【例文5選】営業から営業へ転職をする際の志望動機とは?作成のコツやアピールポイントを解説

【例文5選】営業から営業へ転職をする際の志望動機とは?作成のコツやアピールポイントを解説

目次
  1. 【営業から営業】人事に響く志望動機のポイント
  2. 【営業から営業】営業経験者がアピールできるポイント
  3. 【営業から営業】営業から営業に転職する際に含めるべき志望動機の内容
  4. 【営業から営業】営業から営業に転職する際の志望動機の例文
  5. まとめ

営業職としてある程度の実力をつけてきた方は、次のステップとしてキャリアアップ転職を検討しているのではないでしょうか。

とくに仕事にも慣れてきた3年目頃であれば、年収アップはもちろん、職場環境の改善や待遇の改善などを目指して転職を考える人が増えてくる時期です。

営業がキャリアアップのための転職先としておすすめなのが、今よりもレベルの高い営業テクニックが必要なセールスチームへ所属することです。

しかし、今よりもハードルの高いチームを目指すわけですから、選考対策をしっかりと行っておきたいところですよね。

転職活動において数ある対策の中でも、とくに組み立てが難しいのが志望動機です。

この記事では、営業から営業に転職する人が書くべき志望動機のポイントを主軸に、選考対策のコツを網羅的に説明していきます。

最後に例文も紹介しているので、行きたい営業職のタイプに合わせて参考にしてください。

【営業から営業】人事に響く志望動機のポイント

志望動機を書き始める前に、まずは応募先企業の事業について知り、人事担当者の意図も把握しておきましょう。

営業の仕事でもよく言われる話ですが、相手の心に響くプレゼンをするには、相手のことを深く知らなければなりません。その上で、何をどうアピールするかを決めていきましょう。

ここでは、志望動機作成においてとくに重要な以下4つのポイントに絞って解説します。

志望動機作成においてとくに重要な4つのポイント
  • 応募する営業職について押さえておく
  • 転職理由を明確に書く
  • 自分のスキルをアピール
  • 入社後にどう成長していきたいのか

応募する営業職について押さえておく

まず営業職として転職活動するのであれば「応募する営業職について押さえておく」ことが大切です。

営業職と一口に言っても、ルート営業や新規開拓営業などがあり、その営業手法は様々で行うことは全く異なります。

そのため、営業方法の違いによって求められるスキルが変わってくるため、あなたが今行っている営業方法が必ず次の職場に活かせるとは限りません。

転職に応募する際は、必ず営業の方法や取り扱う商品やサービスを事前に確認しておきましょう。

転職理由を明確に書く

次のポイントはあなたの「転職理由を明確に書く」ことです。

当然ですが現職のままで納得しているのであれば転職する必要はなく、転職活動をするということは、何か理由があってのことですので、その理由を明確に書くようにしましょう。

しかし注意したいのは、「残業が多くて耐えられなかった」「仕事量に対して給与や評価が見合っていなかった」「福利厚生の内容が薄かった」などのネガティブな理由は避けるようにして下さい。

こうしたネガティブ理由は、転職理由ではなく退職理由です。
聞かれているのは、転職することでどういうキャリアを歩みたいかということなので、間違えないようにしましょう。

また、ネガティブな理由を伝えてしまうことで「忍耐力がなさそう」「転職してもいつか不満を抱きそう」などマイナスイメージを与えてしまいます。

転職の理由は「スキルアップしたい」「視野を広げたい」「もっと学びたい」などのポジティブな理由に変換して述べるように心掛けましょう。

自分のスキルをアピール

新卒の就職活動と違い、転職は既に社会に出た経験がある人が行うものです。そのため、中途採用枠の選考では今まで培ってきたスキルが重視されます。

あなたが現職や前職でしてきた営業経験は大きなアピールになりますし、そこで得たスキルは業界や営業方法が変わったとしても、あなたの財産として蓄積されています。

そのため、あなたが今までの営業経験を通して何を身につけてきたのか、どの程度の実績を上げ活躍していたのかを端的に述べることで、人事担当者に響く志望動機を組み立てることができます。

