「転職は3年働いてから」新卒3年以内で辞めるのはOK?離職理由や転職活動のコツを徹底解説
はじめに
「新卒で入社した会社を辞めて、そろそろ転職したい」
「転職は3年働いてからって本当?」
新卒で働き始めてしばらく経つと、今後のキャリアや現在の状況を踏まえて転職を考えるひともいるのではないでしょうか?
ですが世の一般論の中には「とりあえず最低3年は働いた方がいい」という言葉もあり、3年以内で離職するのを悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
今回は新卒入社して3年以内で離職したいと考えている方に向けて、新卒3年以内で離職する理由やメリット・デメリット、離職後の転職を成功させるコツについて解説します。
本編後半では、転職面接で離職理由を聞かれた場合の回答例も紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
新卒入社3年以内に辞めるのはアリか?
結論から伝えると、新卒入社して3年位未満で辞めるのは「アリ」です。
極端に就業期間が少なくなければ、転職活動で不利に動くこともさほどありません。
社会の一般論として勤続年数が3年未満だと、経験やスキルが十分に備わっておらず、即戦力として活躍しにくいと捉えられることも多いです。
実際に職務の経験年数を応募条件に入れて採用活動を行っている会社もあります。
しかし、採用活動を行っている企業のすべてが勤続年数のみを重要視している訳ではありません。
たとえ3年以内でも退職しても転職活動が難航しやすいということはなく、若手が欲しいという企業にとっては早い離職は有利になることもあるのです。
3年以内に辞めるのは3割
厚生労働省の離職状況のとりまとめによると、2020年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況のうち、就職後3年以内の離職率は高卒者で37.0%、大卒者で32.3%という数字が出ています。
前年比でいうと、高卒者は1.1ポイント、大卒者は0.8ポイントといずれも増加しています。
これらより、新卒で入社した人のうち、10人中約3人は、3年以内で離職していて、さらにその人数は増加傾向であることがわかります。
1年以内に辞めるのは1割
さらに同とりまとめを深掘りすると、1年以内に退職している人は高卒者で15.1%、大卒者で10.6%という数字が出ています。
これらより、全体の10人に1人は新卒で入社した会社を1年以内で離職していることがわかります。
入社3年以内と大きな括りで見れば、転職に大きな影響はないと考えられますが、1年未満だと早期離職と判断されやすく、転職活動に少し影響が出てしまう可能性があります。
参考:
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00006.html
https://www.jcci.or.jp/news/trend-box/2023/1024111533.html
新卒が3年以内に離職する理由
ここからは新卒で入社した会社をなぜ3年以内で離職しようと思うのか、その理由についてみていきましょう。
新卒が3年以内に離職する理由は下記が挙げられます。
- 仕事内容が合わない
- 待遇に不満がある
- 人間関係が辛い
- 会社の将来に対する不満がある
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
仕事内容が合わない
仕事内容に対して、何かしらの不満や危機感を感じ、離職を考える人は少なくありません。
仕事内容は働く中でのやりがいにも直結する部分です。
入社してみてはじめて自分が任される仕事内容を知り、理想と現実のギャップにショックを受けてしまう人も往々にしています。
とくに残業が想像以上に多かったり、休日出勤しなければならなかったり、過酷な仕事内容だった場合は離職傾向も高くなります。
また、企業や職種によっては高いノルマを課せられることもあるでしょう。
仕事内容やその業務を行う環境、目標によって、精神的な負担や今後の働き方を踏まえて、離職する人は多いのです。
待遇に不満がある
待遇もまた離職の動機になり得ます。
例えば、人事評価で不公平感があるとしたらどうでしょうか。
人事評価は今後のキャリアにも影響を及ぼします。
業績に関係なく、評価者の主観で評価が決定されているとしたら、モチベーションを失ってしまうでしょう。
また、教育制度やフォロー体制がないことも待遇に対する不満につながります。
人手不足や繁忙期といったさまざまな理由で教育に関するリソースを避けない企業は、往々にしています。
