入社前の研修で辞めたい!知っておくべきリスクと具体的な方法について解説

入社前の研修で辞めたい!知っておくべきリスクと具体的な方法について解説

目次
  1. 入社前の研修期間中は辞められる
  2. 内定承諾後は違法になる可能性がある
  3. 入社前研修の段階で辞めたときのリスク
  4. 入社前研修で辞めるときのメリット
  5. 入社前研修で辞めるときのデメリット
  6. 内定承諾後に辞めるときの手段
  7. 入社前の研修段階で辞めるときの注意点
  8. 入社を決める際のポイント
  9. まとめ

入社までの期間中に「入社前研修」を導入する企業があります。

企業側が実施する目的としては「早い段階で人材を育成して即戦力を育てたい」「早期離職を防止したい」といった背景があるのです。

しかし内定をもらった人の中には、入社前の研修で辞めたくなってしまっている人も多いのではないでしょうか。

とは言え、入社前の研修で辞めてしまうと、相手に迷惑がかかってしまうのではないかと不安に感じて、辞めるのも難しい状況かもしれません。

入社前の研修で辞めるときに考えられるリスクについて理解をしておけば、精神的にも安心して次の行動に移ることができるでしょう。

今回は、入社前の研修ですでに辞めたいと感じている人に向けて、辞める手段や注意点などについて紹介します。

また今後ミスマッチが起きないように、入社を決める際のポイントについても解説していくので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

