転職面接で長所や短所を聞かれた時の答え方は?例文や聞かれる理由を解説!

転職面接で長所や短所を聞かれた時の答え方は?例文や聞かれる理由を解説!

目次
  1. 面接官が転職面接で長所や短所を聞く理由は?
  2. 長所と強みは何が違うの?
  3. 長所・短所を答えるときに意識するべき点
  4. 転職面接で使える長所の例文
  5. 転職面接で使える短所の例文
  6. 自分の長所や短所を見つけ方
  7. まとめ

面接官が転職面接で長所や短所を聞く理由は?

転職面接で長所や短所を聞かれたことはありませんか?長所・短所に関する質問はかなり定番であるため、耳にしたことがある方も多いかと思います。

それだけ聞かれる可能性が高いわけですから、なぜ聞かれるのかを理解ししっかり対策しておきたいところです。

ではなぜ面接官は応募者の長所や短所を聞くのでしょうか。

その理由は①客観的に自分を分析し、的確に伝えられるか、②応募者の人間性が企業に合っているか、③入社後に活躍できそうな人材か、これらを見極めるために質問しています。

ではこれら3点を、順番に詳しく見ていきましょう。

客観的に自分を分析し、的確に伝えられるか

客観的な自己分析能力は、社会人にとって必要な能力です。

この世に長所も短所も一切ない人間はいないといっても過言では無いでしょう。

応募者自身の長所・短所を自己分析できているか、また分析した結果を面接官に的確に伝えられるかを見ています。

応募者の人間性が企業に合っているか

長所や短所を通して、応募者の人間性を見ています。

応募者の人柄が会社と合うかという点は非常に重要です。

応募者が「この会社、私と合わなくて働くのがしんどいな」と感じた結果、早期離職に繋がる可能性もあります。

早期離職は企業側にとっても従業員にとっても負担が大きいもの。

お互いが気持ちよく、長期的に働くためにも面接官がしておきたい質問です。

入社後に活躍できそうな人材か

せっかく入社したのですから、応募者も自分の力を発揮して活躍したいですし、企業側も成果を出してほしいと考えています。

応募者の長所がその仕事とマッチしていれば、必然的に成果を出せる可能性も高くなるでしょう。

その場合、短所を話すのは不安ですよね。

しかし短所を話す=悪いイメージをつけるとは限りません。

その人が持っている短所とどのように向き合い、対策や努力をしてきたかをアピールしましょう。

長所と強みは何が違うの?

転職面接でよく聞く質問の中には、「あなたの強みを教えてください」というものもあります。

この「強み」、長所と何が違うのでしょうか。

結論としては、長所は仕事プライベート問わず当人が持つ個性、強みは仕事で活かせるスキルという点です。

面接によっては長所と強みどちらも聞かれるケースがありますので、2つの差を理解して双方の質問に対する準備をしておきましょう。

長所は本人が持つ資質や性格

長所は応募者がプライベートや仕事関係なく、当人が持つ個性・資質です。

例えば「明るい」「気配りができる」「好奇心旺盛である」などが該当します。

いずれも仕事、プライベートどちらでも活きていそうな性格ですよね。

強みは仕事を通して得たスキル

強みは例えば「マネジメント能力」「課題解決力」などといった、仕事を通して得たスキルを指します。

長所を聞かれたらヒューマンスキルを、強みを聞かれたらビジネススキルに関するエピソードを答えられるように準備しておくのが理想です。

なおビジネススキルの中にはその職種に特化した専門的なスキルと、どの職種にでも活かせるポータブルスキルがあります。

求人内容に合ったスキルを話せるように準備しておきましょう。

長所・短所を答えるときに意識するべき点

長所や短所を答える際は、①結論②その結論に至った経験③長所を入社後にどう活かせるか・短所をどう改善しようとしているか、の順に話すのが理想です。

結論だけではなく、その後に話す根拠となるストーリーもしっかりと用意しておきましょう。

始めに結論を述べる

まずは結論を話しましょう。

「自身の長所(短所)は××です」という結論を先に話すことで、面接官に今から何を話すのかを明確にできます。

長所や短所に限らず、何かを話したり答えるときは結論から話すことで的確に伝えやすくなるので、日頃から意識してみましょう。

その結論に至った根拠を話す

自分の長所や短所を述べた後は、どうしてその結論に至ったのか、その根拠やエピソードを話します。

例えば「私の長所は責任感があるところ」とだけ話しても、本当にその人が責任感ある人なのかはわかりませんよね。

長所の場合はその長所をどんな場面で活かし成果をだしたのかを説明しましょう。

実際の数値など定量的な情報を与えるとより説得力が増します。

短所の場合は、根拠よりその短所を克服するための話の方が重要です。

ただ結論からいきなりその話をするより、例えば心配性が短所なら「自分が担当した仕事にミスがないかという不安で頭が一杯になります」という話を入れると自然な流れで話すことが可能です。

