ルート営業ってどんなもの?転職する前に押さえておきたい基本情報!
はじめに
営業職にはいくつかの種類があります.
その中の1つに「ルート営業」があります。
ルート営業に興味をもった方で、詳しい仕事内容や一般的な営業とどう違うのかなど、ご存じない方もいるでしょう。
今回はそういった方のために、ルート営業の特徴や必要となるスキル、描けるキャリアプランなどご紹介いたします。
現在転職をお考えの方にとってイメージしやすい情報なので、ぜひとも参考にしてください。
【ルート営業に転職】ルート営業と新規営業の違い
営業職と聞いて一般的にイメージする営業のことを「新規営業」と呼びます。
まず気になるのは、新規営業とルート営業の違いでは何でしょうか。
決定的な違いとしては「訪問先とすでに取り引きがあるかどうか」という点です。
新規営業の場合、その名のとおり新たに取り引きをしてもらえる顧客の開拓が目的です。
訪問先は初対面となります。
一方「ルート営業」の場合は、訪問先はすでに取り引きがある顧客のみです。
取引先との関係性や信頼度をより深めていくことが目的です。
決まった顧客を訪問していくことから、ルート営業と呼ばれるようになりました。
つまり取引先との関係を失ってしまわないようにすることが目的となります。
ルート営業のメリット
ルート営業のメリットですが、代表的なものに以下の2つがあげられるでしょう。
1. 営業活動が成果に反映されやすい
新規営業の場合には、顧客を獲得できるかどうかがポイントです。
わかりやすさはありますが、よくない状態も明確になってしまいます。
ルート営業の場合には、すでに取り引きがある顧客との関係性を維持または向上させることによって、取引額を増やすのです。
取り引きがあることで何かと依頼されることがあるため、成果が反映されやすいのです。
2. 目標達成がブレにくい
ルート営業ではすでに取り引きがある状態の顧客が相手です。
そのため、毎月平均的に取り引きがある場合に、目標を立てやすいというメリットがあります。
基本的には急激な変化が起こりにくく、管理しやすいというわけです。
ルート営業のデメリット
ルート営業のデメリットとしては以下のものがあげられます。
1. 事務処理に時間がかかる
ルート営業は取引先からの発注を増やすことが目的です。
順調であればあるほど発注をいただき、その事務処理に時間を割かなければならなくなります。
基本的には簡単な作業ではありますが、件数次第では負担に感じてしまうこともあるでしょう。
2. モチベーションの維持が難しい
ルート営業では決まった企業の、決まった担当者の方とのやり取りがメインです。
そのため、マンネリに感じてしまいやすい傾向にあるでしょう。
自分自身の成長を感じにくいという面もあります。
ネガティブな思考になると焦りや退屈さを感じてしまい、最終的には転職などを意識するようになってしまうでしょう。
【ルート営業に転職】ルート営業のやりがい
仕事にやりがいを求める方も多いでしょう。
やりがいを感じられるからこそ、張り合いも充実感もあるのです。
ルート営業におけるやりがいはどのような部分なのか、気になる方もいるかもしれません。
おおまかに分けて2つ存在します。
それをやりがいだと感じられる方は、ルート営業に向いている可能性が高いでしょう。
実際に仕事をしていくうち、感じられるようになることもあります。
まずはどのようなことがやりがいとなるのかを、知ることからはじめましょう。
クライアントとの信頼関係を築ける
1つめはクライアントとの信頼関係を築ける点があります。
ルート営業の特徴として、各企業の担当者と長く付き合っていくことがあげられます。
そのため業務を通して、信頼関係を深めやすいのです。
会社の同じ部署のメンバーとも入社後に徐々に信頼関係を築いていくのですが、それと同じようなことです。
業務だけでなく雑談などもすることになります。
次第にお互いの人間性を知ることになり、それが信頼関係を強固なものにしていくというわけです。
自分なりの働き方ができる
ルート営業は比較的自由があります。
新規営業ではとにかく、1件でも多くの顧客を獲得しなければなりません。
そのため、業務時間中は訪問先を詰め込むことになるでしょう。
取引先が決まっているルート営業では、どのような順番で訪問するかは特に決まっていません。
自分なりのペースで働けるのです。
外回りなので、内勤とは違い、よくも悪くも天気や温度を感じるので、刺激を受けやすいでしょう。
車で移動するケースも多いので、運転が好きという方にもぴったりです。
【ルート営業に転職】転職時に求められるスキル
実際にルート営業をするとなった場合に、身につけておくとよいスキルが存在します。
基本的には他の営業職にとっても必要なスキルです。
これからご紹介するスキルが身についていなければ、はじめは苦労してしまうかもしれません。
