
【第二新卒】20代で年収500万円は目指せる?おすすめの業界・職種も解説
はじめに
「20代で年収500万円」は夢ではなく、十分に実現可能な目標です。
特に第二新卒というキャリアの転機をうまく活かせば、年齢にとらわれず高収入を狙えるチャンスがあります。
この記事では、20代で年収500万円を達成する人の割合や生活実態に加え、収入を得やすい業界・職種、さらに効率的な転職方法までを徹底解説。
将来の収入アップを目指すあなたに向けて、役立つ情報をわかりやすくお届けします。
【第二新卒】20代で年収500万円以上は勝ち組?
第二新卒として社会に出たばかりの20代で、すでに年収500万円以上を稼いでいる人は、まさに「勝ち組」ともいえる存在です。
しかし、実際にどのくらいの人がこの水準に達しているのでしょうか。
また、年収500万円という金額は、同世代や全世代の中でどのような位置づけなのでしょうか。
ここからは、最新の統計データをもとに、20代で年収500万円以上を得ている人の割合や、全体との比較を通して解説します。
20代で年収500万円以上の人の割合
20代で年収500万円以上を稼いでいる人は、実はかなりの少数派です。
厚生労働省の調査によると、20代前半(20〜24歳)でこの水準に達している人はほとんどおらず、全体のわずか数パーセントです。
20代全体でも10%前後にとどまります。
つまり、20代で年収500万円を得ている人は、10人に1人いるかいないかというレベル。
大多数が年収300万〜400万円台の中で、500万円以上を稼ぐ人は、高所得であることがわかります。
このように、20代で年収500万円を実現している人は、限られた業界・職種で活躍する一部の人に集中しており、第二新卒の段階でこの水準に達するのは、まさに「キャリアの勝ち組」と呼ばれるにふさわしいポジションです。
全世代で年収500万円以上の人の割合
年収500万円という基準が、20代に限らずどれほどの水準なのかを知るために、全世代を対象とした平均や分布を見てみましょう。
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和5年分)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は523万円です。
300万円〜400万円が16.3%、400万円〜500万円が15.4%、そして、年収500万円以上の人の割合は全体の約33.8%にとどまっています。
つまり、約7割以上の人が500万円未満であるということです。
この数字は、経験豊富な世代も含めた統計であることを考慮すると、20代で年収500万円を達成していることがいかに突出しているかが分かります。
全世代で見ても上位約3割に入る水準を、キャリア初期の20代で達成していることになるのです。
【第二新卒】20代で年収500万円以上の人の男女比
20代で年収500万円を超えること自体が珍しい中で、その中でも男女の分布には差が見られます。
日本の給与水準は、性別によって大きな違いがあるのが現状です。
では、第二新卒世代である20代で、年収500万円以上を得ているのは男性・女性どちらが多いのでしょうか。
ここからは、最新の統計をもとに、男女別の平均年収を解説します。
20代男性の平均年収
国税庁が公表した「民間給与実態統計調査(令和5年分)」によると、20代男性の平均年収は、年齢が上がるにつれて大きく変化します。
20代(20〜24歳)の男性の平均年収はおよそ360万円。
また、先にも解説しましたが、全世代の平均年収は523万円であることから、20代後半で年収500万円を超えるというのは、すでに平均年収に達していることを意味します。
事業所の規模によっても差はあり、大手企業に勤めている場合は、同年代でも比較的高い年収を得ている傾向があります。
このような背景からも、20代男性で年収500万円を達成している人は、やはりごく一部に限られていると言えるでしょう。
20代女性の平均年収
最新の「民間給与実態統計調査(令和5年分)」によると、20代女性の平均年収は男性と比較してやや低めの傾向にあります。
20代の平均年収はおよそ337万円。
一方、全世代の女性の平均年収は約315万円で、20代後半の女性はすでにこの水準を上回っていることがわかります。
しかし、20代で年収500万円を達成している女性は非常に少ないと推定されます。
また、全体の傾向としては、男性よりも年収が届きにくい構造が依然として残っており、性別による賃金格差の現実が浮き彫りになっています。
【第二新卒】20代で年収500万ある人の生活レベル
「年収500万円」という数字だけを見ると、堅実な生活が送れそうなイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
とくに社会人経験が浅い20代にとっては、大きな節目となる金額です。
しかし、その実態は年齢や職種、地域、ライフスタイルによって大きく異なります。
ここからは、年収500万円という水準で実際にどの程度の手取りがあるのか、また日常生活にどれほどの余裕が生まれるのかを解説します。
将来を見据えたキャリア設計やライフプランを考えるうえでの現実的な指標として、ぜひ参考にしてください。
年収500万円の場合の手取りは?
