退職理由が人間関係ならどう伝えると良い?面接で意識しておきたいポイントなどを詳しく解説
はじめに
転職活動をする人の退職理由で特に多いのが、人間関係によるものではないでしょうか。
転職面接では必ずと言っても退職理由について質問されます。
「人間関係を理由とした退職理由でも大丈夫なの?」と不安に感じる人もいるでしょう。
人間関係で仕事を辞めてしまうこと自体は何も問題ありません。
しかし退職理由を人間関係とするならば、相手へ上手に伝える工夫が必要です。
前向きな気持ちで退職理由を伝えて、面接官に納得してもらうことができれば、内定のチャンスも高まることでしょう。
今回は、人間関係を理由とした退職理由について詳しく解説していきます。
また面接で意識しておきたいポイントなども紹介していくので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
なぜ辞めた?退職理由ランキング
仕事を辞める人は、一体どのような退職理由を持っているのでしょうか。
世間の声をまとめ、独自のランキングを作成しましたので、以下の順番に見ていきましょう。
- 1位:給与・待遇が悪かった
- 2位:長時間労働で負担が大きかった
- 3位:職場の人間関係に悩みがあった
- 4位:仕事にやりがいを見出せなかった
- 5位:上司からのパワハラがあった
- 6位:社風や組織文化に適応できなかった
- 7位:将来性に不安を感じた
- 8位:同僚・先輩・後輩との関係が悪かった
- 9位:正当な評価をしてもらえなかった
- 10位:キャリアアップが難しかった
1位:給与・待遇が悪かった
退職理由として最も多いのが、「給与や待遇への不満」です。
自分の努力や成果に対して報酬が見合っていないと感じると、モチベーションが低下し、長期的に働き続ける意欲を失いやすくなるでしょう。
若手社員の場合、生活費や将来のキャリア設計を考えた際に「このままで良いのか」と疑問を持つ人が多い傾向にあります。
具体的には、昇給のペースが遅い、ボーナスが安定しない、残業が多いのに手当が支給されないなど、制度的な不公平感が離職のきっかけになるケースが多いようです。
また、同業他社と比較して待遇差が大きい場合も、転職を決意する理由となります。
ただし、待遇面の不満を理由に辞める場合でも、「より良い環境で成長したい」「実力を正当に評価される場所で挑戦したい」といった前向きな姿勢を持つことが大切です。
ポジティブな転職理由として伝えれば、採用側にも好印象を与えられるでしょう。
2位:長時間労働で負担が大きかった
給与・待遇の次に多い退職理由が、「長時間労働による心身の負担」です。
残業が慢性化していたり、休日出勤が常態化したりしている職場では、十分な休息が取れず、体調を崩したり、仕事への意欲を失ってしまう人が少なくありません。
若手社員のうちは、責任感から無理を重ねてしまう傾向があり、気づいた時には限界を迎えているケースもあります。
「人手不足で毎日遅くまで勤務していた」「休日でも連絡が入り気が休まらなかった」といった状況が続くと、プライベートの時間が削られ、ストレスが蓄積していくでしょう。
結果的に、仕事そのものへの関心が薄れ、転職を検討するようになります。
ただし、転職理由として伝える際は、単に「つらかった」と言うだけではやや不十分です。
「より効率的な働き方を学びたい」「ワークライフバランスを大切にしながら長く働ける環境を求めている」といった前向きな表現に変えましょう。
3位:職場の人間関係に悩みがあった
退職理由の中でも根強いのが、「人間関係の悩み」です。
上司との意思疎通が上手くいかなかったり、同僚との価値観の違いにストレスを感じたりすると、職場の人間関係が原因で退職を決意する人は多くいます。
特にチームワークが重視される職場では、人間関係の不和が業務全体のパフォーマンスにも影響を及ぼすことがあるでしょう。
具体的には、「上司が感情的で相談しづらかった」「職場の雰囲気が悪く、意見を出しにくかった」といったケースが少なくありません。
