人材派遣の営業のコツ!新規開拓のポイントやサポートアイテムも紹介
はじめに
入社して数年、人材派遣営業の仕事をやってきたものの、いまいち成績が伸びずに悩んでいる方も多いでしょう。
ある程度営業のノウハウはつかんだにもかかわらず、新規開拓の営業成績が残せないまま時間だけが過ぎていくのは、大変つらいことです。
先輩や上司に相談をするにも、何を相談したらいいのかわからなかったり、自分のなにがダメなのかわからなかったりすると、さらに自己嫌悪に陥ります。
そこで、本記事では、人材派遣営業のコツについて紹介します。
人材派遣営業の仕事であったらうれしいサポートアイテムも併せて紹介しているので、ぜひご覧ください。
【人材派遣営業のコツ】人材派遣営業のコツ
人材派遣営業が苦手という人は、新規開拓営業が嫌いという人が多いのではないでしょうか。
これがメインの仕事になるので、ここが伸び悩むと自分の成績もまったく伸びず、悩んでしまうこともあるかもしれません。
そこで、新規開拓営業において成功するためのコツを述べておきましょう。
新規開拓営業だけでなく、ルート営業やマッチング業務にも通ずる部分があるのでしっかり押さえておきましょう。
営業の基本といえばそれまでですが、この機会に基本がしっかりできているかどうか、自分のことを客観的に見直してみる時間を取ってみてください。
ルーティンワークになってくると、自分のくせが混じっていて、思わぬところで小さなミスをしているかもしれません。
1.安定的なメリットを伝える
これは営業をしていれば意識的に行っているとは思いますが、あらためて確認しておきましょう。
自社の安定的なメリットは何か、まず自分で把握しておきます。
自信をもって相手に伝えられるよう、しっかり把握しておいてください。
例えば、他社よりもコストを抑えられる、フォロー体制が万全などのアピールポイントです。
他社と差別化できる点について自信をもってアピールしましょう。
このときに自信がないように見えてしまうと、相手に不安な印象を与えてしまうので気をつけてください。
2.時期や時間帯を意識する
営業活動を行う時期や時間帯を意識するのもよいでしょう。
というのも、人材派遣営業から話を聞こうと思うのは、クライアントとなる企業で人員が不足しているからです。
例えば、賞与(ボーナス)の支払いが行われる6月や12月の前後などがあります。
賞与の支払いの前後では、組織変更による人員の異動が多いため、人材不足になっている可能性があります。
会社員の立場としては、ボーナスをもらってから辞めるという方も多いので、人員が不足しやすいのも納得できるかと思います。
その他にも、企業であれば期末前(1月〜2月頃)なども提案するタイミングとしてはよいでしょう。
来期に向けて会社の組織変更を考えているタイミングのため、人員を補充する計画があれば、話を聞いてもらいやすいでしょう。
3.身なりを整えておく
営業活動を行う際、清潔感のある見た目にすることは印象を良くする上で重要な役割を果たします。
特に、新規開拓営業や飛び込み営業の場合は、第一印象で判断されてしまうことも多いので気をつけましょう。
身なりで気を付けるべきポイントは以下です。
・服に汚れが付いていないか(ワイシャツの袖などは特に)
・髪の毛のセットは問題ないか
・時計などのアクセサリーが派手すぎないか
・ひげののそり残しはないか
・爪の長さは問題ないか
・ネクタイがゆるんだりずれたりしていないか
・体臭や口臭はしないか
・靴が汚れていたり、すり減ったりしていないか
営業活動の際は、身なりで誠実な印象を与えることも可能なので、訪問前には必ずチェックしましょう。
4.ヒアリングに重点を置く
ヒアリングは営業の重要な仕事の1つといえます。
アピールすることは確かに重要です。
加えて、相手の要望や考えていることを感じ取ることも重要です。
ひたすら説明をされても、聞き手側は疲れてしまい、時間の無駄だと感じてしまうかもしれません。
そのため自分の説明は簡潔にし、相手の抱える悩みや課題を聞くことに意識を置きましょう。
そしてヒアリングする中で、自社のサービスを効果的にアピールできるタイミングがあるかもしれないので、聞き逃さないように集中します。
