学歴を履歴書に記載するにはどうすればいい?好感の持てる書き方と面接対策

学歴を履歴書に記載するにはどうすればいい?好感の持てる書き方と面接対策

目次
  1. はじめに
  2. 【中退理由を履歴書に書く】学歴中退の理由を履歴書に書くために大切なこと
  3. 【中退理由を履歴書に書く】履歴書への「中退」の好感の持てる書き方
  4. 【中退理由を履歴書に書く】状況別の履歴書への「中退」の好感の持てる書き方
  5. 【中退理由を履歴書に書く】履歴書への「中退理由」の好感の持てる書き方
  6. 【中退理由を履歴書に書く】履歴書を書く時の注意点
  7. 【中退理由を履歴書に書く】面接で「中退理由」を聞かれた時の対処法
  8. まとめ

はじめに

高校や大学を卒業せずに中退していた場合、就職活動において履歴書をどのように書けば良いのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。

企業の担当者から見てネガティブな印象を持たれやすいと考えて、中退と書くことをためらってしまうという人も多いと思います。

しかしながら、履歴書に嘘を記載するのは禁物です。

中退しているのであれば、その事実のまま書かなければなりません。

書類選考の対策として、理由の書き方を工夫すれば、マイナスな印象を持たれないようにすることが可能です。

この記事では、中退を経験した人が面接官に好印象を持たれるための、履歴書のポイントなどを紹介します。

【中退理由を履歴書に書く】学歴中退の理由を履歴書に書くために大切なこと

履歴書を記載するにあたっては、卒業した場合でも中退の場合でも、覚えておくべき前提条件があります。

履歴書における中退した事実と理由の書き方を知る前に、まずは履歴書の記入方法について、大切なポイントを覚えてください。

この大切なことを曖昧にしたまま記載してしまうと、中退理由の内容にかかわらず、良い印象を持たれません。

最悪の場合、書類の不備が認められて、どのような内容であるにもかかわらず選考を通過できなくなります。

履歴書には事実を記載しなければいけない

大前提として、履歴書に書く内容は全て事実である必要があります。

中退したという事実を隠したい気持ちがあったとしても、それが事実であれば、学歴欄には必ず中退した事実を書いてください。

仮に事実とは違う内容を書いてしまうと、学歴詐称に該当します。

また、空白のままや卒業したかどうか曖昧な書き方では、書類不備とみなされて、書類選考で落とされる可能性が非常に高いです。

学歴の詐称については、入社後に発覚する可能性があることも覚えておきましょう。

企業が高校や大学に問い合わせて調べるのは、個人情報保護の観点から難しいです。

しかし学歴に疑いが見られる場合、企業は応募者に各種証明書の提出を求めることができます。

そうした書類の提出に応じられない場合は学歴詐称とされることになるので、嘘をついても後で発覚する可能性はいくらでもあると心得ましょう。

中退ではなく中途退学で記載しよう

高校や大学を、卒業せずに途中で退学したことを中退と呼ぶのが一般的です。

しかし、履歴書に記載する際は「中途退学」と書いてください。

中退という呼び方は、あくまで中途退学の訳語であり、正式に扱われる書類の上で扱う言葉としては、丁寧な書き方とはいえません。

書類の上で丁寧な印象を与えるためにも、略語ではなく本来の呼び方である、中途退学と書くことが推奨されます。

履歴書に記入する際は、学校の名称と中退した年と月を書きましょう。

大学であれば学部学科まで記載するのが一般的で、高校でも学部が複数設定されているような学校であれば、学科まで記載してください。

【中退理由を履歴書に書く】履歴書への「中退」の好感の持てる書き方

中退のことを履歴書に書く際は、できるだけ担当者に好感が持たれる工夫をするのがポイントです。

中退したことを変にごまかすのではなく、学歴の欄に記載するべき1つの重要事項として扱いましょう。

履歴書の学歴欄には、自分が在籍していた高校や大学などの入学・卒業した年と月を記載するのが一般的です。

入学と卒業はそれぞれ別の行を使うことになるのですが、これについては中退の場合も同じように扱って書く必要があります。

したがって、入学と記載した次の行に中退したことを書いてください。

入学の行と同じように、在籍していた学校名と学部学科を正確に記載しましょう。

中退したことを書く場合は、学校・学部・学科の後ろに一文字分のスペースを空けて、中途退学と書いてください。

