
転職で年収アップは可能?未経験からの職種別年収と成功のポイントを徹底解説
近年、IT業界への転職を検討する方が増えています。
その大きな理由の一つが「年収アップの可能性」です。
デジタル化が急速に進む現代社会では、IT技術はあらゆる産業の基盤となり、専門知識を持つ人材の需要は高まっています。
日常生活を見渡しても、スマートフォンからIoT家電まで、ITは私たちの生活と切り離せない存在です。
しかし同時に「IT業界の将来性に不安がある」という声も聞かれます。
技術の進化による職種の陳腐化やグローバル競争の激化など、不確実性も存在します。
この記事では、IT業界への転職を考えている方、またすでにIT業界で働いていて転職を検討している方に向けて、業界の給与水準など年収に着目して紹介します。
【IT転職で年収アップ】業界の給与水準
IT業界は一般的に年収が高いと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
統計データから見てみましょう。
日本の平均年収よりも高い
仕事情報サイト「doda」が調査した「2024年版 平均年収ランキング」によると、IT業界の平均年収は446万円という結果が出ています。
全業種における年収の中央値は367万円ですので、IT業界の年収は比較的高いと言えます。
この差は約79万円であり、この差は大きいでしょう。
とくに経験を積んだエンジニアや専門性の高い職種では、さらに高い年収を期待できることが多いです。
市場で求められるスキルを持っていれば、キャリアアップに伴い年収も上昇していく傾向があります。
エンジニアは転職することで年収が上がりやすい
IT業界の中でも特にエンジニアは、転職によって年収をアップさせやすい傾向があります。
その理由として、まずエンジニアのスキルは客観的に評価しやすいという特徴があります。
プログラミング言語の習熟度や開発実績など、具体的なスキルセットが明確なため、転職市場での評価がしやすいのです。
また、IT人材の需給バランスが常に人材不足傾向にあることも大きな要因です。
とくに先端技術領域やクラウド、セキュリティなどの分野では、熟練したエンジニアの争奪戦が繰り広げられています。
実際に、同じ会社で昇給を待つよりも、転職によって年収をアップさせるエンジニアは少なくありません。
適切なキャリア戦略を立て、市場価値の高いスキルを身につけることで、転職を通じた年収アップの可能性が高まります。
IT採用市場の現状
現在のIT採用市場は「売り手市場」と言われています。
その理由として、DX推進の流れで多くの企業がIT人材を求めており、需要が供給を上回っています。
とくに即戦力となるミドルレベル以上のエンジニアは引く手あまたの状況です。
採用競争の激化により、企業側は給与水準の引き上げやリモートワーク対応、柔軟な勤務体系の提供など、優秀な人材を確保するための待遇改善に積極的です。
特に需要が高い職種としては、クラウドエンジニア、セキュリティスペシャリスト、AIエンジニア、データサイエンティストなどが挙げられます。
これらの職種は専門性が高く、市場価値も高い傾向にあります。
転職市場では、単なる技術スキルだけでなく、ビジネス理解力やコミュニケーション能力など、総合的なスキルセットを持つ人材が重宝されています。
このような採用環境は、キャリアアップと年収アップを目指すエンジニアにとって、大きなチャンスとなっています。
適切なタイミングで転職することで、スキルに見合った報酬を獲得できる可能性が高まっています。
【IT転職で年収アップ】IT業界の職種と平均年収
IT業界でも職種によって年収が変化するとお伝えしました。
そこで、代表的な職種の簡単な仕事内容と平均年収を解説します。
エンジニア
エンジニアは、システムの企画・設計・開発を担当する職種です。
単にプログラミングを行うだけでなく、顧客の要望をヒアリングし、最適なシステムを設計する役割も担います。
技術力だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も求められ、プログラマーからステップアップするキャリアパスが一般的です。
平均年収: 約600万円〜700万円
キャリア年数による変化: 経験10年以上で800万円以上になることも多い
未経験からの転職: 直接就くのは難しく、プログラマーなどを経てからのステップアップが一般的
プログラマー
プログラマーは各種プログラミング言語を駆使してシステムやアプリケーションを構築します。
最近では特にPython、JavaScript、Javaなどの需要が高まっています。
エンジニアの指示に従って実装を担当することもあれば、自らシステム設計から行う場合もあります。
複数の言語スキルを持つほど市場価値が高まる傾向にあります。
平均年収:約450万円〜550万円
キャリア年数による変化: スキルによって大きく差がつく傾向あり
未経験からの転職: プログラミングスクールや独学で基礎を身につければ可能
Webディレクター
WEBディレクターはウェブサイトやアプリの制作全体を統括します。