空気の悪い環境では、自分の力を発揮できず、精神的な疲弊につながってしまいます。
とは言え、人間関係の不満をそのまま転職理由として伝えると、ネガティブな印象を与えかねません。
「より風通しの良い職場で意見を交わしながら働きたい」「チームで協力し成果を出せる環境を求めている」など、前向きな意欲として言い換えることが重要です。
4位:仕事にやりがいを見出せなかった
退職理由として多く挙げられるのが、「仕事にやりがいを感じられなかった」というものです。
自分の努力や成果が正当に評価されない、成長の実感が得られないといった状況が続くと、働く目的を見失いやすくなります。
ルーティン業務が中心で裁量の少ない職場では、「このまま続けても成長できないのでは」と不安を抱く人が多い傾向にあると言えるでしょう。
具体的には、「誰の役に立っているのか実感できなかった」「目標が曖昧でモチベーションを保てなかった」といった声が代表的です。
やりがいの欠如は、仕事そのものへの意欲を奪い、転職を考える大きな要因になります。
転職理由として伝える際は、「自分の力をより発揮できる環境を探している」「成果が目に見える仕事に挑戦したい」といった前向きな姿勢を強調することが大切です。
5位:上司からのパワハラがあった
退職理由として近年増えているのが、「上司からのパワハラに耐えられなかった」というケースです。
暴言や理不尽な指示、過度なノルマの強要など、精神的に追い込まれる環境では、長く働き続けることが困難になるでしょう。
職場でハラスメントを経験したという事例も数多くあり、多くの人が同じ悩みを抱えています。
体的には、「上司の機嫌次第で評価が変わる」「失敗を必要以上に責められる」といった声が多く、精神的ストレスが限界に達して退職を決断する人も少なくないでしょう。
転職活動でこの理由を伝える際は、上司への不満を強調するのではなく、「健全な職場環境で自分の力を発揮したい」「信頼関係を築ける組織で長く働きたい」といった前向きな表現に変えましょう。
感情的にならず、次の職場で何を大切にしたいかを明確にすることで、誠実さと冷静さを印象づけられます。
6位:社風や組織文化に適応できなかった
退職理由の中には、「社風や組織文化が合わなかった」というケースも多く見られるでしょう。
企業ごとに価値観や働き方は異なり、風通しの良さ・上下関係の厳しさ・挑戦を重んじるか安定を重視するかといった文化の違いが、日々の働きやすさを左右します。
自分の考え方や働く姿勢が合わないと感じると、徐々にストレスが蓄積し、モチベーションを維持するのが難しくなります。
例えば「年功序列で意見が通りにくかった」「成果よりも上下関係が優先された」など、自分の価値観と組織の方針がかけ離れていると感じる場面は少なくありません。
上下関係が厳しい環境では、自分の強みを十分に発揮できず、キャリア成長にも影響が出ます。
転職理由として伝える場合は、「組織の雰囲気が合わなかった」ではなく、「自分の考えを活かせる環境で挑戦したい」「チームで意見を交わしながら成果を上げたい」といった前向きな姿勢を示すことが重要です。
環境を変えたい理由を成長意欲として語ることで、好印象につながります。
7位:将来性に不安を感じた
退職理由として「会社の将来性に不安を感じた」という声も多く挙がります。
企業の業績が不安定だったり、今後の成長戦略が見えない状況が続くと、働き続けることへの安心感を失ってしまうでしょう。
若手社員にとっては、キャリア形成の土台となる時期であり、「このまま在籍しても成長できるのか」と不安を抱くのは自然なことです。
具体的には、「経営方針が頻繁に変わる」「人員削減が続いて将来が見えない」「新しい挑戦よりも現状維持が優先されている」といった理由から、将来への不安が高まるケースが多く見られます。
面接などで伝える際には、ネガティブな印象を与えない工夫が必要です。
「安定した企業に行きたい」ではなく、「将来性のある分野でスキルを磨きたい」「変化を恐れず挑戦できる環境で働きたい」と前向きな意欲として表現すると好印象です。