入社後にどう成長していきたいのか

最後のポイントは「入社後にどう成長していきたいのか」を具体的に伝えることです。

キャリアプランを述べることで、入社後に長期的な戦力になりうるかが伝わります。

今までの経験はあなたの財産として蓄積されており、その経験を入社後にどう活かして貢献してくれるのかが、人事担当者からすれば一番聞きたい部分です。

新卒とは違い、即戦力としての活躍が求められるキャリア採用です。どのように活躍して会社に貢献していくのかのキャリアプランは多少なりとも考えておく必要があります。

ここで気をつけたいことが、短期で転職してしまう可能性をチラつかせることです。例えば、「独立のためにスキルアップしたい」など、ある程度の年数で辞めるような内容は基本的にNGです。応募先の会社でのキャリアプランを組み立てる方が無難です。

【営業から営業】営業経験者がアピールできるポイント

この項目では、営業経験者がアピールできるポイントを説明していきます。

志望動機は自己PRに次いで自分をアピールできる項目です。自分の性格的な強みも盛り込んでアピールしていきましょう。

なお、営業から営業に転職をする際にアピールできるポイントは「コミュニケーション力」や「粘り強さ」「フットワークの軽さ」の3つです。

それらの理由を詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション力

まず営業職として働く上で、必須とも言える「コミュニケーション力」は大きなアピールポイントになります。

営業から営業に転職をする際、業界や商材が変わっても売れる人材であることは、コミュニケーション能力が長けていることが前提です。

営業職は会社の顔として得意先や顧客を訪問し、人と人を繋いでいく仕事です。これまでにコミュニケーションを意識し、成功した経験があれば必ずアピールするようにしましょう。

例えば「得意先の担当者と密に連絡を取る中で、相手の本当のニーズを聞き出すことができ、大きな契約に繋がった」などの経験があれば、端的に内容をまとめて組み込みましょう。

粘り強さ

新規開拓営業では、10件訪問しても契約が取れないこともあり、「粘り強さ」がないと務まらない職種と言えます。

また、同じ得意先に何度も訪問することや、提案内容を断られたとしても工夫して再度チャレンジすること、失敗から学ぶこともこの粘り強さがないとできないことです。

営業職として提案した内容が100%採用になる、新規訪問して100%顧客を獲得することは絶対にありえませんので、今までの経験で粘り強さを発揮したエピソードがあれば、組み込むことをおすすめします。

フットワークの軽さ

営業職は得意先や顧客だけでなく、社内間でも「フットワークの軽さ」がなければ成果を上げることはできません。

あなたが現職や前職で、「依頼されたことはすぐにする」、「思ったことはすぐに行動に移す」などを意識して仕事をしていた場合、その意識は大きなアピールになります。

レスポンスの速さは得意先や顧客、社内でも信頼に繋がり、行動力は成果に直結します。

もし今、自分でフットワークが重い方だなと感じているのであれば、軽くするように日々の業務から意識するようにしておきましょう。

【営業から営業】営業から営業に転職する際に含めるべき志望動機の内容

ここからは、実際に志望動機をより効果的に伝えられるような文章構成の方法を説明していきます。

相手に伝わりやすい文章構成は次の流れです。

  • 結論から伝える…「志望した理由は◯◯です」
  • 転職理由を伝える…「私が転職したいと思ったきっかけは◯◯になりたかったからです」
  • 強みや経験を伝える…「転職をして自分の強みである◯◯を活かしたいです」
  • 入社後にどう成長したいかを伝える…「だから貴社に入ってこう成長したいのです」

これら4つを具体的にどう述べるべきか、順を追って解説します。

結論

まずは端的に「結論」を述べるようにしましょう。結論から伝えることが効果的である理由は、最初に本題を伝えた方がその後の具体的理由やエピソードがより鮮明に伝わるためです。