クライアントとの打ち合わせからプロジェクト管理、品質チェックまで幅広い業務を担当します。
技術的な知識だけでなく、マーケティングやデザインの知識、プロジェクトマネジメント能力が求められます。
年々責任範囲が広がり、デジタルマーケティング全体を担当するケースも増えています。
平均年収: 500万円〜600万円
キャリア年数による変化: 経験を積むことで700万円以上も目指せる
未経験からの転職: マーケティングや営業経験があれば比較的挑戦しやすい
Webデザイナー
WEBデザイナーはウェブサイトやアプリのビジュアル面を担当します。
Adobe PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使いこなし、UI/UXを考慮した設計が求められます。
最近では単なるデザインだけでなく、HTML/CSSなどのコーディングスキルやユーザー体験設計の知識も重視される傾向にあります。
平均年収: 400万円〜500万円
キャリア年数による変化: ポートフォリオの質と専門性によって年収に差が出る
未経験からの転職: デザインセンスとツールの使い方を学べば可能
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、印刷物やデジタルメディアの視覚的なデザインを担当します。
Adobe PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使いこなし、企業のブランドイメージやメッセージを視覚的に表現します。
最近ではデジタルメディア向けのデザイン需要も増加しており、Webデザインの知識やUIデザインのスキルも求められるようになってきています。
クリエイティブ力と同時に、クライアントのニーズを理解する能力も重要です。
平均年収: 350万円〜450万円
キャリア年数による変化: 経験を積むほど年収は上昇、企業規模によっても差がある
未経験からの転職: デザインセンスとツールの使い方を学び、ポートフォリオを作れば可能
営業
IT業界の営業職は、システム開発やITサービスの提案・販売を行います。
他業種の営業と異なり、IT知識が求められるため、専門性の高い営業職と言えます。
顧客の課題を理解し、最適なIT製品やサービスを提案するコンサルティング営業の需要が特に高まっています。
未経験からでも挑戦しやすい職種ですが、IT基礎知識の習得は必須です。
平均年収: 450万円〜550万円
キャリア年数による変化: 成果報酬で大きく変動、トップセールスは1000万円以上も
未経験からの転職: 比較的参入しやすく、営業経験があればさらに有利
【IT転職で年収アップ】IT業界に転職して年収を上げるためのポイント
IT業界に転職して年収を上げるためには、ただ漠然と転職するのではなく、戦略的なアプローチが重要です。
以下のポイントを押さえることで、より確実に年収アップを実現できる可能性が高まります。
・活かせるスキルを棚卸しする
・キャリアプランを明確にして職種を選ぶ
・外資系企業に転職する
・都心部の企業に転職する
・副業する
・独立する
活かせるスキルを棚卸しする
年収アップを実現するためには、まず自分の「市場価値」を正確に把握することが重要です。
現在持っているスキルや経験を具体的に書き出し、それがIT業界のどの分野で活かせるかを分析しましょう。
特に注目すべきは「できること」です。
「やりたいこと」を優先させがちですが、即戦力として評価されやすい「できること」を軸に転職先を探すことで、年収アップの可能性が高まります。
たとえば、これまでのプロジェクト経験、習得しているプログラミング言語、業界知識、コミュニケーション能力など、具体的なスキルを明確にしてください。
これによって、あなたの強みが活かせる職種や企業を絞り込むことができます。
キャリアプランを明確にして職種を選ぶ
IT業界では職種によって年収の上限や成長スピードが大きく異なります。
すでにIT業界で働いている方は、現在のスキルを活かしながらより年収の高い職種への転換も検討してみましょう。
たとえば、プログラマーからシステムエンジニアへ、Webデザイナーからディレクターへといったステップアップは、年収アップにつながりやすいキャリアパスです。
また、技術職から営業職へのシフトも、コミュニケーション能力が高い方にとっては有効な選択肢となります。
重要なのは将来のキャリアプランを明確にすることです。
「3年後、5年後にどのようなポジションを目指すのか」という長期的な視点を持ち、そこに到達するための最適な職種を選びましょう。
短期的な年収だけでなく、長期的なキャリア形成を見据えた選択が結果的に大きな年収アップにつながります。
外資系企業に転職する
外資系企業は日本企業よりも給与水準が高い傾向にあるため、狙って転職するのもおすすめです。
例えば、現職が年功序列で昇進の見込みがない、案件を獲得しても給与に反映されないといった悩みがあれば、外資系企業が向いているかもしれません。
