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ITエンジニアの仕事はきつい?未経験からの仕事内容と転職のコツ

ITエンジニアの仕事はきつい?未経験からの仕事内容と転職のコツ

目次
  1. はじめに
  2. そもそも「ITエンジニア」とは
  3. ITエンジニアの仕事が「きつい」と言われる理由
  4. ITエンジニアに必要なスキル
  5. 未経験からITエンジニアになるステップ
  6. 未経験者におすすめのIT企業とは
  7. まとめ

はじめに

IT業界の発展に伴い、ITエンジニアの仕事は今後も「なくならない仕事」として着目されています。

しかし、「仕事はきつい」「激務で心身を壊すこともある」といったネガティブなイメージを持つ人が多いことも事実。

確かに、専門性の高さや納期のプレッシャー、人手不足といった要因により、過酷な一面があるのも事実です

一方で、やりがいや将来性、スキルの汎用性など、魅力的な側面も多く、未経験からチャレンジする人も増えています。

本記事では、ITエンジニアの仕事内容や「きつい」と言われる理由を明らかにしつつ、未経験からITエンジニアを目指すための具体的なステップや、転職を成功させるためのコツについて詳しく解説します。

これからIT業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

そもそも「ITエンジニア」とは

ITエンジニアとは、情報技術(IT)を活用してシステムやソフトウェアを設計・開発・運用する職種の総称です。

近年のデジタル化の進展により、企業や社会インフラのあらゆる場面でITエンジニアの活躍が求められています。

様々な業界から重宝されている職業である一方で、「ITエンジニアはきつい」と感じる声があるのも事実です。

業務内容が高度で専門的なうえ、納期やトラブル対応に追われる場面も少なくありません

ここからは、ITエンジニアの主な職種とそれぞれの役割や特徴について解説します。

職種ごとの理解を深めることで、自分に合ったキャリア選択の参考にしてみてください。

ITエンジニアの職種

ITエンジニアにはさまざまな職種があり、それぞれの役割や求められるスキルが異なります。

以下では、代表的な8つの職種について簡単にご紹介します。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書をもとに、実際にコンピュータが動作するようプログラミング言語でコードを書き、動作するシステムやアプリを構築する職種です。

使用する言語は案件によって異なり、Java、Python、PHP、C言語など多岐にわたります。

コードの正確さはもちろん、バグを避けるための注意深さやテスト実施力も重要です。

また、短期間での実装が求められることも多く、スピードと品質のバランスも重視されます

黙々と作業することが多いですが、チームでの開発も一般的なため、一定のコミュニケーションスキルも必要です。

日々新しい技術が登場するため、継続的な学習も不可欠となります。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)は、ITプロジェクトにおいてシステム全体の設計・開発計画を立てる上流工程を担う職種です。

クライアントから要望をヒアリングし、要件定義や基本設計、詳細設計を作成します。

その後、プログラマーに指示を出し、プロジェクト全体の進行管理も行います。

開発工程の理解はもちろん、課題解決能力や交渉力、顧客との折衝能力なども必要です。

また、トラブル時には柔軟な対応とリスク管理が求められるため、責任感と判断力が不可欠です。

SEの働き方は企業によって異なりますが、顧客との調整や納期管理などで忙しくなることがあり、「きつい」と感じる場面も少なくありません

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、企業のITインフラにおけるネットワーク環境(インターネット・社内LAN・VPNなど)の設計、構築、運用、保守を行う職種です。

社内のパソコン同士がスムーズに通信できるよう設定したり、外部のクラウドサービスと安全に接続するためのルーターやスイッチ、ファイアウォールなどの機器を管理します。

障害発生時には迅速なトラブルシューティングが必要で、夜間や休日に対応が発生することもあり、体力的・精神的に「きつい」と感じやすい面もあります

一方で、セキュリティやクラウド技術の知見を持つことで高い専門性を身につけられ、キャリアアップや高年収も目指せる分野です。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、社内やクライアントの業務システムやWebサービスが稼働するための「サーバー」と呼ばれるコンピュータの設計・構築・運用・保守を行う仕事です。

