【例文あり】2回目の転職は志望動機が重要！採用されるためのポイントや注意点を紹介

転職が2回目の場合、「転職回数について悪い印象を持たれるかもしれない…」と不安になる人もいるでしょう。

2回目の転職を成功させるためには、企業へ与える印象を理解し、納得感のある志望動機を作成することが大切です。

今回は、2回目の転職について履歴書や職務経歴書で見られている点、志望動機を書く際のポイントや注意点、例文などを紹介します。

最後に、早期離職を防ぐためのコツも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

【転職2回目の志望動機】2回目の転職は不利になる？

「転職が2回目」という事実で選考の不利になる可能性は低いと考えられるため、心配しすぎる必要はありません。

もちろん企業にもよりますが、求めるスキルや経験にマッチしている人材であれば転職回数が評価に影響することも少ないでしょう。

近年では転職が一般的になっていたり、少子高齢化の影響から人材不足の業界が増えていたりと、転職回数よりもスキルや経験を重視している企業が増えています。

ただし、1〜2回の転職でも懸念を抱く企業も少なからずあるため、退職理由や志望動機などを説明して熱意をアピールすることが大切です。

また、年齢ごとに与える印象や求められていることが異なる場合もあるでしょう。

20代と30代が2回目の転職で与える印象、注意点などをそれぞれ紹介します。

20代の場合

ポテンシャルや柔軟性を評価されやすい20代は、転職が2回目でも懸念されることは少ないでしょう。

研修制度が整っていて中途採用でも育成するという考えの企業は多くあるため、社会人経験があることをメリットとして捉えている場合もあります。

転職理由に納得感があり、企業の求める人材にマッチしていれば、むしろ高評価につながる可能性も高いです。

しかし、20代で転職が3回目以上になった場合、早期離職の可能性があるとネガティブなイメージを与えかねません。

懸念を抱かれるリスクが高まるため、慎重に長く働けそうな企業を選びましょう。

30代の場合

30代で2回目の転職をするのも、そこまで懸念点を心配する必要はありません。

しかし、30代での転職では、20代に比べて即戦力になる人材かどうかを重視されています。

未経験分野への転職を希望する場合は、なるべく早い方が良いでしょう。

30代で2回目の転職をする場合は、今までのスキルや経験を活かせる業界・職種へ挑戦するような、キャリアアップを目的とした転職がおすすめです。

未経験分野への転職を目指したい場合は、採用するメリットがあると思われるような工夫が必要になります。

必要なスキルを身につけるように自己研鑽をしていることをアピールしたり、未経験可の求人を探したりと、積極的に行動しましょう。

【転職2回目の志望動機】2回目の転職を成功させるカギは志望動機

2回目の転職を成功させるためには、まず1回目の転職との違いを理解することが大切です。

大きな違いとしては、採用担当者が重視する項目が挙げられるでしょう。

2回目の転職で特に重視されるのは、退職理由や志望動機です。

1回目の転職では、誰もが感じる可能性のある「社会人になってからの心境の変化」などが読み取れるため、どのような転職理由でも納得感を得られやすいでしょう。

しかし、2回目以降の転職では、転職の目的が明確でないとキャリア観や目的意識が曖昧だと感じられてしまいます。

また、退職・転職理由だけでなく「なぜこのタイミングでの転職なのか」「なぜその企業への転職を希望するのか」を明確にすることも大切です。

これらをしっかりと伝えて転職理由に納得感を持たせるためにも、ポイントを押さえた志望動機を書けるようになりましょう。