【長所】入社後にどう活かせるか

長所の場合は、結論と根拠の後に入社後は企業で自分が持つ長所をどのように活かして貢献できるのかを話します。

ここまで話すことで、面接官に対して入社後に活躍している姿をイメージさせられます。

求人内容や企業のサイトを読み、自分の長所が活きそうな場面を探しておきましょう。

長所を話すときはこの3点を1セットとして話します。

また長所だけでなく強みを聞かれた際もこの答え方を利用してみてください。

【短所】克服するために意識していることをプラス

短所の場合は、自分の短所を乗り越えるために意識していることを話します。

「私の短所は人見知りです」これだけを言われると、同じチームの人間と円滑なコミュニケーションが取れるのかと不安を煽る結果になり、よくない印象を与えて終わってしまいます。

自身の短所に対してどのように向き合い、改善しているかを話しに盛り込むことで、面接官に対し「入社後も自発的に改善して成長してくれそう」「自分の欠点を直すために努力できる人」と印象を与えることが可能です。

短所を聞かれたら、改善のために心がけている点までをワンセットと覚えておきましょう。

答える長所や短所は1つに絞る

長所も短所も、結論は1つに絞ります。

「私の長所は好奇心旺盛で、責任感があって、継続力もあって…」となると、具体的に何を伝えたいのかわからなくなってしまいます。

そのため長所、短所に限らず話すポイントは1つに絞り、そのポイントを深掘りしましょう。

仕事に活かせる内容を話す

転職面接で長所や短所に関する根拠を話す際は、仕事に関係のある話をするようにしてください。

新卒採用であれば、大学のサークルやアルバイトでのエピソードを話すことも多いですが、新卒と中途では応募者に求められる部分が違います。

中途採用では即戦力を求められます。

第二新卒でも社会人経験者という前提で相手を見ているため、入社後にどれくらい活躍してくれるかという点が重要です。

転職面接で使える長所の例文

長所はその長所を仕事に活かせるかという観点が重要です。

転職面接における長所としてよく上がるのは以下になります。

転職面接における長所

・協調性

・計画性

・向上心

・コミュニケーション能力

・柔軟性

・主体性

・責任感

・チャレンジ精神

・リーダーシップ

・論理思考

上記の中からいくつかの例文を紹介します。

長所のOK例文

ここでは、長所として使える例文を紹介していきます。

下記の文章を参考にして、転職面接に活かしましょう。

協調性がある

私の長所は協調性があるところです。
チームメンバーとの円滑なコミュニケーションを大切にし、共に目標に向かって協力し合うことを重要視しています。
以前のプロジェクトでは、私が担当したタスクにおいて、他のメンバーとの意見の食い違いが発生しました。
しかし私は協調性を重視し、各メンバーの意見を尊重し合いながら問題を共に解決しようと努めました。
コミュニケーションを通じてお互いの考えを理解し合い、共通の目標に向かって協力することで、プロジェクトを成功に導くことができました。
私は新しい環境でも同じ姿勢を持ち、チームと協力して共に成長し、組織全体の成功に貢献したいと考えています。

向上心がある

私の長所は向上心があるところです。
これまで常に自己成長を追求し、新しいスキルや知識を身につけることに積極的に取り組んできました。
以前の職場で新しいプロジェクトに参加する機会がありました。
その際私は自分のスキルセットを広げる必要性を感じ、新たな技術やツールを学ぶことを決意しました。
そこでオンラインコースを利用してプロジェクトに必要なスキルを学習しました。
学習を通じて得た知識をチームに還元し、プロジェクトの進行に貢献しました。
向上心を活かして御社に貢献し、自己成長と組織の発展に寄与したいと考えております。

柔軟性がある

私の長所は柔軟性があるところです。
過去の経験でも、様々な状況に適応し、臨機応変に対応することを得意としてきました。
以前の職場で大規模なプロジェクトに参加した際、初めはスケジュールやタスクが予定通りに進まず、予期せぬ問題が発生しました。
しかし、私は冷静に状況を把握し、チームメンバーとのコミュニケーションを重視して課題を解決するためのアクションプランを策定しました。
その結果、柔軟な対応とチームの協力により、プロジェクトは期日通りに達成されました。
御社でのチャレンジに対しても柔軟に対応し、変化に素早く適応することを心掛けます。
さまざまな立場や意見に耳を傾け、チームと協力しながら最適な解決策を見つけ出すことで、御社の成長と成功に貢献したいと考えています。

