が多すぎることが主な理由として挙げられるでしょう。

慢性的な人手不足の中、従業員一人あたりの業務量は必然的に多くなってしまいます。

与えられた仕事をすべて完璧にやり切ることは、物理的にも難しいと言えます。

限られた時間の中で数多くの仕事をこなすためには「業務の効率化」が欠かせません。

そして、この業務の効率化を図るために必要なことが「優先順位の設定」です。

タスクごとに重要度を考えて取捨選択を行うことで、後回しでも良い仕事が明確になるはずです。

「すべての仕事を同じぐらいの精度とスピードで行わなくても良い」と考える心の余裕は、ストレスの緩和につながります。

数字以外のところに目を向けてみる

ノルマがストレスになっている人は、数字以外のところに目を向けて、改善を目指しても良いでしょう。

ノルマは会社によって、毎週・毎月設定されます。

ノルマ達成が最大の目標になってしまうと、顧客に会うまでの準備が不十分である、または契約後のアフターフォローが雑になってしまうなど、自分にとっても顧客にとってもマイナスになってしまうので注意しなければなりません。

しかし、ヒアリング能力の向上や顧客との信頼関係の構築、自分のスキルアップ・キャリアアップのためと考え方を変えるだけで、目先の小さな目標ではなく将来のための大きな目標に変わります。

このように、ノルマを第二に考えて営業するだけで結果がついてくることもあります。

【営業職のストレスとは】ストレス予防のための生活習慣

営業職は常に人に接している仕事であるため、ストレスはつきものです。

それゆえ、ストレスを当たり前だと思って諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。

ストレスを溜め込んだまま放置していると、頭痛やめまいなど心身に何らかの症状が出てしまうかもしれません。

最悪の場合、不安障害や適応障害などに発展することもあります。

体にまで支障をきたしてしまうと、休職や退職せざるをえなくなりますので、なんとかして防ぎたいところです。

なお、ストレスは継続的に溜まっていくものです。

そのため、ストレス軽減は一度ではなく、適度に定期的におこなうことが望ましいとされています。

今からご紹介する6つの方法をルーティン化すれば、常に最高のパフォーマンスを発揮できる強い精神状態に近づくでしょう。

瞑想を行う

瞑想とは、自身の内面に意識を向け、心を落ち着かせて無心になることです。

緊張状態から解放されてリラックスすることで、ストレスの軽減のほか、集中力や記憶力の向上などさまざまな効果が見込めます。

瞑想を行って、「実際に人間関係が改善した」「モチベーションが向上した」といった事例も少なくありません。

瞑想のやり方は数多く存在しますが、次のような手順で行うのがスタンダードだと言われています。

瞑想の行方

①楽な姿勢で深く椅子に座る

②肩の力を抜いて軽く瞼を閉じる

③呼吸に意識を向ける

④「今」に集中する

普段の生活から意識を切り離し、リラックスすることができる瞑想はおすすめのストレス軽減方法のひとつなので、仕事の休憩時間などを利用して実践してみてはいかがでしょうか。

