例文付き!提案営業の職務経歴書に書くべき項目やポイントを徹底解説!
はじめに
社会人生活が長くなると、次第に意識するのは「転職」ではないでしょうか?
今行っている提案営業を活かして次の職場を探したい!
そのためには、まず職務経歴書を作成する必要があります。
この記事では職務経歴書を作成する上での「書くべき項目」「書くときのポイント」「アピールするべきポイント」「最後に確認するポイント」をそれぞれご紹介します。
是非、最後まで確認して職務経歴書を作成する際の参考にして下さい。
提案営業の職務経歴書に書くべき項目
ここでは最初に「書くべき項目」についてご紹介していきます。
大きく分けて5つの項目があり、どれも職務経歴書を作成する上で必須項目となっています。
あなたが前職で今まで何をしてきたのか?どのような工夫をして提案営業をし、どれくらいの成果を上げたのか?
具体的な仕事の内容から、持っている資格やスキル、自己PRなどもこの項目に含まれます。
それでは5つの項目を1つずつ詳しくご紹介していきましょう。
①職務要約
あなたが今まで行ってきた提案営業の経歴について端的に100文字程度にまとめて記載する項目です。
例としては、
〇〇大学卒業後、□□食品へ入社。主に加工食品の営業をしておりました。得意先は主に一般量販店で、食品商社や量販店のバイヤーなどへ提案営業を行いました。担当エリアは首都圏で、地域別の特色が出せるような提案営業をして毎年着実に売上を伸ばしました。
このようにあなたが今まで行っていた業務内容を簡潔にまとめる項目が職務要約です。
その際、実際の成果にも軽く触れることで、営業としての資質も同時にアピールするようにしましょう。
また、今現在大きなプロジェクトを任されているなどアピールできる業務内容は積極的に記載するようにしましょう。
②職務経歴
先ほどの職務要約と職務経歴の違いは、より詳しくあなたが今まで何をしてきたのかを記載するところです。
ここでは会社名、在籍期間、業務内容、具体的な数字を用いた実績などを記載すると良いでしょう。
例としては、
〇〇大学を卒業後、8年間□□食品にて提案営業を行っておりました。初年度より□□食品東京支店の家庭用常温加工品を販売する部門へ配属され、一般量販店を担当。
主に食品商社の担当者や量販店のバイヤーなどへ売上を増やすための提案営業を行い、担当していた期間は毎年平均15%の売上増を達成することができました。
また新規開拓として、□□食品の商品を取り扱ったことがない量販店へ提案営業を行い、新規顧客の獲得も行っておりました。
このように業務内容を具体的に記載し、実績を数字で記載することで営業職として責任感があることをアピールしましょう。
③生かせる経験・知識・技術
職務経歴書では今までの職務経歴での経験や知識・技術を次の会社で活かせることをアピールしましょう。
企業の採用担当者によってはここを最も重視している人もいるくらい、かなり重要な要素です。
大企業、中小企業問わず企業には苦手な分野の仕事が必ずあり、それを解決してくれるような人材を必要としています。
この要素はまさに、貴社の苦手な〇〇分野で、今まで私はこのような工夫をして成果を出してきました。という経験と知識をアピールする絶好の機会です。
あなたが今まで行ってきた提案営業の経験・知識・技術を端的にまとめて記載するようにしましょう。
④資格・スキル
職務経歴書には提案営業をする際に役に立つ資格やスキルも記載します。
車の免許はもちろんですが、食品に関する営業をするのであれば「管理栄養士」や「惣菜管理士」などの資格があれば記載するようにしましょう。
他には、今では必須スキルとなっているパソコンスキルなども記載することも重要です。
Excel、Word、PowerPointなど基本的なソフトは使えることが大前提ですが、スキルとして記載しておくと採用担当者も安心してくれるはずです。
また、語学に関する資格も漏れずに記載しましょう。
国内向けの提案営業の求人であっても、海外向けの業務に力を入れている企業は多く、TOEICやTOEFLの高得点などは大きなアピールポイントになります。
⑤自己PR
