コンサルに転職したら年収はどれくらいあがる?年収アップのコツも解説

コンサルに転職したら年収はどれくらいあがる?年収アップのコツも解説

目次
  1. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】年齢別に見たコンサルタントの年収
  2. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルファーム別に見た年収の違い
  3. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】未経験でもコンサルタントの年収が高い理由
  4. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】外資系コンサルの特徴
  5. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】役職別に見たコンサルの仕事内容
  6. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】ファーム別に見たコンサルの仕事内容
  7. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルに求められる能力
  8. 【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルタントになるための準備
  9. まとめ

転職先の候補として、コンサルティングファームで働くコンサルタントをすでに目指している方もいるのではないでしょうか。

コンサルタントは、さまざまなビジネスに関わることができる、とてもやりがいのある仕事です。

その一方で仕事が忙しいのも事実であり、それに見合った収入を得られるのかどうか、疑問に思っている人もいるでしょう。

この記事では、コンサルに転職した場合の年収について掘り下げて紹介します。

コンサルの役職やファーム別の仕事内容や年収の関係、コンサルに求められる能力や準備についても紹介するので、コンサル転職で応募先のコンサルファームを選ぶ際の参考とすることも可能です。

コンサルへの転職を目指す人は最後までチェックしてください。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】年齢別に見たコンサルタントの年収

コンサルタントの年齢別の年収ですが、どの年代の平均値と比較してみても、年収は総じて高い傾向にあることが分かります。

コンサルタントの年齢別平均年収

年齢

コンサル経験

固定給与

22~28歳

0~3年

500~800万円

25~35歳

0~6年

700~1300万円

28~40歳

2~10年

900~2000万円

32~45歳

5~15年

1300~2500万円

出典:https://www.movin.co.jp/gyoukai/firmsalary.html

全ビジネスパーソンの年代別平均年収

全年代

414万円

20代

352万円

30代

447万円

40代

511万円

出典:https://doda.jp/guide/heikin/age/

コンサルタントが高収入の仕事であることは、この表から見ても明らかです。

表の数値だけ見ると年齢が高い方が、年収が高くなっているので、年功序列かのように思われます。

しかし、コンサルティング業界は基本的に実力で評価される業界です。

年齢が高いからといって、収入も比例して上がるわけではありません。

年齢が重なるにつれて経験や知識も豊富になることで、仕事で高い成果を出せる確率がより高まることがこのようになっている理由の一つとして考えられます。

ですから、実力があるコンサルタントであれば、年齢が若くても高い収入を目指すことは充分に可能なので、収入の面では非常に明るい未来が見える業界です。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルファーム別に見た年収の違い

コンサルティング業界は年式年収が高い業界ではありますが、どのコンサルファームもそうなのかと疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。

タイプ別にみたコンサルファームの平均年収は以下のとおりです。

 

外資系戦略

コンサルファーム

外資系総合

コンサルファーム

日系総合

コンサルファーム

中堅

コンサルファーム

コンサルタント

500~1000万円

500~700万円

450~600万円

450~550万円

シニアコンサルタント 

1000~1500万円

700~1,000万円

600~900万円

550~850万円

マネージャー

1,500~2,000万円

1000~1500万円

900~1,100

800~1,000万円

出典:https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/consul/money.html

平均年収だけ切り取ってみると、外資系のコンサルファームの年収が高い傾向にあります。

そして戦略コンサルファームと総合コンサルファームと比較した場合では、企業の利益に直結する戦略コンサルファームの方が高い数値が出ていることは明確です。

しかしながら、ここに並んでいるデータはあくまで一例であり、全てのコンサルファームがこのようになっているとは限りません。

また、個人の成果が収入に反映される業界ですから、この平均年収を超える額を目指すことは充分に可能ですし、成果が伴わなければ平均年収を下回ることも大いに考えられます。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】未経験でもコンサルタントの年収が高い理由