入社前の研修期間中は辞められる

結論から言えば、研修期間中であっても入社日から2週間以上前に告知すれば辞められます。

入社前研修の多くは内定承諾後に受けることが多い点から、法律上では労働契約が成立している可能性が高いため、即日辞めるのはおすすめできません。

即日辞退は最悪の場合、研修費請求などトラブルが起こるリスクもあります。

「労働契約書に書かれている内容と違っていた」などやむを得ない理由でない限りは、きちんと事前に退職する旨を上司に申し出て、きちんと相談するようにしましょう。

内定承諾後は違法になる可能性がある

内定を承諾したあとの辞退は、企業にとって不利益が生じる可能性もあります。

そのため内定承諾後では違法になる可能性もゼロではありません。

次に違法にならないケースと、違法になるケースの2つについて見ていきましょう。

違法にならないケース

入社日から2週間以上前に辞退の旨を伝えれば、一般的には違法になりません。

入社日が近くなるにつれ、企業は新入社員を迎え入れる準備を進めていくため、直前の辞退は迷惑がかかってしまいます。

突然辞めると伝えられてしまうと、企業は新たに人材を確保する費用的なコストもかかってくるでしょう。

企業への配慮を欠かすことなく、辞める意志が固まったらすぐに担当者へ伝えることが大切です。

違法になるケース

一方、入社まで2週間を切ってしまっている状態で辞める意志を伝えた場合は、違法になることもあるでしょう。

特に内定承諾後にサインをしたあとの辞退は、単に「入社を辞める」ではなく、労働契約の解約になり契約不履行と扱われることがあります。

学生の場合、損害賠償請求が起きる可能性は低いかもしれませんが、企業側にとっては経済的ダメージもあるので、入社直前の辞退は極力控えましょう。

入社前研修の段階で辞めたときのリスク

入社前研修の段階で辞めたときには、次のようなリスクが考えられます。

  • 注意を受ける可能性がある

  • 研修費用を請求される可能性がある

リスクを知って、今辞めることが良いのかどうかの判断をしてみましょう。

注意を受ける可能性がある

入社直前に辞めるとなれば、やはり会社から注意を受ける可能性があります。

「入社してもらうために何日も前から準備していたあなたに期待していたことなどを考えると、冷静にいようとしても感情が揺さぶられることがあるかもしれません。

一度は入る意志を見せたという部分でやはり落ち度があるので、何か厳しい言葉で叱責や注意を受けることがあっても、その時限りだと思って飲み込むようにしましょう。

必要以上に落ち込まないよう、次は良い会社を探すとしっかり気持ちを切り替えて自身のメンタルケアに努めることが大切です。

研修費用を請求される可能性がある

研修費用については原則企業が負担しますが、状況によっては研修費用を請求される可能性があります。

例えば企業に対して「研修費用を出して欲しい」とお願いしたときなどです。

その場合は「〇〇日までに辞退の意志がある場合、研修費用を全額返還する」といった契約書を交わすことがあります。

契約書に記載されている状態であれば、研修費用を返還する義務が発生してしまうこともあるのです。

入社前研修で辞めるときのメリット

入社前研修で辞めるときのメリットは、主に次の2つです。

  • 履歴書に書く必要がない

  • キャリアの軌道修正がしやすい

履歴書に書く必要がない

入社して雇用保険に入ってしまうと、履歴書には在籍していた記録が残りますが、研修前であれば入社扱いにならないことがほとんどです。

履歴書に退職の履歴がなければ、採用担当者から退職理由を聞かれることはありません。

キャリアの軌道修正がしやすい

入社前の段階で辞めておけば、キャリアの軌道修正がしやすくなります。

つまり研修を通して自分の向き・不向きがわかるようになって、改めて就活しなおすことができるということです。

また実務に近い研修という体験を経て、本当に自分がやりたいことや興味のある業界などの選択肢が増えることでしょう。

さらに一般的な社会人マナーについてもある程度習得できるため、転職活動のときに他の学生よりも有利に働くことがあります。

入社前研修で辞めるときのデメリット

入社前研修で辞めるときのデメリットは、主に次の2つです。

  • 辞めグセがつく可能性がある

  • 辞めた企業や関連企業への応募は難しくなる

辞めグセがつく可能性がある

短期間で研修や仕事を辞めてしまうと、辞めグセがついてしまう可能性があります。

一度辞めグセがつき退職を繰り返すと、我慢耐性が低くなる、仕事が決まりにくくなるといったデメリットが生じてしまいます。

何度も辞めてしまうことがないよう、自分はなぜ辞めたいのか、今から解決できないことなのかをじっくり考えるようにしましょう。

辞めた企業や関連企業への応募は難しくなる

入社前の研修で辞めてしまうと、企業からの信用がなくなり、その企業はもちろん、関連会社へ就職・転職することが難しくなってしまいます。

円満退職であれば話は変わりますが、研修前の辞退は内定辞退とほぼ同義と考えて良いでしょう。

