あなたの残業時間は普通?ブラック企業の基準を徹底解説
はじめに
「自分の残業時間って多いのかな?」と不安に感じている人は少なくありません。
特に日本では、仕事を頑張りすぎてしまう若手ほど「残業が多いのは自分が仕事をこなせないからでは?」と自分を責めがちです。
しかし、これは大きな誤解です。
結論から言うと、残業が多いのはあなたの能力の問題ではなく、“環境の問題であることがほとんど”なのです。
どれだけ真面目で優秀な人でも、人が足りない職場や残業が当たり前の文化にいれば、時間が奪われ続けます。
この記事では、あなたの残業時間が「平均に対してどの程度多いのか」をわかりやすく解説します。
日本の平均残業時間、ブラック企業と判断される法律上の基準、そして残業が増える原因についても丁寧に説明します。
また、「仕事が遅いから残業になる」という自己否定を手放すための考え方や、ブラック企業から抜け出すためのステップも紹介しているので、今の働き方を客観的に見つめ直し、自分の健康と人生を守るための正しい判断ができるようになります。
残業の悩みをひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
まずは、現状を知ることから始めましょう。
残業が多いのは普通?まずは平均値を知ろう
「自分の残業って多いのかな?」と感じたら、まずは世の中の平均残業時間を知ることが大事です。
感覚だけで判断すると「みんな頑張ってるから自分も…」と無理を続けてしまい、気づかないうちに身体も心も疲れてしまいます。
平均を知ることで、今の働き方が普通なのか、異常なのかを冷静に見やすくなります。
ここでは業界別の残業傾向や、残業が多くなる背景、さらに法律上の基準までわかりやすく解説します。
あなたの暮らしや健康を守るためにも、まずは「基準を知る」ことから始めましょう。
日本の平均残業時間|業界別
日本の平均残業時間は月20時間ほどと言われています。
これは、1日あたりにするとおよそ1時間弱です。
ただし、業界によって残業時間にはかなり差があります。
ここでは、代表的な業界の傾向を解説します。
残業が多い業界
・交通状況や天候に左右されやすく、スケジュールが遅れやすい。
・繁忙期や突発的な配送依頼が発生しやすい。
・「今日中」の仕事が多く、結果的に残業が増えやすい業界。
・クライアント向けの資料作成やデータ分析が多い。
・納期前は仕事が集中しやすく、深夜作業になることもある。
・成果物の質が求められるため、作業時間が伸びやすい。
【残業がやや多い・普通の業界】
・新モデルの開発時期など繁忙期が明確。
・製造ラインの調整で残業が発生しやすい。
・時期によって「多い月・少ない月」の波がある。
・求職者との面談や連絡が夕方〜夜に発生しがち。
・企業側との調整も多く、業務が後ろにずれやすい。
・忙しい時期と落ち着いている時期の差が大きい。
【残業が少なめの業界】
・シフト制のため、働く時間が明確になりやすい。
・営業時間が決まっており、大きく伸びることは少ない。
・ただし、人手不足の店舗は残業が増えるケースもある。
・こちらもシフト制のため、定時がはっきりしている。
・閉店時間が決まっているため、長時間残業にはなりにくい。
・繁忙期(セール時期)は残業が一時的に増えることがある。
このように、残業時間は業界によって大きく異なります。
平均20時間という数字はあくまで「全体の目安」であり、あなたの業界の特性を知ることで、自分が多いのか、普通なのかを判断しやすくなります。
同業界でも職種ごとによって異なる
業界ごとの平均残業時間はあくまで「ざっくりした目安」でしかありません。
同じ業界でも、職種が違うだけで残業時間は大きく変わるからです。
たとえば、営業職はクライアント対応が多く、訪問や商談が夕方に入ることもあるため、業務が押して残業が増える傾向があります。
それに対して、事務職は社内業務が中心のため、定時で終わりやすいケースも多いです。