コンサルタントは、国内の企業に勤める人の平均年収と比較すると高い数値を出す傾向にありますが、業界全体で年収が高いという事実には必ず理由があります。

コンサルタントの年収が高い理由にはどのようなものがあるのか、その内容を確認してみましょう。

粗利率が高いから

コンサルタントの仕事は、企業が利益を出すために抱えている課題を解決に導くことです。

企業全体の利益を引き上げることに対して大きく貢献することになりますから、コンサルティングというサービスの価値は非常に高く、1つのプロジェクトで大きなお金が動くことになります。

その一方でサービスを提供するという仕事の特性上、利益を出すために販売する商品の原価がほとんどかかりません。

必要となるのはコンサルタントが使用している経費やコンサルタント本人の人件費です。

そのため、1つのプロジェクトで受け取る報酬の粗利率はとても高いものになり、コンサルファームとしても、コンサルタントに対して利益を還元しやすいという特徴があります。

難易度の高い仕事が多いから

企業が抱える課題を解決するということは、それほど簡単なことではありません。

企業が実施しているビジネスに対する深い理解と知識が要求されます。

その時期における業界内のトレンドや新しい技術の導入などにも対応しなければならず、常に専門的な知識を学び続けることも必要です。

また、クライアントとなる企業とのコミュニケーションの能力も高いレベルが求められます。

これらのスキルに加えて問題を発見し、解決するためのアイデアを生み出す能力も必要です。

そのため、プロジェクトを遂行するための難易度は非常に高く、コンサルタントに求められる能力も非常に高いものが要求されます。

こうした仕事に対応できる人材は限られているため、仕事内容に対する充分な対価が支払われるようになっているのも、コンサルタントの年収が高い理由です。

成績によってボーナスが多くもらえるから

コンサルタント個人の成績が反映されるのは、毎月の給料だけではありません。

年に2回支払われるボーナスにも大きく関わってきます。

特にボーナスはその時期の個人の成績が大きく反映されますから、コンサルタントの業績次第ではとても大きな額のボーナスが支給されることになる可能性が高いです。

ボーナスが増額される幅も決して一定ではありません。

プロジェクトによっては一時的にクライアントの業績が伸びるものもあれば、永続的に伸び続けるようなプロジェクトも存在しています。

クライアントの業績が伸び続ければ、その分、コンサルタントの実績も伸びていくため、ボーナスに反映される分も高いです。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】外資系コンサルの特徴

