高卒の転職でおすすめの業界&職業とは?仕事の選び方や効率的な転職活動方法を解説
はじめに
転職活動において学歴をネックに感じがちな高卒。
良い求人を見つけても大卒以上の学歴が基準だったりと、選択肢が狭くなってしまうことも少なくありません。
しかし厳密にいうと高卒だからといってキャリアの成功に影響するというわけではありません。
第一線でバリバリ活躍している高卒者は多いですし、その道を極めた専門性の高い技術を身につけた高卒者もいます。
これからあなたのキャリアにおける成功率が上がるかは、働くフィールドに大きく影響されるでしょう。
そこで今回は、高卒がキャリアアップのための転職先として選択するのに適している業界や職業をご紹介します。
転職活動でアピールするべきポイントや効率的に進めるためのコツもご紹介しているので、これから転職を考えている高卒の方はぜひチェックしてください。
高卒の転職が厳しいと言われる理由
まずは、そもそも高卒の転職が厳しいと言われる背景について理解しておきましょう。
最近では学歴を不問として採用活動をする企業も多くなってきましたが、実際にはまだまだ大卒が強い世の中であることに変わりありません。
なぜ高卒というだけで転職市場で不利になりやすいのか、その背景も含めてご紹介します。
大卒に比べて離職率が高いから
高卒者と大卒者の離職率を比べると、圧倒的に高卒者の方が高いと言われています。
実際に、令和2年度に厚生労働省が調査した新規学卒就職者の離職状況では、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者36.9%、新規大卒就職者31.2%という結果になりました。
5%以上もの差は企業にとって非常に大きいものです。
企業は一人を採用した後、時間をかけて育成し一人前に育てていきます。
その期間、自分一人にかかっている人件費を上回るくらいの利益を上げられる新人はほとんどいません。
長い時間とコストをかけて人材育成をしていくので、早期離職されてしまっては企業側が大きな痛手を追うことになります。
そうした事態を避けたいがために、高卒者より少しでも離職リスクが低い大卒者を優先して採用したいと考える企業も多くいるのです。
大卒以上を採用する企業が多いから
とくに大手企業を中心とした採用活動においては、学歴を大卒以上に絞っている傾向にあります。
企業が大卒以上でふるいにかけている理由は、一定水準の優秀な組織を守り続けたいと考えているからです。
もちろん学歴だけで個人が優秀か否かを判断することはできませんが、高い学歴を持つチームは仕事を効率よく進められたり次々と新しいアイデアが出せる傾向にあることは事実 です。
その会社の品質の高さを保ち続けるためには、社員の質も大きく影響するのです。
学業経験の差がみられているから
企業が採用活動をする際、学生時代に経験したことを参考にその人の優秀さをはかります。
とくに若手人材をターゲットにした採用活動においては、社会経験の乏しい若手の人間性やスキルをはかるのに、学業経験は重要な指標となります。
大学の方が高校よりも経験できる選択肢が増えますし、一つの分野において探求して学習できる機会が多くなります。
そのため、社会に出てからも高卒よりも大卒の方が”経験が豊富”として見られやすいのです。
高卒におすすめの転職先|業界
とくに具体的なキャリアプランを持たない高卒の方は、転職活動をする際に業界選びから悩むことでしょう。
趣味と共通していたり馴染み深い業界にいくか、あえて知らない業界に挑戦するか、悩みますよね。
ここからご紹介するのは、高卒が転職先としておすすめの業界です。
どの業界もほとんどの企業が高卒も採用の対象としています。
高卒であることの後ろめたさを感じずに、自分らしい転職活動ができるので、ぜひ参考にしてください。
IT業界
IT業界は今最もと言って良いほど需要の高い業界です。
とくに新型コロナウイルスの流行による影響や、国のDX推進などでSaaS系のサービスなどのニーズが高まり、ITサービスを提供する企業は多くの人材を求めています。
IT業界にはシステムエンジニアやプログラマーなどの技術職もありますが、高卒で未経験から転職をするなら営業職やカスタマーサクセスなどのクライアントワークがおすすめです。
急激に高まる需要に対してフロントに立って提案する人材が不足していることもあり、採用条件に学歴を設けていないことが大半だからです。