必須項目である自己 PRですが、情熱が溢れでるほどの量を記載することはNGです。
ここでは文章であれば5行、箇条書きであれば3つ程度を目安にまとめるようにして下さい。
基本的には今までの業務内容とリンクさせながら記載することをオススメします。
例としては、
私は今まで得意先のニーズを汲み取り、それを再現することを最大の目標として仕事に取り組んできました。
今まで通りの営業ではなく、ニーズに対してしっかりと分析、準備、提案、実行を意識し取り組み、多くの得意先から信頼を得ることができました。
またその信頼が次の仕事に対するモチベーションになり、今まで業務を遂行することができました。
このように意欲があることや、成果を出し続けられる人材であることを業務内容とリンクさせアピールするようにしましょう。
提案営業の職務経歴書を書くときのポイント
ここまでは職務経歴書の必須項目に関してご紹介しましたが、ここからはより具体的な書くときのポイントについて見ていきましょう。
ここでは「具体的に書く」「独自性を出す」「見やすいレイアウトを心がける」「企業の理想の人物を理解する」「成果をわかりやすく書く」
この5つのポイントに分けて順番に詳しく解説していきます。
どれも重要なポイントですので、見落とさないようにして下さいね。
具体的に書く
必須項目の項目でも少し触れましたが、あなたの今まで行ってきた業務内容に関して具体的に書くことを意識しましょう。
例として、
①A量販店に商談して商品を100ケース取ってもらいました。
②A量販店の△バイヤーと3月のイベント向け商談を行い、自社商品の新しい売り方を提案。新規採用が決まり100ケース販売してもらいました。
これだけでも大きく違います。
①では本当に提案営業をした結果商品が販売できたのかも不透明ですし、簡潔すぎて内容がありません。
他にも業務内容の内訳、新規既存の割合、1日当たりの外回りの数やその方法など。
あなたが行っている業務内容はあなたにしか分かりません。
具体的に記載し、採用担当者に正しく伝わるように意識しましょう。
独自性を出す
アピールするのは結果だけではありません。
その結果を出すための、あなた独自の方法もしっかりとアピールするようにしましょう。
相手のニーズを聞き出すために得意先へよく訪問している、実際の現場をよく見るようにしている、最新の情報を逃さずチェックするために新聞を3社取っていることなど。
提案営業に正解はありませんので、成果に対するアプローチの仕方は様々です。
その中でもあなたが成果を出すために行っていた方法を具体的に記載しましょう。
ここで他の転職希望者と差別化が上手く図れると大きなアピールとなります。
嘘の記載はダメですので、しっかりと今までの提案営業の内容を見返して独自性があり、大きな成果に繋がった業務内容をまとめておきましょう。
見やすいレイアウトを心がける
どんなに内容がよく独自性、かつ成果も出して資格も多く保有していても見にくい職務経歴書ではダメです。
あなたが提案営業をする際に持っていく企画書も、見やすいレイアウトを考え作成していると思います。
それと同じです。
内容を見る前にレイアウトがごちゃごちゃしていると、採用担当者も読む気がなくなります。
自分で職務経歴書のレイアウトを作成するのが不安な場合は、ネットで調べると例文などがありますので、まずは例文を参考に作成することをオススメします。
例文を参考に作ってもどうしても見にくい場合はテンプレートがありますので活用して下さい。
レイアウトを考えるのに時間がかからない分、内容を充実させることができますよ。
企業の理想の人物を理解する
こちらも職務経歴書を作成する上での大事な準備の1つです。
あなたが受けようとしている企業がどんな人物を求めているのか、どんなビジョンを掲げているのかを会社の公式ホームページなどで確認しましょう。
また、説明会を実施している会社もありますので積極的に参加し、疑問に思っていることなどは質問してみましょう。
求める人物像を確認し、その人物像と合致しているあなたの過去の提案営業の経験を記載することで大きなアピールになります。
