ケアマネの研修がきついってホント?研修内容とキャリアアップの流れ
長らく介護職に従事してきた人の中には、ケアマネージャー(介護支援専門員)にキャリアアップをするべく試験を受ける人も多いことでしょう。
ケアマネになるには介護支援専門員実務研修受講試験に合格後、さらに介護支援専門員実務研修を受ける必要があります。
この研修が「きつい」と言われており、せっかく試験に合格しても長い道のりを感じて断念してしまう人も少なくありません。
苦労して試験をクリアしたのですから、研修がきついからと言って断念してしまうのはもったいないですよね。
今回は、ケアマネの試験合格後に受ける研修内容について、きついと言われる背景や概要までをまとめました。
介護職の仕事と両立しながら無理なく研修を進めるために、計画立ての参考にしてください。
ケアマネの研修がきついと言われるワケ
ケアマネの研修が「きつい」と言われる理由は主に2つあります。
それは、研修時間の長さとグループワークの内容が負担に感じやすいためです。
ケアマネにキャリアアップするためには長い研修に複数回通う必要があり、グループワークでは知らない人同士で協議をしたりコミュニケーションを取る必要があります。
介護士として働きながら研修を受ける人が多いため負担を感じやすく、「きつい」と言われているのです。
これら2つの理由について、多くの介護職員が感じている具体的背景をご紹介します。
研修時間が長くてきつい
ケアマネの研修にかかる時間は、合計で約90時間にもおよびます。
講義は1項目2〜3時間の内容を5項目受けなければなりませんし、演習では他の受講者とのディスカッションも含めたグループワークを合計約28時間受けなければなりません。
介護職員はただでさえ忙しい日々を送っているのですから、通常業務に加えてケアマネの研修の時間を割くことは負担に感じることでしょう。
ケアマネ研修経験者が感じた時間的負担の内訳
各講義・実務の内容の詳細はこのコラムの中盤でも解説しますが、項目ごとにかかる時間をまとめたので、実際にケアマネ研修を受けることを想定する基準として参考にしてください。
- 講義形式…科目は7つで合計16時間です。
演習に比べると短い時間ですが、座学のためじっと座って話を聞くため長く感じる人もいます。
- 演習形式…科目は8つで合計71時間です。
長時間であることに加えて学ぶ内容も講義形式より多いため、時間的な苦痛を感じる人もいます。
ケアマネの研修は普段介護職に従事している中では学ばない専門知識の講義が多いため、これだけの量に時間を割くことに精神的な負担を感じる人も少なくありません。
ストレスを感じないようにマイペースに進めるためには、本業のシフトと調整しながら中長期的にスケジュールする必要があります。
グループワークがきつい
研修の後期課程では、グループワークで他の参加者とコミュニケーションをとる機会も増えてきます。
知らない人同士でディスカッションする形式の研修なので、精神的ストレスを感じやすく「きつい」と感じる人も多いのです。
グループワークでは、講師が出題した事例に対してアセスメントやケアプランを作成するという内容です。
グループで作成するため、事例に対する課題を分析したりプランを洗い出ししたりと、ディスカッションする機会がとにかく増えてきます。
知らない人同士でのグループなので、同じグループの人が必ず相性が良いとは言えません。
「この人苦手だな」と感じる人が一人でもいればグループワークの時間は辛く感じるでしょう。
ただし、相手も人間です。
コミュニケーションが円滑にできれば苦手な人でもストレスを感じることなくディスカッションを進めることができるので、下記のことを意識してグループワークを進めると良いでしょう。
グループワークで円滑なコミュニケーションをとるためのコツ
- 役割決めは積極的に挙手する
グループワークでは実例同様のロールプレイングを行うことがあります。
ケアマネ役・クライアント役・クライアントの家族役などの配役を決めて、一つの事例に対してプランを考えていくという内容です。
知らない人同士だと誰も手をあげないことが多いですが、誰かが挙手すれば続けて挙手し出すのが人間の特性です。
積極的に声を出しましょう。
- 雑談も大事にする