運動をする

体を動かすことで脳がリフレッシュされるため、作業効率が上がると言われています。

とくに有酸素運動をおこなえば一気に酸素をとり入れることができるため、脳に新鮮な酸素を送り込むことができます。

悩んでいることやイライラしていることなど、精神にマイナスな影響を及ぼす考えが軽減されることでしょう。

また、定期的に運動をすることで免疫力を上げることもできるため、風邪をひきにくい体に近づけることもできます。

大事な商談のある日に体調を崩してしまうリスクも少なくなるため、営業成績にも良い影響をもたらしてくれるでしょう。

日誌を書く

今何にストレスを感じているのか、日誌に書いてみましょう。

不安やイライラは、アウトプットすることで軽減されると言われています。

いわゆる「毒を吐き出す」という行為です。

愚痴や不満を人に全てさらけ出すのは難しいことですが、紙に書き出すことなら誰にも知られずにできるのではないでしょうか。

感情をアウトプットする方法は、話すことだけではありません。

自分の考えていることや悩み、不安を紙に書いて書き出すことは、気持ちの整理にもつながります。

これは「ジャーナリング」という、れっきとした瞑想行為の一環です。

また、毎日日誌を書くことで気持ちの変化や流れを可視化できるため、バイオリズムの乱れにも対応しやすくなるでしょう。

日誌を書くことで自分を客観的に見ることができる点も見逃せないポイントです。

人は、ストレスが原因で追い詰められると周りが見えなくなり、合理的な判断がしづらくなる傾向があります。

「書く」という行為によって自分自身を客観的に見つめることで、冷静な判断を取り戻せる可能性が高くなるでしょう。

また、具体的な業務の内容を盛り込むと、仕事の優先順位や重複度合いがはっきりし、業務効率の改善にもつながります。

5秒ルールを使う

「5秒ルール」とは、何か行動を起こす必要が生じた際に、あれこれ考えずに「5、4、3、2、1、スタート」といって5秒で行動を起こすマインドセットのことです。

営業職においては、数多くのクライアントとの折衝や資料作り、社内調整と、日々業務に忙殺されているケースも多いのではないでしょうか。

面倒な仕事を後回しにしてしまうと、そのままやらずに終わってしまう可能性が高くない、場合によっては大きなトラブルにつながりかねません。

また、仕事のコツはできるだけ、自分の手元にボールを持たないこと(常に相手からの対応を待てる状態にしておくこと)で、そのためにはレスポンスの早さが重要です。

分のボールを相手に渡すためにも、「まずやろう!」と思って5秒のカウントダウンを始めましょう。

5秒以上経過すると先延ばし案件になってしまう可能性が高くなりますので、とにかく動くことが大切です。

姿勢を正す

業務中の「姿勢」を意識している人はそれほど多くないかもしれませんが、正しい姿勢で仕事を行うことは、ストレスを軽減することにおいて非常に重要なポイントです。

なぜなら、正しい姿勢で仕事をすることで無意識的に集中力がアップし、結果的に業務効率が改善される傾向にあるからです。

「姿勢が悪くても結果が出れば良い」という見方もありますが、姿勢は周りからの評価にも影響を及ぼすため、意識しておいた方が良いでしょう。

正しい姿勢で仕事をしている方は、姿勢の悪い方に比べて「仕事をきちんとやっている」「仕事ができそう」と思われるのは当然です。

同じ仕事を同じだけやったとしても、姿勢が悪いというだけで周りからの評価に差がついてしまうのは非常にもったいないことでしょう。

本を読む

インターネットが普及した現代において、スマホが主な情報収集のツールとなっている人は多いでしょう。

しかし、スマホは膨大な情報を検索できる一方、情報の取捨選択は個人の判断にゆだねられるため、場合によってはストレスに感じてしまうケースも少なくありません。

これに対し、書籍の情報は基本的に信頼性が高く、また自分の好きな本ならストレス解消につながるので、たまには本を読んでみてはいかがでしょうか。

専門書籍やビジネス書、エッセイや小説などどんなジャンルでも構いません。

なお、仕事で問題を抱えている場合は、ビジネス書がおすすめです。

同じような業界で働いている人の考え方や仕事の仕方、失敗談などから多くの気づきや学びが得ることができます。

なかには武勇伝などもあり、それを読んで疑似体験をすれば前向きな気持ちにもなれるのでおすすめです。

【営業職のストレスとは】営業へのストレス耐性をつけるためには

営業マンは、ノルマに追われていたり、プライベートの時間が充分ではなかったりするなど多くの原因から、ストレスを感じることがわかりました。

ストレスをためこんでいると最悪の場合、まともな生活ができなくなってしまいます。

しかし、ストレスの原因によっては、うまく発散できるものと、そうでないものがあります。

また、発散できても耐性をつけない限りは「ストレス」には変わりありません。

ここからは、自分のストレス耐性に不安を感じる人に試してほしいことを、3つ紹介していきます。

断られる=失敗だと考えない

断られることを想定しながら、断られたらどうすれば良いのかをイメージしておくことで、ストレスを軽減できるのではないでしょうか。

断られることを失敗ではなく「今回は相性が良くなかっただけだ」と考えれば、気が楽になります。

また、何度も断られ続けるとネガティブになってしまいますが、営業マンや商品・サービスの問題ではなく、顧客が利用したいタイミングではなかっただけということも考えられます。

