高校や高専、短大卒で転職の難易度は変わる?それぞれの違いを解説
学歴の違いは、就職先の幅が変化するだけではなく、生涯収入にも大きな差が出てきます。
例えば、高卒と大卒では生涯年収に数千万円もの差が生まれることも珍しくなく、長い目で見ると決して無視できないことと言えるでしょう。
また、転職を考えた際に自分の学歴で成功するのか心配になる人が多いかもしれません。
そもそも、企業によっては「高卒以上」、「大卒以上」といったように、一定以上の学歴でなければ応募できない求人が存在します。
これは新卒でも同じですが、転職になると、すでに社会人経験があることから応募要項が異なることも少なくありません。
この記事では、「高校や高専、短大、4大卒で転職の難易度は変わるのか」、「学歴による違いがどれほどあるのか」を解説していきます。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】学歴の種類
まずは、学歴の種類について簡単に解説していきます。
細かく分けると上記のようになりますが、簡単に分類すると「中卒、高卒、高専卒、短大卒、大卒、院卒」の6つといえるでしょう。
上記にはありませんが、少しわかりにくい部分が高卒認定かもしれません。
最終学歴中卒の方が、高卒認定試験に合格することで大学や専門学校の受験資格が得られます。
しかし、最終学歴は中卒です。
あくまで、高卒と同程度の学歴を保有することを証明するものであり、高校を卒業したことにはなりません。
そのため、高卒以上を対象としている求人であれば、高卒認定資格の保有を伝える必要があります。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】学歴が転職に与える影響
漠然と学歴が重要と考えている方は多いかもしれません。
しかし、実際に転職になった際、どれくらいの影響があるかはわからないのではないでしょうか。
この項目では、学歴が転職に与える影響を解説します。
悪影響ばかりではないため、過度に不安になる必要はないかもしれません。
応募できない求人がある
まずは、応募できない求人があるということです。
大卒であれば、応募できない求人はほぼないでしょう。
ただし、業種によっては専門性を求められることから、4大卒であっても応募できない求人はあります。
学校でどのような分野を専攻していたかを重視する求人もあるため、学歴が大卒や院卒であったとしても応募できない求人もあると考えておいてください。
また、応募資格が大卒以上なのであれば、当然ですが中卒と高卒、専門卒は応募できません。
稀に応募資格を満たしていなくても面接へ進めることもありますが、企業の規模が大きくなるほど厳格に定められています。
学歴不問の求人も少なくはないものの、どうしても現場仕事など体を使う内容が多くなります。
そのため、就きたい仕事によっては高学歴が必要ということも少なくありません。
第二新卒は学歴を重視されることが多い
転職時期が第二新卒にあたるのであれば、学歴を重視されることは多いといえます。
第二新卒に明確な定めはないものの、主には学校を卒業してから3年ほどの新社会人を指します。
つまり、新卒入社してから3年以内に転職する場合は第二新卒ということになり、求人の幅は増えるでしょう。
一方で学歴を重視されるため、応募したくてもできない求人が出てくるかもしれません。
例えば、社会人になってから3年ほどの経験を積み、ステップアップのためにさらに大手企業へ応募したい場合、学歴に邪魔される可能性もあります。
経験が長ければ学歴に関係なく応募できても、第二新卒だと学歴の問題で面接すら受けられないこともあり得るでしょう。
同じ業種の経験が長ければ学歴は重視されない
もし、現在の業種の経験が長いのであれば、学歴がそこまで重視されないこともあります。
一般的には実務経験3年以上を経験者として扱う傾向にあるため、この年数以上同業種で勤めているのであれば、学歴が重視されることは少ないでしょう。
新卒は経験のない人材を一から育てることを基本にしていますが、中途採用はそうではありません。
即戦力を求めているのが中途採用であるため、経験さえあれば学歴を重視しないことが多いのも特徴です。
ただし、企業や業種によっては必要とする経験年数が同じではないため、「何年働いていたから学歴は関係ない」とは決められません。
場合によっては3年だと短いと捉えられることもあり、年数が長いほうが学歴は重視されにくくなります。
また、大企業になってくると経験だけではなく、学歴も必要とすることがあります。
そのため、一概に経験があると学歴が必要ないとはいえませんが、中途採用では経験や実績が長く多いほど優位になると考えてください。
社会人のスキルが高ければ学歴は重視されない
新卒入社すると研修があり、社会人として必要な知識やビジネスマナーを学びます。
さらに、社会人経験が長くなるほどさまざまなビジネスマナーを習得するため、どのような職種や業種であっても応用可能です。
そのため、社会人歴が長くなれば学歴を重視しない企業が増えてきます。
ただし、業種によってはこの限りではありません。
例えば、製造業になると社会人スキルというよりも、一つの業種に特化したスキルが必要です。
このように、異業種になると評価されにくいスキルもあります。
営業職などであれば社会人スキルも多く身に付いているため、転職に有利になるだけではなく、学歴を重視されにくいかもしれません。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】高卒は転職が難しい?