休憩時間には積極的に会話をするように心がけましょう。
会話をした分、相手も自分も打ち解けてディスカッションが楽になります。
以上のように、時間的理由とコミュニケーションによる精神的理由から「きつい」と感じることが多いケアマネの研修です。
しかし研修をクリアしてケアマネになれれば、介護業界でキャリアアップして高収入を得ることに大きく前進することは間違いありません。
ケアマネの研修内容とは
ケアマネの研修では、講義形式・実務形式の2つを受ける必要があります。
合計約90時間かけてたくさんの知識を詰め込むことになるので、研修を受ける前は不安に感じる人も多いことでしょう。
ここからは、ケアマネの研修の具体的な内容と時間・費用に関して解説します。
どういった内容を学ぶのかを予め知っておくことで研修を受けるハードルを低くしておくことができるので、予備知識として参考にしてください。
講義形式
講義は座学の研修です。
この後に学ぶ実務研修をするために、ケアマネジメントの制度理解や手順を理解することが目的です。
講師がホワイトボードやスライドを使ってケアマネジメントの講義をしてくれる形式なので、受講生は着席してノートを取ったり質問をしたりして学びます。
学校の授業と同様の形式なので退屈に思われるかもしれませんが、ここで蓄積した知識は次に受ける演習の科目で役に立つのでしっかりノートを取って学んでおかなければなりません。
なお、講義の内容は自治体ごとに若干異なりますが、下記の科目を学ぶことが一般的です。
各講義科目
- 介護保険制度の理念・現状およびケアマネジメント…3時間
- ケアマネジメントにかかわる法令などの理解…2時間
- 地域包括ケアシステムおよび社会資源…3時間
- ケアマネジメントに必要な医療との連携および多職種協働の意義…3時間
- 人格の尊重・権利擁護ならびに介護支援専門員の倫理…2時間
- ケアマネジメントのプロセス…2時間
- 実習オリエンテーション…1時間
演習形式
演習形式は合計71時間という長時間にも及ぶ研修です。
これだけ多くの時間が必要な理由は、グループワークがあるためです。
グループワークではコミュニケーションをとる時間が必要であるため、座学で終わる講義よりも長めに設定されています。
こちらの内容も自治体によって異なりますが、下記の科目を学びます。
各演習科目
- 自立支援のためのケアマネジメントの基本…6時間
- 相談援助の専門職としての基本姿勢および相談援助技術の基礎…4時間
- 利用者、多くの種類の専門職への説明および合意…2時間
- 介護支援専門員に求められるマネジメント…2時間
- ケアマネジメントに必要な基礎知識および技術…19時間
- 実習振り返り…3時間
- ケアマネジメントの展開…28時間
研修にかかる費用
ケアマネの研修を受講するための費用は自治体により異なります。
最も安い自治体だと20,000円弱で、高い自治体だと80,000円弱とかなりの差があります。
さらに、受講料を振り込む費用・提出書類の郵送費用・本人確認のための証明写真費用などがかかります。
残念ながらこれらの費用に対して公的な補助金制度はありませんが、所属する法人によっては研修費用が会社負担になるところもあるので、申し込む前に会社に確認をとっておきましょう。
なお、受講料は期日までに振り込まないとその年の研修を受けることができません。
翌年にもう一度研修を受ける機会はありますが、申し出をしないと再試験になるので注意してください。
ケアマネ資格取得後も更新ときつい研修が必須
実は、ケアマネの資格を維持するためには5年ごとに研修を受ける必要があります。
また、更新の研修にもそれなりの時間と費用を要します。
資格を持続させるためにどのくらいの負担がかかるのかも今のうちから確認しておきましょう。
ケアマネの資格維持のための研修内容
ケアマネの資格を更新するための研修は実務経験の有無に応じて内容が変わります。
ケアマネとしての実務経験が6ヶ月以上ある人は「専門研修課程Ⅰ」、3年以上ある人は「専門研修課程Ⅱ」を受講します。
そして、実務経験のない人は「更新研修」という研修を受講します。
専門研修課程Ⅰ
- 所要時間…56時間
- 所要期間…10日間