粘り強く営業できることを求めているのであれば、何度も断られたが粘り強く交渉することで新規顧客を獲得した、などの経験があれば言うことなしです。
企業研究と自分の経験を上手くリンクさせてアピールするようにしましょう。
成果を分かりやすく書く
どんな職種であれ、営業職の評価基準は数字です。
実際の営業成績などが視覚的に伝わるようなデータがあると採用担当者に伝わりやすいです。
例としては、
年度 |
担当 |
予算(目標) |
実績 |
予算比 |
2015 |
首都圏 |
100 |
120 |
120% |
2016 |
首都圏 |
150 |
180 |
120% |
2017 |
首都圏 |
300 |
350 |
116% |
2018 |
首都圏 |
450 |
540 |
120% |
2019 |
首都圏 |
500 |
600 |
120% |
このような表にまとめると非常に分かりやすく、あなたの実績もアピールすることができます。
もし、予算比に到達していない年度があった場合は、達成できなかった要因を簡潔にまとめておくと自己分析ができる点もアピールすることができます。
職種によっては利益率など追加の項目が必要になる場合がありますので、アレンジして記載するようにして下さい。
提案営業の職務経歴書でアピールするべきポイント
ここでは他業界からの転職や、他の部門の経験などをアピールする方法をご紹介します。
営業の仕事内容は多岐に渡りますので、業界問わず営業の業務経験が必ず活きます。
また、営業ではなく企画に携わっていた人も提案営業をする際にアピールすることができます。
営業も企画もしてこなかった場合も悲観することはありません。
営業経験、企画経験がなくても大きくアピールできるポイントがあります。
それは追ってご紹介することにしましょう。
営業経験
今までの内容も大前提として営業経験がある場合を想定して記載をしております。
営業経験は業種を問わず、提案営業をする場合に貴重な経験です。
得意先とのコミュニケーションをとる方法、得意先の信頼を勝ち取る方法、トラブルを解決する方法など、営業をしていると身に付くスキルは多く、どれも貴重です。
提案営業を募集している場合はやはり、営業経験者が優遇されます。
今までご紹介してきた、職務要約、職務経歴、スキルや資格、自己PRなどを具体的かつ簡潔に記載するようにしましょう。
それが一番のアピールポイントになります。
採用担当者はあなたの営業職としての経験を求めています。是非、存分にアピールして下さい。
企画経験
この企画という職種に関しても、社内外を問わず、自分の企画を一つ一つ説明し、相手にどう説明したら納得してもらえるのかを日々考え業務を行っています。
この経験は提案営業の本質で、かなり貴重な経験としてアピールすることができます。
この企画立案するスキルは、得意先のニーズを汲み取り解決に導くためのストーリーを考える際に力を発揮します。
そのストーリーを再現するための情報を収集するスキル、分析するスキル、企画として形にするスキル、相手に納得してもらうスキル。
これらは提案営業をする際に、必須のスキルです。
具体的にどの得意先にどの商品をどのような手段で提案したのかを記載し、アピールするようにしましょう。
積極性
営業経験・企画経験がない場合、何をアピールするべきなのか悩んでしまいますよね。
営業・企画の経験があっても実績が残せていない場合も同様です。
しかし、提案営業をする際に最も重要なことは情熱を持って積極的に業務に取り組めるか。
これが何よりも大切なことです。
提案営業をする場合、積極的に周りを巻き込んだり、多くの部署との関わりがあった経験は非常に重宝されます。
実際、営業職でなくても多くの部署と連携をとり業務を行う部署も多くあり、優秀な人材は上手く周りを巻き込み仕事を行っています。
そのような積極性が提案営業を行う際も活かされ、多くの案件獲得に繋がりやすい傾向にあります。
つまり、積極性がある人材を企業は求めている。ということになりますので、そのような経験は必ず記載するようにしましょう。
提案営業の職務経歴書で確認するべき項目