一般的なイメージとして、高卒は就職や転職が難しいと考えるのではないでしょうか。
いくつかの理由がありますが、代表的なものをご紹介します。
求人の数が少ない
まずは、大卒に比べて求人数が少ないということです。
これは、求人の応募要項として大卒以上が多く、高卒では応募できないことが影響しています。
特に、大手企業の場合は大卒以上を条件としていることが少なくありません。
ただし、大手企業でも現場職であれば応募できるということもあります。
管理職は大卒以上、現場職は高卒以上から応募可能としている企業も多く、転職できないということはないでしょう。
それでも、高卒だと希望する職種に就けない可能性があります。
そのため、転職の際には高卒者でも応募できる求人に絞り、大企業を避ける必要性が出てくるかもしれません。
離職率が高い
続いて、高卒の離職率が高いことです。
高卒は大卒と比べて新卒後3年以内の離職率が少し高く、長く勤めてほしい企業としては警戒してしまいます。
当然ですが、採用担当者も高卒者の離職率の高さは把握しているため、応募要項を大卒以上にしていることも少なくありません。
そのため、必然的に高卒者向けの求人数が減ってしまうことにつながっています。
また、一度目ではなく何度目かの転職なのであれば、面接に進めたとしても採用担当者は警戒するでしょう。
このとき、転職した理由を明確にできなければ、採用される可能性が下がってしまいます。
特に、短期間での退職や転職を続けていると、採用担当者は「入社してもすぐに辞めるのでは」と考えてしまいます。
経験を積めば高卒でも転職できる
最終学歴が高卒というだけで転職が難しくなることばかりではありません。
努力しても大卒以上を要項にしている企業には応募できませんが、転職の可能性を高めることはできます。
それは、経験と実績を積むことです。
社会人としてのスキルだけではなく、職種でも経験を積み続ければ、同業種への転職は十分に可能でしょう。
例えば、新卒では大卒以上が必須の企業に応募できなかった場合でも、中途採用の経験者であれば応募できることもあります。
初めから希望する会社を目指すのではなく、同業種の別会社で経験を積み、第一志望へ転職する方法もあります。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】学歴別の年収
学歴は収入面にも直結することです。
学歴によって生涯年収は大きく異なるため、誰しもが関係ないとはいえません。
あくまで統計になるため、参考程度に確認してみてください。
高校卒
高校卒の初任給は、男性で180万7千円、女性は173万1千円で、全年齢の平均では男性が291万6千円、女性は212万9千円です。
想像していた年収よりも低く感じる方が多いのではないでしょうか。
実際に、このあとに解説する他の学歴と比べると低く推移しています。
高専卒
高専卒の初任給は、男性が207万5千円、女性が206万8千円です。
全年齢だと男性が313万8千円、女性は258万2千円でした。
高校卒と比べると少しの変化に感じるかもしれませんが、生涯で考えると大きな差になるでしょう。
また、高校卒では女性の全年齢年収は200万円をやっと超えるくらいでしたが、高専卒の場合は200万円台半ばに差し掛かっています。
短大卒
短大卒の年収は、高専卒と同じです。
しかし、これはあくまで厚生労働省の統計によるもののため、企業による差はあると考えられます。
大学卒
大学卒の初任給は、男性が230万円、女性が223万8千円です。
全年齢では、男性が400万5千円、女性は290万1千円。
全ての学歴の中でも最も高く、生涯年収では大きな差になるでしょう。
特に高校卒と比べると、全年齢の平均年収では年間100万円以上の差ができています。
大学院卒
大学院卒も大学卒と同じ統計です。
こちらも高専卒、短大卒と同じで企業によって差は出ると考えられます。
また、職種や業界によっても大きく異なるため、一概にいえるものではありません。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/03.pdf
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】高卒が転職ですべきこと
高卒だと大卒よりも求人数が少なくなってしまうため、より転職の成功率を上げるためにすべきことがあります。