理解しやすい伝え方で言われれば、採用担当者の印象にも大きく残ることでしょう。

なお、ここで言う結論とは「あなたが受ける企業に転職したい理由」です。

「私は貴社のこんなところに魅力を感じて志望しました」や「私は貴社の目指す目標に共感し、一緒に達成したいと思い志望しました」などです。

最初に結論を述べることで、あなたが一番伝えたいことが間違いなく人事担当者に届き、後の理由も頭に入ってきやすい状態を作ることができるのです。

自分本位の志望動機はNG

結論を述べる時に気をつけたいのは「自分本位の志望動機はNG」であることです。

給与などの待遇の良さや休日が多いこと、教育体制や自宅から近いことなど、あなたにとってのメリットを前面に押し出した志望動機はマイナスの印象を与えることになります。

その理由は、人事担当者は仕事に対する熱意や経験を還元して貢献してくれることを求めており、これら自分本位な理由は正直聞いていません。

これらの理由ばかり出てくるのであれば「この人は仕事する気があるのかな」と不安になってしまうので、基本的には結論で出すことはやめた方が良いと言い切れます。

転職理由

転職理由は「転職をすることでどういう人に成長したいか」という本質が隠れているものです。そのため、志望動機に盛り込むことであなたの向上心が伝わります。

なぜ転職しようと思ったのか、先ほど説明したポイントであるポジティブ要素を伝えるようにしましょう。
転職をして何を得たいのか、どういう人材に成長したいのかを述べることで、長期的なキャリアを持った期待の人材であることがアピールできます。

また、繰り返しにはなりますがネガティブな転職理由を述べることは避けてください。待遇面や人間関係の不満などを伝えてしまうと、「忍耐力がない」「チームを乱しそう」などのネガティブな印象を与えてしまいます。

あなたの強み・経験

志望動機はあなたが何を活かしたいのかをアピールする項目でもあります。

前職までの経験から転職後に活かせるスキルや、これから今のスキルをどう成長させたいか、性格的な強みなども盛り込んでアピールします。

また、営業から営業への転職は過去の営業実績が見られることが大半です。
定量的かつ簡潔に今まで行った営業活動や実績などの成果を伝えるようにしましょう。

入社後にどう成長したいか

就職活動中の学生とは違いキャリア採用になるので、入社後のキャリアプランを明確に示すことができるように準備しておきましょう。

このキャリアプランの中に「入社後にどう成長したいか」を盛り込むことで、あなたの入社に対するやる気や熱意に加え、事前に情報収集できる能力もアピールすることができます。

また、異業種への転職の際は入社後に必ず勉強する必要があるので、積極的に学ぶ意欲をここで人事担当者に伝えるようにしましょう。

【営業から営業】営業から営業に転職する際の志望動機の例文

最後に、営業から営業に転職する際の志望動機の例文をご紹介します。

同業他社への転職のパターンや、営業形態の違う営業職への転職など、パターン別に5つ用意したので参考にして下さい。

なお、志望動機はあくまで自分の言葉で伝えることが効果的です。例文をそのまま使うのではなく、あなたの経験やスキルに置き換えて使用するようにして下さい。

同業界→同業界の営業への転職

私は業界シェアトップを誇る貴社の営業力の強さに魅力を感じ、志望しました。
私は前職では貴社と同じ〇〇業界におり、〇〇などの商品を取り扱っておりました。
前職ではお客様に寄り添った提案を意識するため、実際の売り場の巡回や生の声を汲み上げ提案することを意識しており、その結果全社で営業成績トップになった経験があります。
しかし、最初から成果を挙げられていた訳ではなく、新卒で入社した時は提案のスタイルができておらず、失敗することも多く、その失敗から学ぶことを意識し、日々の業務から多くのことを吸収することができました。
私がこれらの経験を活かして向上させるには、よりトップレベルの環境にチェンジしたいと考えました。そこで業界シェアトップの貴社の中で多くのことを学びながら、営業職としてはもちろんのこと、人として成長し、貢献していきたいです。

法人営業→個人営業への転職

私は貴社の顧客の課題解決を主軸とした営業職につきたいと考え、貴社を志望いたしました。
私は前職では損害保険の営業として、数々の法人様の経営課題に沿った提案をしてまいりました。じっくりヒアリングを行うことに重きを置き、先々の経営を見越して本当に必要としているプランは何かを考え提案を行っておりました。
この営業手法を意識するようになった結果、売上金額・顧客単価ともに営業所トップの成績を残すことができ、表彰されました。
この経験を活かして、次は違うフィールドでより多岐にわたるお客様の課題解決がしたいと感じ、BtoCの営業に興味を持ちました。一人ひとりの課題の違いは、法人営業よりも大きな差があると思います。営業としてのスキルやセンスが如実に活かせる環境なので、自分を試す意味でも転職を志しました。
転職活動をする中で貴社の求人を見つけ、「企業が抱える問題はそれぞれ違うから、オーダーメイドのサービスを」という貴社の理念に惹かれました。
今までの経験で培った傾聴力を活かし課題点を発見し、それをお客様に合わせたプランで解決し、貴社に貢献することを通じて社会貢献したいと考えています。