- 研修内容…実務経験6ヶ月以上3年未満の初任者〜中堅のケアマネを対象とした研修。
ケアマネとしての資質の向上を図るための研修で、専門分野の基礎知識と技術を学びます。
専門研修課程Ⅱ
- 所要時間…32時間
- 所要期間…6日間(全員共通日程2日間と配属先(特養・グループホーム・居宅・老健等)により分かれる別日程4日間)
- 研修内容…実務経験3年以上を持つ中堅以上のケアマネを対象とした研修。
事業所や施設の介護サービスの中核を担う要員であるための研修で、支援困難事例の対応についてなどを学びます。
更新研修
- 所要時間…54時間
- 所要期間…1ヶ月程度(5日間の前期・1ヶ月程度の実習・2日間の後期)
- 研修内容…実務経験がないケアマネ資格保持者を対象とした研修。
ケアマネジメントに必要な専門知識を講義形式で学び、ケアプラン作成の課題などを実習で習得します。
ケアマネの資格維持のための研修にかかる費用
研修費用についても、専門研修課程Ⅰ・専門研修課程Ⅱ・更新研修それぞれで異なります。
さらに、自治体によっても受講料が若干異なります。
参考までに、東京都の介護支援専門員研修費用をご紹介します。
種別費用
専門研修課程Ⅰ
34,500円
専門研修課程Ⅱ
23,800円
更新研修
28,500円
なお、これらの費用は一部軽減される場合もあります。
東京都福祉保健財団で実施している専門研修課程および更新研修が「特定一般教育訓練」の講座指定を受けたため、修了後に要件を満たす人は費用の一部が戻ってくる可能性があります。
詳細は都道府県労働局か近くのハローワークで確認してみてください。
ケアマネの資格維持のための研修を受けなかった場合のリスク
万が一ケアマネの資格の更新ができなかった場合は「失効」という扱いになり、ケアマネとしての業務に携われなくなってしまいます。
そうなるとせっかく昇給してもまた一般介護職員と同等の給与に下がってしまうなどのリスクもあるので、5年ごとに忘れずに研修を受けましょう。
ただし、資格が失効してしまっても「再研修」と呼ばれる研修を受けることで復活させることができます。
再研修は合計54時間の内容で、受ける科目は更新研修とほぼ同じものとなります。
更新のし忘れなどによる失効を防ぐための工夫
せっかく取得したケアマネージャー資格を失効させないためには、更新通知が届いた段階で申し込んでおくことと、更新の研修予定時期をスケジュールに入れておくことです。
ケアマネージャー資格保有者には、更新のタイミングで「更新通知」とよばれる書類が送られてきます。
届いた書類のフローに沿って更新の研修の申し込みをすれば問題ありません。
ただし、自治体によっては研修の定員がいっぱいになることも少なくありません。
更新通知が届いた段階ですぐ申し込むことをオススメします。
また、自治体によっては更新通知を送付しない地域もあります。
通知が来なかったことにより更新研修を忘れてしまうというケースもあるので、万が一のことがないように自分でもスケジュールを把握しておくことをオススメします。
例えば、ケアマネージャー資格を取得した(または最後に更新した)日付の4年後にスマホのカレンダーアプリにスケジュール登録をしておくなどです。
アラートが鳴る設定にしておけば忘れることはないでしょう。
ケアマネのキャリアアッププラン
きつい研修を経て無事ケアマネージャーとして働けるようになったら、その先に広がるキャリアアッププランは無限大です。
認定ケアマネージャーや主任ケアマネージャーなど施設の中核となる存在に出世したり、社会福祉士の資格を取得する権利も獲得できます。
介護業界では保有する資格が多ければ多いほど出世も昇給もしやすい仕組みなので、資格を活かして長期的にキャリアアップを目指しましょう。
認定ケアマネージャー
認定ケアマネージャーはケアマネージャーの上位資格として位置付けされており、2004年に新設された資格です。
ケアマネージャーは厚生労働省が認定する公的資格ですが、認定ケアマネージャーは民間資格となります。
日本ケアマネージメント学会がケアマネのスキルアップのために立ち上げた資格で、取得することで知識向上が図れたり主任ケアマネージャー資格取得の条件が免除されたりします。
認定ケアマネ資格が作られた目的
- 人材育成
- ケアマネとしての成長