営業経験が浅く実績も少ない人は、単なる口下手ということもありますが、この場合も「なぜ断られたのかを考えられる機会ができた」とポジティブにとらえましょう。

振り返りは大切ですが、自分を追い詰めすぎず、気楽に仕事ができるとストレスを感じなくなります。

完璧主義にならないように

完璧主義は、向上心があって素敵なことです。

しかし、営業は顧客があって成り立つ仕事です。

すべてを完璧にこなそうとせず、顧客を第一に考えて営業することで、物事を柔軟に考えられると信頼関係が生まれ、成果へとつながります。

もちろん、ミスをしないに越したことはありませんが、多少のミスは誰にでもあるものです。

人は失敗を経験し、なぜ失敗してしまったのかを知ることで成功へとつながります。

したがって、深く落ち込みすぎず、多少のミスは自分で受け入れることも大切なのです。

しかし、大きなミスをしてしまった場合は、しっかり謝罪・反省しましょう。

今後は同じ失敗を繰り返さないよう、失敗の原因についてしっかりと考えて対策をします。

上司の指示がすべて正解だとは思わない

上司といえども、もちろん一人の人間です。

言っていることが全て正しいとは限りません。

もし今上司に対してストレスを感じているのであれば、それは単純に性格や価値観が合わないだけかもしれません。

もちろん、新人のうちは上司の指示に忠実に従い、まずは仕事に慣れることが重要です。

しかし、仕事に慣れてきたら主体性を持って営業スタイルや業務スタイルを実行していくと、思いがけない成果が見える可能性もあります。

上司は営業において知識も経験も豊富なので敬うべき存在ではありますが、価値観の合わない人に押し付けられてしまうと自分らしさを見失ってしまいます。

上司の指示も受けつつ、「おかしいな」と思ったら自己流のスタイルも取り入れて仕事をこなしていきましょう。

上司の指示と自分のスタイルの良い点を両方活かせば、さらなる成果につながるかもしれません。

【営業職のストレスとは】営業職に向いている人

「私は本当に営業職に向いているのだろうか」といった悩みを持つ方もいらっしゃるでしょう。

世の中にはさまざまな仕事があります。

なかでも営業職は代表的な職種のひとつで、人気もあります。

人にはそれぞれ向き不向きがありますが、ではいったいどのような人が営業職に向いているのでしょうか?

営業職に向いている人の特徴は、主に「人と接することが好きな人」「好奇心がある人」「粘り強い人」の3つです。

この3つの特徴について、以下で詳しく解説していきます。

人と接することが好き

営業職に向いている人の特徴として、人と接することが好きという点が挙げられます。

対面、オンラインを問わず、営業の主な仕事はクライアントに対して自社の商品やサービスの説明を行い、最終的に契約をしてもらうことです。

相手の課題を解決できる商品やサービスであるかどうかが契約のポイントではあるものの、最終的な判断に至るまでの過程においては、営業マンの人間性が大きく関わってきます。

