銀行員のやりがいは?転職してよかった瞬間と、年収・将来性を徹底解説
はじめに
銀行員は「ノルマが厳しい」「体育会系で大変そう」と言われがちな仕事です。
確かに数字の目標や責任の重さは避けられません。
ただその一方で、個人のローンや企業の融資を通じて、人生や経営の重要な場面に関われる職業でもあります。
この記事では、銀行員の仕事内容と、実際の現場で感じやすいやりがいを紹介します。
銀行へ転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
銀行員はやりがいはある?
銀行員にはやりがいがあります。
住宅ローンの相談に乗ったお客様が、念願のマイホームを手に入れる。
資金繰りに悩んでいた企業が、融資を受けて新しい設備を導入し、業績を伸ばしていく。
自分が関わった仕事が、誰かの人生や事業を前に進める力になる。
こうした瞬間に立ち会えるのが、銀行員という仕事の魅力です。
ただし、責任の重さやノルマのプレッシャーは確かにあります。
扱うのは他人の大切なお金のため、軽い気持ちでは業務は務まりません。
思うように成果が出ず、苦しい時期を経験することもあります。
それでも、自分の提案が形になり、お客様の役に立てたと実感できる仕事は多くありません。
その手応えに価値を感じられるなら、銀行員は十分にやりがいのある職業です。
銀行員ならではやりがい5選
銀行員のやりがいは、担当する業務によって違います。
個人向けの住宅ローンを扱うのか、企業への融資を担当するのか、地域の中小企業を支援する立場なのか。
それぞれで関わる相手も、仕事の成果も変わってきます。
ここからは、銀行で実際に感じやすいやりがいを5つ紹介します。
1. お客様の人生に寄り添える
住宅ローンの相談は、金利や返済期間を決めるだけの作業ではありません。
「この返済額で本当に大丈夫だろうか」「子どもが生まれたら家計は回るだろうか」。
多くの人が不安を抱えたまま窓口にやってきます。
銀行員の仕事は、そうした一人ひとりの事情を聞き取り、無理のない返済プランを一緒に考えることです。
契約が決まった後、「無事に家を建てられました」と報告をもらったとき、自分の提案が誰かの生活を前に進めたと実感できる瞬間があります。
数字だけでは測れない、人の役に立てた手応えを感じられる仕事です。
2. 企業の成長・再建を資金面からサポートする達成感
企業向けの融資では、数字だけでなく「その会社の未来」を見ます。
新しい設備を入れたい、事業を拡大したい、資金繰りを立て直したい。
経営者の話を聞き、決算書を確認しながら、リスクと可能性を見極めて判断します。
融資が実行され、設備投資が進み、売上が伸びていく。
その過程を見守れるのは、この仕事ならではの経験です。
特に経営難の企業を支え、立て直しに関われたとき、大きな手応えを感じる銀行員は多くいます。
企業の成長や再建に、資金面から関われる点に大きなやりがいがあるといえるでしょう。
3. 幅広い金融知識で信頼される「お金のプロ」になれる
銀行員として働くうちに、金融の専門知識は自然と身についていきます。
金利やローンの仕組みはもちろん、税金、財務、法律、経済の動向までお客様の相談に的確に答えるには、幅広い知識が必要です。
経験を重ねるほど対応できる範囲は広がり、さまざまな案件にも対処できるようになっていきます。
お金のプロとして頼られていると実感できるのは、この仕事ならではの経験です。
積み重ねた知識が信頼に変わり、評価として返ってくる。
それが銀行員のやりがいの一つです。
4. 地域経済の活性化に直接貢献できる
地方銀行や信用金庫では、担当エリアの企業や個人と長く付き合うことになります。
顔見知りの経営者から「新しく店を出したい」「人を雇いたい」と相談を受け、その計画に資金面で関わることも珍しくありません。
融資をきっかけに事業が動き出し、雇用が生まれ、街に人が増えていきます。
そうした変化を身近で見られるのが、地域金融ならではの仕事です。
自分の担当先が元気になることで、地域全体が活性化していく。
この実感を持てるのは、他の業界では得にくいやりがいです。
5. 社会的な信用力とステータスを実感できる
銀行員という肩書きには、社会的な信用があります。
仕事の場面だけでなく、住宅ローンを組むときや各種契約の際にも、「銀行に勤めている」という事実が信頼につながることは少なくありません。
お客様が大切なお金の相談を任せてくれるのも、銀行員という立場への信頼があるからです。
その信用を背負って働くことには、責任の重さと同時に、誇りを感じられる瞬間があります。
社会的に信頼される職業として働けることは、銀行員のやりがいの一つです。
銀行業の種類はどんなものがある?