ここで解説する内容を実践するだけでも、転職が成功に近づきます。
自己分析
自己分析は、なぜ転職したいのかだけではなく、自分の長所や短所、アピールポイントを明確にできます。
そもそも、転職理由が自分でもわかっていないのであれば、何度も繰り返してしまうかもしれません。
転職は年収アップやスキルアップにつながることもありますが、異業種ばかりで転職していると反対に年収は下がり続けてしまいます。
また、転職を繰り返すことで徐々に採用率は下がる傾向です。
企業は長く働いてくれる人材を求めているため、転職を繰り返していると「すぐに辞める人」と捉えられ採用されにくくなります。
まず転職理由を明確にすることで、転職を繰り返す可能性が低くなり、長く同じ職場で働けるようになるでしょう。
さらに、自分の実績を改めて確認することで面接時の質問にも答えやすくなります。
自己分析は転職において必須であり、採用率を高めてより良い職場で働き続けられることにつながります。
企業分析
転職しても、「合わなかった」と早期退職する人は少なくありません。
これは、入社前に想像していた業務内容や会社の雰囲気が、入社後に異なっていたことで起こります。
例えば、「予想以上に業務内容が多い」、「考えていた業務内容ではなかった」などが多いでしょう。
こういったことを予防するためにも、企業分析が必要です。
企業分析は、理念や業務内容、どのような業界なのかなど、幅広く分析することです。
例えば、同じ業界だったとしても会社が変われば理念が違ってきます。
ほとんどの会社は、公式ホームページに企業理念や代表者の思いを記載しているため、簡単に確認可能です。
また、最近では口コミサイトが多く登場しており、既存の社員やすでに退職した元社員の評価を見られます。
企業分析は早期退職を防ぐ目的が大きいですが、面接でも活かせます。
自社に詳しい応募者のほうが面接官から見ても好印象であり、有利に働くかもしれません。
さらに、多くの方が困る逆質問も企業分析をしておけば、すんなりと出てきます。
資格の取得
高卒は、離職率が大卒よりも高いことから企業によっては採用を見送る可能性が高くなります。
少しでも採用率を高めるためには、資格の取得も重要です。
ただし、業界によっては資格が重視されなかったり、そもそも必要な資格がないこともあります。
そのため、あくまで、自分が転職したい業界に関係のある資格を取得しなければ意味はありません。
例えば、事務職であれば簿記やMOS、IT関係はITパスポートや基本情報技術者などです。
他にも、倉庫管理や現場作業などであればフォークリフトも重要になるでしょう。
また、異業種へ転職するのであれば、資格を取得しておくことで本気度を伝えられます。
資格の中には実務に関係がなく所持していても無駄といわれることも少なくありません。
それでも、「この業種に就くために努力した」という証明にもなり、採用に近づく可能性が高くなります。
履歴書と職務経歴書を作り込む
企業にもよりますが、正社員であれば書類選考から始まることが多いでしょう。
書類選考は自分で話してアピールができず、書面上ですべて判断されてしまいます。
そのため、履歴書と職務経歴書にすべてを書き込むしかありません。
特に学歴でアピールできない場合には、自己PRや応募動機の作り込みが大切です。
この辺りは、自己分析と企業分析が重要になってきます。
まずはこの2つをしっかりと行い、履歴書に反映させてください。
また、職歴があれば、職務経歴書もしっかりと作り込みましょう。
職務経歴書は履歴書を細分化したものであり、どのような業務を行っていたのかや、関わったプロジェクトなどを記載します。
実績やスキルを示す書類でもあるため、「どのような実績やスキルを持っているのか」が明確になり、作り込むことで書類選考通過の可能性を上げられます。
同業種で転職する
もし、今の業界ではなく会社に不満があれば、同業種の別会社へ転職するのも良い方法です。
同じ業種なのであれば、すでに実務経験があり、経験者として採用されやすくなります。
異業種への転職は、どうしても未経験で一からのスタートになるため、採用されにくいだけではなく、給与面も下がってしまう傾向です。
一方、同業種であればキャリアアップにもつながり、年収と経験も伸び続けます。
異業種への転職ができないわけではありませんが、同業種よりは難しくなると考えておきましょう。
