【例文あり】志望動機の適切な文字数とは?履歴書に書く際の例文や書き方のコツについて解説
転職における志望動機を書く際「どのくらいの文字数を書けば良いか」「どのように締めくくる必要があるか」迷った方も多いのではないでしょうか?
本記事では、志望動機の適切な文字数・履歴書に書く際の例文や書き方のコツについて解説します。
ぜひ、参考にしてください。
【転職における志望動機の適切な文字数】転職における志望動機の適切な文字数とは
転職の際の志望動機の書き方は、採用担当者が30-1分程度で読める200-300文字で書くのがおすすめです。
文字数が多すぎると、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。
一方、文字が少なすぎると、入社意欲がないと判断されかねません。
志望動機では、就職後に叶えたいことや自社に入社してどのように貢献できるか伝える必要があります。
応募企業への志望度が高い場合、応募企業だからこそ入社したい理由を整理し、根拠づけとなる経験、スキルを伝えてください。
志望動機は、以下のようなものが挙げられます。
- 企業の強み
- 企業の規模
- 商材
- 経営理念
- 風土
志望動機に正解はないので、HPなどから企業と自分がマッチした志望動機を選ぶようにしましょう。
【転職における志望動機の適切な文字数】志望動機の文字数を適切に記入する7つの方法
志望動機の文字数を適切に記入する方法は、以下の通りです。
- 企業ニーズを把握する
- 自己分析に力を入れる
- インパクトを残す
- フレームワークを活用する
- 重複部分は削る
- 不要な情報は削る
- 説明部分を削る
志望動機を作成する際、企業から指定されている文字数に達せず、悩んでしまうことがあるかもしれません。
一方、伝えたいことが多すぎて、文字数をオーバーしてしまう可能性もあります。
志望動機の文字数を適切に記入する方法について詳しく見ていきましょう。
企業ニーズを把握する
文字数が足りていない場合、企業研究が十分にできていない可能性があります。
志望動機は企業への興味を示す項目です。
文字数が足りない場合は、再度、企業研究するようにしてください。
企業理念や企業のサイトを再度見直し、企業が求める人物像を再度考える中で、他の企業ではなく、その企業でなければならない理由を洗い出すようにしましょう。
企業の特徴や理念をより深く知れば、書き加えるべき内容が見えてくるはずです。
自己分析に力を入れる
企業研究を十分にしても志望動機欄が埋まらないときは、自己分析をやり直してみましょう。
企業ニーズの把握を外側からの攻め方とするなら、自己分析の徹底は内側からの攻め方です。
自分のスキルや自分が企業に貢献できるポイントをもう一度分析してください。
取得した資格や学歴だけでなく、前職などで得た経験も大きな強みとなります。
「貴社のためにこのような自分のスキルを活かしたい」と具体的に記載することで、担当者に採用後のイメージを持たせましょう。
インパクトを残す
採用担当者は、似たような志望動機が書かれた履歴書の中から少しでも優れた人材を探そうとしています。
強く印象に残るような、インパクトのある内容を志望動機に盛り込むのも一つの方法です。
具体的なスキルや資格の話でなくても、集団の中での活躍やコミュニケーション能力、業務の中で活かせる特技をアピールできるエピソードがあれば、積極的に盛り込みましょう。
募集されているポジションの中で、活かせそうな能力の話題がおすすめです。
フレームワークを活用する
色々な部分を見直しても転職の志望動機欄が埋まらない場合は、フレームワークを活用してみてください。
下記4点を押さえて志望動機を書くと、入社意欲の高さを表現できます。
- この業界を選んだ理由
- この企業を選んだ理由
- 入社後に携わりたい業務
- 入社後の目標
こうしたフレームワークに実体験やエピソードなどを盛り込めば、ストーリー性とインパクトのあるよい志望動機が書けます。
文字数も埋まりやすく、筋道だった志望動機が書きやすくなります。
重複部分は削る
転職などにおける志望動機を書く際、指定の文字数に達せずに悩む人がいる一方、書きたいことがありすぎて指定の文字数に収まらなくなってしまう人もいるでしょう。
自分が書いた志望動機をもう一度読み直し、削る部分を精査することが必要です。
真っ先に削るべき部分は、内容が重複してしまっている文章です。
限られた文字数の中で同じことを何度も書く必要はありません。
また、同じことを何度も書くと、くどい印象を与え、好感を得にくくなります。
たとえば、「3年間オーストラリアに留学していた経験を活かして貴社に貢献したいです」という文と「語学力を活用して貴社での業務に活かしたいです」という文は、両方語学力を活かしたいことを表す文章です。