また、プロジェクト単位で動く職種は、納期が近づくと残業が増えることがあります。
逆に、シフト制の職種は勤務時間が決まっているため、大幅に伸びづらい傾向があります。
つまり「業界平均=自分の残業時間」ではないということです。
あなたが属する会社、部署、職種によって残業の発生しやすさは大きく変わるため、「業界の傾向+職種の特性」の両方から見ることが大切です。
あなたの残業時間は多い?少ない?判断基準をわかりやすく解説
自分の残業が多いのか少ないのか判断するには、平均と比較することが最もシンプルです。
まずは業界全体の平均が月20時間前後であることを踏まえ、あなたの業界の特徴も考慮します。
たとえば残業が多い業界にいて月30時間なら「やや多い」、残業が少ない業界で30時間なら「かなり多い」可能性があります。
さらに、職種の特性も加味しましょう。
営業や企画のようにクライアント対応が多い職種は、事務職より残業が発生しやすいです。
そのため、同じ数字でも「その職種としては普通」なのか「明らかに多い」のかが変わります。
また、数字だけでなく生活への影響も大事な基準です。
「家に帰ると何もできない」「休みの日も疲れが取れない」と感じるなら、残業が多すぎるサインです。
身体が休まらない状態は働き方として危険です。
「平均」「業界」「職種」「体の負担」、この4つを合わせて判断すると、自分の残業の多さを冷静に理解できます。
残業時間の“法律的な”ブラック基準
世の中には「忙しいのは普通」と思い込んでいる人も多いですが、法律では残業の上限がはっきり定められています。
労働基準法では、原則として1日8時間・週40時間を超える労働は残業となり、36協定を結んだ場合でも、月45時間・年360時間が基本の上限です。
さらに覚えておきたいのが、いわゆる過労死ラインです。
これは「健康を害する恐れが非常に高い」とされる残業時間の目安で、月80時間以上の残業が続くと危険とされています。
月80時間は「1日4時間残業を20日続ける」計算なので、かなりハードな働き方です。
また、残業代が支払われない、申請しづらい空気がある、長時間労働が常態化している場合も、ブラック企業の可能性が高くなります。
法律はあなたを守るためにあります。
もし今の働き方が法律の基準を大きく超えているなら、それは「あなたの努力不足」ではなく、会社の仕組みに問題があると考えるべきです。
健康を守るためにも、自分の残業が法律的にどの位置にあるか、一度しっかり確認しておきましょう。
残業時間の”許容範囲”とは?シミュレーションしてみよう
「残業がつらい」と感じるかどうかは、人によって違います。
しかし、その判断をするときにぜひ考えてほしい基準があります。
それがプライベートの時間をどれだけ確保できているかです。
仕事は本来、生活を安定させるための手段です。
仕事のために生活が壊れてしまっては、本末転倒と言えます。
残業時間が増えるほど、自由な時間や休息は確実に減っていきます。
ここでは、月ごとの残業時間をもとに、どんな生活になりやすいのかを想定したシミュレーションをご紹介します。
今の働き方が自分にとって無理のないものか、ブラック企業の残業時間に近づいていないかを考える材料にしてください。
月10時間の残業
月10時間の残業は、働き方としてかなり余裕がある状態です。
1日あたりに直すと、平均で20〜30分ほどの残業になります。
そのため、ほとんどの日は定時で退社でき、「今日は少しだけ片付けをして帰ろう」といった感覚に近いでしょう。
繁忙と閑散の波が激しい会社でも、1時間残業の日もあればほとんど定時ピッタリで上がれる日があったりと、ある程度ゆとりを持って生活ができます。
平日の夜は早く帰って自炊をしたり、ドラマや動画を見たり、趣味の時間を楽しんだりする余裕があります。
スキルアップのための習い事に通うのも余裕です。
このように、月10時間残業の場合は睡眠時間も削られにくく、生活リズムが安定しやすいのが特徴です。