もちろん新規開拓営業だけでなく、ルート営業やマッチング業務でもこういった十分なヒアリングは大切です。
仕事に慣れてきて、こういった初歩的な点を忘れてしまっていないか、振り返ってみてください。
潜在ニーズを読み取ろう
相手がまだ自分では把握できていないが、確実に求めている条件がある場合もあります。
それをここでは潜在ニーズと表現しています。
その潜在ニーズをヒアリングの中から探し出しましょう。
例えば、「簿記2級以上を所有している・経験が6年以上・未婚の人が欲しい」という条件を挙げられたとします。
「未婚の人が欲しい」というのは、つまり「フルタイムで入れる人がいい」という条件になります。
これは相手が気づいていない条件で、潜在ニーズです。
例にあげた全ての要素を満たせる人を探すのは難しいことだと思います。
どれを重視するのかを聞き出し、できるだけ近い条件が満たせる人を提供しましょう。
こうやって潜在ニーズを読み取ることは成績アップへの近道です。
5.顧客目線で話す
三つ目のコツは、顧客目線で話をするということです。
営業をしていると、どうしても自社のアピールに力が入ってしまいがちです。
それももちろん重要なのですが、先ほども言ったとおり、話が長いと相手は疲れてしまいます。
そこで「サービスのすごさ」ではなく、「どのように解決できるか」の視点でアプローチをしましょう。
人は自慢話を聞くよりも、自分の悩みを解決してくれる可能性のある話を聞く方が集中できるはずです。
「自社は他社よりもサービスにおいてすぐれている」という話よりも、「あなたの悩みを自社のサービスであれば解決できると思います」と提案した方が印象は良いでしょう。
つまりは顧客の目線に立って、相手に寄り添った話をすることで、相手の心に響く提案をできると思います。
6.定期的に訪問をして信頼関係を築いておく
訪問営業を行う場合、お客様を定期的に訪問し、信頼関係を築き上げることをおすすめします。
定期的に訪問することで、お客様が抱えるニーズをタイムリーに把握でき、新しい注文につながる可能性が高まるからです。
ただ訪問するのではなく、お客様とコンタクトをとる中で、隠れたニーズがないか探すことが重要です。
年末年始のあいさつや、新商品や新しい提案ができそうなタイミングであれば、お客様を訪問する理由ができるので、季節のイベントや会社の中での商品開発などの動向にアンテナを張りましょう。
営業活動としては地味ですが、お客様とコンタクトをとる中で、お困りごとを真摯に受け止めることで、大きな注文につながるケースがあります。
お客様と信頼関係を築き、自身の結果に結びつけましょう。
7.タイミングを見計らう
あらかじめの下調べで担当者の名前までわかっていたとしても、自分の都合だけでアプローチしてはなりません。
顧客目線に立つということは、相手の事情を察してタイミングをしっかり見極めることでもあります。
例えば、決算時期などであれば経理の仕事は忙しくなるわけで、その時期を狙うことにより、効率的に契約できる可能性が高まるかもしれません。
さらに、成果につながったことで信頼関係につながり、繰り返しの契約につながるチャンスも生まれてくるはずです。
⑤フォローを怠らない
差別化が図りにくく同業他社が多いということは、顧客が乗り換えることも十分に考えられます。
つまり、自社に対して顧客が満足しなかった場合、ライバルとなる競合に依頼することもあるでしょう。
その反対に、ライバルから契約を奪い返すことも難しくないとはいえ、いかにリピーターを確保するかが重要となってきます。
そのためには、契約をもらったからといって慢心することなく、常にコンタクトを取って適切にフォローアップしなければなりません。
8.素早い対応を心がける
お客様のご要望に素早く対応することは、地味ながらも効果が見込めるので意識的に行いましょう。
なぜなら、スピーディーに対応することで他社との差別化が図れるからです。
お客様からの問い合わせメールや電話、資料送付のご要望があった場面を考えてみましょう。
お客様がライバル企業と自社の両方に相見積もりの作成を依頼されていた場合、スピーディーに対応することで、ライバル企業と差別化を図ることができます。