中退と略さずに記載することがポイントです。

ここで注意が必要なのが、中退した月についても正確に記載することです。

日本の学校においては、4月に入学して3月に卒業することが一般的ですが中退となるとその限りではありません。

正確な年と月を調べて書きましょう。

【中退理由を履歴書に書く】状況別の履歴書への「中退」の好感の持てる書き方

ひと口に中退といっても、中退した学校やその理由については千差万別になっています。

そのため、履歴書の書き方も微妙に異なるのが一般的です。

履歴書への正しい書き方は、自分の状況に応じたものを選びましょう。

卒業していないからといって、乱雑に書くのはよくありません。

学歴上の話になると、中退したとしても在籍していた事実がある以上、履歴書には記載する必要があります。

実際にその学校を中退した年と月、そして学校名を正確に記載するよう、心がけてください。

高校中退をしてしまった場合

まず注意しておきたいのが、高校中退した後、どこの学校にも属することなく就職活動をする場合、最終学歴は中学校となります。

そのため先頭の行では中学校の卒業から記載することが必要です。

学校名については、公立であれば、○○県立や○○市立といった部分から記載しましょう。

このように書く方が、より丁寧な印象を書類選考の担当者に与えることができます。

私立高校については、学校法人の名称から記載しようとすると欄が足りなくなるような学校もあるため、単に学校の名前さえ記載できれば問題ありません。

私立〇〇高等学校と記載できれば大丈夫です。

ただし、学科が分かれている場合は学科まで正確に書いてください。

理由があるケース

家庭の経済的状況や健康上の理由といったやむを得ない理由、または次の挑戦をするために行う中退であれば、履歴書の学歴欄に簡潔にその内容を記載してください。

このことを踏まえた記入例は以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 中途退学(健康上の事情により退学)

中退した理由ですが、学歴欄ではあくまで簡潔に、内容が伝わるような書き方を心がけてください。

詳しい内容については、高い確率で面接官からの質問を受けることになります。

ですから、あらかじめ自然な内容の返答を用意しておくことがおすすめです。

 

理由がないケース

学校を中退するのには必ず理由があります。

ですから、理由なしと表現するよりは、担当者に明かしたくない理由というものが適切な表現です。

出席日数の不足や学校生活における素行不良が、高校中退を余儀なくされた理由として挙げられます。

この場合の書き方の例としては、以下のとおりです。

学歴
△年 △月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 中途退学

このように記載していたとしても、書類選考を通過して面接になった場合は中退した理由の質問をされる可能性が高いです。

その場合に用意するべき回答としては、できるだけ前向きな理由で置き換えましょう。

大学中退をしてしまった場合

大学中退の場合、最終学歴は高卒となります。

ですから、大学入学前の学歴は高校卒業から書いてください。

高校の学校名ですが、公立高校であれば〇〇県立や〇〇市立といった部分から書き始めるのが適切ですが、私立高校の場合はその限りではありません。

私立大学付属の高校であれば、〇〇大学附属と書いて大丈夫ですし、そうではない場合は、私立〇〇高校のような形で書いても構いません。

高校と大学の両方に共通するのは、必ず学科まで正確に記載することです。

大学によっては学科名が非常に長い場合も想定されますが、その場合でも正確に書いてください。

理由があるケース

高校中退のケースと同様に、担当者からいい印象を持ってもらえるような内容であれば、中退理由は積極的に記載しておきましょう。

大学で在籍していた学科や中退の理由によっては、履歴書の欄に一行で書ききれなくなることも考えられます。

その場合は二行に分けるなどして、枠に収めましょう。

あらかじめ下書きをしておいておくか、不要となった履歴書で書く練習をするなど工夫してください。

書き方の例としては、以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 〇〇科 卒業
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学(語学留学のため)