そのため、どうしても就きたい職種がなく、現状の会社に不満がある場合は、同業種での転職がおすすめです。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】高卒におすすめの転職先
高卒で転職に悩んでいる人は少なくないかもしれません。
これから就きたい仕事がなく悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この項目では、高卒におすすめの転職先として、業種や職種を解説します。
営業職
営業職はどのような業界、会社にとっても必要な職種であり、学歴を重視しない企業がほとんどです。
大企業になってくると営業職でも大卒が応募要項になっていることも珍しくありませんが、応募できない企業が大半ということはありません。
そもそも営業職は高学歴が理由で制約数が多くなるわけではなく、コミュニケーション能力や人柄が重要です。
相手に必要なものを聞き出す能力や、話しやすい人柄が評価されるでしょう。
また、給与面が高いことでも知られています。
会社によっては歩合制を採用していることも珍しくないため、学歴に関係なく高い給与を受け取ることも難しくはありません。
ただし、普段から会話やコミュニケーションが苦手なのであれば、向いていない可能性が高くなります。
面接でも緊張して上手く話せなければ、「営業には向いていない」と捉えられてしまいます。
技術職
技術職は、エンジニアやデザイナーなど、技術が必要な職種です。
基本的にはIT企業で働くことになるため、基本給が高いことも魅力でしょう。
さらに、技術職は働くほど経験や知識、技術が身に付くことから、さらなるキャリアアップも見込める職種です。
ただし、未経験で転職するのであれば、若いほど転職は有利です。
会社としても一から技術を教えるのは時間と労力がかかることから、未経験者には若い人材を求めます。
例えば、30歳を超えてからIT企業の技術職に転職したいのであれば、関係のある資格取得は必須かもしれません。
少し注意すべきなのは、エンジニアやデザイナーは日々技術が進歩していることから、勉強が欠かせない職種ということです。
そのため、「同じ作業だけを続けたい」、「仕事の勉強はしたくない」という方には向いていません。
常に新しい技術を追いかけ、進歩することが好きなのであれば向いている職種といえます。
介護職
介護職は、現在の日本には欠かせない職種であり、常に人手不足といわれています。
そのため、転職は比較的しやすいといえるでしょう。
学歴が重視される職種でもなく、経験が必須ということもありません。
会社によっては経験者や資格保持者を求めることがあるものの、事業所が多いため、常に何かしらの求人が出ている業界です。
また、年齢も極端に若手が重視されるわけではなく、ミドル世代の未経験者向け求人が多いのも特徴といえます。
さらに、近年は介護業界の重要性の高さから給与水準が見直されていることもあるため、介護職の働きやすさは高まるかもしれません。
今後も確実に必要な業界であり、下火になる可能性はほぼないと考えられることから、興味があれば良い転職先の一つです。
飲食業
飲食は人手不足が叫ばれている業界であり、求人数が多くなっています。
飲食業とはいっても職種は幅広く、大きく分けてもホールとキッチンがあります。
料理を作るのが好きなのであればキッチン、人と関わることが好きな人はホールといった選び方も可能です。
また、飲食業は現場だけではなく、大手であれば管理する側も必要になってきます。
つまり、最初は現場から始めて、経験を積んで本社勤務を目指すといった働き方も可能であり、キャリアアップを目指す方にも向いているといえるでしょう。
基本的には学歴不問の求人が多く、高卒の方にもおすすめの業界といえます。
アパレル業
アパレル業界は会社の数が多く、大手から中小規模までさまざまです。
大手で管理職候補として入社する場合には大卒以上が求められることが多いものの、高卒でも応募できる求人が多くあります。
また、正社員だけではなく、アルバイトで入社することも可能です。
人によってはアルバイトから正社員、管理職へとステップアップすることもあり、高卒だから昇格できないということもありません。
ただし、アパレル業界はシフト制であることが多く、人によって向き不向きが分かれます。
家族や友人と休みを合わせにくいということも珍しくはなく、人を選ぶ職種といえるかもしれません。