- チームケアの技術向上
- 介護サービス向上
認定ケアマネ資格保持者のメリット
- 主任ケアマネジャーになるための研修受講条件「介護支援専門員としての従事期間5年」が3年に短縮される
- 「認定ケアマネージャーの会」に入会することができるためフォローアップ研修やキャリアアップ研修に参加できる
認定ケアマネの受験内容
- 書類審査
…担当事例や資格試験用事例を3つ提出する
- 口頭試験
…提出した事例に対して質疑応答
認定ケアマネの受験資格
- ケアマネの資格保持者
- 3年以上の実務経験(居宅介護支援におけるケアマネージメント経験)
主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)
主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)は、認定ケアマネージャーの上位資格で、2006年に介護保険が改正されたと同時に誕生しました。
ケアマネージャーの資格の中で最上位の資格であるため、資格保持者は施設の中核を担う業務に携わることができます。
具体的には、新人のケアマネに対する全般的な教育からケアプラン作成におけるフォローや相談など取りまとめる業務が中心です。
また、主任介護支援専門員は転職をする際に働く環境の選択肢が多いこともメリットです。
大きな社会福祉法人にキャリアアップ転職したい場合も有利ですし、民間の介護施設だけでなく地域包括支援センターなどの公的機関で働くことも可能です。
主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)資格保持者のメリット
- 公的機関への転職がしやすくなる
- 施設のマネージメント業務に携われる
- 周囲からの信頼が高まる
主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)の受験内容
- 主任介護支援専門員研修の受講(研修内容は下記の通り)
- 主任介護⽀援専⾨員の役割と視点
- ケアマネジメントの実践における倫理的な課題に対する⽀援
- ターミナルケア
- ⼈材育成及び業務管理
- 運営管理におけるリスクマネジメント
- 講義、演習 地域援助技術
- ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働 の実現
- 対⼈援助者監督指導
- 個別事例を通じた介護⽀援専⾨員に対する指導、⽀援の展開
主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)の受験資格
- 介護福祉士や生活相談員などでの実務経験(5年以上かつ900日以上)
※ただし、認定ケアマネージャー資格保持者は3年以上の実務経験で受験可能
社会福祉士
国家資格でもある社会福祉士はケアマネージャーよりも給与水準が高い傾向にあるため、持っていると昇給しやすくなりますし、転職をする場合も年収アップを目指すことができます。
社会福祉士の仕事は「社会福祉援助(ソーシャルワーク)」と呼ばれており、医療機関も含めた福祉サービスを提供する上で総合的な福祉業務に携わる仕事です。
活躍できる環境は様々で、介護施設はもちろん、医療機関や福祉事務所などの公的機関まで幅広いことも特徴です。
また、社会福祉士の資格は更新の必要はなく、取得したら一生涯持っておくことができます。
そのため、長い人生において柔軟性ある働き方を選択し続けることも可能です。
例えば、20代のうちは介護の現場、40代になったら公的機関で安定して働くなど様々なキャリアプランを選ぶことができます。
社会福祉士資格保持者のメリット
- 国家資格のため更新の必要がない
- 年収が高い傾向にある
- 公的機関や医療機関でも働ける
社会福祉士の受験内容
- 記述式の試験(五肢択一が基本)
- 全150問で19科目の範囲から出題される(範囲は下記の通り)
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護制度
ケアマネージャーの研修で学ぶ内容よりも「社会福祉」という広い範囲での科目が出題されるため、難易度は高いと言える内容です。