「3年間の留学経験で得た語学力を活かし、貴社に貢献します」などと書くことで、自分がアピールしたいことがしっかり伝わり、文字数も節約できます。
前後の文章とのつながりを確認した上で、重複部分は削りましょう。
不要な情報は削る
志望動機の文章は、伝えたいことを絞って書いてください。
削っても意味が通るところや冗長なところは思い切って削りましょう。
志望動機が指定の文字数に収まらなくなってしまう人は、企業側の情報ばかりを盛り込んでしまう傾向があります。
もちろん、自分が企業のどんなところに興味を持って志望したかを伝えることは大切です。
しかし、企業の製品や特徴、企業風土などは企業側がすでに持っている情報です。
「貴社の○○という製品の××という技術に使われている特殊な○○の××が素晴らしく…」などと説明したところで、採用担当者が知っていることなので、あえて説明する必要はありません。
長々と企業の情報を書くよりも、自分の人となりがわかるエピソードを盛り込んだ方がよいでしょう。
説明部分を削る
志望動機が長くなってしまうときは、「○○なので貴社を志望します」という結論を先に書きましょう。
説明はあくまで結論を補強するための道具と認識しておきましょう。
結論の根拠となる説明やエピソードトークを詳しく書きたくなる人も多いですが、説明すればするほど文章は長く、読みづらくなってしまいます。
意味が通る範囲で、文章は短く簡潔にまとめるように心がけましょう。
また、企業のことを詳しく説明すると長くなりがちな上、字数を消費しすぎてしまいます。
企業の情報はできるだけ削り、自分のスキルや入社後の活躍イメージなど、伝えたいことだけを残しましょう。
【転職における志望動機の適切な文字数】文字数別志望動機の書き方
企業によって、志望動機の指定文字数は様々です。
指定文字数が少なければ、端的に自分の言いたいことをまとめることが必要です。
一方、指定文字数が長い場合は、筋道だった中身の濃い志望動機の文章を練ることが大切です。
どちらの場合でも対応できるよう、例文の要点を押さえながら自分の志望動機文を作ってみましょう。
100文字の志望動機例文
日々を忙しく過ごすお客さまの生活を手助けできる商品を提案していきたい所存です。
150文字の志望動機例文
以前、私が育児と仕事の両立に疲弊していたとき、貴社の商品を使ったことで毎日の生活が180度変わりました。
貴社へ入社後は、日々を忙しく過ごすお客さまの生活を手助けできる商品を提案していきたい所存です。
200文字の志望動機例文
以前、私が育児と仕事の両立に疲弊していたとき、貴社の商品を使ったことで毎日の生活が180度変わりました。
貴社の商品は、多くの人の家事をサポートする稀有な存在です。
貴社へ入社後は、日々を忙しく過ごすお客さまの生活を手助けできる商品を提案していきたい所存です。
300文字の志望動機例文
以前、私が育児と仕事の両立に疲弊していたとき、貴社の商品を使ったことで毎日の生活が180度変わりました。
台所で過ごす時間が楽しくなり、家族に「笑顔が増えたね」と言われるようになりました。
貴社の商品は、多くの人の家事をサポートする稀有な存在です。
私は前職で、キッチンスペシャリストの資格を取得しています。
入社後は資格を活用し、お客さまの生活に合ったキッチン用品を提案したいと考えています。
日々を忙しく過ごすお客さまの生活を手助けしていきたい所存です。
【転職における志望動機の適切な文字数】志望動機は最初と最後が重要
どんな文字数の志望動機でも、重要になるのは文の最初と最後の部分です。
志望動機の最初の部分で採用担当者の興味を引ければ、その後の文章も関心を持って読んでくれるでしょう。
志望動機の書き出しは、文章の第一印象となる部分です。
また、志望動機の最後の部分は、読んだ人の印象に最も残る箇所です。
入社したいという気持ちや熱意も大切ですが、採用担当者が知りたいのは「転職者が企業の中で何ができるか」ということです。
企業が求める人物像を再度把握して、自分の能力と絡めて具体的に文章に組み込みましょう。
はっきりと「自分の○○を活かして貴社の××に貢献したい」と書くことで、採用担当者に入社後のイメージを抱かせます。
志望動機の書き出しで押さえるポイント
志望動機の書き出しで押さえるポイントは、下記の4点です。
- 「この人は自社が求める人材だ」と思わせる
- 求められる人物像から逆算して文章を作る
- エピソードトークや入社後に達成したいことを加え、インパクトを出す
- 結論から書く
上記のポイントを押さえることで、第一印象のよい志望動機を作成できます。
採用担当者は、志望動機の書き出しの部分で自社が求める人物像と合致するかを見極めます。