ただ右も左もわからないなかで業務を一任されることに、不安や疑問を感じてしまう人も多いようです。
人間関係が辛い
職場の人間関係の悪化も離職理由となりやすいです。
1日のなかで職場で過ごす時間は大半を占めます。
そのため、職場の人間関係でストレスを抱えてしまうと、仕事が楽しくても仕事にいくことそのものが苦痛になってしまいます。
自分自身が上司や後輩、同僚と関係が良くなかったり、自分以外の職場の人同士の関係が周囲に影響を及ぼすほど劣悪な関係だったりと、人間関係もさまざまです。
職場の人間関係は、離職理由となるほどに影響力が大きいです。
会社の将来に対する不安がある
入社して社内の人間になってはじめて知る情報も少なくありません。
とくに業績関連は、就活生時代では知り得ない情報でしょう。
入社して先輩や上司、同僚から会社の業績が悪化しているなどのネガティブな情報を仕入れて仕まえば、自分自身の今後のキャリアは大丈夫か不安になってくると思います。
早い段階で見切りをつけて、新しい環境へ身を置くことを考えるひとも多いのです。
新卒入社3年以内に離職するメリット
ここからは新卒入社3年以内で離職するメリットについて紹介します。
比較的早い段階での離職でもあるので、転職時の採用担当者への見え方など心配な方もいるでしょう。
新卒入社した会社を3年以内で離職するメリットは、下記が挙げられます。
- 第二新卒の求人で転職活動できる
- 未経験の業界・職種に挑戦しやすい
- 年収アップを狙える可能性がある
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
第二新卒の求人で転職活動できる
最近では今後のキャリア形成を目的に、若手人材を積極的に採用しようとする企業が増えています。
新卒採用だけでなく、新卒3年以内の第二新卒と言われる人材の採用活動に力を入れている企業も非常に多いのです。
企業の第二新卒を採用するメリットとしては、一度就業していても、企業の社風に染まりきっていないところ、新卒と比較すると社会人としてのマナーやスキルが備わっているところがあり、教育コストを抑えつつも伸びしろある人材を確保できることが挙げられます。
転職サイトによっては第二新卒に特化したサイトもあるので、そこを活用しつつ、第二新卒の求人にチャレンジすると、チャンスを最大化しやすいです。
未経験の業界・職種に挑戦しやすい
未経験の業界や職種にチャレンジしやすいところも、新卒3年以内で離職することのメリットだと言えます。
一般的に社会人経験が長い人を対象にしたキャリア採用の場合、即戦力としてのスキルや経験を求められる傾向が強くなります。
ただ、新卒3年以内の転職だと、ポテンシャルや成長性を評価基準として置かれます。
つまり、未経験の業界や職種であったとしても、応募してみたら採用される可能性が通常のキャリア採用よりも十分にあるのです。
新卒3年以内で離職することは、自分自身の新しいキャリアを築きやすいというメリットがあります。
年収アップを狙える可能性がある
新卒で入社して3年未満であれば、初任給から年収がそこまで高くなっていないことがほとんどでしょう。
そのため、転職先の業界や企業によっては、転職することで年収アップできる可能性があります。
現在の年収に満足していない場合、中小企業から大企業へ転職したり、未経験で収入水準の高い業界へ転職したりすることで、年収が上がることも往々にしてあるのです。
ただし、年収水準はあくまで企業によります。
第二新卒は新卒同等という考えのもと、新卒水準の年収で募集をかけられていることも多いです。
ですので、場合によっては年収が下がってしまうリスクもあるので、年収を下げたくない場合は求人票をよく読むように心がけましょう。
新卒入社3年以内に離職するデメリット
これまで新卒入社3年以内で離職するメリットを伝えてきましたが、メリットがあればデメリットもあります。
新卒入社3年以内で離職するデメリットは下記が挙げられます。
- 忍耐力がないと受け取られる可能性がある
- 経験が足りずキャリア採用してもらえない
- 人間関係を一から構築する必要がある
- 退職金がもらえない可能性がある
それぞれの項目について、説明していきます。
忍耐力がないと受け取られる可能性がある
企業としては、採用した人材には長く働いてほしいという思いがあります。
そのため、新卒3年以内で退職という就業期間から、また3年以内に退職してしまうのではないかという不安を与えてしまいます。
退職理由の受け取り方次第では、忍耐力がないと思われてしまうこともあるでしょう。
経験が足りずキャリア採用してもらえない