数あるコンサルファームの中でも、特に年収が上がりやすいとされている外資系コンサルです。

一般的にイメージされる日本企業や、他の業界における外資系企業とは大きく異なった特徴がいくつか存在しています。

そうした特徴を知っておかないと、入社後に理想としていた働き方ができないと感じてしまい、早期転職となる可能性が高いです。

あらかじめ外資系コンサルにはどのような特徴があるのかを知っておきましょう。

成果主義

外資系コンサルが持つ特徴の中でも基本的なのが、徹底した成果主義であるということです。

国内のコンサルティングファームも基本的には成果主義となっているのですが、外資系コンサルは特にその側面が強く出ています。

一定以上の成果を出し続けることができれば年齢や性別を超えて評価されるので、収入のアップだけでなく、出世も叶えられ、段階が上の役職を与えられる可能性も高いです。

その一方で成果が出せない社員に対しては、容赦のない評価が下されます。

成績が出せないままでいると、解雇される可能性もあるという点が、国内企業との間で見られる特に大きな違いです。

それだけ厳しい世界であるということを、あらかじめ把握しておきましょう。

常に勉強し続ける姿勢

コンサルティングの仕事は、クライアントとなる企業の戦略や経営をより良くして行くことが求められます。

ある意味ではクライアントとなる企業以上に、クライアントが行っているビジネスに対して理解を深めることが必要になる場面も、珍しくありません。

そのため、コンサルティングという仕事そのものだけでなく、クライアントが実施しているビジネスに対する深い理解や最新の知識が必要です。

いくつものクライアントを抱えることになるコンサルタントであれば、常に仕事と勉強を両立させていかなければならないことを心得ましょう。

勉強する時間を確保するため、自分の時間をきちんと管理することも必要になります。

消化しなければならない仕事を早く終わらせられる能力が身に付けば、その点は優位に進めることも可能です。

グローバル企業の知見が手に入る

外資系コンサルだけが持つ特徴としては、外資系企業と関わる機会がとても多いことが挙げられます。

そのため、外資系企業が持つビジネスに対する知識などを得ることもできるので、よりグローバルなビジネススキルを身に付けることも可能です。

そしてスキルを身に付けると、国内での仕事に応用することも可能になり、より的確なコンサルティングを行うこともできるようになります。

特にクライアント企業の経営陣だけでは思いも寄らなかったような、新しい戦略を提案することもできるので、クライアント企業に喜ばれる機会を増やすことも可能です。

世界規模でビジネスを行っている企業から得られることはとても多いので、最新の情報やノウハウに触れる機会も増やし、それをコンサルティングという形でアウトプットする機会にも恵まれます。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】役職別に見たコンサルの仕事内容

一口にコンサルタントといっても、それぞれが割り振られている仕事内容や役職によって呼び方が変わります。

役職の種類は複数存在しており、それら全てが1つのチームとなって、1つのプロジェクトに取り組むことが多いです。

コンサルタントの役職にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

アナリスト

コンサルタントになりたての人材がはじめに割り振られるのがアナリストです。

コンサルタントとしてのキャリアを始めていくにあたって、通ることになるポジションでもあります。

コンサルティングファームによってはリサーチャーとも呼ばれる役職であり、仕事内容は主に情報を収集し、分析することと、その結果を基に資料を作成することです。

主体的に仕事を進めていくことが多いコンサルタントとしては珍しく、先輩となるコンサルタントの指示で動くことが多いのも特徴となります。

アナリストはアナリストとしての仕事をこなして行くと同時に、先輩とクライアントとのミーティングに同席して意見を求められる場面も多いです。

情報収集を行う立場からの目線による意見が求められるので、新たなアイデアを出すことも期待されています。

コンサルタント

アナリストとしての経験を経て昇格するのがこのコンサルタントです。

転職者においては、前職の経験次第ではアナリストを経ずして、いきなりコンサルタントとしてプロジェクトに関わることになります。

一般にコンサルタントとしてイメージされる仕事の多くは、このコンサルタントが割り振られる仕事です。

1つのプロジェクトに対して特に主体的に関わることになるため、クライアントにはどのような課題があるのかを見つけ出し、その課題やクライアントの要望をどのように解決して行くかのアイデアを固め、仮説を立ててそれを検証して行くことになります。

上からの指示を待つのではなく、自分の判断でプロジェクトを動かして行くことになるので、プロジェクトに対して主体的に臨む姿勢が必要です。

マネージャー

マネージャーとは、その名のとおりプロジェクトチームをマネジメントする役職として置かれている役職です。

プロジェクト全体の進行状況や問題点などを見通して、全体を管理しなければならないため、コンサルタントとしての仕事の経験がある程度要求されます。

プロジェクト全体を見通してコンサルタントやアナリストの仕事の割り振りや、クライアントとなる企業の担当者とのやりとりもマネージャーが中心となって実施する仕事です。

チームから進捗状況を吸い上げて、それを中間報告としてまとめてクライアントに報告するのもマネージャーが行っています。

また、プロジェクトそのものの予算を管理する仕事も任されており、マネージャーの手腕1つで、その額が上下することも珍しくありません。

パートナー

1つのプロジェクトチームに携わって活動するわけではありませんが、コンサルティングファームにとってとても重要な仕事を担うのがパートナーという役職です。

パートナーという名前には、コンサルティングファームの共同経営者という意味も込められており、仕事内容も経営陣に近い内容が求められます。

その仕事の1つが営業です。

新規のクライアントを獲得したり、過去に関わったことのある企業から新たにプロジェクトを請け負ったりするなど、仕事そのものを獲得する役割を担っています。

この他にはコンサルティングファームの経営そのものや、人材育成にも積極的に関わってコンサルティングファームをより大きく成長させることも仕事です。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】ファーム別に見たコンサルの仕事内容