銀行員と一口に言っても、勤務先によって仕事内容や役割は大きく異なります。
個人向けの金融サービスが中心の銀行もあれば、企業支援や資産管理を主とする銀行もあるでしょう。
組織の規模や成り立ちによって、関わる顧客や求められるスキルも変わってきます。
同じ「銀行員」でも、働く場所によってキャリアの方向性や日々の業務の性質は大きく変わるものです。
ここでは、銀行業の主な種類と、それぞれの特徴を紹介します。
普通銀行
普通銀行は、預金・貸付・為替といった基本的な銀行業務を担います。
個人の口座管理や住宅ローン、企業への融資など、業務範囲は幅広いのが特徴です。
銀行業の中でも最も身近な存在といえるでしょう。
都市部を中心に全国展開する都市銀行では、取引規模が大きく、法人融資や海外案件に関わる機会もあります。
大企業との取引や国際金融に触れられるため、スケールの大きな仕事に携われる点が魅力です。
一方、地方銀行は特定の地域に根ざし、地元企業や個人との関係が深くなりやすい傾向があります。
顧客の顔が見える距離感で、長期的な信頼関係を築きながら働けるのが特徴です。
いずれも業務の中心は「お金を貸し、管理し、動かすこと」であり、銀行員としての基礎を身につけやすい環境といえます。
ネット銀行
ネット銀行は、実店舗を持たず、インターネット上で取引を完結させる銀行です。
口座開設や振込、ローン申請までオンラインで完結するため、業務の多くはシステムやデータを通じて進みます。
窓口対応は少なく、その分、業務改善や新サービスの企画に関わる機会が増えやすい点が特徴です。
顧客対応よりも、システム設計やUI改善、マーケティング施策といった裏側の業務に関わることが多くなります。
服装や働き方の自由度が高く、リモートワークを取り入れているケースもあります。
従来の銀行文化にとらわれず、スピード感のある環境で働きたい人、IT技術を活用した金融サービスに興味がある人におすすめです。
信託銀行
信託銀行は、通常の銀行業務に加えて、資産を預かり管理・運用する役割を担っています。
単にお金を貸すだけでなく、資産そのものを預かり、管理・運用する点が大きな違いです。
不動産の信託、相続や遺言に関する手続き、年金や有価証券の管理など、扱う業務は専門性の高いものばかりです。
顧客は個人の富裕層や大企業が中心で、長期的な資産設計に深く関わることになります。
一つの案件が数年、場合によっては数十年にわたることも。
扱う金額が大きいだけでなく、判断の重さも伴う仕事です。
その分、積み重ねた知識と経験が直接的な価値になります。
金融の中でも、専門領域で力を発揮したい人、じっくりと顧客に向き合いたい人に向いている分野といえるでしょう。
信用金庫
信用金庫は、地域住民や中小企業を主な取引先とする金融機関です。
大企業向けの大型融資よりも、地元の商店や中小企業、個人事業主との取引が中心になります。
経営者と直接顔を合わせ、資金繰りや事業の悩みを聞く場面も多く、関係性は自然と長くなります。
地域に密着しているため、顧客の生活や事業の変化を身近に感じながら働けるのが大きな特徴です。
数字だけで判断するのではなく、地域や人を見たうえで支援する姿勢が求められる仕事です。
身近な相談相手として頼られ、地域に根ざした金融を支えている実感を持ちやすい点が、信用金庫ならではの魅力といえます。
中央銀行
中央銀行は、国の金融システムの中核を担う存在です。
通貨の発行や金融政策の運営を通じて、景気や物価、金融市場全体に影響を与えます。
一般の銀行のように個人や企業と日常的に取引することはありませんが、国全体の経済を支える役割を果たします。
民間の銀行とは性質が大きく異なり、公的機関としての使命を持つ点が特徴です。
業務内容は専門性が高く、調査や分析、政策判断が中心です。
一つひとつの判断が社会全体に波及するため、責任は非常に重いものになります。
その分、国の経済基盤を支えている実感を持てる仕事であり、マクロ経済や金融政策に興味がある人にとっては、非常にやりがいのある環境といえるでしょう。
銀行の種類で変わる?組織ごとのやりがい
銀行員のやりがいは、どの金融機関で働くかによっても大きく変わります。
扱う顧客の規模や業務内容、求められる役割が異なるためです。
大規模な案件を動かす仕事もあれば、特定の地域や顧客と長く向き合う仕事もあります。
ここでは、銀行の種類ごとに感じやすいやりがいの違いを紹介します。
メガバンク
メガバンクでは、取引の規模そのものが大きくなります。