業務はサーバーの設定、OSのインストール、ミドルウェアの導入、バックアップや障害対応など多岐にわたります。

安定稼働が重要なため、24時間365日体制の監視業務が求められるケースもあり、夜勤や休日出勤が発生することもあります

Windows ServerやLinuxなどの知識に加えて、クラウド(AWS・Azureなど)のスキルも近年では必須です。

地味ながら縁の下でITシステムを支える、非常に責任感の強い職種です。

Webエンジニア

Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの設計・開発・運用を行う職種です。

フロントエンド(HTML/CSS、JavaScriptなど)とバックエンド(PHP、Ruby、Pythonなど)に分かれることもありますが、両方を扱うフルスタックエンジニアも増えています。

ユーザーの使いやすさや見た目を意識しつつ、セキュリティやパフォーマンスも考慮した開発が求められます。

開発スピードが早い業界であるため、流行のフレームワークや技術トレンドへの対応が必要で、継続的な学習が欠かせません

また、仕様変更やバグ対応が発生しやすく、納期に追われる場面も多いため、タフな精神力と柔軟な対応力が求められます。

社内SE

社内SEは、自社の社員が使う業務システムやパソコン、ネットワークなどのIT環境を整備・運用・保守する職種です。

ユーザーサポートやヘルプデスク業務も含まれ、社員からの問い合わせ対応やトラブルシューティングを行うことが多いです。

外部との折衝や開発業務は比較的少なく、働き方が安定しているケースが多いのが特徴です。

そのため、ITエンジニア職の中では比較的「きつい」と感じにくい職種とも言えます

ただし、社内で唯一のIT担当となるケースでは幅広いスキルが求められ、プレッシャーもかかるため、企業規模や体制によって業務の難易度や負荷は大きく異なります。

年収はどれくらい?

ITエンジニアの年収は、職種やスキルレベル、企業規模、勤務地域によって大きく異なります。

平均的には400万〜600万円程度ですが、高度なスキルを持つエンジニアやマネジメント職になると、年収800万円以上も目指せます。

ただし、未経験からスタートした場合は年収300万円台からのスタートになることもあり、スキルアップや経験の積み重ねが収入向上には不可欠です。

ITエンジニアの仕事は「きつい」と言われる反面、努力次第で高収入や自由な働き方を手に入れられる魅力もあります。

ITエンジニアの仕事が「きつい」と言われる理由

ITエンジニアの概要をおさらいしたところで、では実際のところ、なぜITエンジニアがきつい仕事といわれるのか、その理由を解説していきます。

専門職ならではのきつさや、IT業界ならではのきつさなどさまざまです。

ここではきついといわれる代表的な例として、以下の6つを挙げました。

きついといわれる代表的理由
  • 専門性があり、求められる技術レベルが高い
  • 慢性的な人手不足により労働環境が悪い
  • 給料が割に合わないと感じることも
  • 企業によって差が大きい
  • コミュニケーションがストレスになることもある
  • 最新技術・トレンドについていくのが大変

専門性があり、求められる技術レベルが高い

ITエンジニアはプログラミング言語やアルゴリズムへの理解、さらには数学的知識など、コンピューター関連の幅広い知識やスキルを必要とする技術職です。

プログラマーなのかシステムエンジニアなのかなど、職種によって求められるレベルに差こそありますが、いずれにせよしっかり勉強しないと身につかない専門性の高いスキルといえます。

始めたてのプログラマーであれば、仕様書に沿ってコードを打ち込んでいくような単純作業ですが、システムエンジニアが担当するような上流工程になればなるほど、さらに高い技術と幅広い知識が必要です

医師や美容師など他の技術職と同様に、いわゆる手に職がつく分、全国どこに住んでいても仕事に困らなくなるというのは大きなメリットですが、そもそもの専門性、求められる技術レベルの高さについていくのが大変なため、きつさを感じる方は多くいます。