最初はクライアントワークから始まり、知識がついたら技術職にジョブチェンジすることも可能なので、キャリアの選択肢を広げたい人におすすめです。
不動産業界
不動産業界には売買仲介や賃貸仲介、デベロッパーなどさまざまな業態の仕事が存在します。
中でも高卒者の転職先としておすすめなのが、仲介営業職です。
売買仲介は簡単にいうと家を売りたい人と買いたい人の取引を仲介させる仕事。
賃貸仲介は取り扱っている賃貸物件を入居希望者に提案する仕事です。
これらの営業職は不動産に関わる資格や経験が必要なく、むしろ未経験から活躍している人が大半です。
さらにメリットとして押さえておきたいのが、高収入が目指せるという点です。
売買仲介営業の場合は一件あたりの成約単価が大きいため、営業職に入るインセンティブも高額な傾向にあります。
億単位の物件が成約できれば数十万円のインセンティブが入ることも期待できるでしょう。
一件一件のインセンティブの積み重ねで、いつの間にか年収が1,000万円を超えていたというのもよく聞く話です。
とにかく稼ぎたい人におすすめです。
公務員
30歳までの高卒者なら、地方公務員の社会人採用枠に応募することができます。
公務員試験ガイドによると、22歳以上30歳未満なら大卒程度の公務員試験を受けることができます。
あくまで大卒”程度”なので、これに学歴は問いません。
公務員になる最大のメリットは、安定的に昇給し続けられることと定年退職後の退職金の多さです。
月給や退職金の金額は自治体によって異なりますが、40年働いた人がもらえる退職金を平均すると約2,000万円にものぼります。
社会的信用度も高く、家族など周りからも安心してもらいやすい職業です。
美容業界
美容業界は近年急激に高まる美容ブームによって、人材採用にも盛り上がりを見せている業界です。
脱毛サロンのエステティシャンなどの技術職でも資格なしの未経験から採用をしている企業が多く、とくに女性におすすめです。
また、最近では美容医療ブームによって美容整形外科のカウンセリングスタッフなども人気の職業になりつつあります。
エステや脱毛、美容医療などを社割で受けられることもあるので、美容に興味のある方なら楽しんで働き続けられるでしょう。
小売業
小売業界の中でも、とくに店舗スタッフの人員が不足していると言われています。
小売業界というとアパレルや雑貨店、食料品店などさまざまな業態が存在しますが、どの店舗スタッフも立ち仕事で体力勝負な側面があり、不人気職になりつつあることも事実です。
そんな小売業界の店舗スタッフは採用ハードルが低く、学歴を不問としていることも少なくありません。
採用後すぐに店長職についたり、うまくいけば本部のSV(スーパーバイザー)に昇格できるチャンスもあります。
ノルマなどがきつい会社もありますが、接客が好きなら楽しんで仕事に取り組めるのではないでしょうか。
飲食業
飲食業も小売業と同様に、スタッフの人員不足に悩まされています。
大手外食チェーンですら、1店舗の社員数が1名しかいなかったりと、とにかくマンパワーが足りていません。
そんな業界なので、学歴を問わず積極採用をしている傾向にあります。
食に関する知識はとくに必要なく、入社後は実践して学ぶことができます。
さらに、社員数の少ない店舗では入社1年目で店長職に就くことも珍しくなく、とにかくキャリアアップが早いです。
大手チェーンの場合は、任された店舗の売り上げを好調続きにさせることができれば、本社所属のエリアマネージャーやSV(スーパーバイザー)に昇格することも期待できます。
休日数の少なさや残業の多さなどデメリットも多いですが、早い段階で一定のポジションをゲットしたい人なら目標に向かって頑張り続けられるのではないでしょうか。
高卒におすすめの転職先|職業
続いて、高卒者の転職先としておすすめの職業にフォーカスしてご紹介します。
これからご紹介する6つの職業は、学歴を問わない企業が多く、未経験からでも入りやすいことが特徴です。
それぞれの職業で向いている人・そうでない人の特徴についても触れるので、将来どんな仕事がしたいか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
営業職
営業職はほとんどの業界で存在する職業です。
先述した不動産業界なら仲介営業がいますし、IT業界ならカスタマーサクセスなどの営業職もあります。
営業職に就くことのメリットは、未経験からでもレベルの高いビジネスパーソンを目指せることです。