もちろん、スピーディーに対応しても、送った資料が誤字脱字だらけだったり、会社名や宛名を間違えたりしては意味がありませんので基本的なビジネスマナーの部分についてはミスのないよう心がけましょう。
ミスなく素早い対応ができていれば、それがそのまま好印象につながります。
9.ヒアリングに重点を置く
差別化が図りにくく同業他社が多いということは、顧客が乗り換えることも十分に考えられます。
つまり、自社に対して顧客が満足しなかった場合、ライバルとなる競合に依頼することもあるでしょう。
その反対に、ライバルから契約を奪い返すことも難しくないとはいえ、いかにリピーターを確保するかが重要となってきます。
そのためには、契約をもらったからといって慢心することなく、常にコンタクトを取って適切にフォローアップしなければなりません。
お客様の状況を常に把握し、コンタクトが取れた際は丁寧なヒアリングを心がけることで、隠れたニーズを掘り起こせます。
隠れたニーズを掘り起こすことができれば、お客様の要望を満たす提案ができ、継続的に契約を獲得できるので、ヒアリングは丁寧に行いましょう。
10.トークスプリクトを作成しておく
トークスクリプトとは、お客様とコンタクトを取る際に会話する内容や順番をまとめた台本です。
お客様と会話をする前に、トークスクリプトを用意しておくと、お客様とのコミュニケーションがスムーズになり、商談の成約率が上がるでしょう。
何も準備をせずにお客様とコンタクトを取ると、予想外の質問を受けた際に慌ててしまいます。
こちらで回答を用意できていない場合は、後日に回答することとなり、お客様が興味を失ってしまうことも想定されます。
また、話す内容がまとまっていないので、会話の中で無駄な脱線が起こり、長時間、お客様と会話したにもかかわらず、商談に結びつかないなどの悲劇も起こりえます。
トークスクリプトを作っていれば、そのような悲劇は起こらないでしょう。
社内に残っているお客様からの問い合わせの内容や、Q&Aの内容を踏まえ、お客様から聞かれそうな質問への回答を複数用意しておくことで、受け答えがスムーズになりますし、事前に話す内容が絞れていれば、お客様の時間を無駄にすることなく効果的にサービスの案内ができるからです。
トークスクリプトの作成は、時間がかかりますが効果は絶大です。
一度作ったら終わりにせず、日々修正を積み重ねることでさらに効果が高まっていくでしょう。
【人材派遣営業のコツ】人材派遣営業が難しい理由
ぶつかっている壁を乗り越えるためには、これまでの成果を振り返るだけでなく、どこに難しさがあるのかを明らかにしなければなりません。
もっとも、どのような仕事にも大変さを感じることはあるはずですが、特に人材派遣営業において、結果がなかなか伴わないのはなぜでしょうか。
新規開拓やルート営業など、役割に応じて求められる能力に違いがあるかもしれません。
そんな中でも共通する難しさがあるはずで、ここからは業界ならではの特色と併せて確認していきましょう。
商材が人
まず言えることは、商材がサービスでも物でもなく、人であるということです。
営業職に携わっていれば、これまでに有形商材や無形商材といった言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
有形とは文字通り形のあるもの、すなわち手に取ることができるため、顧客に商品のイメージを伝えやすいという特徴があります。
それに対して無形は目に見えないものであるため、サービスを利用することによる効果をアピールするのも難しいです。
人材業界では、その双方を扱っているともいえます。
人という有形な商材でありながら、質を一定に保てるわけではありません。
頑張る人もいればサボる人もいるわけで、その責任を営業が取らなければなりません。
クレームなども避けられないものの、一方で感謝される機会がモチベーションにつながることもあるでしょう。
同業他社が多い
人材業界は、新卒の学生の就活を支援するサービスから転職エージェントまで、あるいは紹介事業やコンサルティングなど領域が多岐にわたります。
終身雇用という制度を見直す風潮が広まっていく中、人と企業とを結びつける役割はますます重要度が増しています。