ただし次第に身につけていけるので、本人次第でもあります。
すでにそのスキルが身についている方は、ルート営業に向いており即戦力として活躍できるでしょう。
営業職経験者であればすでに身についているかもしれませんが、転職の前にしっかりと確かめることをおすすめします。
もしも、おとろえていたり不足したりしているのではと感じる場合には、スキルを磨けば転職が有利になるでしょう。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは最低限必要のスキルです。
取引先との関係がすでにできあがっているルート営業でも、そこは変わりません。
まずは身だしなみが整っていなければいけません。
清潔感の感じられる見た目が理想的です。
言葉づかいなどに関しても、受け手次第では不快に感じさせてしまう恐れがあります。
ハキハキと爽やかな雰囲気を意識するとよいでしょう。
マナーを意識しすぎても空回りしてしまう恐れがあります。
目標は「相手に好感をもってもらうこと」にするとよいでしょう。
課題発見・解決力
取引先において、何かしらの課題が出たり、問題が発生したりした際に出番となります。
最適な解決策がないか真剣に考えたうえで、クリティカルな提案をすることでより信頼関係を固くするきっかけになるのです。
また課題を見つけることも大切です。
取引先が問題と感じていない部分であっても、第三者の視点で見れば課題が発見されるかもしれません。
そういったときこそ課題をあげたうえで、さらに解決策まで適切にアプローチし、発注額の上乗せにつなげるのです。
論理的思考力
論理的思考も非常に重要となるスキルの1つです。
顧客が抱えている課題を解決する場合にも、この能力は活躍します。
なぜどのようにしてその課題が発生し、どうしたら解決に至るかを考えることになります。
その際に論理的思考が発揮されるのです。
この能力がないと解決に至らなかったり、解決策を提案できなかったりする可能性もあります。
また最終的に顧客に説明をする際にも、わかりやすい説明ができるかどうかがこの論理的思考力に依存するのです。
【ルート営業に転職】営業職のキャリアプランを描く
これまでも営業職をしており、ルート営業への転職をお考えの方もいるでしょう。
また営業職が未経験ながら転職をお考えの方など、状況の違いはあるかもしれません。
そういった中で、営業職のキャリアプランをどのように考えているのかも大切なポイントです。
今だけを見て転職することも、決して悪いわけではありません。
しかしその場合は実際に働きはじめてから、また方向性に迷ってしまうことも出てくるかもしれません。
転職の際にしっかりと、将来どのような形になっていたいのかを明確にすれば、迷いなく進めるようになります。
キャリアプランを描くうえで重要なポイントが2つあるので、ご紹介しましょう。
将来のことを描くのが苦手という方は、参考にしてみてください。
自己分析
自分の将来を考えるために、まず自己分析をしなければなりません。
将来のことを考えるためには、自分自身がどういう人間であるのかを理解するのが重要です。
これが理解できなければ、将来のこともわからないことでしょう。
具体的な分析方法としては、まずは過去を振り返ってみましょう。
生きてきた中では、さまざまな出来事があったはずです。
重要なのはその出来事において自分がどう感じたのかなど、価値観や考え方を理解することです。
自分という人間の特徴をつかむ作業となります。
それによってどんな生き方をしたいのか、どんな生き方が自分に合っているのかを確かめられます。
これから自己分析をされる方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
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どういったキャリアパスがあるのか知る
将来のことを考えるうえで、事前に把握しておかなければならないのがキャリアパスについてです。
企業ごとにさまざまな職位や職務が存在しているでしょう。
キャリアパスとは、それぞれに至るまでの道筋を示したもです。
キャリアパスを理解すれば、最終目標を定められるようになるでしょう。
そこに至るまでにどのように、将来のことを計画していくのかを考えます。
基本的には順序どおりに、役職などが上がっていきます。
細かく区切って計画するとよいでしょう。
ルート営業という職種の中でも、さまざまな道が用意されています。
後悔することのないように、ご自身にとって最適と思える道筋を見つけましょう。
マネジメント・管理職
まず営業職からキャリアアップする場合、マネジメントや管理職になるルートが思い浮かぶのではないでしょうか。
プレイヤーを卒業し、部下を管理する立場になるわけです。
ご自身がプレイヤーであれば目標に向かって、全力で取り組めば結果を出せます。