主体性がある

私の長所は主体的に行動できることです。
過去の経験でも、自ら率先して行動し課題に取り組んできました。
以前の職場で新しいプロジェクトがスタートする際、私は積極的に自分の手を挙げ、プロジェクトのリーダーを引き受けることになりました。
プロジェクトの目標やスケジュールを把握し、メンバーとのミーティングを進行し、進捗状況の管理を行いました。
課題に直面した際には、自ら解決策を検討し、他のメンバーに協力を呼びかけることで、プロジェクトを成功に導くことができました。
自分の長所を活かし、自分から進んで立候補し主体的に業務を進めていきたいです。

チャレンジ精神がある

私の長所はチャレンジ精神があるところです。
これまでも新しいことに積極的に挑戦し、成長することを楽しんできました。
以前の職場で新しいプロジェクトが立ち上がる際、私はそのリーダーシップを担うことになりました。
当初は未経験の分野であり不安もありましたが、新たなチャレンジにワクワクしながら取り組みました。
プロジェクトの目標や課題を明確にし、メンバーの個々の強みを活かしながら、チーム全体をサポートしました。
結果として、プロジェクトは成功を収め、多くのメンバーが成長する機会となりました。
御社に入社した際も自らの可能性に挑戦し、革新的なアイデアを提案することを重視します。
柔軟な思考と創造力を活かして、組織全体の持続的な成長に貢献したいと思っています。

長所のNGな例や伝え方

長所でも、アピールポイントを間違えると逆効果になってしまう場合があります。

長所を伝える時は以下のようにならないように注意が必要です。

仕事に結びつかない

「私の長所は明るいところです。

常にクラスの中心で場を盛り上げていました。」

転職面接では社会人としてのあなたを見ています。

プライベートの話が一切NGというわけではありませんが、全く仕事に結びつかない内容は避けるべきです。

ただの自慢話になる

「私はコミュニケーション能力が高いです。

自分のコミュケーション能力を活かして○件の案件を取りました。」

長所を答える際に気をつけたいのが、単なる自慢話になってしまうこと。

ただの自慢にならないようにするには、その結果に至るまでにどのようなことを意識したか、また他人からの評価を加えること。

客観的な評価が加わると、自慢からアピールに変えることが可能です。

自己PRや強みと全く同じ内容を答える

自己PRや強みで答えた内容と同じ内容になるのはNGです。

自己PRや強みは仕事での成果や身につけたスキルを指します。

対して長所は人柄や性格です。

似ているようですが、聞かれていることは全く違います。

仮に似た内容を説明する場合、自己PRでは仕事での実績や成果を具体的に話せるようにしておきます。

急に聞かれても対処できるよう、面接準備の段階で分けて準備しておくといいでしょう。

転職面接で使える短所の例文

短所を選ぶ際は、長所に言い換えられるようなものがおすすめです。

転職面接でよく使われる短所は以下の通りです。

転職面接でよく使われる短所

・緊張しやすい

・頑固

・自己主張が強い

・神経質

・心配性

・せっかち

・人見知り

・負けず嫌い

・楽観的

・理屈的

短所のOK例文

ここでは、短所の良い伝え方を紹介します。

どのように短所を伝えれば良いか参考にしましょう。

心配性

私の短所は心配性です。
過去の経験でも、時に細かな点に対して過度に心配することがあります。
自己管理や時間管理を徹底し、不安を減らすための取り組みをしています。
計画的に行動することで、心配性が引き起こす不安を最小限に抑えるよう心掛けています。
さらに、チームとのコミュニケーションを大切にし、相互サポートを通じて心配を軽減できるよう努めています。
仲間と協力することで、より冷静な判断ができると感じています。

負けず嫌い

私の短所は負けず嫌いなところです。
過去の経験でも、競争や挑戦を楽しむ一方で、時には失敗や挫折に対して過度に気を揉んでしまうことがあります。
この短所に向き合うために、柔軟性を持ちながらも目標に向かって努力することを意識しています。
また失敗を成長の機会と捉え、その経験から学びを得るよう心掛けています。