自らの成長と企業の発展を重ねて語ることで、主体性のある人材として評価されやすくなります。
8位:同僚・先輩・後輩との関係が悪かった
職場の人間関係が上手くいかず、退職を余儀なくされる人も少なくありません。
特に同僚や先輩、後輩との関係が悪化すると、日々のコミュニケーションに支障が出て、仕事そのものへの意欲まで低下してしまうでしょう。
チームで協力して成果を上げる環境では、人間関係のストレスが大きな負担になることがあります。
例えば「意見を出しても受け入れられない」「上下関係が厳しく声をかけづらい」「後輩との連携がうまく取れない」など、些細な摩擦が積み重なって離職に至るケースが多く見られます。
人間関係の悪化は、業務よりも精神面に影響するため、転職理由として挙がりやすい要因です。
「より協調的に働ける環境を探している」「互いに意見を尊重し合える職場で力を発揮したい」といった前向きな言い換えを意識しましょう。
誠実で協調性のある印象を与えることで、採用担当者に好感を持たれやすくなります。
9位:正当な評価をしてもらえなかった
自分の努力や成果が正当に評価されないと感じ、退職を選ぶ人も多くいます。
どれだけ成果を出しても給与や昇進に反映されない、評価基準が不明確といった状況では、仕事へのモチベーションを保つのが難しくなるでしょう。
成長意欲が高い分、「努力が報われない」と感じると早期離職につながりやすい傾向があります。
例えば「上司の主観で評価が決まる」「成果より年功序列が優先される」「改善提案をしても反応がない」など、評価制度への不満は多くの職場で見られます。
頑張っても成長の実感を得にくく、キャリア形成の停滞を感じてしまうこともあるでしょう。
転職理由として伝える際は、「成果が正当に認められる環境で力を試したい」「明確な評価基準のもとで成長したい」と言い換えることが大切です。
10位:キャリアアップが難しかった
「自分のキャリアを伸ばしたいのに、環境的に成長が難しい」と感じて退職を決意する人もいます。
同じ業務の繰り返しや、昇進・異動の機会が少ない職場では、スキルアップの実感が得られず、将来への不安を抱きやすくなるでしょう。
意欲の高い社員ほど、成長が止まってしまうと感じ、転職を検討する傾向があります。
具体的には、「上司のポジションが埋まっていて昇格の見込みがない」「新しい業務を任せてもらえない」「研修制度や教育体制が整っていない」などが代表的な理由です。
自ら努力を重ねても環境が成長を後押ししてくれない場合、キャリア形成の限界を感じてしまうでしょう。
面接では、「より高いレベルの仕事に挑戦し、組織に貢献したい」といった前向きな言い方をするのが効果的です。
現状への不満ではなく、前向きな挑戦意欲として伝えることで、主体的にキャリアを築こうとする姿勢を評価されやすくなります。
退職理由は「人間関係によるもの」が圧倒的に多い
ランキングからもわかるように、退職理由として最も多く挙げられるのが、「職場の人間関係」です。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によると、転職入職者が前職を辞めた理由の上位に「職場の人間関係が好ましくなかった」が常に入っており、年齢や業界を問わず共通の課題となっています。
人間関係のトラブルには、上司との衝突、同僚とのコミュニケーション不足、組織の閉鎖的な雰囲気など、さまざまな要因があるでしょう。
これらは業務内容以上に精神的な負担となり、仕事のパフォーマンス低下にも直結します。
職場の風通しが悪い環境では、意見を言い出しにくく、孤立感を覚えやすい傾向があるでしょう。
ただし、人間関係が原因で退職することは決して珍しいことではありません。
むしろ、自分に合った人間関係の構築ができる環境を探すことは、長期的に見れば健全な選択と言えます。
転職活動では、次の職場で「どんな関係性の中で働きたいか」を明確にすることが重要です。