営業職をおくほとんどの企業では研修やOJTを設けているので、営業テクニックを学ぶことができます。
実際に現場に出た後は、学んだ営業テクニックを実践したり自分なりの営業スタイルを見つけたりして、着々と目標に向かいます。
もちろんノルマはつきものですが、厳しい環境だからこそ学ぶことをやめずに目標達成に向けて行動し続けていると、数年後には「トップ営業」と呼ばれる人材に成長していることもあるでしょう。
また、会社によっては高額インセンティブがついているので、転職することで年収を数百万円アップさせることも夢ではありません。
営業職に向いている人・向いていない人
営業職は人と接する仕事なので、大前提としてコミュニケーション能力が備わっていることが求められます。
また、目標を達成させることが必須とも言えるので、忍耐力と行動力が必要でしょう。
与えられた仕事をじっくり黙々とこなしたい人には少々きついかもしれません。
事務職
事務職はとくに女性の高卒者におすすめです。
一般事務なら必要なパソコンスキルとしてExcel程度で十分なので、未経験からでも十分でしょう。
また、事務職には一般事務以外にもさまざまな職種が存在します。
会社の経費全般を取り扱う経理事務や、会社の運営に関わる総務事務、採用や社員管理などをする人事の仕事などです。
簿記の資格が必要な経理事務などは少々ハードルが高いですが、一般事務や総務事務はとくに資格を必要としないので、やってみたい仕事に応じて転職先を選ぶと良いでしょう。
事務職に向いている人・向いていない人
事務職は基本的に一日中デスクに座りっぱなしで、外出することはほぼありません。
そのため、外でアグレッシブに働きたい人には少々退屈に感じるでしょう。
また、デスクワークは仕事の正確さと納期を守れるスピーディな処理能力が求められます。
丁寧な仕事を心がけられる人に向いているでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは、高卒から技術を身につけてスキルアップしている人も少なくありません。
また、エンジニアにもさまざまな種類があります。
システムエンジニアが一般的ですが、社内のインフラを構築するネットワークエンジニアや、Webサイトのサーバー構築を担当するサーバーエンジニアなど多岐に渡ります。
エンジニアなので当然技術は必要ですが、実は未経験から採用している企業も少なくありません。
近年急激に成長し続けるIT需要に適応すべく、すぐに優秀な人材を採用するのではなく、一から優秀人材を育てたいという意向の会社も多数あるのです。
育成から行ってくれる会社の場合、最初はアシスタントから仕事に携わることができます。
研修なども行いながら技術に関する知識を学び続けて、着々と立派なITエンジニアに成長できる環境です。
ITエンジニアに向いている人・向いていない人
ITエンジニアは、目まぐるしく変わるITニーズに対応すべく常に学習し続けることが求められる職業です。
学習意欲が高く好奇心旺盛な人なら楽しんで成長し続けられるでしょう。
また、基本的に外部の人と接する職業ではないため、コミュニケーションが好きな人は退屈に感じるかもしれません。
美容関連スタッフ
世の中の美容関連スタッフの多くは未経験から活躍しており、高卒者も多くいます。
また、業態もさまざまなので自分の好きな分野に挑戦しやすい業界でもあります。
脱毛サロンのエステティシャンや美容外科のカウンセラーなどがありますが、ほとんどの企業ではスタッフの施術を無料としていたり、大幅な社割があったりと美容に関する高待遇を設けています。
美容業界は昨今の韓国美容ブームも相まって、国内でもニーズが高まり続けている業界なので、働く側も長くキャリアアップできるでしょう。
美容関連スタッフに向いている人・向いていない人
美容関連スタッフは、大前提として美容が好きなことが条件と言えます。
トレンドに敏感であることも向いている人の特徴と言えるでしょう。
身だしなみに気をつかえなかったり、そもそも美容整形などに否定的な考えを持つ人は、当然ながら向いているとは言えません。
介護職
介護職の多くは有資格者ですが、最近では少子高齢化による介護人材不足で無資格・未経験から採用してくれる企業も少なくありません。
また、比較的大規模の社会福祉法人などでは資格取得支援制度を設けていたりもします。
介護に関わる資格取得の費用は全額会社負担で、さらに資格取得後は昇給したりと高待遇です。
