経理の仕事はきつい?理由・向いている人・転職判断の基準を徹底解説
就職のご経験はありますか?
経理の仕事がきつくて、転職を考えている
そう感じているなら、この記事はあなたのために書きました。経理のきつさには「会社・環境が変われば改善できる問題」と「経理という職種の本質的な特性」の2種類があります。どちらで消耗しているかを見極めることが、転職すべきかどうかの判断基準になります。
この記事では、経理がきつい理由・向いている人と向いていない人・転職前に確認すべきポイントまで解説します。
「経理の仕事はきついから転職すべきか?」への私の答えは「きつさの種類によります」。
経理のきつさには2種類あります。①業務量・承認フローの長さ・職場文化など「環境の問題」と、②ミスが許されないプレッシャー・専門知識の継続習得・繁忙期の集中など「職種の特性」です。①は転職先を変えることで改善できますが、②は経理職である限りどこに行っても変わりません。この2種類を見極めることが転職判断の核心です。
・経理職(正社員)の平均年収:529万円
・令和6年賃金構造基本統計調査:509万円
・年代別:20代後半456万円・30代後半584万円
・給与所得者全体の平均年収:460万円
→ 経理職の平均年収は給与所得者全体を約49〜69万円上回る水準。専門知識・資格・経験を積むほど年収が上がりやすい職種。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」・ジャスネットコミュニケーションズ公開データ・国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
アゲルキャリアに相談に来た経理経験者では、「業務量が多すぎて残業が限界」「承認フローが長くて仕事が進まないストレス」「ミスへのプレッシャーが続いてメンタルがきつい」という声が多く見られます。
しかし実際に整理してみると、「業務量・承認フロー・職場文化」は環境の問題であり転職で改善できる余地があります。一方「ミスが許されないプレッシャー・専門知識の継続習得」は経理職の本質的な特性です。この見極めが転職判断の出発点になります。
※相談内容をもとにした自社傾向です。個人が特定されない形で内容を整理しています。
経理の仕事が「きつい」と感じる理由——「環境の問題」と「職種の特性」で整理する
経理のきつさは大きく2種類に分けられます。会社・職場が変われば改善できる「環境の問題」と、経理職である限りどこに行っても変わらない「職種の特性」です。どちらで消耗しているかによって、取るべき行動がまったく変わります。
【環境の問題】業務量の多さ・承認フローの長さ・職場の人間関係
→ 会社規模・DX化の進捗・職場文化によって大きく異なる。転職先選びで改善できる余地がある。
【職種の特性】ミスが許されないプレッシャー・専門知識の継続習得・繁忙期の集中
→ 経理職である限り、どこに行っても変わらない。職種の本質として受け入れる必要がある。
【環境の問題】業務量が多く残業が発生しやすい
請求書作成・帳簿入力・給与計算・経費処理・インボイス対応など業務は多岐にわたります。特に中小企業では1名の経理担当者が全業務を担うケースもあり、一人あたりの業務負荷が高くなります。ただし業務量の多さはDX化の進捗・人員体制・業務分担の設計によって大きく変わります。ペーパーレス化・会計システム導入が進んでいる会社を選ぶことで改善できます。
【環境の問題】承認フローが長くストレスがかかる
紙による属人的な承認フローが残っている会社では、申請・差し戻し・承認の作業が経理部の業務負荷を増やします。決算期などの繁忙期に複数の申請が集中すると、精神的・肉体的な消耗が大きくなります。電子承認・ワークフローシステムを導入している会社では、この負荷を大幅に軽減できます。転職先のDX化状況を確認することが重要です。
【環境の問題】他部署からの経費申請対応で「憎まれ役」になりやすい
申請方法にミスがある社員への指摘・予算未承認の通達など、経理部は他部署から「面倒なことを言ってくる部署」と思われやすい立場です。月末はこうしたやりとりが集中します。経理部の立場・役割が社内で正しく理解されている会社文化かどうかは、転職先選びで確認すべきポイントです。
【職種の特性】ミスが許されないプレッシャー
1桁の入力ミスが会社に大きな損失をもたらす可能性があります。作業ごとの確認・ダブルチェックが必須で、常に神経を使う仕事です。このプレッシャーは経理職の本質的な特性であり、どの会社に転職しても変わりません。「正確性を追求することが苦でない」かどうかが、経理職との向き不向きの核心です。