最後の項目は確認するべき項目です。ここでは内容はもちろんですが、基本的ですが確認が漏れやすい項目を中心にご紹介します。
社会人として間違っていてはまずい、採用担当者から心配されるような内容になっています。
優秀なあなたからしたら「分かっているよ」と感じるかもしれませんが、逆に間違えていると大きなマイナスポイントになります。
職務経歴書が完成し、提出する前に見直す箇所の参考にして下さいね。
日付
基本中の基本ですが、日付は必ず最後に確認して下さい。
記載する日付は提出日になっているか、最終更新の日付になっていないかなど。
また、和暦と西暦が混ざっている人も意外と多く注意が必要です。
平成4年1月1日生まれ、2014年大学卒業後、入社。
この文章を読んだだけでもかなりの違和感があり、後の内容が入ってこない可能性もあります。
基本中の基本であるからこそ、しっかりと日付と和暦、西暦の統一は確認しましょう。
用語
用語には、社内用語、業界用語、専門用語など様々な用語があり、わからない人には伝わらない言葉が多くあります。
特に職務経歴を書く際に、気をつけなければどのような内容の業務を行っていたのか、採用担当者に全く伝わらない可能性があります。
せっかくのアピールポイントが台無しになる可能性がありますので、業界用語、専門用語は誰にでもわかるような言葉に置き換え記載するようにして下さい。
伝わりやすさ
職務経歴書だけの話ではありませんが、文章は相手に伝わらないと意味がありません。
用語の箇所はもちろんですが、文章の言い回しや順番、区切るポイントなど、自分は内容が理解できていたとしても、余裕があれば誰かに一度読んでもらいましょう。
誰かに読んでもらうことが難しい場合は、声に出して音読してみましょう。
音読することで違和感のある単語や文章、句読点の場所などが洗い出され修正することができます。
また、簡潔に説明できていない箇所や、逆に説明が足りない箇所なども発見できます。
何度も文章を確認することは、自分の職務経歴書を磨き上げるだけでなく、自己分析にも繋がりますので、意識的に何度も確認を行うようにしましょう。
誤字脱字
こちらも日付と同様に基本中の基本です。
職務経歴書で誤字脱字する人は、提案営業をする際の企画書でも同じことをすると断言できます。
充用な所類ですので、五時脱字は必ず確認しましょう。
と言っている側からすみません。私も気を付ける必要がありそうですね。
重要な書類ですので、誤字脱字は必ず確認しましょう。
こちらも誰かに内容を確認してもらえるのであればダブルチェックが可能です。
難しい場合は、一度印刷をして読んでみるのがオススメです。
基本中の基本なので一文一文しっかりと確認をし、誤字脱字を防ぎましょう。
提案営業の職務経歴書の例文紹介
それでは今まで紹介してきた内容を踏まえて、仮説を立てて提案営業を行っている人を想定し、職務経歴書の例文をご紹介します。
新規開拓から契約成立まで行くには、得意先のニーズや現状の課題を把握することが必要でした。
そこで私は得意先へ足繁く通い、密なコミュニケーションを取ることで得意先毎のニーズを汲み取り、自分なりに仮説を立て提案するようにしました。
客層に対してのメニューの組み立てが悪いのではあれば、新規メニューを検討する。価格が合わないのであればコストカットするなど、得意先にとって最適な提案に励みました。
その結果、新規採用してくれる得意先が増え同期の中で一番の予算比130%を達成することができました。
具体的かつ簡潔さを意識し、そこに独自性と実績を盛り込んだ内容となっています。
是非、職務経歴書を作成する際は参考にして下さい。
おわりに
この職務経歴書は転職活動をする上で避けては通れない関門です。
今まであなたが行っていた提案営業の内容、資格やスキル、実績をアピールする必要があり、その書き方は人それぞれです。
しかし、絶対に抑えないといけないポイントはこの記事をよく読んで、しっかりと予習しましょう。
世間は大転職時代を迎えています。
その波に乗り遅れないように自分の価値を伝えるスキルもしっかりと磨いていきましょう!
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