第二新卒としてのポテンシャル採用の可能性もメリットとして挙げましたが、経験のある職種へ転職する場合、経験がないからとキャリア採用してもらえない可能性もあります。
キャリア採用は年収等の条件はいいのですが、即戦力となる人材を求めています。
そのため、一定のスキルがない方や経験年数が足りない方は、求める人物像の基準として足りないと思われてしまうこともあるのです。
そのため求人の選び方によっては、離職後の転職が難航してしまうこともあるでしょう。
人間関係を一から構築する必要がある
環境が変わるということは新しく人間関係を構築する必要があります。
人間関係そのものに不満があったのならばいいでしょうが、人間関係そのものに満足していた場合、不安を感じる方も多いでしょう。
職場で働く人たちとの親和性は、働いてみないとわからないことばかりです。
新卒とは異なり、転職は同期がいないということも往々にしてあります。
企業側も社内メンバーとの親和性をみつつ選考を進めていきますが、働いてみて「人間関係を作るのがきつい」となる可能性もあることを理解しておきましょう。
退職金がもらえない可能性がある
企業によっては福利厚生の一環として、退職金制度を設けていることもあります。
ただ、退職金は辞めればもらえるものではなく、もらうための条件があることが多いです。
退職金制度がある企業は、勤続3年以上を受給条件としているケースが多いようです。
退職金の有無や受給条件は企業によって異なりますが、ある場合は新卒3年以内で離職すると受給条件を満たさない可能性があります。
入社後3年まで離職を待たなくていい理由
これまで入社後3年以内に離職するメリットやデメリットについて、紹介してきました。
なかには家族に「3年働いてからでいいんじゃない?」などと、離職することを止められている方もいるかもしれません。
ここからは入社後3年まで離職を待たなくていい理由について紹介します。
- 明確な目標があるなら早期に行動した方がいい
- キャリアチェンジは早めの方がいい
- 人間関係のストレスは早期対策が必要
- 向いている職の方がやりがいがある
それぞれの項目を詳しくみていきましょう。
明確な目標があるなら早期に行動した方がいい
離職の目的が明確な場合、年数にこだわって3年以上働く必要はありません。
離職して叶えたい目標があるのならば、早めに離職してその目標を叶えたほうがいいです。
働き続ける理由が「年数」になっているのならば、早めに行動した方が今後のためにもいいといえます。
キャリアチェンジは早めの方がいい
採用市場において、教育コストが少なく、ポテンシャルを期待できる第二新卒は重宝されます。
ですので、未経験で働きたい職や業界、勤めてみたい会社が第二新卒採用をしている場合、そのカードを存分に活用した方がいいといえます。
とくにやりたいことがある場合、早めに転職してその経験を積んだ方が、今後のキャリア京成にも有利に動きます。
現職が向いていないと感じていてキャリアチェンジしたい場合は、早く行動した方が良いでしょう。
人間関係のストレスは早期対策が必要
人間関係によって生じるストレスは早めに対策しなければ、精神的・肉体的に参ってしまうことも。
パワハラやセクハラなどのハラスメント、同僚との関係悪化など、さまざまな人間関係がストレスを生む原因になりかねませんが、我慢できないほどになってしまう前に対応が必要です。
時間の経過や社内環境の変化で解決できることであればいいのですが、自分の力だけでは変えられないこともあると思います。
そのような場合は無理に我慢せず、離職や転職で解決してしまった方が身を守ることにもつながるでしょう。
向いている職の方がやりがいがある
仕事に取り組むにあたって、やりがいを感じられるかはモチベーションにつながります。
もしも今、任されている業務にやりがいを感じられていない場合、モチベーションは下がる一方でしょう。
そのような状況で仕事を続けても、業務に集中できなかったり、生産性が著しく落ちる可能性があります。
そうなると、業務においてノルマが達成できず、一層やる気を失うなど悪循環を生み出しかねません。
向いていると感じている職に挑戦することで、新しいやりがいを感じ、モチベーション高く仕事に臨める可能性が高いです。
新卒3年目の転職活動の流れ
ここからは新卒3年目の方の転職活動の流れについて説明します。
新卒と同じく志望動機や自己PRなど聞かれますが、転職の場合は離職理由も聞かれます。
ガクチカとは異なり、社会人経験を通して自分をどう企業にアピールしていくかが重要になるので、十分な対策が必要です。
- 転職する理由を再考する
- 自己分析する
- 業界・企業分析する
- 選考対策する
ここからはそれぞれの項目について説明していきます。