そうなれば当然競合も多くなり、差別化を図らなければ優位なポジションを築くことができず、生き残っていけません。
市場としては衰退するどころか拡大する一方ですが、競争が激しい業界であることは間違いありません。
差別化しにくい
差別化を図る戦略により、競合に打ち勝たなければならないとはいえ、他者と異なる価値を高めるのは容易ではありません。
なぜならば、しかるべきときにしかるべき人材を紹介してほしいというニーズは、どの会社も変わらないからです。
つまり、こんな商品やサービスが欲しいという要望が多様なわけではなく、シンプルに適した人材が求められているわけです。
そうなってくると、違いは案件数や実績などに限られてくるため、営業活動においてなかなか個人の力では打開できない場面があるかもしれません。
【人材派遣営業のコツ】新規開拓方法
人材派遣営業で新規顧客を開拓する方法は、いくつかあります。
ここでは、その中でも代表的な新規開拓の方法を四つ紹介するので、参考にしてください。
それぞれのメリットとデメリットがあるので、より効果的な新規開拓の方法を検討するとよいでしょう。
飛び込み営業
飛び込み営業は、文字通り、アポイントなしでお客様を訪問する営業手法です。
飛び込み営業のメリットは二つです。
・派遣するスタッフが働く環境を直に見れること
・お客様の反応を直接見ながら営業活動ができる
派遣するスタッフが働く職場を見学できるので、人手が足りていない状態であることが分かれば、お客様にとって魅力的な提案が可能でしょう。
一方、デメリットは以下の二つです。
・移動に時間がかかり、営業件数が限られる
・お客様と会えないケースが多い
お客様を直接訪問するため、移動時間が長く、一日にできる営業活動数が限られます。
また、そもそもお客様から拒絶され、商談に結びつかないことも多い営業手法であることも大きなデメリットです。
訪問する企業の状況を踏まえ、なおかつ会話する内容を準備できていなければ、成果を上げることが難しいことを覚えておきましょう。
テレアポ営業
テレアポ営業とは、お客様への訪問はせず、電話のみで営業活動を行うことを指します。
テレアポ営業のメリットは以下の二つです。
・移動時間が不要のため、一日にこなせる営業活動の数が多い
・お客様と会話ができるため、次の商談につながる可能性をすぐに判断できる
テレアポ営業は、電話のみで営業活動を行うため、一日でこなせる数が多いことが特徴です。
また、電話がつながれば、確実にお客様と会話ができるので、お客様が商品に興味を持っているかどうかの反応が分かります。
そのため、相手の反応に応じて成約につながるかどうかをすぐに判断でき、営業活動が効率的にできるメリットがあります。
一方、デメリットは以下の二つです。
・電話を切られてしまう可能性が高く、精神的な負担が大きい
・信用されにくい
テレアポ営業は、一日に数十件ほど電話をかけますが、その中で成約につながるのは一件あるかどうかという確率です。
お客様から断られ続けることが多いため、精神的な負荷が大きくなることに注意しましょう。
また、電話越しの営業活動のため、信用されにくい営業手法でもあります。
お客様の中には、売り込み色の強いテレアポ営業を受けた方も多いので、信用を得るために多大な労力が必要です。
メール・フォーム営業
メール・フォーム営業とは、メールで営業をかけたり、会社のホームページにある問い合わせフォームで営業をかけたりする手法を意味します。
メール・フォーム営業のメリットは以下です。
・短時間での営業活動が可能
・資料の送付などが可能なため、サービス内容を認知してもらいやすい
メール・フォーム営業は、テレアポ営業よりもこなせる数が多く、効率的に営業活動ができます。
また、お客様から内容を一度見てもらえることも多いので、資料を添付しておけばサービス内容を理解してもらえます。
一方、デメリットは以下の二つです。
・迷惑メールにされてしまうと、二度とアプローチできなくなる
・営業禁止と記載されているホームページで営業すると訴訟やクレームにつながる
見ず知らずの相手から突然営業メールが送られてきたり、問い合わせフォームから提案があれば、怪しまれることが多いため、迷惑メールとしてブロックされたり、クレームにつながることが起こりえます。