大学中退の理由は、語学留学やビジネス留学などその内容はさまざまですが、留学を中退の理由として表明するのであれば、留学先で学ぶことも記載すると効果的です。

理由がないケース

こちらについても、理由なしとなると、大学をあまり良くない理由で辞めざるを得なくなった理由になる可能性が高いです。

想定されるのは、単位が取得できず、学費も払えなくなったため、退学を余儀なくされたようなケースとなります。

最長在籍年数を超えても卒業単位に届かず、除籍処分になった場合も履歴書上の扱いは中途退学と同じです。

仮に除籍されていた場合でも中途退学と書いたとして、学歴詐称にはなりません。

仮に中退の証明書を求められたとしても。

除籍となってしまったことを告げれば大丈夫です。

書き方の例としては、以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 〇〇科 卒業
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学

 

中退予定者の場合

履歴書を書いている時点で大学に在籍していたとしても、就職活動が成功した折に学校をやめようと思っている人は、履歴書への記載は中途退学予定となります。

この場合、注意しておきたいのが中退する日付です。

履歴書には中退した年と月を書かなければなりません。

中退予定の場合、いつ中退しようとしているかすでに決めている人は年と月を記載できます。

しかし入社する会社が決まってから中退しようと考えている場合は、日付を空欄にした上で、就職先が決まり次第、中途退学と書類を見た人が分かるようにしておきましょう。

理由があるケース

中途退学予定で履歴書に記載できる理由としては、経済的な事情により働かなければならなくなったという理由や、健康上の理由などが挙げられます。

いずれのケースでも、学歴の欄に深く書き記す必要はなく、簡潔に伝わる程度に書いておきましょう。

ただし、中途退学する理由は面接などで深く質問される可能性があるので、きちんと説明できるようにしておいてください。

大学などの中退を考えている人は高校卒業のことから記載しましょう。

書き方の例は以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 〇〇科 卒業
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学予定
(経済的な事情により通学が困難になったため)

 

理由がないケース

履歴書に書くときには、中退予定でも理由を書かないまま提出する場合も想定されます。

その場合はただ中途退学予定と記載して提出しましょう。

ただし、実際に面接することになれば、中途退学予定の理由を質問をされる可能性は非常に高いです。

そうした場合にどのような返答をするかについては、あらかじめ考えておくようにしてください。

書き方の例は以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 〇〇科 卒業
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学予定

高卒認定取得後に中退してしまった場合

高卒認定とは、文部科学省が実施している高等学校卒業程度認定試験のことで、合格すると高校卒業者と同程度の学力があることを証明できるものです。

したがって、高卒認定を取得していれば、高校を中退していても大学への進学ができるようになります。

注意しておきたいのが、高卒認定はあくまで資格であり、学歴ではないことです。

仮に高校を中退し、その後、高卒認定を取得して大学に進学したとしても、大学を中退してしまうとその時点での最終学歴は中卒となります。

応募資格に学歴があるような求人では、こうしたポイントに注意しましょう。

また、高卒認定は資格であるということから、履歴書における資格の欄に記入することもできます。

この場合の使い分けですが、高卒認定を取って大学へ進学したことをアピールするなら学歴欄、自分自身のスキルを高める意欲があることを示すのであれば、資格の欄に記載しましょう。

理由があるケース

高校と大学のどちらも卒業していない場合、最終学歴は中卒となります。

そのため、履歴書へは中学卒業から記載してください。

高校、大学ともに中途退学した場合、履歴書の書き方は以下のようになります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 中途退学
(家庭の事情により退学)
△年 △月 高等学校卒業程度認定試験合格
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学
(経済的事情により退学)

他の応募者と比べると学歴の欄に記載する情報が多いため、簡潔に記載できるものは、より簡潔であることが望ましいです。

中退した理由は、一言で説明できるように記入しましょう。

 

理由がないケース

高校、大学ともに中退した理由を書かない場合は、以下の書き方になります。

学歴
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
△年 △月 〇〇県立〇〇高等学校 中途退学
△年 △月 高等学校卒業程度認定試験合格
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 入学
△年 △月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇〇〇学科 中途退学