【退職理由が人間関係だったときの伝え方】退職理由が人間関係だったときに意識するポイント
退職理由が人間関係だったときに意識するポイントは、次のとおりです。
- 堂々とした態度で伝える
- わかりやすく簡潔に伝える
- 嘘をつかない
- ポジティブな表現に言い換える
- 別の退職理由に変えられないか考える
- 応募書類の内容と面接の内容に一貫性を持たせる
- 改善に向けたアクションを伝える
- 今後目指す働き方をしっかり伝える
堂々とした態度で伝える
退職が人間関係だったとしても、後ろめたさを感じることなく堂々とした態度で伝えるようにしましょう。
言いづらいという理由で言葉を詰まらせたり、おどおどした雰囲気を出したりすると、むしろ相手にマイナスな印象を持たれてしまいます。
また「何か隠し事をしているのではないか」「ほかに大きな退職理由があるのではないか」と思われてしまうこともあるでしょう。
社会で働く以上、誰もが人間関係に悩みを抱えていることは採用担当者も十分に理解しています。
相手があっての人間関係なので、問題は自分自身だけでなく相手側にもあるのです。
そのため人間関係を理由にした退職理由が必ずしもマイナスになるとは限りません。
誠実かつ素直に話すことで、人間関係が退職理由でも良い印象を持ってもらえることがあるでしょう。
もちろん前向きな言葉に置き換える必要はありますが、臆することなく堂々とした態度で伝えることが大切です。
わかりやすく簡潔に伝える
遠回しな言い方は控えて、わかりやすく簡潔に伝えましょう。
後ろめたいことがあると、ついつい冗長的に喋ってしまうことがあるかもしれません。
しかし面接で採用担当者が知りたいことは退職理由だけです。
相手が知りたいと思っていないことまで話してしまうと、聞き疲れさせてしまい悪い印象を与えてしまいます。
退職理由は、面接の中で質問の一つに過ぎません。
むしろ入社後のキャリアプランや実現したいことなどを具体的にしっかりと伝えるようにしましょう。
未来の話に一貫性があれば、採用担当者に良い印象を与えることができ、内定のチャンスが高まる可能性があります。
他責にしない
人間関係を理由に退職した場合、面接や履歴書で最も注意すべき点は他責にしないことです。
「上司が悪かった」「職場の雰囲気が悪かった」といった言い方は、責任転嫁と受け取られやすく、採用担当者にネガティブな印象を与える可能性があるので注意しましょう。
企業は、トラブルが起きたときに冷静に対応できる人を求めているため、過去の出来事をどのように受け止め、成長につなげたかを語ることが重要です。
例えば、「意見のすれ違いがあったが、コミュニケーションの大切さを学んだ」「周囲と協力しながら働くことの難しさと大切さを実感した」など、自分の経験を前向きに捉える姿勢を示すと好印象でしょう。
最終的には、過去の経験を通じて、自分はどんな環境で力を発揮できるのかを明確にすることが大切です。
他責ではなく、自分の成長を中心に語ることで、誠実さと柔軟性をアピールしましょう。
嘘をつかない
退職理由は嘘をつかないよう、正直に人間関係だったことを伝えるようにしましょう。
人間関係が理由にも関わらず、別の退職理由を伝えてしまうと、面接の中で話に矛盾が生じてしまう可能性が高いからです。
自分で何を話しているのかわからなくなってしまうといったリスクもあるでしょう。
また嘘をついて内定をもらっても、企業の価値観に合致せずに転職後のミスマッチに苦しめられる可能性もゼロではありません。
採用担当者は面接のプロであり、応募者の内容が矛盾していないかどうかも厳しくチェックしています。
思いつきの嘘で、退職理由を隠さないよう本音で話すようにしましょう。
ポジティブな表現に言い換える
退職理由は、できるだけポジティブな表現に言い換えるようにしましょう。
理由が人間関係であること自体に大きな問題はありませんが「苦手な人がいた」「上司・同僚と気が合わなかった」と伝えてしまうと、相手に悪い印象を与えてしまいます。
後ろ向きな理由だと思われてしまったら、その後面接の中で印象を回復させるのが難しくなってしまうでしょう。