退職理由を再考する
転職活動で「志望動機」「自己PR」に並んでよく質問されるのが「転職しようと思ったきっかけ」です。
まずは、なぜ転職しようと思ったのか退職理由をきちんと言語化しましょう。
退職理由を言語化することで、現職で環境を変えずとも解決できる問題か環境を変えなければ解決できる問題か精査が可能です。
退職の理由を明確にすることなく踏み出すと、次の転職先を選ぶ基準が曖昧になり、同様の失敗を繰り返す可能性があります。
選考でも必ずと言っていいほど退職理由は問われますので、なんとなくで行動しないようにしましょう。
自己分析する
転職活動を本格的に行っていくにあたり、自己分析は必ず行いましょう。
自己分析することで、自分の強みや弱みを把握し、キャリア目標を明確にすることができます。
さらには、転職先を選ぶ上での基準を作ります。
今回の転職を通じて自分は何を実現したいのか、自分自身について再認識し、企業選定や選考へと進むようにしましょう。
自己分析は転職活動のスタートダッシュとなる部分ですので、必ず行いましょう
業界・企業分析する
自己分析が終われば、自分の価値観と照らし合わせながら、進みたい業界や職種の研究を進めましましょう。
業界や職種の方向性が定まれば、応募したい企業を選びましょう。
選考では、あなたの強みや志望動機をはじめ、企業や業務との親和性も考慮されます。
企業研究や業界研究を行うことで、応募する企業が求める人材像や自身の強みを理解し、的確にアピールすることが重要です。
選考対策する
自己分析、業界・企業分析まで終われば、選考対策を行いましょう。
転職の選考では、書類選考、面接、必要に応じてSPIやスキルテストが行われます。
まずは書類選考を追加できるように、履歴書や職務経歴書に記載する志望動機や自己PRなどの内容のブラッシュアップをしてください。
面接では緊張して頭が真っ白にならないよう模擬面接などを行うと良いでしょう。
面接対策では家族や友人など第三者にアドバイスをもらうと、客観的な視線で自分を見つめ直すことができます。
企業によってはSPIやスキルテストを実施するケースもありますが、まずは期日に遅れてしまわないよう心がけてください。
新卒3年目の転職を成功させるコツ
ここからは新卒3年目の方の転職活動を成功させるコツについて解説していきます。
転職を成功させるコツとしては、下記の通りです。
- 転職先で経験やスキルが活かせるか考える
- その仕事をしたい理由を明確にする
- 転職先の職種で起こる苦労や大変さを理解する
それぞれの項目について説明していきます。
転職先で経験やスキルが活かせるか考える
今自分がもつスキルのなかで、転職先で活かせる経験やスキルがないか棚卸ししましょう。
転職市場においては、キャリア採用であっても、ポテンシャル採用であっても、自社にとって価値ある人材が高く評価されます。
ただ、第二新卒の人材が即戦力となるスキルを持ち合わせていることは、なかなか多くはないでしょう。
ですので、大学の専攻分野など知識的な部分で次の転職先で活かせるものがないか考えてみると良いです。
もちろん業務の中で、応募先の企業が該当する業界知識と関わりがあった、職務は違えどデザインなどの専門職の業務を任されたなど、経験があれば積極的にアピールすることをおすすめします。
転職活動では、企業にとって価値ある人材と知ってもらわなければいけませんので、自分のセールスポイントを理解することはとても重要です。
その仕事をしたい理由を明確にする
志望動機につながりますが、なぜその仕事をしたいのかはきちんと言語化しましょう。
長期的な人材がほしい企業にとって、新卒3年以内で離職したという事実は1つの懸念ポイントです。
志望動機が曖昧なままだと、「またすぐに辞めてしまうかも」と思われてしまうかもしれません。
そのような事態のなかで、揺るがない志望動機を持って選考に臨むことは、志望度の高さを表現することにもつながります。
転職先の職種で起こる苦労や大変さを理解する
転職で起こるのは、良い変化だけではありません。
年収や福利厚生を基準に転職すれば、仕事の質やノルマなどが高くなる可能性があります。
それがあなたにとって並大抵の努力では追いつかないこともあるかもしれません。
転職活動において、いい部分に対する理解も大事ですが、業務における大変さや苦労を理解して臨むことも大事です。
転職後に起こるであろう苦労や大変さに対して理解していれば、採用担当者から見ても親和性が高いように感じるでしょう。
選考において逆質問などをしてすり合わせを行い、自分が活かせる経験やスキルをアピール、アピールできるものがなければ課題を伝えるなど、選考のなかで言及できるようにしましょう。