年収500万円という金額は、額面上では高収入に見えますが、実際に手元に残る金額はさまざまな控除によって大きく変わります。
ここでは、20代の独身会社員をモデルに、社会保険料や税金などを差し引いた「手取り額」の目安を見ていきましょう。
一般的に、年収500万円の場合、社会保険料・所得税・住民税などを差し引いた年間の手取り額はおよそ375万円から425万円前後になります。
月額に換算すると、約31万〜35万円程度が目安です。
なお、扶養の有無や居住地域によって住民税率が変わる場合もあるため、正確な金額は個別に異なります。
また、ボーナスの有無や支給タイミングによっても、月々の可処分所得に差が出る点には注意が必要です。
このように、年収500万円は「ゆとりある生活」を実現できる水準ではあるものの、税引き後の実収入を理解すると、そこまで余裕があるとは言えないかもしれません。
年収500万円の消費支出の例
年収500万円という水準に達していても、実際にどれほどの生活ができるのでしょうか。
まず単身世帯の場合、月々の食費はおよそ4万円。
住居費は地域や住まいの形態によって異なりますが、6万〜8万円前後が目安となります。
さらに、光熱・水道費に1万円、交通・通信費には2万〜3万円程度がかかり、趣味や娯楽、交際費なども含めると、月の総支出はおおよそ16万〜20万円となるケースが一般的です。
一方、夫婦共働きや子どもなしの二人以上世帯では、当然ながら出費も増えます。
食費は月8万円、住居費は8〜10万円が相場です。
光熱費や通信費などを加えると、合計で月25万〜30万円ほどの支出になる傾向があります。
教育費や保険料、貯蓄額によっては、さらに余裕が求められるケースも少なくありません。
このように、年収500万円は決して「贅沢ができる」水準ではないものの、日々の生活にゆとりを感じられるラインであることは確かです。
収入のうちどれだけを「使えるお金」として計画的に管理できるかが、生活の質を左右するといえるでしょう。
【第二新卒】20代で年収500万が狙える業界は?
20代で年収500万円を実現するには、努力やスキルだけでなく、「どの業界で働くか」が大きなカギを握ります。
実際、同じ働き方をしていても、業界によって収入の伸び方には明確な違いがあるのです。
たとえば、電力・ガス・金融・情報通信といった業界は、全体的に給与水準が高く、20代でも年収500万円に到達しやすい傾向があります。
こうした分野では、若いうちから責任あるポジションを任されたり、成果に応じた報酬制度が導入されていることも少なくありません。
ここからは、「第二新卒」でもチャレンジしやすく、なおかつ高収入を狙いやすい業界をピックアップして、その特徴や働き方の傾向を紹介します。
電気・ガス・熱供給・水道業
安定性と高収入の両方を兼ね備えているのが、「電気・ガス・熱供給・水道業」です。
インフラ事業として国民生活を支えるこの分野は、景気の影響を受けにくく、企業規模も大きいため、全体的に給与水準が高い傾向があります。
この業界の平均年収は600万円以上です。
特に大手電力会社や都市ガス企業、水道事業者などでは、若手社員でも基本給が高く、各種手当や賞与の水準も安定しています。
また、第二新卒での転職においても、技術職や保守・運用系のポジション、さらには法人営業や企画など、文理問わず活躍の場がある点も魅力です。
「将来の安心感」と「早期の高収入」を両立したい方にとって、非常に有力な選択肢といえるでしょう。
金融業,保険業
金融・保険業界も、20代で年収500万円超えを狙いやすい代表的な分野のひとつです。
メガバンクや大手証券会社、保険会社では、初任給の水準が高く、昇給ペースも比較的早い傾向があります。
とくに営業職やアナリスト、ファイナンシャルプランナーなどの職種では、実績に応じて報酬が上乗せされるインセンティブ制度が導入されていることも多く、若いうちから高年収を実現するチャンスが広がっています。
金融・保険業界においても年収500万円以上を十分目指せるため、全業種平均と比べても明らかに高水準です。
安定したビジネスモデルと社会的信頼性の高さから、福利厚生や教育制度も充実しており、キャリアの土台づくりにも適した業界といえるでしょう。
第二新卒としての転職においても、営業経験やコミュニケーション力が評価されやすく、未経験からチャレンジできるポジションも多いため、将来性と収入のバランスを重視する人におすすめです。
情報通信業
ITやインターネット、通信インフラなどを担う「情報通信業」は、近年ますます注目を集めている業界です。
システム開発やデータ解析、ネットワーク管理といった専門職に加え、Webマーケティングやカスタマーサポートなど多様な職種が存在し、第二新卒からのチャレンジも比較的しやすい領域といえます。
この業界の特徴は、成果主義やスキルベースの評価が浸透している点にあります。