慢性的な人手不足により労働環境が悪い

IT業界全般の話ですが、人気の業界である一方、慢性的な人手不足に悩まされ続けているのが課題です。

特に中小企業の人手不足は深刻であり、それに伴って労働環境も悪くなってしまうため、体力面と精神面どちらも負担が大きくなっています。

IT技術はさまざまな業界で需要が高い分、供給が追いついておらず、現場のエンジニアたちの多くは残業や休日出勤などに追われている傾向です

大手企業であればそもそも残業や休日出勤をしなくても仕事が回ったり、もしあったとしても残業代は当然に支払われ、代休をもらえたりするでしょう。

しかし、余裕のないブラックな環境の中小企業だと、残業代が出なかったり代休がなかったりもするため、社員の負担は相当のものです。

企業による部分は大きいですが、人手不足による労働環境の悪化は、ITエンジニアがきついといわれる大きな要素といえます。

給料が割に合わないと感じることも

ITエンジニアとして働いていると、作業量や業務内容に対して給料が見合っていないと感じることがあるでしょう。

エンジニアに限らずIT関連職の給与は、その人自身の持つスキルや知識、過去の実務経験によって大きく変わります。

扱えるプログラミング言語の数や種類、上流工程を担当できるか否か、マネジメント経験の有無などが目安となるため、たとえばクライアントとのやり取りや部下のマネジメント、上流工程ができるシステムエンジニアは高収入が期待できるでしょう。

一方で、未経験から始めたプログラマーなど、歴が浅くて扱える言語も多くない方は、必然的に給与は安くなってしまいます

そのうえで、膨大なコードの打ち込みに加えて日々の残業・休日出勤が重なってしまった場合には、「これだけやったのにこんなもんか」とギャップを感じてしまう方も多いでしょう。

将来的な高収入は目指しやすい職種といえるものの、始めの下積み期間のような時期がきついであろうことは事実です。

企業によって差が大きい

人手不足による労働環境の悪化で少し触れましたが、ITエンジニアがきつさを感じるかどうかは、所属企業による差が非常に大きいといえるでしょう。

昨今のコロナ禍や働き方改革で、特に大手企業においては、社員それぞれが比較的自由で働きやすい環境に改善され、従業員満足も高まったことでしょう。

リモートワークの普及や、フレックスタイム制での勤務など、働く場所や時間にある程度の自由が生まれました。

エンジニアも必要十分な人数が揃っているため、人手不足による労働環境の悪さというのはそこまで感じられないかもしれません。

一方で中小企業は、働き方改革を推進する余裕がそもそもなく、労働環境は一向に改善できない傾向にあります。

需要が高いため注文は多く来ますし、企業として売上のために受注しますが、エンジニアが足りていないために、一人ひとりの負担が大きくなりがちです

残業や休日出勤をしないと納期に間に合わないため、余計にストレスがかかります。

中小企業に勤めるITエンジニアは、可能であれば大手への転職や他業界へ転職するのがおすすめです。

コミュニケーションがストレスになることもある

ITエンジニアは意外にもコミュニケーションが求められる職業です。

黙々と一人でパソコン作業というのをイメージしている方も多いですが、システムやアプリケーション、ゲームの開発といった一つのプロジェクトを進行するにあたって、数人単位のチームで作業を進めます。

メンバー同士で「報・連・相」を欠かさず行う必要があり、連携が取れていないと思わぬエラーも発生して納期に遅れかねません。

また、クライアントとのやり取りを直接担当するシステムエンジニアの立場であれば、クライアントへのヒアリングやプレゼン、さらに部下のマネジメントが加わってきます。

入社前のなんとなくのイメージで、コミュニケーションを取らなくてもいい仕事と思っていた方は、実際の現場でギャップに苦しむことになるでしょう

コミュニケーションが苦手な方にとってはかなりのストレスになるはずです。

最新技術・トレンドについていくのが大変

ITエンジニアとして長く活躍するためには、常にアンテナを張って、最新技術やトレンド情報を勉強し続けなければなりません。

日々進化を続けるIT業界はトレンドの移り変わりも早く、そもそもついていくのが大変というきつさがあります

新しい技術が確立されれば当然不要になってしまう技術も出てきますし、トレンドから外れたものしか扱えないエンジニアは、業界から置いていかれて需要が低くなってしまうでしょう。

どんな業界でも、その時々のトレンドのものや最新のものは、早く導入するほど競合に差をつけられます。

エンジニアとしての需要に応え続けるためには、日々の勉強とスキルの更新が必須となるのですが、高収入も狙えるとはいえ、単純にきつさを覚える方は多いでしょう。

ITエンジニアに必要なスキル

ITエンジニアの仕事は、専門性の高さや技術の進化スピードにより「きつい」と感じられることもあります

しかし、求められるスキルを理解し、適切に身につけることで、その負担を軽減することが可能です。

ここでは、ITエンジニアとして活躍するために不可欠な5つのスキルについて詳しく解説します。

未経験からでも意識して磨いていくことで、着実にキャリアを築いていけるでしょう。

ITに関する知識

ITエンジニアにとって、ITに関する基礎的な知識は絶対に欠かせません。

プログラミング言語やOS、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの分野についての理解が必要です。