そのような事態になれば、そのお客様には二度とアプローチできなくなり、次第にアプローチ先が少なくなる危険性があることを覚えておきましょう。
また、営業活動禁止と書かれているにもかかわらず、無理にメールやフォームで営業活動をすれば、法律違反(※)になることもあるため、十分な注意が必要です。
※消費者庁『特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(平成14年法律第26号)』
リファラル営業
リファラル営業とは、別名を紹介営業ともいい、見込み顧客をしょうかいしてもらう営業手法のことです。
そのメリットは、以下の二つです。
・見込み顧客を獲得するコストが抑えられ、負担が軽い
・営業対象の領域が広がる
見込み顧客を紹介してもらえるため、飛び込み営業やテレアポ営業ほどコストがかからないことが最も大きな特徴です。
また、既存のお客様から別のお客様などを紹介してもらえた場合、まったく異なる領域に対象が広がる可能性もあります。
・商談内容により紹介者との関係が悪化する可能性がある
・新規顧客獲得の計画が立てにくい
見込み顧客との商談内容によっては、人材派遣のサービスを必要としておらず、成約に至らないケースもあります。
紹介者がいることで、ある程度、お客様から信用してはもらえますが、必ず成約できるとは限りません。
無理に商談を進めようとすれば、お客様だけでなく、紹介者の方とも関係が悪化するリスクがあることを覚えておきましょう。
また、常に見込み顧客を紹介してもらえるわけではないので、毎月の計画が立てにくいこともデメリットです。
テレアポ営業であれば、100件かければ1件成約できるなどの数値管理が可能なため、目標達成までの計画が立てやすいのですが、リファラル営業はそうではありません。
毎月の紹介件数にはブレがあるので、紹介してもらえなければ、新規獲得件数が0件ということもありえます。
【人材派遣営業のコツ】新規開拓営業の事前準備
先述のとおり、人材派遣営業のメインの仕事とされるのは新規開拓営業です。
新規開拓営業を効率的・効果的に行うことであなたの成績アップが期待できます。
そして、効率的・効果的に業務をこなすためには、何事も事前の準備が欠かせません。
まず事前準備でいろいろな情報を得ておけば、営業の武器になるということを覚えておいてください。
情報の整理や調査、下調べが得意であれば、難なくこなせるでしょう。
事前準備における2つのポイントを以下で解説します。
マニュアルを作成しておく
最初に行うのは、マニュアル作成です。
営業担当者の頭の中にある通常業務の流れや、商談の進め方に関するノウハウなどを文字や図にすることで作成可能です。
マニュアルがあれば、迷うことなく業務を進められるようになるため、効率的に仕事をこなせるようになります。
マニュアル通りに仕事を進める中で疑問やトラブルが生じた場合でも、どの部分で困っているかを上司や先輩に具体的に相談できるため、問題解決もスムーズになります。
自分だけでなく、周囲と協力して仕事をする際にも役立つので、マニュアルの作成を行いましょう。
企業をリストアップする
業績の良い企業をリストアップしておき、業績や方向性を前もって調べておきましょう。
十分に調べたうえで営業に行くことで、効率的な営業ができるはずです。
このリストアップが意外と重要な作業で、特にリストアップせずに手当たり次第に営業をかけるよりも、効率は上がります。
そしてあらかじめその企業の情報を得ておくだけで話も進みやすくなり、相手からも信頼されやすくなり、契約成立に至る可能性も高まります。
数をこなすことも大事ですが、数ある企業の中からあたりをつけることが成績アップの近道です。
人材派遣会社に求人を出している企業に営業をかけるのも手
これは裏技のようなものですが、他社の人材派遣の求人サイトを見て、人材を募集している企業にアプローチをかけるというのも一つの手です。
なぜなら、他社ではあるが人材派遣サービスに登録しているということは、企業側が人材派遣サービスを利用するハードルが低いとわかります。