自分自身を信用してもらうために相手の懐に飛び込むことが苦にならず、初めての人に対しても距離感を縮められる人は、営業職の適性があると言えるでしょう。

人への興味が強い人は、人と話すこともストレスにはならないため、より長く営業職を続けられる可能性が高いです。

好奇心がある

好奇心は行動力の源泉とも言えます。

日常生活や趣味の範囲に留まらず、仕事においても好奇心は行動力に結びつき、常に行動することが求められる営業職にはうってつけの気質と言えるでしょう。

また、好奇心の対象は人だけに限らず、世の中のありとあらゆる情報が好奇心の対象となり得ます。

情報感度が高いと情報の吸収力も高く、多くの情報を簡単にインプットできます。

アウトプットの質と量はインプット次第と言われていますので、いかに多くの情報に触れるかがポイントです。

好奇心が旺盛で常日頃から多くの情報に触れている人はそれだけ会話の引き出しが多く、顧客との会話において何らかの接点が見つかるものです。

共通の話題があれば互いの仲を一気に縮めることができるので、クロージングまでの工程も楽に進められるでしょう。

粘り強い

粘り強い性格の人も営業職に向いています。

特に不動産や大規模なインフラサービスなど金額の大きな案件の場合、一度のプレゼンや短期間の接触で受注に結びつくことはほぼありません。

断られても動じず、何度もアプローチをし続ける粘り強さは、営業職に欠かせません。

また、契約までのプロセスに長い期間を要する案件の場合、同じ担当者とやり取りを続けていく必要があります。

そのため、一つひとつ地道にかつ丁寧に業務をこなしていかなくてはなりません。

業務完了である、最終的な納品までにはトラブルはつきものです。

こちらに落ち度があった場合、その都度謝罪して改善を提示し実行に移す必要があります。

日々発生するさまざまな課題に対して粘り強く対処していける人は、営業職に向いていると言えるでしょう。

【営業職のストレスとは】営業に向いていない人

営業は、自社の商品・サービスをお客様に売るのが仕事で「ぜひ利用したい」と思わせることが大切です。

そのためには、第一印象も大切だと言えるでしょう。

スーツにしわがあったり、爪が伸びていたりするなど、身だしなみが整えられていないと、どんなにトークがうまくても相手を不愉快にさせてしまいます。

しっかり身だしなみを整え、人とのコミュニケーションを大切にしなければなりません。

ほかにも、営業に向いていない人はどのような人なのでしょうか。

その特徴をくわしく解説していきます。

人と話すことが苦手

営業職は、話すことがメインです。

また、相手に合わせ、適度に雑談を交えながらその場を楽しむことも大切です。

営業は顧客と会い、自社の商品・サービスの購入をうながし、契約を結ぶことが目的なので、話すことが苦手な人は営業職に向いていないと言えるでしょう。

人と話すことが苦手な人は、目を合わせられなかったり、声がか細かったりと、自信のないように見えてしまいます。

初対面で、トークを苦手としているのが伝わってしまうと「この人と契約しても良いのだろうか」と思わせてしまいます。

また、人と話すこと自体が苦手なだけでなく、ストレスに感じてしまう人は致命的です。

営業は、直接顔を合わせずには始まらないので、苦手な人はほかの職業をおすすめします。

プライドが高い

営業は顧客優先で物事を進めていかなければなりません。

自分の思い通りに物事を進めなければ納得できない人は、人間関係や業務に支障をきたしてしまいます。

人に頭を下げることが苦痛である、または下手に出るのが苦手な人など、プライドが高い人は営業に向いていません。

たとえば、自分はミスせず正確に契約を結んだにもかかわらず、顧客の不注意で叱られたり小言を言われたりしたとします。

そのようなときに、自分の感情を表に出さずに、ぐっと我慢し、頭を下げられるかが大切です。

もちろん、自分や会社に自信をもつことは大切ですが、行き過ぎたプライドは営業をするうえで苦労に変わってしまいます。

営業は、うまくいかないこと、我慢することの方が多いと考え、余計なプライドは捨てましょう。

断ることが苦手

顧客からの期限延長や値段交渉を断りきれない人は、営業マンとしては大きな欠点になってしまいます。

「お客様だからなんでも要望を聞く」ことは間違いです。

営業マンとして、顧客とのつながり・コミュニケーションはとても大切ですが、会社のルールで決まっているものや無理な要望は「変更できない」ときっぱり伝える勇気が必要です。