これらは日々の業務を行ううえでの土台となる部分であり、知識がなければ効率的な開発や保守作業を行うことができません

また、IT技術は非常に速いスピードで進化するため、常に新しい情報をキャッチアップし続ける必要があります。

たとえば、クラウドサービスやAI、IoTといった新しい技術が次々と登場し、それに対応する力が求められる場面も増えています。

ITに関する知識が不足していると、周囲との技術レベルの差に悩んだり、「ついていけない」と感じてしまい、仕事がきつくなる原因にもなりかねません。

日頃から興味を持ち、継続的に学び続ける姿勢が重要です。

コミュニケーション能力

ITエンジニアはパソコンと向き合うだけの職業と思われがちですが、実際にはチームでの連携が非常に重要です。

特に、システム開発の現場では、上司やクライアント、他のエンジニアとの打ち合わせが頻繁にあり、要件を正確に把握し、進捗や課題を共有するためのコミュニケーション能力が必要不可欠です

この力が欠けていると、誤解や認識のズレが生じ、トラブルの原因となることも少なくありません。

その結果、余計なストレスや作業のやり直しが発生し、「ITエンジニアの仕事はきつい」と感じる要因になってしまいます。

特に未経験であれば、自分の理解度や進捗を素直に伝えることが、早期成長や信頼獲得の鍵となるでしょう。

円滑な人間関係を築くためにも、コミュニケーション能力は意識的に磨くことが大切です。

柔軟な対応力

IT業界は変化が激しく、常に新しい技術や仕様、ニーズに対応していかなければなりません。

そのため、ITエンジニアには予想外のトラブルや急な仕様変更にも冷静に対応できる「柔軟な対応力」が求められます。

たとえば、開発中にクライアントから急な要望変更が入ることもあれば、既存のシステムに不具合が生じて緊急対応が必要になることもあります。

このようなときに柔軟に考え、臨機応変に動けるエンジニアは、周囲からの信頼も厚く、プロジェクトをスムーズに進める原動力となります。

反対に、想定外の事態に過剰なストレスを感じてしまうと、精神的な負担が大きくなり、「仕事がきつい」と感じやすくなります

変化を前向きに受け止める姿勢と、それに対応する力を日頃から養っておくことが、ITエンジニアとして長く働くうえで大きな武器となるでしょう。

高い集中力・忍耐力

ITエンジニアの業務では、細かいコードのチェックやエラー対応、テストなど、集中力を要する作業が多く発生します。

少しのミスが大きなシステム障害に繋がる可能性があるため、常に高い集中力を保ち続けることが求められます

また、エラーの原因がなかなか見つからない場合や、思い通りに動作しないコードを何時間も修正し続けなければならないこともあり、そうした状況では忍耐力も必要です。

すぐに結果が出ない場面でもあきらめず、地道に原因を突き止めていく姿勢が問われます。

こうした特性が合わない人にとっては、作業の連続にストレスを感じやすく、「ITエンジニアの仕事はきつい」となりがちです。

しかし、集中力と忍耐力を鍛えることで、トラブルにも動じずに対応できるようになり、成長と達成感を実感できるようになるでしょう。

学習意欲・向上心

IT業界では、新しい技術や開発手法が次々と登場するため、エンジニアとして働き続けるには、常に学び続ける姿勢が必要です。

過去に学んだスキルや知識が短期間で陳腐化することもあるため、学習意欲や向上心がなければ、現場での活躍が難しくなります

たとえば、流行しているプログラミング言語やフレームワークに対応できなければ、案件の選択肢が狭まり、キャリアアップの機会を逃すことにもつながります。

逆に、日々のインプットや自己研鑽を継続していけば、技術的な幅が広がり、より高度なプロジェクトに参加できるようになります。

また、学習に前向きな姿勢は、未経験者にとっても大きなアピールポイントになります。

常に成長を求める気持ちがあれば、たとえ最初は知識やスキルが不足していても、継続的な努力によって確実に力をつけていくことが可能です。

未経験からITエンジニアになるステップ

ITエンジニアの仕事は「きつい」と感じることもありますが、正しいステップを踏めば未経験からでも十分に目指すことができます