【転職2回目の志望動機】転職2回目の履歴書・職務経歴書では何を見られている？

志望動機を含めた履歴書・職務経歴書の書き方次第では、採用担当者が感じる印象を大きく左右させる可能性があります。

転職2回目の履歴書・職務経歴書で見られているポイントは、以下の3つです。

転職回数でマイナスな印象を与えないためにも、各ポイントを押さえたうえで履歴書や職務経歴書を作成していきましょう。

それぞれ解説していきます。

早期離職をする可能性があるか

転職が2回目の場合、転職後に早期離職をする可能性がある人かどうかを見極めていることがあります。

見られている項目としては、1社目・2社目の在籍期間などです。

同じ転職2回目でも、前職の在籍期間が数ヵ月単位と数年単位では与える印象が大きく異なるでしょう。

前職の在職期間が短いと、「せっかく採用してもまた早期離職してしまうのではないか」という印象を与えてしまい、選考で不利になりかねません。

極端に在籍期間が短かったり、空白期間があったりする場合は、退職理由や空白期間に何をしていたかを明確に伝えましょう。

仕事に対する考え方や姿勢

履歴書や職務経歴書には、応募者のキャリア観や人間性が表れます。

特に志望動機欄を見て、前職の退職理由や仕事への向き合い方、強みなどを読み取り、自社とマッチする人材かどうかを見極めようとしているでしょう。

前職ではどのようなことを意識していたのか、何の目的で転職をしようと思ったのかなど、前向きな考えや目標のために努力ができる姿を伝えることが大切です。

前職の不満を書いたり、後ろ向きな考えを伝えたりすると、企業も採用したいとは思えません。

一緒に仕事をする仲間として、「この人と働きたい」と思われるような姿勢を示しましょう。

志望業界・職種との関連性

履歴書や職務経歴書から、1社目・2社目の仕事が、応募先企業と関連しているかどうかも見られています。

応募者の中には、1つの分野で経験を積んできた人、キャリアチェンジを希望している人、キャリアアップを目指したい人など、様々な状況の人がいるでしょう。

必ずしも、経験分野が同じだから好印象を与えるとは限りません。

もし関連性の少ない業界・業種で経験を積んでいたとしても、応募先企業で活かせるスキルがあれば前向きに捉えられるでしょう。

そのため、職務経歴書では今までの経験や活かせるスキルを詳細に書き、存分にアピールをすることが大切です。

【転職2回目の志望動機】採用される志望動機を書くポイント

2回目の転職では志望動機が重要だと解説しましたが、具体的にどのようなポイントを押さえればいいのでしょうか。

ここでは、採用される志望動機を書くためのポイントについて、以下の5つを紹介します。

それぞれ詳しく解説していくので、志望動機を書く際に参考にしてみてください。

退職理由はポジティブに言い換える

もしネガティブな理由で退職したとしても、退職理由はポジティブに言い換えて伝えることは大切です。

採用担当者も社会人なので、嘘をつく必要はありませんが、ポジティブに言い換えることで前向きに行動できる人だと好印象を与えられます。

退職理由の言い換え例をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。

退職理由と志望動機に一貫性を持たせる

退職理由と志望動機には、一貫性を持たせることが大切です。

退職を決めた理由と応募先企業を志望した理由に齟齬があると、本気度が伝わらなかったり、納得を得られなかったりする可能性があるでしょう。

たとえば、退職した理由が「個人の時間を大切にしてスキルを上げていきたい」なのに対して、志望先企業では「コミュニケーションを重視しているところが魅力」と言えば、ズレが生じてしまいます。