体力的・精神的な負担も少なく、仕事へのモチベーションを保ちやすい状態と言えます。
もしこのレベルで「つらい」と感じる場合は、仕事内容や人間関係など、残業以外の原因が隠れている可能性もあります。
客観的にはホワイトに近い働き方なので、ネガティブな要素があればまずそれを解明するようにしましょう。
月20時間の残業
月20時間の残業になると、1日あたり約1時間の残業が発生します。
1時間程度なので、その日に終わらなかった軽い残務などが多いでしょう。
ただし、毎日同じように残業するとは限らず、定時で帰れる日と、1〜2時間残る日が混ざるのが一般的です。
そのため、予定を立てづらくなったり、「今日は早く帰れると思っていたのに」と感じることも出てきます。
それでも、平日に最低限の自由時間は確保でき、休日を使ってしっかりリフレッシュすることは可能です。
一方で、忙しい時期が続くと、疲れが抜けにくくなり、気づかないうちにストレスがたまりやすくなります。
このラインは「許容範囲」と感じる人も多いですが、長期化すると負担になりやすいため、自分の体調や気持ちを定期的に見直すことが重要です。
月40時間の残業
月40時間の残業は、明らかに負担が大きい働き方です。
1日あたり2時間前後の残業が当たり前になり、帰宅時間は夜遅くなります。
また、この働き方は日によって残業時間の波があることが多く、例えば「この日は1時間だけだけど、この日は3時間も残業」といったケースも少なくありません。
家に帰っても、食事と最低限のことを済ませたらすぐ寝るだけ、という生活になりがちです。
平日は自分の時間がほぼなく、心身ともに余裕を失いやすくなります。
また、せっかくの休日も疲れを取ることが優先になり、外出や趣味を楽しむ気力が湧かない人も多いです。
この状態が続くと、イライラしやすくなったり、集中力が落ちたり、最悪の場合体調不良を感じることも増えます。
実際に「残業が多すぎる」と感じて転職を考える人の多くは、月40時間前後の残業を経験しています。
無理を続ける前に、働き方を見直すサインだと考えるべきでしょう。
「忙しいのは当たり前」ではなく、“異常”の可能性もある
残業が続くと、「忙しいのは社会人だから当たり前」と感じてしまう人もいます。
とくに新卒などで世の中の当たり前がまだ分からない人は、「これが社会人の日常なんだ」「新人の間は仕方ないんだ」と我慢してしまう人もいるでしょう。
しかし、それはとても危険です。
残業が常態化すると、感覚がマヒして異常に気づけなくなります。
いわゆる「社畜」の状態です。
毎日遅くまで働くことが普通になり、体の不調や心のストレスを見逃してしまうかもしれません。
そして気づいたときには、眠れなくなったり、やる気が出なくなったりすることもあります。
長時間残業は、決して美徳ではありません。
そもそも、「残業を頑張る=仕事を頑張る」ことではないのです。
ブラック企業の残業時間に慣れてしまう前に、「これは本当に普通なのか?」と立ち止まって考えてみてください。
違和感を覚えた時点で、環境を見直す勇気を持ちましょう。
残業が多いのはあなたのせいではない!
残業時間が長くなると、「自分の仕事が遅いからだ」「要領が悪いから仕方ない」と、自分を責めてしまう人は少なくありません。
しかし、残業が多い原因の多くは個人ではなく環境の問題です。
業務量に対して人手が足りていなかったり、無理な納期が当たり前になっていたり、残業を前提とした働き方が放置されている職場は決して良いとは言えません。
こうした職場では、どれだけ頑張っても残業は減らないと考えましょう。
特に「ブラック」と言われる企業では、長時間労働が「普通」「当たり前」とされがちです。
しかし、それは決して正常な状態ではありません。
まずは、「残業が多いのは自分のせいではないかもしれない」と気づくことが大切です。
その視点を持つだけで、今の働き方を冷静に見直せるようになります。
真面目な人ほどブラックにハマりやすい理由
ブラック企業にハマりやすいのは、意外にも真面目で責任感が強い人です。