大企業への融資や、数十億円単位のプロジェクトに関わることも珍しくありません。
海外企業や海外拠点と関わる機会もあり、仕事は国内に限られません。
責任は重く、求められる水準も高いですが、その分、自分の判断や関与が与える影響の大きさを実感できます。
若いうちから大きな案件に触れ、金融の最前線で経験を積みたい人にとって、メガバンクは手応えのある環境といえるでしょう。
地方銀行
地方銀行は、特定の地域に根ざして営業する金融機関です。
取引先の多くは地元企業や個人で、経営者や顧客と長く付き合う関係になりやすい点が特徴です。
地域の産業や事情を把握したうえで提案を行うため、机上の数字だけではなく、現場感覚が求められます。
融資や支援を通じて、街の企業が成長していく様子を間近で見られるのは地方銀行ならではです。
転勤範囲が比較的限定されるケースも多く、地域に腰を据えて働きたい人にとってやりがいを感じやすい環境です。
信用金庫・信用組合
信用金庫や信用組合は、利益よりも地域との共存を重視する金融機関です。
取引先は中小企業や個人事業主が中心で、経営者との距離が近く、日常的に相談を受ける立場になります。
決算書だけでなく、人柄やこれまでの経緯を踏まえて判断する場面も少なくありません。
数字を追う営業というより、伴走する支援役に近い感覚で仕事が進みます。
地域の商売や雇用を支える役割を担い、身近な存在として頼られる点にやりがいを感じやすい環境です。
信託銀行
信託銀行では、預金や融資に加えて、不動産、相続、年金といった専門分野を扱います。
顧客の中心は富裕層や大企業で、一度の判断が長期的な資産形成に影響することも少なくありません。
求められるのは幅広い金融知識だけでなく、法律や税務への理解も必要です。
難易度は高いですが、その分、やりがいを感じる銀行といえるでしょう。
ネット銀行
ネット銀行は、店舗を持たず、アプリやオンライン上でサービスを完結させる銀行です。
業務の中心はシステムとデータで、対面営業よりも改善スピードや利便性が重視されます。
新しい機能やサービスを短いサイクルで形にできるため、変化の早さを実感しやすい環境です。
服装や働き方の自由度が高く、リモートワークを取り入れるケースも少なくありません。
従来の銀行の慣習に縛られず、効率やスピードを重視して働きたい人にとって、やりがいを感じやすい銀行といえます。
銀行員に向いている人・向いていない人の特徴
銀行員の仕事は、誰にでも合うわけではありません。
日々お金を扱い、数字と向き合いながら、人や企業との関係を築いていく。
そうした仕事の性質上、向き不向きははっきり分かれます。
性格や考え方によっては、強いやりがいを感じられる一方で、大きな負担になることもあるでしょう。
ここでは、銀行員として働きやすい人の特徴と、向いていない人の特徴を紹介します。
向いている人①:誠実で責任感が強く、約束を守れる人
銀行員は、顧客や企業からお金を預かり、将来に関わる判断を任される仕事です。
だからこそ、何よりも誠実さが求められます。
提出期限を守り、説明した内容に責任を持ち、小さな確認も怠らない姿勢が、信頼につながっていきます。
一度築いた信頼は長く続き、次の相談や取引にもつながっていくものです。
派手な成果よりも、地道な対応を積み重ねられる人ほど、銀行員として評価されやすく、仕事の手応えも感じやすいでしょう。
向いている人②:人と話すのが好きで信頼関係を築ける人
銀行員の仕事は、商品を売る以前に「話を聞く」時間が長くなります。
顧客が何に困っているのか、何を不安に感じているのかを把握できなければ、提案はできません。
世間話の中から本音が見えることもあります。
相手の立場に立って話を聞き、無理のない形を一緒に考えられる人は、自然と信頼を得やすくなります。
人と関わること自体を負担に感じず、関係性を積み重ねていくことに価値を見いだせる人は、銀行員の仕事と相性が良いといえるでしょう。
向いている人③:常に新しい情報を学び続ける知的好奇心がある人
銀行の仕事では、知識の更新が欠かせません。
金利や金融商品だけでなく、法律や税制、経済の動きも変わり続けるため、昨日までの常識が今日には通用しなくなることもあります。
そのため、勉強を「義務」と感じるよりも、新しい情報を知ること自体を楽しめる人におすすめの職業です。
学んだ内容は顧客への提案や判断の質に直結し、知識が増えるほど任される仕事も広がっていきます。
自分の成長を実感しやすい環境といえるでしょう。
向いている人④:ストレス耐性があり、数字への意識が高い人