介護職は入浴や排泄の介助などがあるため実際の介護現場は重労働ですが、確実にこの先なくならない業界なので、入社後に資格をとって技術も身につけられればキ継続的なャリアアップ転職も叶うでしょう。
介護職に向いている人・向いていない人
介護職は人の命を預かる仕事でもあるため、責任感の強い人が向いています。
利用者の行動一つ一つに目を向けて慎重に対応しなければ、重大な過失に発展するリスクもあるためです。
また、介護職は人を笑顔にする仕事でもあります。
体の自由が効かなくなった利用者でも、ポジティブな気持ちで施設を利用してもらえるように、とにかく楽しませることも必要です。
工場勤務
工場勤務は高卒の新卒採用も大々的に行っているくらい、高卒採用に積極的です。
大手メーカーの工場でも高卒から募集している求人が多く、入社できれば大手企業社員として周囲にも鼻が高いでしょう。
また、月給は平均的でもボーナス額が大きいのも工場勤務の特徴です。
メーカー直属の工場だからこそ、社員に還元できる金額も大きいというわけです。
そんな工場での仕事は、ライン作業や品質管理などさまざまな職業が存在します。
どの職業も製品一つひとつを丁寧に作り上げる大切な仕事です。
黙々と単調な作業が多いですが、好きなメーカーや趣味に共通する製品を扱う会社での仕事なら、楽しんで働けるのではないでしょうか。
工場勤務に向いている人・向いていない人
工場勤務は一日中工場内で作業をしています。
仕事もマニュアル通りの担当な作業なので、黙々と作業することに慣れている人でないと退屈してしまうかもしれません。
また、工場にもよりますが作業中は私語厳禁としている会社も少なくありません。
作業中はずっと一人なので、孤独感を感じるのが嫌なら向かないでしょう。
高卒が転職でアピールするポイント
学歴にネックを持つ高卒も、転職でアピールできるポイントはたくさんあります。
ある程度その分野での経験を持っていれば前職までに培ったスキルをアピールできますし、未経験なら性格的な強みも十分アピールポイントになるでしょう。
企業から見て高卒の転職者のどういったところが目を引くか、チェックしてみましょう。
ポテンシャルの高さ
とくに若い年齢の高卒者の場合、ポテンシャルの高さは非常に目をひくアピールポイントになります。
志が高いということは、その会社の仕事を楽しんで続けてくれる可能性が高いからです。
とくに武器になるスキルや経験を持っていなくても、高いポテンシャルさえあれば入社後にパワーのある吸収力で知識をつけていくことができるでしょう。
採用選考でポテンシャルの高さをアピールする際は、ただ単純に意欲だけを伝えるのではなく、志望動機などで具体的背景をまじえながら話すと好印象です。
即戦力になること
転職先によりますが、高卒は大卒に比べて即戦力になるというイメージを持たれにくいのが現状です。
しかし、そのマイナスイメージのまま選考されてしまうと、ライバルである大卒者に内定を取られてしまうでしょう。
あなたの今までの経験やスキルが、転職先でどう活かせるのかをアピールすることで、即戦力であることを認識してもらえます。
選考対策としてやっておきたいのは、職務経歴の精査です。
前職ではどんな部署で何を担当していたのか、マネジメント経験があるなら何名規模のチームだったのかなど細かく提示しましょう。
前職までの仕事内容を想像してもらえるようになれば、即戦力として採用したい意欲をもたせることに繋がります。
逆境に負けない強さ
高卒社会人は常に学歴にネックを抱えているものですが、その逆境に負けない強さを逆手にとって転職市場で戦うことができるでしょう。
高卒になった背景は人それぞれさまざまです。
家庭の金銭的な事情で高卒になった人や、起業のため大学を中退した人などもいるでしょう。
事情はあれど、高卒であることは社会に出る上で障壁になることも少なくありません。
周りが大卒なら劣等感を感じてしまいますし、むしろ待遇の違いに悔しい思いをすることもあるでしょう。
しかしこれは転職市場で成功するための大きな一手となりうるものです。
辛かった経験を乗り越えたエピソードや、それによって今どう成長できたのかという事実は、採用担当者の心を掴むはずです。
面接では自己PRの時間を使って、このエピソードと共に自分の良さを存分にPRしましょう。
保有している資格
持っている資格があれば、大々的にアピールして損はありません。
高卒だからこそ、「何も持っていない」というイメージを持たれるものです。
高校在学中でも社会人になってからでも、社会で役に立つ資格があればアピールしましょう。