中退した理由を履歴書に書かない場合は、面接まで進んだ場合、非常に高い確率で中退した理由について聞かれます。

特に高校、大学両方中退している人はどちらの退学理由についてもきちんと説明できるようにしておきましょう。

【中退理由を履歴書に書く】履歴書への「中退理由」の好感の持てる書き方

履歴書に中退理由を書いておけるのであれば、記載することがおすすめです。

中退した理由をあらかじめ明確にさせることで、自分の経歴について包み隠すことなく明かすことができる人材として、採用担当者から持たれる印象も良くなります。

履歴書の学歴欄に中退理由を記載する場合は、できるだけ短い文章で、伝えたいことを端的に伝えられるように書くことが必要です。

マイナスな経歴として見られがちな中退を逆に生かせるよう、採用担当者から好感を持たれる書き方をマスターしましょう。

やむを得ない理由で中退してしまった場合

就職活動における中退理由でやむを得ない理由として通用する例は主に次の三つが挙げられます。

  • 家族の介護上の問題
  • 経済上の問題
  • 健康上の問題

家族を介護する必要が生じた為、学校に通うことができなくなった場合には次のような例文を記載しましょう。

  • 親が要介護となったため
  • 家族の健康上の都合により退学

介護が必要になった理由や健康上の都合の内容については、履歴書で触れる必要はありません。

経済的事情により学費が払えなくなったり、自分がすぐに働く必要が生じたりした場合には、次のような例文を記載しましょう。

  • 経済的事情により退学

こちらも詳しい内容を伝える必要がある場合は、面接のときで構いません。

あくまでやむを得ない事情で通学ができなくなったことが分かれば問題ないです。

健康上の都合によるやむを得ない退学の場合は、次のような文にしましょう。

  • 病気療養のため
  • 健康上の理由により(現在は完治のため就労可能)

健康上の問題で退学した場合には、必ず現在の状況を、備考欄や例文の続きに括弧閉じで書くようにしてください。

ポジティブな理由で中退してしまった場合

ポジティブな理由とは、在籍していた学校を中途退学することで、自分の人生に対して前向きに挑戦していける理由のことです。

例としては次のようなものが挙げられます。

  • 語学習得を目的とした留学のため
  • ビジネス英語習得のための留学をするため
  • 社会人としての早期自立を目的とした就職のため
  • 勉強する分野を変えるための転学を志したため

いずれの理由においても、詳しい内容については面接のときに話をする機会が与えられる可能性が高いです。

留学については、在学中に組むことができる留学のプログラムを選ばなかった理由を考えておくと、面接官からの質問に言葉を詰まらせることなく返答できます。

早期自立を目的とした就職であれば、なぜそのように思い立ったのか具体的に伝えられるエピソードを話せると好印象です。

これは勉強する分野を変えるための転学についても同様で、あらためて入学した学校で、どのようなことを学べたかをきちんと話せるようにしておきましょう。

面接で不利になる理由で中退してしまった場合

中退した人の中には、学校の興奮になじめなかったとか、必修科目の単位を取得できなかった、素行不良により退学処分となったなどの、ネガティブな理由で学校を去らなければならなかった人もいます。