コンサルティングファームには、クライアントとなる企業の業種や自身の業種によってさまざまな種類が存在しています。

それぞれ独自の強みを持っており、より深い専門的知識や経験、ノウハウが求められる場面において、とても大きな力を発揮するものです。

どのような種類があるのか、それぞれのコンサルファームの仕事内容とともに紹介します。

戦略コンサル

グローバルなステージで事業を展開している大手外資系コンサルティングファームの多くは、この戦略コンサルを得意としています。

クライアントとなる企業の経営戦略や事業計画など、利益に直接的に関与する内容について課題を見つけ出し、解決策を提案することが主な仕事です。

既存の事業について改善策を施す他、新規事業の立ち上げに関わることもあります。

クライアントに対して最適な提案を行うために、データの収集分析や専門家とのミーティングを重ねていき、実行したことに対するフィードバックを実施するため、地味な作業の繰り返しが多いです。

現場では提案だけに止まらず、その先にある実践の段階までしっかりとリードすることも行っています。

総合コンサル

総合コンサルトは、企業内活動の全てにおけるコンサルティングを行うものです。

戦略コンサルが利益を得るための事業計画を中心としているのに対し、総合コンサルは社内のシステム導入や業務フローの改善など、幹部社員のみならず、一般社員に大きく関わることまでコンサルティングを行っています。

経営戦略から人事戦略、ITシステムのコンサルティングまで網羅しますが、それらは総合系コンサルティングファームにおける専門部署が主に担当することがあります。

また、他のコンサルティングファームと手を組んで、それぞれが強みとしている部分をコンサルティングするような、共同プロジェクトを実施することもあります。

ITコンサル

ITコンサルは企業におけるIT関連の課題解決を仕事としています。

そのため、クライアントとなる企業は中小企業から大企業に至るまで幅広い規模であり、また業種についても特に限定はされていません。

社内で導入されているシステムについての提案や改善を行う一方で、ITを絡めた事業戦略についてもコンサルティングします。

ITに関連する事項の中で、どのような分野のコンサルティングを実施するかによってその呼び名が細かく分かれており、ITマネジメント戦略コンサルタントやPMOコンサルタント、ERPコンサルタントという名称で呼ばれることがあり、これら全てを包括して、ITコンサルタントと呼ぶことが多いです。

中堅・中小企業向けコンサル

その名のとおり、中小企業としての規模を持っている企業に特化したコンサルティングを得意としている、コンサルティングファームがあります。

コンサルティングの内容については大企業向けとそれほど変わりませんが、プロジェクト制で進めていくものではなく、経営者や担当者の相談役やパートナーとして関わり、会社経営全体の課題を解決する形です。

そのため営業や人事だけではなく、財務や総務、企画といった幅広い領域における専門知識が必要となります。

担当として割り当てられたクライアントへのコンサルティングは、原則として最小1人となる少人数で行っていくことになるため、1人当たりの責任は大きいです。

企業の事業に深く関わり、ともに歩んでいくスタイルで働きたい人向けとなります。

人事系コンサル

人事系コンサルでは、企業の人事戦略を軸として、企業の課題解決や新規事業への参入を成功させることが仕事です。

会社組織全体の変革を担うこともあるため、組織人事コンサルティングと呼ばれることもあります。

企業が策定した経営戦略に基づいて、どのような人事を迎え入れるべきなのかや、M&Aを活用するといったことがコンサルティングする領域です。

また、旧態然とした社内風土を変えるために、どのような改革を進めていけばよいのかといったことも担当します。

こうした組織改革は、社内の経営陣で独自に行うことが難しいため、組織改革まで実践できるコンサルティングファームはあらゆる方面の企業から重宝されていることが特徴です。

FAS系コンサル

FASとは、ファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの頭文字を取った略称であり、その名のとおり財務関連に特化したコンサルティングサービスを提供するものです。

主にM&A戦略のアドバイスを実施しますが、財政管理に関連することや経営戦略実施のサポートなど、財務が深く関わることであればコンサルティングの分野に入ります。

サポートする領域の幅広さがM&Aを専門とするコンサルティングファームとの差別化するポイントです。

会計関連の不祥事や不正に対する防止マニュアルの作成や、万が一発覚した際の対処法についてもコンサルティングします。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルに求められる能力