「前職ではやりたいことが叶わなかったため退職した」

「応募先企業は希望が叶うような環境だから志望した」

このように、転職のストーリーに一貫性を持たせるように意識してみてください。

応募先企業を選んだ理由を明確にする

納得感のある志望動機を書くためにも、応募先企業を選んだ理由を明確にし、自分自身でもしっかりと理解しておきましょう。

たとえば、同業種への転職をする場合、なぜ1社目や2社目ではいけないのかを伝えます。

経験やスキルを活かして即戦力になれる反面、「なぜ転職するのか」をはっきりさせることが必要です。

未経験分野への転職をする場合は、なぜその分野へ挑戦したいのか、そのなかでもなぜ応募先企業なのかを伝え、熱意をアピールしましょう。

2回目の転職では転職背景を重視されるため、採用担当者に「その理由なら自社がぴったりだ」と思わせるような志望動機を書かなければいけません。

ミスマッチを防ぐためにも、改めてキャリアプランや企業研究を見直してみてください。

自分を採用するメリットをアピールする

志望動機では、自分が叶えたいことだけでなく、自分を採用するメリットをアピールすることが大切です。

経験職の場合は経験やスキルで活かせる点、未経験の場合は成長していきたいという姿勢を伝えましょう。

特に30代で2回目の転職の場合、育成にコストをかけられないという企業も少なくありません。

自分を採用することで企業が得られるメリットは何かを少しでも提示できるように、主体性を持って取り組んだことなどを整理すると良いでしょう。

実績を記載する場合は、平均数値などを一緒に記載し、書類を初めて見る採用担当者でもわかりやすいように伝えることがポイントです。

長く働きたいことを伝える

冒頭でも紹介したように、転職回数を懸念点として捉える企業も少なからずあります。

そのため、早期離職の可能性があると思われないように、次の転職先では長く働いていきたいことを伝えることが大切です。

志望動機を書く際には、今までの退職理由や志望理由と同時に、次の転職先で長く働きたいと思う理由も伝えましょう。

また、「最終目標を叶えるための第一ステップとして応募先企業を選んだ」というように、転職先を踏み台にするような表現は避けなければいけません。

目標が達成したらまた転職するのではないかと思われないよう、あくまでもその企業で叶えたいことや貢献したいことを伝えるように注意してください。

【転職2回目の志望動機】2回目の転職で志望動機を書く際の注意点

2回目の転職では、ポイントを押さえると同時に注意点も理解しておくことが大切です。

転職回数が懸念点にならないようにするためにも、以下の3つに気をつけて作成しましょう。

既に志望動機を作成している人は、注意点が当てはまっていないか再度確認してみてください。

それぞれ詳しく解説していきます。

前職の在籍期間が短い場合は理由を伝える

1社目や2社目の在籍期間が短い場合は、2回目の転職で「転職癖があるのではないか？」と感じられやすくなってしまいます。

職歴だけで判断されないためにも、志望動機欄で前職の退職理由をしっかりと伝えましょう。

退職理由が会社都合の場合は、嘘をつかずにそのまま伝えても特にネガティブな印象は与えません。

しかし自己都合で退職をした場合は、自分の中で反省する点があれば正直に伝え、今後の目標と決意を明確にアピールすることが大切です。

転職先では同じような理由で辞めないという姿勢や根拠を示せるように、退職理由や志望動機の伝え方にも注意しましょう。

受け身の姿勢にならない

2回目の転職では、キャリア形成に対して受け身の姿勢にならないように注意しましょう。

キャリアプランや転職理由が曖昧でなんとなく経験を積んでいるだけでは、転職しても早期離職につながりかねません。

特に未経験転職の場合、「転職先の教育環境が整っていた」だけでは、環境任せだと捉えられる可能性があります。

キャリアプランが明確にあり、目標に向かって主体性を持ちながら行動できる人材だと伝えることが大切です。

また、条件面だけの志望動機では主体性を感じられないため、避けるようにしましょう。

条件は自分の中の比較材料に留め、志望動機では自分の強い意志や積極性をアピールすると効果的です。

嘘はつかない

20代や30代で転職が2回目の場合、転職回数を目立たせないようにと志望動機で嘘をついてはいけません。

自分を良く見せようとすること自体は悪いことではありませんが、志望動機で嘘をついて選考を通過しても、面接などでボロが出てしまう可能性があります。

退職理由がネガティブなものであったとしても、ポジティブな表現に言い換え、嘘はつかないように注意しましょう。

むしろ、正直に話して改善しようとしている姿に好印象を受ける採用担当者もいます。

志望動機では、同じ理由で退職しないために努力していることも伝えるのがおすすめです。

【例文】転職2回目の志望動機の例文

志望動機の作成におけるポイントや注意点を紹介しましたが、実際に説得力のある志望動機とはどのようなものでしょうか。

ここでは、転職2回目の志望動機の例文を、悪い例と良い例に分けて紹介します。

それぞれポイントや解説と一緒に紹介するので、志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

また、例文はそのまま引用せず、自分なりのエピソードや想いを組み込んでオリジナリティを出すように意識しましょう。

悪い志望動機例文

良い志望動機例文①

良い志望動機例文②