【高卒や高専卒、短大卒による転職難易度の違い】学歴に関係なく良い転職先を見つける方法
応募できない企業があったりと、学歴による転職への影響は少なくありません。
しかし、学歴に関係なく良い転職先を見つけることは可能です。
いくつかの方法を解説します。
複数の転職サイトに登録する
転職先を探すとき、多くの方は求人サイトを確認するはずです。
現在は求人サイトの数が多く、どれを選べばよいか悩むかもしれません。
人によっては見やすい、気に入っているサイトのみを利用することが多いでしょう。
しかし、転職サイトは複数利用すべきです。
複数利用するとなると、登録が面倒に感じるかもしれません。
特に転職サイトは自分のプロフィールや経歴を登録しなければいけないことが多く、それだけでも時間がかかってしまいます。
ただ、複数のサイトを利用できる状態にしておけば、それだけ求人の母数は増えることになります。
また、企業によっては特定の転職サイトでしか求人を掲載していないこともあるため、いくつかのサイトを見なければ転職したい会社を見つけられないかもしれません。
面倒ではありますが、良い転職先を見つけるためには複数のサイトへ登録しておくべきです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、転職サイトが提供しているサービスであることがほとんどです。
自分で転職サイトから求人を探して応募する形でも構いませんが、エージェントを利用することで転職の成功率を高められます。
転職エージェントは求人の紹介だけではなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接の対策なども行います。
また、転職サイトに掲載されない非公開求人の紹介も行っているため、待遇面の良い企業に応募できることも少なくありません。
さらに、待遇面の交渉も代わりにしてくれるなど、より良い転職へのお手伝いをしてくれます。
ただし、エージェントを利用するとWebを利用した面談などが発生することから、面倒に感じることもあります。
それでも、転職の成功率が上がる可能性を考えると、エージェントは利用すべきといえるでしょう。
転職する理由をはっきりさせる
転職する理由がはっきりしていなければ、また転職を繰り返すかもしれません。
例えば、「嫌いな上司がいる」、「仕事内容に飽きた」といった漠然とした理由であれば、転職できたとしてもすぐ嫌になる可能性があります。
まず転職理由を明確にすることで、次の職場では長く働けるようにしましょう。
人間関係が原因の転職なのであれば、企業分析で口コミを確認することで良い環境の会社を見つけられるかもしれません。
仕事内容に飽きたのであれば、自分の興味がある職種を洗い出してみてください。
理由を明確にせず転職してしまうと早期退職につながり、どんどんと転職は難しくなってしまいます。
なんとなく転職を繰り返すのではなく、次の転職先で長く働ける努力が必要です。
転職の条件を決める
転職を考えたということは、現職への不満や次の職場に期待することがあるはずです。
就きたい仕事がはっきりしている場合はそちらを優先して構いませんが、待遇面の不満で転職する場合は条件を決めておきましょう。
例えば、「年収〇〇万円以上」、「年間休日〇〇以上」などです。
こういった条件を決めておけば、「なんでもいいから応募する」ということにはならず、結果として満足のいく転職につながります。
反対に、条件を決めずになんとなく転職した場合、働きはじめてから不満が出てくるかもしれません。
仕事内容、勤務時間、休日、待遇面、最低でもこの4つは最低条件を決めておいてください。
この中で優先順位を決め、いくつかの妥協も用意しておくと転職の幅は広がります。
まとめ
最近は新しい働き方も増えてきており、学歴だけが重視されることは減ってきたかもしれません。
それでも、求人サイトを見ると数が多いのは大卒以上であり、学歴を無視することはできないでしょう。
求人数に違いはあるものの、学歴に関係なく転職は可能です。
転職を成功させるためには、自己分析や企業分析、複数の転職サイトへの登録などの努力は欠かせません。
もしも一人で転職活動するのが不安な場合は、転職エージェントの活用もお勧めですので、ぜひ検討してみてください。
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