真面目さゆえに、「頼まれた仕事は断れない」「周りに迷惑をかけたくない」と考えがちなのです。
本来は断るべき無理な依頼や過剰な業務量も、すべて引き受けてしまいます。
その結果、上司や会社側も、その姿勢に甘えやすくなります。
明らかにタイトすぎる納期の仕事を一度引き受けると、「この人に頼めばやってくれる」と思われてしまい、仕事がどんどん集中します。
さらに、真面目な人ほど弱音を吐きません。
残業が増えても我慢し続けます。
すると、会社は問題に気づかない、もしくは気づいていても改善しません。
こうして、長時間労働が固定化するのです。
自分でも、「期待されているからこそ」「仕事を与えてくれること自体がありがたいことだ」と無理に自己解決してしまうこともあり、負のループに陥ります。
ブラックな環境ほど、真面目な人が損をしやすい構造になっているのです。
若手がサービス残業を抱え込みやすい構造
若手社員がサービス残業を抱え込みやすいのは、本人の意識だけでなく、職場の構造そのものが原因である可能性が高いです。
特に入社して間もない時期は、「自分はまだ仕事ができない」「周りよりも知識や経験が足りない」と感じやすいものです。
そのため、本来であれば業務時間内に終わらない仕事量であっても、「時間がかかるのは自分のせいだ」と思い込み、残業代を申請せずに作業を続けてしまいます。
また、若手ほど評価を気にしがちです。
「残業を断ったらやる気がないと思われるのでは」「迷惑をかけたくない」と考え、無理をしてしまいます。
さらに問題なのは、上司や会社側がそれを前提に仕事を振っているケースです。
若手が黙って残業することで業務が回ってしまい、結果として人員不足や業務過多が放置されます。
しかし、本来のホワイト企業であれば、若手こそ丁寧に業務量を調整し、残業をさせない体制を整えています。
サービス残業が当たり前になっている職場は、個人ではなく環境に問題があると考えるべきです。
「残業が多い=仕事ができない」ではない事実
残業が多いと、「仕事が遅い人」「要領が悪い人」というイメージを持たれがちです。
特に若手人材の場合、仕事の平均スピードを把握するのが難しいため、自分を過小評価して「仕事が遅い人」というレッテルを貼ってしまいます。
しかし、これは大きな誤解です。
実際には、仕事ができる人ほど残業が増えるケースも多いのが現実です。
なぜなら、仕事が早く正確な人は、周囲から頼られやすいからです。
「あの人に頼めば安心」と思われ、業務が集中します。
また、断るのが苦手な真面目な人ほど、仕事を抱え込みやすくなります。
その結果、業務量が限界を超え、残業時間が増えてしまうのです。
つまり、残業が多いからといって、能力が低いわけではありません。
むしろ、会社の仕事の振り分け方や管理体制に問題がある場合がほとんどです。
自分を過小評価せず、客観視して適切な仕事量かどうかを見極めてみましょう。
働きやすさ抜群!ホワイト企業の特徴
残業時間が原因で転職活動を検討している人のほとんどは、「次こそはホワイト企業に行きたい!」という気持ちなのではないでしょうか。
しかし、転職サイトを網羅してもホワイト企業を見極めることは非常に難しいものです。
求人内容には良いアピールポイントが書いてあっても、実際にはわかりません。
そこでこの章では、残業が少なく「ホワイト企業」と呼ばれる企業の特徴や、残業が少ない業界・職種についてご紹介します。
ぜひ、これから転職先を見つける際の参考にしてください。
残業ほぼゼロの会社の特徴
残業がほぼないホワイト企業には、はっきりとした共通点があります。
まず大きいのが、業務量が適切に管理されていることです。
仕事が一部の人に集中しないよう、チームで役割分担ができています。
人手不足を放置せず、必要に応じて採用も行います。
そのため、無理な残業が発生しにくい環境です。
次に、仕事の進め方が効率的という特徴があります。
無駄な会議が少なく、目的がはっきりした環境です。