若いうちから裁量の大きな業務を任されることも多く、それが早期の昇給・昇進につながりやすい土壌を形成しています。
総務省の統計によれば、情報通信業では年収500万円以上もらっている人も多く、他業界と比較しても高い水準にあります。
特にITエンジニアやプログラマー、データサイエンティストといった技術職では、20代で年収600万円を超えるケースも珍しくありません。
スキルを磨けば磨くほど市場価値が高まる業界であるため、第二新卒としての再スタートにおいても、今後のキャリアを大きく飛躍させられる可能性があります。
学術研究,専門・技術サービス業/教育,学習支援業
知識やスキルを活かして働ける分野として、「学術研究」「専門・技術サービス業」「教育・学習支援業」も注目すべき業界です。
コンサルティングや設計・開発、研究職などの高付加価値な仕事が多く、専門性の高さが年収にも直結する傾向があります。
総務省の統計によると、これらの業界では給与だけでも550万円以上。
特に、研究開発系や士業(弁理士・税理士・技術士など)、大学・専門学校の講師などでは、高いスキルや資格が求められる分、報酬水準も安定しています。
一方で、教育・学習支援業に関しては、公共性の高い仕事であるために給与が低いケースもありますが、私立教育機関や専門分野に特化した塾・講座などでは、実力や成果次第で高収入も十分に可能です。
この業界は「自分の専門性を社会に還元したい」「知的な仕事でキャリアを築きたい」と考える第二新卒にとって、やりがいと収入のバランスを取れる選択肢といえるでしょう。
製造業
ものづくり大国・日本を支える「製造業」は、伝統的ながらも根強い人気を持つ業界の一つです。
自動車、電機、精密機器、化学、食品など分野が幅広く、技術力と生産体制の安定性から、給与水準も全体的に高い傾向があります。
総務省の統計によれば、製造業における平均給与は、533万円以上。
特に大手メーカーやグローバル企業では、初任給も高めに設定されており、若いうちから安定した収入を得やすい環境が整っています。
また、昇給・賞与制度が明確で福利厚生も充実しているため、長期的なキャリア形成にも適しています。
第二新卒として製造業へ転職する場合、技術職だけでなく、生産管理、品質保証、営業、企画など文系出身者にも門戸が開かれており、「手に職」と「安定収入」を両立させたい方にとって非常におすすめです。
【第二新卒】20代で年収500万が狙える職種
業界選びと同じくらい重要なのが「どんな職種に就くか」です。
たとえ給与水準の高い業界にいても、職種によって年収の伸び方には大きな違いがあります。
特に20代で年収500万円を目指すなら、早期に成果が評価されやすい職種や、専門性を活かせる分野を選ぶことが重要です。
ここでは、第二新卒として未経験からでもチャレンジ可能で、実際に高収入を実現している例が多い職種をピックアップ。
それぞれの仕事の特徴やキャリアの広がりについて、解説します。
コンサルタント
論理的思考力や分析力を武器に、企業や組織の課題解決を支援する「コンサルタント」は、20代で年収500万円以上を狙いやすい代表的な職種のひとつです。
戦略立案から業務改善、IT導入支援まで幅広い分野で活躍できるため、若手のうちから重要なプロジェクトに関わる機会も豊富にあります。
特に総合コンサルファームや外資系企業では、成果に応じた年収体系が整っており、実力次第で20代前半から年収600万円以上を実現するケースも珍しくありません。
また、未経験からでもポテンシャル採用枠が用意されている企業も多く、比較的第二新卒としての転職もしやすい職種です。
一方で、業務の難易度やプレッシャーは高く、自己成長と成果への強い意欲が求められます。
高収入を得るだけでなく、実力を徹底的に磨きたいという志向を持つ人にとっては、まさに理想的な職種といえるでしょう。
システムアナリスト
システムアナリストは、企業の業務課題を分析し、最適なITシステムの設計・導入を提案する高度専門職です。
エンジニアよりも上流工程に関わることが多く、経営層や事業部門とのやり取りも含まれるため、技術力と同時にビジネス理解力も求められます。
この職種の魅力は、ITとビジネスをつなぐ“橋渡し役”としての希少性と市場価値の高さです。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に伴い、企業のIT投資が活発化している現在、システムアナリストのニーズは急増しています。
年収面では、20代後半で500万円を超えるケースも多く、経験を積めば600万〜800万円以上も現実的です。
高度な知識が必要な分、未経験からの転職はややハードルが高めですが、SEやITコンサル、社内情報システム部門などからのステップアップで目指すルートが一般的です。
IT分野でより上流のポジションを目指したい第二新卒にとって、将来性・専門性・報酬の三拍子が揃った魅力的な職種です。
医師