まずは「この人は自社が求める人材だ」と思わせることが大切です。
ホームページなどから企業がどのような人材を求めているかを読み解き、結論から逆算して求められる人物像にたどり着くようなエピソードトークを盛り込みましょう。
また、入社後にかなえたいことを加えるとより、インパクトの強い書き出しになります。
内容だけでなく、書き方も意識しましょう。
志望動機の書き出しを作る際は、まず結論から書くようにしてください。
「私は○○に強く共感し、貴社を志望しました。その理由は…」など、結論を最初に強く打ち出し、説明はあとから加えることで読みやすい文章です。
NGな志望動機の書き出し
志望動機の書き出しで失敗すると、志望動機全体の印象を損ねてしまいかねません。
NG例を知り、不用意な言い回しや表現は避けましょう。
志望動機の書き出しのNG例は下記の通りです。
- 経歴をなぞっているだけの箇条書き
- 不要なあいさつ文
- 抽象的で漠然とした文
- 条件面に言及する文
- 募集職種と関係が薄い文
上記の志望動機はいずれも伝えるべきことが伝わらず、悪印象です。
経歴をなぞるだけの内容や「貴社の社風に惹かれました」といった漠然とした内容では、企業を志望した具体的な理由や熱意が伝わりません。
給与や勤務地、制度などは自分の都合の話なので、言及を避けるのがベターです。
募集職種と関係が薄い内容も唐突で脈絡がないととられますので、注意してください。
また、「お忙しい中、読んで下さりありがとうございます」など、不要なあいさつ文は省きます。
志望動機の締めくくりで押さえるポイント
志望動機の締めくくりで押さえるべきポイントは、採用担当者に「この人は求める職種でしかるべき活躍をする人材だ」とイメージさせることです。
入社後4~5年の姿をイメージして、「○○で実績を作り、将来的には××に携わって貴社に貢献したい」と具体的に書くと印象に残りやすいです。
未経験の職種に応募する場合はこうした具体的な文章を盛り込むのは難しいですが、「短期間で戦力となって貴社を支えたい所存です」など、入社への強い意欲と頼もしさを感じさせる文章で締めくくるようにしましょう。
NGな志望動機締めくくり
せっかく良い志望動機が書けても、締めくくり次第では台無しになってしまいます。
志望動機の締めくくりのNG例は、下記の通りです。
- 不安な気持ちが滲む文章
- 「頑張ります」などと漠然とした締めくくり
- 「貴社で○○を学びたい」といった文章
上記の締めくくりでは、入社後の具体的な活躍イメージや入社への熱意が伝わりません。
「未経験の職種で不安ですが精一杯頑張ります」といった文章は一見正直な人柄が伝わって好印象にも思えますが、頼りがいがなくその後活躍しているイメージも見えてきません。
「頑張ります」という漠然とした締めくくりも具体性がないと捉えられるでしょう。
また、「貴社で○○を勉強したい」といった書き方は、自分本位で企業に貢献する意欲が低いともとられかねませんので避けてください。
【転職における志望動機の適切な文字数】適切な文字数で志望動機を書く際の注意点6選
適切な文字数で志望動機を書く際の注意点は、以下の通りです。
- 標準サイズで文字を記入する
- 余白を意識する
- 段落分けを意識する
- 1文60-80文字程度にする
- 指定文字数を越えないようにする
- レイアウトを意識する
企業研究や自己分析を綿密に行い、内容の充実した志望動機が完成したら、実際に履歴書などに記入します。
読み手のことを考え、ただやみくもに欄を埋めるのではなく、読みやすさを考慮して記入しましょう。
ここでは手書きの場合・PCの場合を問わず、志望動機を実際に記入するときの注意点について解説します。
標準サイズで文字を記入する
書きたいことがたくさんあるからといって、限られたスペースに小さな字でぎっしりと記入するのはやめましょう。
読みにくい履歴書はそれだけで悪印象です。
読む人の気持ちになって、適切なサイズの文字を記入するよう心がけることが大切です。
記入する文字数を確認して、一行あたり何字、何行くらいで書けばきれいに欄内に収まるか計算しておくのも一つの方法です。
欄いっぱいに書くと読みづらいので、一行あたりの文字数は少し少なめに設定しましょう。
余白を意識する
読みやすい志望動機欄を作るためには、適度な余白を意識することが重要です。
すべて文章をつなげてだらだらと続けて書くと余白が失われ、とても読みにくくなってしまいます。
ある程度内容のまとまった文章を書いたら、話題が転換するポイントで改行して欄内に余白を作りましょう。
目安としては、記入部分は8割程度とし、残り2割は余白として残しておくとよいとされています。
段落分けを意識する