まず人材派遣の求人サイトを確認して企業名をピックアップし、そこからその企業の業績や方向性について調べてみるのがおすすめです。
また求人の内容を確認して、自社の人材にぴったりの人がいるとアピールするのも手でしょう。
営業をかける際に、すでに他社で契約しているといわれればそこで話は終わりますし、興味があれば話を聞いてくれるはずです。
不必要であればすぐ断られ、チャンスがあるようであれば話ができるので、いずれにせよそこまで時間の無駄にはならないと予想されます。
一度試してみてもよいでしょう。
ターゲット企業の市場動向を調べておく
何が望まれているのかがほとんど変わらず、差別化が難しいものの、こまかく見れば企業ごとに求めている人材に違いがあるものです。
任せたい業務に専門的な知識が必要であれば、スキルはもちろん経験や実績があることを条件に、採用したいという考えもあるでしょう。
あるいは協調性を重視する場合、社風になじめるかなど人物を重視したいという希望もあるはずです。
それらの募集背景をしっかりと調査しておけば、求めている人材を紹介できて納得してもらいやすいでしょう。
担当者の名前を調べておく
どの企業にも人事の担当者がいるはずです。
可能であれば、営業をする相手の名前を調べておくとよいでしょう。
「ご担当者様に代わってください」というよりも、「担当の〇〇様をお願いします」と伝えた方がつないでもらいやすいからです。
一から調べるのはなかなか難しい話かもしれません。
しかし、一度アポイントメントを取ったことがあり、そのときに話した相手の名前をしっかりメモしておくなどしておきましょう。
以前その企業を相手に営業したデータが残っていれば、そういったものを参考にするのも手です。
営業をする前に、電話でアポイントメントを取ることが多いかと思います。
そのときにさりげなく確認してみるのもいいでしょう。
とにかく担当者の名前をしっかり覚えておき、話が効率的かつ効果的に進められるように努力していきましょう。
見込み客を優先する
成約率を高めるためには、確度の高い見込み顧客を優先するとよいでしょう。
見込み顧客と一口にいっても、興味の度合いはさまざまです。
「今は人員は不足していないけれども情報だけは欲しい」という企業もあれば、「常に人手不足で、今すぐにでも手伝ってほしい」という企業もあります。
人材派遣のニーズが高い見込み顧客に絞って営業活動をすることで、高い成約率を実現できるので、新規開拓の際は特に重要です。
確度の低い見込み顧客ばかりにアプローチしていると、いつまでも成約に至らず、精神的な負担も大きくなるので見極めは正確に行いましょう。
新規開拓のためには、確度の低い見込み顧客にアプローチすることももちろん重要ですが、興味が薄いことが多いので、メールや資料送付などで認知度を上げるところから始め、確度が高くなってから再度営業をかけるようにすると効率的です。
【人材派遣営業のコツ】営業をサポートするアイテム
単純な押し売りでは、お客様から人材派遣サービスに興味を持ってもらえません。
お客様が興味を持つのは、人材派遣サービスが必要だと認識するからこそです。
ここでは、人材派遣サービスに興味を持ってもらいやすくするためのアイテムを紹介します。
お客様に有益な情報を提供することで、お客様に興味を持ってもらいましょう。
労働市場・政策全般の情報
国の政策や労働市場に関する情報をわかりやすく資料にまとめたものを持っておき、お客様にすぐに出せるようにしておきましょう。
具体的には、お客様の業界での労働市場に関する情報や、お客様の業界に関わる政策などの情報です。
また、IT化やDXなど最新のトレンドや、年金・社会保障制度に関する最新情報などをまとめておくことで、お客様が知らない情報を届けることができます。
内容が複雑なものが多いので、分かりやすく一枚の資料にまとめておくとよいでしょう。
労働法・派遣法などの情報
労働法や派遣法などの情報も持っておくとよいでしょう。
三六協定や派遣法のポイントとなることや、派遣社員の定着率アップに関する内容などをまとめておくことで、お客様の人事制度・労務管理について新しい知見をもたらすことが可能です。
現行の法律などの内容をベースに、お客様のお困りごとを聞き出すきっかけ作りにもつながるので、営業活動で役立つでしょう。