資料作成や報告もシンプルで、「とりあえず残る」という文化がなく、定時で帰ることが当たり前になっています。
また、上司や会社が残業をよしとしていない点も重要です。
管理職が率先して早く帰るため、部下も帰りやすくなります。
残業は例外的なものと考えられており、事前の申請が必要な会社も多いです。
さらに、成果で評価する制度が整っています。
長く働いたかどうかではなく、決められた時間でどんな成果を出したかを見ています。
そのため、ダラダラ残業する人が評価されることはありません。
このように、残業ほぼゼロの会社は「個人の頑張り」に頼らず、仕組みと環境で残業を減らしています。
面接や説明会で質問の機会があれば、ぜひこうした環境面について聞いてみるのも良いでしょう。
残業の少ない業界・職種の例
「残業時間が長い会社=当たり前」と思っている人も多いですが、実は残業が少ない業界や職種ははっきり存在します。
ここでは、比較的残業が少ない傾向にある業界・職種を分かりやすく紹介します。
自分の働き方を見直すヒントとして参考にしてください。
① 公共性が高い業界
・公務員
・独立行政法人
・学校法人
これらの業界は、労働時間の管理が厳しく、サービス残業が起きにくいのが特徴です。
定時退社が基本で、残業があっても事前申請が必要なケースが多いです。
安定した働き方を求める人には向いています。
② 事務・バックオフィス系職種
・一般事務
・経理
・総務
・人事
バックオフィス職は、業務量が比較的安定しており、突発的な残業が少ない傾向があります。
月末月初など忙しい時期はありますが、毎日長時間残業になるケースは少なめです。
③ IT業界の一部職種
・社内SE
・インフラ保守
・運用監視
IT業界=激務というイメージがありますが、社外対応が少ない職種は残業が少ないことも多いです。
特に社内SEは、スケジュール管理がしやすく、比較的落ち着いて働けます。
④ ルーティン業務が多い業界
・製造業(工場の間接部門)
・物流管理
・品質管理
業務内容が決まっているため、突発的な仕事が少なく、残業が発生しにくい傾向があります。
勤務時間が明確なのも特徴です。
⑤ ホワイト志向の企業が多い業界
・ITベンチャーの一部
・SaaS企業
・人材・教育業界の一部
成果重視で働き方改革を進めている企業では、無駄な残業を良しとしない文化があります。
同じ業界でも、会社選びで残業時間は大きく変わります。
残業が少ないかどうかは、「業界×職種×会社」の組み合わせで決まります。
今の残業時間がつらいと感じているなら、環境を変えることも立派な選択です。
自分に合った働き方を知ることが、ブラック企業を避ける第一歩になります。
今の会社がブラックかも…判断ポイント一覧
「今の会社がブラックと呼べるか、基準がわからない」という人も多いでしょう。
実は、ブラック企業には共通した分かりやすいサインがあります。
特にブラック企業の残業時間の問題は、気づかないうちに心や体を追い込む原因になります。
この章では、今の会社が本当に普通なのか、それとも危険な状態なのかを判断するポイントをまとめます。
1つでも当てはまる場合は、働き方を見直すきっかけにしてください。
労働時間の記録が不透明
出退勤時間がきちんと記録されていない会社は要注意です。
そもそもタイムカードがなかったり、打刻しても修正を求められるのは労基法的にもグレーゾーンです。
自己申告制で管理がゆるい場合も危険と言えるでしょう。
こうした環境では、実際の残業時間が正しく把握されません。
結果として、残業時間が見えない形で増えていきます。
また、「だいたいこのくらいで書いて」と上司から言われるケースも危険です。
本来、労働時間は会社が正確に管理すべきものです。
それが曖昧な職場は、長時間労働を軽く考えている可能性があります。
記録が不透明な状態が続くなら、正常な職場とは言いづらいでしょう。
常に人手不足で新人がすぐ辞める
あなたの会社は慢性的に人手不足で、常に求人募集をしていませんか?