【転職2回目の志望動機】早期離職を避けるためのコツ

ここまで、2回目の転職は転職回数をそこまで心配する必要はないと解説してきました。

しかし、20代で3回目以上の転職となると早期離職の可能性があると懸念されやすくなってしまいます。

2回目の転職で長く働いていくためにも、早期離職を避けるためのコツを理解しておくことが大切です。

早期離職を避けるためのコツとして以下の6つを紹介するので、参考にしながら2回目の転職を成功させましょう。

それぞれ解説していきます。

就職時と1回目の転職について振り返る

2回目の転職を行う前に、就職した時や1回目の転職について振り返りましょう。

企業によっては、「すぐに転職を繰り返す人なのではないか」と懸念を抱かれてしまう可能性があるため、自分でもキャリアについて振り返り、整理することが大切です。

就職した会社を選んだ理由は何だったのか、1社目を退職した理由は何か、2社目を選んだ決め手は何かなど、それぞれで経験した業務内容やスキルと一緒に書き出しましょう。

もし退職した理由に自分の非がある場合は、反省点と改善点もまとめておくことで、志望動機や面接でもうまく伝えられるようになります。

キャリアプランを改めて考える

キャリアプランを改めて考えることで、逆算して必要な転職は何かを明確にすることができます。

その場の感情だけで転職を決めてしまうと、キャリアに一貫性がなくなったり、早期離職を繰り返したりと無駄に職歴を重ねかねません。

最終目標を決めたうえで、そのために必要なスキルや経験を洗い出せれば、どのような転職を行えばいいのかが浮かび上がってくるでしょう。

キャリアプランから今回の転職を考えた際に、「もう少し経験を積んでからにしよう」「次はこのスキルを身につけるべき」と気付けるようになります。

先を見据えて転職を決めることで、納得感のある志望動機のエピソードも考えやすくなるでしょう。

情報収集を徹底する

応募先企業の情報だけでなく、業界や他の企業についても徹底して調べましょう。

一部の企業情報だけで転職を決めてしまうと、転職してから「思っていたのと違った」と後悔しかねません。

たとえば、希望していた業務を行えなくなったり、面接官と現場の人で雰囲気が全く異なったりと、様々な角度からの情報を入手することで想定外の状況を避けられます。

事前にミスマッチを防ぐためにも、幅広く情報を集めたうえで選択肢を増やしておくのがおすすめです。

また、同時に自己分析やキャリアの棚卸しを行い、応募先企業とマッチしているかどうかを自分の視点でも考えてみましょう。

条件の優先順位を決める

転職活動を行う前に福利厚生や給与といった条件面の優先順位を決め、今回の転職で叶えたいことは何かをはっきりさせましょう。

ライフワークバランスを重視したくて転職をしようと決めたのに、最後に年収の高い方に決めたくなってしまえば、早期離職につながりかねません。

転職活動を行う前に優先順位を決めることで、最終的に企業を選ぶ際に軸となる条件を見失わずに済みます。

また、高望みしたり条件が多かったりすると、その条件が変わっただけでまた転職したいと思う可能性が高まります。

条件は高望みしすぎず、適切な優先順位を付けるように注意しましょう。

在職中に転職活動をする

転職活動は退職してからではなく、なるべく在職中に行なうのがおすすめです。

転職活動は、必ずしもスムーズに進むとは限りません。

退職して転職活動をした場合、長引いた際に焦りが生じてしまい妥協したり、空白期間ができてしまったりと、失敗につながりやすくなります。

仕事との両立が大変でも、経済的や精神的に余裕を持ちながら転職活動を行った方が成功しやすいでしょう。

しかし、体力的や精神的に限界を感じている状態であれば、まず退職をして心身共に休めることが大切です。

自分の体調に合わせて、ベストコンディションで転職活動に望みましょう。

転職エージェントを利用する

2回目の転職は1回目よりも企業選びが慎重になり、志望動機にも工夫が必要なため、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、自分にあった企業紹介や面接対策、書類添削までサポートしてくれます。

ミスマッチを避けて早期離職を防ぐためにも、上手に活用しながら転職を成功させましょう。

業界ごとに特化しているエージェントや総合的に求人を多く取り扱っているエージェントなど、様々な種類があるため、自分の状況にあったエージェントに登録してみてください。

登録、相談は無料で行ってくれるところがほとんどなので、複数のエージェントを並行して進めるのも良いでしょう。

まとめ

この記事では、2回目の転職について履歴書や職務経歴書で見られている点、志望動機を書く際のポイント、注意点、例文などを紹介しました。

転職が一般的になっている近年、20代や30代で転職が2回目でも気にしすぎる必要はありません。

しかし、企業によっては早期離職の可能性があると懸念を抱かれてしまう可能性もあります。

1回目の転職よりも転職背景が重視されるため、納得感のある志望動機を作成することが大切です。

退職理由や志望理由はポジティブに伝え、一貫性を持たせるように意識しましょう。

次の転職先では長く働いていきたいとアピールすることで、早期離職の懸念も拭えます。

また、20代で3回目以上の転職になると転職回数が懸念される可能性が高まるため、転職活動を行う際には事前準備を徹底し、ミスマッチのない転職を成功させましょう。