コンサルタントへの転職を目指すにあたっては、コンサルタントに求められている能力についてあらかじめ知っておくことが必要です。

できることなら、転職活動を始める前に身に付けられるものは身に付けておきましょう。

プロとしての心構え

コンサルタントの仕事は、クライアントとなる会社の未来を左右する仕事です。

ですから、中途半端な覚悟で仕事に臨むわけにはいきません。

コンサルティングのプロとして、最後までやり切って必ず結果を出すという強い意志が求められます。

常にクライアントのことを考え続けること、クライアントの要望を一回り超えるような成果を出すこと、直面した問題に対しては、逃げずに最後まで解決に取り組むこと、これらの心構えがコンサルタントに求められるプロとしての心構えです。

コンサルタントとしてでなく、クライアントが実施している事業に対してもプロ以上の知識を持つのだという心意気があれば、コンサルタントとして成功しやすくなります。

コミュニケーション能力

コンサルタントの仕事で重要なのは、クライアントとの対話です。

クライアントと綿密なコミュニケーションを交わし、どのような悩みを抱えているのか、どのようなことを課題と感じているのかを正確に聞き取ることが求められています。

その前段階としてクライアントから話を聞き出すためには、まずクライアントから信頼されることが必要です。

信頼を勝ち取るためには、自分の考えを相手にできるだけ分かりやすく伝えることが必要ですが、それ以上に相手の話をよく聞くことが必要となります。

自分がいいたいことだけ一方的に話すようなタイプは相手からの信頼を得ることができないので、コミュニケーションが上手とはいえません。

聞き出す力と伝える力の両方から構成されるコミュニケーション能力が、コンサルタントとして必要とされるコミュニケーション能力です。

クリティカルシンキング

ビジネスパーソンにはさまざまな思考能力が求められますが、その中でもコンサルタントに強く当てはまる思考法がクリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングとは、ある物事に対して、その結論が妥当なのかどうかを徹底的に深く考えながら、軌道修正して行く思考法です。

似たような言葉にロジカルシンキングという言葉がありますが、ロジカルシンキングが論理的に筋道を立てて考えてゆく思考法なのに対し、クリティカルシンキングはすでに出来上がってる道筋が正しいのかどうかを、深く疑いながら考えていくという違いがあります。

物事を考えるときに、さまざまな角度から見つめて改善策を自分の中で考案する能力です。

ですから、クライアントが抱えている課題を掘り起こすときや、クライアントに提案をする内容を精査するときにとても役に立ちます。

物事に対して前提条件から間違ってないかどうかを考える癖をつけておくと、クリティカルシンキングのレベルを上げることが可能です。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングは、自分が主体的になって仕事を進めていく仕事には必要となるため、幅広い分野において求められる能力です。