「医師」は、言わずと知れた高収入職種の代表格です。
医療という社会的責任の大きい分野で人の命に関わる仕事であり、その専門性と使命感の高さに見合う報酬が用意されています。
20代でも、研修医を終えた直後から年収500万円を超えるケースが一般的であり、勤務先や専門科によっては年収1,000万円に到達する若手医師も存在します。
特に都市部の病院や民間の医療機関では、当直や外来数などに応じて報酬が上乗せされることも多く、収入の伸びしろは非常に大きい職種です。
ただし、医師になるには医学部で6年間学び、国家試験に合格した上で臨床研修を修了する必要があり、資格取得までの道のりは非常に厳しく長期的です。
第二新卒から目指すには、すでに医療系の進路を歩んでいる、あるいは医学部再受験を考えている人に限られる現実的なハードルがあります。
そのため、「医師」という職種は誰にでも選べる道ではないものの、専門性と社会貢献性、そして高収入をすべて兼ね備えた非常に魅力的な職業の一つです。
ITエンジニア
ITエンジニアは、現代社会を支えるインフラとして欠かせない存在であり、将来性・専門性・収入のすべてにおいて非常に魅力的な職種です。
プログラミングやシステム構築、ネットワーク管理、セキュリティ対応など、役割は多岐にわたり、企業の規模や業種を問わず幅広く活躍の場があります。
特にIT業界では人材不足が続いており、若手の需要も高いため、第二新卒としてのポテンシャル採用も活発です。
未経験からスタートしても、数年で年収500万円を超えるケースが多く、スキルと経験次第では、20代後半で年収700万円以上に達することもあります。
また、エンジニアは実力主義の世界でもあるため、資格取得やポートフォリオによってキャリアアップのスピードを加速させることも可能です。
フリーランスとして独立すれば、収入の上限をさらに押し上げることも夢ではありません。
営業職
「営業職」は、年齢や経験に関係なく成果がダイレクトに評価されやすいため、20代でも年収500万円以上を実現しやすい職種の一つです。
とくに法人営業や不動産・金融・IT業界などの営業では、基本給に加え、インセンティブ(成果報酬)が設定されているケースが多く、自分の頑張り次第で年収が大きく伸びる仕組みになっています。
第二新卒としての転職においても、営業経験は幅広い業界で高く評価されやすく、未経験でも挑戦しやすい点が魅力です。
営業力は「どこでも通用するビジネススキル」として将来的なキャリア形成にもつながるため、早い段階で習得しておく価値は非常に高いといえます。
特に成果主義の企業では、実績を出せば20代半ばで年収600万円以上を得ることも十分に可能です。
一方で、目標達成に対するプレッシャーや体力的なハードルがあることも事実のため、自分に合った業界や商品、営業スタイルを見極めることが大切です。
【第二新卒】20代で年収500万円をゲットする方法
20代で年収500万円を実現するには、自分に合った業界・職種を見極めるだけでなく、効率的に転職活動を進める戦略も重要です。
とくに第二新卒の転職では、短期間で成果を出すために「転職エージェント」の活用が効果的です。
転職エージェントを利用することで、自分では気づかなかった強みや適性を客観的に分析してもらえるほか、年収交渉や非公開求人の紹介といった、個人では得にくいサポートを受けることができます。
特に年収500万円以上の求人は、求人サイトには出回っていない“ハイクラス枠”として扱われていることも多いため、プロの力を借りることでチャンスを広げることができます。
一般的な流れは次の通りです。
- エージェントサービスに無料登録
- キャリアカウンセリングを受け、自分に合った業界・職種を整理
- 条件に合致した求人の紹介を受ける
- 書類作成・面接対策などの個別支援を受けながら選考へ進む
- 内定・年収交渉・入社サポートまで一貫して支援
第二新卒というポテンシャルの高さを強みに変えるためには、戦略的にプロの視点を取り入れながら、自分のキャリアを設計していくことが重要です。
まとめ
20代で年収500万円を目指すことは、決して簡単な道のりではありませんが、不可能な目標でもありません。
実際に、高収入を実現している人たちは、給与水準の高い業界や職種を選び、自らの強みを活かしたキャリア設計を行っています。
この記事では、年収500万円の実態や生活レベル、達成しやすい業界・職種、さらに転職エージェントを活用した戦略的な方法までを解説しました。
第二新卒というタイミングは、キャリアをリセットし、新たなステージに挑戦できる貴重なチャンスです。
自分にとって最適な選択肢を見つけるためにも、情報を収集し、客観的な視点を持ちながら行動することが大切です。
年収だけでなく、「自分らしく働ける環境」を見つけてみてください。
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