まずは基本的なパソコン操作に慣れることから始め、IT業界の全体像や職種を理解することが大切です。

その上で、スクールや独学を通じてスキルを習得し、自身の能力をアピールできるポートフォリオを作成することで、転職活動を有利に進められます。

本章では、未経験からITエンジニアになるための具体的なステップをわかりやすく解説していきます。

パソコンなどのデバイスに慣れておく

未経験からITエンジニアを目指すうえで、まず取り組みたいのがパソコンやスマートフォン、タブレットなどの基本操作に慣れることです

たとえば、タイピングの速度を上げたり、ファイルの操作(コピー・移動・保存など)をスムーズにできるようにするだけでも、学習効率が大きく変わってきます。

また、OSの違い(Windows、macOS、Linux)や、ブラウザ・アプリの基本的な設定方法なども理解しておくと、トラブル時にも落ち着いて対応できるようになります。

ITエンジニアの仕事では「当たり前」の操作が多いため、基礎をおろそかにせず、日常的にパソコンに触れておくことが大切です。

プログラミング学習に進む前に、まずは操作に対する「苦手意識」をなくしておきましょう。

IT業界について学ぶ

ITエンジニアを目指すにあたって、業界の構造や主な職種を理解することは非常に重要です。

IT業界には、Web開発、インフラ、システム開発などさまざまな分野があり、それぞれに必要とされるスキルや働き方が異なります

たとえば、Webエンジニアはフロントエンド・バックエンドに分かれ、デザインやユーザー体験にも関わる一方、インフラエンジニアはネットワークやサーバーの構築・運用が主な業務です。

自分がどの職種に向いているのかを見極めるためにも、書籍やYouTube、ITメディアなどを活用して、業界の全体像や動向を把握しておきましょう。

また、IT業界が「きつい」と言われる背景には、慢性的な人手不足や技術の変化が早いことが影響しているため、その現実も理解しておくことが大切です。

スクールで学ぶ

未経験から効率的にITスキルを習得したいなら、プログラミングスクールの活用がおすすめです。

独学では理解が難しい概念も、現役エンジニアの講師から直接指導を受けることで、短期間で着実にスキルを身につけることができます

スクールによっては、カリキュラム内でチーム開発やポートフォリオ作成、転職支援までサポートしてくれるところもあり、特に時間やモチベーション管理が苦手な人にとって心強い存在です。

ただし、費用や学習内容はスクールごとに差があるため、事前に口コミやカリキュラムを比較検討することが重要です。

また、「受け身」の姿勢ではなく、学んだことを積極的にアウトプットする姿勢が習得の近道となります。

自分に合ったスクールを選び、目標から逆算して学習を進めましょう。

ポートフォリオなど実績を作成しておく

未経験からITエンジニアに転職する際に大きな武器になるのが、実績としての「ポートフォリオ」です。

ポートフォリオとは、自分が学習して作ったアプリやWebサイト、システムなどをまとめた作品集のことで、企業にスキルや意欲をアピールするための重要な材料となります

市販のテンプレートを使うだけでなく、自分のアイデアで設計から開発、公開まで行うことで、実務に近い経験を積むことが可能です。

GitHubやポートフォリオサイトを活用して、誰でも閲覧できる形にしておくと、転職活動での説得力が高まります。

また、技術的な工夫や使用した言語・フレームワークについても説明を添えると、より評価されやすくなります。

自分の強みや学びを「見える化」することで、未経験というハンデをカバーしましょう。

未経験者におすすめのIT企業とは

世の中になくてはならない職業と言えるITエンジニアですから、採用にも積極的です。

未経験者を積極的に受け入れ、成長を支援してくれる企業も数多く存在します。

特に教育制度が整っている企業や、SES・受託開発を中心とした会社、第二新卒・未経験者歓迎を明記している求人、社員の定着率が高い企業は、安心してキャリアをスタートできる環境が整っていると言えるでしょう