学歴がネックでも、持っている資格の難易度や数の多さに目を止めてもらえれば、あなたを「努力家」として評価してくれる採用担当者もいるでしょう。
高卒の転職活動で内定率をアップするコツ
高卒の転職活動は大卒者に比べて難しいですが、少しでも内定率をアップさせるためにやっておきたいことがいくつかあります。
まずは自己分析をして自分がアピールできる長所を言語化しておいたり、対象の業界や企業についてしっかりと情報収集することで、効果的な面接にのぞむことができます。
また、より優良企業に転職するために、応募の段階から戦略的に行うことも大切です。
これらも含めて、高卒の転職活動において押さえておきたいコツをご紹介します。
自己分析をする
自己分析とは、文字通り自分を分析することです。
自分を分析することで長所や短所など、今まで知らなかった自分の一面を発見することができます。
そうして自己理解が高まると、自分が向いている業界やキャリアの方向性がわかるようになり、転職先選びもスムーズに行きます。
また、自己分析で見つかった長所は、応募書類や面接での自己PRにも役立ちます。
普遍的ではない自分だけの長所を言語化してうまくアピールできれば、高卒であるということがネックにならないくらい好印象を与えられるでしょう。
業界研究をする
業界研究とは、応募先の業界について情報収集をすることです。
これはとくに未経験業界への転職でやっておくべきと言えます。
業界研究をするとその業界の市場から細かな仕事内容、役割などが理解できるようになります。
そうすると入社後の姿が鮮明に想像できるようになり、志望動機から入社後のキャリアプランについても具体的に語りやすくなります。
企業研究をする
企業研究とは、応募先企業についての情報を調べて研究することです。
企業研究をすることのメリットは、応募先企業の志望動機が書きやすくなることと、入社後のミスマッチが防げること。
志望動機はその企業ならではの魅力をオリジナルで伝えなければならないため、どれだけその企業の情報を握っているかが鍵になります。
また、企業研究をしてその企業の労働環境や仕事内容まで調べ上げることで、入社後のミスマッチも防げます。
転職で失敗をする事例でよくあるのが、惰性で転職先を決めてしまったがゆえに入社後にギャップを感じてすぐ辞めたくなってしまうことです。
そんな状況になってしまっては、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。
応募先企業についてはホームページを網羅することはもちろん、SNSや社員の口コミサイト、ニュースサイトなどでも徹底的に調べておきましょう。
面接社数はできるだけ多くする
自分にぴったりの企業に出会うためには、吟味できる数を増やすことが得策です。
面接できる社数が増えれば、その先複数社に内定をもらった時、その中からよく考えて転職先を選ぶことができます。
また最初から複数に応募をしていれば、仮に第一志望に落ちてしまったとしても第二志望や第三志望など選択肢が増えます。
一社一社に丁寧に転職活動をするよりも効率的なので、時間の許す限りできるだけ多くの企業を見るようにしましょう。
高卒の転職活動を効率的に進めるには「エージェント」を活用
転職活動を効率的に進めるために押さえておきたいのが、転職エージェントを活用することです。
転職エージェントにはプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、個別面談を経てあなたと相性の良い企業の求人を紹介してもらうことが可能です。
また、エージェントはいわゆる求人企業と求職者の仲介役なので、応募先企業に合わせたオリジナルな選考対策アドバイスをしてくれることもメリット。
企業についても熟知しているプロだからこそ、その企業にあった対策を効率よく行うことができます。
まとめ
今回は転職活動において「高卒者」にフォーカスしてご紹介しました。
学歴は確かに転職市場でネックになりやすいものです。
しかし、学歴だけが個人の社会的価値を表すものではありません。
大切なのは、ポテンシャルの高さやキャリアを真剣に考えている真面目な姿勢です。
志の低い大卒者より、志の高い高卒者の方が当然重宝されます。
あなたにはあなたなりの性格的な強みや、これまでの経験から得られた特技があるはずです。
ぜひ今回ご紹介した転職のコツを押さえて、効果的な転職活動を進めてみてください。
SHARE この記事を友達におしえる!