【職種の特性】専門知識の継続的な習得が必要
簿記・税務会計・インボイス制度など、経理に必要な知識は幅広く、法改正のたびに更新されます。業務時間外の学習や資格取得が求められるケースもあります。ただし知識が積み上がるほど担当できる業務の幅が広がり、年収アップ・キャリアアップに直結する側面でもあります。
【職種の特性】決算・月末の繁忙期に業務が集中する
月次・四半期・年次決算の時期は、通常業務に加えて大量の処理が集中します。この繁忙期の波は経理職の構造的な特性であり、どの会社でも発生します。繁忙期の残業時間・振替休日の取得状況は転職先選びで必ず確認すべきポイントです。
経理に向いている人・向いていない人——転職前に確認すべき特徴
「自分は経理に向いているのか」を転職前に確認することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。以下の対比表を参考にしてください。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 正確性を追求することが苦でない | 大雑把に仕事を進めてしまいがち |
| 計画的にマルチタスクをこなせる | 優先順位をつけるのが苦手 |
| 責任感が強く最後までやり抜ける | 忍耐力が続かず飽きやすい |
| 数字・お金の管理に抵抗がない | 数字を扱うことに苦手意識がある |
| 社内コミュニケーションが円滑にとれる | 独創性を発揮する仕事がしたい |
| 業務時間外の学習・資格取得に前向き | 仕事とプライベートを完全に分けたい |
アゲルキャリア編集部作成(2025年時点)
「向いていない人」の特徴が多く当てはまるからといって、経理職全体が向いていないとは限りません。DX化が進んだ会社・業務分担が明確な大手企業・特定業務に特化した経理職など、働く環境によって経理のきつさは大きく変わります。まずは「どの種類のきつさで消耗しているか」を確認してから転職を判断してください。
経理で「後悔しない職場」を選ぶ5つのチェックポイント
「経理からの転職相談で必ず確認することがあります。”きついのは今の会社の経理ですか、それとも経理という仕事自体ですか?”という問いです。業務量・承認フローの長さ・職場文化がきつさの原因なら、転職先を変えることで大きく改善できます。一方でミスへのプレッシャーや専門知識の継続習得がきつい場合は、どの会社に移っても変わりません。この2つを切り分けることが、転職で後悔しないための第一歩です。」
「経理を続けたい、ただし今の職場環境を変えたい」という方が転職する場合、以下の5点を入社前に必ず確認してください。
1
DX化・ペーパーレス化の進捗を確認する
電子承認・クラウド会計・ワークフローシステムが導入されているかを確認しましょう。アナログな承認フローが残っている会社は、業務負荷が高い傾向があります。面接で「経理部で使っているシステムを教えてください」と確認するのが有効です。
2
経理部の人員体制・業務分担を確認する
経理担当が1名か複数名かで業務負荷が大きく変わります。「経理部は何名で、どのように業務を分担していますか」と面接で確認しましょう。中小企業の1人経理は業務範囲が広い分、スキルアップにはなりますが消耗しやすい環境です。
3
繁忙期の残業時間と振替休日の取得状況を確認する
決算期・月末の残業時間は経理職では避けられません。ただし「繁忙期の平均残業時間」「振替休日の取得ができるか」は会社によって大きく異なります。口コミサイト(OpenWork・転職会議)の「残業」欄で直近の実態を確認しましょう。
4
資格取得支援・スキルアップ制度を確認する
日商簿記・FP・MOS・税務関連資格など、取得を支援する制度があるかを確認しましょう。資格手当・受験料補助・学習時間の確保など、会社によって支援内容は大きく異なります。
5
業種・会社規模による経理業務の違いを理解する
メーカーは出張費・交通費処理が多く、IT企業は月額サービスの請求書処理が中心、大手企業は専門分業・中小企業は幅広い業務を少人数でこなすなど、業種・規模で業務内容が異なります。自分に合った環境を選ぶことがミスマッチを防ぎます。
経理からの転職を動かす3ステップ
1
「環境の問題」か「職種の特性」かを書き出して分類する