外資系企業は年功序列ではなく実力主義のため、勤続年数や年齢に関係なく優れた人材は評価されます。
そのため、数年IT業界での経験を積んでいるのであれば、外資系企業に転職するのも年収を上げる方法です。
ただし、実力主義という部分から、定年まで変化のない職場を望んでいる人には向かないかもしれません。
常に自分で勉強して技術を身につける向上心がなければ、外資系企業では評価されない可能性があります。
都心部の企業に転職する
勤務先の企業は都心部で探してみてください。
最低賃金をみてもわかりますが、給与水準は地方よりも都心部のほうが高くなります。
これは物価が大きく影響しており、都心部のほうが暮らすために必要な費用が高くなるからです。
実際に生活費は地方よりもかかりますが、昇給していくことを考えると大きな負担にならないかもしれません。
また、最近はリモートワークを導入する企業も増えており、特にプログラマーやエンジニア、デザイナーであれば在宅勤務できることもあります。
転職先は都心部の企業にし、生活は地方という選択も可能です。
こうすることで、年収を上げながら生活費を抑えられます。
副業する
すでにプログラマーやエンジニアとしての実績があれば、副業でも稼げます。
転職するわけではなく、現職を続けながら仕事を増やすという方法です。
最近はクラウドソーシングやプログラマー、エンジニア専用の副業サイトも登場しているため、気軽に始められます。
特に技術職の副業は単価が高く、月間で数十万円の収入になることも珍しくありません。
夜間や休日といった時間を利用することから誰にでもおすすめできる方法ではありませんが、手早く年収を上げられます。
独立する
独立してフリーランスになれば、経費を除いた利益はすべて自分のものになります。
企業に所属している場合には安定という保証があるぶん、自分で作業した内容のすべてが報酬に反映されることはありません。
起業も一つの方法でしょう。
会社にすることでより多くの案件を取れるようになり、利益が増える可能性も高くなります。
ただし、急な独立ではなく、徐々に準備することをおすすめします。
まずは副業で始め、いくつかの取引先を確保してから独立するのが基本です。
取引先もなく独立するという方法でもかまいませんが、数ヶ月ほど収入が発生しない状況が予想できます。
安定して稼げるようになってから独立するほうがリスクは少なくなるでしょう。
【IT転職で年収アップ】転職して年収が上がる人の特徴
転職は誰でもすれば年収が上がるというわけではありません。
場合によっては、下がることも珍しくはないのです。
では、どのような人が転職して年収が上がるのでしょうか。
転職をして年収が上がりやすい人には下記のような特徴があります。
・ITスキル以外も持っている
・資格を持っている
・コミュニケーション能力が高い
・自主勉強している
現状は当てはまらなくても、目指すことで年収は上げやすくなります。
ITスキル以外も持っている
まずは、ITスキル以外も持っている場合です。
エンジニアやプログラマーといった技術職は、プログラミングなどの技術さえあればよいと考えるかもしれません。
しかし、技術だけでは他の人材と変わらず、企業側も高い評価はしにくくなります。
そこで重要なのがほかのスキルです。
例えば、マーケティングやマネジメントなどが代表的でしょう。
この2つがあれば、現場の技術者だけではなく顧客のヒアリングや設計などの上流工程に関わりやすくなります。
年収を上げるためにはずっと現場で働くよりも、上流工程に回って管理する立場にならなくてはいけません。
もちろん、現場で優れたプログラマーとして年収を上げていく人もいます。
それでも、最も早く年収を上げるのであれば管理する立場に移ることです。
資格を持っている
IT業界にはさまざまな資格があり、持っていれば明確に自分のスキルを提示できます。
特に転職では、企業側から見るとあなたが「何をできる人材なのか」という部分がはっきりとわかりません。
いままでの経験などを提示することはできますが、資格を持っていればより早く伝えられるでしょう。
特に、難関とされる国家資格などは、転職でも有利に働き年収が上がることにもつながります。
ただ、働いていると資格取得に使う時間を惜しく感じることがあるかもしれません。
しかし、転職を決意したのであれば、空き時間を使って資格を取得していくことをおすすめします。
コミュニケーション能力が高い
エンジニアやプログラマーは、一人で黙々と作業しているイメージが強いのではないでしょうか。
実際には、チームや顧客との関わりが深い職種です。
そのため、コミュニケーション能力の高さは必要といえるでしょう。
例えば、プログラマーであれば仕事を受注した営業、上流工程を担当しているエンジニアとは少なくともやりとりが必要です。
コミュニケーションをおろそかにしてしまうと、システムやソフトウェアを完成させたあとに「依頼内容と違う」といった修正に発展するかもしれません。
また、専門知識がプログラマーよりも低い可能性のある営業や顧客にわかりやすく解説する機会も出てきます。