人見知り

私の短所は人見知りです。
初対面の人とのコミュニケーションに戸惑うことがあります。
人見知りを克服するべく、積極的に社交的な場に参加することを心掛けています。
人との関わりを大切にし、相手の意見や気持ちに真摯に耳を傾けるようにしています。
また、自己啓発を進め、自信を持って自己表現できるよう努めています。
自分の強みを知り、それを活かしてコミュニケーションを円滑に進めるように意識しています。

短所長所のNGな例や伝え方

短所をそのまま伝えてしまうことは、面接官にとってマイナスになってしまうことがあります。

以下の内容に注意をして、短所でもアピールができるようにしましょう。

短所だけを端的に伝える

「私の短所は頑固なところです」だけでは、ただよくない印象を植え付けて終わりです。

かならずその短所を克服するために心掛けていることを伝えてください。

社会人として致命的な欠点

「約束を守れないところ」「嘘をつくところ」「夜更かしが好きで寝坊するところ」

どれだけ克服のためのエピソードを盛り込んでも、仮に入社した際に業務に支障が出そうな短所はNG。

内容次第では、社会人どころか人としてモラルがないと思われてしまいます。

社会人として致命的な欠点は避けましょう。

また「コミュニケーション能力がない」「協調性がない」「向上心がない」などの短所は、どの会社であってもマイナスなイメージになります。

言い方を変えても長所に置き換えられないような短所は話さない方が賢明です。

仕事に無関係の短所

仕事に支障がでる短所がダメなら、仕事に関係ないことを話せば良いのではと考える方もいるかと思います。

しかしあくまでも転職面接の場。

長所と短所から人となりや会社にマッチするかを判断したい企業にとって、仕事とは無関係の話をするのも好ましくありません。

求人内容を遂行できない短所

例えばアパレル関係の仕事に従事するのに「ファッションセンスがない」、部長候補の求人に応募しているのに「責任感がない」という欠点を述べてしまうと、求人内容にマッチしていないと判断されてしまうでしょう。

このように入社した際に任せられるポジションや業務内容が遂行できないような欠点を話すのは避けるべきです。

自分の長所や短所を見つけ方

長所や短所と言われても、自身ではなかなか気づきづらいと思います。

自己分析や他己分析をすることで長所や短所を発見することができます。

以下の方法を試して、自身の長所や短所を見つけてみてください。

結果を出した/褒められた場面を思い出す

まずは他人から褒められたり、前職で成果をだしたシーンを思い出してみてください。

仕事における他者からの評価は強みや長所そのものでしょう。

短所に関しても、仕事での失敗や他人から注意されたことから導き出してみましょう。

またその長所を裏付ける具体的なエピソードや短所を克服した話も見つけやすいはずです。

身近な人に聞いてみるのもあり

仕事で褒められたり注意された記憶がない場合は、友人や家族に聞いてみましょう。

仕事仲間より長い時間を共にしてきた人であれば、自分からは見えないような長所や短所に気づいているかも知れません。

自分の得意なことから考える

長所は得意なことの延長線上にある可能性があります。

一度紙やスマホに、自分が得意なことや楽しんでいることを目一杯書き出してみてください。

その中に自分が気づかなかった長所が転がっているかもしれません。

短所から長所を見つける

短所はいっぱい思いつくけど長所は全くないという方は、その短所をいくつかピックアップ。

その中から長所に置き換えるという手段もあります。

例えば「諦めが悪い」という短所も、言い換えれば「1つの物事に対して最後まで責任を持ってやり遂げる」となります。

このように短所を言い換えれば長所に変化させることが可能です。

自己分析ツールを利用する

どうしても思いつかない場合は、自己分析ツールを利用してみましょう。

簡単な質問に答えるだけで、ビジネスパーソンとしての性質を分析してくれます。

100%正しいとは言えないためあくまで参考程度ですが、それでも0から生み出すよりは楽に考えられるようになります。

まとめ

今回は転職面接における長所や短所の答え方をまとめました。

長所や短所は応募者の人となりや社風にマッチするかを見極める重要な質問です。

また客観的に自分を分析できることは、ビジネスパーソンとしての必須スキルと言えるでしょう。

長所も短所もまずは結論を述べ、その結論に至る根拠を話します。

そこから長所であれば会社の業務に活かせるか、短所ならどのように克服する努力をしているかを話すのが基本です。

長所・短所は仕事やプライベート関係なくその人の性質や人柄を指す言葉ですが、転職面接においては社会人としてのあなたを知りたいと考えています。

そのため仕事に繋がる内容を話すことを心掛けましょう。

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