今感じているきつさをリストアップし、「会社・職場が変われば解消するか」を問いかけてみてください。「YES」が多ければ転職が有効。「NO」が多ければ職種ごと変えることを検討する判断になります。
2
保有資格・経験業務を数字で言語化する
「日商簿記○級・月次決算○件・担当社員数○名分の給与計算」など、具体的な実績を棚卸しする。経理経験は転職市場で評価されやすく、資格・経験年数・担当業務の幅が年収に直結します。
3
転職エージェントに相談して選択肢を広げる
アゲルキャリアはLINEで24時間相談できます。「まだ辞めるか決めていない」「経理を続けるべきか他職種に転換すべきか迷っている」という段階からでも気軽にご相談ください。面談はもちろん無料です。
アゲルキャリア利用者の声(経理からの転職)
A
Aさん(26歳・中小企業の1人経理 → 大手メーカー経理部へ転職)★★★★★
「前の会社は1人で全業務を担っていて残業が毎月60時間超でした。相談してみたら、業務分担が明確な大手メーカーを紹介してもらえて。今は月次決算専任で残業が20時間以下になり、日商簿記1級の勉強にも時間を使えるようになりました。年収も40万円アップしました。」
B
Bさん(29歳・IT企業経理 → 経営企画職へ転職)★★★★☆
「経理はきつかったですが、辞める前にエージェントに相談して気づいたのは”経理のきつさではなく、経理だけをやり続けることへの閉塞感”でした。財務分析スキルを活かして経営企画に転職したら、数字を使って会社全体の意思決定に関われるようになり、やりがいが全然違います。」
※アゲルキャリア利用者の傾向をもとに再構成しています。
経理の仕事・転職でよくある質問
経理の仕事がきつくて辞めたいです。すぐ転職すべきですか?
辞める前に「環境の問題」か「職種の特性」かを確認することをおすすめします。業務量・承認フロー・残業の多さは環境の問題であり、転職先を変えることで改善できる可能性があります。一方、ミスへのプレッシャー・専門知識の継続習得は経理職の特性であり、どこに転職しても変わりません。後者がきつさの原因なら、経理以外の職種への転換を検討する方が根本的な解決につながります。
経理職の平均年収はどれくらいですか?
正社員の平均年収は509〜529万円程度で、給与所得者全体平均(460万円)を上回ります。20代後半で約456万円・30代後半で約584万円という推移が目安です。日商簿記1級・税理士・公認会計士などの上位資格を取得することで年収が大きく上がります。大企業・金融・IT業界の経理は年収水準が高い傾向があります。
経理は未経験でも転職できますか?
日商簿記2級以上を取得していれば未経験でも転職できる可能性があります。中小企業・ベンチャー企業は即戦力よりも成長意欲を重視するケースがあり、未経験者の採用に積極的な会社もあります。ただし20代のうちに動くほど選択肢が広く、30代以降は実務経験の有無が採用の大きな判断材料になります。
経理に役立つ資格を教えてください。
優先度の高い資格は以下の通りです。①日商簿記2級・1級(経理業務の基礎〜上位スキルの証明)、②FP(ファイナンシャルプランナー)(財務知識の幅を広げる)、③MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)(Excel処理速度の向上)、④ビジネス会計検定(財務諸表の読み取り力)、⑤給与計算検定(給与・社会保険業務の専門知識)。まず日商簿記2級の取得を目標にすることが一般的なキャリアパスです。
経理から転職するとしたら、どんな職種が向いていますか?
経理で培った「財務分析力・数字管理力・正確性」は以下の職種で評価されます。①経営企画(財務データを使った意思決定支援)、②財務(資金調達・キャッシュフロー管理)、③税理士法人・会計事務所(税務・記帳スキルを活かす)、④FP・金融系営業(個人・法人の財務アドバイス)。「数字は扱いたいが、経理の単調さから脱したい」という方には経営企画への転換が人気です。
経理の繁忙期はいつですか?残業はどれくらいですか?
月末・四半期末・決算期(3月・9月が多い)が主な繁忙期です。繁忙期の残業時間は会社・業種・経理部の人員体制によって大きく異なりますが、月40〜80時間に達するケースも報告されています。転職先を選ぶ際は「直近の繁忙期の残業時間」「振替休日の取得可否」をOpenWork・転職会議で確認するか、面接で直接聞くことをおすすめします。
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