もちろん、事業成長のために採用活動を積極的にしているホワイト企業もありますが、新人が入っても数か月で辞めていくような環境なら「ブラック企業」と言えるでしょう。
人が定着しない原因の多くは、長時間労働や過度な残業、その環境を改善しない会社の姿勢にあります。
本当に優良な環境なら、定着率を改善しようという企業努力が見えてくるはずです。
残業時間が多い職場では、仕事量に対して人が足りず、一人ひとりの負担が大きくなります。
その結果、疲れ切って辞める人が後を絶ちません。
人手不足が慢性化しているのに、改善しようとしない会社は要注意です。
残業代が支払われない・申請しづらい空気
残業代が出ないケースや、もしくは出るはずなのに申請しづらい空気がある環境は、ブラック企業の代表的な特徴です。
「みんな申請していないから」「空気を読め」と言われる環境も異常と言えます。
なお、いわゆるサービス残業を強いられる環境の多くが”みなし残業”と呼ばれる、残業代(固定残業代)が月給に含まれているパターンの雇用契約をしています。
みなし残業とは、あらかじめ一定時間分の残業代が給与に含まれている仕組みです。
そのため、まずは自分の残業が「みなし残業の範囲内かどうか」を確認する必要があります。
確認方法はシンプルです。
①雇用契約書や求人票で「みなし残業〇時間」と書かれているかを見る。
②実際の月の残業時間を計算する。
③実残業時間がみなし残業時間を超えているかを比べる。
たとえば、みなし残業20時間なのに、実際は30時間残業している場合、超えた10時間分の残業代は本来支払われるべきです。
それでも「申請すると嫌な顔をされる」「暗黙の了解で申請できない」職場は危険です。
制度以前に、社員を守る意識が低いと言えます。
残業代の扱いがあいまいな環境は、早めに見直すことが大切です。
休日でも連絡が来る・休めない
本来は公休日であるにもかかわらず、仕事の連絡が頻繁に来るような環境ではありませんか?
出勤こそしなくても、実質は常に仕事のことを考えていないといけないような状態も危険信号です。
休みの日に心と体を休められないと、疲労はどんどんたまります。
本当に良い環境なら、仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけられるよう、配慮してくれるはずです。
また、毎日の残業時間が多い会社ほど、「休日対応も当たり前」という考え方が根づいています。
緊急でもないのに連絡が来たり、対応しないと評価が下がったりする環境は、長く働ける職場とは言えません。
休めない働き方が続くなら、早めに見直すことが大切です。
ブラック環境から抜け出すためのステップ
「残業時間が多いのは仕方ない」「自分が我慢すればいい」そう思い続けていると、心も体もすり減ってしまいます。
ブラック企業から抜け出すためには、感情だけで動くのではなく、順番に行動することが大切です。
今の状況を正しく把握し、少しずつ外に助けを求めていきましょう。
ここでは、ブラック環境から抜け出すために、誰でも今日からできる4つのステップを紹介します。
1.労働時間の記録
まず最初にやるべきことは、自分の労働時間を正確に記録することです。
ブラック企業では、残業時間が正しく管理されていないことが多くあります。
タイムカードが形だけだったり、サービス残業が当たり前になっていたりします。
出社時間、退社時間、休憩時間は毎日メモしましょう。
手帳でもスマホのメモでも構いません。
可能であれば、メールの送信履歴やPCのログイン時間も残しておくと安心です。
労働時間を見える化すると、「自分がどれだけ働いているか」を客観的に判断できます。
月の残業時間が異常に多い場合、それは立派なブラック環境のサインです。
この記録は、相談や転職の際の大切な証拠にもなります。
まずは事実を把握することが、抜け出す第一歩です。
2.体調のチェック(ストレスチェック)
次に大切なのは、自分の体と心の状態を確認することです。
ブラック企業で働き続けると、知らないうちに限界を超えてしまうことがあります。
「寝ても疲れが取れない」「朝起きるのがつらい」「仕事のことを考えるとお腹が痛くなる」こうした状態は、体が出している危険サインです。
仕事と体調の影響を判断するには、厚生労働省のストレスチェックや、簡単な診断ツールを使うのがおすすめです。
数分でできるものでも、今の状態を知るきっかけになります。
体調を崩してからでは、転職活動も難しくなります。
「まだ大丈夫」と思わず、早めに自分を守る意識を持ちましょう。
あなたの体と心は、仕事よりもずっと大切です。
3.信頼できる相手に相談する
限界を感じた時、一人で抱え込むことは、とても危険です。
ぜひ信頼できる誰かに相談しましょう。