こういった場合にコミュニケーション能力は必要であり、持っている人は仕事もスムーズに進めやすくなります。
コミュニケーション能力が高いと判断されれば、採用されやすくなるかもしれません。
自主勉強している
プログラマーやエンジニアは技術職であり、一度覚えたら終わりの職種ではありません
新しい言語の登場やアップデートなど、常に情報を収集して勉強していなければ通用しなくなる可能性があります。
また、営業職であってもIT業界の流れを常に把握しておくことで、エンジニアや顧客ともスムーズに案件が進められます。
さらに、自主勉強している人材は転職時にも評価されやすいため、自分の時間を使ってでも新しいことに挑戦する意欲は必要です。
実際にIT業界で働いているエンジニアやプログラマーは、自主勉強の時間を設けている人が多く常に向上心を忘れていません。
出勤前にポートフォリオを作成する、趣味でアプリ開発するなど、自然に年収の上がる行動をしています。
【IT転職で年収アップ】IT業界に完全未経験から転職する方法
IT業界には技術職が多く、経験がなければ転職できないイメージがあるかもしれません。
では未経験者だとIT業界で働くことは難しいのでしょうか。
実際のところ、完全未経験だからIT業界に転職できないということはありません。
IT業界は未経験からでも挑戦できる業界です。
もちろん経験者であれば優遇されやすい傾向はあります。
しかし、未経験であってもやり方次第で有利に転職活動をおこなうことができます。
・有利になる資格を取得しておく
・未経験可の企業に応募する
・営業職に応募する
・プログラミングを勉強する
有利になる資格を取得しておく
まずは、IT業界への転職が有利になる資格を取得しておきましょう。
どの転職もそうですが、基本的に経験者を求めることが多いです。
もちろん、年齢や新しいキャリア形成のために若い未経験者を募集することもあります。
それでも、企業としては未経験者よりも経験者の採用を優先します。
未経験であることはどうにもできないため、できる限りの資格を取得してみてください。
ITパスポートやITストラテジストといった初心者からでも挑戦できる資格でかまいません。
技術が必要なプログラマーやエンジニアを目指す場合でも、これらの資格を取得しておくことで「熱意のある人材」と見てもらえます。
未経験可の企業に応募する
IT業界は経験者ばかり募集しているわけではなく、未経験者を募集していることもあります。
例えば、プログラマーやエンジニア、デザイナーといった経験者が基本の職種でも、まれに未経験可としていることがあります。
どうしても技術職に応募したいのであれば、未経験可の求人を探してみてください。
ただし、年齢は限られる可能性があります。
未経験から教育していくため、キャリア形成のためにも若年層が求められます。
具体的に何歳ということはありませんが、若ければ若いほど採用されやすいと考えておきましょう。
営業職に応募する
営業職も経験があるに越したことはありませんが、多くの企業は未経験でも採用しています。
これは、プログラミングのように技術的に必要なことが少ないからです。
研修は行われることが多いものの、ほとんどは1週間から1ヶ月ほどでしょう。
対してプログラマーやエンジニア、デザイナーであれば独り立ちまでに数年は必要です。
こういった部分からも、営業職であればIT業界未経験でも採用される可能性は高くなります。
また、キャリアチェンジできる企業であれば、営業職で成績を残してからプログラマーやデザイナーなどの技術職への変更も可能です。
プログラミングを勉強する
最後の方法ですが、独学でプログラミングを勉強することです。
ある程度のプログラミング技術を身につければ、未経験ではなくなります。
もちろん、数週間や数ヶ月では難しいかもしれません。
それでも、基本の知識がつけば完全未経験ではなくなり、転職できる可能性は高まるでしょう。
プログラミングの勉強には独学とスクールがあり、自分の好きな方法を選べるのも魅力です。
自分のペースで進めたいのであれば独学、学校のような環境が欲しければスクールを選んでみてください。
【IT転職で年収アップ】未経験者が知っておくべきポイント
IT業界は平均年収が比較的高い業界として知られていますが、転職すれば必ず年収アップするわけではありません。
とくに未経験からの転職では、いくつか知っておくべきポイントがあります。
自分の状況を正確に分析し、現実的な期待値を持つことが成功への第一歩です。
現職の年収が平均以上なら慎重な判断を
すでに現在の職場で平均以上の年収を得ている場合は、IT業界への転職を年収アップの手段として考えるのは慎重になるべきでしょう。
IT業界の平均年収は確かに全業種の平均より高いものの、その差は79万円程度です。
もし現在の年収がすでに一般的な水準を上回っているなら、未経験からのIT転職では一時的に年収が下がる可能性が高いでしょう。
このような場合は、「年収アップ」だけを目的としたIT転職は避け、「将来性」や「キャリアチェンジ」など別の価値を見出すことが重要です。
中長期的な視点で、数年後のキャリアパスを見据えた判断をしましょう。