しかしマネジメントにおいては、メンバーを成長させたり管理したりすることで、チームや会社としての目標を達成しなければなりません。
決定的な違いがあります。
その違いに注意したうえでご自身が向いているかを考えてみるとよいでしょう。
独立・起業
営業職がご自身に合っていると強く感じる方だと、営業にどっぷりと浸かるために独立や起業という方法も存在します。
独立は非常にリスクのある選択ですが、成功した場合にはその分見返りの部分も大きいのが特徴です。
独立をするためには人脈が大変重要です。
顧客ゼロの状態で起業しても、顧客が見つからなければ失敗してしまいます。
ルート営業をする中で、独立後に取り引きしてもらえる人脈を少なからず確保した状態であれば考えうる選択肢でしょう。
独立といっても会社を立ち上げるだけではありません。
よくあるのは個人事業主となり、企業からの業務委託という形で営業活動をするというスタイルです。
存分に営業職を満喫したいという場合におすすめといえるでしょう。
企画・商品開発などの他業種
他業種へのキャリアアップも選択肢の1つです。
これまで営業職で培った知識や経験が、あまり発揮できないのではと思うかもしれません。
しかし営業職を経ているからこそ、企画や商品開発の場でしっかりとした提案ができるようになります。
ほかの業種でも、営業スキルは活用できるのです。
企画などの場合、ターゲット層やニーズに関してのリサーチが必要になるかもしれません。
それも営業時代のスキルを活用することで、スムーズに対応できるようになるでしょう。
【ルート営業に転職】転職を成功させるには
ルート営業をしている企業は、数え切れないほど多く存在しています。
その中でどの企業がご自身に合っているのか、職場環境がどうなのか気になるでしょう。
転職をするからには誰もが成功したいと思うものです。
以下からは成功するためのポイントをいくつかご紹介いたします。
ただ求人サイトを眺めて応募するだけでも、よい出会いがあるかもしれませんが、確率は低い傾向にあります。
転職する年齢次第では、最後の転職にしたいという方もいるので、成功につながる方法がよいでしょう。
これから転職活動を開始するという方や、すでに転職活動中の方にとっても役立つ方法となります。
ぜひとも参考にしてみてください。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用することで、成功率は格段にアップします。
プロのエージェントがあなたの要望を踏まえたうえで、マッチした企業を紹介してくれるので安心です。
転職エージェントの中には、職種に特化しているところもいくつか存在しています。
営業職に特化した転職エージェントであればバッチリです。
どの転職エージェントがいいのかわからないという方は、ベンチャーセールスというサービスがおすすめです。
ルート営業をしている知り合いに話を聞く
経験者の話ほど、リアルにイメージしやすいものはありません。
身近にルート営業の経験者や現役で行っているという方がいれば、まずはその方に話を聞くことが一番です。
気になる部分も具体的に実際はどうなのか、答えてもらえるでしょう。
表面上の回答ではないだけでも、貴重な話です。
営業職の経験者の方であれば、誰か1人くらいは身近にいるはずです。
まずは連絡してみるとよいでしょう。
業界未経験の方は、知り合いの方に経験者がいないか確認してみましょう。
ナビサイトなどを利用して自分の興味のある企業を探す
マイナビ転職などのような転職のナビサイトがあります。
それを利用してみるというのがもっとも素早い手段です。
検索条件も非常に豊富です。
自己分析の結果を踏まえて細く設定することで、ご自身とマッチする企業を絞り込めるでしょう。
紹介文などを参考に、ご自身で行きたい企業を選定するという楽しみもあります。
転職エージェントにはない企業がある可能性も考えられます。
まずはどういった企業があるのか調べるという意味でも、一度利用してみるとよいでしょう。
おわりに
営業職に興味はあるものの、ノルマなどのプレッシャーに耐えられるか不安という方に、ルート営業は非常におすすめです。
ルート営業で経験を積むことで、そこから新規営業に変更するという道もあります。
またそのまま管理職になったり独立したりと、いくつものキャリアパスが用意されているので将来性も抜群です。
これからルート営業への転職をお考えの方は、まず自己分析をしたうえでキャリアパスも明確にするとよいでしょう。
転職エージェントなどを利用すれば、後悔のない満足できる企業への転職をはたせます。
20代で転職をお考えの方にもぴったりです。
まずは業務内容などをしっかりと理解したうえで、ルート営業にチャレンジしてみましょう。
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