銀行員の仕事では、常に数字と向き合うことになります。
目標管理や進捗確認が日常的にあり、結果が数字としてはっきり示される環境です。
思うように成果が出ない時期もあれば、上司や周囲からプレッシャーを感じる場面も少なくありません。
そうした状況でも感情に振り回されず、冷静に状況を整理して次の手を考えられる人は、この仕事で強みを発揮できます。
また、数字の変化に敏感で、「なぜ今月は目標を達成できたのか」「なぜこの商品は伸び悩んでいるのか」といった背景まで考えられる人ほど、成長のスピードは早くなります。
ただ数字を追うだけでなく、そこから意味を読み取り、次の行動につなげられるかどうかが重要です。
ストレスを避けようとするのではなく、受け止めながら前に進める人は、銀行員の仕事に向いているといえるでしょう。
向いていない人:変化を嫌う、大雑把な性格、感情的になりやすい人
銀行員の仕事は、確認と判断の連続です。
数字の入力ミスや確認不足が、そのまま顧客の損失やトラブルにつながる可能性があります。
そのため、「だいたいで進めたい」「細部まで気を配るのが苦手」という性格の人には、強いストレスがかかりやすい環境です。
小さなミスも許されない緊張感が常にあるため、神経を使う場面が多くなります。
また、金融業界は制度やルールの変更が頻繁にあり、業務内容も定期的に見直されます。
変化を嫌い、同じやり方に固執したい人にとっては、環境についていくのが難しくなるでしょう。
新しい知識を学び直すことに抵抗がある場合、業務そのものが負担に感じるかもしれません。
さらに、顧客対応では理不尽な要求や厳しい指摘を受ける場面も出てきます。
そうしたときに感情的になりやすい人は、信頼関係を崩してしまうリスクがあります。
銀行員は、冷静さと正確さを求められる職業です。
性格的にこれらが大きな負担になる場合、やりがいよりも苦しさのほうが上回ってしまう可能性が高いでしょう。
銀行員の年収はどのくらい?
銀行員の年収は、他業界と比べても年収は高水準です。
日経転職版の年収調査によると、銀行(都市・信託・信金・信組)の平均年収は783.5万円です。
全体平均と比べても高く、金融業界の中でも安定した収入が見込める職種といえます。
ただし、年収は一律ではなく、年代や役職によって大きく差が出ます。
ここでは、銀行員の年収の目安について解説します。
参照:日経転職版
銀行員の平均年収は783.5万円
日経転職版の年収調査によると、銀行員全体の平均年収は783.5万円で、平均年齢は40歳前後です。
若手のうちは突出して高いわけではありませんが、年齢と経験を重ねるにつれて年収が伸びやすい傾向があります。
短期的に稼ぐ仕事ではなく、キャリアを積み上げることで収入が安定していく点が特徴です。
年代別で見る銀行員の年収推移
年代別に見ると、20代の平均年収は約461万円、30代で約651万円、40代では約950万円まで上がります。
50代になると1,100万円を超え、役職や責任の重さが年収に大きく反映されるようになります。
特に30代から40代にかけての伸び幅が大きく、この時期にどのポジションを任されるかが、その後の年収を左右するといっても過言ではありません。
年収の伸び方から見える銀行員の特徴
銀行員の年収は、年齢とともに段階的に上がっていく傾向があります。
成果が出れば一気に跳ね上がるタイプの仕事ではありませんが、経験や役割に応じて着実に水準が上がります。
安定した収入を前提に、責任ある仕事を任されたい人にとって、おすすめの職業といえるかもしれません。
まとめ
銀行員の仕事には、ノルマや責任の重さといった厳しい側面があります。
しかしその一方で、個人の人生設計や企業の成長に深く関わり、自分の仕事が確かな結果として表れる場面も多くあります。
扱う業務や働く銀行の種類によって、感じられるやりがいはさまざまです。
転職を考える際は、安定性だけでなく、仕事としての手応えや専門性を磨ける環境かどうかも重要なポイントになります。
自分が何を大切にしたいかを整理したうえで、銀行員への転職を検討してみましょう。
話題沸騰中の人気診断ツール
今の仕事、本当にあなたに合っていますか?
転職活動で最も避けたい「ミスマッチ」。 失敗しないキャリア選びの第一歩は、自分自身の特性を客観的に把握することから始まります。「64タイプ性格診断」X 「適職診断」。後悔のない転職のために。まずは自分の適性を確かめてみませんか?
SHARE この記事を友達におしえる!