選考で退職理由を聞かれたら
ここからは選考の中で退職理由を聞かれた際の、回答のポイントを伝えていきます。
回答のポイントとしては、下記の通りです。
- ポジティブな言葉を使って表現しよう
- 悪口や嘘は御法度
それぞれの項目について解説していきます。
最後には離職パターン別の回答例も用意しているので、参考にしてみてください。
ポジティブな言葉を使って表現しよう
退職理由を聞かれた場合、どんな内容であってもポジティブな言葉を使って表現するように心がけましょう。
もちろん、キャリアチェンジなど前向きな理由であればそのまま伝えてもらっていいのですが、中にはネガティブな理由で離職する人もいるでしょう。
採用担当者も基本的に前向きな理由ばかりではないことを理解していますが、選考においてネガティブな言葉のまま伝えてしまうと、あなたの印象が悪くなってしまう可能性があります。
嘘ではない範囲のなかでポジティブな言葉に言い換えることを意識して、退職理由を伝えるよう意識しましょう。
悪口や嘘は御法度
どんな理由があったとしても、前職の評価を下げてしまうような悪口、事実にない嘘はつくべきではありません。
悪口に関してはネガティブな表現の部分につながるのですが、選考というオフィシャルの場で悪口をいうことは悪印象を与えます。
自分の感情を抑制できない人、悪口をいうことで第三者からどう思われるか客観視できない人など、ビジネスパーソンとしてふさわしくないという印象を持たれてしまいかねません。
また、嘘の理由や情報を伝えることはもちろんいけないことですし、後々話の辻褄が合わなくなってきます。
選考においては悪口や嘘をつかず、オフィシャルの場にふさわしい言葉で臨むようにしましょう。
【回答例】仕事が合わなくて退職した場合
以前の職場では営業職を担当していましたが、ノルマを常に持って業務に臨むことが自分にはあっていないと感じていました。
営業職として働く中で、チラシの作成を行わなければならず、その時に広告デザインの面白さや奥深さに魅了されました。
現職ではデザイナー部門はなく、このまま営業としてキャリアを積むよりも、早い段階でデザイン業務に携わりたいという思いが強くなり、退職を決意しました。
【回答例】待遇に不満を持って退職した場合
前職では法人営業を担当し、年間売上も部内で3本指に入っていました。
もともと早い段階で管理職やリーダーになりたいと思い、努力してきたのですが、人事評価で質問したところ、年功序列の傾向が強いことを感じていました。
営業職としてモチベーション高く働くためにも、年功序列ではなく、成果を評価される環境に身をおきたいと強く感じ、今回退職を決意しました。
【回答例】人間関係が辛くて退職した場合
個人成果主義の風土より、チームで働くことを尊重する風土の企業で勤めたく退職を決意しました。
前職では営業として個人業務としての認識が強く、個人としてどう働き、成果をあげるかが重視されていました。
私自身個人としてはチームで働く方が、ノウハウの共有、トラブル対応などの面で良い営業活動ができると信じています。
上司にも相談したのですが、職場環境としては個人成果主義の考え方の人が多く、根付いた価値観を変えるのは現段階では難しいと感じました。
そのため、「チーム」という価値観を尊重する環境に身を置きたいと感じたため、今回退職を決意しました。
エージェントに相談するのもおすすめ
もしも第二新卒の転職活動で困ったら、エージェントに相談するのもおすすめです。
エージェントには第二新卒向けや職種特化など、さまざまな種類のエージェントがあります。
求人情報だけでなく、自己分析や企業研究、選考対策までトータルにサポートしてくれます。
自分だけで進めるのが不安な方やうまくいかない方、今の会社を辞めるべきか迷っている方にとくにおすすめです。
さいごに
今回は新卒入社して3年以内で離職したいと考えている方に向けて、新卒3年以内で離職する理由やメリット・デメリット、離職後の転職を成功させるコツについて解説してきました。
「3年は仕事を変えない方がいい」という一般論もありますが、最近では10人に1人の新卒者が3年以内に離職しています。
ですので、新卒3年以内に離職したとしても、なんの変なこともありません。
第二新卒というカードを持っているのですから、「年数」だけを理由に働き続けるのはすごくもったいないです。
やりたいことや挑戦したい職業があれば、早い段階でぜひ挑戦してみてください。
その際に、転職がうまくいくよう選考対策やエージェントの活用など、本記事で紹介していることも参考にしてみてくださいね。
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