社会福祉士の受験資格
- 福祉系大学または短期大学で指定科目を履修している人
(学校に通った経験がない人は、実務経験が4年以上あれば短期養成所を経て同様の資格を得ることが可能)
ケアマネは研修だけでなく仕事もきつい?一般介護職との違い
ケアマネージャーは一般介護職員よりも携われる業務内容が多いため、「仕事もきついのでは」というイメージを持つ人も少なくありません。
確かに、仕事の量も質もだいぶ変わってきますが、その反面昇給しやすいなどのメリットもあります。
一般介護職員と違う点を「仕事量」「体力面」「給与面」の3つに分けてご紹介します。
仕事量の違い
一般介護職員とケアマネージャーとでは仕事内容が大きく変わるため、量も変わってきます。
例えば、介護職員が現場中心の業務だとすると、ケアマネージャーはデスクワークやクライアントへの提案・訪問が中心です。
具体的には下記のような場面が増えてきます。
業務内容
求められるスキル
文書作成業務
- ケアプラン
- 支援経過記録
- 主治医との連携文書
- クライアントの家族への手紙 など
- ビジネス文書作成能力
- コンピューター入力能力
クライアントへのサポート業務
- ケアプランの説明
- 相談業務とモニタリング
- サービスの調整
- コミュニケーション能力
- 情報処理能力
- ビジネスマナー
体力面の違い
一般介護職員よりもデスクワークが増えるため、体力面での負担は軽減されると言えます。
しかし、処理しなければならない仕事量が多いため精神面で疲れを感じやすくなります。
また、施設によっては定期的にクライアントを訪問したり遠方の病院に訪問する機会もあります。
外に出てばかりの時期もあるため、営業マン並に飛び回ることで疲れを感じやすくなるかもしれません。
給与面の違い
ケアマネージャーの平均年収は約400万円と言われています。
一般介護職員の平均年収が約350万円なので、ケアマネの資格をとることで大幅な年収アップが見込めることが期待できます。
また、介護業界全体の平均年収は毎年少しずつ上がっています。
高齢化社会ということもあり、需要が高いにもかかわらず人手不足が深刻な業界なので、一人当たりにかける給与の予算を上げている傾向にあるのです。
そのため、ケアマネージャーの平均年収も今後十数年かけて徐々に上がっていくことが予測されます。
どうしてもきつい場合は無理せず転職を考えよう
ケアマネの資格を保有していれば介護業界でのキャリアチャンスが広がることは間違いありませんが、どうしてもきついという場合は無理をせずに転職をオススメします。
ケアマネの資格取得の一歩手前までいったのであれば、「十分なスキルを持っている人」と見なされて転職で有利になるはずです。
介護業界を飛び越えて福祉に関わる一般企業に転職する道もありますし、畑違いの業界に転職しても良いでしょう。
例えば、介護業界出身者は以下のような業界に転職しています。
介護業界出身者の転職先事例
- 営業…介護士として培ったコミュニケーション能力を活かして働ける
- 医療業界…介護知識を活かして患者さんの不安を取り除くスキルが役に立つ
- 販売…相手のニーズを汲み取る力が活かせる
上記はあくまで事例の一部ですが、そのほかにも様々な業界で介護業界出身者が活躍しています。
研修がきついと感じながら無理して働き続けるよりも、転職をしたほうが健康的でポジティブに仕事を楽しむことができるかもしれません。
もし少しでも気になったら転職のプロであるキャリアコンサルタントに相談することも検討してみてください。
きつい研修を受けてもケアマネの資格取得はオススメ
今回ご紹介した通り、ケアマネの研修は科目も所要時間もボリュームが多いため「きつい」という印象を持つ人も多いことでしょう。
しかしケアマネの資格を取得したことを皮切りに、さらなる資格を目指してキャリアアップすることが可能です。
きつい研修を受けるのは最初だけで、その後はキャリアの可能性が無限大に広がっていると言えます。
介護の業界は今後もどんどん需要が高まるため、ケアマネージャーを始め社会福祉士など様々な介護資格保持者が優遇されることでしょう。
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