また、代替案を提案するなどの力を身につけることで解決できる場合もあります。

顧客との関係性を壊したくないあまり、一度でも押しに負けてしまうと、自分の負担が増えるだけではありません。

その後も期限延長や値段交渉など「要望を伝えたらなんでも対応してくれる」と思われてしまうので、無理なときはきっぱりと断ることが大切です。

仕事に受け身

主体性は営業として必要な素質です。

そのため、受け身で行動できないタイプの人は営業に向いていないと言えるでしょう。

営業はある程度研修を受けたりアドバイスをもらって仕事にのぞむものですが、全て受け身では数字を上げることはできないでしょう。

例えば成績が伸び悩んだとき、主体性のある人は率先して先輩に相談に行きます。

反対に、主体性のない人は先輩から指摘されるまで何も行動しません。

言われる前に自分で行動をしなければ、早く成績を上げることができませんので、主体性を持っていることは営業として大切な素質なのです。

スケジュール管理が苦手

営業は基本的に複数の顧客に対してアプローチしているため、常に様々なプロジェクトが動いています。

そのため、スケジュール管理能力を持っていることも大切です。

A社に対する納期とB社に対する納期は異なります。

顧客ごとに毛色の違う案件を動かしているため、依頼されたタスクを忘れてしまうリスクもあります。

ほんの少しの納期遅れのせいで顧客に多大な損失を与えてしまう事態にならないよう、細かく管理できる人でないと務まらないのです。

また、スケジュール管理を徹底することで営業成績の未達を防ぐこともできます。

例えば月間で100万円の目標を与えられていたとしましょう。

まず1週間目にどういう行動を取れば良いか、2週間目で何件の商談をすれば良いかなど、綿密な計画を立てることができます。

時間に対して厳しく管理できることで顧客からも信頼され、売れる営業に近づくのです。

【営業職のストレスとは】転職を考える

今ストレスを感じている営業職の人の中には、営業の仕事自体に嫌気がさして転職を検討している人もいるでしょう。

営業の仕事が好きであれば、体調を壊さない限り続けたほうが良いかもしれません。

しかし、営業という環境から離れてストレスから一気に解放したいのであれば、転職という選択肢を持つことは正しいといえます。

転職をすることで精神的に楽になるかもしれませんし、他に天職が見つかるかもしれません。

営業の経験が思わぬ業界で活かせることも期待できるので、すぐにでも環境を変えたい人は、転職活動をはじめてみましょう。

営業のストレスから解放したい人ににおすすめ転職先

転職をすることで営業のストレスから一気に解放されるには、できるだけ営業とはかけ離れた環境を選ぶことをおすすめします。

もちろん、世の中に楽な仕事は存在しません。

しかし、数値目標や膨大なタスク量にほとんど左右されない職業は存在します。

これからお伝えする3つの職種は、営業が当たり前のように抱えるストレス要因とはほぼ無縁の職種です。

ある程度知識が必要なものもありますが、ぜひ参考にしてください。

事務職

事務職は基本的に一日中デスクで事務処理をする仕事なので、時間に終われず安定した環境で働くことができます。

もちろん、経理事務や総務事務などは月末処理で忙しくなりますが、基本的には営業ほど残業に追われることはありません。

また、ある程度電話対応などもありますが、フロントに立つのは営業であるため、クレームを受ける機会もほとんどありません。

営業の仕事で避けられなかったクレーム対応や残業に苦痛を感じていた人なら、今までとはガラッと変わる環境に快適さを感じることでしょう。

なお、営業経験をある程度活かして転職をしたいのであれば、営業事務がおすすめです。

営業事務は営業から依頼される資料作成や見積書入力などの事務がメインではありつつも、電話でのアポイントの取り次ぎなどのある程度顧客対応もあります。

営業職と事務職の良いとこどりが営業事務といえます。

クリエイティブ職

Webデザイナーやライター、編集などのクリエイティブ職は、ある程度のスキルを身につければ働くことができます。

とくにWeb業界は現在人材が枯渇していると言われており、多くの企業で未経験者採用をおこなっています。

また、クリエイティブ職は人と接する仕事ではありませんが、営業で培ったスキルは十分に活かせるでしょう。

たとえば、相手の意図を汲み取る力です。

営業が商談を進めている際、相手がどこで課題を感じているのか、煮え切らない理由は何かなどを探ることが多いでしょう。

こうした深読みするスキルは、成果物を仕上げる過程でも必要です。

デザインだとしたら依頼人がどういうコンセプトを好むのかを汲み取る必要がありますし、編集やライターなら取材対象者の話している内容から潜在的な思いを読み取ることも必要です。

クリエイティブ職はある程度のスキルが必要ではありますが、独学で一定期間勉強をすれば採用してもらえる可能性も高まるのでおすすめです。

IT技術職

WebやIT業界に精通している人なら、IT技術職もおすすめです。

とくに、保守管理や社内システム開発の仕事は未経験で募集している企業も多く、転職がしやすいでしょう。

また、IT技術職は平均年収が高い傾向にあり、将来フリーランスや個人事業主で独立しやすい職業でもあります。

プログラマーの平均年収は、会社員の場合400〜450万円と平均的ですが、独立すると1000万円以上にのぼることも少なくありません。

また、AI時代の到来により、全世界で重宝される職業でもあります。

将来的に困らないと言っても過言ではありませんので、何か特化した技術を身につけたい人にはおすすめです。

おわりに

今回は、営業マンが抱えているストレスについて、改善方法や耐性の付け方などをくわしく紹介していきました。

営業マンは、顧客を第一に考えるあまり、プライベートの時間を充分に確保できないことや、きびしいノルマなどが原因で大きなストレスを感じてしまいます。

あまりネガティブになりすぎず、ストレスの原因を明確にしながら、うまく手を抜くことも大切です。

営業へのストレス耐性を身につけ、営業マンであることを楽しみましょう。

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