そのため辞める決断を下す前にもう一度考えて、「やっぱり研修を頑張れば良かった」と後悔のないようにしておくことが大切です。

内定承諾後に辞めるときの手段

内定承諾後に辞めるときの手段は、主に次の2つです。

  • 辞めると決めた時点で人事に連絡する

  • 辞めたい理由を明確に伝える

辞めると決めた時点で人事に連絡する

辞めると決めた時点で、できるだけ早く人事に連絡を入れるようにしましょう。

悩んでいる間も、企業は研修を含め新入社員を迎え入れるための準備を進めているからです。

早く辞める意志を伝えてもらえれば、企業も新たに採用を再開するため動けます。

研修期間中に辞めたいときは、入社日の2週間前までに連絡を入れるようにしましょう。

確実に連絡がつく電話が望ましいですが、営業時間外の場合は、まずメールで一言連絡を入れておくようにするのがポイントです。

電話で伝えるときのポイント

電話では時間を割いてくれていること、研修を進めてくれていることへの感謝を伝えてから、辞退したい旨を伝えましょう。

人事から辞退するに至った理由を聞かれることがあります。

その際は「自分の適性を生かせる仕事を探したい」「別の業界に興味が出てきた」など、ネガティブさが伝わらないよう配慮するのがポイントです。

また電話は、相手の迷惑にならないよう営業時間中にしましょう。

メールで伝えるときのポイント

メールで伝えるときも、電話同様内容自体に大きな違いはありません。

しかし人事は毎日多くのメールが届き、対応に追われています。

そのため読む相手が一目で内容を理解できるように、件名の中に【内定辞退のご連絡】と明記し、自分の名前を記載しましょう。

メールは送信日時が記録されるので、電話とあわせて利用すればトラブル回避に効果的です。

辞めたい理由を明確に伝える

辞めたい理由を明確に伝えましょう。

ただ「辞めたい」と抽象的な理由では、会社側も納得しづらいからです。

辞める事実に変わりはないので、誠実さを見せる意味でも、聞かれた理由については正直に伝えておいた方が良いでしょう。

ただし「研修がつらかった」「苦手な人が多かった」などネガティブな要素のある理由を伝えるのはNGです。

「他者の方が自身の適正に沿っていた」「地元で働くことになった」など相手の気を悪くさせないような理由を伝えましょう。

入社前の研修段階で辞めるときの注意点

研修期間中に辞めるということは、相手に迷惑がかかる可能性も高いため慎重に進める必要があります。

入社前の研修段階で辞めるときの注意点は次の5つです。

  • 誠意ある対応を心がける

  • 連絡する時間帯に気をつける

  • 曖昧な態度を見せない

  • 呼び出しされたときは断る

  • 後悔しないのかどうか再度考える

誠意ある対応を心がける

誠意ある対応を心がけるようにしましょう。

どうせ辞めるからといって連絡をしないのはNGです。

連絡をする際は、感謝の言葉や迷惑をかけたことに対する謝罪を忘れないようにしましょう。

また辞める理由についてもうやむやにせず、正直な気持ちを伝えることが大切です。

きちんと誠意が伝われば、企業側も追及したり叱責したりすることもせず、納得して受け入れてくれるかもしれません。

たとえ相手が感情的になっている場合でも、冷静に感謝や謝罪を伝えるようにしましょう。

連絡する時間帯に気をつける

辞める連絡は、連絡する時間帯に注意しましょう。

始業時間すぐや、昼休憩、終業時間直前は控えておいた方が無難です。

一般的な勤務時間を設ける企業であれば、9:30~11:30、13;30〜18:30ぐらいの時間帯が望ましいでしょう。

曖昧な態度を見せない

辞めるに際して、相手に曖昧な態度を見せないようにしましょう。

辞めるのか辞めないのかはっきりしない様子だと、もう一度考え直すように説得されてしまう可能性があるからです。

そこで辞めないという選択肢もありますが、研修で辞めたいと考えているなら、その会社で長く働き続けるのは難しいと言えます。

しっかり考え抜いた末の決断であることを伝え、毅然とした態度で対応するようにしましょう。

呼び出しされたときは断る

もし呼び出しを受けたときは、丁寧に断るようにしましょう。

企業によっては呼び出しをして、引き止め、あるいは叱責してくるケースがあります。

対面になってしまうと、一度辞めようと思った気持ちが気持ちが揺らいでしまうかもしれません。

しかし辞める意志が固まっておらず、悩んでいる状況であるのなら、一度企業へ訪問して人事に相談してみるのも一つの手段です。

後悔しないのかどうか再度考える

研修を辞退する前に、本当に後悔しないのかどうかをしっかり考えてみましょう。

デメリットでもお伝えしたとおり、一度研修を受けた企業を辞めてしまうと再応募や関連企業への応募が難しくなってしまうからです。

辞めたあとで「もう少し頑張れば良かった」とならないように、今自身が置かれている状況を踏まえながら、辞めるかどうかを慎重に検討しましょう。

入社を決める際のポイント