論理的思考力と呼ばれることもありますが、あらゆるタスクを整理して考えて1つのプランとして筋道を考えられる能力がロジカルシンキングとなります。

特にプロジェクト型のコンサルティングでは、1つのタスクだけを追っていくような仕事ではとどまりません。

さまざまな作業を整理し分析し、次にどのようなタスクを進めていけばよいのかを考える能力が必要です。

コンサルティングファームによってはこのようなタスクを複数社分同時に進めて行くこともあるので、より高いレベルの論理的思考力が必要になります。

プレゼンテーション能力

コンサルタントの仕事は、提案内容の立案とプレゼンの連続ともいえます。

クライアントに提案する内容の完成度が高いこともそうですが、それをきちんとクライアントに伝える能力が必要です。

プレゼンテーション能力に欠けていると、せっかくの素晴らしい提案内容も、その魅力が充分にクライアントに伝わらず、却下されてしまいます。

そのようなことが連続して起こってしまうと、仕事のモチベーションの低下やクライアントとの信頼関係の崩壊にもつながりかねません。

自分の提案を分かりやすく伝えるために、話の組み立て方や資料の表現方法、そして相手に話すときの話術、これら全てを高いレベルまで引き上げておくことが必要です。

タフネス

コンサルタントとして成功するためには心身ともにタフであることが求められます。

仕事内容によっては、長時間労働になりやすいコンサルタントは体力勝負な一面も持っています。

激務に耐え抜き、企業が抱える問題を解決するまでは倒れないというタフさを持っているコンサルタントは、高い評価を得やすいです。

体だけでなく、心の面でもタフであることが求められます。

クライアントの要望が多かったり、二転三転したりするような場面に直面しても、真摯にそれに向き合う強い心が重要です。

また、肉体的に疲れているときに精神的にも参らないようにする心構えを持っておきましょう。

クライアント企業や自社の先輩からのプレッシャーに耐え抜くタフネスさが、クライアントが信頼されるコンサルタントには必要です。

【コンサルに転職したら年収は上がる?】コンサルタントになるための準備

コンサルタントは平均年収が高い職業ですから、そうしたポイントに魅力を感じるのであれば、ぜひとも転職活動に挑戦してみたいところです。

しかしながら、何も準備せずに転職活動に臨んだとしても、内定を得ることはできません。

コンサルタントへの転職を成功させるには、どのような準備が必要なのかを確認しておきましょう。

事前準備

コンサルタントへの転職活動を始める前に、まずは自分のスキルアップを主軸とした事前準備を進めていきましょう。

コンサル業界での仕事内容をきちんと勉強したり、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングについての理解を深めるたりすることも重要です。

これらに加え、コンサルティングファームにおける面接の事前対策もしておきましょう。

特に重要なのが模擬面接です。

本番さながらの状況を作り、そして本番と同じように質問を受けて、それに対する返答をする準備をしておかないと、本番ではしどろもどろな回答になってしまいます。

また、コンサルティングファームの面接ではフェルミ推定と呼ばれる問題への対策も必要です。

フェルミ推定とは、事前に伝えられた数値を基に、ある特定の数値を算出する問題のことをいいます。

主に因数分解のスキルが求められており、コンサルティングの業務における仮説の設定と検証に用いる考え方ですから、あらかじめ問題に挑戦して慣れておきましょう。

面接対策をエージェントにしてもらう

面接への対策は面接の練習をこなすことが主軸ですが、想定される問題に対して明確な検討を用意しておくことも重要です。

コンサルタントへの転職では、コンサルティングファームならではの面接対策が必要ですから、自分が知っているコンサル業界に勤める人に面接の対策を相談することをおすすめします。

また、コンサルティング業界への転職に強い転職エージェントを頼ることもおすすめの手段の1つです。

面接対策をしたいと依頼すれば、想定される質問の紹介やそれに対する返答の添削、そしてその返答を念頭に置いた面接対策とその練習も行ってもらうことが可能です。

コンサルティング業界の内情についても熟知しているので、気になることがあったら積極的に質問をするなどして活用しましょう。

面接でポテンシャルをアピールする

未経験からコンサルティング業界への転職を狙うのであれば、面接の段階からコンサルティング業界で活躍できるというポテンシャルをアピールしましょう。

その業界で活躍できるかどうかを見極める重要なポイントが、応募した企業に就職して、そこで活躍したいという熱意となります。

特にコンサルティングファームでは、与えられた仕事をやっていくというものだけではなく、プロジェクトにおいて必ず結果を出すという熱意が重要です。

そのためにはいわれたことだけではなく、自分でどんどん仕事を見つけて突き進んでいくという思いが、重要視されます。

熱意の他にも、質問に対する答え方や逆質問の内容といった、面接における基本的なスキルも必要です。

頭の良さについてはフェルミ推定に対する返答でアピールすることになるので、あらかじめ問題の数をこなすなどして、慣れておくようにしましょう。

まとめ

コンサルタントという仕事は、国内における平均年収と比較するととても高く、魅力的な仕事といえます。

特に未経験からの調整も可能という点では、誰にでも可能性があるという特徴も魅力の1つです。

しかしながら、他の会社とは異なり、プロジェクトにおける結果に対して強く貪欲でなければなりません。

成果が出せないと、仕事を続けられなくなるという覚悟も必要です。

コンサルタントになるには、求められる能力を身に付けた上で適切な面接対策をしておいてください。

転職エージェントを頼るなどして、希望にそった転職を目指しましょう。

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