そうした理由を、履歴書における中退理由に記載することは望ましくありません。

どのように考えても前向きな理由にすることができない場合は、一身上の都合による退学と記載するのが無難です。

一方で、中退を余儀なくされた理由によっては、ポジティブな言い方に変換できる可能性はあります。

アルバイトのシフトを入れていたために出席日数が足りなかったという場合には、次のような書き方ができます。

  • 将来接客業を目指していて、その勉強のためにアルバイトに専念した

注意が必要なのが、いずれのようなケースでも、面接官から学生時代の行動について指摘を受ける可能性があることです。

そうした場合は、面接官からの言葉を真摯に受け止め、自分の反省すべき点についても話すようにしましょう。

【中退理由を履歴書に書く】履歴書を書く時の注意点

中退したことがある人が履歴書を記入する際には、いくつか重要な注意点があります。

これから紹介する注意点に気をつけて履歴書を書かないと、採用担当者からもたれる印象が悪くなってしまい、書類選考を通過することができません。

注意するべきポイントは決して難しいことばかりではありません。

初歩的な内容が多くを占めています。

ですが、そうした基本的な注意点が守れない人も一定数いるのが事実であり、そうした人との差を広げるためにも確実に守っておきたいポイントです。

きちんと頭に入れておきましょう。

中退は必ず記載

履歴書に記載されている内容は、余すことなく真実であることが重要です。

したがって、中退していたことを無かったことにするような書き方にするのは望ましくありません。

中退した事実があるならば、必ずそのことを記載しましょう。

仮に学歴を記載する欄に中退も卒業も記載しなかった場合、面接では必ずその理由を聞かれることになります。

中退したことを書かないということは、自分を少しでも良く見せたいと考える傾向にあり、面接の返答でそうした心情が会話に現れるため、嘘を重ねてしまうケースが多いです。

しかし、面接官とのやりとりが続くにつれて、返答の内容に矛盾が生じてしまい、どこかで嘘をついているのかが最終的に露呈します。

そのような結果になった面接で、内定を獲得するのは非常に難しいです。

前提からして、学歴を偽るのは学歴詐称に該当しますから、学歴については正直に明かすようにしましょう。

中退した年月日は間違わないように

履歴書に記載する内容は真実であることが望ましいですか、それは意図的であるかないかを問いません。

できる限り間違うことなく記載することが求められています。

そのため、中退した年月日についても間違えることがないよう、履歴書に記載する前に実際に中退した日付は確認しておきましょう。

中途退学の事実がある場合、内定を獲得した後で退学証明書の提出を求められることがあります。

仮に履歴書に記載していた年や月が間違っていたら、その内容についての指摘を受ける可能性が高いです。

後で面倒なことにもなりかねませんので、日付はできる限り間違いないようにしましょう。

また、退学してから就職活動を始めるまでの間の空白期間を短く見せるために、中途退学した年をごまかすのも禁物です。

場合によっては理由の記載をした方が良い

学校を中退した理由については、履歴書に記載できる理由であれば記載することをおすすめします。

自分の人生を前向きに動かすために必要な中退であれば、遠慮なく記載して構いませんし、家庭の事情や健康上の理由などのやむを得ない理由についても同様です。

そのように人に明かしにくい事情があったとしても、正直に伝えることで、中退そのものに懐かれやすいマイナスな印象を覆すことができます。

また、これらの条件に当てはまらないような事情で中途退学した場合であっても、ポジティブに変換して伝えられる内容であれば伝えることが望ましいです。

学校になじめなかったとか、勉強が嫌になったといったネガティブな理由であれば、記載しないことをおすすめします。

ただし、学歴の欄に記載がない場合は、面接で質問される可能性が高いので、その返答内容はあらかじめ対策しておきましょう。

誤字脱字などの基本的なミスはNG

中途退学というネガティブなイメージが強い内容がある以上、履歴書においては他の要素でネガティブなイメージを持たれることは避けたいです。

その大きな要素の1つとなるのが、誤字脱字です。

履歴書の記載内容に誤字脱字があると、書類について隅々までチェックできない人や、履歴書を適当に仕上げるような人というイメージを持たれかねません。

マイナスなイメージにマイナスが重なるため、書類選考ではじかれる可能性が高くなってしまいます。

そうしたことを防ぐためにも、一度書き上げた履歴書は、隅々まで見直してチェックしましょう。

かつては手書きで履歴書を作ることが一般的でしたが、近年ではパソコンを使った履歴書も広がりつつあります。

パソコンの入力を利用するときは、誤変換に注意してください。