例えば、給与が良いところで働きたいのであれば「評価制度の整っている会社で働きたかったから」という表現ができます。
今回のように人間関係を理由とするならば「チーム一丸となって取り組めるような仕事をしたい」と言い換えが可能です。
「自社で嫌なことがあった」というニュアンスではなく、次に自分がやってみたいこと、果たしたい目標と紐付けて考えるようにしましょう。
前向きな言葉で、上手に言い換えできるようになれば、採用担当者の心に刺さる退職理由となり、内定のチャンスも高まります。
別の退職理由に変えられないか考える
別の退職理由に変えられないかを一度考えてみましょう。
例えば人間関係が理由なのであれば、「自分と会社との間に価値観でミスマッチがあった」と置き換えることができるかもしれません。
人間関係を理由とするよりも表現がマイルドであり、将来のキャリアを見据えた退職理由として相手に受け入れてもらいやすくなります。
感情や主観を取り除き、俯瞰して退職理由を考えてみることで、より相手に伝えやすい退職理由が見つかることもあります。
応募書類の内容と面接の内容に一貫性を持たせる
応募書類の内容と面接の内容に一貫性を持たせるようにしましょう。
採用担当者は、事前に送られてきた履歴書・職務経歴書に一通り目を通します。
当日の面接で書類と違う内容の退職理由や志望動機を話してしまうと、採用担当者に不信感を持たれてしまうので注意しましょう。
書類を郵送する前に1部コピーを作成して、自分が何を書いているのかをしっかりと把握しておきましょう。
なお応募書類は自己PRや志望動機を書くことが一般的なので、書類では退職理由について触れず、面接で聞かれたら答える程度にしておくことが重要です。
改善に向けたアクションを伝える
退職理由を人間関係にする際は、ただ伝えて終わりではなく、自分が改善に向けてどう取り組んだのかエピソードを添えましょう。
自分なりに改善に努めたアクションがあれば、人間関係の不満という負の印象を上手くリカバリーできます。
思いつきで辞めたのではないという気持ちも相手に伝わるでしょう。
例えば人事に異動を申し出たり、積極的にミーティングを行ったりといったエピソードがあると、良い印象を与えることができます。
課題解決力と積極性をアピールすることにも繋がるので、選考の場において改善に向けたアクションを伝えることは非常に大切です。
今後目指す働き方をしっかり伝える
今後どのように働きたいのか、目指す方向性をしっかりと伝えましょう。
採用担当者はなぜ辞めたのかについて気になる部分ではありますが、それ以上に自社でどのように働いて貢献してくれるのかの方が重要です。
入社した後のイメージを持ってもらうことで、内定を出してくれるチャンスが高くなります。
例えば「オープンな雰囲気を作り、チーム一丸となって働ける環境を構築したい」「将来は部門のマネジメントに携わって、業務効率を向上させたい」といった伝え方があります。
応募先の業務内容と自分が目指す働き方を上手く結びつけて、しっかりと将来のビジョンを伝えるようにしましょう。
【退職理由が人間関係だったときの伝え方】人間関係が退職理由だったときの伝え方例
人間関係が原因で退職する人に多い要因における退職の伝え方は、以下のとおりです。
- 職場の風土に馴染めなかったときの伝え方
- モラハラ・パワハラがあったときの伝え方
- 特定の人との人間関係が悪かったときの伝え方
職場の風土に馴染めなかったときの伝え方
現在の職場は創業者が会長、社長と専務が子息のトップダウン体質を持つ企業です。
独自の営業ルールがあり、売上を伸ばすためのルート開拓について企画書を提出したときも目を通してもらえず、コミュニケーションが取りづらい空気を感じていました。
また残業が常態化する状況を見て、業務効率化のためにITシステムの導入についても提案をしましたが、望むような返事をもらうことができない状況です。
メンバーのアイデアや意見を歓迎する貴社の風土に高い関心があり、今回転職を決意して志望させていただきました。