内定をもらい入社前研修が始まってしまうと、辞める手続きを進めるのは困難になります。

そのため、内定を承諾する前に慎重に判断して入社を決めることが重要です。

入社を決める際のポイントとしては、以下の3つがあります。

  • 雇用契約書を読み込む

  • 気になることは事前に聞いておく

  • 迷っているときは研修は受けない

雇用契約書を読み込む

内定をもらうことができたら、雇用契約書にしっかり目を通しておきましょう。

雇用契約書とは、企業が労働者から契約の合意をとるための書類です。

労働契約の期間や勤務地、時間外労働の有無など働く上で決められた条件について詳しく記載されています。

自分の希望に沿った条件かどうかを再度確認して、サインするようにしましょう。

雇用契約書に同意して提出した時点で取り消しは難しくなってしまうので、文章量が多くても、一つひとつきちんと読み込んでおくことが大切です。

気になることは事前に聞いておく

気になることは、面接の段階でしっかり聞いておきましょう。

聞いておきたいポイントとしては、以下のようなものがあります。

どのような業務内容なのか

まずどのような業務内容なのかを聞いておきましょう。

事前に理解しているつもりであっても、実際に聞いてみれば求人情報には記載されていなかった話が出てくるかもしれません。

聞いただけではわからないような業務内容であれば、さらに踏み込んで具体的な仕事の流れについても聞いておくと良いでしょう。

待遇はどうなっているか

次に給与やボーナス、福利厚生といった待遇についても聞いておきましょう。

例えば給与であれば、求人情報で「〇円以上」と書かれているだけでは、具体的な金額がわかりません。

また手当の付き方や昇給の仕組みなどは、企業によって若干ルールが異なることがあります。

待遇は仕事をする上で欠かせない要素であるため、聞きづらいと思わず今後長く働くためにも聞いておくことをおすすめします。

どのような社風があるのか

どのような社風があるのかを聞いておくのも大切です。

大切にしている文化や信念など、会社の雰囲気を掴んでおけば自分にとって働きやすい職場であるかどうかの判断ができます。

ただしホームページを見ればわかるような内容については、質問しないようにしましょう。

それでも質問するのであれば「御社の社風は〇〇な環境づくりとありますが、実際どのように皆様は仕事を進められているのでしょうか」と聞き、掘り下げた内容に変えて聞いてみるのがポイントです。

配属先はどのような部署なのか

あとは配属先の部署について聞いておくと良いでしょう。

実際に入社してみると、求人情報に記載されていない部署へ配属されるという可能性もゼロではありません。

所属先の部署の業務内容が、自分のスキルや経験を生かしづらいと、長く働くのが難しい可能性もあるでしょう。

配属先の人数や社員構成などを聞いておけば、働くときのイメージが膨らみやすくなります。

キャリアアップ環境が整っているか

キャリアアップ環境が整っているかどうかも、入社前に聞いておきたいポイントです。

企業が研修や学習セミナーなどを定期的に開催しているのかを知ることで、キャリアアップできる環境であるかどうかの判断ができます。

仕事に不安を感じている人は、新入社員研修の期間がどれくらい設けられているのか聞いてみても良いでしょう。

また昇給や昇進はキャリアアップに関わってくる部分であるため、あわせて確認しておくことが重要です。

迷っているときは研修は受けない

迷っているときは研修を受けないようにしましょう。

一度研修に参加してしまうと、研修費用などが発生している場合、辞退の意志を伝えたあとに費用を請求されるリスクが潜んでいるからです。

他社の選考の結果を待っている状態である、もしくは入社の意志が固まりきっていない状態のときは、正直に人事に伝えるようにしましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

晴れて内定をもらったものの、入社前の研修で「思っていたのと違う」と感じて辞めたくなってしまう人もいるでしょう。

入社から2週間以上前であれば、辞めることも可能です。

しかし研修や入社準備に時間を割いている企業側の事情を考えれば、多かれ少なかれ迷惑をかけてしまうことに間違いはありません。

入社前研修で辞めたくなってしまう原因の多くは、事前の調査不足による企業とのミスマッチによるものです。

そのため企業からの内定を承諾する前に、雇用契約書に目を通して気になる箇所があれば遠慮なく人事に確認を取っておくことが大切です。

そして一度辞める意志を伝えてしまったあとは同じ企業への応募はできなくなってしまうので、慎重に判断するようにしましょう。

今回ご紹介した研修前に辞めるメリットやデメリット等も参考にしながら、研修前に辞めるのかどうかをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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