漢字の変換は意外と間違えやすく、学力や一般常識の面で評価される要素となります。

【中退理由を履歴書に書く】面接で「中退理由」を聞かれた時の対処法

履歴書の学歴欄に中途退学と記載した以上、履歴書にその理由を記載しているかどうかにかかわらず、面接では非常に高い確率で質問されることになります。

そのときの受け答えについては、あらかじめ対策をしておくことが必要です。

用意しておくべき返答内容の基本は、自責的な内容にしてください。

中退した理由について、誰かから言われたなどの他責的な表現をすると、良い印象を持たれにくくなります。

まず、自分の人生における結果については、自分の責任にあることを表明しましょう。

その上で、中退したことによってできた経験が今後の人生でどのようにプラスになったかをアピールしてみてください。

内容によっては、企業がイメージする望む人材に合致する可能性が高いです。

その一方で、面接の場面で返答がしどろもどろになってしまうと、面接官に明かせないような理由で中退したのかと、疑念を持たれることになります。

基本的に、中退はよほどのことがない限りネガティブな理由であることが多いです。

ですから、面接での受け答えでは返答に詰まった時点で減点されるぐらいの意識を持ちましょう。

中退理由の内容に沿って、ケース別で有効な対処方法について紹介します。

内容についてきちんと理解を深め、面接の練習をする段階から役に立てるようにしてください。

やむを得ない理由

やむを得ない理由の中には、どうしても他人には口に出しづらい内容が含まれている可能性があります。

しかしながら、就職という大事な一歩を踏み出すためにも、明かせることは明かしておいた方が無難です。

面接官の目線で評価しても、そのような事情を包み隠さず話してくれる相手の方が、いい印象を持ちやすいです。

やむを得ない理由における質問の返答内容としては、次のようになります。

実家の飲食店が廃業し、学費の支払いが困難となったために中退しました。
御社では接客業務に力を入れて取り組みたいと考えているため、中退した後は、自宅近くの飲食店でアルバイトをしています。
四年制の大学に通学していたのですが、重い病気が発覚し、治療に専念しなければならなくなったため休学していました。
現在では日常生活に支障が出ないレベルまで回復したのですが、治療費を支払った後の家庭の経済状況を考慮して、大学に復帰するのではなく、退学して就職をすることにいたしました。

ポジティブな理由

面接官からの質問に対する返答は、ポジティブな理由が一番口に出しやすいです。

返答のポイントとしては、将来をどの程度見据えているかをアピールすることとなります。

退学したことによって得た経験や、自分の成長を今後のキャリアプランにどのように生かして行くのかも交えて話せると効果的です。

返答の例は以下のようになります。

大学に在学中、海外で働くことに強い興味を抱くようになったため、ビジネス英語を取得するために、国内の大学を退学しての留学を決意しました。
その結果、非常に素晴らしい経験ができました。
御社では習得したビジネス英語や留学によって得た海外の人とのコミュニケーション能力を生かし、グローバルな場面で活躍できる人材になれると考えています。

面接で不利になる理由

面接で不利になるような理由は、わざわざ履歴書に書く必要ありませんが、面接ではどうしても質問を避けることができないです。

後先考えてない短絡的な理由や自分の自堕落な生活に起因する中退理由の場合、そのままストレートに中退についてだけ触れるのは望ましくありません。

中途退学したことによって得た経験や、自分の考え方の変化など、前後の出来事を交えて話すと、中途退学した理由に説得力を加えられます。

返答の一例は次の形です。

大学在学中、生活費を稼ぐために始めた居酒屋でのアルバイトが楽しくなり、授業に出席せずにアルバイトをやり続ける生活を送りました。
結果として単位を落とし続けたため、退学を余儀なくされましたが、接客業の楽しさを知ることができました。
このことによって、先行きがあやふやだった自分の将来の進路に、はっきりとした目標をかかげることができました。

まとめ

高校や大学を中退した理由については、一般的には履歴書に書きにくいと感じやすいものです。

しかしながら、中退した理由によっては堂々と記載するべきものもありますから、自分の中退理由がどのようなケースに該当するのかを、確かめておくことが重要です。

そして中退も含めて、全てのことを前向きに捉えるよう心がけましょう。

中退したことそのものを後ろ向きに捉えるのではなく、どのように伝えれば良い印象を持ってもらえるかを考えてみてください。

うまく考えることができれば、将来のキャリアプランを浮かべられるようになります。

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