特にPCで志望動機を書く際に大切なのが段落分けです。
話題が変わるところでは文章を区切り、段落を分けましょう。
また、読むことを想定して各段落の文章量を調整することも大切です。
1文60-80文字程度にする
1文の長さは、60字から80字を目安にしましょう。
接続語などを使ってついつい1文を長く続けて書いてしまう癖がある人もいますが、1文の長さが長くなればなるほど文章の意味はわかりづらくなります。
1文の長さは短く、端的にまとめるようにしましょう。
指定文字数を超えないようにする
指定文字数は、志望動機を書く上で絶対に守らなければならないルールです。
採用担当者は、より平等な条件下で履歴書を見て判断しなければなりません。
指定文字数を大幅に超えた履歴書は、そもそも読んでもらえない可能性すらあります。
どんなに自己分析や企業研究を熱心にしてよい志望動機を書いたとしても、読んでもらえなければ、何の意味もありません。
自分の努力を無駄にしないよう、指定文字数に関するルールはしっかり守りましょう。
レイアウトを意識する
手書きでよく見られるのが、文字の配置やバランスがうまくいっていない履歴書です。
近年は日頃文章を書く道具にはPCやスマホを使っている人が多く、手書きで長い文章を書くことに慣れていない人も多くなっています。
実際に手書きで履歴書などに記入してみると、まっすぐ、よれずに長い文章を書くことは難しいものです。
なかなか見栄えよく書けない場合は、鉛筆などで薄く補助線を引いてから記入するなどの工夫をしてみましょう。
【転職における志望動機の適切な文字数】志望動機に関するQ&A
志望動機に関するQ&Aは、以下の通りです。
- 志望動機が思いつかない
- 200文字に収まらない
- 内容が少ないと熱意が伝わらない
Q&A形式で志望動機に関する悩みを解決していきます。
志望動機が思いつかない
志望動機が思いつかない場合は、志望動機の文字数が足りないときと同様に企業研究と自己分析をやり直してみましょう。
企業研究を突き詰めることで自分が企業とどのようなつながりや、共感をもてる部分を改めて把握できます。
また、企業が求めている人材がどのようなものかを知ることで、自分という人間の魅せ方を戦略的に考えられるようになります。
それでも志望動機が書けない場合は、一度応募を見合わせてもよいでしょう。
企業研究や自己分析を十分行っても志望動機が書けないということは、入社後の自分を想像できていないということです。
そもそも自分の中での志望度が低いということも考えられます。
無理に志望動機欄を埋めて見事採用されたとしても、入社後に苦労してしまう可能性があります。
自己分析などをもとに、自分に合った企業を改めて探してみましょう。
「今は志望動機が思いつかないけど、どうしても応募はしておきたい」という場合は、志望動機の欄がついていない履歴書を使うという方法もあります。
一旦志望動機の問題からは逃れられますが、面接までにはしっかりと答えられるように準備しておきましょう。
200文字に収まらない
書きたいことが多すぎて指定文字数に収まらずに困っている人もいるでしょう。
字数が多くなりすぎる場合は、書いた志望動機を読み直し、削れるところを探しましょう。
意味が重複するところや相手方が既に持っていると思われる企業情報、冗長な説明などは省いてください。
推敲を重ねることで文章の内容も洗練され、より伝わりやすい志望動機を作成できます。
どうしても長文で入社への熱意を伝えたい場合は、別添で志望動機書を作成するという手段もあります。
内容が少ないと熱意が伝わらない
企業から指示された文字数が少なく「これでは自分の熱意が伝わらない」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、ポイントをきちんと押さえて志望動機を作成すれば、必要なことはしっかり伝わります。
- 企業を志望した理由
- 自分が持っているスキル
- 入社後の活躍イメージ
この3点さえ盛り込めれば、文字数が少なくても熱意を伝えられます。
大切なのは長い文章ではなく、自分は企業が求める人物像に合致する人材である理由や、自分が企業に入社して貢献できるポイントを具体的に伝えることです。
文章量や文字数ではなく、内容を大切にしましょう。
まとめ
この記事では、転職における志望動機の書き方のコツや適切な文字数、NG例などについて詳しく解説しました。
志望動機は、採用担当者に入社意欲の高さをアピールする大切な要素です。
伝えるべきポイントを押さえ、無駄がなく読みやすい志望動機を作成して入社への熱意を伝えましょう。
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