家族や友人、職場の外の人でも構いません。
「残業時間が多い」「もう限界かもしれない」そう正直に話すだけでも、気持ちは軽くなります。
ブラック環境にいると、判断力が鈍ってしまいます。
だからこそ、信頼できる相手から客観的な意見を聞いてもらうことが重要です。
第三者の意見を聞くことで、「その環境は普通じゃない」と気づけることもあります。
自分では当たり前だと思っていた働き方が、実はブラックだったと分かるケースも多いです。
相談することは、弱さではありません。
自分を守るための、立派な行動です。
4.転職エージェントに相談する
ブラック企業の環境から本気で抜け出したいなら、ぜひ転職をしましょう。
その際の転職活動方法としておすすめしたいのが、転職エージェントへ相談することです。
転職エージェントは転職のプロであり、国内企業の「平均的な残業時間」や「働きやすさ」を把握しています。
そのため、「今の会社が異常なのか」「どんな会社がホワイトなのか」を客観的にアドバイスしながら転職活動をサポートしてくれます。
残業時間が少なく、労働環境が整っている企業を紹介してもらえる可能性も高まるでしょう。
自分一人で求人を探すと、基準や応募先企業の実態が分からず、またブラック企業を選んでしまうリスクがあります。
エージェントを使えば、内部事情や実際の働き方も含めて情報を得られます。
今すぐ転職しなくても、「まずは話を聞く」スタンスで利用してみるのもおすすめです。
市場を知って視野が広がることで、進むべき方向性が見えてくるでしょう。
「このままでいいのかな」と感じた時点で、行動する価値は十分あります。
ストレスを感じたら早めの転職活動がおすすめ
残業時間が長い状態が続き、「なんとなくしんどい」「休んでも疲れが取れない」と感じているなら注意が必要です。
ストレスを甘く見て我慢を続けると、心や体に大きな負担がかかります。
最初は小さな違和感でも、放置すると不眠や体調不良、仕事への意欲低下につながることもあります。
そうなる前に早めに行動しましょう。
転職を考えることは逃げではなく、自分を守る行動です。
特に、ブラック企業の長い残業時間が当たり前になっている環境では、自分では正常な判断がしづらくなります。
「もう少し頑張れば慣れるはず」と思っても、環境そのものが変わらなければ状況は良くなりません。
一人で悩むのがつらい場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
エージェントなら、残業時間や職場環境といった表に出にくい情報も含めて教えてくれます。
なお、アゲルキャリアは特に若手人材の転職活動成功事例が多く、ブラックな働き方に悩む人のサポートに強いエージェントです。
マンツーマンかつ時間をかけて丁寧な面談をしているので、今のストレスが本当に限界なのか、第三者の目線で整理する目的でも使ってみてください。
我慢を続けるより、少し動いてみることが大切です。
自分の人生を守るためにも、早めの行動を意識しましょう。
まとめ
あなたの残業時間が普通かどうかは、他社や平均と比べてみると一目で分かります。
毎日遅くまで働くのが当たり前だと思っていたとしても、実はそれがブラック企業の基準に近いケースも少なくありません。
まずは「世の中ではどれくらい働いているのか」を知ることが大切です。
そして、残業が多いのはあなたの能力や努力不足のせいではありません。
仕事量が多すぎる、常に人手不足、残業を前提とした体制など、原因の多くは会社の環境にあります。
真面目な人ほど無理をしがちですが、自分を責める必要はまったくありません。
さらに知っておいてほしいのは、残業ゼロ、またはほとんど残業がない会社も当たり前のように存在するという事実です。
むしろ、働きやすい環境の方が成果を出している人がたくさんいます。
「残業が多いのは仕方ない」と我慢し続けなくても大丈夫です。
もし今の働き方に少しでも不安や違和感があるなら、1人で抱え込まず、プロに相談することをおすすめします。
転職エージェントなら、現状の整理から求人選び、退職までをまとめてサポートしてくれます。
「働き方を変えたい」と思った今が行動のチャンスです。
心と体を守るためにも、自分に合った環境を選ぶ一歩を踏み出してみましょう。
話題沸騰中の人気診断ツール
今の仕事、本当にあなたに合っていますか?
転職活動で最も避けたい「ミスマッチ」。 失敗しないキャリア選びの第一歩は、自分自身の特性を客観的に把握することから始まります。「64タイプ性格診断」X 「適職診断」。後悔のない転職のために。まずは自分の適性を確かめてみませんか?
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