プログラマー・エンジニアは独り立ちまでが年収の壁
プログラマーやエンジニアといった技術職は、未経験者がすぐに高い価値を発揮できる職種ではありません。
技術習得には時間がかかり、独り立ちするまでに数ヶ月から場合によっては数年を要することもあります。
この期間は「研修生」や「アシスタント」といったポジションで、基本的な給与体系になることが一般的です。
つまり、技術職で本格的な年収アップを実現するのは、ある程度スキルが身についてからということになります。
ただし、独り立ち後の伸び代は大きく、経験やスキルが蓄積されるにつれて年収は右肩上がりになる傾向があります。
とくに先端技術分野のスキルを習得できれば、数年後には現職以上の年収を実現できる可能性は十分にあります。
営業職であれば上がる可能性もある
未経験からIT業界に転職する場合、営業職は年収アップの可能性が最も高い選択肢の一つです。
IT営業は他の業界の営業経験が活かせる部分が多く、比較的短期間で戦力になれる傾向があります。
また、多くのIT企業では営業職に対して成果報酬制度を採用しており、成績次第では基本給に大幅な上乗せがある場合も少なくありません。
とくにクラウドサービスやSaaSなどの成長分野の営業職は、高い報酬を期待できることが多いです。
さらに、他業界での営業経験があれば、その経験自体が評価され、未経験でもスタート時点から好条件で採用されるケースもあります。
コミュニケーション能力や交渉力といった営業スキルは、業界を問わず通用する普遍的な価値を持つためです。
IT知識については入社後に徐々に身につけていくことが可能ですので、営業としての基本スキルがあれば、IT業界でも早期に活躍できるでしょう。
【IT転職で年収アップ】IT業界への転職で有利になる資格
転職して年収が上がる人の特徴のひとつに資格を持っていると言及しました。
IT業界に関わる資格は世の中にはたくさんありますが、どのような資格があるのか。
持っておくと有利になる、代表的な資格は下記の通りです。
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・ITパスポート
・ITストラテジスト
・MOS
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニア向けの国家資格です。
試験の範囲が広く難しいため、ITエンジニアの登竜門といわれることもあります。
そのため、プログラマーやエンジニアにとっては基礎を学べる資格であり、転職の際にも評価されやすくなるでしょう。
ただし、外国人が多い外資系企業では評価されにくいといった話もあります。
これは、基本情報技術者試験が日本の資格であるという部分で、単に認識されていないからです。
こういった場合は資格の内容を説明する、日本人の多い外資系企業に絞るといった方法が有効でしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格です。
すでに基本情報技術者試験に合格しているのであれば簡単に思うかもしれませんが、合格率はさらに低くなります。
そのぶん、資格を持っていることで転職の成功率は確実に高くなります。
また、情報処理技術者試験の高度試験では一部科目の免除といった内容もあり、転職以外でも十分役に立つ資格です。
ITパスポート
ITパスポートは、IT業界の資格としては入門的なものです。
そのため、取得の難易度はそこまで高くありません。
内容はITの基礎知識についてであり、エンジニアやプログラマーよりも営業職に向いている資格です。
すでにIT業界で働いているのであればそこまで必要性の高い資格ではありませんが、これから未経験で転職するのであれば役に立ちます。
この資格が極端に高く評価されるということはないものの、少なくとも「IT業界に転職したくて勉強している熱心な人材」というアピールができます。
ITストラテジスト
ITパスポートと似た名称のITストラテジストは、企業でITを活用して新しいサービスの開発や企画の支援、改善することを目的としています。
ITコンサルタントを目指す場合にもおすすめの資格のため、基本は営業向けの資格です。
しかし、エンジニアやディレクターのように、顧客のヒアリングを行う職種にも役立つでしょう。
MOS
MOSは、マイクロソフトオフィシャルスペシャリストの略称で、WordやExcelといったオフィス製品のスキルを証明する資格です。
最近はGoogleドライブを利用する企業も増えてきましたが、まだまだオフィス製品から離れてはいません。
どの業界でも社内ツールとして利用していることが多く、求人でもWordとExcelの基本操作を条件としている企業が多くあります。
そのため、MOSを取得しておくことで基本的なPCスキルを持っている証明が可能です。
【IT転職で年収アップ】よくある疑問
IT業界への転職を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。
未経験でもIT業界に転職できますか?