個人営業→法人営業への転職

私は、創業5年で200名体制のトップ営業集団を作ってきた貴社のアグレッシブな環境に魅力を感じ、入社を志望しました。
私は今まで光回線の営業として、◯◯県内の個人宅に毎日飛び込み訪問する形で営業活動をしてまいりました。個人営業は受注率こそ低いものの、営業方法としては非常にシンプルです。第一印象の見せ方から、個人と会話ができてクロージングに至るまである程度のマニュアルが用意されています。
私の強みでもあるコミュニケーション力とフットワークの軽さを武器に営業ができたので、営業成績は入社1ヶ月で社内10名中2位に上りつめ、最終的には1年間毎月1位を落とすことなくキープしておりました。
営業として成長するには、今の環境よりも厳しい環境にチェンジすることが得策と考えております。ある程度型の決まった営業方法で成績を上げる個人営業ではなく、ソリューション型の法人営業になることで、交渉力やマーケット知識を身につけることができると期待しております。
貴社は営業経験者がよりレベルの高い環境を求めて入社された方が多く活躍していると伺っております。私のような成長意欲の高い仲間と共に働くことで、お互いに高めあいながら自己成長を促進できると考え、志望いたしました。

インバウンド営業→アウトバウンド営業への転職

私が貴社を志望した理由は、アウトバウンド営業というより厳しい環境で自己成長したいと感じたためです。
私は前職で不動産賃貸業の営業として従事しておりました。来店されたお客様に対してヒアリングし、ぴったりの物件を提案することにやりがいを感じておりましたが、営業成績が社内トップになったときに次のステップを考えました。
不動産賃貸営業はインバウンド型で、新規獲得営業はほぼ行いません。マーケティング知識こそ身についたものの、現場で直にお客様にアプローチすることは一切なく、来店した顧客にのみ提案を行なっておりました。
貴社のようなアウトバウンド型中心で新規獲得営業を主軸とした営業方法に魅力を感じ、アウトバウンド営業へのキャリアアップを考えた次第です。
数ある営業会社のうち貴社を志望した理由は、貴社の営業チームづくりに魅力を感じたためです。定期的な勉強会は新人もベテランも問わず参加されており、常に新しい知識を取り入れる姿勢は非常に素晴らしいことです。
私も貴社のような環境で働くことで、アグレッシブに成長し続けられる営業になりたいと考えております。

アウトバウンド営業→インバウンド営業への転職

私が貴社を志望した理由は、貴社の経営理念にもある「ソリューション」というワードに魅力を感じたためです。
私は前職でプロパンガス販売の代理店で営業を行っており、ある程度の実績を積めたので転職を考えました。プロパンガス販売の仕事は、お客様に長期的なソリューションを提供するものではありません。あくまで販売であり、一時的な繋がりで売り上げを獲得するタイプの営業だったため、これから営業として成長していくには長期的なお付き合いのもとで課題解決の提案をする業態にシフトすることが得策と考えました。
貴社の商材も個人宅向けのインフラ設備ですが、前職と大きく違うところは将来的なメリットを見越したプランニングを主軸としていることです。一人ひとりの生活環境や将来設計を提案することで、人々の人生により密接なサポートができる実感が持てると期待しております。
ソリューション型の営業にシフトして一人のお客様に長期的に向き合うことで、営業としても成長し続けられるのではないかと考え、志望した次第です。

まとめ

営業から営業へ転職をする人は、採用担当者からも「優秀な経験者かもしれない」と期待されるものです。

しかし、営業としての経験を転職先でどう活かせるかを伝えることが、より効果的な採用選考突破の鍵となります。

営業として優秀な人材とは、業界や取り扱う商材やサービスが変わったとしても売れる人材です。経験者なら少なからずその要素はあるので、前職や現職で培ったスキルは十分活かすことが可能です。

特にコミュニケーション力や粘り強さ、フットワークの軽さは大きな加点ポイントです。それらをアピールできるエピソードがあれば、志望動機に必ず組み込むようにしましょう。

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