職場に独特の風土があり、職場に馴染めなかったときの退職理由です。
企画書を提出したりITシステムの導入を提案したりという部分に、自分で改善を試みたエピソードが盛り込まれています。
やむを得ない事情で転職を決意したことが伝わるだけでなく、前向きさや積極的な姿勢もアピールできるでしょう。
モラハラ・パワハラがあったときの伝え方
現在、上司に全ての業務を指示される環境の中で働いています。
日々タスク管理がしやすいと感じる一方で、指示にない業務は原則禁止されており、発覚した時は厳しく叱責されるなどやや働きづらさを感じていました。
志望動機は、貴社の経営方針である「社員一人一人のアクションを尊重する」という言葉に惹かれているという点です。
自分で良いと思ったことは積極的に働きかけて仕事できる環境で働きたいと強く感じています。
前職で培った業界の知識やノウハウをいかんなく活用し、貴社の売上に貢献していきたい気持ちです。
モラハラ・パワハラがあったときの退職理由です。
このケースは差し支えない程度であれば具体的に伝えてしまっても問題はありません。
ルールが厳しく、日々叱責されていたと具体的な事実を述べることで、客観的に見ても働きづらい職場だったということが伝わります。
モラハラやパワハラについては自分が話せる範囲で構いませんので、伝え方を工夫すると良いでしょう。
特定の人との人間関係が悪かったときの伝え方
現在の販売では、社員同士は店舗異動が多くコミュニケーションは取れないような経営方針があります。
仕事をしていく中で、長い時間メンバーと時間を共にして働けるような職場環境で働きたいと考えて今回退職を決意しました。
貴社はメンター制度やランチミーティングなどチームワーク向上に欠かせないコミュニケーションに力を入れておられます。
貴社の一員となれば、高いモチベーションで仕事に取り組むことができ、チームワークを大切にして売上に貢献していけるのではないかと考えております。
同僚や上司との関係が悪かった話は、良い印象を持ってもらうことが難しいため面接などでは具体的に話さない方が無難です。
「チームワークを大切にする環境」「コミュニケーションに力を入れる」といった言葉を用いて、前向きさが伝わるような退職理由にしましょう。
【退職理由が人間関係だったときの伝え方】面接官が退職理由を聞く理由
面接官が退職理由を聞く理由は以下のとおりです。
- 仕事に対する姿勢を見たいから
- ストレス耐性があるのか知りたいから
- 退職理由と志望動機に一貫性があるか確かめたいから
仕事に対する姿勢を見たいから
面接官が退職理由を聞くのは、仕事に対する姿勢を見たいからです。
退職理由や志望動機から、仕事に対する価値観や考え方を聞き取りたい意図があります。
応募者の求める働き方が自社でできるのかどうかを見極め、風土や社風にマッチしているかを確認しているのです。
また課題解決に向けた取り組みができる人材かどうかについても見ています。
退職理由を聞かれたときは、仕事に対する姿勢を伝える絶好のタイミングだと考えると良いでしょう。
ストレス耐性があるのか知りたいから
次に応募者にストレス耐性があるのかどうかを知りたいということです。
仕事を辞めるということは、何か身勝手な理由があるのかもしれないとマイナスイメージを持たれてしまうことがあります。
「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか?」と懸念を持たれてしまうこともあるでしょう。
またどのような企業においても他責思考で仕事をする人は歓迎されません。
そのため面接で退職理由を聞き取り、時には我慢して困難に立ち向かえる人なのか、ストレス耐性を持っているのかどうかを確認することがあります。
退職理由と志望動機に一貫性があるか確かめたいから
退職理由と志望動機に一貫性があるかを確かめる目的で、退職した理由を聞くことがあります。
本当にやりたいこと、実現したいことがあって退職したというキャリアビジョンの有無を確かめているのです。