はい、未経験からでもIT業界への転職は可能です。
現在の人材不足を背景に、多くの企業が未経験者の採用に前向きです。
職種によって難易度は異なります。
営業職は比較的ハードルが低く、他業界での営業経験があれば評価されやすいでしょう。
技術職は基礎知識が必要ですが、独学やスクールでプログラミングを学んだり、入門資格を取得したりすることで道が開けます。
企業側が「教育する価値がある人材」と判断できるよう、最低限の知識とやる気を示すことがポイントです。
未経験でも高年収を狙えますか?
未経験からの転職直後に高年収を期待するのは現実的ではありません。
多くの場合、スキルと経験を積むまでは一般的な給与水準からのスタートとなります。
ただし、IT業界はスキルに応じた年収上昇が特徴です。
入社後に着実に技術を磨き、実績を積めば、比較的短期間で年収アップを実現できます。
とくに先端技術を習得し、技術だけでなくビジネス視点も持ち合わせていると評価されやすいでしょう。
初年度の年収よりも「3年後、5年後の成長ポテンシャル」を重視した選択が、結果的に大きな年収アップにつながります。
文系出身でも転職できますか?
文系出身であっても、IT業界への転職は十分可能です。
実際に業界で活躍している方の中には文系出身者も多く、学歴や専攻よりも「習得したスキル」や「姿勢」が評価される傾向にあります。
文系出身者が活躍しやすいのはIT営業職、Webディレクター、UIデザイナーなどの職種です。
「ビジネス視点」や「ユーザー目線」という文系的な強みが、技術をどう活用するかという場面で重宝されます。
基本的なIT知識を身につけつつ、自分の文系バックグラウンドをどう活かせるかを明確にしておくことがポイントです。
IT業界の残業は多いですか?
IT業界の労働環境は、企業や職種によって大きく異なります。
プロジェクトの納期直前や大規模トラブル対応時には長時間労働になることがありますが、近年は働き方改革の影響で残業時間を厳しく管理する企業が増えています。
リモートワークやフレックスタイム制の導入も進み、以前よりも柔軟な働き方が可能になってきました。
転職先選びでは、求人情報だけでなく口コミサイトや転職エージェントからも情報収集し、面接時に残業状況や働き方について質問することをおすすめします。
大手企業よりベンチャー企業の方が柔軟な働き方を提供していることも多いため、自分の希望するワークスタイルに合った企業を選ぶことが大切です。
まとめ
IT業界の年収は日本の平均より高いものの、完全未経験からの技術職転職では一時的に年収が下がる可能性があります。
これはプログラマーやエンジニアが即戦力として活躍するまでに学習期間を要するためです。
しかし、この「年収ダウン」は一過性のものです。
スキルと経験を積むにつれて年収は上昇し、数年後には前職を上回るケースが多いのがIT業界の特徴です。
継続的に技術を習得する意欲があれば、長期的には大きな年収アップが期待できます。
営業職であれば、未経験でも早期に年収アップを実現できる可能性が高いでしょう。
他業界での営業経験を活かしながらIT知識を身につけていけば、比較的スムーズに高年収を目指せます。
IT業界への転職は短期的な年収だけでなく、将来性や市場価値も含めた総合的な視点で判断することをおすすめします。
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