労働判例などの情報
労働に関する訴訟内容や判例などは、今後の法改正に関わる内容となるため、お客様にとって有益な情報になり得ます。
労働争議に関する内容がお客様の会社で抱える問題と似ているものであれば、興味を持ってもらえる可能性が高いでしょう。
お客様が改善の必要を感じた段階で、人材派遣サービスやサポート内容などを提案できれば、商談に進む確率を上げられます。
【人材派遣営業のコツ】人材派遣の営業の魅力
人材派遣営業は、営業担当者の負荷が大きく、離職率も高い職種です。
そのため、魅力がない仕事にも見えてしまうでしょう。
しかし、人材派遣営業ならではの魅力があることもまた確かです。
ここでは、人材派遣営業の魅力について紹介します。
タフな精神力が身に付く
人材派遣営業を経験すると、タフな精神力が身に付きます。
というのも、他の営業職と比較して、精神的な負担が大きいからです。
新規開拓のために飛び込み営業をすれば、お客様から門前払いとなったり、成約に至っても、マッチングがうまくいかず、お客様からクレームをいただいたりすることもしばしば。
営業担当者が派遣スタッフに関するクレームを受けなければならないため、精神的に追い込まれることも多いでしょう。
そのような人材派遣の営業を続けていると、多少のことでは落ち込まないようになっていきます。
タフな精神力が身に付けば、どのような業界でも通用する大きな強みになります。
多くの人に感謝される
人材派遣営業は、企業を相手と派遣スタッフのマッチングがうまくいけば、両方から感謝されます。
企業が求める人材にマッチした派遣スタッフを紹介することで、企業は人手不足が解消され、派遣スタッフは新たな活躍の場を得られるという素晴らしい結果を残せるため、やりがいを感じることができるでしょう。
お客様との距離が近く、密なコミュニケーションを取らなければならないことが大変ではありますが、距離が近い分思い入れも強くなります。
思い入れの強いお客様から感謝された際は、非常に大きく、今までの苦労も報われる思いを味わえるでしょう。
人脈が広がる
人材派遣営業を経験すると、人脈が広がるメリットがあります。
数多くのお客様と関わるだけでなく、その距離も近いことが理由です。
営業として接点が増えれば、お客様と顔見知りになる確率も上がり、今後の仕事につながる可能性も秘めています。
>特に、人材派遣営業は、企業の人事担当者や管理職の方と接点を持つことが多く、親しくなれば、担当者や管理職の周りの方と関わりを持つことも可能です。
人脈を広げていく中で、業界に関する知見や課題となることも分かるようになるので、より営業マンとしてのスキルに磨きがかかります。
課題を的確にとらえ、解決策を提示することができれば、より大きな結果を残せるでしょう。
やりがい・達成感が手に入る
人材派遣営業の仕事は、精神的な負荷が大きく、大変です。
しかし、大変な仕事だからこそ、成約に至ったり、お客様や派遣スタッフから感謝されたりした際には、大きなやりがいや達成感を感じられます。
特に、新規開拓ができた際や、企業と派遣スタッフのマッチングに成功した際の喜びは、言葉にできないほどでしょう。
基本的に、人材派遣営業は、マッチングからフォローまでを一貫して担当するため、一つのプロジェクトの全体を担当する実感が持てます。
仕事を最後までやり遂げた際は、独力で仕事を完遂する達成感も得られるでしょう。
【人材派遣営業のコツ】まとめ
人材派遣営業はさまざまな能力を求められ、精神的な負担の大きい仕事です。
そのような難しい職種で成果を上げるためには、独りよがりにサービストークを勧めるのではなく、お客様の繁忙期や業界事情などをよく理解し、人材不足で困っている方を優先的にフォローすることが重要です。
そのうえで自社のアピールポイントについて、自信をもってすすめていきましょう。
ただし、そのときには顧客の目線を忘れないようにしてください。
お客様がまだ知らない情報や法律、判例などの情報や資料を分かりやすくまとめ、お役立ち情報を提供することで人材派遣サービスに興味を抱いてもらえます。
本記事の内容を営業活動に役立て、大きな成果を上げてください。
SHARE この記事を友達におしえる!