退職理由と志望動機に繋がりがなければ「ただ辞めたいだけなのではないか?」と思われてしまいます。
例えば「前職で経営が振るわず不安から転職をした」であるにもかかわらず「御社で営業のノウハウを磨きたい」では、退職理由と志望動機に一貫性がなく矛盾があります。
このようなことにならないために、まずは応募する企業の手がける事業や強みなどについてしっかりと分析をして、どこに魅力を感じたのかを考えましょう。
十分な企業分析ができていれば、整合性がとれた納得感の強い退職理由と志望動機になります。
人間関係でもマイナスにならない退職理由
人間関係による退職理由は、ネガティブなイメージを持たれがちですが、以下のような内容であれば、悪い印象を持たれないでしょう。
- コミュニケーションが取りづらい環境だった
- 上司からパワハラを受けていた
- 同僚・上司と意見が合わなかった
コミュニケーションが取りづらい環境だった
人間関係を理由に退職した場合でも、「コミュニケーションが取りづらい環境だった」と伝えることで、冷静かつ前向きな印象を与えられるでしょう。
実際、組織の規模や業種によっては、報連相の仕組みが整っておらず、情報共有が不足して業務に支障が出ることもあります。
そのような環境で働きにくさを感じたこと自体は、決して責められるものではありません。
面接では「部署間で連携が取りづらく、自分の力を十分に発揮できなかった」「意見交換の機会が少なく、チームとして成果を出しづらかった」と説明すれば、環境要因に焦点を当てつつ、客観的に語れるようになるでしょう。
「今後は円滑に意見を交わしながら働ける職場で、自分の強みを活かしたい」と締めくくることで、協調性や前向きな姿勢を強調できます。
原因を人ではなく、仕組みや環境に置き換えて伝えると、退職理由としてもマイナスになりません。
上司からパワハラを受けていた
上司からのパワハラが原因で退職した場合でも、伝え方次第で悪印象を避けられます。
面接では感情的にならず、「働く上で信頼関係が築きにくい環境だった」と客観的に表現するのがポイントです。
事実関係を淡々と述べることで、相手に冷静さと誠実さを印象づけられるようになるでしょう。
例えば「指導方法が自分には合わず、成果を出すための相談が難しかった」「報告や提案をしづらい雰囲気があり、十分に力を発揮できなかった」と説明すれば、責任転嫁せずに理由を伝えられます。
「今後は建設的に意見を交わせる環境で成長したい」「上司や同僚と協力しながら成果を上げたい」と続ければ、前向きな姿勢として評価されるでしょう。
なおパワハラという言葉を直接使うのは避けた方が安全です。
パワハラという言葉を直接使うよりも、「良好な人間関係を築けなかった」など柔らかく伝えましょう。
ネガティブな経験を通して得た学びを示せば、逆に誠実で冷静な人物として印象を高められます。
同僚・上司と意見が合わなかった
退職理由として「同僚や上司と意見が合わなかった」と感じた場合でも、伝え方を工夫すれば悪印象を避けられます。
重要なのは、対立を強調するのではなく、考え方の違いを学びに変えた経験として前向きに伝えることです。
「新しい提案を行った際に、上司との方向性が異なり、自分の考えをうまく伝えられなかった」「チーム全体で意見をまとめる難しさを実感した」といった形で、冷静に状況を説明します。
その上で「今後は異なる意見を尊重しながら、最善の方法を見つけられる環境で働きたい」と続けると、協調性や柔軟性をアピールできるでしょう。
面接では意見の違いを否定的に語るよりも、「多様な考え方を理解する重要性を学んだ」とまとめるのが効果的です。
経験から成長した姿勢を示すことで、建設的に問題解決へ取り組める人材として評価されやすくなります。
【退職理由が人間関係だったときの伝え方】人間関係が退職理由にまつわるQ &A
最後に人間関係が退職理由だというときのQ&Aを以下の順でピックアップしました。
- 司へ伝える際の人間関係の退職理由はどうすれば良い?