ここでは、未経験からITエンジニアを目指す方におすすめの企業の特徴をご紹介します。

教育制度・研修制度が整っている

未経験からITエンジニアを目指す場合、最初に重視したいのが教育制度や研修制度が充実している企業です

特に入社後に基礎的なITスキルから丁寧に教えてくれる企業であれば、実務経験がなくても安心してスタートを切ることができます。

多くの未経験歓迎企業では、1〜3ヶ月程度の研修期間を設け、プログラミング言語や開発環境の基礎、ビジネスマナーなどを学ぶ機会を提供しています。

また、現場配属後もメンター制度や社内勉強会、eラーニングの導入など、継続的にスキルアップを支援してくれる体制が整っていることもポイントです。

このような企業は教育への投資を惜しまないため、未経験者でも早期に戦力として活躍しやすく、挫折せずにキャリアを築いていけます。

自社開発よりもSESや受託開発メイン

未経験者にとっては、自社開発企業よりもSES(システムエンジニアリングサービス)や受託開発をメインとする企業の方が入りやすい傾向にあります。

これらの企業は、プロジェクトごとにチームで動くことが多く、さまざまな案件を経験できるため、ITエンジニアとしての基礎を幅広く身につけられるメリットがあります。

SES企業では、クライアント先で実務経験を積みながらスキルアップが可能です。

中には段階的にレベルに合った現場へ配属し、未経験者でも無理なく成長できる環境を整えている企業もあります。

一方、受託開発企業は社内で開発を行うケースが多く、先輩社員と近い距離で働けるのが特徴です。

もちろん、ブラック企業も存在するため注意は必要ですが、しっかりとしたサポート体制があるSES・受託開発企業を選べば、着実にスキルを身につけていくことが可能です

第二新卒・未経験歓迎を明記している

求人票に「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」と明記している企業は、応募時点で実務経験がないことを前提に採用活動を行っているため、未経験者にとって安心して応募できる選択肢です

このような企業は、過去に未経験から育成した実績がある場合が多く、教育体制やキャリア支援制度も比較的整っています。

また、第二新卒層をターゲットとしている企業は、社会人としての基本的なマナーや常識はあるものの、IT業界の経験が浅い人材に対して、ポテンシャルを重視して採用している傾向があります。

そのため、IT業界でキャリアをスタートしたいと考える20代にとって、成長機会が豊富にある環境です。

実際、こうした企業は人材の定着や育成にも力を入れていることが多く、無理なくスキルを伸ばせる体制が整っている点が魅力です。

社員の定着率が高い

未経験から安心して働けるIT企業を選ぶ際には、社員の定着率にも注目しましょう。

定着率が高いということは、社員が働きやすいと感じて長く勤務している証でもあります。

過度な残業や理不尽な人間関係、成長を支援しない環境では、社員は早期に離職してしまう傾向があるため、長期的に働けるかどうかを見極めるうえで定着率は重要な指標です

具体的には、口コミサイトや企業説明会、採用担当者の話などから、離職率や平均勤続年数、働き方の柔軟性について情報収集しておくとよいでしょう。

また、福利厚生の充実度や、有給取得率、育成に力を入れているかなども併せてチェックすることで、より自分に合った企業選びが可能になります。

定着率の高い企業は、未経験者に対しても無理のない働き方やキャリア形成をサポートしてくれるため、長く安心して働ける環境が期待できます。

まとめ

ITエンジニアは決して楽な仕事ではなく、「きつい」と感じるシーンは多々あります

しかしその反面、やりがいや将来性があり、収入にも大きく反映されることは間違いありません。

世の中にはどんどん新しいIT事業やサービスが展開されており、今後もなくならない職業の一つと言えるでしょう。

そんなITエンジニアを未経験から目指すには、ある程度ITに慣れておいたり業界の勉強をしておくことが大切です。

今回ご紹介したように、ツールに触ってみたりポートフォリオを用意してみたりなど、ある程度の準備をしておきましょう。

また、未経験から転職するには会社選びも重要です。

同じように未経験からキャリアアップしている人がいる環境を選んだり、未経験からでも入りやすい仕事内容を選択すると良いでしょう。

もし正しい会社選びの仕方が難しいと思うなら、転職エージェントなどに相談するのも良いでしょう。

やりがいのあるITエンジニアという職業を手にするために、事前準備からしっかり行いましょう。

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