- 退職理由と転職理由は同じ?
- 退職理由が複数あるときはどうすれば良い?
- 履歴書に退職理由は必要?
これから退職を考えている人は、こちらも参考にしてみてください。
上司へ伝える際の人間関係の退職理由はどうすれば良い?
上司に退職理由を伝えるときは、人間関係をそのまま伝えない方が賢明です。
感情的な理由を直接伝えると、円満退職が難しくなり、社内での印象を悪くする可能性があります。
角が立たず納得されやすい伝え方を常に意識しましょう。
おすすめは、キャリアアップやスキルアップを理由にする方法です。
例えば「今後の成長を考え、より幅広い業務に挑戦したい」「これまでの経験を活かし、新しい環境で力を試したい」といった伝え方であれば、前向きな印象を与えられます。
また、すでに転職先が決まっている場合は「転職先が決まりました」とだけ簡潔に伝えるのも効果的です。
退職を切り出す際は、直属の上司に早めに伝え、スケジュールに余裕を持って行動しましょう。
引き留めにあっても、感情的にならず毅然とした態度を保つことで、最後まで信頼関係を崩さずに退職できます。
退職理由と転職理由は同じ?
混合されがちですが、退職理由と転職理由は厳密に異なります。
退職は単純に仕事を辞めることになった理由であり、転職理由は退職を決めたあと自分が今後どうするのかを伝える解決策のことです。
イメージとしては退職理由が過去の話、転職理由が未来についての具体的な話と考えるとわかりやすいでしょう。
退職理由が複数あるときはどうすれば良い?
人によっては退職理由が複数あることがあるかもしれませんが、全てを詳細に伝える必要はありません。
自身の中で一番大きな理由をピックアップして、面接で話すようにすると良いでしょう。
「将来性に不安を感じた」「評価制度が整った職場で働きたい」など人間関係よりも大きな退職理由があるときは、そちらを優先すると面接でも話がしやすくなります。
履歴書に退職理由は必要?
履歴書の職歴欄には退職した理由も添えるのが一般的ですが「一身上の都合により退職」で問題ありません。
面接で聞かれたときには、具体的な理由について話すようにしましょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
転職を考えている人は、人間関係を退職理由にすることも多いと思います。
しかし人間関係を理由にすると、相手に悪い印象を持たれてしまうのではないかと不安に感じている人も多いでしょう。
たしかに「上司が苦手だった」と、理由をそのまま伝えてしまうとストレス耐性のない人材というレッテルを貼られてしまい、面接で悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
そのため事情を知らない採用担当者の目線で見れば、人間関係が悪かったことを直接話すのは控えた方が良いでしょう。
退職理由を人間関係にするときは、できるだけ前向きな言葉に置き換えて、伝え方を工夫することが大切です。
また人間関係のようにネガティブなことを話すときは無意識に取り繕うとして話が長くなってしまう可能性があります。
退職理由は簡潔に伝えて、今後どうしていきたいのか将来のキャリアビジョンについてしっかりと話ができるように準備しておきましょう。
今回の記事が、これから転職活動を考えている方の参考になれば幸いです。
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今の仕事、本当にあなたに合っていますか?
転職活動で最も避けたい「ミスマッチ」。 失敗しないキャリア選びの第一歩は、自分自身の特性を客観的に把握することから始まります。「64タイプ性格診断」X 「適職診断」。後悔のない転職のために。まずは自分の適性を確かめてみませんか?
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